マネックスメール 2003年2月12日

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マネックスメール 2003年2月12日

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 マネックスメール(第864号 2003年2月12日夕方発行)
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本日の目次
 マネックス相場概況
 資産設計情報
 10年後に笑う!マネープラン入門 第28回
  退職後資金 ― 60歳までに年収分貯めるプラン
 フィデリティと考えるこれからの投資
 橘玲氏(「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」著者)のコラム
 ファンドマネージャー坪田好人氏の相場の見方
 投資信託基準価額
 コラム ・マネックス社長 松本大のつぶやき
     ・編集長の独り言
 ただ今ブックビルディング中
 マネックスメール解除の方法は一番下にあります
 またバックナンバーは以下でご覧頂けます。
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=============<マネックス相場概況>===========<相場概況>
イラク問題は日本株市場にとってプラスという声も出始め上昇。

日経平均     8664.17(△179.24)
TOPIX     857.23(△ 14.54)
単純平均      335.34(△  5.50)
東証2部指数   1565.41(△ 11.20)
日経店頭平均   1005.64(△  2.10)
東証1部
 値上がり銘柄数    1231銘柄
 値下がり銘柄数     198銘柄
 変わらず         69銘柄
 比較できず         2銘柄
 騰落レシオ(25日)103.21%
  注:値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率です。
    一般的に120%台に上昇すると高値圏、70%台に下降すると    底値圏といわれる先行指標です。
    計算は25日ベースで行っており、値上がり銘柄数、値下がり銘    柄数は25日間の累計で計算しています。
 売買高    1048.10(百万株:概算)
 売買代金    640684(百万円:概算)
 時価総額   2473027(億円:概算)
 為替(17時) 120.78円

 イラク問題の不透明感に加え、ビンラディン氏がテロを呼びかける声明を出したといった話もあり、朝方は積極的なポジション取りは見送られていました。買い戻しによって8500円という節目を回復したものの、戻り売り懸念からもみ合いが前場中頃まで続きました。

 日本の休場中に為替市場では121円台まで円が売られており、これを手掛かりに売り方の買い戻しを誘いました。前場中頃からはジリジリと上げ幅を拡大する展開となりました。

 一部ではイラク問題で米国、欧州市場への投資を見送り、日本は影響を受け難いディフェンシブ市場といった位置付けで買いポジションを取る動きがあるといった見方も出た模様です。節目回復、その後も失速しないことで前場は上昇ムードが高まりました。

 米国株式市場の通常取引終了後、アプライド・マテリアルズが予想を下回る決算を発表し、時間外取引で一段安となったことで、東エレク(8035)などは様子見ムードの強い展開となりました。

 しかしホンダ(7267)、TDK(6762)、京セラ(6971)など値がさ株の多くは円安を手掛かりに堅調な値動きを続け、指数を押し上げる要因となりました。

 後場の為替市場は120円台後半で推移し、やや円が値を戻す展開となりました。前場後半にかけて上げ幅を拡大した相場でしたが、昼休み中に円が値を戻したことで、後場は上昇の勢いを失いました。

 一段と上値を買い進む勢いは失ったものの、上げ幅を縮小する動きにはなりませんでした。イラク問題で欧米株市場で買いポジションを取っている資金が、日本株に向かうといった見方が出ていることで、売りポジションを取り難いムードとなりました。

◆個別銘柄◆
日立造(7004) 33円(△4)
 株価が低位にある中小型株を物色する展開が続いていますが、本日は大型株の同社を手掛ける動きも出てきました。午後になって有機EL技術の取り込みを狙い、中堅真空機器メーカーの富士第一製作所を買収すると報じられ、これを手掛かりに上げ幅を拡大しました。

トヨタ(7203) 2990円(△25):100株単位
 国内市場の休場中に為替は121円台まで円安が進行しました。これを手掛かりに自動車株、ハイテク株など輸出関連株に対する買い戻しが活発化、値を上げる展開となりました。ただ先日決算発表を行った場面でも3000円の大台では戻り売り懸念が強く、この水準が上値抵抗ラインとなったトヨタは上値を買い進む勢いは出ませんでした。

高周波(5476) 88円(△30)
 目新しい低位個別材料株を探し物色する流れでストップ高。昨日の日経新聞において、同社社長が中国向けの金型用鋼材が収益を下支えしているというコメントが掲載されており、中国関連銘柄として目先筋の買いを集める展開となりました。1700万株程度の買いを残して比例配分。

日立線(5812) 315円(△14)
 結晶精密度が1万倍の青紫レーザー用基板に今春算入すると報じられました。このところ目新しい低位個別材料株を探し、上値を買い進む展開となっており、これを手掛かりに物色されて大幅高となる場面がありました。

東エレク(8035) 5440円(△90):100株単位
 ハイテク株、自動車株などは休日中に海外市場で円安が進行したことを手掛かりに買い戻しが先行して値を上げました。ただ米国の通常取引終了後に米国ではアプライド・マテリアルズが予想を下回る決算を発表し、時間外取引で一段安となりました。このため半導体製造装置業界への業績不透明感もあり、上値の重い値動きとなりました。

富士紡(3104) 80円(▲7)
 先週後半から低位個別材料株の代表格といった形で大商いを演じましたが、逃げ足も速く本日は手仕舞い売りが終始先行する展開となりました。目新しい値動きの良い銘柄の上値を買い進む展開となっており、一旦値動きが止まればすぐに売りが出る相場環境。鋳鉄管(5612)、三井松(1518)なども反落しました。

昭和電工(4004) 178円(△7)
 5期ぶりの復配を検討と一部に報じられ、目新しい低位個別材料株として目先筋の買いを誘う展開となりました。後場も一段高で始まりましたが、やや値動きが重いことで手仕舞い売りが増加、伸び悩みとなってしまいました。
商船三井(9104) 274円(▲1)
 イラク問題の緊張が高まり、燃料となるバンカーオイルが値上り傾向にあり、収益悪化懸念で軟調な値動きとなりました。これまで不定期船の運賃市況の改善を手掛かりに値を上げており、利益確定売りが先行する展開でした。

<株式分割>
アーネストワン(8895)
 3月31日現在の株主に対し、1株を2株に分割
  効力発生日 5月20日
  配当起算日 4月1日

◆ランキング◆
東証1部値上がり上位
    銘柄        上昇率   上昇幅    終値   売買高高周波(5476)   +51.72  △30    88 11686ベンチャーリンク(9609)+19.16△60  373 2185.2カントク(5633)  +18.18   △6    39  2510熊谷組(1861)   +17.64   △3    20  5208冶金工(5480)   +16.66   △4    28  3688
東証1部値下がり上位
    銘柄        下降率   下降幅    終値   売買高鋳鉄管(5612)    −8.80  ▲14   145   537エネクス(8133)   −8.30  ▲47   519 168.5富士紡(3104)    −8.04   ▲7    80  7091日立機(6354)    −5.38  ▲21   369    11三井松(1518)    −5.03   ▲7   132  3299
東証1部売買高上位
    銘柄           売買高     終値     前日比日立造(7004)      32405     33      △4新日鉄(5401)      26447    153      △1昭電工(4004)      24452    178      △7沖電気(6703)      16577    237     △16東芝(6502)       13924    371     △15住金(5405)       13808     51      △2日興CG(8603)     13099    464      ▲1日軽金(5701)      12332    115      △7丸紅(8002)       12147    134      △8高周波(5476)      11686     88     △30
東証1部売買代金上位
    銘柄          売買代金     終値     前日比みずほ(8305)      16415 13万7千円  △1万2千円ホンダ(7267)      15598   4260    △110NTTドコモ(9437)   13718 24万4千円    △8千円NTT(9432)      13651 42万9千円    △1万円トヨタ(7203)      13629   2990     △25ソニー(6758)      13609   4700     △50UFJ(8307)      13454 15万9千円  △1万3千円キヤノン(7751)     11198   4360     △80武田(4502)       10103   4670     △50三菱東京(8306)      9847 63万8千円  △1万9千円
=============<資産設計情報>==============−−−−−<10年後に笑う!マネープラン入門 第28回>−−−−−−−

退職後資金 ― 60歳までに年収分貯めるプラン
 絶対金額でなく%で考えよう(5)

●退職金のあるサラリーマンの貯蓄目標 ― 年収1年分
前回いろんなパターンの試算をした結果、退職金のもらえるサラリーマンなら、退職までに年収の1年分くらいを貯めれば、とりあえず大丈夫ということになった。独身者も既婚者もだいたい同じ。パートナーも同じ条件の共働きカップルならもっと少ない蓄えでもいいが、1年分を目指してもわるくない。

なお、年収はだいたい40歳くらいの水準の手取りで考えている。

これにはいくつか理由がある。まず、20代、30代から「退職後のための貯蓄」をする必要はないと考えているから。この時期は、結婚(新生活スタート)や住宅購入、子どもの教育費などの貯蓄をするときで、これらのお金をきちんと準備して、余分なローンを負わないことが、間接的に退職後資金の準備につながるからだ。また30代までは、ライフスタイルや家族構成がコロコロ変わるので、収入も支出も流動的で、長期的ビジョンを持ちにくいのも事実だ。
●40歳から始める
このシリーズで何度も言っているが、具体的に退職に備え始めるのは40歳からで十分。だが、40歳になったすぐ始めたい。準備期間を20年たっぷりとりたいからだ。

40歳は3つの型に分類できる。まず、結婚して小学生か中学生の子どもがいるファミリー型。結婚して子供がいない夫婦型。そして独身型。どのパターンでも、収入や支出、生活のスタイルがほぼ固まっている頃なので、自分に合う資金づくりの計画を立てられるはず。

貯め方のパターンは、既婚か独身かによってではなく、子どもがいるかいないかで違ってくる。子どもが独立するまでは、どうしてもそちらにお金がかかるので、貯蓄額は最初は少なめ、独立後に大きく増やすということになる。
●子どもがないなら、年収の5%を20年
子どもがなければ、40歳から60歳までの20年間、同じ金額(割合)を貯めていけばいい。簡単だ。1年で年収の5%。年収600万円の人なら年間30万円、月2万5000円貯めるだけでいい。 

●子どもがあるなら、独立後に積み立てを増やす!  
子どもが30歳と33歳の時に生まれたとすると、彼らが大学を卒業するのは52歳と55歳の時となる。大学在学中は、親の年収が高い時期ではあるが、その2〜3割は教育費や仕送りとして消えていく最も厳しい時だ。

しかしその時期が終われば、その分を貯蓄にまわすことができる。たとえば、以下のような計画が可能。さほど無理をしなくても、年収分を貯められる。
年収600万円なら
 40〜52歳(13年) 年収の 2%    年12万円
 53〜54歳( 2年) 年収の 6%    年36万円
 55〜59歳( 5年) 年収の13%    年78万円
          合計   103%  計 618万円  

●子どもが遅く生まれたケースは、早めに準備を
ただし、末の子どもが38歳以降に生まれたケースでは、子の大学卒業が退職と同時かそれ以降となるので、後で積み立てを増やすことができない。この場合は子どもがないケースと同じで、40歳から60歳までフラットに年収の5%を貯める必要がある。教育資金の準備や出費と並行しての積立ては楽ではないが、それでも40歳から始めることで実行可能なプランとなる。

●ポイントは、住宅と60歳〜64歳の収入
という具合に、意外に楽勝という感じの「退職金ありサラリーマン」だが、次の前提を忘れてはいけない。

まず、退職までに「一生住める家賃のかからない家」を確保していること。自分で手に入れた「持家」でもよいし、親から譲り受けた家と土地でもかまわない。買う場合、建てる場合は、住宅ローンは退職までに完済するものとしている。60歳までにローンを返し終えるには、家を買うときに十分な頭金(価格の2割以上)を準備することと、予算内(だいたい年収の5倍まで)の物件を買うことが大切だ。別に持家を勧めているわけではない。退職後も賃貸住まいなら、住宅費分を別途用意する必要があるので、自分で計算して上乗せしてほしい。

もうひとつの前提は、60歳退職でも、公的年金をもらい始める65歳までは、再就職やアルバイトで生活費を稼ぎ、貯蓄を崩さないということだ。もちろん、退職後にクルマや教育ローンが残ってないことも大切だ。

このように退職後資金は、資金だけ、運用方法だけを切り離して考えることはできない。長期のビジョンを持ち、今自分がどこにいるか、今しなければならないことは何かを知って、それを実行することが大切。

さてあなたが退職後のために、今、しなければならないことは、何だろう? 
(ファイナンシャル・プランナー 中村芳子)

−−−−−−−−−-<フィデリティと考えるこれからの投資>−−−−−−

お金とインフレ

マネックスメール読者の皆様こんにちは。フィデリティ投信です。
先週に引き続き、「投資の必要性」そして「投資の知識」についてお送りさせていただきます。

先週のこのコーナーでは、女性を対象としたアンケートの結果として、
2000年と2001年を比較して、月々のお小遣いは変わっていないと感じている方が大半であったことをご紹介しました。

今週は、「将来のお金」について考えてみたいと思います。

これから長く続く人生、お金を管理するにあたって、何を考えなければいけないでしょうか?

まず、無視できないのは「インフレ」です。
過去を振り返り、身近な商品の価格の変動を見てみましょう。

森永のキャラメル:1913年(60粒で)40銭
→2002年(12粒で)100円 89年で価格は250倍に

地下鉄初乗運賃:1927年10銭
→2002年160円 75年間で価格は1600倍に

非常に大きな上昇率ですが、あまりに長期だと実感がわかないかもしれませんね。もう少し近い数字を見てみましょう。

大塚化学ボンカレー:1968年80円
→2002年160円 34年間で価格は2倍に

セブンスター:1969年100円
→2002年250円 35年間で価格は2.5倍

煙草の価格は近く増税でさらに上昇することが予想されます。

デフレ傾向が長い現在の日本においては実感することは難しいのですが、今後の長期の経済がどうなるかはわかりません。
もし皆さんの給与やお小遣いの額が今後も変わらない、または増えたとしても、購入する様々な商品の価格がそれより上昇していたら実質的な生活は苦しくなってしまいます。

次回は、インフレには負けない資産運用とは?について、ご一緒に考えたいと思います。

フィデリティ・日本成長株・ファンドはマネックス証券で1万円からお申込みできます。

※文中の商品の価格変動は2002年フィデリティ投信調べ。記載されている個別の銘柄名、企業名については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄または企業の株式等の売買を推奨するものではありません。
−−−−−−−−−−−−−<橘玲氏のコラム>−−−−−−−−−−−−−
「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」が話題の橘玲氏のコラムです。2003年2月末まで毎週火曜日の連載です。
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ささいな失敗でマイホームを買えない人たち

東京・大手町。皇居外苑北端の和田倉門の向かいに、全国銀行協会(全銀協)のビルがある。一般の人はもとより、金融関係者にもあまり縁のないところだが、機会があればいちど行ってみるといい。といっても、銀行の不良債権問題に意見しに行くのではない。あなた自身の「不良債権」を調べにいくのだ。
東京に限らず、銀行協会は各都道府県に支部を持ち、そこには必ず「個人信用情報センター」のブースがある。ここで、銀行に登録されたあなたの与信情報を閲覧することができる。

個人情報を閲覧する方法はとても簡単で、運転免許証やパスポートなどの身分証明書類を持っていくだけだ。これで、あなたがどの銀行からいくら金を借りていて、そのうちいくら返済しているかの一覧がプリントアウトされてくる。
住宅ローンであれ、カードローンであれ、あなたが銀行から金を借りると、それは「与信情報」として記録される。全銀協の「個人信用情報センター」は、各銀行の与信情報を統合した巨大なデータベースで、あなたがどの銀行を利用していたとしても、そこには過去5年間のすべての履歴が記憶されている。
こうした信用情報のデータベースは、現在、全銀協のほかに日本に3ヶ所ある。クレジットカード業界の加盟するCIC、CCBと、消費者金融業界が加盟する全情連情報センターだ。クレジットカードを使ったり、消費者金融から金を借りたりすれば、その情報はすべてこれらのデータベースに登録される。

全銀協の「個人信用情報センター」のブースを覗くと、若い夫婦が泣き出しそうな顔で肩を寄せ合い、呆然と座り込んでいる姿を目にすることがある。これは、住宅ローンを組んで持ち家を購入しようと考えたものの、住宅金融公庫や銀行でローンを断られた人たちだ。

金融機関は融資を行なわない理由を原則として教えないが、信用情報に問題がある場合は「自分で確かめてください」と言うことが多い。そこで個人情報を開示してみると、何年も前の「延滞」の記録がしっかりと残っている。仮に全額弁済していても、延滞記録は発生から5年間、消えないからだ。

借金を踏み倒した経歴があれば住宅ローンを申込もうなどとは思わないだろうから、融資を断られて呆然としている夫婦も、実際は悪意のないケースが大半だろう。だらしのないダンナが数十万円のカードの支払いを引き延ばし、内容証明で「訴える」と脅されたあたりで親に泣きついて払ってもらった、という程度のことだ。借金は延滞利息をつけて全額返済しているのだから本人に罪の意識はなく、すっかり忘れてしまっていたのかもしれない。しかし残念なことに、コンピュータは忘れてはくれない。

金融機関は、額の多少にかかわらず、「延滞」記録がある人間には融資をしない。そんな人間に金を貸して仮にふたたび焦げついたりしたら、融資担当者が責任を問われるからだ。もっとも、「延滞」の烙印を捺されたからといっても、社会生活に大した支障はない。強いて挙げれば、クレジットカードを新たに持てないことと、住宅ローンを組めないことくらいだ。ところが、こういうだらしのない人間が結婚し、一人前に家を買おうとすると、問題が起きてくる。本人すら覚えていない過去の些細な出来事が、若い夫婦のささやかな夢を壊してしまうからである。

しかし、だからといって悪い話ばかりではない。

バブル崩壊後、無理をして家を買ったほとんどの人が大きな含み損を抱えて苦しんでいる。それを考えれば、亭主がだらしないばかりにローンを組めなかった彼らの方が、結果として得をしたともいえる。

世の中というのは、いつだって理不尽なものなのである。

橘 玲
話題の金融経済小説『マネーロンダリング』の著者(現在続編執筆中)
最新刊はベストセラー「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」(幻冬舎)海外投資を楽しむ会でも活躍中
http://www.alt-invest.com/

−−−−−−−<ファンドマネージャー坪田好人氏の相場の見方>−−−−−

足元の相場環境は先月と変わっておらず、海外の戦争に関わる不安定な動きと国内の金融政策の不透明感が継続しています。需給面でも、金融機関の持ち合い解消売りや年金の代行返上に伴う売りに対する買いの方策について、対応策が検討されてはいるものの、実際に執行されるまでに至らない状況です。この環境下ではアクティブな投資行動が採りづらく、結果として指数レベルでの横ばいの動きをもたらしていると考えられます。特に、95年以降ボトムアップの機関投資家が投資してきたトヨタ、ホンダ、キャノンといった優良株が、足元の決算が良いにもかかわらずアンダーパフォームする動きが顕著になってきています。

しかしながら、今後のマーケットは全くノーホープという訳ではないと見ています。昨年の年後半と異なりやや投機的な資金が低位株や小型株市場に流入してきており、マーケットにアクティブな動きが出てきていることが感じられます。この動きは、ファンダメンタルズ上現在の株価水準は売られ過ぎの水準である証左と考えられ、やはり大型株の需給悪がピークアウトする2月以降に相場は反発する可能性が高いと見ています。反発のきっかけとしては、戦争の勃発や金融政策の変更、SQ通過といった事由が想定されますが、タイミングはなかなか計りづらく現段階からある程度のポジションを維持する必要があると思います。

個別株の物色動向については、足元の低位株と小型株へ資金が流れ込む動きは3月でいったん終了し、5月にかけて優良株の反発があることを想定していますが、その後は再び低位株と小型株に資金がシフトすると考えています。従いまして短期的な投資戦略としては、現在保有している低位株と小型株のウエイトをいったん引き下げて、優良株の押し目を拾う戦略を採りますが、一方で年間を通しては、低位株と小型株の中から今年と来年にかけて、大きく変貌していく銘柄を投資のコア銘柄にする方針です。

坪田好人氏:興銀第一ライフ・アセットマネジメント株式会社(DIAM)にてIBJITMジャパンセレクションの運用を担当。

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 投資信託基準価額(2月10日現在)
 ザ・ファンド@マネックス          4,688(+1)
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 外国投信基準価額(2月10日現在、Jシェア、USドル)
バンガード・トータル・ストック・M・I・F 19.10(+0.14) バンガード・ウェルズリー・インカム・F   19.52(±0)
 バンガード・スモールキャップ・インデックス 14.82(+0.14) マサチューセッツ・インベスターズ・トラスト 11.90(+0.07) MFS ストラテジック・グロース・ファンド 12.84(+0.09)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 米ドル為替レート(2月12日午後2時30分現在)
 買付レート                120.80(+0.45) 解約レート                120.30(+0.45)
========<マネックス社長 松本大のつぶやき>=========2月12日       <戦費負担>

アメリカの戦費負担が気になります。
数年前にプライマリー・バランスを果たしたにも拘らず、2001年10月から2002年9月までの会計年度では19兆円程度の赤字となり、昨年10月−12月の3ヶ月間の財政赤字幅は、既に13兆円程度にまで膨れています。もちろん軍関係費だけが原因ではありませんが、それが最大の要因であることは明らかです。正義と平和の為の支出ですが、そのスピードが気になります。「自国だけでも戦う」という態度が、余計に不安にさせます。いずれ奉加帳のように戦費負担のお鉢が回ってくるのでしょうか。回ってきても大変ですし、回ってこなくてアメリカが大きな経済問題を抱えてしまっても、それはそれで困ります。戦争が経済に直接及ぼす影響も気になりますが、コスト負担の決定プロセスとその影響もとても気になります。ドルの値動きを見ていると、様々な思惑と解釈が織り込まれている気がして、思索は尽きません。

=============<編集長の独り言>=============昨年12月にオープンしたジョイフル本田の巨大店舗、千葉ニュータウン店に昨日行ってきました。午後から軽い気持ちで来店したのですが、その広さ、そして混雑などもありごく一部しか見ることができませんでした。
感想としては、家族連れで朝から1日店内の隅々を見て歩き、十分楽しめるといった感じです。予定外の商品まで勢いで買ってしまうかもしれません。昼食、休憩等のレストランコーナーもあります。ごく普通のホームセンターでの取り扱っている商品から、趣味の世界まで。中には陶芸用のろくろ、電気窯まで売っていました。ほんの一部を見ただけであり、次回時間をかけて店内を歩くと、さらに新たな発見があるかもしれません。
場所が良くわからないまま、カーナビ頼りに行ったのですが、往路は無事到着。復路、自宅までの戻りルートを設定すると何故か違う道を案内されてしまいました。カーナビに従った帰り道、普段もよく通り、渋滞することを知っている道に出てしまいました。渋滞の無い往った道、そのまま帰れば良かったという後悔と、何故ナビは復路に違う道を選んだのか疑問です。
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ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
mailto:feedback@monex.co.jp

==========<ただ今ブックビルディング中>==========当社取り扱いの新規公開銘柄のブックビルディング期間等の日程を掲載します。詳細はホームページをご覧下さい。

−−−−−−−−−−−<新規公開株の公募/売出>−−−−−−−−−−
<ブックビルディング中の銘柄>
 セガトイズ(7842) JQ
  ブックビルディングは 2月17日 AM11:00 まで
   仮条件 430円〜500円(100株単位)

<新規取り扱い開始>
 サン・ジャパン(2315) JQ
  ブックビルディングは 2月14日(金)より

 遠藤製作所(7841) JQ
  ブックビルディングは2月21日(金)より

 ひらまつ(2764) JQ
  ブックビルディングは 2月26日(水)より

詳細はこちら
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===================================<マネックスメールを解除したい時は>

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 アドレスの変更の場合、お手数ですが、旧アドレスの解除、新規アドレスの 登録という方法でお願いします。

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 解除をしたい場合は、ご自身がご利用のシステムから行って下さい。

 ▽まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000017399.htm (ID:0000017399) ▽Macky! http://macky.nifty.com/check.htm (マネックスメール)
 ▽Pubzine http://www.pubzine.com/pubzy/tool/unsub.html (ID:002140) ▽melma http://www.melma.com/ (マネックスメール m00015629)

 何れもメールでの解除はできません。HPにアクセスして行ってください。
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●配送できないメールアドレス等の解除について
マネックスメールでは、ご登録いただいたメールアドレスに間違いがありメールを配
送できない場合や、何らかの理由で一定期間登録メールアドレスへメールが配送され
ない場合、その他弊社がやむを得ないと判断した場合には、登録メールアドレスを解
除させていただくことがございます。予めご了承下さい。
マネックスメールへのご登録にあたりましては、正しいメールアドレスが入力されて
いることをご確認下さい。
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