マネックスメール 2003年3月13日

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マネックスメール 2003年3月13日

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 マネックスメール(第885号 2003年3月13日夕方発行)
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<新規公開銘柄>
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本日の目次
 マネックス相場概況
 資産設計情報
 投資信託基準価額
  サンプラザ中野の株式ロックンロール
  マネックスの投信売れ筋ランキング
  投資信託基準価額
 コラム ・マネックス社長 松本大のつぶやき
     ・編集長の独り言
 「ブリッジレポート」〜あなたの代わりに会社訪問〜
   PALTEK(7587)
 ただ今ブックビルディング中
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=============<マネックス相場概況>===========<相場概況>
一時8000円の大台を回復するものの、不透明要因が並び失速。

日経平均     7868.56(▲ 74.48)
TOPIX     778.52(▲  3.84)
単純平均      312.26(△  0.43)
東証2部指数   1504.60(△  3.86)
日経店頭平均    963.32(△  5.23)
東証1部
 値上がり銘柄数     811銘柄
 値下がり銘柄数     553銘柄
 変わらず        149銘柄
 比較できず         3銘柄
 騰落レシオ(25日) 86.57%
  注:値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率です。
    一般的に120%台に上昇すると高値圏、70%台に下降すると    底値圏といわれる先行指標です。
    計算は25日ベースで行っており、値上がり銘柄数、値下がり銘    柄数は25日間の累計で計算しています。
 売買高     649.71(百万株:概算)
 売買代金    489981(百万円:概算)
 時価総額   2256123(億円:概算)
 為替(17時) 118.02円

 続伸歩調で始まり、朝方は8000円の大台を回復する場面もありました。しかしイラク問題の緊張、北朝鮮問題、明日先物・オプションのSQなど、積極的なポジション取りは行い難い面がありました。

 大台に乗せたものの追随買いは限定的、次第に戻り売りなどが優勢となり上値の重い展開となりました。日経平均は上げ幅を縮小、さらに下落に転じる場面もありました。

 国連安保理がイラク問題で緊急の非公開協議を始めたと伝わり、北朝鮮問題では長距離弾道ミサイルの発射準備を進めている、すでに北朝鮮が化学兵器を保有していると米国務次官補が断定したとも伝わりました。国際情勢の緊張は様子見気分を一段と強めました。

 朝方は大台回復など値動きがありましたが、次第に方向感の乏しいもみ合いとなってしまいました。前場中頃からは前日終値を挟んだ非常に狭いレンジでのもみ合いとなってしまいました。

 みずほFG(8411)は国内で1兆800億円の増資を発表、朝方は買い気配で始まりました。他の大手銀も買い戻しが先行、銀行株の不安は後退しました。しかしみずほFGはみずほ(旧8305)の最終価格近辺まで値を戻すと、方向感の乏しいもみ合いとなりました。

 為替市場ではイラクへの武力行使でドル安が起きた場合、財務省が欧米に協調介入を要請すると伝わったことや、北朝鮮問題の不透明感から円が値を下げました。しかし為替の動きを手掛かりにハイテク、自動車株など輸出関連銘柄を物色する意欲は高まりませんでした。

 大引け間際になって日経平均は上昇転換、その後再度下げ幅を拡大し、結局本日の安値で取引を終了しました。前場中頃から比較的静かな値動きが続いていましたが、大引け間際SQ絡みの売り買いで神経質な場面もありました。
◆個別銘柄◆
みずほFG(8411) 11万2千円(△6千円):1株単位
 国内で1兆800億円の増資を発表したこともあり、買い気配から始まりました。しかしみずほ(旧8305)の最終価格まで値を戻すと買い手不在といった展開となり、その後はもみ合い。前日は買い戻しが活発化していた三菱東京(8306)など他の銀行株も、買い戻し一巡といった動き。

兼日農(7961) 224円(△50)
 明日先物・オプションのSQを控え、指数は神経質な値動きが想定される地合いでもあります。過去にもSQ前日は、仕手系材料株などで日計り狙いの短期売買が行われる場面がありました。仕手筋復活といった雑誌の記事を材料に急騰後、しばらく調整局面にあった仕手系株の一角を再度手掛ける展開。
日立(6501) 439円(▲16)
 昨日は売り込まれていた銀行株やハイテク株が反発歩調となる中、後場に入って増配などが報じられて上げ幅を拡大して終了しました。しかし増配速報に飛びついた目先筋から手仕舞い売りもあり反落。目先筋は兼日農(7961)などが再度上げ幅を拡大したことで乗り換える動き。

三菱自(7211)  269円(△2)
 朝方から軟調な値動きを続けていましたが、後場中頃になって日産自(7201)が三菱自から軽商用車のOEM供給を受けることを決めたと報じられました。この報道で目先筋が飛び付く形で急伸となる場面がありました。

サンリオ(8136) 480円(▲75):100株単位
 昨日今期の連結最終赤字拡大を発表しました。これまで積極的な株式運用がマイナス要因とされ、会社側も運用撤退を決定。しかし本業の売り上げも低迷しており、先行き不透明感から買い手不在といった状況。

OLC(4661) 5640円(△150):100株単位
 TDSの入場者数減少に歯止めをかける策として、06年までに290億円を投じて2つの新アトラクションを新設すると発表。ただ、本日の値動きはこの発表を好感したというよりも、このところの急激な下げに対して自律反発狙いの買いが入ったという印象。大幅高で寄り付いたものの、積極的に買い上がる動きはなく、朝方の買いが一巡した後は伸び悩む展開。

新日紡(大3121) 135円(△20)
 昨日今期復配を発表、これを手掛かりに本日大幅上昇となりました。明日先物・オプションのSQを控えており、これまでもSQ前日は影響を受け難い大阪市場の低位個別材料株が短期物色される場面がありました。この経験則もあり買いを誘う展開。

ヤマハ発(7272) 850円(▲12)
 日経新聞に今期連結営業利益が88%増になりそうと報じられました。朝方はこれを手掛かりに上昇するものの、為替の影響を受けやすい銘柄でもあり戻り売りが次第に増加。値動きが悪いことで後半は朝方の買い方も手仕舞い売り。
◆ランキング◆
東証1部値上がり上位
    銘柄        上昇率   上昇幅    終値   売買高兼日農(7961)   +28.73  △50   224  3244石井鉄(6362)   +21.53  △28   158  4367福助(3584)    +18.36   △9    58   962クボテック(7709)
         +15.20 △2万6千円 19万7千円 0.785北川鉄(6317)   +13.58  △11    92   644
東証1部値下がり上位
    銘柄        下降率   下降幅    終値   売買高サンリオ(8136)  −13.51  ▲75   480 620.2ハマキョウ(9037)  −9.79 ▲183  1685  56.9サカイオーベ(3408) −9.09   ▲5    50    58ツカモト(8025)   −7.86   ▲7    82    71日コンラクス(6970) −7.40  ▲44   550    39
東証1部売買高上位
    銘柄           売買高     終値     前日比日バルカー(7995)    19719    209     △21日カーボン(5302)    17082    119     △13新日鉄(5401)      16471    138      ▲3住金(5405)       13306     56      ▲1みずほ信(8404)     11114     81      △1日立(6501)       10627    439     ▲16日興CG(8603)     10093    355      ▲1東芝(6502)        8531    322      ▲6日産自(7201)     8360.2    783     ▲11三菱重(7011)       8191    301      ▲1
東証1部売買代金上位
    銘柄          売買代金     終値     前日比NTTドコモ(9437)   19658   21万円    ▲5千円三井住友(8316)     17596 22万3千円    △2千円三菱東京(8306)     13906 46万5千円    ▲1千円ソニー(6758)      13783   4110     ▲50トヨタ(7203)      13197   2705     ▲40みずほFG(8411)    12158 11万2千円    △6千円NTT(9432)      12122   40万円  ▲1万2千円野村HD(8604)      9307   1230     ▲22キヤノン(7751)      8305   3990     ▲20ホンダ(7267)       8280   3970     ▲90
=============<資産設計情報>==============☆「サンプラザ中野の簡単“健幸”マニュアル 痩せ方上手」講談社より
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<サンプラザ中野近況報告>
3月17日(月)AERA 
3月19日(水)朝日新聞 大阪版 夕刊
3月20日(木)ダイヤモンド・ザイ 

−−−−−−−−<サンプラザ中野の株式ロックンロール>−−−−−−−−
日経平均よ、俺がいなくて寂しかったのかい?サンプラザ中野だー!
いやいや、まったく、まいったね。先週書いたとおり、寿司をつまみにヨーロッパに行っていた。ほぼ一週間だ。その間日経平均は、ついに8000円割れだ。俺は火曜日の夜に帰国した。翌水曜日は7日ぶりの反発だった。いやいや驚いた。俺が日経平均を左右していたなんて・・。

さておき、だ。パリとアムステルダムに行った。テレビ番組のロケである。回転寿司を食いに行ったのである。
10年ぶりのパリは、相変わらずのパリであった。美しい町並みであった。変わっていたのは、犬のフンの数だ。明らかに減っていた。そして以前にも増して、小さい車が目立った。ベンツ系の「スマート」を筆頭に、小型車がたくさん走っていた。そのスマートが、バンパーをぶつけながら縦列駐車をする。パリ名物である。前後の車を押しながらスペースを作り、きっちりと道端に収まる。子犬や子猫が人間の股の間に入り込むようだ。可愛いのである。

そして初上陸の、オランダはアムステルダムだ。
花の都パリに比べたら地味な町並みである。地盤が弱いためか、ゆがんでしまっている古い建物もある。運河沿いにはハウスボートが並んでいる。ハウスボートは人気が高く、割りと裕福な人が住むのだそうだ。何しろ都心の一等地なのであるから。

走っている自動車を見て思った。いい車が多い。安いものでも、新しいものが目立つ。俺は思った。「この国の経済は良い」と。
「オランダの奇跡」という言葉を聴いたことがおありか?「オランダ病」と揶揄されたほど経済的にダメだったこの国が、今やEUの優等生なのである。90年代半ばからの経済的復興を「オランダの奇跡」と人は呼ぶのである。オランダ病を治そうと、政府・企業・労働者の三者が話し合った。三方が損をしつつみんなが得をする、という解決策を選んだのだそうだ。例えばワークシェアリングだ。時間当たりの賃金を下げた。そして労働時間を減らした。しかし女性の社会参加を促す方策を採ったことで共働きが増えた。しかもパートタイマーの賃金とフルタイムの人に保証されるそれが同じになった。つまり旦那の給料が0.75になってしまった。しかし奥さんも同じ額の給料を稼げるようになったのだ。0.75+0.75=1.5となった。そして収入が増え、購買力が上がったのだそうだ。
頭がいいね。

売春と大麻を解禁にした。これは「どうせ無くならないなら、きちんと管理しましょう」という発想だ。アンダーグラウンドな資金になってしまうし、暴力団などもはびこる。大麻はソフトなドラッグなので許しましょう、という政策だ。これもスマートである、ね。

というわけで日経平均よ、機嫌を治しておくれ。
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<マネックスの投信売れ筋ランキング ベスト5>
1.日経225ノーロードオープン
2.ブル・ベアセレクト ベアファンド
3.ブル・ベアセレクト ダブル・ブルファンド
4.バンガード・ウェルズリー・インカム・ファンド
5.バンガード・トータル・ストック・M・I・F

(2003/3/3〜2003/3/7 マネックスでの販売金額)
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 投資信託基準価額(3月12日現在)
 ザ・ファンド@マネックス          4,324(+56)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 外国投信基準価額(3月12日現在、Jシェア、USドル)
バンガード・トータル・ストック・M・I・F 18.42(+0.06) バンガード・ウェルズリー・インカム・F   19.38(−0.02) バンガード・スモールキャップ・インデックス 14.18(−0.04) マサチューセッツ・インベスターズ・トラスト 11.42(+0.03) MFS ストラテジック・グロース・ファンド 12.40(+0.06)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 米ドル為替レート(3月13日午後2時30分現在)
 買付レート                118.00(+0.60) 解約レート                117.50(+0.60)
========<マネックス社長 松本大のつぶやき>=========3月13日        <ニュー・テリトリー>
本当にきな臭くなってきました。米中央軍の司令官が、イラクの西にあるヨルダンの国王やエジプトの大統領との会談を終え、イラクの南東にあるカタールの前線司令部に昨日到着したそうです。
イラクの北西にあるトルコには、国会が米軍駐留を否決したにも拘らず、米軍が私服で結集を始めたといいます。トルコの更に北西にあるセルビアの首相は昨日暗殺され、国家非常事態宣言が出されました。遥か東方では、北朝鮮が日本を射程に入れる弾道ミサイル「ノドン」の発射準備を進めているような示威行動を見せ、米軍が日本海近辺での警戒を強めているといいます。
イラクとアメリカの問題は、イデオロギーというよりも、憎悪の要素が強く入っているように思われ、これは本当に悲しいことであり、かつ大変厄介な問題です。数十年来なかったような規模で、きな臭さが進行しています。資本市場にはどのような影響があるでしょうか。為替、金利、株価。これは中々難しい問題です。しかし1つ明らかなのは、マーケットのほとんど、いや全ての参加者にとって、これはプロのトレーダーや機関投資家も例外でなく、今回の事態は初めての経験だということです。然しながらそのほとんどの人が、これが全くの未体験ゾーンであり、経験則が必ずしも当て嵌まらないとうことを自覚していないように思われます。為替、金利、株価、全てにおいてボラティリティーは左程上昇していません。官製相場の様相もあり、実際に各マーケット自体は左程激しく変動していないのですが、将来の変動を予想するオプション・マーケットにおいてもボラティリティーは低く推移しています。若いトレーダーが、大したことはないだろうと高をくくるか、或いは何が起き得るか想像もつかなくて、単にレベル感からボラティリティーを売っているのでしょう。ニュー・テリトリーにおいては、最大限の、そしてあらゆる注意が必要で、どんなに用心しても、用心し過ぎることは決してないのですが。

=============<編集長の独り言>=============昨日アサヒ飲料のワンダ・モーニングショットがヒット、株価が上昇というコメントを銘柄情報に掲載しました。過去飲料業界、他社のヒットにはなりふりかまわず追随するというパターンが繰り返されています。カルピスソーダ、はちみつレモン、レモンのしずく?などなど。
各社が追随し、同様の商品が店頭に溢れ、そのうち消費者に飽きられてブームは去る。ビール、発泡酒も同じようなネーミング、位置付けの商品が溢れています。やはり今回もといった感じですが、モーニングショットと同じコンセプトの商品を同業他社が発売するそうです。朝の勝負、一体どうなるんでしょう。缶コーヒーのモーニング対決、午後は“午後の紅茶”の一人勝ち?、次は夜の勝負でしょうか。夜はお酒がどうしても中心となり、コーヒー・紅茶はカフェインで眠れないといったマイナス要因が付きまといます。どこか夜のコーヒーという位置付けで新商品を企画しないでしょうか。最も条件が厳しい分野に進出を挑む会社の登場を期待したいです。ただ夜コーヒーとお酒の誘惑、自分には結果がもう見えています。お酒の誘惑に勝る魅力的なコーヒー、できたら本当にすごいと思います。
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ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
mailto:feedback@monex.co.jp

==========<ただ今ブックビルディング中>==========当社取り扱いの新規公開銘柄のブックビルディング期間等の日程を掲載します。詳細はホームページをご覧下さい。

−−−−−−−−−−−<新規公開株の公募/売出>−−−−−−−−−−
<ブックビルディング中の銘柄>
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詳細はこちら
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=====「ブリッジレポート」〜あなたの代わりに会社訪問〜======個人投資家が自ら企業訪問をして取材するのは、実際には難しいのが実情。そこで、(株)インベストメントブリッジが、皆さんの代わりに会社訪問し、事業内容、強み・特徴、中長期の経営ビジョンなどをわかり易くお伝えします。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
今週の企業

 PALTEK(7587)
 「決算説明会に出席。収益底入れ。新しい付加価値の創造へ」

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2003年2月18日(火)

PALTEKの2002年12月期決算説明会に出席しました。
高橋社長が前期の業績、今期の予想、今後の事業戦略などをお話されました。
半導体市場概況

日本、海外共に2001年Q4から2002年Q1−2をボトムに底入れした形となっています。こうした中、同社の主力商品であるPLDの受注額は月によって大きく上下しているそうです。
これは、「顧客の用途に合わせて設計・開発することができる」というPLDの商品特性が、長引くIT不況の中で見込み生産を抑制し、短納期化を進めている顧客企業のニーズを捉えているのではないかと、高橋社長は見ています。
2002年12月期決算概要
<外部環境>
・顧客別には、大手顧客は不振だった一方でそれ以外の同社がBroadbaseと呼んでいる、企業群は好調でした。
・事業分野別では、通信分野は低調に推移しましたが、産業、民生分野は比較的堅調に推移しました。
・製品別では、PLDがまずまず堅調に推移したのに対し、ASSPは低調に推移しました。

<決算概況>
・売上高は前年比 −10.5%。第2Qをボトムに回復基調へ。通信インフラ関連が不振な一方、VoIP関連、デジタル放送関連、携帯電話、デジカメ、Broadbase顧客が好調でした。
・営業利益率は2.1%から4.3%へ改善。粗利率は前年並を維持し、清算した子会社シグネット等で人件費を大幅にカットするなど、販売管理費を約20%削減しました。
・当期純利益は黒字化しました。しかし、グループ会社の見直しに伴う損失計上を実施し、考えうるもの全てを計上したことにより、従来予想は下回りました。

<トピックス>
・新たな市場へ進出するために、新規の販売代理店契約を結びました。
*BRECIS Communications社(PALTEK):ネットワーク用プロセッサー
*Ashley Laurent社(PALTEK):セキュリティソフトウェア
*TransChip社(PALTEK):イメージセンサーモジュール

・新たな市場へフォーカスするために、販売代理店契約の解消も行いました。*インフィニオンテクノロジーズジャパン(PALTEK)
*フェアチャイルドセミコンダクター(アルファ電子)
*メンター・グラフィックス・ジャパン

・経営のスピードを加速するために、以下のような行動をとりました。
*スピナカー・システムズの連結調整勘定(のれん)を一括償却(人員削減、本社移転、取扱い製品の見直しなど)
*ハイパー・パルテックの解散・清算を決議(ブルートゥースの認証のみでは大きなビジネスは期待できない)
*丸文とのJV契約解消。アクセレックを100%子会社に。

2003年12月期業績予想

・緩やかな回復基調を見込んではいますが、先行きはいまだ不透明と考えています。
・PLD関連は順調に回復し、デジタル放送、大手顧客以外のBroadbase顧客は好調と見ています。
・2.5ヶ月という在庫回転月数を維持しながら、在庫は増加する見込みです。・粗利率は低下傾向ですが、グループ会社見直しによる連結調整勘定(のれん)の大幅な減少によって販売管理費は減少し、営業利益率は1ポイント強改善します。
・同じくグループ会社の見直しの効果により、当期純利益は大幅に改善する見込みです。
・四半期ベース売上は、上期よりも下期が増加すると見ていますが増加幅は慎重に見ています。

今後の事業戦略

最後に今後のビジネス展開についてお話がありました。

高橋社長は、2003年の外部環境を「相移転の加速」と捉えています。「相移転」とは高橋社長がよく使われる表現ですが、日本企業を取り巻く環境が、従来の「集団・均一・量」が重視された時代から、「個・多様・質」が問われる時代に「局面=相」移り変わるというもので、この「個・多様・質」を重視した事業展開を行なっていくというのが高橋社長の経営ビジョンです。
この相移転が一段と加速し、日本企業の取る道は
1.新しい付加価値の創造
2.国内で更なる生産革新の試み
3.さらなる低コスト化を求めて中国へ進出
という3つになるとと考えています。
こうした環境下で、同社は1「新しい付加価値の創造」と2「国内で更なる生産革新の試み」に重点をおき、以下の3点でビジネスを展開していきます。
1.基盤となるPLDビジネスの強化

2.新興市場へのソリューションの提供

3.ベンチャー企業との新規ビジネスモデルの構築

これら3点にフォーカスし、「ネットワーク市場経済の発展に寄与するため、コンポーネントレベルでの知識・経験の豊かさをレバレッジしたメジャープレーヤーになること」を将来の目標として、PLDソリューションズ、システムソリューションズに加えて新規事業を
育成して、2−3年後にはPALTEKグループとして売上高500億円規模を目指します。

取材を終えて

最悪期は脱したようですが、一昨年、昨年前半の業績悪化を踏まえ、高橋社長は依然、慎重な見方をされています。今期予想も、かなり慎重な数字となっています。一方、今後の事業展開の中でてきた「相移転」の話は、私たちが主催している個人投資家向け説明会「ブリッジサロン」では何度も触れていらっしゃいましたが、アナリスト向け決算説明会ではあまり記憶がありません。しかしこの「相移転」の考え方こそが、「個・多様・質」を最も尊重する同社の姿そのものであり、顧客、ビジネスの局面のみでなく社員の「個・多様・質」を尊重するのが同社の大きな特徴だとすれば、アナリスト、機関投資家にもこの考え方を理解してもらうというのは大変重要なことだといえるでしょう。既存事業の回復と共に、新規事業の展開を注目していきたいと思います。
☆★☆ 詳細はCyber-IR:http://www.cyber-ir.co.jpで ☆★☆ 
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<今回の企業のIR資料を御希望の方は、「お名前」、「住所」、
「今回の企業名」を明記の上こちらまで。
ブリッジレポートの感想などもお書き添えいただくとうれしいです。>
→>magazine@cyber-ir.co.jp

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提供:「企業と個人投資家を結ぶ架け橋」株式会社インベストメントブリッジ問い合わせ webmaster@cyber-ir.co.jp

「上記レポートについては、(株)インベストメントブリッジが作成した ものであり、その内容の正確性・有用性等についてマネックス証券(株) は一切責任を負いません」

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