マネックスメール 2003年5月6日

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マネックスメール 2003年5月6日

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本日の目次
 マネックス相場概況
 資産設計情報
  バンガード・海外投資事情 第70回
  生活設計塾クルーの「お金よもやま話」
  ファンドマネージャー新井剛氏の相場の見方
  伊藤洋一のマーケットあっと・らんだむ(5)
  投資信託基準価額
 今朝のめざましBIZ
 コラム ・マネックス社長 松本大のつぶやき
     ・編集長の独り言
 ただ今ブックビルディング中
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=============<マネックス相場概況>===========<相場概況>
日経平均は8000円台を回復、ただ後半銀行株の一角が下落に転じる場面も。
日経平均     8083.56(△176.37)
TOPIX     821.41(△ 16.79)
単純平均      336.62(△  4.74)
東証2部指数   1607.89(△ 10.66)
日経店頭平均   1048.31(△  7.66)
東証1部
 値上がり銘柄数    1107銘柄
 値下がり銘柄数     299銘柄
 変わらず        111銘柄
 比較できず         0銘柄
 騰落レシオ(25日) 105.76%
  注:値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率です。
    一般的に120%台に上昇すると高値圏、70%台に下降すると    底値圏といわれる先行指標です。
    計算は25日ベースで行っており、値上がり銘柄数、値下がり銘    柄数は25日間の累計で計算しています。
 売買高     985.74(百万株:概算)
 売買代金    712670(百万円:概算)
 時価総額   2383491(億円:概算)
 為替(17時) 118.50円

 国内市場がゴールデンウィークで休場中、世界的にやや株式市場は上昇ムードを強めました。CMEでの日経平均先物も8000円の大台を回復して終了しており、連休明けの国内市場は上昇ムードで始まりました。

 日経平均は寄り付き直後に大台を回復。これまではCMEの水準にサヤ寄せするものの、10時過ぎあたりから買い一巡で伸び悩みといった展開が続いていましたが、本日は高値圏を維持しました。

 上値圧迫要因となっていた厚生年金の代行返上売り問題に関し、休み中に売りを抑える方針を検討と報じられました。これで上値圧迫懸念が後退、上昇要因のひとつとなりました。

 さらに竹中金融・経財相の8日に開催予定の経済諮問会議に関し、市場活性化の観点から根本的な議論を期待という発言が伝わりました。これまでの安易な株価対策ではなく、抜本的な対策への期待もあり上げ幅を拡大しました。
 8日に決算発表を控えているNTTドコモ(9437)に対し、思惑先行の買いが入りました。これまでの決算発表を見極めてからポジション取りを考えるといった姿勢から、期待先行でポジション取りの動きが出始めており、この点も相場環境に変化の兆しが出ているといえそうです。

 後場はやや利益確定売りが増加しました。ここ数日買い戻しが活発化していた大手銀行株が、後場に入ってから上げ幅を縮小する動きとなりました。この動きで売り方の買い戻し一巡といった雰囲気も出始め、市場全体もやや上げ幅を縮小しました。

 決算発表をきっかけに急落後、戻りの鈍さが目立っていたソニー(6758)も上昇しました。3000円の大台が上値抵抗ラインとなっていましたが、本日の後場は、この分厚い売り板を吸収して一時大台回復の場面もありました。
 大引け間際になって三井住友(8316)が下落に転じる場面があり、買い戻し一巡といった雰囲気も強まりました。緊急金融経済対策の内容を見極めるため、やや後半は様子見気分が強まりました。

◆個別銘柄◆
三井住友(8316) 19万7千円(△2千円):1株単位
 銀行株は総じて激しい値動きが継続。本日は相場全体の雰囲気が好転したこともあり、軒並み買い戻しが先行して始まりました。しかし後場に入ると上げ幅を縮小、買い戻し一巡感と、ハイテク株などが戻り歩調を強めたことで市場の関心は低下しました。後場後半になると一時下落に転じる場面もあり、市場全体が伸び悩む要因のひとつとなりました。

ソニー(6758) 2985円(△125):100株単位
 市場全体の上昇ムードにのって値を上げるものの、3000円の大台が上値抵抗ラインとなり伸び悩みで前場を終了しました。後場に入ると上値に並んでいた分厚い売り板を吸収し、3000円の大台を回復。やや相場環境に変化の兆しといえるポイントのひとつでした。

NTTドコモ(9437) 26万6千円(△1万6千円):1株単位
 8日に決算発表を控えています。GW前は決算内容を見極めてからポジション取りを考えるといった雰囲気が強まっていましたが、GWも終了し、期待先行で買いポジションを取る動きが出始めた模様。相場環境の変化の兆しとして注目される動き。

ファーストリテ(9983) 3900円(△490):100株単位
 19ヶ月ぶりに既存店の来客数が増加に転じたと発表しました。売上高はまだ減少傾向にあるものの、とりあえず来客数が回復傾向になったことで期待感が高まり買い気配でスタート。寄り付き後も買いは継続し、ジリジリと上げ幅を拡大しました。

不動建(1813) 101円(▲7)
 ハイテク株などを中心に全面高といった展開となり、低位個別材料株の一角は手仕舞い売りが先行しました。後場に入って洋シヤタ(5936)が新たな低位株物色の対象となったことも売りを誘う要因。

洋シヤタ(5936) 76円(△26)
 前場は薄商いで静かな値動きが続きました。しかし昼休み中に2003年3月期の業績上方修正と、1年半ぶりに債務超過を解消できる見通しと伝わり、これをきっかけに目先筋の買いを誘い急騰。

ユニチャーム(8113) 4860円(△40):100株単位
 前引け間際、決算発表をきっかけに乱高下する場面がありました。業績は堅調なものの、今期増益率が縮小することで手仕舞い売りが出た模様。もともと好業績を見込んだディフェンシブ銘柄として位置付ける動きもあり、ハイテク株などが戻り歩調を強めたことで手仕舞い売りのきかっけとなった雰囲気。売り一巡後は押し目買いの動きも一部でみられました。

◆ランキング◆
東証1部値上がり上位
    銘柄        上昇率   上昇幅    終値   売買高洋シヤタ(5936)  +52.00  △26    76  8544三住建設(1821)  +32.50  △13    53 35363エンシュウ(6218) +30.30  △30   129  1535安藤建(1816)   +21.05  △28   161   714光通信(9435)   +19.60 △300  1830 716.7
東証1部値下がり上位
    銘柄        下降率   下降幅    終値   売買高大同生命(8799)−9.00▲2万7千円 27万3千円 10.505不動建(1813)    −6.48   ▲7   101  9079日フェルト(3512)  −5.35  ▲19   336     5東京網(5981)    −5.12   ▲4    74  1202日バイリン(3514)  −5.11  ▲20   371  2068
東証1部売買高上位
    銘柄           売買高     終値     前日比三住建設(1821)     35363     53     △13新日鉄(5401)      32210    137      △4日立(6501)       30340    446     △14NEC(6701)      19851    395     △16東芝(6502)       18916    325      △8大和証G(8601)     13518    518     △33富士通(6702)      12176    343      △2黒崎播磨(5352)     11773    138      △7ソニー(6758)    11663.5   2985    △125ソフトバンク(9984) 11433.2   1540    △176
東証1部売買代金上位
    銘柄          売買代金     終値     前日比ソニー(6758)      34710   2985    △125NTTドコモ(9437)   31195 26万6千円  △1万6千円キヤノン(7751)     20374   4990    △180ソフトバンク(9984)   17011   1540    △176トヨタ(7203)      15163   2745     △65日立(6501)       13698    446     △14三井住友(8316)     11584 19万7千円    △2千円NTT(9432)      11356 43万4千円  △1万7千円松下(6752)       10926   1023     △38三菱東京(8306)     10182 42万5千円  △1万6千円
=============<資産設計情報>==============−−−−−−−<バンガード・海外投資事情 第70回>−−−−−−−−−

株式市場に目を向けるとき?(2)

前回に引き続き、バンガード会長兼CEOジョンJ.ブレナン氏からのアドバイスをご紹介します。

ブレナン氏 : 過去3年間の悪いパフォーマンスに目が行きすぎて、株式が長期にわたって債券を上回るパフォーマンスを出してきたという事実を忘れないでください。S&P500インデックスによると、1926年以降の米国株式のリターンは年率平均10.2%でした。これは2000年から2002年の下げ相場時も含めた数字です。一方同じ期間の米国債券のリターンは年率平均5.8%にとどまりました。*

「10年」という長期投資としては比較的短い期間でみても、興味深い結果がでています。10年単位で見た場合、S&P500インデックスが(配当の再投資を計算に入れたうえで)マイナスのリターンを出したのは1926年以来わずか1回です。それは1929年から1938年までの10年間で、その時の米国株式の平均リターンは−0.8%でした。

それでもまだ今後の株式のパフォーマンスに関して悲観的でしょうか?次にあげるのは、2000年から2009年までの米国株式の“悲観的”なシナリオですが、これを見て驚かれる方も多いと思います。もちろん、どのケースも10年間のうち、最初の3年間はS&P500インデックスの累積リターンが−37.6%だったことを考慮にいれたものです。

10年間でブレーク・イーブン(損得なし)になる場合 : 株式の累積リターンが0%で非常に平坦な10年だった場合、2003年から2009年までの株式のリターンは年率平均7.0%である必要があります。

10年間でわずかにリターンがあった場合 : 株式の総リターンが10年間で年率平均5%である場合(歴史的に見た標準の半分)、2003年から2009年までの株式のリターンは年率平均14.7%である必要があります。
10年間のリターンが最悪の場合 : 株式の累積リターンが−20%であった場合を考えてみましょう。この場合でも、2003年から2009年までの株式のリターンは年率平均3.6%である必要があります。これは、今日の10年ものの米国財務省債の利回りとほぼ同じ数字です。

このシナリオからも、バランスのとれた分散投資をこころがけること、そして株式ファンドに投資をし続けることが大切だとおわかりになるでしょう。
* 出所:1926年1月〜1968年12月:S&Pハイ・グレード・コーポレート・インデックス;1969年1月〜1972年12月:ソロモン・ハイ・グレード・インデックス;1972年1月〜2002年12月:リーマン・ブラザーズ・ロング・クレジット・AAインデックス。

注)過去のパフォーマンスは将来のリターンを予測するものではありません。投資収益や基準価格は変動します。従いまして、ファンドご購入時の価格を下回る可能性もあります。

※バンガードの外国投信は買付時為替手数料無料、販売手数料も無料(ノーロード)で3本とも1万円台から購入可能です
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ファンドの内容はマネックス証券のホームページでご確認下さい。

========生活設計塾クルーの「お金よもやま話」=========
「その支出は妥当?」のコスト感覚を身につけよう

将来の生活設計を立てる際には、足元の「家計収支」をきちんと把握しておく必要があります。それを基に今後の家計収支を予測し、「キャッシュフロー表」のかたちでシミュレーションするのですが、自営業、自由業などの事業所得者世帯は収入の予測が難しく、何パターンもシミュレーションを行ってみなければなりません。

昨今では、60歳までの収入がある程度織り込めたサラリーマン世帯でも、自営業世帯のようにケースバイケースのシミュレーションが必要になっています。いうまでもなく、給与体系、退職金制度、雇用形態などサラリーマンを取り巻く環境が激変しているからです。よく「サラリーマンも起業家の発想で」といわれますが、家計運営上も経営者の発想が必要になっているといえるでしょう。
しかし、決まった日に給料が銀行に振り込まれていることに慣れたサラリーマン世帯の人には、収入がダウンしたり一時的に途絶えたりした後の対応策を、具体的に思い描いてもらうことがなかなか難しいものです。

収入ダウンを想定した場合、今後のプランをどう修正すればいいのでしょう。プラン達成の可能性は、プランの予算額が予定の時期までに貯められるかどうかにかかっています。家計支出のスリム化を実行しても貯められそうにない場合、(1)プランを先に延ばす、(2)予算を縮小する、(3)世帯収入のアップを図り貯蓄可能額を増やす、(4)借りる、(5)プランそのものを取りやめる、などの選択肢があります。(4)の「借りる」は、その後の家計に大きな負担を残すので、なるべくなら避けたいところ。また、プランは複数のものが平行して発生することが多いので、それぞれに優先順位をつけるなどの工夫も必要です。

そんな希望のない話ばかりではありません。画期的な発明をした社員には莫大な報奨金を支給するなどの動きもでており、サラリーマンでもやる気と実力次第では収入アップが望める時代です。考えようによっては、売り上げや掛けたコストと期待できる利益とのバランスを計算しなければならない自営業者、経営者より、給料をもらいながら好きな仕事に打ち込めるサラリーマンは恵まれてるといえるかもしれません。

ただ、サラリーマンも経営者的な「コスト感覚」を身につけておくべきでしょう。そうすると、生活設計上の「支出」が妥当かどうか検討する際に応用できます。例を挙げるなら、わが家の保障ニーズに対し、加入中の保険はムダに多いのではないか。マイホーム取得は、住宅ローン金利やその他もろもろの住宅関連費用を支払っても見合う夢か。こどもの習い事など学校外教育費は、本当にこどものためになっておりコスト倒れでないか。車などの高額な耐久消費財は、高い予算を組んでまでわが家にもたらすメリットがあるのか・・・・・。
「心の満足」のような、金額ではコストが多いか少ないか計算しにくいものもあるでしょう。けれどももう、すべての人が自分の満足のためにムダ遣いをし合って回っていける時代ではありません。わが家の現状においてその支出が妥当かどうかを常に考えるクセをつけておけば、収入のアップダウンにも対応できる家計になると思うのです。(生活設計塾クルー 浅田里花)

◆生活設計塾クルーよりおしらせ◆
5月のクルー主催のマネーセミナーは5月16日(金)14:00〜と23日(月)18:30〜です。【参加費無料】で、お申し込み先着順となりますので、お早めに。→  http://www.fp-clue.com/seminar_info.html 
今月のテーマは『どうなる私の年金〜誤解を解いて理解する公的年金』です。
−−−−−−−<ファンドマネージャー新井剛氏の相場の見方>−−−−−−

インターネット関連株の上昇が再び目立っています。先週末時点で、米国においては、Dow Jones Internet指数(Yahoo, Amazon.com, eBay等40銘柄で構成される指数)が年初来約32%上昇、昨年10月の安値からは約2倍となっており、日本市場においても、ヤフー、楽天といったネット関連企業の株価は、相場全体が低迷するなか堅調な推移となっています。

これにはいくつかの要因が考えられますが、ネット関連企業の中で淘汰がある程度進み、勝ち組企業がはっきりしてきたということがまず挙げられます。上昇しているとはいえ、Dow Jones Internet指数はピークの約1割の水準であり、現在の状況は、ネットバブル当時の様にネット関連株全体に過熱感がある状況とは異なり、強いブランド力を持ち、実際に収益を伸ばしている勝ち組企業のみが上昇しているといえます。

また、ネット業界に関連する統計を見ても、ファンダメンタルズは確かに回復しています。例えば、IAB(The Internet Advertising Bureau)によれば、米国におけるネット広告は、2000年第4四半期をピークに減少傾向が続いていたものの2002年の第2四半期に底打ちし、緩やかな回復基調となっています。

日本においても、ネット広告は2002年後半から、大手広告主のネット広告への出稿増加などを背景として回復基調にあるとみられます。すなわち、単なるブームによるネット広告増加が一巡し、一旦は減少したものの、昨年後半以降、インターネットの価値が改めて見直され、販売促進に直結したネット広告が増えている状況にあるといえます。

この様に、現在のネット関連企業の株価上昇は、ファンダメンタルズの改善に裏付けられた面があることは確かです。しかしながら、直近までの一部の企業の株価上昇により、ネットバブルの再来を懸念する声が高まりつつあることも確かです。例えば、4月14日付のバロンズ誌カバーストーリーでも指摘されている通り、米国のAmazon.comの株式時価総額は、既存の書店大手Barnes & NobleとBorders2社の株式時価総額の合計の約4倍である一方、利益水準は半分程度しかありません。

この様なバリュエーションの高さは、ネットバブル期においては、将来の極めて高い成長期待により説明されてきたものの、現時点においては、ネット関連であるという理由のみで企業に極端に高い収益成長を期待する事には無理があるとみられます。競争力の強い勝ち組企業とはいえ、今後の株価動向の面では注意すべき企業もあるといえるのではないでしょうか。

◆ ザ・ファンド@マネックス
DKAの新井剛ファンドマネージャーが運用を担当します。国内株式を主要投資対象とするノーロードのマネックス証券専用ファンド。1万円からの月次積立もできます。運用状況はマネックス証券のホームページでご覧頂けます。
−−−−−<伊藤洋一のマーケットあっと・らんだむ(5)>−−−−−−−

一年半ぶりだろうか。最後に行ったのが同時多発テロの直後、2001年の9月22日だった。その当時のニューヨークは市民生活は徐々に戻りつつあったが、特にウォール街のある、よってワールドトレードセンターがあったダウンタウン地域は悲惨だった。人々の目は血走っており、チリ、埃がビルの庇には積もっていた。

当然ながら、そのテロの面影は消えつつあった。バッテリーパークからの自由の女神島への連絡船は戻っていた。しかし、まだ自由の女神の中に入ることは許されない。グランド・ゼロでのビルの建設も進んでいたが、まだビルは上には伸びておらず、依然として空白感は強い。

マンハッタンの街並みの中を歩きながら改めて思ったのは、この「メルティング・ポット」と呼ばれる街の多様性だ。この言葉は主に人種の多様性について言われる。しかしマンハッタンの特徴は職業の多様性にもあると思う。実に多様な職業の連中が街を、そして多様な服装で歩いている。日本のビジネス街が総じてモノトーンなのと大きく違う。

行きつけのレストランであり日本にもあるビーチェ(ニューヨークは54丁目、日本は汐留カレッタの上)に行ったが超満員。日本の同名の店は女性の若いお客さんが中心だが、ニューヨークのビーチェは実に多様な年齢層の男女、そして人種の人で賑わっていた。支出階層が一定に偏っていないのだ。ネクタイをしている人はほんの一握りだった。

日本から見ると、アメリカ経済は実にひ弱に見える。増大する消費者の借金(債務体質)、成長の柱を失った経済。テロにおびえる姿も見える。しかし、マンハッタンを歩きながら人々の顔を見て、「この国の経済は日本人が考える以上に底堅いのかもしれない」と思った。なにせこの国は、今でも人口が年率1%程度増加している。先進国では例がない。ロシアの人口など日本以上に減少傾向に入っているのに。アメリカには、日本にないエネルギーがある。
4月の28日にニューヨークに入ったので、当然ヤンキース対マリナーズの試合をヤンキースタジアムで見た。すごい数の日本人に出会った。うれしかった。しかし、大部分が若者。ある意味でエネルギーを感じたが、そのエネルギーが日本経済に移植されるのはいつ頃だろうか...と考えながら短い訪問を終えた。

伊藤洋一(いとうよういち)住信基礎研究所主席研究員。専門は国際経済・デジタル経済・金融であるが、大学講師、ラジオ・テレビの出演、雑誌寄稿など多数。最新著書は「グリーンスパンは神様か?」。HPにもファンが多い。http://www.ycaster.com/

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投資信託基準価額(5月2日現在)
 ザ・ファンド@マネックス          4,483(+33)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
外国投信基準価額(5月2日現在)
<米ドル建>
バンガード・トータル・ストック・M・I・F 21.28(+0.33) バンガード・ウェルズリー・インカム・F   20.13(+0.08) バンガード・スモールキャップ・インデックス 16.72(+0.36) マサチューセッツ・インベスターズ・トラスト 13.12(+0.17) MFS ストラテジック・グロース・ファンド 14.52(+0.22)
 適用レート(5月6日午後2時30分現在)
  買付 118.60(−0.25) 解約 118.10(−0.25)
<ユーロ建>
 フィデリティ・ヨーロピアン・グロース・F   9.48(−0.01)
 適用レート(5月6日午後2時30分現在) 
  買付 134.30(+0.30) 解約 133.30(+0.30)
============<今朝のめざましBIZ>===========このコーナーはフジテレビ系列で月曜日から金曜日、毎朝4:30〜放送されている「めざまし新聞forBIZ」でマネックス社員が話をした部分です。毎朝何らかの形で登場しており、今後も放送内容を掲載していきます。
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5月5日放送分
月曜日は松本が生出演しています
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わたしたちどうなるの?
「今なぜユーロが高い?」
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●世界の3主要通貨といえば、ドル、円、ユーロだが、今、ユーロが堅調●ユーロが強いということは、ヨーロッパ旅行が高くなる、ブランド品が高く なる、ドイツ車が高くなる。ポルシェのカレラGTも日本でもユーロ建てで 予約を取るらしい。
●お金は地球上という閉鎖空間の中で投資対象を求めて彷徨っている。
●戦争絡みなどでアメリカの信任が揺らいだ。日本は経済状況が不透明。そう いった消去法でユーロにお金が流れた。
●ただそれだけではない。ユーロ圏という経済圏を構築する為に、即ち域内の 経済活動を活発にする為に、圏内のビジネスのルールをお互いに分かり 易いようにクリアにした。
●そのいい意味での副作用として、ユーロ圏外から見ても、圏内のビジネスが 見えやすくなった。その結果、ユーロへの投資が増えた。
●日本もユーロを見習って、外からも分かり易いようなルールを作り、守って、 海外からもっと相手にされるようにしなければいけない。そうでないと、昔 の日本みたいに、輸入品は全部高い、日本はまだまだ後進国に戻ってしまう。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
めざBIZシンキング
「竹中さんってどう?」
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●私は竹中さんを支持します。
●欧米での評価も福井さんと並んでとても高い。
●それは、竹中さんが「変化」を起こそうとしているということと、「世界標 準の分かり易い説明」をしようとしているから。
●今までの自民党政治は、結局しがらみの中で「何も変えない」、「分かりに くく隠す」、ということを中心としてきた。
●これだけ株価が下がっても内閣支持率がさほど下がらないのは、それでも国 民は「変化」を求めているからではないですか?
●重病の患者に今は体力を付けさせる時で、栄養剤や麻酔薬を打とうというの が旧体制の考え方。
●竹中さんは、今ならまだ間に合うから、痛みを伴っても今手術しようという 考え方。
●「透明性」と「変化」はこれからのキーワード。早くバッサリ手術をして、 新しい日本になって欲しい。
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月曜日の「めざまし新聞forBIZ」には松本が生出演しています。
担当コーナーも多く、放送内容を文章にしてお伝えできる量ではない面もあります、当面月曜日は、話の抜粋だけの掲載とさせていただきます。
詳細は別途下のつぶやきでご紹介する場合もあります。
ご興味ある方は、生放送をご覧下さい。
しかし現実問題として時間の面が大きいので、ビデオに録画してご覧下さい。===================================5月6日放送分
今朝のテーマ 
   ブッシュ「北朝鮮の核物質輸出させない対策を優先」
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●スタジオ
このブッシュ発言ですが、日本経済にも大きく影響があるのではないでしょうか?

◎マネックス
はい。ブッシュが北朝鮮に対する方針を変えたようで、インパクトのあるニュースだと思います。このニュースの内容は、北朝鮮が核兵器の製造や保有をするのは仕方がないとは認めた上で、その流出や拡散阻止に政策の重点を置くという点です。しばらく日本が考えてこなかったリスクに関する話なので、市場には不透明感も広がり、「日本独自の安全保障の拡充」「軍備」という話になれば税金の負担など、経済にも悪い影響が考えられます。

●スタジオ
政治的問題だけでなく、経済的な問題にも影響が出てくるということでしょうか?

◎マネックス
今の国会でも有事法制などに時間が大きく割かれると思われますので、経済問題の優先順位は下がり、経済対策にも影響が出そうです。また、海外の投資家から見ると、日本の地理的リスクが高まるので、日本への投資は慎重になり、株価に悪い影響が出ることも考えられます。一方で、レーダーなどのハイテク最先端技術で、日本がアメリカから最近遅れがちになっているのも事実であり、今回の件が、日本の技術水準を最先端に再度持って行こうという動きになれば、中長期的に考えて日本経済にとっていいことになる可能性もあるかもしれません。
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◇番組出演者からのメッセージ
 北朝鮮に関するブッシュ大統領の方針転換を受けて、日本にとっての現実的 な選択は、マネックスの中村さんが言うように、レーダーなど最先端軍需産 業の技術革新を進めることではなのではないでしょうか。
 「あらゆる出来事を経済活性化の機会」と捉えるたくましさが今の私達に必 要なのでは?
  (番組メインキャスター 松尾さんより)
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フジテレビ
 「めざまし新聞forBIZ」番組HP
http://www.fujitv.co.jp/jp/b_hp/mezashin/index.html

========<マネックス社長 松本大のつぶやき>=========5月6日       <のんき 2>

テレビを付けると渦巻きかアザラシの映像ばかりです。確かに渦巻きは気になります。タマちゃんも可哀相です。しかしあまりにも報道が偏っていないでしょうか。
海外では北朝鮮を巡る報道が昨日・今日と活発でした。昨日NYタイムズが、ブッシュ政権の方針がもはや北朝鮮に核兵器を保有させないことではなく、核兵器の輸出をさせないことにシフトしたと報じ、その件が他のメディアを騒がせました。今日になってからパウエル国務長官が方針のシフトを否定するコメントを出しましたが、NYタイムズの報道が正しければ日本にとっては重大事です。日本の安全保障はどうなるのか。経済だけでなく、日本の根本的な考え方の議論にまで及ぶテーマです。しかし日本におけるメディア・カバレージがあまりにも低い気がします。
いつも思うのですが、我が国の国会などを見ていると、いかに本当に大切なことの議論に時間を掛けず、いかにどうでもいいことに多くの時間を費やしていることか。呑気は我が国の一大特性でしょうか。

=============<編集長の独り言>=============今年は曜日の関係で長期休暇は少ない面もありましたが、GW中、観光地は行楽客で賑わったと思います。こういう状況では、迷子も多いでしょう。
3日に我が家では市川のコルトンプラザに買い物。ここではダイエーの家電コーナーが閉店、ラオックスが出店。新しさとGWもありかなり混みあっていました。
小学校は別々になってしまった娘の保育園の同級生と遭遇。約1ヶ月ぶりの再会に子供達は懐かしさもあり話しに夢中。こうしているうちに、彼女の家族は向こうに向かって歩いて行きます。ほら、迷子になっちゃうぞと促しその場はわかれました。しかし5分後、館内放送。やっぱり迷子になってしまったようです。その放送は、
「○○ひろみちゃんの“お父様”、ひろみちゃんが××でお待ちです」
しっかりしたこの子、迷子になっても動揺せず、店員さんにお父さん達が迷子になったと捜索願いを出したようです。
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決算発表シーズンです。
「保有する企業が、明日決算発表。さて内容はどうなるか、どう対処する」 ログイン前のトップページから、
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 情報企画(3712) マザーズ
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==========<ちょっと(またも)出てます〜>=========<テレビ>
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  “めざまし新聞 for BIZ” 
   毎週月曜日は松本生出演!
   (同番組には他の曜日もマネックスでは何らかの形で関わっていきます)
<雑誌>
5/8
 ビジネススタンダード 慶応大学投資クラブ SYNC に関して
              当社社長 松本が取材を受けました 
5/20
 type5月号 「あの経営者が語る『若手時代の修行体験』」

5/21
 ZAI7月号 財務省発行 日本国国債速報2

6/7
 マネープラス7月号 ワーキングウーマンにおくる資産運用のすすめ

6/8
 LOOP7月号 「今、起業家はどのように資金調達すべきか」

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