マネックスメール 2003年9月22日

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マネックスメール 2003年9月22日

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 マネックスメール(第1017号 2003年9月22日夕方発行)
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本日の目次
 マネックス相場概況
 資産設計情報
  バンガード・海外投資事情 第90回
  生活設計塾クルーの「お金よもやま話」
  投資信託基準価額
 今朝のめざビズ
 コラム ・マネックス社長 松本大のつぶやき
     ・編集長の独り言
 ただ今ブックビルディング中
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 またバックナンバーは以下でご覧頂けます。
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=============<マネックス相場概況>===========<相場概況>
急激な円高、新内閣人事に絡む思惑などで売りが先行、大幅下落で終了。
日経平均    10475.10(▲463.32)
TOPIX    1043.20(▲ 26.83)
単純平均      404.05(▲  5.64)
東証2部指数   2109.86(▲  2.29)
日経店頭平均   1321.94(▲  4.91)
東証1部
 値上がり銘柄数     526銘柄
 値下がり銘柄数     913銘柄
 変わらず         82銘柄
 比較できず         2銘柄
 騰落レシオ(25日) 116.59%
    注:値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率です。
    一般的に120%台に上昇すると高値圏、70%台に下降すると    底値圏といわれる先行指標です。
    計算は25日ベースで行っており、値上がり銘柄数、値下がり銘    柄数は25日間の累計で計算しています。
 売買高    1852.64(百万株:概算)
 売買代金   1409092(百万円:概算)
 時価総額   3044631(億円:概算)
 為替(17時) 112.44円

 週末に行われた自民党総裁選、G7が相場に大きな影響を与えました。自民党総裁選は事前予想通り小泉氏の再選となりましたが、午後にも新内閣人事が発表されることで様子見気分の強い始まりとなりました。

 新内閣人事待ちといった相場に対し、本日大きな影響を与えたのがG7をうけての為替市場でした。G7では日本の為替介入をけん制する形となり、週明けの為替市場では朝方111円台まで円高が進行しました。激しい為替の動きに動揺し、売りが先行する株式市場でした。

 新内閣人事に加え、もともと明日祝日で休場となるため、様子見気分の強い相場になると想定されていました。しかし為替市場の激しい値動きは、日本の休み中に、海外為替市場で更にどういった展開になるか予測できないといった警戒感を強めた模様です。

 10時過ぎあたりからは円高進行による狼狽売りも一巡といった雰囲気がやや出始め、下げ渋りをみせ始めました。大手銀の一角が上昇に転じ始めたことも、市場全体にとってやや安心材料となった雰囲気でした。

 様々な不透明要因が並んだ休日の谷間ということもあり、低位個別材料株で日計り狙いの売買が目立ちました。特に長谷工(1808)を中心に低位建設株を経営再建期待から目先筋が手掛ける動きが目立ちました。

 後場は下げ幅を拡大して始まりました。竹中氏は経済財政担当相に就任とNHKが報じた模様です。これにより、金融相から外れるという見方が売りを誘い日経平均は一段安となりました。

 13時から新内閣人事の発表が行われました。結局竹中氏は、金融・経財相で留任となりました。この結果をみて、一部売り方からは買い戻しが入った模様ですが、円高、明日休場などの点から新規の買い意欲は乏しく、戻りは鈍い状態でした。

 第2次小泉内閣船出という日でしたが、今後新内閣がどういった行動に出るかわからない面もあります。また朝から激しい円高進行、明日休場という面もあり、一旦買いポジションを手仕舞い、新内閣の行動力を見極めるといった雰囲気が強まった後半の株式市場でした。

◆個別銘柄◆
ホンダ(7267) 4750円(▲410):100株単位
 G7で日本の為替介入をけん制する形となり、株式市場の取引開始前の東京市場では一時111円台まで円高が進行しました。あまりに急激な円高進行で、自動車株にといっては業績面への影響が懸念され大幅安。

京セラ(6971) 6800円(▲850):100株単位
 金曜日に9月中間期の連結純利益が24%減になる見通しと発表し、従来予想を下方修正しました。業績悪化に加え、急激な円高進行もあり朝から売りが先行して大幅下落。また一部では名誉会長稲盛氏が、球団だけでなくダイエー(8263)丸ごと引き受けるといった発言も報じられました。これを受けて京セラ売り・ダイエー買いといったポジション取りもあった模様。

UFJ(8307) 48万4千円(△2千円):1株単位
 大手銀は各行とも本日は非常に荒い値動きとなりました。竹中氏が新内閣でも金融相を務めるかどうかに注目は集まり、新内閣発表前に様々な思惑で売り、買いが交錯する場面もありました。

長谷工(1808) 259円(△40):500株単位
 金曜日にゴールドマンが経営再建が軌道に乗り始めたと判断し、新規に投資判断を最上級のアウトパフォームとしたことで大幅高を演じました。これを手掛かりとした買いは本日も継続して大幅続伸。さらに低迷している他の建設株に対しても同様の思惑を誘い、ハザマ(1837)などを手掛ける展開となりました。休日の谷間で円高進行などによって市場全体が値を下げたことで、低位個別材料株による短期値幅取りが活発化。

新日石(5001) 490円(△22)
 ミャンマーでの天然ガス事業で出資比率を上げるという報道がありました。これを手掛かりのひとつとする動きに加え、急激な円高進行によって原料輸入差益が発生するといった思惑で買いを入れる動きがあり堅調な値動き。

日電硝(5214) 1802円(▲43)
 金曜日はUBS証券が投資判断を引き上げたことを手掛かりにストップ高となったものの、本日は円高進行などもあり利益確定売りが先行、売り気配から始まりました。前場中頃までは大きく値を下げる展開となりましたが、売り一巡後は急速に下げ渋る荒い値動き。

三菱電(6503) 499円(▲17)
 14時から業績修正で記者会見を行うと報じられました。会見で業績の下方修正が行われるといった思惑から軟調な値動きを続けましたが、実際には上方修正したことで下げ渋り。

マクニカ(7631) 3350円(△40):100株単位
 市場全体の軟調な地合いもあり、冴えない値動きを続けていました。14時頃になって従来予想は減益となっていた今期最終利益が59.8%増になりそうと発表しました。この業績上方修正を受け、株価もプラスに転じました。
◆ランキング◆
東証1部値上がり上位
    銘柄        上昇率   上昇幅    終値   売買高ハザマ(1837)   +58.33  △14   38 118367飛島建(1805)   +32.00  △40   165  4487三住建設(1821)  +26.74  △23   109 56338熊谷組(1861)   +23.42  △41   216  3320アゼル(1872)   +20.37  △22   130  4710
東証1部値下がり上位
    銘柄        下降率   下降幅    終値   売買高京セラ(6971)   −11.11 ▲850 6800 2096.1山一電(6941)    −8.90 ▲132  1350  88.5安川電(6506)    −8.73  ▲66   690  3153太陽電(6976)    −8.25 ▲133  1479  2581牧野フ(6135)    −8.24  ▲46   512   893
東証1部売買高上位
    銘柄        売買高(千株)    終値     前日比りそなHD(8308)   296122    163     △20ハザマ(1837)     118367     38     △14三住建設(1821)     56338    109     △23長谷工(1808)      39588    259     △40新日鉄(5401)      36060    204      ▲3住金(5405)       32009    103      ▲2オリコ(8585)      22805    262     △22トーメン(8003)     22145    149     △16三菱重(7011)      20594    337     ▲16五洋建(1893)      17544    142     △16
東証1部売買代金上位
    銘柄      売買代金(百万円)    終値     前日比みずほFG(8411)    86586   25万円    △2千円UFJ(8307)      62260 48万4千円    △2千円りそなHD(8308)    45979    163     △20三井住友(8316)     44585 48万9千円  ▲1万4千円キヤノン(7751)     33418   5630    ▲470トヨタ(7203)      32878   3510    ▲190ソフトバンク(9984)   32451   4730    ▲140NTTドコモ(9437)   31171 28万2千円    ▲4千円ソニー(6758)      25140   4120    ▲180武田(4502)       24355   4280    ▲190
=============<資産設計情報>==============−−−−−−−<バンガード・海外投資事情 第90回>−−−−−−−−−

米国の中央銀行制度

9月16日の連邦準備制度理事会(FRB)は、定例の連邦公開市場委員会(FOMC)で、短期金利の指標であるフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標を現行の年1.0%に据え置きました。FOMCでは景気後退、テロリズム、企業スキャンダルそして戦争等の影響により2001年1月以来13回の利下げ誘導をしており、現在の金利水準はこの10年間で最低レベルにあります。そのため、米国の投資家はこの低金利がいつ反転上昇し始めるかを判断すべく、FOMCの決定を注意深く見守っています。なぜなら株式、債券市場に与える影響が非常に大きいと考えられているからです。

ところで皆さんは米国の中央銀行制度をご存知ですか?今回はこの制度の仕組みとFF金利を利用した金融政策について少し触れてみたいと思います。
1913年の設立以来、連邦準備制度(FED)は米国の中央銀行として、米国内の金融市場を側面からコントロールしています。日本でいうところの日本銀行(BOJ)と同様の位置付けです。しかし日銀と違って単一の中央銀行制度ではなく、FEDは理事会であるFRBのほか12の地区連邦準備銀行、それらの24の支店で構成され、大統領の指名と上院の承認をもって任命される7名の理事がその制度に責任を持っています。連邦国家である米国で、FEDはそれぞれの地区連銀から成る集合体なのです。

FEDの役割は、国の金融システムの健全性を維持するため金融機関を監督することや、銀行の銀行として連邦政府や他の金融機関に対し資金を融通するなどのほかに、連邦公開市場委員会(FOMC)を通して行なわれる金融政策の決定も重要な任務の一つです。この金融政策は完全雇用と安定した物価を最終的な目標としています。

米国のFEDの加盟銀行は、預金残高の一定割合をFRBに預け入れることが義務付けられていますが、この預け入れるべき資金を銀行間で貸し借りする際の短期金利のことをフェデラル・ファンド(FF)金利といいます。1995年にFOMCが明示的にFF金利の誘導目標をアナウンスし始めて以来、この誘導が、現在FEDによるもっとも直接的な金融政策の方法となっています。たとえば国内経済が停滞しているとき、FEDはこの目標金利を下げることによって、他の短期金利を引き下げの方向で影響を与えていき、最終的に建設、製造、金融サービス業など金利敏感業種の活性化をはかるといった具合です。
ところでバンガードは顧客に、より分散されたポートフォリオを作成することを勧めています。それはインフレーション・リスクとデフレーション・リスクを含めた単独のマクロ経済リスク要因を最小化して、米国経済の将来の方向性に対する恣意的な賭けを排除するためです。最近FEDの金融政策の動向がますます注目されてきているのは、市場金利が今後反転上昇することに伴うリスクが徐々に高まってきている証拠かもしれません。このようなとき、ポートフォリオの分散化をはかることはこれらのリスクを回避する有効な手段となるでしょう。

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========生活設計塾クルーの「お金よもやま話」=========
バブル華やかなりし頃、相続税対策の有効手段として、借入れをして変額保険に加入するという手法が、生命保険会社と銀行の二人三脚で行なわれていました。その手法が有効であるためには、「地価も株価も上がり続ける」という大前提がありました。当時、生命保険会社に勤めていた私は、財産コンサルタントを称する人に4.5%で地価が上がり続ける前提のシミュレーションを見せられて、「4.5%の前提が変わったらどうなるのですか」と恐る恐るたずねたものです。

すると、「4.5%なんて控えめな予測ですよ。これからは借金をするしか方法はありません」ときっぱり。経済の知識なんてさっぱり無かった私は、「こんな利口そうな専門家が言うからそうなんだろう。きっと私の知らない経済の法則があるに違いない」と納得するしかありませんでした。誰も彼もが鼻息が荒く、自信満々の時代だったのです。

居心地の悪い思いが拭えないまま、借入金と変額保険を組み合わせたシミュレーションをビジネスバッグに入れ、ある顧客を訪問しました。汗をかきかき説明を終えてホッと一段落していると、その方はニコニコしながら資料を机の上にポンっと投げ、「あなた、こんな売り方してちゃダメですよ。こんなのちょっと前提が変われば結果は大きく変わってくるんだから」。その瞬間、今までの居心地の悪さがすっかり消え去り、「こんなもんヤーメタ」と憑き物が取れたような感覚でした。

ほろ苦い思い出のシミュレーションは、FPとして仕事をするようになってから、キャッシュフロー予測を行なうという形で切っても切れない関係になってしまいました。ただし、プランニングにおいて将来収支と貯蓄残高を予測していくキャッシュフロー表は有効なツールではありますが、一つのシミュレーションを金科玉条のごとく信じるのは危険です。また、ある前提をもとに行なったシミュレーション結果を拠り所に損とか得とかを論じるのも無意味です。将来は予測通りにいかないことを前提に、家計運営における危機管理ツールとして使いこなすことが大切です。

たとえば、住宅ローンを組む際、短期固定金利選択型や変動金利を選んだ場合、今後の金利上昇に家計がどこまで耐えられるのかとか、住宅購入後のランニングコストを織り込んでもなお貯蓄ができるか、といったことを何通りかシミュレーションしてみます。その上で、返済期間が短いので短期固定でも大丈夫であるとか、長期で組まざるを得ないので目先の金利が少し高くても長期固定金利で組んで金利変動リスクは取らないなど、それぞれの状況に応じた判断をします。

このようなシミュレーションを行なうことにより、最悪の事態になったときの痛みの大きさが予測できます。予測できれば、そのための対処法が準備できます。どんな事態になっても逃げられるプランになっているかどうかを確認した上で、実行に移す周到さを持ちたいものです。人生には様々なリスクがありあります。キャッシュフロー表を使いこなして、自分の人生において取るべきリスク、取る価値のあるリスク、取る必要のないリスクなどを整理し、自分の人生をマネジメントしていきましょう。(生活設計塾クルー 内藤眞弓)

◆生活設計塾クルーよりお知らせ◆
■9月の「クルー主催」のマネーセミナー(講師:野田眞)は9月24日(水)18:30〜と29日(月)14:00〜です。お申し込みはこちら→
http://www.fp-clue.com/seminar_info.html
■メンバーの清水香がNHK総合テレビ「くらしと経済」に出演します。9月27日(土)朝9:15〜。テーマは「女性の離婚 財産と家計は?」です。
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投資信託基準価額(9月19日現在)
 ザ・ファンド@マネックス          6,094(−45)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
外国投信基準価額(9月19日現在)
<米ドル建>
バンガード・トータル・ストック・M・I・F 24.27(−0.05) バンガード・ウェルズリー・インカム・F   20.49(−0.01) バンガード・スモールキャップ・インデックス 20.97(+0.04) マサチューセッツ・インベスターズ・トラスト 14.38(−0.05) MFS ストラテジック・グロース・ファンド 16.40(−0.06)
 適用レート(9月22日午後2時30分現在)
  買付 112.45(−2.95) 解約 111.95(−2.95)
<ユーロ建>
 フィデリティ・ヨーロピアン・グロース・F  11.19(−0.07)
 適用レート(9月22日午後2時30分現在) 
  買付 129.20(−1.20) 解約 128.20(−1.20)
=============<今朝のめざビズ>=============このコーナーはフジテレビで月曜日から金曜日、毎朝4:30〜放送されている「めざビズ」でマネックス社員が話をした部分です。
毎朝何らかの形で登場しており、今後も放送内容を掲載していきます。
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新閣僚人事でどうなるの?
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●日本の株価の上昇維持という観点から重要な閣僚人事とはなんだろうか?1.不良債権問題の解決など、銀行の構造改革を断行していく金融担当大臣2.約3年ぶりの円高になっているが、対ドル、対元などで、国際社会を相手  にしっかりと立ち回れる財務大臣
3.北朝鮮問題などで不透明感を強めたり、緊張を高め、市場に不安をもたら  さない外務大臣
 の3ポストではないだろうか?
●因みに経済担当大臣については、政権全体としての方針が先ず重要であるし、 経済自体は大臣一人でどうなるものでもないので、それほど重要でないと考 える。
●党人事として山崎拓副総裁、安倍晋三幹事長、額賀福志郎政調会長、堀内光 雄総務会長が既に決定しているので、具体的な人事の選択肢はかなり狭いと 言わざるを得ない。しかしこれは、意外な閣僚人事を逆に可能にするとも考 えられるので、小泉さんの人事マジックに期待したいとは思う。
●先ず金融担当大臣。不良債権問題の解決など、銀行の構造改革を断行してい く金融担当大臣。これは竹中氏を置いて他にいない。それだけに、竹中氏留 任は市場にプラス材料だが、万が一竹中氏が降りることになると、市場に対 するマイナスの影響はかなり大きいかも知れない。
●次に財務大臣。塩川氏の退任は決定している。アメリカのスノー財務大臣や 中国政府とうまく渡り合えるような人材、為替政策などに精通し、かつ語学 も達者な人材はいないと思われる。そもそも為替政策に精通した政治家は思 い浮かばない。だとすれば、塩川氏のように舐められずに一定の敬意を受け ることが出来、且つしっぽを掴まれにくい人が適任ではないか。最大のリス クは(年齢という意味ではなく)若すぎて、福井日銀総裁などに対してライ バル意識を持って暴走してしまうタイプがなること。「外国から一定の尊敬 を得られるような外見・経験を持ち、福井日銀総裁とよく意見交換をし、メ ディアなどからしっぽを掴まれない」、そういったタイプであればプラス材 料、それ以外はマイナス。因みに財政再建に関する考え方については、すぐ に出来る訳ではないので、当面市場に大きな影響はないと思われるが、小泉 首相の計画やペース配分に相容れない考えを持つ人がなると、その雑音自体 が市場にとってマイナスであるが、今回の閣僚人事は、予め各新大臣に政策 の内容をコミットさせるだろうから、そういう事態は発生させないだろう。●最後に外務大臣。北朝鮮問題などで不透明感を強めたり、緊張を高め、市場 に不安をもたらさない外務大臣がいい。安部晋三氏が幹事長にもなったこと だし、ここで外務大臣も北朝鮮問題に関して強硬派になると、却って極東の 緊張が高まるリスクが気になる。すぐに開かれる臨時国会ではイラク問題も 討議されるが、これもやはり結論から言うとイラク派兵断行となるのだろう が、好戦的イメージが強いと反感も強くなる。「有事」の連想は、市場にと っては大きなマイナスになりうる。市場にとっては、ハト派イメージの人材 が外務大臣になるのがいいと思う。
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月曜日の「めざビズ」には松本が生出演しています。
担当コーナーも多く、放送内容を文章にしてお伝えできる量ではない面もあります、当面月曜日は、話の抜粋だけの掲載とさせていただきます。
詳細は別途下のつぶやきでご紹介する場合もあります。
ご興味ある方は、生放送をご覧下さい。
 月曜日早朝のこのコーナーも、残すところあと1回です。
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フジテレビ
 「めざビズ」番組HP
http://www.fujitv.co.jp/mezabiz/index2.html

========<マネックス社長 松本大のつぶやき>=========9月22日    <小泉第2次改造内閣>

昨日・今日と、自民党の党人事と、新しい閣僚人事が発表されました。
最後の最後まで黙っておいて、いきなりポンと発表する手法は定着したようです。なんと言っても目玉は幹事長に49歳の若さの安部晋三氏を登用したこと、経済財政・金融担当大臣(兼任)に党内からも辞任要求の声の強かった非議員である竹中平蔵氏を留任させたこと、非議員と言えば外務大臣にも川口順子氏を留任させたこと、そして財務大臣にはなかなか芯も独立性も強そうな谷垣禎一氏を登用したことでしょう。49歳の幹事長というと、自民党はまるで最も革新的な政党のように見えてしまいますが、総選挙シフトとしてはうまい手です。非議員による重要閣僚ポストについては、去年の10月2日、今年の7月14日のつぶやきにも書きましたが、今の我が国に於いてはあって然るべきものだと思います。
閣僚人事についてはこの上の「めざビズ」のコーナーに書かれているように、本日未明のテレビ番組の中で述べたのですが、金融担当大臣、外務大臣、共にこの両氏なら安心な気がします。難題を多く抱えている財務大臣の使命も、谷垣氏なら遂行出来そうな気がします。私は自民党員ではありませんし、小泉ファンでもありません。しかし今回の内閣は、素直に我が国が『変化』していくことを予感させるものがあると思います。多くの嫉妬と、強烈な批判を受けることでしょう。しかしこれだけの人事を決定するのは、それらの煩わしさを大きく超えて、痛快なものだったことでしょう。この閣僚人事は称賛に値すると思いますが、評価の対象となるのは、あくまでも内閣の遂行していく政策です。アトは慢心せず、着実に構造改革の道を進めていって欲しいと思います。
=============<編集長の独り言>=============今日の日経新聞3面に、“男性消費、回復の兆し”という見出しで記事が掲載されています。これまで、独身女性の旺盛な消費が景気の下支えをしていると指摘する声がある反面、最も抑えられていた40歳前後の男性の消費です。家族があり、住宅ローンを抱え、雇用不安・・・。またバブル期にある程度の消費を楽しみ、バブル崩壊後は欲しい物が見当たらない世代とも言われました。この世代が最近の株価上昇などによって、消費意欲回復の兆しがあるという内容です。企業もこの世代の消費に狙いを定めはじめている模様。
そういう私もこの世代に入っています。ただ、私の場合はこれまでも、あまり回りに流されること無く“衝動”によって消費をしてきました。ただ直近の最大の買い物には、確かに株価上昇といった心理的な面が大きく背中を押した面があります(今日は円高、新内閣人事等々で下げのきつい株式市場でしたが、これまでの流れが止まらないことを祈ります)。
さて私の斜め前の席には、“堅実さ”が売り物の風紀委員さんがいます。この株高にも浮かれずいつもメガネを通して冷静な視線。しかしメガネ、実は高校時代から変わっていないという話です。少しだけ浮かれてメガネだけでも新調、イメージチェンジはどうでしょう。
今朝の新聞記事を見せ、“ほら、ほら、消費、消費”とあおる私、しかし冷静にかわされてしまいました。
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ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
mailto:feedback@monex.co.jp

==========<ただ今ブックビルディング中>==========当社取り扱いの新規公開銘柄のブックビルディング期間等の日程を掲載します。詳しくはホームページをご覧下さい。

−−−−−−−−−−−<新規公開株の公募/売出>−−−−−−−−−
<水曜日がブックビルディング締め切りの銘柄>
 イーアクセス(9427) マザーズ
  ブックビルディングは9月24日 AM11:00 まで
   仮条件 15万円〜18万円

<水曜日からブックビルディング開始の銘柄>
 カカクコム(2371) マザーズ
  ブックビルディングは 9月24日 AM00:00 から
             9月30日 AM11:00 まで
   仮条件 100万円〜120万円

<ブックビルディン中の銘柄>
 メディネット(2370) マザーズ 
  ブックビルディングは 9月29日 AM11:00 まで
   仮条件 25万円〜35万円

 アイロム(2372)JQ
  ブックビルディングは 9月29日 AM11:00 まで
   仮条件 33万円〜44万円

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