マネックスメール 2003年11月5日

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マネックスメール 2003年11月5日

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 マネックスメール(第1046号 2003年11月5日夕方発行)
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本日の目次
 マネックス相場概況
 資産設計情報
  10年後に笑う!マネープラン入門 
   生命保険を考える(7)
フィデリティと考えるこれからの投資
HSBCの中国情報
  投資信託基準価額
 コラム ・マネックス社長 松本大のつぶやき
     ・編集長の独り言
 ただ今ブックビルディング中
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=============<マネックス相場概況>===========<相場概況>
円高で輸出関連銘柄に売りが先行したものの、後場先物の買い戻しで下げ渋り。
日経平均    10837.54(▲ 10.43)
TOPIX    1063.31(▲  6.70)
単純平均      411.76(▲  0.66)
東証2部指数   2232.80(▲ 10.84)
日経店頭平均   1492.50(▲  4.92)
東証1部
 値上がり銘柄数     526銘柄
 値下がり銘柄数     871銘柄
 変わらず        130銘柄
 比較できず         2銘柄
 騰落レシオ(25日) 104.58%
    注:値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率です。
    一般的に120%台に上昇すると高値圏、70%台に下降すると    底値圏といわれる先行指標です。
    計算は25日ベースで行っており、値上がり銘柄数、値下がり銘    柄数は25日間の累計で計算しています。
 売買高    1227.31(百万株:概算)
 売買代金   1256556(百万円:概算)
 時価総額   3128572(億円:概算)
 為替(17時) 109.76円

 前日相場上昇の要因となっていた米国株式市場は小幅ながら反落、そして為替は再び円が値を上げる展開となっていることから、国内市場はハイテク株中心に手仕舞い売りが先行し、反落歩調で始まりました。

 指数に与える影響の大きい値がさの輸出関連銘柄が全面安となっていることから、先物にまとまった売りが出て下げ幅を拡大するといった展開になりました。

 週末に総選挙を控え、押し目買いも見送られている状態です。前日は売りが手控えられて全面高となりましたが、本日はその反対で買い手控えの中、下げ幅を拡大するといった相場環境になりました。

 大手銀の下げも目立つ展開でした。金融庁が経営不振企業の再建計画に関し、妥当性を厳しく問う姿勢をさらに強めていると報じられたことで、先行き不透明感が強まりました。大手銀の動向は、引き続き投資家心理を左右する要因となっていました。

 後場に入ると若干下げ渋りで始まりました。売り方の買い戻しなどがあった雰囲気です。ただ押し目買いは手控えられており、下げ渋るものの戻りは鈍い展開が続きました。

 為替市場は109円台後半でのもみ合いが続きました。為替の方向感が掴めないことで、朝方下落した輸出関連銘柄に対して売り買いの判断ができず、安値圏でもみ合うといった形が続きました。

 為替の影響を受け易い自動車株の中では、トヨタ(7203)が取引終了後に決算発表を予定しており、この点も様子見気分を強める要因のひとつとなっていました。

 今週は選挙前といった点から積極的なポジション取りが手控えられています。日計り狙いの目先筋中心の相場展開となっており、朝方上下どちらか一方に動き、その後は利益確定売りが終了すると参加者は少なく方向感の乏しい展開になり易い相場環境となっています。

◆個別銘柄◆
三菱東京(8306) 78万4千円(▲1万6千円):1株単位
 前日後場からやや荒い値動きとなっていた大手銀は、本日全面安で始まりました。金融庁が経営不振企業の再建計画に対し、妥当性を厳しく問う姿勢を一段と強めていると報じられました。先週クレディ・スイスが銀行株全般に経営不振に対する貸倒引当金の不足を指摘するレポートを出していることもあり、先行き不透明感が強まりました。

昭和電工(4004) 230円(△16)
 市場全体が冴えない展開となり、目先筋は値動きの良い低位個別材料株で短期値幅取りの動きを活発化させました。先週大和証券が注目銘柄として取り上げており、これを手掛かりに物色する展開。他に物色の手掛かりが見当たらない相場環境もあり、後場に入ってからも買いが継続して一段高の展開。

HOYA(7741) 10520円(△320):100株単位
 円が強含んでいることで、ハイテク株には手仕舞い売りが先行する展開となりました。こうした中、比較的業績面で安心感のあるHOYAに買いが集まる展開となり、終始堅調な値動き。

スリープロ(2375) 3000円(買い気配):100株単位
 市場全体に手仕舞い売りなどが増加し、本日は反落歩調となりました。こうした中、本日新規上場のスリープロは戻り売りの出ない銘柄として注目が集まり、買い気配を切り上げる展開。結局売買は成立しないまま取引終了。

トヨタ(7203) 3350円(▲70):100株単位
 前日は円安を手掛かりに自動車株は全面高となりましたが、円が強含みとなったことで本日は軒並み反落。トヨタは取引終了後に決算発表を予定していることもあり、後場は発表待ちといった雰囲気が強まり小幅安でもみ合い。
ファーストリテ(9983) 7130円(△10):100株単位
 昨日の取引終了後、10月の既存店売上高を発表しました。これによると売上高は9.1%増となり、朝方は買いが先行しました。しかし市場全体に戻り売り懸念が強まっていることなどからすぐに伸び悩み、下げに転じました。売り一巡後は再度切り返す展開となったものの、積極的な買い手不在で小幅高でのもみ合い。

日本化(4092) 406円(△26)
 携帯電話やデジタルカメラなどに内蔵されている電子部品FPC(フレキシブルプリント基板)を手掛けていることで、目先筋が物色する展開。FCPの好調でNOK(7240)がこのところ大幅上昇しており、連想買いを誘った模様。

メイテック(9744) 4070円(△90):100株単位
 前場は軟調な値動きを続けていました。昼休み中に中間決算発表を行い、ここで増配も同時に発表、これを手掛かりに後場は買い気配から始まりました。寄り付き後も上げ幅を拡大する展開となりましたが、売買高はあまり膨らまず。
東邦鉛(5707) 221円(△39)
 前場も堅調な値動きを続けていましたが、後場に入ってから一段高の展開。市場全体に手掛かり材料難といった雰囲気が強まる中、目先筋は同様の相場環境で過去急騰を演じた個別材料株を探し物色する地合い。井筒屋(8260)なども後場上げ幅を拡大する展開となっていました。

東急建設(1720) 1382円(▲300):100株単位
 本日から発行済み株数すべてがTOPIXの算出対象とされる日。昨日まではTOPIX連動のファンドから買いが入るといった思惑で急騰、一転して本日は手仕舞い売りでストップ安まで売り込まれました。

◆ランキング◆
東証1部値上がり上位
    銘柄        上昇率   上昇幅    終値   売買高東邦鉛(5707)   +21.42  △39   221  9201東栄住宅(8875)  +18.18 △400  2600   106石川製(6208)   +14.48  △21   166 10024沢井製薬(4555)  +12.56 △500  4480 120.5三菱ガス(4182)  +11.65  △38   364  9794
東証1部値下がり上位
    銘柄        下降率   下降幅    終値   売買高東急建設(1720) −17.83 ▲300 1382 10200.7S・サイエンス(5721)−12.50  ▲8    56 23689CAC(4725)    −9.94  ▲90   815 228.2ナカノ(1827)    −9.87  ▲16   146  1418日特建(1929)    −7.80  ▲27   319  1080
東証1部売買高上位
    銘柄        売買高(千株)    終値     前日比りそなHD(8308)    39502    160      ▲3昭和電工(4004)     38617    230     △16新日鉄(5401)      36531    231      △2S・サイエンス(5721)  23689     56      ▲8日立(6501)       21896    692     △11NEC(6701)      19229   1027      △8東ガス(9531)      18092    380      △4東芝(6502)       17832    440     ▲12三菱重(7011)      17666    305      ▲8富士通(6702)      16634    708       0
東証1部売買代金上位
    銘柄      売買代金(百万円)    終値     前日比みずほFG(8411)    68462 26万6千円       0ソフトバンク(9984)   36387   5610    ▲180ソニー(6758)      32760   4030     △70NTTドコモ(9437)   32543 23万6千円    ▲8千円三井住友(8316)     31662 56万7千円    △3千円トヨタ(7203)      30431   3350     ▲70UFJ(8307)      27976   47万円    ▲4千円キヤノン(7751)     27533   5290    ▲220三菱東京(8306)     21890 78万4千円  ▲1万6千円NEC(6701)      19527   1027      △8
=============<資産設計情報>==============−−−−−<10年後に笑う!マネープラン入門 第46回>−−−−−−

生命保険を考える(7)

がん保険はどうする?

●1口入っておくと安心

医療保険はひとつは入っておきたいと話してきた。とすると、次の質問はこれだろう。「じゃあ『がん保険』は入ったほうがいいの?」

がん保険は医療保険の一種だが、保障の対象を「がん」にしぼっているのが特徴。がんの入院、がんの手術などで給付金がはらわれる。なぜ、こんな保険があるかというと、がんは他の病気にくらべて、治療期間が長くなりやすいとか、健康保険のきかない治療を受けることが多いとかで、高額のお金がかかるリスクがあるからだ。加えて、寿命がのびた分、がんにかかる確率は高くなっている。

医療保険は入院しなければもとがとれない、がん保険も、がんにかからなければもとがとれない。だが、月数千円の保険料をはらう余裕がある人には、1口だけ買うことをおすすめしている。まあ「オレは絶対にがんにならない」という自信がある人に、無理にはすすめないけど。


●給付日数に制限がないのがふつう

がん保険は、いろんな生命保険会社、損害保険会社が販売している。しくみもそれぞれ違うが、次の点はだいたい共通している。

1)がんで入院したとき、日数に応じて給付金がはらわれる
2)がんで手術したとき、手術の種類に応じて給付金がはらわれる
3)がんで通院したとき、日数に応じて給付金がはらわれる
4)がんと診断されたとき、診断給付金がはらわれる

医療保険とちがい、がん保険は1入院あたり、また通算の入院給付金の支払に上限がないものが多い。選ぶ時は、上限なしを確認したい。診断給付金は、1回だけはらわれる商品と何回でもはらわれる商品とがある。

ふつうの医療保険と大きく違うのは、契約が成立してから90日以内にがんが見つかった場合は、給付金が払われないという点だ。「もしかしてがんかも」と不安を覚えてから、がん保険を買っても手遅れ。不安のない今のうちに買っておこう。「持病があって、医療保険は断られたけど、がん保険は大丈夫だった」という話もあるので、該当する方は、一度問い合わせてみるといいだろう。
●終身タイプが安心

保険期間は「10年更新型」と「終身型」とがある。ほかの保険と同じで、10年更新型は、はじめの保険料は安いが、更新ごとに値上がりするので、年をとるほど保険料が高くなる。終身型は、はじめは更新型より高いが、保険料が変らないので、一定年齢以上長生きすれば、トータルの保険料は安くなる。「今は100円でも保険料を安くしたい」というのでなければ、はじめから終身型を買うのをおすすめする。


●がん特約という選択もある

医療保険に「がん特約」をつける方法もある(終身保険などにつけることも可能だが、解約する可能性のある保険につけるのは、一緒に特約の保障もなくなってしまうのでよくない)。ただし特約は、単品の「がん保険」ほど保障が充実していないのがふつう。保障内容にこだわりがある人は単品を、とりあえずひとつ保障があればいいやという人は特約を選ぶといいだろう。

でも、次のような勧誘には注意してほしい。

「今の保険には、がん特約はつけられないんです。今の保険を『下取り』して新しいタイプの保険に『切り替え』ればつけられますよ」

つまり、がん特約をエサに「転換」※をすすめるのだ。今の保険にがん特約がつけられなければ、単品のがん保険を買えばいい。別の機会にくわしく説明するが、「転換」をすすめる保険会社とは、さっさと手を切るべきである。

●勤め先やクレジットカードの保険をチェック
 
がん保険は、多くの会社で「団体加入」ができることが多い。クレジットカード会社が、会員向に団体割引で通信販売していることも多い。どちらも、個人で加入するより保険料が割引になっていてお得。チェックしてみよう。がん保険もほかの保険と同じで、1つだけ商品を見て決めるのでなく、複数の資料をとりよせて、なっとくできるものを選びたい。ほとんどの会社はHPで商品を紹介しているし、資料請求もできるので、さっそく今日にでもアクションを起こしてください。  

※生命保険の転換:今入っている保険をいったん解約し、解約返戻金相当分(正確には積立金)を、新しい保険の前払保険料(頭金)にあてるというもの。
(ファイナンシャルプランナー 中村芳子)

−−−−−−−-<フィデリティと考えるこれからの投資>−−−−−−−-

欧州株式市場への投資機会(その6)

今週も欧州の株式市場への投資を考えるにあたってのヒントをあげてみたいと思います。今回のヒントは引き続き株式市場に関するものです。

ヒントその6−-“主役”は交代する

株式には値動きがある−-こんなことは誰でも知っていることですよね。値動きがあるからこそその幅をとりにいく、つまり安値で買って高値で売るという行為により利益を得ることができるわけです。利益を出すことができる売買行為をずっと繰り返せるのなら売買益をどんどん増やすことができるのですが、これは簡単なことではありません。高値をつかんでしまったこと、あるいは安値を叩いてしまったこと−-こんな苦い経験をお持ちの方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

個別銘柄で値動きがあるのと同様、市場全体も当然毎日変動します。最も身近なマーケットである日本株がずっと好調なら日本株だけで利益をあげ続けることができるでしょうが、そういうわけにはいきませんよね。たとえば、日本株のみならず、海外の株式市場も投資対象として考えてみたら、日本株が不調なときでも欧州株(あるいは米国株)にチャンスがあるかもしれません。

ここでは日本株、欧州株、米国株の3つを取り上げ、1年あたりのリターンを年毎に順位をつけてみましょう。それぞれのマーケットの代表的な指数を使って比較したいと思います(日本株: TOPIX、欧州株: MSCIヨーロッパ、米国株: S&P500、出所: ブルームバーグ)。なお、○はリターンがプラスになったことを、▲はマイナスになったことを表します。

2002年: (1)日本株▲、(2)欧州株▲、(3)米国株▲
2001年: (1)米国株○、(2)欧州株▲、(3)日本株▲
2000年: (1)欧州株○、(2)米国株○、(3)日本株▲
1999年: (1)日本株○、(2)米国株○、(3)欧州株○
1998年: (1)米国株○、(2)欧州株○、(3)日本株▲

わずか5年間だけみても主役が毎年入れ替わっていることがお分かりいただけると思います。ここには出ていませんが、95年、96年、97年の3年間は実は欧州株、米国株ともに毎年2ケタの上昇率を実現していました。一方、日本株は95年はかろうじて1%のプラス、あとの2年はいずれもマイナスでした。

この動きを予測できれば「今年は日本株で来年は欧州株だ」などと売買を行うことができるかもしれませんが、これはなかなか難しいことです。単一のマーケットを狙うのではなく、複数のマーケットを利用すれば、ポートフォリオ全体の値動きをある程度なだらかにすることができるでしょう。よく言われる「国際分散投資」のメリットですよね。
(以下次号)

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−−−−−−−−−−−-<HSBCの中国情報>−−−−−−−−−−−−-

10月の中国株式市場と投資戦略

10月の中国株式市場は9月の低迷相場から一転し、大幅な上昇となりました。指標となるH株指数ベースで19.9%上昇、MSCIチャイナフリーインデックスでも15.4%の上昇(いずれも現地通貨ベース)となりました。マクロ経済をみると中国の第3四半期のGDPは9.1%の成長となり、第2四半期の6.7%成長から大きく上昇しました。内容をつぶさにみると9月は小売売上げ高が9.5%の増加となった他、輸出(31.3%増)と鉱工業生産(16.3%増)が大幅な伸びを示すなど良好なマクロ指標の発表が続きました。

個別企業も順調に業績を伸ばしています。中国最大の電力会社、日本の東京電力にあたる華能国際電力の今年1月−9月の純利益は30%を上回る増益、大手の鉄鋼会社、馬鞍山鉄鋼の第3四半期の利益は前年同期比で7.3倍、中国第二位の海運会社である中海発展の第3四半期の利益は84%増、と多くの会社が利益を伸ばしています。このような個別企業の増益発表が市場心理を好転させた最大の要因です。また、マーケットの懸念材料となっていた輸出企業に対する付加価値税(VAT)の還付率引下げが発表され、この引下げ幅が市場予想より小幅に止まったことで、輸出企業に対する不安材料が払拭され市場に買い安心感を与える格好となりました。

自動車の売上げ(9月で前年比34%増)に見られるように消費も堅調で、中国国内の内需の強さは第4四半期も継続する公算が高く、10月に大幅に改善した市場センチメントは当面持続するものとみています。9月に金融引き締め策が実施され市場下落の引き金となったことは記憶に新しいところですが、直近の発表によればマネーサプライと貸出し伸び率は落ち着きを取り戻しており、当社(HSBCアセット・マネジメント)では当面、新たな引締め政策は採られることはないものと予想しています。当局の金融引き締め策はあくまで銀行業界の与信リスクの管理強化を目的としており、投資全体に冷や水を浴びせることを意図している訳ではないものとみています。金融以外の政策面では、第16期中央委員会第3回総会(三中総会)で私有財産の保護強化が謳われるなど、市場経済化の急速な進展に伴った措置が採られる見込みとなりました。これも、国内消費を喚起する材料であり株式市場を下支えする要因と言えます。中国株式市場は年初から大幅な上昇を示していますが、足元の企業業績も株価の上昇に伴い利益を伸ばしており、バリュエーションに割高感はありません。引き続き、景気の拡大局面で恩恵を受けるエネルギー、鉄鋼、自動車などの景気循環関連銘柄を有望とみています。

※「HSBCチャイナオープン」はマネックス証券でお申込いただけます。投資信託をお申込みの際には、「目論見書」にて詳細をご確認下さい。

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投資信託基準価額(11月4日現在)
 ザ・ファンド@マネックス          6,659(+92)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
外国投信基準価額(11月4日現在)
<米ドル建>
バンガード・トータル・ストック・M・I・F 24.75(+0.11) バンガード・ウェルズリー・インカム・F   20.36(+0.02) バンガード・スモールキャップ・インデックス 21.85(+0.39) マサチューセッツ・インベスターズ・トラスト 14.39(±0)
 MFS ストラテジック・グロース・ファンド 16.43(+0.09)
 適用レート(11月5日午後2時30分現在)
  買付 109.60(−0.5) 解約 109.10(−0.5)

<ユーロ建>
 フィデリティ・ヨーロピアン・グロース・F  11.71(+0.14)
 適用レート(11月5日午後2時30分現在) 
  買付 126.45(−0.15) 解約 125.45(−0.15)
========<マネックス社長 松本大のつぶやき>=========11月5日      <小泉政権の金融政策>

総選挙が近い。マニフェスト選挙などというが、空論を言っているようで興味が沸かない。空論の是非を論ずる前に、私の専門分野である金融の観点から小泉政権の実績を再点検しておきたい。
小泉政権には三つのステージがあった。第一ステージは政権誕生から昨年の今頃迄で、小泉首相は念仏のように構造改革を唱え続けた。これが、企業から個人にいたるまで全国に構造改革の必要性を認識させた。ところが政権は実際には何もしなかった。あてに出来ない政府を横目に、民間が自ら構造調整を進めた。政府が構造改革に直接手を出すと、いびつな形に改造したり、新たな利権を生み易い。民間に構造改革を委ねた結果、幅広く、偏らず、効率よく構造調整は進んだ。政府は何もしなかったというより、意識改革という最も重要な改革をまず行ったと言えるのではないか。

第二ステージは、一年前に発足した改造内閣で竹中大臣を中心に行った金融改革である。政権は例外をなくし規律を導入した。パンクしたタイヤを膨らますには、まず全ての穴を塞がなければいけない。カネは空気同様極めて流動性が高いから、金融改革でも、まず例外をなくすことが肝要である。メガバンクを聖域とせず、ルールに触れれば国有化も経営陣退陣もあるという規律の導入は銀行界の大反発を食った。しかし銀行は先生に叱られる生徒のように、反発と自省の中で競争力を取り戻すきっかけをつかみ、却って大いに恩恵を受けたのではないか。

第三ステージは「りそな処理」である。構造調整が進み、金融システムの例外的「穴」が塞がれた後の二兆円の公的資金投入は効いた。海外勢にとって、日本の金融システム不安は、日本という「国」に対するものではなく、個別行が倒産するかも知れないという不安だった。国内では、「銀行は全体がコストを負担しても守る」のが暗黙の了解で、りそな処理も国民は容認した。海外勢も、りそな処理によって、個別行の倒産リスクと日本という国の信用リスクが等しいことを納得し、日本の信用も回復した。公的資金注入に批判的な市場主義者も、実利を取って歓迎する結果になった。倒産の可能性がないと考えられた大手銀行株は大幅上昇を始め市場全体の起爆剤となり、東証上場企業の時価総額は百兆円ほど増加した。今となっては、効率のいい二兆円だったと言える。
こう考えると、小泉政権は金融市場にとって、いい政策を打ってきたことになる。確かに小泉金融政策は弱者に配慮が足りないとの批判はある。中小企業の倒産、失業の増加など様々な問題があるのは事実で、それは課題である。しかし政策は全体をパッケージとして評価すべきだと思う。
少なくとも金融政策に関しては、もっと高く評価されてもいいのではないか。私は小泉首相という人物を手放しに支持する気は毛頭ない。政治家は政策と実績を是々非々で評価すべきで、丸ごと受容するのは危険である。私は小泉金融政策の実績を評価するが、今後重要なのは将来へ向けた政策である。政治は権力闘争であってはならないし、目前にある問題に対処するだけでもいけない。政治家は将来の世代に対して最も重要な責任を負うべきだと思う。後世にどんな社会を残すのか、本当の政策論議を展開して欲しい。

=============<編集長の独り言>=============東京モーターショーは今日で閉幕となりました。毎回多数の来場者数で賑わうこのモーターショー、3連休に行った知人は車よりも人の後頭部を眺める場面の方が多かったと言っていました。ラジオの交通情報も、モーターショーに行く人の車で渋滞発生を伝えていた状況です。
さて先日の3連休、千葉県内でモーターショーと違うところでソーラーカーの試乗をしてきました。市川市のショッピングセンターに隣接する、千葉県立現代産業科学館というところです。ソーラーカーといっても、実用にはまだ程遠い研究用の車輌で、外見は遊園地の乗り物。動力がソーラーというものですが、子供達はこれで満足。赤いボディーのオープンカーをほんの100mほどですが楽しんできました。仕事柄、ソーラーパネルの隅の方とか、運転席回りにどこかメーカー名が書いていないか探してみたのですが、現代産業科学館の研究用ということでしょうか、見当たりませんでした。
順番を待っている間、後に並んでいた他の子供のちょっとした一言。
“ソーラーカーなのにうるさい!”
といったものがありました。多分この子は、太陽の光で走る車、普通の車の様なエンジン音がせず、非常に静かな乗り物といった印象をもっていたのでしょう。モーターの音とタイヤが路面を転がる音が響き、彼の抱いていたイメージと大きく違っていたのでしょう。
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ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
mailto:feedback@monex.co.jp

==========<ただ今ブックビルディング中>==========当社取り扱いの新規公開銘柄のブックビルディング期間等の日程を掲載します。詳しくはホームページをご覧下さい。

−−−−−−−−−−−<新規公開株の公募/売出>−−−−−−−−−
<明日がブックビルディング締め切りの銘柄>
 日本ベリサイン(3722) マザーズ
  ブックビルディングは11月6日 AM11:00 まで
   仮条件 40万円〜48万円

<ブックビルディング中の銘柄>
 はなまる(2787) マザーズ
  ブックビルディングは11月10日 AM11:00 まで
   仮条件 47万円〜55万円

<新規取り扱い決定銘柄>
 サイバーファーム(2377) ヘラクレス
  ブックビルディングは 11月10日(月)より

 篠崎屋(2926) マザーズ
  ブックビルディングは 11月12日(水)より

 日本ファルコム(3723) マザーズ
  ブックビルディングは 11月12日(水)より

 ベリサーブ(3724) マザーズ
  ブックビルディングは 11月13日(木)より

 オンコセラピー・サイエンス(4564) マザーズ
  ブックビルディングは 11月18日(火)より

バンダイネットワークス(3725) JQ
  ブックビルディングは 11月21日(金)より

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・まぐまぐ、Macky!、Pubzine、melmaご利用のお客様
 解除をしたい場合は、ご自身がご利用のシステムから行って下さい。

 ▽まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000017399.htm (ID:0000017399) ▽Macky! http://macky.nifty.com/check.htm (マネックスメール)
 ▽Pubzine http://www.pubzine.com/pubzy/tool/unsub.html (ID:002140) ▽melma http://www.melma.com/ (マネックスメール m00015629)

 何れもメールでの解除はできません。HPにアクセスして行ってください。
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