マネックスメール 2003年11月25日

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マネックスメール 2003年11月25日

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 マネックスメール(第1059号 2003年11月25日夕方発行)  http://www.monex.co.jp/
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本日の目次
 マネックス相場概況
 資産設計情報
  バンガード・海外投資事情 第99回
  生活設計塾クルーの「お金よもやま話」
伊藤洋一のマーケットあっと・らんだむ
  投資信託基準価額
 コラム ・マネックス社長 松本大のつぶやき
     ・編集長の独り言
 ただ今ブックビルディング中
 ちょっと(またも)出てます〜
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=============<マネックス相場概況>===========<相場概況>
一時1万円の大台を回復したものの、売買高が膨らまずに失速。

日経平均      9960.20(△107.37)
TOPIX      988.11(△ 13.66)
単純平均       381.29(△  6.07)
東証二部指数    2039.73(△ 31.68)
日経店頭平均    1373.60(△ 19.52)
東証一部
値上がり銘柄数      1198銘柄
値下がり銘柄数       247銘柄
変わらず           76銘柄
比較できず           4銘柄
 騰落レシオ(25日)  81.76%
    注:値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率です。
    一般的に120%台に上昇すると高値圏、70%台に下降すると    底値圏といわれる先行指標です。
    計算は25日ベースで行っており、値上がり銘柄数、値下がり銘    柄数は25日間の累計で計算しています。
売買高       944.26(百万株:概算)
売買代金     1023234(百万円:概算)
時価総額     2906277(億円:概算)
 為替(17時)  109.44円

 国内市場の3連休中に、米国株式市場が大幅上昇。為替市場でもドル高が進んだこともあり、国内株式市場は買い先行で始りました。CMEでの日経平均先物は1万円の大台を回復して終了しており、同様に朝方国内市場でも日経平均は1万円の大台を回復しました。

 日経平均先物は寄り付きから1万円の大台を回復しましたが、現物の日経平均はやや大台目前でもみ合いとなる場面がありました。この動きで大台近辺での戻り売りが懸念される場面もありました。

 日経平均は1万円の大台を回復したものの、積極的に上値を買い進むといった勢いは高まりませんでした。朝方の買い一巡後は、この大台近辺での戻り売りをこなすといった展開で、もみ合いが継続しました。

 前場の売買高が5億株弱、ここから1日の売買高を推測すると10億株程度にとどまる雰囲気となりました。売買高があまり膨らまないことで、戻り売りを吸収するにはやや時間が必要で、一気に上昇する勢いは乏しいといった見方が強まりました。

 後場に入ってからも上値を買い進む勢いは高まりませんでした。1万円の大台を若干下回る水準でのもみ合いが続き、手控え気分が継続しました。新規のポジション取りを手控えたまま、終値で大台を回復できるかどうか、展開を見守るといった相場になりました。

 値がさハイテク株の一角は後場一段高となりましたが、取引終了後に中間決算の発表を控えた大手銀は三菱東京(8306)以外は上値の重い値動きが続きました。銀行株の値動きが重いことも、後場様子見気分が強まる要因のひとつとなっていました。

 結局日経平均は後場1万円の大台を挟んだもみ合いが続いたものの、終値では大台を回復できずに終了しました。春先からの上昇トレンドの中では、高水準の売買高が相場を支えていたこともあり、現在の水準では戻り売りを吸収できないといった展開でした。当面売買高の回復が相場上昇のポイントとなりそうです。

◆個別銘柄◆
NEC(6701) 780円(▲9)
 市場全体が上昇ムードの中、軟調な値動きを続けました。金曜日に新株を発行し、約2000億円の増資を行うと発表しました。これにより需給悪化懸念が高まり、市場全体の上昇ムードの中でも売りが優勢となりました。後場に入ってから下げ渋りをみせたものの、プラス圏までは値を戻せずに終了。

三菱東京(8306) 77万3千円(△2万7千円):1株単位
 朝方大手銀は軒並み上昇歩調で始まりました。しかし取引終了後に各行ともに中間決算の発表を控えていることから、後場は上値の重い値動きとなる場面が目立ちました。比較的安心感のある三菱東京は後場一段高となる場面があったものの、他行は伸び悩み。

東エレク(8035) 7570円(△280):100株単位
 米国株式市場の上昇、円安傾向などを手掛かりに値がさハイテク株などへは買いが先行する展開となりました。後場に入ってからも一段高といった動きになりましたが、日経平均の1万円近辺での戻り売り懸念から市場全体が失速。後場中頃からは上値を買い進む勢いは後退し、高値圏でのもみ合いが続きました。

杏林製薬(4560) 1310円(▲300)
 今後の収益の柱とみられていた糖尿病治療剤のKRP−297に関し、メルク社が開発中断を決めたことで金曜日はストップ安。本日も業績の先行き不透明感などから売りが先行し、連日のストップ安となりました。依然として大量の売りを残して終了となっています。

ベリサイン(3722) 119万円(▲14万円):1株単位
 先週市場全体に戻り売り懸念が強まった場面では、戻り売りのない新規上場銘柄として人気化。しかし今朝は日経平均が1万円の大台を回復するなど市場の雰囲気が変わったことで利益確定売りが先行しました。

熊谷組(1861) 175円(△30)
 飛島建(1805)と2005年4月をめどに合併と報じられ、ともに買いが先行して始まりました。しかし市場全体の関心は日経平均が1万円を回復できるかに集まり、2社の合併を手掛かりとする動きは限定的。また合併後の先行き不透明感もあり、熊谷組は朝高後は上げ幅を縮小する展開。

トヨタ(7203) 3140円(▲60):100株単位
 このところ自動車株は物色の対象外といった展開。本日も円安、米国株高を手掛かりに市場全体が上昇ムードにあった前場、早い段階で失速となり下げに転じました。為替への警戒感が根強く新規の買いが見送られている点と、円高局面では足元の販売好調に支えられて売りが出にくいことで、買い戻しも入らず上下ともに動きのない展開が継続。

ソフトバンク(9984) 4160円(△360):100株単位
 後場に入ってからも一段高の展開となりました。ソフトバンクの値動きが個人投資家の物色意欲を大きく左右する場面がこれまでも目立ったことで、後場物色意欲回復のきっかけとして注目を集めました。しかし日経平均の1万円といった水準での戻り売り懸念や、大手銀の決算発表を控えていることなどからソフトバンクの上昇だけで物色意欲の回復には至りませんでした。

MDNT(2370) 15万円(買い気配):1株単位
 本日が1株を10株に分割した権利落ち日。手掛け易くなった点に加え、朝方業績予想の上方修正も伝わり買いを集めました。大量の買いを集め、気配を切り上げストップ高。結局ストップ高買い気配のまま売買は成立しませんでした。

ゲンキー(店2772) 59万5千円(△5万6千円):1株単位
 前場中頃に12月20日の株主に対して1株を2株に分割すると報じられました。本日株式分割の権利落ち日となったMDNT(2370)などが急騰を演じていることもあり、ゲンキーにも連想買いが入り一時ストップ高まで上昇する展開。

ゼオン(4205) 863円(▲54)
 高圧ガス検査で虚偽報告があり、2工場の設備休止と報じられました。同様に検査不備が発覚し、プラント停止となった東ソー(4042)の9月中間期の経常利益は46%減となっており、ゼオンに対しても業績懸念から売りが先行しました。

ニチモ(8839) 96円(△7)
 後場後半になって、主力取引銀行のりそな銀行などに対し数百億円規模の金融支援を要請といった速報が伝わりました。市場全体が1万円の大台近辺で上値の重い展開を続けていたこともあり、目先筋がこの速報を手掛かりに短期値幅取りの買いを入れて107円まで急伸する場面がありました。しかし逃げ足も速く、買い一巡後は上げ幅を縮小して終了。

<株式分割>
ゲンキー(2772)
 12月20日現在の株主に対し、1株を2株に分割
  効力発生日 2004年2月10日
  配当起算日 12月21日

日本風力発電(2766)
 12月31日現在の株主に対し、1株を3株に分割
  効力発生日 2004年2月24日
  配当起算日 10月1日

◆ランキング◆
東証1部値上がり上位
    銘柄        上昇率   上昇幅    終値   売買高飛島建(1805)   +31.25  △30   126 321.5熊谷組(1861)   +20.68  △30   175  1601金商(8064)    +16.57  △30   211 206.5グラフテック(6968)+15.00  △15   115    29東急建設(1720)  +14.85  △89  688 3088.7
東証1部値下がり上位
    銘柄        下降率   下降幅    終値   売買高杏林製薬(4560)  −18.63 ▲300  1310   213不動建(1813)    −9.09   ▲9    90  2282MISAWA(1722) −8.00  ▲12   138  1712佐世保(7007)    −7.21   ▲7    90  1109日信販(8583)    −6.43  ▲13   189  7165
東証1部売買高上位
    銘柄        売買高(千株)    終値     前日比りそなHD(8308)    29170    138      △5新日鉄(5401)      22675    215      △5住金(5405)       19301     96      △1NEC(6701)      18833    780      ▲9ソフトバンク(9984)   16622   4160    △360あしぎん(8352)     15617    116      △5日産自(7201)      13007   1173      ▲7東芝(6502)       12289    392      △6大成建(1801)      12119    369     △33日立(6501)       11717    655     △34
東証1部売買代金上位
    銘柄      売買代金(百万円)    終値     前日比ソフトバンク(9984)   68151   4160    △360みずほFG(8411)    54701 24万6千円    △9千円UFJ(8307)      37599 43万1千円    △9千円三井住友(8316)     37387 51万2千円  △2万3千円トヨタ(7203)      30247   3140     ▲60NTTドコモ(9437)   21969 24万1千円    △5千円ヤフー(4689)      21313  136万円    △5万円三菱東京(8306)     19650 77万3千円  △2万7千円キヤノン(7751)     18679   4940     △20NTT(9432)      17746   53万円  △1万3千円
=============<資産設計情報>==============−−−−−−−<バンガード・海外投資事情 第99回>−−−−−−−−−

バックミラーは未来を映さず

今年前半まで、米国バンガードの投資家の多くが公社債ファンドに好んで投資していましたが、夏以降はその潮流に変化を見せ、債券ファンドから資金を引き上げ、米国株式、特に成長株や小型株のファンドに乗り換えるようになりました。

バンガードのポートフォリオ・レビュー・グループの責任者、ジェフリー・モリトー氏は、このような状況を「バックミラーだけを見ながら、車を前に走らせているようなもの」とたとえています。資産から別の資産へと急激に資金を移動させるという投資アプローチがいかに投資家を誤った方向に導くか、モリトー氏は以下のようにインタビューに答えています。

モリトー氏:債券リターンが4年も続けて株式のそれを上回ったという、今年初めにおける債券ファンドへの資金流入の勢いには信じられないものがありました。しかし6月中旬に金利が上昇し始めると、今度は小型株から成長株、そして外国株ファンドといった新しい主流マーケットに資金が急激に流れ始めたのです。金利上昇が債券投資家にとって長期的には決して悪い材料ではない、とは考えられなかったのでしょう。

これは、一部の投資家が自らの状況に応じた資産配分に基づいてファンドを選んでいないということを物語っています。そうした投資家によるファンド選びは、「未来は過去を繰り返す」という期待感に基づいているのです。ですが実際にそうなることは稀です。過去20年間のマーケットを振り返ってみると、大型株のリターンは小型株を20回中、11回上回っています(1年が1回)。そして、直近4年間は小型株が大型株のリターンを上回り、今年もその傾向が見られるようです。ところが今のマーケットが小型株に興味を示しているからといって、これが来年も続くという予測にはなんの根拠もないのです。

私が言いたいのは、その時々の雰囲気に巻き込まれないでください、ということです。昨年、マーケットに対する見通しは非常に否定的だったはずです。もし皆さんが「株価が5日間連続で上昇」という新聞の見出しを見たとき「しまった!」と思ったとしたら、それは危険なことです。どうか欲に支配されないようにしてください。

今すべきことは、予測不能なマ―ケットの変化によって心を動かされず、より適正な資産配分をこころがけることです。

※バンガードの外国投信は買付時為替手数料無料、販売手数料も無料(ノーロード)で3本とも1万円台から購入可能です
バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンドバンガード・スモールキャップ・インデックス・ファンド
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ファンドの内容はマネックス証券のホームページでご確認下さい。

※詳細は当社ホームページをご覧ください。投資信託をお申込みの際には、「目論見書」にて詳細をご確認下さい。

========生活設計塾クルーの「お金よもやま話」=========
『年金制度改正の展望』

厚生労働省の年金制度改正案が示されたことによって来年度以降の年金改正が、政治の舞台へと移りました。新聞各紙は一斉に改革案を詳細に解説し、一方、財務省、経済財政諮問会議の民間議員、経済団体などから厚生労働省案に対する反論がなされています。

今回は、年金制度改正の主な論点の整理と、若干の展望をまとめました。
●保険料率

厚生労働省案では、厚生年金は現行の労使で年収の13.58%の保険料率を2022年度に20%まで引き上げるために2004年10月から毎年
0.354%づつ段階的に引き上げる。これに対して、経済財政諮問会議民間議員らは16%程度が望ましいとする反論資料を提出しています。16%の保険料率であっても、給付水準を現役世代の50%程度まで確保するために、高額所得者の給付制限を提案しています。また日本経団連会長は「譲歩しても15%まで」と厚生労働省案を強く批判しています。

保険料率は15%から20%の幅の範囲内での議論となっています。そして、給付については、現役世代の50%以上の確保が厚生労働省案ですが、首相は50%程度に弾力的に(日本経済新聞平成15年11月18日付)と述べていることから、50%を下回る可能性もあるため、厚生労働省の20%保険料率は困難なのかもしれません。

いづれにしても、保険料率は現行の13.58%から15.16%以上に引き上げられることは確実でしょう。一方、給付は現役世代の50%を下回らざるを得ないことになるのでしょう。

●基礎年金の国庫負担率引上げに伴う財源

もう一つの焦点は、基礎年金の国庫負担割合の引上げがあります。現行国庫負担割合は3分の1ですが、これを2分の1へと引き上げとあり、引き上げる方向で政府部内はまとまっています。問題は財源。2兆7千億円の財源をどこに求めるのでしょう。

2兆7千億円の財源となりえるのは、消費税。消費税率の引上げによる税源の裏づけがなされるまで、国庫負担割合は現行の3分の1のままかもしれません。
ここで年金の原則に戻って考えてみましょう。現行年金制度の賦課方式は、現役世代から老齢世代への「仕送り」といえる制度です。これまでは働き手が多く、逆に仕送りを受ける側が少なかったわけです。これからは働き手が少なくなる一方で、仕送りを受ける側が急速に増えていきます。もちろん、多くの金額を「仕送り」できれば、それに越したことはないのでしょうが、そうはいかないのが現状です。今年夏のボーナスから始まった総報酬制によって、サラリーマンは年金保険料の負担の重さを実感されたことでしょう。標準報酬換算では同じであるといわれても、負担増と認識したことはまちがいないでしょう。保険料率引上げは、厚生労働省案のような大幅な引上げはとても困難なのではないでしょうか。

仕送りの方法は財源の種類に応じて2つあります。一つは保険料、もう一つは税金です。どちらも同じように思えますが、税金で仕送ると、誰がいくら負担したかという個人別の成績が残りません。記録を残して、少しでも多く貢献した人には将来多くの仕送りを受けるようにしようというのが保険システム。給付水準が下がるのは受け入れざるを得ませんが、貢献に応じた給付制度の維持は不可欠と思います。安易な税金投入は、今後避けるべきでしょう。

最後に、世代間の公平性の問題。今回の改正では特に取り上げられることはありませんでしたが、年金制度そのものの課題です。現在、負担する若年世代も、いつかは年金を受け取る側に回るのであるが、負担よりも多くの給付を得ようとすれば、保険料率の引上げか、国庫負担割合の引き上げしかないわけです。言葉をかえていうと、ツケを将来に先送りするしかないのです。ここは、世代間で理解を進めるしかなく、逆に現役世代には、より多くの負担を強いることもむつかしいと思わざるを得ないでしょう。
  
高齢者世代の生活を年金制度で支えるのための年金は必要ではありますが、もう少し長く働いて収入を確保できる方策が、良策なのではないでしょうか。(生活設計塾クルー 井戸 美枝)

■『著書プレゼント』に多数のご応募ありがとうございました。抽選で5名様に「家計診断BOOK」(亜紀書房)」をプレゼントさせていただきました。当選者の方には21日に発送しております。たくさんの「お金よもやま話」の感想をお寄せいただき、メンバー一同喜んでおります。重ねてお礼を申し上げます。

◆生活設計塾クルーからのお知らせ◆

12月のマネーセミナーは(1)3日(水)18:30〜と(2)11日(木)14:00〜の2回です。テーマは「楽しく学ぶ『税金・年金』入門講座」です。制度変更をきっかけに税金と社会保険の仕組みを学んでみませんか?講師は望月厚子氏です。お申し込み先着順ですので、お早めに。→
http://www.fp-clue.com/seminar_info.html
今週29日(土)9:15〜 NHK「くらしと経済」に井戸美枝が出演。
−−−−−−−<伊藤洋一のマーケットあっと・らんだむ>−−−−−−−−

海外で活躍している、そして今後一段と活躍しそうな、さらにはして欲しい日本の若者の残像が頭から離れない週末だった。プロ野球選手が移籍の時期になったこと、加えてこの週末は日本の若いスポーツ選手に関わる番組が多かったからだ。

バスケの田臥は、日本にいれば間違いなく超エリートで一生をすごせた選手である。「意思の若者」だと思う。既に注目されていた横浜の中学から秋田の能代工業高校に行く時も、周囲の反対を押し切って自分で決めたと聞いた。そして、173センチというごく普通の日本人同世代男性の身長を持って、今はアメリカのNBA(バスケ・プロの最高峰)に挑戦している。売りは素早い動きだ。

NBAには同じアジア人(中国)で赤丸急上昇中のヤオ・ミンという選手がいる。彼の身長はなんと226センチ。「歩く万里の長城」と言われる。田臥との慎重差53センチ。それでも彼はあくまでNBA(29チーム)のベンチ入り(12人)を目指す。挫折を味わっている。しかし23才で最後のチャンスと、挑戦を続けている。ぜひ掴んで欲しい。

この週末にはヤンキースの松井の番組もあった。良い番組で、最初から涙が出た。見飽きた映像もあったが斬新なもの、新しい話しもあってDVDは保存版だと思ったものだ。その松井の、レッドソックスとのリーグ優勝決定最終戦でのホーム後の歓喜を見て、もう一人の松井が世界を目指す。高津も、大塚も。「日本のリーグはどうなる」などというケチなことは言わずに、彼らを応援してやりたいと思う。彼らに共通しているのは、「挑戦者である」ということだ。安心して行けばよい。その後には新庄のような生き方もあるのだから。

日本の企業もつい最近まで全部が挑戦者だった。しかし、大きく成長し、世界的な注目企業になって「自分が世界標準」と思った瞬間に迷走に入った企業もある。企業に「歴史の終わり」はない。世界各国の企業にとって、あまりにも多様な世界は永遠に挑戦の場なのだ。株式市場でもそういう「挑戦する心」をいつも持っている企業を見つけたいものだ。恐らく日本企業には、「新庄ルート」を選ぶ余裕はない。

伊藤洋一(いとうよういち)住信基礎研究所主席研究員。専門は国際経済・デジタル経済・金融であるが、大学講師、ラジオ・テレビの出演、雑誌寄稿など多数。最新著書は「グリーンスパンは神様か?」。HPにもファンが多い。http://www.ycaster.com/

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投資信託基準価額(11月21日現在)
 ザ・ファンド@マネックス             5,838(+7)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
外国投信基準価額(11月20日現在)
<米ドル建>
バンガード・トータル・ストック・M・I・F 24.37(+0.06) バンガード・ウェルズリー・インカム・F   20.39(+0.02) バンガード・スモールキャップ・インデックス 21.44(+0.09) マサチューセッツ・インベスターズ・トラスト 14.25(+0.02) MFS ストラテジック・グロース・ファンド 16.06(+0.06)
 適用レート(11月25日午後2時30分現在)
  買付 109.40(+0.40) 解約 108.90(+0.40)
<ユーロ建>
 フィデリティ・ヨーロピアン・グロース・F  11.44(+0.05)
 適用レート(11月25日午後2時30分現在) 
  買付 129.65(−0.40) 解約 128.65(−0.40)
========<マネックス社長 松本大のつぶやき>=========11月25日      <戦争>

戦争のリスクは高まっているのでしょうか?最近ニュースを見ていると、きな臭い話が多く報道されています。各国で様々な反乱などが起き、色々な人がそれぞれの立場を主張しているので、世界は騒然としているようです。
日本に対するテロの予告もありました。しかし私は戦争や大規模なテロのリスクは逆に減少しているように感じています。戦争は、かつては結局は富の掠奪が目的であったことが多いと思われますが、現代に於いて、富の掠奪を目的にした戦いは、それが大国によってなされれば国際社会で認められないでしょうし、一方で小国によっては、圧倒的な戦力の差から、決して目的は達成され得ないので、いずれにしろ起きないと思われます。
すると現代に於ける戦争とは、不満やイデオロギーを表現する手段となっているのではないでしょうか。9・11は、唐突な、しかも極端で凄惨な、或る種の表現でした。今、世界で起きていることは、先日のマハティールの発言にしてもそうですが、唐突でない、実力に依らない、小規模な段階での表現の連発ではないでしょうか。それは大規模な突発事故に到らないための、ガス抜きであり、或いは努力ではないでしょうか。特にマハティール発言などは、彼独特の世界観に基づいた、巷間言われるような挑発的なものではなく、実は建設的な意志を感じます。ネオコン的な単純な発想では、世界平和という一種の妥協点を見出すことはできないでしょう。不断のコミュニケーション努力をして初めて、微妙なバランスが実現し得るのだと思います。最近の様々な雑音が、斯様なバランスを探し出すための作業であると思いたく、またそう信じています。
=============<編集長の独り言>=============マネックス社内にもうすぐ赤ちゃんが誕生する社員がいます。昨日は、ベビーベッド、ベビーカー、チャイルドシート、ハイローチェアetc、我が家ではもう使わなくなった大型ベビーグッズの数々を彼女が引き取りにやってきました。当初ベビーベッドを持ち帰る話でしたが、ご主人とともにワンボックスカーでやって来ると聞き、この際、一気に乗せられるだけ詰め込み、他の大物も処分することにしました。
積み終え、帰路についたこの車の後姿を眺めながらふと思ったのですが、勢いで積み込んだものの、降ろすのは大変だろうという点です。乗せる時は人手があったものの、降ろす時は実質ご主人1人でしょう。確認していませんが、エレベーターのない建物で2F、3Fにもし住んでいたら・・・。
もうひとつ、せっかく初の赤ちゃん誕生で出費(消費)が嵩むこの時、これで消費が抑えられてしまったかもしれません。ベビーベッド代などの予算は、他でしっかりと消費するように今度会った時に伝えておきます。
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ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
mailto:feedback@monex.co.jp

==========<ただ今ブックビルディング中>==========当社取り扱いの新規公開銘柄のブックビルディング期間等の日程を掲載します。詳しくはホームページをご覧下さい。

−−−−−−−−−−−<新規公開株の公募/売出>−−−−−−−−−
<ブックビルディング中の銘柄>
 バンダイネットワークス(3725) JQ
  ブックビルディングは 12月1日  AM11:00 まで
   仮条件 41万円〜47万円

<募集期間中の銘柄>
 日本ファルコム(3723) マザーズ
  募集期間は 11月27日 AM11:00 まで
   募集価格 33万円

 べリサーブ(3724) マザーズ
  募集期間は 11月28日 AM11:00 まで
   募集価格 55万円

<新規取り扱い決定銘柄>
 日本エイム(2383) JQ
  ブックビルディングは 11月27日(木)より

 ランド(8918) JQ
  ブックビルディングは 12月2日(火)より

 サイトサポート・インスティテュート(2386) マザーズ
  ブックビルディングは 12月3日(水)より

 トーカロ(3433) 東証2部
  ブックビルディングは 12月3日(水)より

詳細はこちら
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/kabushiki/ipo/meigara/

==========<ちょっと(またも)出てます〜>=========<テレビ>
 フジテレビ系列 毎週土曜日 AM7:00〜
  “めざましどようび”

<雑誌>
 12/7
  マネープラス 11月号 「藤沢久美の投資信託選び!」

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 マネックスメールの受信解除、メールアドレスの変更等はこちらへ

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 アドレスの変更の場合、お手数ですが、旧アドレスの解除、新規アドレスの 登録という方法でお願いします。

・まぐまぐ、Macky!、Pubzine、melmaご利用のお客様
 解除をしたい場合は、ご自身がご利用のシステムから行って下さい。

 ▽まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000017399.htm (ID:0000017399) ▽Macky! http://macky.nifty.com/check.htm (マネックスメール)
 ▽Pubzine http://www.pubzine.com/pubzy/tool/unsub.html (ID:002140) ▽melma http://www.melma.com/ (マネックスメール m00015629)

 何れもメールでの解除はできません。HPにアクセスして行ってください。
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●配送できないメールアドレス等の解除について
マネックスメールでは、ご登録いただいたメールアドレスに間違いがありメールを配
送できない場合や、何らかの理由で一定期間登録メールアドレスへメールが配送され
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除させていただくことがございます。予めご了承下さい。
マネックスメールへのご登録にあたりましては、正しいメールアドレスが入力されて
いることをご確認下さい。
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