マネックスメール 2004年11月24日(水)

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マネックスメール 2004年11月24日(水)

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 マネックスメール<第1304号 2004年11月24日(水)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.マネックス相場概況
 2.伊藤洋一のマーケットあっと・らんだむ
 3.10年後に笑う!マネープラン入門 第70回
 4.フィデリティと考えるこれからの投資
 5.HSBCの中国情報
 6.投資信託基準価額
 7.マネックス社長 松本大のつぶやき

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1.相場概況
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底堅いものの方向感無く小動き

日経平均            10,872.33 (△22.94)
日経225先物         10,860 (△30 )
TOPIX            1,090.93 (△ 1.16)
単純平均             400.21 (△ 0.75)
東証二部指数           2,948.11 (△11.11)
日経ジャスダック平均       1,683.53 (△ 4.13)
東証一部
値上がり銘柄数          805銘柄
値下がり銘柄数          627銘柄
変わらず             160銘柄
比較できず            2銘柄
騰落レシオ           85.84%
売買高            12億0215万株(概算)
売買代金        1兆0938億7400万円(概算)
時価総額          333兆7487億円(概算)
為替(15時)          103.59円/米ドル

 日本が休日となっている間に米国市場が堅調であったにもかかわらず、日本市場は売り先行の始まりとなりました。寄り付きから堅調な動きとなるものも散見されましたが、米国市場で半導体関連銘柄を中心にハイテク銘柄が軟調な動きとなったことを受けて、指数に影響の大きな値嵩ハイテク銘柄に軟調なものが多く、指数の足を引っ張る格好となりました。

 先物は寄り付きから堅調な始まりとなり、その後も底堅さから買い戻しも交え戻り歩調となりました。ただ、為替が大きく円安に動いたわけでもなく、戻り売りに押される格好で上値の重い状況は続きました。10時過ぎに先物にまとまった買いが入ると日経平均は10,900円を超え、一段高となる場面も見られました。ただ、先物の買いも追随する動きは限定的で値嵩株の上値が重い状況は変わらず、指数は伸び悩みとなりました。銀行株や不動産株など内需関連銘柄はしっかりしたものが多く、底堅い動きとなりましたが、ハイテク銘柄の動きが鈍く、指数は小幅高で前場の取引を終了しました。

 後場に入ってからは一段と動きが鈍くなりました。米国市場でも感謝祭の休日を控え、月末が近いことからディーラーの活発な動きも期待しにくいことから、内需関連銘柄のリバウンドや低位銘柄のディーリングの動きが主体の相場展開となりました。

 昼の市場外取引は金額は小さいものの売り優勢となったことから、後場の寄り付きは弱含みとなりました。ただ、為替が円高一服となったこともあって、下値を売り叩く動きもなく、小口の買戻しでしっかりした動きとなりました。朝方から軟調な動きとなっていたハイテク銘柄も下値を叩かれるような動きにもならず下げ渋り、海運株も値頃感から反発となり、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を大きく上回った状況は続きました。

 結局、引け際まで大きな動きもなく積極的な売り買いの動きは見られませんでした。相変わらず、幕間つなぎの低位株のディーリングが中心となっているようで決算数字にも反応は鈍く、百貨店売上高などのセミマクロ、マクロの指標にも全くと言っていいほど反応はありません。企業業績ばかりでなく米国市場も為替も先行き不透明な中で、目先の材料でディーリングは出来ても、積極的にポジションを膨らませたり、減らしたりする動きにはならず、方向感の無い相場展開となっています。

 (マネックス証券 清水洋介)


◆個別銘柄◆ 内需関連銘柄は堅調な動き、値嵩株で指数の足を引っ張る
三井物(8031) 855円(▲56)
 ディーゼル車規制用に販売した排ガス浄化装置について、虚偽の試験データを2回にわたって東京都に申請し、その後の性能試験でも虚偽の測定データを都に報告していたことを嫌気し、商いを伴って急落しました。

東 宝(9602) 1,625円(△22):100株単位
 最新アニメ映画の「ハウルの動く城」の公開2日間の興行収入が、映画史上最高水準を塗り替えたと報じられたことを好感して買われ、大幅高となりました。

住友信(8403) 683円(△9)
 取引時間中に2004年9月中間期の連結決算を発表し、通期の連結純利益を従来予想から150億円上方修正したほか、年間配当を従来予想の1株当たり6円から10円に上積みしたことを好感して、反発しました。

トウペ(4614) 187円(△42)
 相場全体に方向感が乏しく、先行きに不透明感が強まっていることから、値動きの軽い低位株に超短期資金が流入したようです。東証一部値上がり率ランキングの上位に顔を出していました。

東カソード(6868) 1,160円(△110):100株単位
 液晶バックライト向けのモリブデン電極を増産すると一部で報道されたことを材料視した買いが集まったようです。報道によると同製品の売上高を2006年3月期には今期予想比2.4倍の36億円を見込むとしており、大幅増収につながるとの見方から大幅高となりました。

エフティコミュ(2763) 601,000円(▲100,000):1株単位
 2004年9月中間期の決算で、売上高および各利益が計画未達となっていることから、失望売りを浴びました。ストップ安となっています。

三井不(8801) 1,193円(△4)
 新築募集賃料が大幅上昇したことで、供給過剰が続いていたオフィスビル市況が東京で底入れしたと報じられたことを好感して小幅反発しました。

◆ランキング◆
東証一部値上がり上位
 銘柄(コード)     上昇率   上昇幅    終値  売買高(株)トウペ(4614) +28.96% △42 187 85,192,000ツカモト(8025) +25.77% △50 244 1,112,000東洋糖(2107) +13.84% △18 148 3,785,000コ−プケミ(4003) +11.51% △16 155 6,934,000GSIクレオス(8101) +10.00% △21 231 2,568,000
東証一部値下がり上位
 銘柄(コード)     下落率   下落幅    終値  売買高(株)ホクシン(7897) −13.77% ▲35 219 8,820,300飯田産業(8880) −7.17% ▲175 2,265 208,600三井物(8031) −6.14% ▲56 855 29,543,000沢井製薬(4555) −4.91% ▲140 2,710 564,300西華産(8061) −4.78% ▲11 219 30,838,000
東証1部売買高上位
 銘柄(コード)      売買高(株) 終値 前日比トウペ(4614) 85,192,000 187 △42三井松(1518) 31,421,000 289 △24西華産(8061) 30,838,000 219 ▲11三井物(8031) 29,543,000 855 ▲56りそなHD(8308) 27,663,000 183 △1新日鉄(5401) 23,036,000 241 ±0三井鉱山(3315) 21,912,500 422 △23東 芝(6502) 15,734,000 425 ▲7NEC(6701) 15,000,000 558 ▲14三菱自(7211) 14,719,000 110 ±0
東証1部売買代金上位
 銘柄(コード)      売買代金(千円) 終値 前日比三井住友(8316) 32,339,176 707,000 △5,000みずほ(8411) 25,996,680 443,000 △5,000三井物(8031) 25,415,439 855 ▲56トヨタ(7203) 21,772,551 3,910 △10三菱東京(8306) 20,741,932 954,000 ▲3,000NTTドコモ(9437) 20,503,089 177,000 ▲3,000ソフトバンク(9984) 18,209,409 5,050 △10国際石開(1604) 16,507,288 541,000 △3,000光通信(9435) 16,225,774 8,170 ▲160トウペ(4614) 15,339,641 187 △42
※株式分割銘柄に関してはマネックス証券WEBサイトのログイン後の画面の[投資情報]→[株式周辺情報] の[株式分割]をご活用ください。

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2.伊藤洋一のマーケットあっと・らんだむ
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 講演のために高知にいる。当地では、この28日に迫った選挙の事で持ちきり。市の中心街を歩いていたら橋本大二郎さんの選挙事務所があった。世論調査ではやや橋本さんがリードしているらしいが、対立候補の追い上げも激しいらしい。

 一期、二期と人気が圧倒的(支持率8割以上)だった橋本さんがなぜ議会に追い詰められ、支持率でも大きく5割近くまで落ちているのか。どうやら、「何も良くならない高知の経済」に鍵がありそう。まあ高知の経済が不振なのは、街を歩けば分かる。「はりまや橋」の直ぐ近くの大きな道路の交差点、むろん中心部ですが、ここにあった地元のデパートは10年前に倒産したままで、今も何も入っていない。一等地の筈なのに。その斜向かいにあった国際ホテルも倒産して、今は明かりがない。

 高知の抱える問題は、景気回復の波に乗ろうとしても、「その火種がない」ということらしい。ほんの一部の大企業の工場はあるが、その他は景気回復の恩恵を受ける産業がない。 高知の人たちがショックだったのは、県の工業製品出荷高が沖縄県に負けたことらしい。橋本さんはもう10年以上やっている。改革を叫んで成果を出しているかと思いきや、何も高知は良くなっていない、というよりむしろ全国の県で一番貧しくなってきている、という。

 聞いていて悲惨だと思ったのは、県の予算のうち独自税収であがる部分は10数%しかない、後は、つまり予算の80数%は全部国の補助金が支え、それで回っている県だという点。主な産業と言えば土木。しかし、それじゃやっていけない。何か知恵を出しているかというと、「特区」などの申請も知事の方針があって全く進んでいない、というのです。

 選挙の結果は28日になれば分かる。どちらが当選するか知らない。しかし、どちらにせよ、「(経済発展の)火種もない高知」では、なかなか今後の運営は難しそう。まず、火種を作らねば。

伊藤洋一(いとうよういち)住信基礎研究所主席研究員。専門は国際経済・デジタル経済・金融であるが、大学講師、ラジオ・テレビの出演、雑誌寄稿など多数。最新著書は「グリーンスパンは神様か?」。HPにもファンが多い。http://www.ycaster.com/

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3.10年後に笑う!マネープラン入門 第70回
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20代からの差をつけるマネープラン(4)
○30歳までに年収分貯める

 何ごとも具体的な目標を持つことは、とても大切だ。
 お金についても同じ。
 今「いつかお金持ちになりたいな〜」と思っている人は、 5年後も10年後も、20年後も30年後も、同じように「いつかお金持ちになりたいな〜」とぼんやりと思っているだろう。
 目標を決めるときに、「いつか」というのは、ダメだ。
 英語に「SOMETIME WILL NEVER COME」※ということわざがある。つまり「いつか」というのは、決してやってこない。「いつか」と思い描いている夢は、決して実現しないということだ。
 だから、「いつか」を「いついつまでに」に変更しよう。
 20代のあなたにとって、具体的に思い描けるゴールは30歳だろう。では、30歳までにいくら貯めたらいいのだろう。
 もちろん、収入も生活環境も、貯蓄残高も違うからいちがいには言えないが、ひとつのモデルはこれ。
「30歳までに年収分貯める」だ。
 年収250万円なら30歳までに250万円、年収400万円なら400万円、年収700万円なら700万円だ。

○年収の 1割貯蓄で実現できる
 では、どうしたら30歳までに年収分の貯蓄を作れるか。 
 収入の1割を貯めて、それには手をつけないことだ。大学卒業の22歳から30歳までの 8年間貯めれば元本として年収の約 8割が貯まる。のこり 2割分は運用益でカバーするか、貯蓄額をこころもち増やし1.2〜1.3割にすることで達成できる。
 ね、そんなに難しくないでしょ?
 学校卒業後、ほとんど貯蓄をせずに25歳になってしまったというあなた、今までの分を取りもどすためには、貯蓄の割合を増やすしかない。30歳まであと 5年しかなければ年収の 2割を積み立てよう。
 え、あと 2年で30歳なのに貯金ゼロ? 仕方ない。目標を人より 3年あとにずらそう。年収の 2割貯蓄で33歳までに年収分だ。

○年収分の貯蓄があれば、夢も運用の幅も広がる
 20代で、貯蓄の額が数万円とか、せいぜい数十万円だと、なかなか人生に対する欲や夢が生まれないものだ。うまいものを食べるとか、ちょっといい服を買うとかそんなもん。
 しかし年収分の貯蓄があると、ぜんぜん違ってくる。結婚だって恐くないし、独立起業とか、自宅を買うとかも視野に入ってくる。
 もう少し想像力をはたらかせて、○年後に年収分の貯蓄のある自分を思い描いてみよう。気分よくない?
 そして、その貯金で何をしようか考えてみよう。年収分ではまだ不足だから、1000万円を達成してから行動するか、30歳で1回目のアクションを起こすか・・。
○自動積み立てが強い味方だ
 この「手をつけない 1割貯蓄」は、貯めそびれのない自動積み立てでやるのが鉄則だ。会社の財形とかでもいいし、銀行の自動積立定期もいいだろう。 だが、全部を元本保証タイプの「安全な商品」で積み立てるのはお勧めしない。それでは「年収の 1割× 8年で年収分」は絶対に達成できないからね。やっぱり、積極的に運用しなくては!
 次回は「自動積み立て」について、もっと具体的に考えてみよう。

※ 実はこんなことわざはありません。著者が作りました。すみません。(ファイナンシャル・プランナー 中村芳子)

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4.フィデリティと考えるこれからの投資
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ポートフォリオ・マネージャーが見る欧州株(その2)

 前回に引き続き、欧州株担当のポートフォリオ・マネージャーであるグラハム・クラップのインタビューをご紹介します。

 Q2. 銘柄選別の際にどのような点を重視しますか?

 A2. ボトム・アップ・アプローチによって市場に認識されていない企業価値を発掘することを目指しています。つまり、マーケット全体やマクロ経済動向などの予想を行うのではなく、あくまで個別企業の調査・分析をベースとして銘柄を選別していきます。具体的なポイントとして、次の4点に注目しています。 ・収益成長予想が過小に評価されている企業
 ・業績回復力が過小に評価されている企業
 ・ファンダメンタルズが過小に評価されている企業
 ・リストラ推進力のある企業

 Q3. どのような国や業界に注目していますか?

 A3. 国別の比率はあくまでも個別銘柄選択の結果として決まります。とはいえ、市場に認識されていない企業価値に注目しているため、周辺諸国にはさらに高い関心を持っています。また、セクターとしては、広告収入の増加が期待できるメディア・エンターテインメント関連やケータリング、警備会社、ヘルスケアなどに注目しています。特にヘルスケア業界では急速に成長している歯科インプラント・ビジネスの今後に期待しています。

 Q4. 最後に投資家の皆様にメッセージをお願いします。

 A4. 欧州株式市場は、個別銘柄を綿密に調査・分析することによって、魅力あふれる投資対象を発掘するチャンスに恵まれたマーケットであると考えています。フィデリティが得意とするボトム・アップ・アプローチ、つまり徹底した個別企業の調査・分析によって、市場でその真価が十分に認識されていない企業を発掘することで付加価値を高めていきたいと考えています。ファンドを通して末永くお付き合いいただければと思っていますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

フィデリティのファンドはマネックス証券・日興ビーンズ証券でお申込みいただけます。
海外への投資には為替リスクがあります。本資料に記載の内容は将来の運用結果等を保証もしくは示唆するものではありません。

投資信託をお申込みの際には、「目論見書」にて詳細をご確認ください。
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5.HSBCの中国情報
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石油消費大国となった中国

 政府の景気抑制策にもかかわらず、中国の1月から9月までのGDP成長率は前年同期比9.5%となっており、当初、中国政府が発表した今年の成長目標(7%)を大幅に上回る状況となっています。今の中国はいわば高度経済成長期にあたり、生活の欧米化、特にマイカーの増加などの要因で石油消費が急増している状況となっています。

 中国の主力エネルギー源は石炭ですが、中国各地で道路が整備され、自動車が増加し、石油製品の大量消費が起こり、90年代半ばごろから石油の需要が急増してきたという背景があります。1990年にはエネルギー消費に占める石炭と石油の割合は76%と16%であったのに対し、2003年にはこの割合がそれぞれ67%と22%となり、石油のウエイトが上昇している様子が判ります。

 経済が成長すれば相応のエネルギー源が必要なるのはわかりますが、世界のGDPに占める中国の割合(約4%)に対し、世界に占める中国の石油の消費量は7%を越えており、効率的なエネルギーの活用がされていないのが大きな課題といえます。

 中国は1993年に石油純輸入国になりましたが、昨年の統計を見ると、中国の石油消費量は年間、約2.6億トンとなっており、日本を抜き、アメリカに続く世界第2位の石油消費国となっています。また、石油輸入でも、中国は年間約9,100万トンを輸入しており、これも、日本に次ぐ規模となっています。本年上半期の中国の石油輸入量は前年同期比約40%の伸びで、下期は景気抑制策で輸入ペースが鈍化すると見込まれますが、今年の中国の石油輸入量が1億トンの大台を超え、30%を超える伸びになるのは確実とみられています。

 中国は自国に油田を保有する、れっきとした産油国です。石油の対外依存度は2003年で約35%となっており、日本のほぼ100%と比較すると低い割合となっています。ただし、中国の油田は大慶、勝利など大型油田が成熟期を迎え、設備の老朽化などから生産量が頭打ちとなるなど大幅な増産の目処が立たない状況といわれています。このため、石油需要の急増を背景に、中国の石油の対外依存度は増加傾向を辿り、2020年頃までには50%に達するという見方もあるようです。

 このような、状況に対応して、中国政府はエネルギーの安定供給に向けていくつかの戦略を採っています。一つには、中国の石油メジャー3社(中国石油天然ガス、シノペック、中国海洋石油)による海外における自主開発です。すでに、これらの企業は中東、中南米など10カ国で油田の買収を行っています。昨年、胡錦濤氏が国家主席に就任し、これまで外遊した国々の多くが産油国であったことからみても中国の戦略性が読み取れます。

 また、カザフスタンとロシアからの石油パイプラインを通じた安定供給も今後の重要課題です。特に、中国はカザフスタンにある二つの油田の採掘権を取得しています。ロシアとの間では交渉中の段階ですが、これら2国は陸続きで中東に比べ政治的にも安定しており、石油の安定供給を図る上では大きな期待が寄せられているようです。

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6.投資信託基準価額
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投資信託基準価額(11月22日現在)
 ザ・ファンド@マネックス               7,043 (−112)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
外国投信基準価額(11月22日現在)
<米ドル建>
 バンガード・トータル・ストック・M・I・F     27.89(+0.17) バンガード・ウェルズリー・インカム・F       21.54(+0.08) バンガード・スモールキャップ・インデックス     25.74(+0.26) MFS ストラテジック・グロース・ファンド     17.22(+0.06)
 適用レート(11月24日午後2時30分現在)
             買付103.90(+0.36)  解約103.40(+0.36)
<ユーロ建>
 フィデリティ・ヨーロピアン・グロース・F      13.13(−0.06)
 適用レート(11月24日午後2時30分現在)
             買付136.19(+1.02)  解約135.19(+1.02)

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7.マネックス社長 松本大のつぶやき
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11月24日     <お酒>

 私は−モチロン依存症はありませんが−お酒が好きです。あらゆる類のアルコールを嗜みますが、一番好きなのは赤ワインと常温の日本酒でしょうか。
 日本酒は、熱燗にするとアルコールが少し抜けるため、単体で飲むお酒としても、食事のお供としても、若干甘くなりすぎるように感じます。食事を取らずに「お酒だけ」ということをしない私には、冷酒は香りや味が強すぎることもありますし、座って飲んでいるうちはいいのですが店を出てからグルグル回り始めることもあり、いつも基本的に常温を頼むことにしています。

 しかし一方で常温のお酒は、お酒本来の微妙な香りや味が際立つので、中々本当に美味しいものには巡り会えません。特にお鮨に合わせるお酒は難しく、水っぽいとつまらないし、かといって香りや味がうるさいと折角のお鮨が台無しになってしまうので、全くもって厄介な代物です。しかしウイスキーやワインなどは、飲み始めると段々グレードを上げていかないと飲めないものですが、何故か日本酒だけは飲むほどに味に対して寛大になっていくので、最初の一、二杯を超えると、もうなんでもOKになってきてしまいます。

 私はお酒は滅法強かったのですが、最近はそうでもなくなってきました。或いは、かつてほどゆっくり寝られる時間も少なくなり、お酒による脳停止を許容できなくなってきたのかも知れません。飲まれずに嗜むことが、大切ですね。

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