マネックスメール 2005年2月9日(水)

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マネックスメール 2005年2月9日(水)

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 マネックスメール<第1355号 2005年2月9日(水)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.マネックス相場概況
2.10年後に笑う!マネープラン入門
 3.フィデリティと考えるこれからの投資
 4.HSBCの中国情報
 5.相場の花道−先物・オプションも演歌同様歌えます!
 6.投資信託基準価額
 7.マネックス社長 松本大のつぶやき

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 またバックナンバーは以下でご覧頂けます。
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1.相場概況
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目先的な動きが中心で方向感なく指数は小動き

日経平均            11,473.35 (▲17.08)
日経225先物         11,480 (± 0 )
TOPIX            1,155.80 (△ 0.38)
単純平均             434.18 (▲ 0.32)
東証二部指数           3,345.43 (△17.29)
日経ジャスダック平均       1,884.30 (△ 1.55)
東証一部
値上がり銘柄数          680銘柄
値下がり銘柄数          792銘柄
変わらず             130銘柄
比較できず            2銘柄
騰落レシオ           107.75% -4.21%
売買高            19億1463万株(概算)
売買代金        1兆3037億7100万円(概算)
時価総額          355兆8684億円(概算)
為替(15時)          105.59円/米ドル

◆市況概況◆
 米国が底堅く堅調な動きとなったことや、寄り付き前に市場筋の推計と伝えられれる外国人の売買動向が買い越しであったことに加え、為替も大幅に円安となったことで買い先行の始まりとなりました。シカゴ市場の日経平均先物も堅調な動きとなっており、堅調な相場が期待されたのですが、先物もあっさり寄り付き、寄り付きの買いが一巡したあとは目先の利益確定売りに押されるものも多く、上値の重い展開から軟調な展開となりました。

 自動車株など輸出関連銘柄はさすがに堅調な動きとなっており、鉄鋼株などの低位ディーリング銘柄も出来高を伴いしっかりした動きとなっていたのですが、先物へのまとまった売りからインデックス売りで値を崩す銘柄も多く、もたついた動きが続きました。小型銘柄の一角や材料含みの銘柄の中には大きく値を飛ばすものも散見されましたが、銀行株などいわゆる主力銘柄に軟調な動きとなるものが多く、指数は前日の終値を下回った水準で小動きとなりました。
 後場に入ってからも指数には大きな動きはなく、前場の地合いを引き継ぎ小動きとなりました。昼の市場外取引も金額は大きかったものの売り買いの偏りはなく、市場の方向感を出すような動きにはなりませんでした。明日のオプションSQ(オプションの「清算値」)や3連休を控え、積極的にポジションをとる動きにはなり難く、方向感が出難い展開が続きました。

 ドル安懸念の後退や米国で半導体関連銘柄が高くなっているなど、外部環境は好転しているようにも見えるのですが、なかなか積極的な買いには繋がらないようです。引き続き目先的なディーリングの動きは活発に行われ、低位株や材料含みの銘柄を中心に買い意欲がないわけでもないのでしょうが、目先的な動きに目を向けがちな展開になっているということなのかもしれません。
 予想に反し、引け際に大きな動きはなく、後場を通して先物にも散発的なまとまった売り買いで値が動くことがあっても、方向感のない動きで、指数は大きな動きとはなりませんでした。鉄鋼株などが商いを伴って堅調な動きとなっており、日経平均は小安くなりましたが、TOPIXは小幅高となりました。トレンドマイクロ(4704)だけで日経平均を約12円弱押し下げた格好で、輸出関連銘柄以外の主力優良銘柄が安く、中低位銘柄がしっかりとしていました。
 指数に動きがなく目先のディーリングが中心となって、相場の方向感がないことから、出来高の割に何となく盛り上がりに欠ける展開となりました。
 (マネックス証券 清水洋介)

◆テクニカルコメント◆
 ☆日経平均・TOPIX☆

 引続き遅行線が日々線に絡む動きとなっています。この水準を維持できれば基準線は下落することなく転換線が上昇に転じてきており、1月の高値を試す動きとなりそうです。RSIにも上値余地はあり、ストキャスティックスも水準は高いものの、売りのシグナルとはなっておらず、堅調な相場展開が期待されます。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Nikkei.htm
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Topix.htm

 ☆日経ジャスダック平均☆

 堅調な動きを続けていますが、RSIやストキャスティックスをみてもわかるように過熱感も出ており、上値は重く、一気に上値追いとはいかないようです。利益確定売りをこなしているといったところでしょう。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jasdaq.htm

 ☆債券先物☆

 大幅続落となりました。一気に基準線も割り込み、遅行線が基準線に支えられる格好で下げ止りました。日々線が雲にかかるあたりでは下げ止るものと思われ、そろそろ下げ止るところかもしれません。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jgb.htm

 ☆為替(ドル円)☆

 予定通り(?)遅行線が雲の下限に日々線は雲の上限までの上昇となりました。遅行線が絡んでいるところの雲も、日々線が入っている雲も下落しているところで、目先的な目標達成感もあり、いったん円安も一服と言う感じになりそうです。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jpy.htm


◆個別銘柄◆ 鉄鋼株は出来高を伴って堅調な動き、銀行株がは軟調
トレンド(4704) 4,650円(▲280):500株単位
 米マイクロソフトが安全対策ソフトの米サイバリ・ソフトウエア社を買収すると発表したことで、安全対策ソフト市場での競争激化を嫌気して売られ、大幅安となりました。

シャープ(6753) 1,653円(△38)
 液晶テレビアクオスの新2機種を、希望小売価格を15万円前後下げて発売すると発表したことで、販売量の増加と収益拡大を期待して買いを集め、3日続伸となりました。

ネットワン(7518) 326,000円(▲31,000):1株単位
 前日の取引時間中に2005年3月期の連結純利益の見通しを発表し、従来見通しから16億円下方修正したことを嫌気して失望売りを誘い、上場来安値に接近するなど大幅安となりました。

トヨタ(7203) 4,130円(△60):100株単位
 円相場で1ドル=105円台後半まで円安が進行したことで、輸出採算の改善期待を手掛かりに買われ、続伸となりました。

帝臓器(4514) 1,115円(▲5)
 同社の筆頭株主である米ダルトン・インベストメンツが、同社とグレラン製薬との合併計して反対するとの立場を表明したことにより、株主総会の決定を見極めたいとして、売買ともに手控えられていました。

シーエスアイ(4320) 190,000円(△30,000):1株単位
 政府の規制改革・民間開放推進会議の追加答申の原案に、電子カルテの導入義務付けなどを盛り込んだと報じられたことで、電子カルテシステムの開発を手掛けている同社の収益拡大を期待して買われました。他にも電子カルテ関連銘柄はソフトウェア(3733)BML(4694)など、軒並み上昇していました。
ビクター(6792) 863円(△8)
 ソニーなどが先行して立ち上げたDVD対応機に対抗し、ハードディスク駆動装置で記録するタイプのビデオカメラを強化すると報じられたことを手がかりに買われ、反発となりました。

◆ランキング◆
東証一部値上がり上位
 材料株ばかりが並んでいます。

東証一部値下がり上位
 業績悪化銘柄と昨日変われた銘柄の反動安、と言う感じです。

東証1部売買高上位
 鉄鋼株や素材株の出来高増加が目立ちます。

東証1部売買代金上位
 銀行株よりも優良銘柄が売り買い交錯で上位に顔を出しています。

詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス証券WEBサイトのログイン後の画面の[投資情報]→[株式周辺情報] の[株式分割]をご活用ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。

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2.10年後に笑う!マネープラン入門 第75回
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20代からの差をつけるマネープラン(9)

○4つの口座で、マネーをスマートに管理

 お金を上手に管理するには、手間ひまかけなくていいシステムを作ってしまえばいい。その方法のひとつは、口座を目的別に4つ持つことだ。

 生活口座、緊急費口座、特別費口座、殖やす口座の4つ(前回は5つめの口座として「寄付口座」を提案した)。今日は「生活口座」を考えてみよう。
○取引を集中させて、家計簿がわりに

 生活口座は、日々の生活費を管理する口座だ。お金はこの口座をこんなふうに動く。
 
・ まず、給料が入金される。
・ 次にここから、毎月の積立分、とりわけ分が別の口座に振替えられる。・ 公共料金などが、ここから引落とされる。
・ クレジットカード代金も、ここから引落とされる。
・ 現金を自由に手数料無料で引出す。
・ 万一残高不足の場合は、他の口座(定期預金など)を担保とした自動借入で支払ってくれる。
・ 家賃などの振込みも、この口座から行う。

 これらの機能がそろっていて、手数料が安いのが理想だ。オンラインで取引できるのは当たり前。加えて次の機能があれば、さらに便利だ。
 
・ お金の出し入れを通帳やパソコンで一覧でき、1か月分ずつの集計もして くれる。
・ 万一キャッシュカードを悪用され、現金が不正に引き出された場合は損害 額が補償される(保険をつけられる)。

 ひとつの口座にさまざまな取引を集中させるメリットは、家計簿や出費記録をつけられない忙しい人でも、大ざっぱな家計管理ができるからだ。現金で引出した分の使い道を、ざっと把握できれば、お金の出先と金額がわかる。
 今のところ、この機能をほぼすべて持っているのは、銀行の普通預金口座だ。手数料が銀行によって、また利用状況によってずいぶん違ってきた。自分の使い方で、いちばん手数料が安くなる銀行を選びたい。
 郵便局の通常貯金は、機能はほぼ同じだが、給料の振込み口座に指定できないことが多い。証券会社のMRFも、まだまだだ。

○必要以上のお金を生活口座に残さない

 生活口座の使い方のポイントは、給料が入ったらすぐに、月の生活費分だけ残して、それ以外は他の目的別の口座に振替える(振込む)ことだ。
 いつでも引き出せるところにお金があると、ついつい使ってしまうのが人間というもの。わが身をその誘惑にさらさないために、自分の(家庭の)月々の生活費を把握して、口座に残すのはその金額だけにする。給料日前に、残高が限りなくゼロに近づくのが、理想だ。

 月の生活費の目安は、ボーナスの額や生活パターンにもよるが、手取り月収の6〜9割くらい。ボーナスがない人で6割、ボーナスが多く貯蓄や大きな出費のほとんどをボーナスから手当てする人なら9割といったところだ。
 手取り月収25万円、ボーナス年4か月分の人なら、生活費は18〜20万円だ。
 この生活費でやりくりするなら、お金はどういうふうに使ってもいい。風呂のないボロアパート(なんて今でもあるんだろうか?)に住んで、高級外車を乗り回しても、食費を月1万円におさえてブランド品を収集してもOK。というのは、緊急のための資金や、生活費以外の出費分も、将来のための備えも、別の口座でちゃんと手当てされているから。
 ね、ラクチンでしょ?

 ただし、クレジットカードのリボルビング払いを使ったり、カードでキャッシングしたりすると、この管理機能は簡単に破壊されてしまう。
 クレジットカードは一括払いのみ、リボ払い、キャッシングは絶対に使わない、をもう一度肝に銘じて欲しい。

(ファイナンシャル・プランナー 中村芳子)

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3.フィデリティと考えるこれからの投資
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日本株市場の考え方 〜変革を続ける日本企業〜(その2)

 過小評価されがちな日本企業ではありますが、実は様々な場面において活躍しています。

 たとえば、2004年のヒット商品番付に選ばれた「iPod」(出所:SMBCコンサルティング)。携帯オーディオとして世界的に大変な売れ行きを示しているようです。製造・販売元の米アップル社によるとその出荷台数は第三・四半期だけで201万台に達したとか。意外と知られていませんが、この海外製のヒット商品は日本企業の高い技術力に支えられています。「iPod」の基幹部品であるHDD(ハードディスクドライブ)は東芝や日立製作所が開発したものです。また、超小型の充電池はソニー製といわれています。その他の部品についても日本の部品が数多く採用されています。このように多くの日本企業は国内にとどまらず、海外においても世界規模で活躍しています。

 さらに「日本企業のチカラ」を示すデータとして、世界経済フォーラムによる「2004年世界競争力報告」をあげたいと思います。日本は昨年の11位から9位に順位をあげました。世界の上位十傑に9年ぶりに返り咲いたことになります。項目別順位では「企業の研究開発支出」や「技術吸収力」で1位となっています。また、特許の国際出願件数においても松下電器産業が3位、ソニーが5位と上位5社に複数の企業が名を連ねています(出所:世界知的所有権機関 2003年版)。

 目先の景況感や市場動向に目を奪われていると、これらの現実にはなかなか気が付かないものです。少子高齢化などを背景に日本の将来について悲観的な見方をしがちな私たちですが、個々の企業は高い技術力をもって、収益機会と成長機会を求め続けています。フィデリティは「どのような時でも利益をあげる企業は成長し、最終的に株価は収益の成長に見合って上昇する」という信念に基づいた「ボトム・アップ・アプローチ」を日々実践しております。皆様にもぜひ日本で起こっている大きな変化に目を向けて、中長期的な視点を持って投資に取り組んでいただきたいと考えております。

フィデリティのファンドはマネックス証券・日興ビーンズ証券でお申込みいただけます。

お詫び
 先週の当コラムにおいて昨年末の日経平均株価が11,387円とありましたが、11,488円の誤りでした。お詫びして訂正いたします。

日経平均株価の著作権は日本経済新聞社にあります。
当資料に記載されている個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄または企業の株式等の売買を推奨するものではありません
データは記載時点のものであり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。
投資信託をお申込みの際には、「目論見書」にて詳細をご確認ください。
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4.HSBCの中国情報
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2005年1月の中国株式市場と投資戦略

 1月、中国株式市場は軟調に推移し、H株が0.4%、MSCIチャイナフリーインデックスが1.8%下落しました。米ドルの上昇と、人民元切り上げ観測の後退が株式市場への売り圧力を強める形となりました。また、中国人民銀行が2005年のマネーサプライの目標伸び率を、2004年の17%に対して15%と設定したことも、追加で金融引き締め策がとられる可能性があるとして株式市場の下落要因となりました。

 個々の企業、セクターを見ると動きはまちまちです。ペトロチャイナは原油価格の再上昇が好材料となりました。一方、市況商品関連は中国の需要減退を懸念する流れから弱含みました。電力株は石炭価格の先高感から下落しました。コスコパシフィックやチャイナマーチャンツ等の港湾荷役セクターは、12月に取扱高が大幅に伸びたことを背景に上昇しました。シティックパシフィックは、ウォールマートとの合弁の小売企業(在南京)の株式の内、中国政府が保有する35%を取得する計画を発表し上昇しました。

 株価全般はここのところ、一進一退ですが、中国の経済指標は順調に推移しています。2004年のGDP伸び率は9.5%となり、2003年の9.1%を上回りました。また輸出は2004年に35.4%増加したほか、小売売上高は旺盛な国内需要を背景に年間で13.3%の伸びを記録しました。一方、2004年4月に導入された信用引き締め策が奏功している証として、固定資産投資の伸び率が12月に21.3%に減速したほか、消費者物価指数の上昇率は2.4%に鎮静しています。2004年の海外からの直接投資は前年比13.3%と記録的な伸びとなったほか、外貨準備高は2004年末時点で6100億米ドルとなりました。

 景気加熱防止策として、中国人民銀行は2005年のマネーサプライ伸び率の目標値を引き下げましたが、我々は中国政府が更なる引き締め策を取ることはないと見ています。理由は、昨年1月に発表された17%の目標伸び率は、引き締め策が発表された同4月より前に設定された数字であるためです。実際の2004年のマネーサプライ伸び率は14.6%で、今年の目標伸び率である15%は、昨年の実績値とほぼ同等の水準になっています。

 2005年の中国経済は、国内需要と輸出の伸びに大きく依存しますが、固定資産投資の伸び率については、中国経済の現状を考慮すると20〜25%の間で推移すると予想しています。中国は、道路網の質の向上、鉄道輸送システムの改良、発電能力の増強など、事業計画は目白押しです。これ以外にも、2008年の北京五輪と2010年の上海万国博覧会に関連した建設事業が多数あり、2005年の固定資産投資の伸びが大幅に減速する可能性は低いと予想しています。2003年に中国の一人当たりGDPが1,000米ドルを突破して以来、他のアジア諸国同様、今後10年間で所得の大幅な増加が予想されます。日本では、一人当たりGDPは1966年に1,000 米ドルを超え、10年後には5.2倍の5200米ドルとなりました。中国もこれに似た傾向をたどる可能性は高く、所得の伸びは国内需要にとって追い風となっています。一方懸念材料としては、3月の全国人民代表大会を控え規制面での不透明感は残っています。法人税の税率変更や、燃料税の導入、国の保有する株式が売却される可能性があることがあげられます。加えて、今年はいくつかの主要銀行が香港に上場を予定するなど株式の新規公開が活発になると予想されていることも、市場の懸念材料となっています。投資戦略としては、引き続き、業績見通しの良い消費関連、インフラ関連、エネルギー関連、輸出関連の割安なものに注目しています。

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投資信託をお申込みの際には、「目論見書」にて詳細をご確認下さい。

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5.相場の花道−先物・オプションも演歌同様歌えます!
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SQ波乱(2005年2月9日号)

 明日は今年2回目のSQです。いわゆるマイナーSQで、オプションの決済がその価格で行われます。

 SQ(special quotation)は特別清算指数というのが正式な名称。計算方法は、明日の朝、225銘柄がすべて寄り付いたら、それを全部加えて除数で割って出します。

 ですので、寄り値でつくった日経225ともいうべきものですが、それがSQ値です。

 ところで、割る方の除数は日経新聞の株式欄にも出ていますが、現在は23.947です。そして、SQ値の計算は、各銘柄の始値を単純に足して、この数字で割るだけです。となると、当たり前のはなしですが、株価の低い銘柄がどうなろうとSQにはそれほど影響はありません。

 たとえば、179円の神戸製鋼が、明日の寄り付きで182円と1.7%の上昇になったとしても、182円−179円の差である3円を除数の23.947で割った0.12円、すなわち12銭しかSQ値は動きません。

 これに対し、東京エレクトロンが6150円から同じ1.7%上昇すると6250円の100円高。100円を除数の23.947で割ると、4.17円高。この1銘柄で4円以上動きます。

 仮に、東京エレクトロンの100円の上昇分を神戸製鋼レベルの低位株で動かそうとすると、1.7%の上昇となる銘柄が33もなければなりません。

そう考えると、SQは値がさ株次第と言えそうです。

 ところで、かつては日経225に採用されていた値がさ株には、品薄株が多くありました。そして、これがSQ値を大きく動かす要因となっていたのです。
 SQ当日は、たとえば、日経225採用銘柄で、1銘柄当たり数十万株の売り買いがぶつかります。仮に、その結果10万株の売り越しとなったとしても、神戸製鋼なら瞬間で約定してしまうでしょう。

 ところが、値がさの品薄株に10万株の売りが出ると、どんどん売り気配を下げてしまいます。たとえばそれで8000円の銘柄が7500円まで下げてしまうと、その1銘柄だけでSQ値を20円(500円÷23.947)も下げてしまうのです。

 そんな値がさ品薄銘柄がたくさんあった・・・これが「SQが波乱要因」とかつて言われた所以(ゆえん)です。

 しかし、その後は度重なる日経225採用銘柄の入れ替えもあって、このような値がさ品薄銘柄の多くは除外されました。そして流動性のある、値がつきやすい銘柄が採用されました。そのため、現在ではSQでの波乱というイメージは次第に薄れてきています。

 実際、昨年1月限〜今年1月限までのオプションのSQ値を、前日の終値からの騰落でみますと、平均でマイナス52円。標準偏差が88円です。SQは前日の終値から平均して50円程度の下落にとどまっています。

 ただ、いまだにSQと言えば、そのしばらく前から手控え気分が強い相場になってしまいます。SQに対する警戒感はなお根強いものがあります。

 実は、先ほどのオプションのSQを分析したのとほぼ同じ期間、すなわち昨年1月初〜今年1月末の前日終値と当日始値の差をとると、プラスの5円程度。標準偏差は62円。

 ここからすると、通常に比べるとSQの時はやや安いケースが多くはなっています。このあたりが、なおSQに対してネガティブなイメージを拭いきれない原因かもしれません。

 また、標準偏差という相場のブレぐあい、荒れぐあいを表す指標も、普通のときよりも2割方大きくなっています。

 SQは、いつもより下げることが多い、そしていつもよりブレるということでは、SQに対してなお警戒感を持つのは理解できます。

 ただ、それはいつもよりも多少動くかな、という程度。かつてのようなSQで何百円も動くといった波乱を心配すると、取り越し苦労になるのが最近のSQです。逆に、SQを過大に警戒して、いらぬ心配に振り回されないことのほうが今は大事なのではないでしょうか。

 さて、現在、日経225に採用されている値がさ株といえば、ハイテク銘柄が多くなっています。今回のSQに関して良い点は、そのハイテク銘柄がここにきて買われていること。

 SQ当日の売りを予想してハイテク株の下値に買い指値が入るとすれば、これがSQ自体の下支えとなるでしょうね。

 もう一つ、SQ当日の買いの可能性としては、昨日、日経225型のバスケットをSQで積み上げる意図かな、と思わせるような大口の買いがオプションに入っていました。

これらを見ると、SQは波乱なしと見るのが妥当でしょうね。
                              (以上)
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6.投資信託基準価額
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詳しくは
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7.マネックス社長 松本大のつぶやき
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2月9日    <忙中閑あり>

 引き続きNYで仕事をしています。NYに来ると、こちらの夜から東京が始まるので、結局深夜までPCや電話などで仕事をすることになります。朝も早起きして東京オフィスと話したりするので、結局殆ど一日中働いていることになります。肝心の日中に、ジェットラグと寝不足から急に睡魔に襲われたり目や喉が渇くことがありますが、がぶがぶとお茶を飲みながら何とか乗り越えます。兎に角、NYに来ると、やたら忙しくなる訳です。

 今日もそんな日だったのですが、夕方に一瞬、アポとアポの間にちょっとだけ時間が空きました。「そうだ、MoMAが新しくなった筈だ。寄ってみよう。」
しかしMoMAは休館日でショップしか開いていませんでした。夕方の遅い時間だったのでもう閉まっているかと思ったのですが、アップタウンにあるフリック・コレクションに行ってみたところ運良くまだ開いていました。

 フリック・コレクションは鉄鋼王フリックの元個人邸宅で、絵画では恐らく世界一のプライベート・コレクションではないでしょうか。壁面ブーシェばかりの部屋、全ての壁が下から天井までフラゴナールで描かれている部屋、素晴らしい出来のターナー、ヴァン・ダイク、エル・グレコ、ルノワール、モネ、マネ、ミレ。レンブラントが何枚もあり、更にはフェルメールが3枚!昔から好きでNYに来る度に屡々寄るのですが、今日もフリックは言葉を失う程の素晴らしさでした。

 慌ただしく一周して又ミッドタウンに戻ると、この間MoMAショップに寄った時間も含めてたった一時間強でした。忙中閑ありとは正にこのことでしょうか。フリックの素晴らしい空間のお陰もあってか、昨日書いたペイン・イン・ザ・ネックも、殆ど取れました。やれやれ。

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創刊号からのマネックスメールバックナンバー(マネログ)はこちらから→ http://www.monex.co.jp/monex_blog/index.html

マネックスメール全文を過去にさかのぼって読むことはもちろん、“つぶやき”の部分だけをさかのぼることや、キーワードで過去のある部分を検索することも可能です。ぜひ一度お試しください。

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 アドレスの変更の場合、お手数ですが、旧アドレスの解除、新規アドレスの 登録という方法でお願いします。
・まぐまぐ、Macky!、melmaご利用のお客様
 解除をしたい場合は、ご自身がご利用のシステムから行って下さい。
 ▽まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000017399.htm (ID:0000017399) ▽Macky! http://macky.nifty.com/check.htm (マネックスメール)
 ▽melma http://www.melma.com/ (マネックスメール m00015629)
 何れもメールでの解除はできません。HPにアクセスして行ってください。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●配送できないメールアドレス等の解除について
マネックスメールでは、ご登録いただいたメールアドレスに間違いがありメールを配送できない場合や、何らかの理由で一定期間登録メールアドレスへメールが配送されない場合、その他弊社がやむを得ないと判断した場合には、登録メールアドレスを解除させていただくことがございます。予めご了承下さい。マネックスメールへのご登録にあたりましては、正しいメールアドレスが入力されていることをご確認下さい。

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