マネックスメール 2005年3月11日(金)

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マネックスメール 2005年3月11日(金)

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 マネックスメール<第1376号 2005年3月11日(金)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.マネックス相場概況
 2.資産設計への道 
   〜その161 個人向け国債 − 買わない理由、買う理由 内藤 忍 3.相場の世界
   −第32回− 本間宗久相場三昧伝 清水洋介
 4.投資信託基準価額
 5.マネックス社長 松本大のつぶやき
 6.知ってトクするカウントダウンプレゼントクイズ

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 またバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/joho/monex_mail/

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1.相場概況
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大過なくSQを過ぎ、堅調な展開。出来高は史上最高!

日経平均            11,923.89 (△58.98)
日経225先物         11,890 (△80 )
TOPIX            1,200.00 (△ 4.57)
単純平均             452.08 (△ 3.41)
東証二部指数           3,571.68 (△10.94)
日経ジャスダック平均       1,948.26 (△ 8.00)
東証一部
値上がり銘柄数         1,028銘柄
値下がり銘柄数          485銘柄
変わらず             132銘柄
比較できず            6銘柄
騰落レシオ            116.35% +3.21%
売買高            29億0402万株(概算)
売買代金        2兆7169億5800万円(概算)
時価総額          371兆3402億円(概算)
為替(15時)          104.11円/米ドル

◆市況概況◆
 米国市場は相変わらずはっきりしない展開となっていますが、米インテルが米国市場の引け後に売上高を上方修正したこともあって、堅調な展開となりました。寄り付きは先物・オプションのSQ(特別清算指数)の算出日で波乱も予想されましたが、大きな動きもなく寄り付きました。先物は買い気配からの始まりとなりましたが、現物株があっさりと寄り付くものが多く、寄り付いた後は売り優勢の展開となりました。ただ、その後も現物株がしっかりとした動きとなったことから、全般に堅調な展開となりました。

 寄り付きの売り買いが一巡した後は落ち着いた動きとなり、指数の値幅も小さいものとなりました。銀行株や証券株等の金融株がしっかりとなり、米インテルの売上高が上方修正となったことで、ハイテク銘柄も堅調な動きとなるものが目立ちました。不動産株など内需関連銘柄も大幅高となるものも多く、ほぼ全面高となりました。

 後場に入っても小動きの状態は続き、高値圏での保ち合いとなりました。昼の市場外取引は金額は比較的大きかったものの、EFP(先物のポジションを現物株に置き換えるもの)が中心と見られ、市場への影響は殆どありませんでした。日経平均もしっかりした動きとはなっていたのですが、12,000円を意識する水準になると上値は重くなるような感じでした。

 週末ということで積極的にポジションを取るような動きはなく、目先的な動きが中心と見られましたが、下がれば買い、上がれば売りといった動きの中での小掬い商いが多く、SQを勘案しても出来高は比較的多いものとなり、立会い内取引では歴代最高の出来高、売買代金も史上3位の多さとなりました。
 小型銘柄も全般的にしっかりした動きが続き、材料含みの銘柄は引続き商いを伴って大幅高となるものも散見されました。日経ジャスダック平均や二部株指数も堅調な動きとなっていましたが、東証マザーズ指数は大幅高となりました。

 (マネックス証券 清水洋介)

◆テクニカルコメント◆
 ☆日経平均・TOPIX☆

 引続き高値圏での保ち合いが続いています。チャネルイラインの中での動きが続いているといった状況です。値幅ではなく日柄で調整するような動きとなり、RSIやストキャスティックスの下落を待って上値を試すような動きとなるのかもしれません。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Nikkei.htm
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Topix.htm

 ☆日経ジャスダック平均☆

 上値の重い状況が続いています。RSIやストキャスティックスは過熱感があることを示しており、基準線や移動平均との乖離も大きいのでいつ調整となってもおかしくはない状況です。しかし、日経平均などと同様に値幅での調整(株価が下落することで過熱感が冷めること)ではなく、日柄的な調整(株価が下落するのではなく、もみ合いの中で時間が過ぎ、過熱感が薄れてくること)となるのかもしれません。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jasdaq.htm

 ☆債券先物☆

 限月交代の関係で動きにギャップが出来てしまいました。形としては、昨日の上昇でいったんは目先の戻りを達成したような格好となっています。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jgb.htm

 ☆為替(ドル円)☆

 引き続き雲をサポートとしてドルは底堅い動きとなりました。上値は重いような感じですが、雲を底にRSIやストキャスティックスの下げ止りから(ドルが)反発してくる可能性も高いのではないかと思います。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jpy.htm

 ☆ 個別銘柄分析 −東レ(3402)−

 「三役好転」(図の青い矢印のところ)した後は、昨年の11月高値水準(502円)で目先の高値を付けました。調整局面となっていますが、まだ、RSIやストキャスティックスも下げ止っておらず、基準線まで(赤い矢印のところまで)、あるいは2月1日の高値(青い点線)までの調整が考えられます。→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/K3402.htm

◆個別銘柄◆ 内需関連銘柄中心に堅調な動き
日東電(6988) 5,830円(△60):100株単位
 携帯電話端末やハードディスク駆動装置などに使うプリント回路基板の事業を拡大し、事業の柱の一つに据えると報じられたことで、収益の拡大期待から買われ、3日ぶりに反発となりました。

JAL(9205) 322円(△2)
 低収益の国際線路線の廃止や人員削減計画の上積みといった2007年度までの中期経営計画を発表し、2008年3月期の営業利益1,000億円を目指すとしましたが、反応薄となっていました。

アドバンテ(6857) 8,820円(△150):100株単位
 米インテルが1−3月期の売上高予想を上方修正し、同社株が時間外取引で一段高となったことから、半導体需要の持ち直しを好感して買いを集めました。
焼肉サカイ(7622) 1,334円(▲42):100株単位
 2005年4月期の連結経常損益が従来予想より赤字幅が拡大し、4億8,000万円の赤字になりそうなことと、上場以来初の無配に転落する見通しを発表したことを嫌気し、失望売りを浴びました。

ソニー(6758) 4,210円(△10):100株単位
 引き続き経営陣の交代による業績の回復を期待した買いが入っているようです。米アップルコンピュータが、同社が推す次世代DVD規格であるブルーレイ・ディスク方式の規格作成に参加すると発表したことも影響しているようです。
洋 クロス(3552) 285円(△39)
 高配当利回りの低位株を物色する流れに乗りました。昨日終値で計算した配当利回りは2%となっており、また、2005年3月気の連結経常利益が前期比2倍となるなど、業績面からの裏付けもあって、買い安心感があるようです。
西 友(8268) 214円(▲5)
 米ウォルマート傘下での経営再建の成果が出ず、業績が低迷していることを嫌気して売られ、昨年来安値を更新しました。仏カルフールが日本市場からの撤退を発表したことで、欧米流の経営方針が機能していないのではないかという懸念もあるようです。

◆ランキング◆
東証一部値上がり上位
 含み資産関連銘柄の材料株が上位を占めています。

東証一部値下がり上位
 少し前に賑わっていた材料銘柄が見切り売りに押された格好です。

東証一部売買高上位
 材料株が目立ちます。

東証一部売買代金上位
 SQということで日経平均採用銘柄の値嵩株が上位を占めています。

詳細は→
http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス証券WEBサイトのログイン後の画面の[投資情報]→[株式周辺情報] の[株式分割]をご活用ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。

【お詫び】
昨日配信したマネックスメールの個別銘柄内で、一部誤りがありました。綜合臨床の2005年1月中間期の単独経常利益が、従来予想を3,000億円ほど下回り、〜とありましたが、3,000万円の間違いでした。訂正してお詫び申し上げます。

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2.資産設計への道 〜その161
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もう12回目となります。4月開講早稲田大学EXセンターの「資産設計塾」あと12名(先着順)。満席になってしまったらすいません。
http://www.waseda.jp/extension/
(キーワード「マネー」で検索してみてください)
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個人向け国債 − 買わない理由、買う理由

個人向け国債の販売が好調です。ここまで低金利が続くと預貯金では金利がつかない。そんな中、初回金利0.73%という金利は魅力的だからでしょうか。
個人向け国債はこのコラムでも以前に取り上げた商品です。
http://www.monex.co.jp/monex_blog/archives/003231.html

さらに来月からはペイオフ全面解禁で普通預金も含め、利子のつく預金は全てペイオフの対象となります。個人向け国債へ資金シフトはこれからも進むでしょう。

ペイオフ解禁についてはこれくらいは知っておきましょう。
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/saiken/kokusai/payoff/top.html
果たして個人向け国債は買うべきなのでしょうか。今回は個人向け国債を買わない理由、買う理由を考えてみました。

●買わない理由
まず買わない理由を挙げてみましょう。買わない理由はたくさんあります。
<理由1>1年解約できないから
流動性の問題です。1年間はまず使う予定のない資金でなければ個人向け国債に振り向けてはいけません。正当な買わない理由です。

<理由2>中途換金にコストがかかるから
中途解約は発行から1年経過すれば可能ですが、その場合「直近2回の利子相当額をお支払いいただくことになります」(財務省)。例えば金利が0.73%で1年間に2回の金利を受け取り、1年後に解約する場合はどうなるでしょうか。
受取金額は税引き後2920円x2回=5840円。一方で解約のペナルティは3650円x2回分=7300円。100万円投資して1年後に解約すると利子にかかった税金の20%分はマイナスになってしまいます。中途解約を短期で行うと元本を割れるケースもありうるということです。最低でも2〜3年は保有した方が良いというのはこれが理由です。

<理由3>日本国を信用していないから
日本国に対する信用リスクから買わないという選択肢もあるでしょう。日本の財政事情に不安を感じる人は多いようです。

<理由4>インフレに負けるから
インフレになれば債券より株や実物資産(不動産、金など)を買った方が良いという判断から債券は買わないという人もいます。相場観の問題でもありますが、アセット・アロケーションの観点からは別の視点が必要です。

●買う理由
今度は逆に買う理由を考えてみましょう。

<理由1>他の円債券型商品より金利が高い
国内の円金利商品としてはMMF、定期預金、などがありますが金利から考えれば個人向け国債は相対的に魅力のある投資対象と言えるでしょう。社債を買った方が良いという方もいらっしゃるかもしれませんが、社債の信用リスクに比べると、日本国の信用リスクの方がわかりやすいと言えるでしょう。日本国に暮らし、日本語の情報を毎日入手していれば国がどのような状態になっているのか理解することは可能です。格付機関の長期国債格付けで日本がボツワナより下になっている、というのが話題になりましたが、日本国の債券とボツワナの債券、日本人個人投資家にとっては前者の方がリスク管理しやすいでしょう。
<理由2>変動金利である
個人向け国債は金利改定時の長期国債の金利から0.8%を差し引いた金利で変動します。例えば今後日本の長期金利が上昇すれば(タイムラグはありますが)個人向け国債の金利も上がります。個人向け国債には最低金利が0.05%で設定されているので、長期金利が今後下がってきた場合でも最低の利回りは保証されます。

●アセット・アロケーションから考える
こうやって考えてみると、買わない理由、買う理由ともそれぞれ一理あり最終的には個人投資家のそれぞれの判断ということになるでしょう。

しかし拙書「資産設計塾」(163ページをご覧ください)で提案している資産設計の標準的なアロケーションによれば自分の金融資産の10%程度は日本債券型商品に配分することになります。具体的にはこのような配分です。

<標準的なアセット・アロケーション例>
日本株  30%
日本債券 10%
外国株  20%
外国債券 20%
短期資産 20%

この中の日本債券10%に入れる商品として、言葉は悪いですが何が「一番まし」かという視点で考えるとどうなるでしょうか。

●完璧な運用商品はない
個人向け国債は完璧な商品とは言えません。買わない理由にあげたような様々なリスクを持った商品です。しかしアセット・アロケーションを前提にした場合、何か商品を選択しなければならないことになります。その時、個人向け国債に代替しうる、より良い商品は果たしてあるのでしょうか。投資は恋愛のように理想の人が現れるのを待つわけにはいかないのです。

恋愛と投資の違い
http://www.monex.co.jp/monex_blog/archives/004628.html

●購入はコストのかからない金融機関で
個人向け国債を購入する場合の注意は、手数料や口座管理料がかかる金融機関で買わないということ。

マネックスでも3月29日まで募集しています。もちろん上記のコストはかかりません。自分の資産の10%以内で購入を検討してみてはどうでしょうか。
個人的な話ですが、私は前回も今回も個人向け国債を申し込みました。もちろん3年は使わない資金で全資産の10%以内というルールの範囲での購入です。
今回の話のまとめ---------
●完璧な金融商品は存在しない
●アセットアロケーションから商品選択を考えよう
●個人向け国債は3年使わない資金、全資産の10%以内で

ではまた来週・・・。

(マネックス証券 内藤 忍)

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資産設計への道へのご意見・ご質問はメール件名「内藤」宛で
feedback@monex.co.jp までお送りいただければ内藤から回答いたします。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


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3.相場の世界 −第32回−
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本間宗久相場三昧伝

−欲を離れる−

 相場に「〜たら」「〜れば」はつきものですが、そればかりを言ってぼやいているばかりでは駄目ということです。「〜たら」「〜れば」を言わないためには欲張らないことが一番ではないかと思います。

 後悔に二つあり、是を心得べし。高下の節、今五六日待つときは、十分取るべき利を、勝を急ぎニ三取り逃がし候後悔、是は笑うて仕舞う後悔なり。又、七八分利運の米、欲に迷い仕舞いかね候内引き下げ損出る後悔、是苦労致し候上の後悔なり。慎み心得べきことなり。

 「相場での後悔には二種類の後悔があります。これをよく心に留めておくべきです。一つは上げ下げしている中で、あと5〜6日まてば十分に儲かったものを早めに利益確定売りをしたことで取り逃がしてしまったという後悔、是は笑って済まされる後悔です。また、逆に十分利が乗っているときに欲に駆られ、手仕舞いが遅れて損となってしまったという後悔です。是は苦労し我慢した上での後悔なのでこういった後悔はしないように心がけたいものです。」

 天井・底を百発百中であてることはほとんど不可能に近く、「天井を売ってやろう」とか「底値で買ってやろう」ということを考えているうちに利が乗っていたものが損になったりするものです。「腹八分目」とか「頭と尻尾はくれてやれ」という言葉があるように、また、「利食い千人力」という言葉があるように、当初の目標通りの利益が確保できたならばしっかりとそこで利益を出しておいて、その後大きく上がっても笑ってごまかせるようになりたいものです。

 商い利運に向かうとき、勝ちに乗るべからず。百俵上げ近き時は、唯無難に取り留むることを工夫すべし。必ず強欲を思わず、無難に手取りして、商い仕舞い、休むこと第一なり。

 売買がうまく行っているときに調子に乗って買い乗せをしてはいけません。百俵くらい上げているようなときは、ただ、無難に売り抜けることを考えておいた方がいいのです。必ず欲張らないで、無難に利益を確定し、手仕舞い、休むことが一番なのです。

 これは調子に乗ることを戒めた話しで、利乗せを否定したものではないと思います。例えば当初の予定通りの上昇を見せたときに調子に乗って買い乗せるようなことはしない方がいいということで、当初の予定通り、「○○円を付けたから、今度は△△円までいくだろう、だから、ここで買い乗せる」ということを否定するものではないと思います。当初の予定値段まで来た時に周りが騒ぎ始め「それ買いだ、次の目標はいくらだ」と大騒ぎしたようなときはいったん利益を確定して休んだ方が正解となることが多いものです。

 米の高下につれ、立羽もなく、上ぐべし下ぐべしと商い致し、五六日も過ぎ、米の動きにつれ、弱気になり、その節売り過ぎ致し、十四、五日も過ぎ、又々買い気になり、その度毎に損出るなり。是は商いを急ぎ、是非共取る心にて致す故違うなり。欲を離れ、天底を見定め、上げならば上げ、下げなら下げと、立羽を極め、三位の伝に引き合わせ、売りなり、買いなりと立て抜くべし。
 「目先の相場の上下に、思惑もなく、ただ、上がるだろう、下がるだろうと売買し、5、6日たったところで相場が軟調な動きとなって、相場の動きにつられるように弱気になって、調子に乗って売り過ぎ、14、15日もたったころには今度は相場が高くなったからと買いに出て、その度に損が出るのです。これは売買を急いで相場に付くことで、了見もなしに儲けようと思うから間違えるのです。目先の欲に捉われずにしっかりと天井や底を見極め、これは上がる相場だと考えるなら買い、下がる相場と考えるから売り、というようにしっかりと自分のスタンスを定めて、「三位の伝」を良く考えて売り、買いの方針を立てることが必要です。」

 相場に対し何の見通しもなく、売り買いの方針も立てずに相場成りに上がれば強気、下がれば弱き、と言う投資が往々にして行われます。「この水準なら売り」とか「この水準を割り込んだから○○円まで買い下がる」といったような方針をたてずに闇雲に売買をしても儲かることは少ないのです。みなが買っているから買わなければならない、とかみな弱気になったから売らなければならない、ということはなく、よく相場の上げ下げを冷静に分析すれば売買もうまく行くものなのです。特に仕掛けの時は仕掛けなかったからといって儲け損なうことはあっても損をすることはないのですから、慎重によく相場の動向を分析しながら冷静に判断をして、仕掛けるように心がけることが大切なのです。相場が今日限りなくなってしまうわけでもなく、明日でも明後日でもいつでも儲けることはできるのですから・・・。

 といってもなかなか欲からは離れられないものです。欲があるから株式投資をするんだ、といってしまえばそれまですし、欲がない人は株なんか買わないというのももっともです。ただ、欲張らず相場の動きを良く見ることが儲ける早道だということです。

 (マネックス証券 清水洋介)

 「相場の世界」のバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/forum/archives/b_shimizu/index.html

 また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で feedback@monex.co.jp までお送りいただければ清水から回答いたします。

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4.投資信託基準価額
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詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/fund.htm

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5.マネックス社長 松本大のつぶやき
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3月11日   <金融列伝 PM その1>

 PMは一時世界中の金融界を騒がせた人物です。大学を出て最初に勤めた会社での、アメリカ人として2人目のボスでした。PMは米国債のトレーディング・デスクの責任者だったのですが、或る時政府機関債の入札の件で政府のBという役人と諍いになり、その感情的な拗(こじ)れが恐らく原因となって、2年国債の違法買い占めという事件を起こしてしまいました。

 本件は大きなスキャンダルとなり、その結果、会社は潰れかねないほど傾くことになり、PMの記事は毎日のように欧米の紙面を騒がせることとなりました。PMは社を離れ、かつての同僚や社会から強烈な非難と制裁を受け、1・2年後には夥しい数の訴訟を抱えることになりました。

 そんな或る日、私はNYに出張することになりました。過ちを犯したとは言え、私にとってはとてもいい上司であり、色々なことを教えて貰った恩がありましたので、私はやはり一度は御礼を言うべきだと考え、思い切って電話をしました。PMは喜び、一緒にディナーをすることになりました。そしていよいよ当日、待ち合わせの場所に現れたPMを見て、私は驚きを隠せませんでした。(続く)

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ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
mailto:feedback@monex.co.jp

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6.日本一のプレゼント付き! 知ってトクするカウントダウンクイズ
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マネックス証券と日興ビーンズ証券の商品やサービスに関するクイズコーナーです。3月16日水曜日までに下記ウェブサイトからご回答ください。見事正解された方には、『クラウンメロン』を抽選で15名様にプレゼントいたします。ふるってご応募ください。

商品:静岡産 日本一のクラウンメロン

先週土曜日に放送されたTBS『王様のブランチ』でもご紹介した、日本一の静岡袋井市産の『クラウンメロン』です。
http://www.umai-mon.com/user/scripts/p_product.php?product_id=9301
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【第1問】
マネックス証券では、3月10日より、第10回個人向け国債の募集を開始してい
ます。個人向け国債は、1万円以上1万円単位で購入できる他、半年毎に金利を
受け取ることができます。また、その金利も年率0.05%の最低金利保証付きで
す。マネックス証券で購入するなら、手数料、管理料などの費用はかかりませ
ん。それでは、この第10回個人向け国債の初回利率は、以下のうちどれでしょ
うか?

1. 0.001%
2. 0.06%
3. 0.73%

ヒントはこちら>>
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/saiken/kokusai/index.html

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◎プレゼント応募要領◎ 

下記のURLにアクセスしていただき、クイズの答え、住所、氏名、メールアド
レス等を入力してください。何か一言、コメントをつけていただけると幸いで
す。

https://www2.monex.co.jp/j/countdown_quiz/

締切日 :2005年3月16日(水)
抽選日 :2005年3月17日(木)

※当選の発表は、商品の発送をもって代えさせていただきます。

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商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

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