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マネックスメール<第1381号 2005年3月18日(金)夕方発行>
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≪本日の目次≫
1.マネックス相場概況
2.資産設計への道
〜その162 バリュー投資で得た3つのこと 内藤 忍
3.相場の世界
−第33回− 本間宗久相場三昧伝 清水洋介
4.投資信託基準価額
5.マネックス社長 松本大のつぶやき
6.知ってトクするカウントダウンプレゼントクイズ
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シンワアートオークション(2437)、アスカネット(2438)
極東証券(8706)、フジタコーポレーション(3370)
詳しくはホームページをご覧下さい。
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またバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/joho/monex_mail/
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-前場は予想外に堅調な動きだが、後場は予想通り小動き
日経平均 11,879.81 (△104.31)
日経225先物 11,820 (△ 80 )
TOPIX 1,203.26 (△ 10.98)
単純平均 455.82 (△ 4.37)
東証二部指数 3,655.41 (△ 31.13)
日経ジャスダック平均 1,965.26 (△ 12.79)
東証一部
値上がり銘柄数 1,226銘柄
値下がり銘柄数 317銘柄
変わらず 106銘柄
比較できず 2銘柄
騰落レシオ 116.90% +5.47%
売買高 16億2551万株(概算)
売買代金 1兆3324億0400万円(概算)
時価総額 372兆8533億円(概算)
為替(15時) 104.79円/米ドル
◆市況概況◆
米国株は相変わらずもたついた展開となっており、日本株も寄り付きはもたついた始まりとなりました。現物株には買いも入ったのですが、先物は前日の終値を下回って始まり、3連休前の週末と言うこともあって手仕舞い中心の動きが予想されました。ただ、予想に反し、寄り付きの売り買いが一巡した後は先物に断続的にまとまった買いが入り、インデックス買いを誘いながら堅調な動きとなりました。押し目らしい押し目も作らず、日経平均は11,900円を超える場面も見られました。
さすがに11,900円を超えたところでは上値の重い展開となり、目先筋の利益確定売りもあって、上げ一服となりました。ただ、下値は堅く、積極的に売り叩くような動きも、慌てて見切り売りを出すような動きもなく、堅調な動きで前場の取引を終えました。
前場の先物の買いも意外であったことや強引な買い方もあったことから、昼の市場外取引で何か動きがあるのではないかとの見方もありましたが、昼の市場外取引は金額は比較的大きかったものの、市場への影響は殆どありませんでした。前場の引け値よりも若干安い水準で寄り付いた後は、「上がれば売り、下がれば買い」といった「いつもの」狭い範囲での動きとなりました。
3連休を控えているということもあって、積極的な手は控えられ、手仕舞い中心の動きとなりましたが、前場の堅調な動きの中で買戻しを急ぐ動きもあったことから、後場に入ってからは底堅さが見えても買戻しを急ぐ動きもなく、逆に前場の上昇局面で手仕舞い売りもある程度出切ってしまったかのように、売り急ぐ動きもありませんでした。
上値の重いことが確認されると、引け際には先物にはヘッジ売りなどもあり、徐々に上値を切り下げるような動きとなりました。出来高も後場になってからは細りましたが、最後まで大きな動きもなく、盛り上がりに欠けるまま、取引を終了しました。小型銘柄も堅調な動きとなるものが多く、二部株指数、東証マザーズ指数、日経ジャスダック平均なども堅調な動きとなりました。
個別にはフジテレビ(4676)がストップ高となるなど放送関連銘柄が軒並み高となり、他にもM&A絡みの銘柄は総じて堅調な動きとなっていました。このところ軟調な動きとなっていた大手銀行株もしっかりした動きとなり、百貨店株は今日もしっかりした動きとなっていました。
(マネックス証券 清水洋介)
◆テクニカルコメント◆
☆日経平均・TOPIX☆
今度はチャネルラインの下限のライン(赤い点線)が上値抵抗線となったような感じです。転換線に上値を押えられた格好ともなっており、RSIやストキャスティックスがもう一段下落すれば反発も期待できるのではないかと思います。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Nikkei.htm
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Topix.htm
☆日経ジャスダック平均☆
一気に高値を抜けてきたので、昨日のもたつきが転換線までの調整終了という格好となりました。またRSIやストキャスティックスも高止まりしており、
いつ調整となってもおかしくはないところです。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jasdaq.htm
☆債券先物☆
基準線で上値を押えられ、遅行線は雲の下限で上値を押えられた格好となりました。限月交代となったにもかかわらず、図の赤い点線が上値抵抗線になったような形です。いったんはこの水準でのもみ合いが続くのかもしれません。→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jgb.htm
☆為替(ドル円)☆
基準線で上値を押えられました。遅行線も日々線に上値を押えられた格好となっており、もみ合いが続くものと思われます。ただ、下値は雲の上限とも考えられ、徐々に絞りこまれて、どちらかに放れる動きとなりそうです。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jpy.htm
☆ 個別銘柄分析 −トヨタ(7203)− ☆
上値を切り下げる格好で下落してきました(図の赤い点線)。一気に遅行線が日々線を割り込み、日々線も基準線を割り込み、雲のサポートでも下げ止らず、雲の下限までの下落となりました。(図の赤い矢印のところ)雲の下限で遅行線も日々線も下げ止った形となり、いったんは雲の中で雲のねじれを目指すような、戻り歩調(図の青い矢印)となるのではないかと思います。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/K7203.htm
◆個別銘柄◆ テレビ株が高い他、個別の材料で物色される展開
コニカミノルタ(4902) 1,175円(▲33):500株単位
2005年3月期の連結純利益が、旧コニカと旧ミノルタ分を単純合算した前期比64%減となる見通しだと発表したことで、収益の悪化を嫌気する売りに押されました。しかし、収益の悪化はすでに予想されていたこともあり、比較的底堅い展開となっていました。
丸 紅(8002) 352円(△4)
長年の懸案だったインドネシアの石油化学合弁プロジェクトからの撤退で見込まれる最大220億円の損失を、株式の含み益を使って整理する方針を固めたと報じられたことを好感して買われました。
日本トイザ(7645) 1,665円(▲4):100株単位
同社株式の48%を保有する米トイザラスが自力再建を断念し、投資会社グループに会社を売却すると報じられたことで、同社の経営環境の先行きを懸念した売りに押され、続落となりました。
ローム(6963) 10,520円(△290):100株単位
2007年度にも酸化亜鉛を材料に使う新型の青色LEDを実用化し、電灯や家庭用の一般照明など向けに出荷すると発表したことで、青色LED市場は1兆円規模になるとの予測もあることから、将来の収益拡大を期待した買いを集めました。
フジテレビ(4676) 324,000円(△40,000):1株単位
ライブドア(4753)がLBOによって同社の買収を検討していると報じられたことで、同社株の買い増し期待から、昨日に引き続き人気化したようです。
群栄化(4229) 491円(△12)
前引け後、2005年3月期の連結経常利益が前期比2.1倍となりそうとの見通しと、増配を発表したことを好感して買われました。
グリコ(2206) 934円(△100)
植物の主成分であるセルロースからでんぷんのアミロースを生産する技術の開発に成功したと発表したことを好感して買いを集め、ストップ高となりました。食糧危機を回避するための重要な技術と見られ、将来の収益拡大を期待した買いが入ったようです。
◆ランキング◆
東証一部値上がり上位
テレビ関連銘柄が高くなっています。
東証一部値下がり上位
昨日まで賑わっていた銘柄が軟調です。
東証一部売買高上位
材料含みの銘柄が殆どです。
東証一部売買代金上位
銀行株、優良株がインデックス買いの関係もあって上位になっています。
詳細は→
http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm
※株式分割銘柄に関してはマネックス証券WEBサイトのログイン後の画面の[投資情報]→[株式周辺情報] の[株式分割]をご活用ください。
本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.資産設計への道 〜その162
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-原田隆史さんの「成功の教科書」を読みました。成功するために必要なのは技術、夢と目標から具体的な方法を考える、など「資産設計塾」の考え方に共通しています。1つだけ違いがあるとすれば「成功の教科書」では毎日のルーティンチェックが必要なのに対し、資産設計塾では3ヶ月に1度の資産見直しで良いということ。短期で目標を出そうとする手法と10年単位の資産設計では思想は同じでも手段は異なるのです。
「成功の教科書」
http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=monexinc-22&o=9&p=8&l=as1&asins=409837661X&fc1=000000&=1&lc1=0000ff&bc1=000000<1=_blank&IS2=1&f=ifr&bg1=ffffff
「資産設計塾」
http://www.monex.co.jp/free/Announce/2005/20050120-2.html
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バリュー投資で得た3つのこと
3月4日のこのコラムに書いたとおり、3月1日から「自分のお金」で「自分で判断した個別銘柄」に基づき「バリュー投資」を開始しました。これを始めたことで3つの収穫を得ることができました。
リターン、バリュー株運用の可能性、自分のお金で投資をする意味、です。
●リターン
わずか3週間足らずの話です。しかも11銘柄に投資してみただけです。とは言え結果は予想を大きく上回りました。18日の午後1時過ぎ時点の概算ですが、11銘柄加重平均の上昇率は13.41%となりました。最大上昇銘柄は136円で購入した東証2部の業種分類、ガラス・土石製品の銘柄で135.2%の上昇。
同じ時期のTOPIX上昇率が2.35%ですから11%以上のアウトパフォームです。(小型株効果などもあり、単純比較できません。参考比較です)
●バリュー株運用の可能性
バリュー銘柄とはPERやPBRが低い、あるいは配当利回りが高いものを一般に差します。高い低いをどうやって判断するのか、あるいは様々な指標の中からどの指標を重視するのか、などによって何をバリュー株をするのかは変わってくると思います。
今回の手法はマネックスの勉強会を開催していただいたバリューサーチ投資顧問の考え方をベースに銘柄選択を行いました。拙書「資産設計塾」でもP.214から手法の詳しい説明を掲載しています。
http://www.value-search.co.jp/
PER、PBR、配当利回り、そして過去の株価上昇率を25%づつの比率でウエイト付けし、割安と判断されたものから1業種1社づつ機械的に選択しました。このような方法で選ばれた銘柄は株価の下落リスクは低いのではないかと判断したわけです(信用リスクは高い銘柄になる傾向はあると思いますが)。
同じ方法で常にリターンが得られるとは思いませんが、例えば株式を購入する前に自分の購入する銘柄のPER、PBRくらいは最低でも確認してみてはどうでしょうか。銘柄選択のヒントが得られると思います。
マネックス証券のログイン後の投資情報画面にはスクリーニング機能があります。例えばPBRが1.0倍未満、PERが15倍未満といった基準でスクリーニングしてみると割安な銘柄が抽出されます。業界他社との比較を行えば、割安割高についての定量的な評価が可能です。
●雑誌の推奨銘柄が当たらない理由
このようなバリュー株のスクリーニングを行うとあることに気がつきます。それは割安株には無名の銘柄が多いということです。誰もが知っている銘柄は買う人が多くその分割高になっています。割安に放置されているということはプロのアナリストも対象にしていない、個人投資家にも知られていないから、とも言えるのです。
マネー雑誌の推奨銘柄を見ていると誰もが知っている銘柄ばかりが掲載されています。読者にわかりやすい、外れた時の言い訳がしやすい、といった理由からなのでしょうが、人が気がつかない銘柄を自分で探さなければ超過リターンは得られません。
●自分のお金で投資をする意味
投資は自分のお金でやらないと身につかないということも学びました。購入した銘柄はポートフォリオとしてヤフーファイナンスで管理をしています。インデックスとの競争をすることで個別株価の動きに対する感覚を体感することができます。
自分のお金で投資をすることとシミュレーションで株式ゲームをすることの間には大きな違いがあるのです。自己資金を投入し株価1円の重みを感じられるようになることが資産設計に必要な経験なのです。
●まず10万円ではじめてみる
バリュー投資をすることは誰にでもすすめられることではありません。個別銘柄選択ですからアクティブ運用としてのリスクも存在します。
ペイオフ解禁を控え、自分で投資を始めようとする人が増えています。そんなこれからはじめる方には失敗を最小限に留める方法で一日も早く「自分のお金で投資してみる」経験をすることを強くおすすめしたいと思います。10万円用意すれば、銘柄選択しなくても分散投資を始めることができます。
実際に買付をやった瞬間、自分が川のこちら側から向こう側に渡ったこと(ジャンプ)を実感できるでしょう。こちら側にいるだけでは評論家、向こう側渡ってはじめて個人投資家になれるのです。
今回の話のまとめ---------
●バリュー投資にはインデックスを上回る可能性がある
●人の意見を鵜呑みにしてはリターンはあがらない
●自分のお金で投資をすると個人投資家に「ジャンプ」することができる
ではまた来週・・・。
(マネックス証券 内藤 忍)
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資産設計への道へのご意見・ご質問はメール件名「内藤」宛で
feedback@monex.co.jp までお送りいただければ内藤から回答いたします。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.相場の世界 −第33回−
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-本間宗久相場三昧伝
−気を転ずる事−
相場が強くなってくると強気になる人、弱くなると、何処までも下がるのではないかと思う人、とても多いと思います。そういう時は何を見ても何を聞いても弱気になるのですが、得てしてそういうときこそ底値になることが多いものです。相場の雰囲気に飲まれてしまう、というのは昔から変わらないようです。
米も弱く、人気も揃い、我思い入れも弱き節、その後、是非上がるものなり。人々の気も強く、上がると志し候米は、決して下がるなり。兎角、百俵上げの米は下がること計りと考うべし。たわひもなく弱き米は、上がること計りと考えべく申すこと肝要なり。
「相場が弱く、弱気の人が多く、自分も下がるのではないかと思っているときはその後、かならず上がるものです。みなが強気で上がると思っている相場は必ず下がるものです。百俵も上げた相場はどこまで上がるだろうと考えるよりもいつ下がるのだろう、と考えておいた方がいいのです。どことなく弱々しい相場は逆にどこまで下がるのかを考えるよりもどこで切り返してくるのが上がることを考えることが大切なのです。」
下がっている相場はどこまでも下がると思い、上がっている相場はどこまでも上がる、と思い勝ちです。上がっている相場を見ると、出来高もでき、どこで買っても儲かるように思え、「ちょっと高いところだけど買ってしまおう」と買いついたところが天井、というようなことも良くあることです。「もうだめだ」と投げた(売った)ところが底になったり、とどうしても相場について流れに乗っているつもりでも相場に振り回されて高値で買って安値で売る、といったようなことが多いものです。そういった時には是非、ここで書かれていることを思い出して見てください。自分も含めて皆が買いだと「今」思うということは是より高いところはいったい誰が買うのでしょうか?皆が買ってしまうとそれより上を買う人がいない、つまり、下がってしまうということになります。逆に誰もがだめだと思って売ってしまったあとは誰も売る人がいなくなり、株価も戻る、と言う事になります。ですから上がっているときは「どこまで皆が買うのか」を考えて皆が買う(自分も買いたくなる)ときに売るとその後は下がるものです。上がっているときには売り場を探し、下がっているときには買い場を探すのが相場でうまく行くコツと言えるでしょう。
高下これにあり其後保ち合いの節、なんとなく弱く見え、色々考え、諸方聞き合わすといえども強味は見えず。此の間に、是非、是非2〜30俵方も引き下ぐべき模様故、ここにて売らずんば後れになるべしと、しきりに売り気進み立ち候節、気を転じ買い方に付くべし、是伝なり。我至って、弱気にて買い方につくこと、はなはだ危く、ならぬことなれども、此の書を守り、一分の存意を立てず買い入るる時は、極めて利運なり。是非上ぐべしと買い気進み立ち候節も、是又気を転じ売るべし、米商いの秘伝なり。常々、此の心持ち忘るべからず。我強気の節は、人も強気と思うべし。弱気の節も同じ。
「高安のあった後、保ち合いとなり、何となく弱気に見えるものだからいろいろと材料を探して、いろいろなところで話を聞いても強気は見えない時があります。こういったときは下に放れてすぐにでも20〜30俵も下がるように見えて、ここで売らないと売りそびれてしまうのではないかと思うものです。そして、売る気になった時に気持ちを入れ替えて買い方に付くのがいいのです。是は秘伝です。自分が弱気なときに買いに出るのはとても危なくて出来ないことなのだけれど、この書物を信じて目をつぶって買いに出ると儲かるものなのです。逆にこれは絶対上がる、と思って買いに出る気になったときは気持ちを入れ替えて売るべきなのです。これが相場の秘伝と言うものです。いつも、こういった気持ちを忘れてはいけません。自分が強気なときは人も皆強気で十分に高くなっている、と思うべきなのです。弱気のときも同じで自分が弱気なときは人も皆弱気なのです。」
下がるべき条件が揃っているように見え、売りやすいような時に慌てて売ると安値を売り叩いてしまうことがよくあります。よく考えて見れば自分が売りやすい環境というのは誰もが売りやすく、もう既に誰もが売り切ってしまっているようなことが多いのです。ですから、そういった時こそ自分の気持ちに逆らうように買い向かうのが正解となることが多いのです。自分が弱気になっているときに買いに出るというのはとても買い難いのですが、自分が買いにくいということは皆も買いにくいわけで、逆に考えればまだ買っていない人が多い、ということなのです。ですから、少し戻ったところなどでは「底入れ完了」とばかりに皆が買い始め、相場が戻ってくるのです。人より「半歩だけ」先に行動することが必要ということで、皆と同じ行動をしたり遅れて後から付いていってもなかなか儲からないものです。
此の米是非、是非上がるべし、今日中に買うべしと進み立ち候節、二日待つべし。是非、是非下ぐべしと売り気進む時は、是又、二日待つべし。是、極意の秘伝なり。すべて、天井値段の時に成っては、見計らい第一なり。天井値段出る時は、売るべしの心専一なり。底値段の節は買うべしの心専一なり。この心掛け忘るべからず。
「この相場は絶対上がるだろう、今日中に買わなければならない、と思うような時は2日待つべきです。間違いなく下がるだろうと思ったときもこれもまた、2日待つべきです。是は秘伝です。天井圏にあるときは良く見ることが大切です。天井圏にあるときは売り場を探すことに専念した方がいいのです。逆に底値圏にあるときは買い場を探すことだけを考えるべきなのです。このことは忘れないようにしたいものです。」
相場を見ていると、慌てて買いついたり、この売り物を買わないと売りがなくなる、と思うような時があるものです。そういった時に慌てて買いつくと高値を買ってしまったり、よく考えないで買ったために次の日になって業績の下方修正を発表したり、ということが多いものです。買わなかったからといって損をするわけではなく儲けそびれるだけなので慌てて買って損をするよりはいいのです。ここでは「2日」待つべきだといっていますが、2日にこだわることなくよく考えて買ったり売ったりした方がいいでしょう。逆に「いくらで売るためにはいくらで買わなければならないから、もう少し待とう」とか仕掛けるときはよく考え落ち着いて買いに出たり、売ったりしたいものです。
相場に対峙する時は、細心の注意を払って、大胆に、時には相場の雰囲気や人の意見に流されない眼力、胆力をもつことが大切になってきます。人に流されないよう、自分のスタイルを持って相場に向かいたいものです。
(マネックス証券 清水洋介)
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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.マネックス社長 松本大のつぶやき
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
3月18日 <アメリカの常識 その2>
今日は、「アメリカの常識では、法律に書かれてないことは原則やって構わない」というテーマです。言わんとすることは、日本に於いてはやっていいことが法律に書かれていて、書かれていないことは原則禁止であり、アメリカに於いてはその逆だという論点です。果たしてそうでしょうか?
英米法の世界にはコモンロー(不文法)の考え方があり、常識や法体系全体の趣旨を重んじるのが一般的です。法律に書かれてないことも、法の趣旨から補完するのではないでしょうか。相手との交渉なしに、いきなり事を仕掛けるということも珍しいと思われます。
アメリカと日本の間に、確かに違う常識が存在する分野も多くあります。しかし、両国間の常識が殆ど変わらない分野も数多く存在すること、いやむしろそういうケースの方が圧倒的に多いことを認識しておくべきだと思います。
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ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-6.脂の乗ったプレゼント付き! 知ってトクするカウントダウンクイズ
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
マネックス証券と日興ビーンズ証券の商品やサービスに関するクイズコーナーです。3月23日水曜日までに下記ウェブサイトからご回答ください。見事正解された方には、桜鯛のしゃぶしゃぶセットを抽選で8名様にプレゼントいたします。ふるってご応募ください。
商品:浜田漁港より 春の便り 桜鯛のしゃぶしゃぶセット(2〜3人前)
桜前線も北上し、お花見の季節が近づいてきました。今回のプレゼントは桜鯛。とても脂の乗りがよく、まさに旬の到来といえます。少し炙ったアラを鍋に沈め、旨みを閉じ込めた出汁に薄切りの身をくぐらせて召上ってください。春の訪れを、桜の下で、「桜鯛のしゃぶしゃぶ」とともに楽しんでみてはいかがでしょうか。
http://www.umai-mon.com/user/scripts/p_product.php?product_id=9537
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【第1問】
マネックス証券では、開催した勉強会やセミナーのビデオまたはDVDを販売し
ております。入門編から初級編、中上級編まで、お客様の投資経験度に合わせ
た商品をお選びいただけます。それでは、3月12日に開催されたセミナーを
DVD/ビデオにて編集・収録した最新の商品名は、以下のうちどれでしょうか?
1. 個人投資家のためのアクティブ投資のすべて
2. 個人投資家のためのオルタナティブ投資のすべて
3. 迷える投資家のためのオルタナティブ投資のすべて
ヒントはこちら>>
http://www.clubrich.jp/monex_video.html
【第2問】
日興ビーンズ証券では、厳選した質の高い情報を、有料で提供しています。こ
のたび、日本証券新聞社の「日本証券新聞 電子エディション」「明日のター
ゲット株」を追加いたしました。
「日本証券新聞 電子エディション」は、明日発刊の新聞を当日のうちにイン
ターネット上で読める、新しい形態の新聞です。また、「明日のターゲット株」
は、日本証券新聞の人気記事の「明日のターゲット株」を、メールマガジン形
式で提供するものです。それでは、これらの有料情報の総称は、以下のうちど
れでしょうか?
1. 特撰おすすめ情報
2. プラチナ情報
3. プレミアム情報
ヒントはこちら>>
http://www.nikkobeans.co.jp/AboutUs/0/guest/G800/new/news503a.htm
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◎プレゼント応募要領◎
下記のURLにアクセスしていただき、クイズの答え、住所、氏名、メールアド
レス等を入力してください。何か一言、コメントをつけていただけると幸いで
す。
https://www2.monex.co.jp/j/countdown_quiz/
締切日 :2005年3月23日(水)
抽選日 :2005年3月24日(木)
※当選の発表は、商品の発送をもって代えさせていただきます。
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