マネックスメール 2005年3月22日(火)

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マネックスメール 2005年3月22日(火)

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 マネックスメール<第1382号 2005年3月22日(火)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.マネックス相場概況
 2.バンガード・海外投資事情 第166回
 3.オルタナティブのランダム・トーク
 4.伊藤洋一のマーケットあっと・らんだむ
 5.投資信託基準価額
 6.マネックス社長 松本大のつぶやき

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 極東証券(8706)、フジタコーポレーション(3370)
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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-米国FOMC待ちで様子見気分が強く小動き

日経平均            11,841.97 (▲37.84)
日経225先物         11,810 (▲10 )
TOPIX            1,202.52 (▲ 0.74)
単純平均             457.52 (△ 1.70)
東証二部指数           3,703.47 (△48.06)
日経ジャスダック平均       1,978.24 (△12.98)
東証一部
値上がり銘柄数          880銘柄
値下がり銘柄数          643銘柄
変わらず             128銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ            116.18% -0.72%
売買高            17億2207万株(概算)
売買代金        1兆5055億2700万円(概算)
時価総額          372兆6292億円(概算)
為替(15時)          105.10円/米ドル

◆市況概況◆
 日本が3連休となっていた週末の間に米国市場が軟調な動きとなったことを受けて、売り先行で始まりました。ただ、寄り付きの売りが一巡した後は下値を売り叩くような動きもなく、一気に買戻しが入るでもなく小動きとなりました。内需関連銘柄が比較的堅調な動きとなる一方でハイテク銘柄はまちまちの動きとなり、M&Aに絡む銘柄や足元の業績に対して割安感のある銘柄、配当利回りの高い銘柄などが個別に物色される動きとなりましたが、米国FOMCを控え、積極的な買いが手控えられる中で上値も限定的となりました。

 引続き目先的なディーリングの動きも活発となっており、機関投資家などが動き難い中で出来高も比較的出来ていました。様子見気分の強い中で、下がれば買い、上がれば売りといった方向感のない展開が続きました。

 後場に入ってからは堅調な展開となりました。昼の市場外取引は金額もさほど大きくなく、売り買いもトントンであったと観測され、市場への影響はほとんどありませんでしたが、押し目買い水準を引き上げるような格好で、地銀株などを中心に堅調な動きとなりました。先物も前場の高値を抜ける場面も見られたのですが、上値の重さが確認されると積極的に買い上がるというよりも、見切る動きが優先的となり、再び軟調な動きとなり、前場にもみ合った水準まで下落となりました。

 その後は日経平均11,800円台半ばでのもみ合いとなり、目先筋の見切り売りに買戻しや押し目買いがせめぎ合っているような状況が続きました。相変わらずディーリングの動きは活発で、方向感のない割りに出来高は膨らむといったような感じでした。結局、引けは若干売り優勢となり、指数は後場の安値での引けとなりました。

 指数に方向感のないまま、個別に含み資産やM&A、または配当利回り等で物色される動きとなっていましたが、積極的に上値を買う動きもなく、押し目買いに徹するといった状況となっていました。二部株指数や日経ジャスダック平均は大幅高となるなど、割安感のある小型銘柄を物色する動きも出ていたようです。

 (マネックス証券 清水洋介)

◆テクニカルコメント◆
 ☆日経平均・TOPIX☆

 チャネルラインは外れてしまいましたが、図のようなトレンドライン(赤い点線)はまだ有効と考えられます。下値をトレンドラインにおいて切り返しが期待されるところです。RSIはまだ下がり切っていませんが、ストキャスティックスはここから反発となってもおかしくはないところです。ローソク足を見てみると「孕み足」(前日の足が大きくて、当日の足が小さい足)となっており、定石からすると「放れにつけ」ということで、前日の高値を抜ければ買い、安値を割り込むと売り、とされます。
 TOPIXの足は、明日にも大きな陰線を引くようであれば、「三川宵の流れ星」となり、チャートの教科書では売りの決定線とされます。(高く寄り付けば「上伸」が期待されます)
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Nikkei.htm
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Topix.htm

 ☆日経ジャスダック平均☆

 上昇力が加速されたような格好となりました。チャネルラインを引くと(図の赤い点線)一服となりそうなところです。RSIやストキャスティックスも依然として上値に張り付き、スピード調整が必要なところかもしれません。→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jasdaq.htm

 ☆債券先物☆

 上値が基準線に押えられ、基準線共に下落しています。遅行線も雲や日々線に上値を押えられた格好となっており、いったん下値を確認するような動きとなるのかもしれません。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jgb.htm

 ☆為替(ドル円)☆

 遅行線が日々線を抜けるかどうかと言う展開になってきました。とりあえず、105.80円を目指す動きとなるのではないでしょうか。(ドルの)下値のサポートは基準線や雲まで、と見ておいていいものと思います。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jpy.htm

 ☆ 個別銘柄分析 −スタンレー電気(6923)− ☆
 20日前後の周期で重要なポイントをつけています。その周期から行けば所謂「変化日」は4月7日前後となり、そのときの株価水準が図の赤い点線で囲まれた部分より上(「雲」の上)にあれば1月の高値を試すような動きになり、下にあれば(特に緑の線より下にあれば)昨年の10月の安値を試すような動きになるでのはないかと思います。それまでは図の緑の線と赤い線に挟まれた水準での動きとなるのではないかと思います。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/K6923.htm


◆個別銘柄◆ 個別株物色の動きで小型株が高い
フジテレビ(4676) 302,000円(▲22,000):1株単位
 ライブドア(4753)が同社株の大量取得に本格的に乗り出した場合の対抗策として、1,000億円規模の第三者割当増資の検討を始めたと報じられたことで、一株当たり価値の希薄化懸念から嫌気売りや利益確定売りに押されました。
もみじHD(8329) 260,000円(△25,000):1株単位
 山口銀(8380)と同社が2006年度をめどに持ち株会社方式で経営統合し、さらに優先株や劣後債で資本増強して400億円の公的資金を返済すると発表したことで、財務改善期待から買いを集めました。

アパマンショ(8889) 104,000円(▲20,000):1株単位
 発行済み株式総数の約38%にあたる9万株の第三者割当増資を実施すると発表したことで、一株利益などの希薄化を懸念した売りが膨らみ、ストップ安となりました。

キヤノン(7751) 5,550円(±0):100株単位
 1−3月期の連結純利益が、前年同期比13%増の950億円程度となる見通しとの観測記事を好感して買われ、反発となりました。後場には前場高値を超える場面もありましたが、利益確定売りに押され、結局引けは変わらずとなりました。

エスバイエル(1919) 203円(▲33)
 2005年3月期の連結経常損益が従来の黒字予想を大きく下回り、9億円の赤字になる見通しで、今3月期末の配当も無配に転落すると発表したことで、業績下方修正を嫌気した失望売りを集め、大幅安となりました。

パイオニア(6773) 2,010円(△47):100株単位
 2005年度中にも着工する予定だったプラズマパネルの新ライン計画を凍結すると報じられたことで、低迷していた家電事業の収益が改善されるとの期待から買われ、続伸となりました。

丸 栄(8245) 425円(△80)
 愛知万博が開催されることにより、個人消費の拡大に伴う収益の拡大を期待した買いが入っているようです。また、含み資産関連株としても取り上げられていました。

◆ランキング◆
東証一部値上がり上位
 地銀株や含み資産関連の材料含みの銘柄が上位を占めています。

東証一部値下がり上位
 テレビ株が安くなっています。

東証1部売買高上位
 含み資産関連の低位株が賑わっています。

東証1部売買代金上位
 ソニー(6758)は出来高を伴い堅調な動きとなりました。

詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス証券WEBサイトのログイン後の画面の[投資情報]→[株式周辺情報] の[株式分割]をご活用ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.バンガード・海外投資事情 第166回
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-「分散投資:俗説と誤解」

 現代ポートフォリオ理論が語られるはるか昔に「ドン・キホーテ」の中で、相棒サンチョは、「賢人は、総ての卵を一つのカゴに入れないものだ」と、言っています。しばしば投資家はこの格言を誤解してしまうのですが、肝心なのは、「卵を異なったカゴに入れる」とはどういうことか、です。

 俗説(1) :ひとつより、複数のファンドを保有したほうがよい?

 ファンドが個別の銘柄に分散投資されているように、複数のファンドを保有することによって分散投資しようと考える投資家がいます。もちろん、国内株ファンドに海外株ファンドや特化型ファンドを加えて、ポートフォリオを分散化することは、時に賢明な場合もあります。しかし、多くのファンドを保有することが必ずしもポートフォリオを分散化していることにはなりません。
 例えば、すでにバリュー型ファンドを保有しているにもかかわらず、もう一つバリュー型ファンドを加えてもこれは分散投資にはなりません。「同じカゴに多くの卵を入れている」にすぎないのです。これは投資家が陥りがちな過ちの一つです。

 実際、分散効果はファンドの数とそれほど関係がありません。ライフサイクルファンドなどを通じ、一つのファンドだけで広く証券市場に分散投資することもできるのです。

 俗説(2) :複数の投信会社と付き合うことで分散投資はできる?

 もう一つ投資家の誤解として、「同一投信会社のファンドを複数持っていると、投信会社の倒産時等に資産の保全ができない。あるいは、そこまで極端でなくても、同じような投資スタイルに偏ってしまう」というものがあります。
 しかし、これはあまり適切な意見ではありません。ファンドの資産は法律により第三者の保管銀行によって管理されています。つまり、投信会社自身の資産とは分別管理されているのです。

 また、複数の投信会社に投資すれば、投資手法を分散することができる(一つの投資方法に偏らなくてすむ)という考え方についてはどうでしょう?事実、最近の研究によると、同じ投信会社の株式ファンド同士と、異なる会社の株式ファンド同士を比べると、前者の方が非常に似かよった投資成果を出していることが示されています。(*)この調査結果は次のようなことを示唆しています。同一会社のファンドマネージャーは同一の企業文化の下で働いており、共通の投資哲学や、同一のアナリストの同じリサーチをもとに運用を行っている、ということです。

 こうしたリスクは、投資戦略が異なる多数の外部運用会社と共同でファンドを運用管理しているような投信会社と付き合うことで、かなり抑えられます。投資家は、このように「アウトソーシング」を活用した投信会社の提供するファンドへ投資することで、複数の「カゴ」を手にすることもできるのです。
(*)Elton, Edwin J., Gruber, Martin J. and Green, T. Clifton, "The Impact of Mutual Fund Family Membership on Investor Risk" (May 2004). http://ssrn.com/abstract=562441

※投資信託をお申込みの際には、「目論見書」にて詳細をご確認下さい


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.オルタナティブのランダム・トーク
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-「ヘッジファンド投資のプロセス (1) ソーシング」

 さて、ヘッジファンドに投資する専門家たちはどのようなプロセスを経て最終決断に至るのでしょうか。最初の重要なステップはソーシング(発掘)です。
 ヘッジファンドは「プライベート・インベストメント」(未公開投資)なので、上場企業のようにきっちりと整理された一覧表のようなものがある訳ではありません。新しいファンドは常に立ち上がっているし、逆に破綻するファンドもあります。ヘッジファンドに投資する専門家たちは試行錯誤と経験を積んで独自のソーシングの「エッジ」(優勢さ)を磨けなければなりません。
 一般的にいうとソーシングには様々なレベルがあります。

 (1) ヘッジファンド業界の雑誌やその他媒体からファンドやマネジャーのことを知る。近年は結構、種類が増えてきました。例えば、業界老舗のMARHedge, 大手のHedgeworld, そして最近では機関投資家向け雑誌のInstitutional InvestorでもAlternative Investment Newsという専門誌を出してきました。もちろん、オンライン版もあります。

 (2) ヘッジファンドのデータベース・サービスにより、登録しているヘッジファンドを戦略、規模、パフォーマンス分析など様々なパラメーターにより選別。最近では、この類のサービスは増えてきましたが、Hedge Fund Research, Lipper TASS Research, Altvestなどが代表的でしょう。サービスによっては3000-6000ぐらいのヘッジファンドが登録されています。

 (3) プライムブローカー(証券会社)による紹介。ヘッジファンドは、証券会社にとってはお得意様です。お得意様が投資家から預かっている資金が増えるということは、運用規模が拡大し、自分たちのビジネス・チャンスも増えますので、積極的にヘッジファンドと投資家との接点の場を設けます。ヘッジファンド・コンファレンスを開催する場合もありますし、個別にヘッジファンドを投資家に紹介するCapital Introductionというサービスも行っています。ただ、プライムブローカーはヘッジファンドの売買手数料というより、株式の貸出業務(HFの空売りのため)のほうが厚い収益源となるので、株式がらみ戦略のヘッジファンドの紹介のほうが多くなります。

 さて、これまでのステップは、どちらかというと「公開」された情報源です。大切な情報であることには間違いないですが、これだけでヘッジファンドを発掘するようであればヘッジファンドに投資するプロとしてのエッジがあるとは言えないでしょう。次のステップが充実していることが必要です。

 (4)独自のネットワークからの紹介。ヘッジファンドはピープル・ビジネス。人が何よりも大事です。ヘッジファンドに投資するプロはそれまでの経験により積み上げてきて、信頼に基づく人のネットワークがあります。場合によっては、自分たちと同じようにヘッジファンドに投資するプロとの間の情報交換、若しくはその他の専門家や関係者からの紹介かもしれません。特に重宝するのは、自分たちが良く知っている優秀なヘッジファンド・マネジャーから「こいつは面白いよ、会ってみたら」という紹介です。信頼おける人からの紹介であれば、例えば売れっ子ヘッジファンド・マネジャー側も安心しますので、「アクセス」しやすくなります。この「アクセス」については次回。

渋澤健 1961年生まれ。シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役。オルタナティブ投資を専門とするコンサルティング会社。ムーア・キャピタル・マネジメントおよびゴールドマン・サックス、JPモルガンなどを経て現職。(財)渋沢栄一記念財団理事、(社)経済同友会幹事、文京学院大学客員教授なども務める。著書に『シブサワ・レター 日本再生への提言』『渋沢栄一とヘッジファンドに学ぶリスクマネジメント』がある。
http://www.kshibusawa.com

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.伊藤洋一のマーケットあっと・らんだむ
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- 週末にテレビを見ていたら、面白いことを言う人がいた。彼の言い分はこうだ。「今は、一週間のテレビ番組を全部HDDに保存できる。それらはCMを排除して再生できるから、これからはテレビを見る人はCMを全く見ないようになるのではないか」と。だから今のテレビのビジネス・モデルが危うい、と彼は言いたかったのである。

 一見新技術の登場で世の中が全く変わるような言い分だ。しかし、少し考えればこれが非常におかしい見方であることは直ぐ分かる。テレビの持つ一つの特徴は、速報性である。新聞や雑誌に比べればそれは顕著だ。その速報性のメディアをわざわざHDDに落としてニュースまで一人時間差で数日遅れで見る人はいない。そこに何の意味もない。私も福岡の地震の第一報はテレビで見た。そして、その後もテレビをしばらく見続けた。

 CMはどうか。確かに多すぎると「こんなものはいらん」と思う。しかし、実はCMそのものが現代における情報そのものだ、というのが私の考え方である。我々の話題の一部は確実にCMに関するものであり、過去のCMの中で今でも記憶に残っているものは多い。CMを見ない人間には、世の中のギャグのかなりの部分が分からないだろう。海外に行って当初は現地の人の会話になかなか入れないのは、CMやドラマを見ていないからである。

 そのドラマは録画して見ても良いものが多いのは確かだ。しかし、翌日の学校や職場の話題になることが明確なドラマを、わざわざ一週間遅れで見る人は少ないだろう。人間には「人よりも速く、早く」という願望がある。CMでもドラマでも、遅れた情報からは価値が剥奪される。

 技術は確実に世の中を変える。それはその通りである。しかし、技術的に可能だということと、それが直ぐに普及・波及するかという問題は別である。そこの見境がつかない議論は、聞いていて極めて奇異である。

伊藤洋一(いとうよういち)住信基礎研究所主席研究員。専門は国際経済・デジタル経済・金融であるが、大学講師、ラジオ・テレビの出演、雑誌寄稿など多数。最新著書は「グリーンスパンは神様か?」。HPにもファンが多い。http://www.ycaster.com/

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.投資信託基準価額
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詳しくは
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/fund.htm

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-6.マネックス社長 松本大のつぶやき
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3月22日   <写真集>

 友人の松江泰治なるものが「gazetteer」(地名辞典)なる写真集を出版しました。彼と私は中学から大学までの同窓生で、高校時代には私が写真部の部長、彼が会計をした仲です。何故か今では私は証券会社の社長をし、彼は現代美術写真作家をしています。

 彼は大学を出てから一度も「お勤め」をしたことがなく、作品が全く売れない頃からバイトも一切しないで、ヒモのような生活をしながら芸術活動に専念してきました。3年前に木村伊兵衛賞を獲り、国内外の美術館にもコレクションされている立派な写真芸術家です。私は幼稚園生の頃から黒白フィルムの現像をダークバックに手を突っ込んでやっていましたので、彼にフィルム現像を教えたのは実は私です−これは写真関係者の中での、私の唯一の自慢となっております。

 彼は今までにも何冊か写真集を出してきたのですが、最近出したこの
「gazetteer」は秀逸です。写真そのものも素晴らしいのですが、寝っ転がりながらでも見られるようなソフトカバーの仕上がりで、勿論黒白なのですが、世界中の地表を撮った写真は、居ながらにして世界旅行を経験できるようで、とっても楽しいものです。思わず普段からカバンに入れておきたくなるような、不思議な写真集です。デザイン好きの人にも、旅行好きの人にもお勧めです。写真集など興味のなかった方も、是非一度御覧になっては如何でしょうか。

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<マネックス《セゾン》カード!> 補償制度の導入と引出限度額改訂
http://www.monex.co.jp/visitor/monex/news/kako/frameset.html?url=http%3A//www.monex.co.jp/free/Announce/2005/20050318.html
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<先物・オプション取引> 5月以降の取引ルール改定のお知らせ
http://www.monex.co.jp/visitor/monex/news/kako/frameset.html?url=http%3A//www.monex.co.jp/free/Announce/2005/20050317.html
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