マネックスメール 2005年3月25日(金)

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マネックスメール 2005年3月25日(金)

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 マネックスメール<第1385号 2005年3月25日(金)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.マネックス相場概況
 2.資産設計への道 
   〜その163 不動産の価格は本当に下げ止まったのか 内藤 忍
 3.相場の世界
   −第34回− 本間宗久相場三昧伝 清水洋介
 4.投資信託基準価額
 5.マネックス社長 松本大のつぶやき
 6.知ってトクするカウントダウンプレゼントクイズ

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 またバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/joho/monex_mail/

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-期末で手仕舞いの売り買いが交錯し、小動き

日経平均            11,761.10 (△15.13)
日経225先物         11,700 (△30 )
TOPIX            1,193.77 (△ 5.33)
単純平均             452.76 (▲ 0.6)
東証二部指数           3,677.62 (▲40.30)
日経ジャスダック平均       1,969.13 (▲ 4.56)
東証一部
値上がり銘柄数          793銘柄
値下がり銘柄数          725銘柄
変わらず             131銘柄
比較できず            0銘柄
騰落レシオ            115.93% +1.64%
売買高            13億0717万株(概算)
売買代金        1兆1897億8000万円(概算)
時価総額          369兆9882億円(概算)
為替(15時)          106.34円/米ドル

◆市況概況◆
 米国株は相変わらずもたついた展開となっていましたが、シカゴ市場の日経平均先物が高かったことなどから買い先行の始まりとなりました。ただ、寄り付きの買い一巡後は戻り売りに押され、もたついた動きとなりました。その後、先物にまとまった買いが入ると戻り歩調となり、寄り付きの値段を超えるような動きとなりました。

 昨日と同様に日経平均が11,800円を超えると戻り売り圧力も強く、先物にも上値を買うような動きもなく、上値が重い展開となりました。上値の重さが確認されると期末、週末ということもあり、目先筋の見切り売りやディーラーの手仕舞い売りに押されるものが多くなりました。一方で下値を売り叩くような動きもなく、指数は小動きのまま前場の取引を終了しました。

 後場に入ってからは軟調な動きとなりました。後場の寄り付きこそ、前場の終値と同水準の始まりとなりましたが、寄り付き直後から先物にまとまった売りが出ると、一気に前日の終値を下回る水準まで売り込まれました。昼の市場外取引は金額はそこそこあったものの、売り買いの偏りはないと伝えられたのですが、先物への仕掛け的なまとまった売りが入ったことで、目先筋の投げ売りが一斉に出て、手仕舞い売りを急ぐ動きとなったようです。

 一気に前日の終値を下回る水準まで売られた後は、指数は狭い範囲での動きとなりました。期末、週末ということで積極的にポジションを膨らませる動きもなく、配当取りや配当を嫌う動きの売り買い、4月からの合併などに伴う動きなどでまちまちの状態となっていました。

 トヨタ(7203)、ホンダ(7267)、キヤノン(7751)など所謂優良株にしっかりとした銘柄が多く、一方で内需株や鉄鋼株、薬品株の一角が安くなっていました。引けにも買い物が入り、日経平均、TOPIXは小幅高となりましたが、日経ジャスダック平均、二部株指数、東証マザーズ指数など小型株の動向を表す指数は大幅安となりました。

 (マネックス証券 清水洋介)

◆テクニカルコメント◆
 ☆日経平均・TOPIX☆

 今日も基準線や下値の指示線(図の赤い点線)を意識した格好で底堅い展開となりました。RSIではまだ下値余地があり、もたついた動きが続きそうですが、ストキャスティックスなどは底値圏にあり、底堅い動きとなりそうです。→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Nikkei.htm
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Topix.htm

 ☆日経ジャスダック平均☆

 チャネルラインの上値を押えられ、上値の重い展開となりました。再び転換線まで=チャネルラインの下限までの調整となりそうです。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jasdaq.htm

 ☆債券先物☆

 引き続き遅行線が日々線を抜けたような、抜け切らないような動きとなっています。日々線は雲のねじれを順調に目指した動きとなり、雲の水準を上値の目処としておいていいものと思われます。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jgb.htm

 ☆為替(ドル円)☆

 上値の抵抗線を抜けて(ドルが)堅調な動きとなっています。昨年の11月の高値(図の青い線=107円)が次の目処となりそうで、今のところはレンジを105.80円〜107円までの動きとなると考えておいていいのではないかと思います。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jpy.htm

 ☆ 個別銘柄分析 −カゴメ(2811)− ☆
 右肩上がりの堅調な動きを続けています。昨年の10月を底辺とした「三角保ち合い」の上に放れたケースで、放れたところから底辺と同じ値幅を目標値とすると、倍のところではいったん上げ一服となり、(図の青い点線)2倍のところまでは届かなかったもののほぼ目標値達成ということで調整となっています。
ここの調整はまず基準線までの調整が考えられ、その水準を下回るようであれば、1月の高値水準(図の緑の点線)までの調整が考えられます。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/K2811.htm

◆個別銘柄◆ 優良銘柄が堅調な動きで指数を支える
オリンパス(7733) 2,505円(△40)
 来期となる2006年3月期の連結営業利益が今期予想に比べ74%増え、600億円程度となる見通しとの観測記事を好感して買われ、3日ぶりに反発となりました。

三菱ガス(4182) 521円(△8)
 2005年3月期の連結経常利益が前期比77%増になりそうで、16年ぶりに過去最高益を更新すると報じられたことを好感して買われ、反発しました。

中外薬(4519) 1,657円(△31):100株単位
 28日から日経平均株価の構成銘柄に加わるため、同指数を運用成績の基準としている機関投資家の買いや、それを見込んだ短期資金の先回り買いが入って、続伸となりました。同様に、同指数に採用されるヤフー(4689)も反発しました。

ニッポン放(4660) 6,500円(▲780):10株単位
 前日、ライブドア(4753)による買い増しがあるのではないかという思惑を背景に急上昇し、ストップ高で比例配分された反動から、大幅反落となりました。

ACCESS(4813) 2,810,000円(△140,000):1株単位
 寄り付き前に、2005年1月期の業績予想を上方修正したことで、買いを集めました。

サンデン(6444) 540円(▲32)
 2005年3月期の連結純利益が、従来予想の60億円から大幅に下方修正し、5億円になると発表したことで、失望売りを浴びました。

堀田産(3532) 138円(△6)
 昼休み中にヤマノHD(7571)を割当先とする第三者割当増資を発表したことを受け、売買が停止されていましたが、再開後は財務内容の改善を好感する買いを集め、6営業日ぶりに反発となりました。

◆ランキング◆
東証一部値上がり上位
 個別の思惑で買われている銘柄が多く見られます。

東証一部値下がり上位
 低位ディーリング銘柄が手仕舞い売りに押されています。

東証一部売買高上位
 ディーリング銘柄に加え材料株が上位になっています。

東証一部売買代金上位
 銀行株が売買代金のベスト10から外れました。

詳細は→
http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス証券WEBサイトのログイン後の画面の[投資情報]→[株式周辺情報] の[株式分割]をご活用ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.資産設計への道 〜その163
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21日にバリュー投資セミナーに参加してまいりました。マネックスの勉強会ビデオ・DVDの販売もしているクラビスさんの主催です。
http://www.clubrich.jp/monex_video.html
講師の角山さんも、今回不動産のお話を伺った井上さんもblogがきっかけになってお会いすることができました。これからもblogを通じて様々な方にお会いして得た情報をこのコラムでご紹介していきたいと思っています。
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不動産の価格は本当に下げ止まったのか

3月23日に2005年1月1日現在の公示地価が発表されました。それによりますと千代田区など都心5区の商業地が14年ぶりに上昇。大阪圏、名古屋圏で上昇地点が増えるなど三大都市圏で上昇局面入りが鮮明化してきた、と報道されています(新聞にくわしい地価の動きが掲載されています)。

果たしてそうなのでしょうか。

そんな中、「土地の値段はこう決まる」(朝日新聞社)の著者井上明義さんに
お会いする機会がありました。私のblogで著書を紹介させていただいたのがご縁で初めてお会いしましたが、不動産鑑定の専門家としての見方は新聞報道とは少し違っているようです。


●お役所の見解
新聞によれば、三大都市圏の上昇要因について国土交通省は下記の4つをあげています。
1.景気の回復傾向
日本の景況感が好転し、企業の設備投資や個人消費の改善から不動産に対する需要が高まってきた。
2.取引の活発化
企業の遊休地や社宅などの処分による資産圧縮という供給の増加と不動産需要高まりによって取引が活性化したことにより価格が上昇した。
3.マンションの都心回帰やビル需要の増加
都心の地価の下落に伴い郊外から都心への住み替え需要が出てきたこと、また分散しているオフィスを都心に集約させる企業などが増え、都心不動産への需要が高まってきた。
4.不動産証券化市場などの活性化
REITのような不動産証券化の動きが活発化しファンドに組み入れる物件需要の高まりから物件購入ニーズが高まった。

●井上さんの見解
結論から言うと、5年で地価はさらに半額まで値下がりすると考えているようです。

その根拠として最近の地価上昇の理由を考える必要があると説いています。例えば東京地区で地価が値上がりしている地域は例えば丸の内、六本木、汐留、品川、表参道、銀座といった所です。これらの地域の値上がりの理由は大きく2つに分けられます。都市基盤整備に基づいて価値が増加したもの、需給バランスから値上がりしたもの、です。

銀座、表参道といった地域はブランド企業の自社商業ビルを建てるという実需から上昇しています。NY、ロンドン、パリといった海外主要都市との国際比較から購入判断しているのです。これは地価が上がったと言えるでしょう。
一方丸の内や汐留などの地域は再開発や都市基盤整備によって価格が上昇しています。古いビルがリニューアルされたり、地下鉄の新しい駅が出来たりという理由で地価が上がったとしてもそれは需給ではなく、土地という商品の品質が上昇したことによる価格の上昇であり、継続的な上昇にはつながらないのではないか、との見方です。

今後不動産ファンドの物件への過剰な需要、マンションの大量供給の結果による需給バランスの悪化、大型ビルへのテナントシフトによる中小ビルの空室率の上昇など供給過剰による地価の下落圧力は続くと見ています。

井上さんの考え方の根本は「不動産価格の根本は需要と供給で決まる」という当たり前のことです。マンションの大量供給、大型ビルの大量建設という供給の増加と人口の減少、団塊の世代の大量退職によるオフィス需要の減少といった需要の減少というマクロの動きから判断すれば、地価が特定の地域で反発することはあっても下落のトレンドには変化がない、との結論です。

現在の需要のうちマンションデベロッパーによる土地取得競争、不動産ファンドによるオフィスビル・商業ビルの物件取得競争といった要因は永遠に続くとは考えにくいと思います。これらの需要が減少すれば地価に対してマイナスの方向に働くリスクがあります。

●個人投資家への教訓
どちらの考え方が正しいかは未来にならないとわかりませんが、不動産の価格の動きによっては例えばREIT(不動産投資信託)のような商品の価格に影響があるので注意が必要ではないかと思います。

REITは年間3%台の利回りが期待できるミドルリスク・ミドルリターンの商品として人気がありますが、不動産価格が下がれば価格への影響があるからです。
●ポジショントーク
株式にしろ不動産にしろ、相場見通しについて専門家の意見を聞くときには「ポジション・トーク」に気をつける必要があります。「ポジション・トーク」とは自分に都合が良い方向に話をすることです。

例えば政治家であれば景気回復させたいでしょうから株や不動産の価格が下がるとは言いにくいでしょうし、不動産会社の経営者でマンションの値段が下がる、といえる勇気のある方は少ないようです。

つまりその人の立場によってコメントにバイアスがかかっていることを理解する必要があります。

ちなみに私は住まいは賃貸、REITは複数銘柄を保有しているという状態です。ポジションとしてはやや下がった方がうれしいという状況でしょうか。

●最後は自分で勉強
不動産に関しては個別性の強い商品であり、一般化は難しいのかもしれません。考え方をもっと学びたい方は個人投資家が読んで役に立つと思われる書籍をご紹介しますので読んでみてください。

<参考図書>
下がり続ける時代の不動産の鉄則(誠実な内容の良書です)
幸田昌則
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532310687/ref=pd_ecc_rvi_1/250-6233364-3018629
地価「最終」暴落 光文社ペーパーバックス(ややセンセーショナルな内容)
立木信


今回の話のまとめ---------
●公示地価を見ると都心の不動産価格は下落に歯止めがかかった
●不動産に限らず商品の値段は最終的に需給で決まる
●ポジショントークに惑わされないよう自分で本質を見極めよう

ではまた来週・・・。

(マネックス証券 内藤 忍)

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資産設計への道へのご意見・ご質問はメール件名「内藤」宛で
feedback@monex.co.jp までお送りいただければ内藤から回答いたします。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.相場の世界 −第33回−
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-本間宗久相場三昧伝

−我一部の了見−

 先週は「自分の投資スタイルを見つけましょう」と言う話をしましたが、自分の考えに固執するばかりで相場の流れなどを考えないと投資もうまくいかないのです。自分の都合や思惑の通りに動いてくれるものはなく、「天然・自然の理」で動くものなので、自分の都合ではなく相場の流れを見極めることが大切なのです。


 上方相場引き合わせ、乗せ米多少の考えを以って売買致す時は、相場にさからい、過ちこれあるなり。米は天性自然の道理にて高下するもの故、算用に及ばざるなり。極意は天井底の次第を心得、毎日の相場に気を付べきこと肝要なり。

 「上方の相場などを勘案して割安だとか割高だとか考え、自分の持ち玉が利益になるとかならないとかばかりを考えて売買するときは、相場の動きに逆らい、間違えることになります。相場は自然に上がったり下がったりするものなので、人の都合で計算してもしょうがないのです。天井や底をつけるときの状況を見逃さないようにしっかりと毎日の相場に気を付けておくことが大切なのです。」

 あといくら上がるとちょうど10万円の儲けになるからと指値をしたり、損益分岐点だからと一文(いちもん=一値)上で指値をして売りそびれてしまったりすることはよくあります。欲張りだから、ということもあるのでしょうが相場の勢いのいいときに上値で指値をしても売れる可能性は高いのですが、相場つきも考えずに自分の都合だけで指値を決めても売りそびれたり、売った後に大きく上がったりとなかなかうまく行かないのです。天井をつける、あるいはつけた、ことで「売り」と見極めたならしっかりと売れるところで売るのが正解なのです。天井で売ったり底で買ったりすることはほとんど不可能に近く、「底値圏で買う」「天井圏で売る」といったように目先の小さな値幅は気にしないようにするべきでしょう。


 底値段を見極め買い出す時は、その間の高下に迷うことなく、立羽を極め、百俵上げまで片買いと心得べし。

 「底値を確認してから買いに出たときは途中の上げ下げに惑わされずに、自分の方針をきっちりと決め、100俵上げるくらいまでは買い一貫のスタンスで行くべきです。」

 しっかりと底を見極めて方針を立て、目標値段を決めたのであれば、その決定を覆すような前提の変化や見込み違いなどがない限り、目先の上げ下げは気にせずに買い一辺倒で対処していくべきなのです。


 わが一分の了見にて商いすべからず。年中、三位の伝に引き合わせ、上がるが下がるかをとくと考え、前広より、段々見合わせ、仕掛け置くべし。買い方、八分の利なり。売り方、二分の利なり。

 「自分ひとりだけの考えで商いをしてはいけません。いつも『三位の伝』を考慮して、上がるが下がるかをよく考え、その相場の前からの動きを良く見て仕掛けるべきなのです。買い方と売り方を比べたときは買い方が8割、売り方が2割利があるようです。」

 自分ひとりよがりの考えで売買すると「こんなはずではない」「相場が間違っている」などということになってしまいます。相場は常に正しく、自分の見方が間違っていた、ということで、相場の動きを良く見なかったことが自分の思惑が外れてしまった要因なのです。そういったときも単に「はずれた」ということではなく、思惑が外れてしまった今、自分が何をすべきかを常に考えることが大切なことなのです。相場に対する思惑を持つことが悪いことではなく、逆に思惑を持たずに付和雷同的に売り買いしても決してうまく行くものではないのです。 


 我一分の了見にて、売り買い決して致す間敷くなり。三位の伝を表にし、立羽を際め、売買の内、一方を立て抜くべし。

 「自分ひとりの考えだけで決して売買してはいけません。『三位の伝』を考えて、相場を見極め、その上で方針を立てて売り買いするもので、その際にも買いなら買い、売りなら売り、と徹底して行うべきです。」

 自分ひとりだけの思惑で流れに流されるように売買していると、どうしても売り買いのタイミングが遅れがちになります。「売り・買い・休む」を考えて、自分の方針を決めたらその通りに、余計なことを考えずに行動することが大切なのです。何も考えないうちから人に流されないようにしたいものです。

 相場の流れを見極めた上で相場の方針を立てる、ということが大事で、投資の方針を立てたからといって相場がその方針通りに動くものではないのです。まずは自分が「何をなさなければならない」相場なのかと言うことを考えながら、相場を見極めることから初めて見ましょう。

 (マネックス証券 清水洋介)

 「相場の世界」のバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/forum/archives/b_shimizu/index.html

 また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で feedback@monex.co.jp までお送りいただければ清水から回答いたします。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.投資信託基準価額
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/fund.htm

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.マネックス社長 松本大のつぶやき
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
3月25日    <紅二点>

 或る大手金融グループの懇親会に顔を出しています。執行役員クラス以上、120名程度が出席している場なのですが、見渡す限り男性です。目を凝らしてみると、女性が2名だけいました。これは凄い。老若男女という言葉がありますが、女性への門戸は、若い世代への門戸以上に厳しいものであることが目の当たりに分かります。

 国によっては、数値目標を立てて女性の登用を促進している所もあります。アメリカの企業などは一昔前、やはり暗黙の数値目標を立てて女性のプロモーションを行っていました。特別扱いすること自体がおかしいという意見もありますが、滞っていたものを流れ始めさせるためには、或る程度の補助輪も必要だと思います。

 我が国は人材だけがリソースです。持てるリソースを最大限活かすための工夫と努力をまだまだしなければいけないなと、切に思ったのでした。


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ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
mailto:feedback@monex.co.jp


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-6.つるつるのプレゼント付き! 知ってトクするカウントダウンクイズ
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マネックス証券と日興ビーンズ証券の商品やサービスに関するクイズコーナーです。3月30日水曜日までに下記ウェブサイトからご回答ください。見事正解された方には、「越前おろしうどん」を抽選で20名様にプレゼントいたします。ふるってご応募ください。

商品:越前おろしうどん

 「うどん」に使用している塩は、海水と同じ成分の自然海塩。この自然海塩は、麺を美味しくするだけではなく、豊富なミネラルを含み、腰も強く仕上げています。また「つゆ」は、厳選されたかつお節と昆布、こだわりの醤油・砂糖・みりんを合わせています。
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【第1問】
マネックス証券では、紛失・盗難、偽造・変造により、マネックス《セゾン》
カードのキャッシュカード部分をATM/CDで他人に不正使用され、口座に損害が
生じた場合、その被害を補償する制度を導入いたします。それでは、補償の対
象となる損害についての最高補償額は、以下のうちどれでしょうか?

1. 最高 100万円/年間
2. 最高1,000万円/年間
3. 最高  10万円/年間

ヒントはこちら>>
http://www.monex.co.jp/free/Announce/2005/20050318.html


【第2問】
日興ビーンズ証券では、提携会社の個人株主等が当該会社の現物株式を日興ビ
ーンズにて買付ける場合、その「株式委託手数料」を無料とする独自のサービ
スを提供しています。それでは、3月25日時点での提携会社の数は、以下のう
ちどれでしょうか?

1. 11社
2.  9社
3. 13社

ヒントはこちら>>
http://www.nikkobeans.co.jp/ServiceInformation/0/guest/G100/srv/yugu_ichiran.htm
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◎プレゼント応募要領◎ 

下記のURLにアクセスしていただき、クイズの答え、住所、氏名、メールアド
レス等を入力してください。何か一言、コメントをつけていただけると幸いで
す。

https://www2.monex.co.jp/j/countdown_quiz/

締切日 :2005年3月30日(水)
抽選日 :2005年3月31日(木)

※当選の発表は、商品の発送をもって代えさせていただきます。

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