マネックスメール 2005年3月26日(土)

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マネックスメール 2005年3月26日(土)

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≪本日の目次≫
 1.マネックス相場テクニカル分析
 2.来週のトピック − 日銀短観 −
 3.艶(いろ)はにほへど・・・  マネックスCOO 工藤恭子
 4.マネックスからのお知らせ

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.マネックステクニカル分析
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☆☆ 来週の相場展望 ☆☆
 来週の米国市場は、今週のもたついた動きが続くものと思われます。原油価格動向に振り回され、底値を確認できるかどうかといったところでしょう。週末には雇用統計が発表になりますが、週末までに底入れを確認できるような底堅いしっかりした動きが続けば、雇用統計の数字が悪ければ悪いで利上げのスピードを緩めるのではないかとの期待も出てくるのでしょうし、良ければ良いでインフレ懸念のある中で景況感が好調、とされるのでしょう。

 逆に株価指数が原油価格の高騰などで底割れ懸念が出てくれば、雇用統計の数字も悲観的な見方となり、悪ければ景況感の悪化とされ、良ければ良いで利上げに対する懸念が強まる、といった感じです。原油価格動向も一時期の投機的な買いも収まってきたことから、上値の重い展開となり、株式市場は底堅い動きとなるのではないかと思います。

 来週の日本市場は、米国市場の3連休や決算期末、週末には日銀短観の発表があり、動きが取り難い状況となりそうです。ただ、決算に絡む処分売りなどもなくなり、新年度に新たに株式市場への資金流入も期待されるところです。日銀短観発表までは底堅い動きや目先的なディーリングの動きが続くものと思われますが、足元の業績が好調とされる銘柄は軟調な場面があれば個別に物色される、といった展開となるのではないでしょうか。週末の日銀短観発表後は、新規資金の入りやすい4月入りということもあり、ディーラーも活発に動き始めるところで、堅調な展開となることが期待されます。

 米国のインフレ懸念と、日本のデジタル家電を中心としたデジタル景気の終焉に対する懸念が引続き取り沙汰されそうですが、期末を越えても引続きM&Aに絡む動きや、二極化の動きで個別に取り沙汰される動きとなりそうです。
        ☆☆☆ テクニカルコメント ☆☆☆

☆☆ 日経平均 ☆☆
 今週は週初の勢いが続かず、逆に下値を確認するような展開となりました。基準線がしっかりとサポートとして機能した、といった形になり、同時に2月21日の高値水準(2月25日と28日の間に空けた「窓」の水準と同じ)を「S点」として下値を確認した格好となりました。RSIは下値余地がありますが、ストキャスティックスは下値を探る展開となっており、来週は底堅い動きから反発が期待されるところです。ただ、基準線を割り込み遅行線が日々線を割り込むようなことになると、調整が長引いてしまうものと思います。
   来週の予想レンジ 11,700円〜11,950円
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Nikkei.htm

☆☆ TOPIX ☆☆
 依然として日経平均より強い格好となっています。逆に言えばまだ基準線や移動平均との乖離も大きく、調整余地があるという感じですが、来週末あたりから基準線が急上昇してくる可能性も高く、底堅い動きとなるのではないかと思います。RSIやストキャスティックスを見てももう少し調整が必要といった感じですが、基準線を意識するような水準になると下げ止るのではないかと思います。
   来週の予想レンジ 1,180〜1,200ポイント
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Topix.htm

☆☆ JASDAQ ☆☆
 転換線までの軽い調整を続けて右肩上がりのトレンドが続いています。移動平均からの乖離や基準線からの乖離、RSIやストキャスティックスから見ても、いつ本格的な調整となってもおかしくはないところです。徐々に上値の重さが気になってくるところで、転換線あたりまでの調整はあるのではないかと思います。
   来週の予想レンジ 1,960〜1,980ポイント
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jasdaq.htm

☆☆ 債券先物 ☆☆
 遅行線が日々線に絡む格好となってきました。ここを完全に上に抜けてくれば、雲のねじれを目指す動きとなるのではないかと思います。ただ、その水準までの上昇となると、短期的な過熱感もあり、上値の重い展開となりそうです。   来週の予想レンジ 138.00円〜139.00円
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jgb.htm

☆☆ 為替 ☆☆
 上値の抵抗線となっていたところを一気に上抜けて来ました。RSIやストキャスティックスも上値余地があり、遅行線も漸く雲を抜けたところで、ここからもう一段の上昇が見込まれます。上値目処としては昨年11月の高値水準(107円)、あるいは「N計算値(=図の緑の矢印)」で107.80円といった感じになります。
   来週の予想レンジ 105.80円〜107.80円
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jpy.htm

☆☆ NYダウ ☆☆
 先週、雲でサポートされた相場でしたが、雲のねじれのところで雲を割り込んでしまいました。遅行線が雲の下限に到達したところで下げ止った格好となり、いったん底入れ確認といきたいところです。RSIやストキャスティックスも底値圏にあり、遅行線が雲の下限に沿って上昇となることが期待されます。   来週の予想レンジ 10,400ドル〜10,600ドル
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Dji.htm

☆☆ SP500 ☆☆
 薄い雲のねじれから雲を割り込んで来ました。遅行線が雲の下限に達したところで下げ止った感じです。RSIやストキャスティックスは底入れとなってもおかしくはない状況で、底堅い動きが期待されるところです。
   来週の予想レンジ 1,170〜1,190ポイント
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Spc.htm

☆☆ NASDAQ ☆☆
 なかなか底入れ感の出ないような状況となっています。基準線や移動平均線との下方乖離も大きく、RSIやストキャスティックスも底値圏を示唆しているので、そろそろ下げ止るところではないかと思います。昨年の10月の高値(赤い点線の水準)と今年1月の安値(青い点線の水準)の間で底値を固めるような動きとなるのでしょう。
   来週の予想レンジ 1,970〜2,010ポイント
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Nas.htm

☆☆ CRB指数 ☆☆
 「三角保ち合い」の底辺(青い矢印)の倍の上げ幅の水準まで上昇したところで急落となりました。この急落も底辺の倍のところ、基準線のところでしっかりと下げ渋りを見せ、目先の底値を確認する状況となっています。RSIはまだ下げ余地があり、時間的に反発までは時間がかかるのかもしれませんが、週末あたりには反発の兆しも出てくるのではないかと思います。
   来週の予想レンジ 305.0〜310.0ポイント
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Crb.htm

(2005・3・25 17:00記 マネックス証券 清水洋介)

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.来週のトピック − 日銀短観 −
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−  日銀短観 −

 日銀短観は、日本銀行が四半期ごとに実施するアンケートである「企業短期経済観測調査」の略で、全国の民間企業約1万社の景況感や設備投資計画などを把握するものです。調査実施から公表までの期間が約1ヶ月と短く、直接、各企業の経営者に景況感を聞くもので、ヒアリングする企業数も多く、回収率も高く、景気の実態をより反映した調査とされ、経済指標の中でも最も注目されている指標といっていいでしょう。

 特に大企業製造業の業況判断指数(「景気が良い」と答えた企業数から「景気が悪い」と答えた企業数を引いたもの「業況判断DI」)は、景気の動向を占うものとされています。

 調査項目としては「計数調査」と「判断調査」があり、「計数調査」は雇用者数、金融機関借入金、手元流動性比率(以上は四半期の数字)、売上高、輸出額、設備投資、経常利益、売上高経常利益率(以上は半期の数字)があります。

 「判断調査」は上記「業況判断DI]のように、調査対象の企業が各項目(以下に羅列)の現状、先行きに対しそれぞれ、「良い」「さほど良くない」「悪い」の中から選び、良いと回答した企業数から悪いと回答した企業数を引いてDI(=ディフュージョン・インデックス)として表しています。

 調査項目:
・生産、売り上げ、在庫調査 = 業況、製商品需給、製商品在庫水準、製商品の流通在庫水準

・設備投資 = 生産、営業用設備

・企業収益 = 製商品価格、仕入れ価格

・雇用 = 雇用人員

・企業金融 = 資金繰り、金融機関の貸し出し態度、借り入れ金利水準
 今回(4月1日)に発表される日銀短観は、景況感が小幅改善されるのではないかとの見方が広がっています。15の主要民間調査機関の予測によると、大企業製造業の業況判断DIは平均でプラス23と、昨年12月の前回調査を1ポイント上回ったとされます(3月23日付け日本経済新聞)。

 この予測通り、あるいは予測以上に大幅に改善されることになれば、元々株式市場に影響の大きな指標だけに好感され、一気に日経平均が12,000円を超えるような展開にもなりそうです。逆に、予想を下回るようなことになれば、ますます上値の重い展開となるのでしょう。
日銀のホームページ上から短観を見ることが出来ます。
→ http://www.boj.or.jp/stat/tk/tk.htm

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.艶(いろ)はにほへど・・・ 
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<をノ巻> をかしき事

 「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。」

 『徒然草』第百三十七段冒頭の一文です。桜は満開、月は満月だけを良しとするのではなく、そうでない不完全な姿にもあれこれと情趣を見出そうとするのが日本的美意識です。しかしながらこの一節にしても、中学の時は、ただ語法の解釈に走り、高校生になると、ふむそんなものかと思いつつ、心からの納得はできていなかったように思います。

 そんな頃、国文学の大家である小西甚一先生の著書に、次のような趣旨のことが書かれていました。今でも深く印象に残っています。

 「『徒然草』に書かれているようなことは、若いうちは同感できないであろうが、無理にわかろうとする必要はない。それはむしろ青春の妨げになるので勧めないが、二十年もすればきっとわかる時がくる。だから、青年期の感じ方を唯一のものと思ってはいけない。その先には未知の広い世界があるのだから。(要約)」

 そして、二十年が経ちました。

 樽の中で熟成される上等なスコッチのように、人間の価値観も、年齢とともに厚みを増していくようです。私はと言えば、花なら蕾、月なら待宵月という程度の情緒こそ持ち合わせるようになりましたが、散りゆく花を詠(なが)めるほどの無常の境地に向かうには、なお少しの時間と修行が必要なようです。四十を過ぎたこれから後も、未知なるものの前に未完の自分でありつづけることは、それ自体、をかしき事に違いありません。

(マネックス証券 COO 工藤恭子)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.マネックスからのお知らせ
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┏┏ オールアバウト【For L】にCOO工藤恭子がインタビュー出演しています!┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今、株式投資が注目を浴びていて、やらないとなんだかトレンドに乗り遅れそう…。でも、本当にやったほうがいいんでしょうか?(続きはこちらから↓) http://allabout.co.jp/Ad/204527/1/product/204527.htm?FM=ltop

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