マネックスメール 2005年4月15日(金)

1999年から発行しているマネックス証券の人気メルマガ「マネックスメール」を、ウェブ上で再読できます。

マネックスメール 2005年4月15日(金)

◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆
 合併まであと16日!
 マネックスメール<第1400号 2005年4月15日(金)夕方発行>
  http://www.monex.co.jp/
   <口座開設はこちら(無料)>
     → http://www.monex.co.jp/visitor/koza/index.html
◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇マネックス証券株式会社◆◆◆

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<合併後の画面を体験> 何事も準備が大切です。まずはログインから
http://trial.monex.co.jp/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<第1回マネックス・ビーンズ・オリエンテーションコミティー>
   5月21日(土) 13:30〜 参加ご希望のお客様は今すぐお申込ください。http://www.monex.co.jp/visitor/monex/news/kako/frameset.html?url=http%3A//www.monex.co.jp/free/Announce/2005/20050412.html
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

≪本日の目次≫
 1.マネックス相場概況
 2.資産設計への道 〜その166
                面白い投資とつまらない投資  内藤 忍 3.相場の世界 −第37回− 我強気の節は人も皆強気 
                    本間宗久相場三昧伝  清水洋介 4.投資信託基準価額
 5.マネックス社長 松本大のつぶやき
 6.知ってトクするカウントダウンプレゼントクイズ

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【お詫びと訂正】
 昨日配信したマネックスメールの号数に間違いがありました。

 誤)1394号
 正)1399号

 ここに訂正し、お詫び申し上げます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 マネックスメール解除の方法は一番下にあります
 またバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/joho/monex_mail/

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-昨日・一昨日と同じように先物主導で大幅安

日経平均            11,370.69 (▲192.48)
日経225先物         11,320 (▲240 )
TOPIX            1,150.67 (▲ 17.75)
単純平均             432.68 (▲ 7.12)
東証二部指数           3,501.35 (▲ 25.62)
日経ジャスダック平均       1,944.71 (▲ 3.29)
東証一部
値上がり銘柄数          137銘柄
値下がり銘柄数         1,476銘柄
変わらず             35銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ            77.09% -4.03%
売買高            15億2409万株(概算)
売買代金        1兆3674億9200万円(概算)
時価総額          356兆8102億円(概算)
為替(15時)          108.37円/米ドル

◆市況概況◆
 米国株が大幅安となったことで、売り先行の始まりとなりました。米国市場の引け後に行なわれたIBMの決算発表を嫌気する動きもあって、売り気配から寄り付いた後も買い気に乏しく、戻りらしい戻りもなくずるずると下げるパターンとなりました。

 昨日、一昨日の悪役とされたカネボウ(3102)も今日は寄り付き、戻りかける場面もあったのですが、すぐに売り気配となってしまうといった展開が続きました。昨日、一昨日の轍を踏まないように目先筋の買いも手控え気味となり、目先筋の買戻しや裁定取引のインデックス買い以外に買い手が見当らないような感じでした。

 韓国サムソンの決算がどうの、という見方もあったようですが、直接影響があったわけでもなく、IBMにサムソンと世界的に電機株一般を売り込むような動きとなったのではないかと思います。

 後場になっても買い気はなく、引続き先物主導で売り先行の動きとなりました。昼の市場外取引も比較的金額は大きかったのですが、売り買いの偏りはなく、市場への影響は殆どありませんでした。それでも週末の手仕舞いの買戻しやカネボウが寄り付いたこともあって戻り歩調となる場面もありましたが、逆に手仕舞い売りや見切り売りも早々と出て、上値の重い展開となり、寄り付きの値段までは戻らずに先物主導で売り直されるような動きとなってしまいました。

 米国株安だとかIBMがどうしたとかいろいろと下げの要因が取りざたされていましたが、結局はカネボウに絡む動きで先物が売られ、指数が下がることでますます株価下落に対する不安が助長され、売りが売りを呼び、下げが下げを呼ぶ展開となったことが、指数が大幅安となった要因ではないかと思います。
 東証一部の銘柄がほぼ全面安となり、さすがに小型株も安いものが目立ちましたが、日経ジャスダック平均や東証マザーズ指数は他の指数に比べて下落率が小さく、好業績の小型銘柄にはしっかりと押し目買いも入っているようです。
 (マネックス証券 清水洋介)

◆テクニカルコメント◆
 ☆日経平均・TOPIX☆

 一気に雲の下まで下落となりました。遅行線がかろうじて雲の上限で支えられた格好となりましたが、RSIにはまだ下げ余地があり、ストキャスティックスも反発を待つ状態となっています。この水準から反発できれば雲の水準あたりまでの戻りは期待できるのではないかと思いますが、遅行線が雲の中に入ってしまうと遅行線が雲の下限に達するまで下落する可能性も出てくるものと思います。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Nikkei.htm
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Topix.htm

 ☆日経ジャスダック平均☆

 サポートとしていた基準線を割り込んで来ました。ただ、遅行線が日々線にサポートされた格好となり、まだ底堅い動きが期待できます。RSIもストキャスティックスも下値余地があり、ここで反発せずに遅行線が日々線を割り込んでくると、雲の上限と基準線の間の動きとなりそうです。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jasdaq.htm

 ☆債券先物☆

 堅調な動きとなり、2月始めの高値を窺がう動きとなりました。遅行線と日々線の「天−天」一致(図の赤い矢印)となるか「天−底」一致(図の青い矢印)となるか、いずれにしてもRSIやストキャスティックスに上値余地はあるものの、目先的にはいったん高値をつけた(る)という感じなのでしょう。→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jgb.htm

 ☆為替(ドル円)☆

 依然として(ドルの)高値での保ち合いが続いていると考えていいのでしょう。上値の抵抗線を抜けるか下値の支持線を割り込むか、どちらに動きがあった方に大きく動くことになるのかもしれません。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jpy.htm

 ☆ 個別銘柄分析 −住友金属鉱山(5713)− ☆
 遅行線が日々線を割り込んで、日々線は雲を割り込んで、基準線も下向きになっており「三役逆転」となっています。下値を探る展開ですが、「N計算値」(図のように高値から安値までの値幅を戻り高値から同じだけ下げる)で計算すると、昨年の10月から11月にもみあった水準、12月の高値、安値の中値の水準、12月末の戻り高値、2月の初めにもみ合った水準が全て730円〜740円あたりであり、その水準で下げ止るのではないかと思います。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/K5713.htm

◆個別銘柄◆ 先物主導で全面安、ハイテク銘柄は大幅安
積水ハウス(1928) 1,145円(△28)
 積水化(4204)が保有する同社株の一部売却の方針を決定し、持ち分法適用会社がら外れる可能性があると発表しましたが、同社は自社株買いを発表していたことから、あまり大きな影響はありませんでした。実際に場中に同社へ売却したことが発表されましたが、反応薄となっていました。

ビクター(6792) 845円(▲32)
 2005年3月期の連結最終損益が従来予想を大幅に下回り、三期ぶりに20億円の赤字となったと発表したことで、業績の下方修正を嫌気した売りを集めました。

AOCHD(5017) 1,505円(△21):100株単位
 海外市場で原油先物が反発したことを好感し、買いを集めました。もっとも、今週に入って相場が下落基調となっていることで、数少ない材料に短期資金が飛びついた形となったようです。

カネボウ(3102) 891円(▲200):100株単位
 引き続き上場廃止になる可能性があることを嫌気した売りを集めていました。前場に値段が付きましたが、その後は再び気配を切り下げる形となりました。同社株が日経平均採用銘柄から外れないことで今回の下げが加速した面もあり、上場廃止や指数採用銘柄除外など今後の対応について迅速に発表されない限り、相場全体が引き続き波乱の展開となるように思われます。

東ソワール(8040) 555円(▲30)
 村上世彰氏が率いる投資ファンドが同社の筆頭株主になったと報じられたことで、配当の増額や自社株買いなど株式価値を増大させる施策が導入されるのではないかとの思惑から、買いを集めました。しかし、後場に入ると利益確定売りに押され、急速に値を崩し、大幅安となりました。

ハドソン(4822) 785円(△100):100株単位
 ガンホー(3765)などのオンラインゲーム関連株が人気化しており、ゲーム関連の出遅れ銘柄として物色の矛先が向かったようです。ストップ高となりました。

東誠不(8923) 79,900円(△3,900):1株単位
 2005年11月期の第1四半期の単独経常利益が前年同期比2.2倍の23億7200万円となり、通期予想をすでに上回ったことを好感して買いを集めました。

◆ランキング◆
東証一部値上がり上位
 小型の好業績銘柄が堅調な動きとなっています。

東証一部値下がり上位
 小口の売りで値を崩すものが目立ちます。

東証一部売買高上位
 上位10銘柄のうち9銘柄が前日比マイナスです。

東証一部売買代金上位
 主力銘柄が並んでいますが、薬品株以外はこれも軒並み安となっています。
詳細は→
http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス証券WEBサイトのログイン後の画面の[投資情報]→[株式周辺情報] の[株式分割]をご活用ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.資産設計への道 〜その166
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
元本保証商品100%の資産運用から分散投資による資産設計をはじめ、去年1年で90万円の利益を得た彼女が学んだのは昨年終了したこの講義です。
http://www.ewoman.co.jp/money/club_new/about.html
動画と音声でエッセンスを学べる最新コンテンツはこちら
http://www.actonbb.com/contents/money_shisan/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

面白い投資とつまらない投資

資産運用のリターンは大きく分けるとアセット・アロケーション、銘柄選択、そして投資タイミングの3つに分類されます。米国のバンガード社の調査によればその中でアセット・アロケーションが全体の77%の決定要因になっているという結果があります。

投資タイミングを考えていつまで経っても投資をはじめない人がいます。投資のタイミングを考えることにはどんな意味があるのでしょうか。

●市場のタイミングに賭けるのは悪魔の囁き
投資は安値で買って高値で売るのが鉄則です。誰でもそうありたいものですが、果たして可能なのでしょうか。「敗者のゲーム」(チャールズ・エリス)という投資本では1982年から2000年までの米国の株式市場(S&P500)でのデータを例に投資タイミングに賭ける危険性を指摘しています。それによるとこの期間の年平均リターンは18.4%ですが、その中の上昇率が最も高かった上位10日が無かったとすると、15.2%、上位20日を逃すと13.1%、そして上位30日を逃すと11.2%までリターンが低下するという結果が示されています(同書29ページ)。

つまりタイミングを考えるあまり急激に相場が上昇した特別な日に資金が投資されていなければ逆にリターンを下げるということです。タイミングを考えているうちに最高の投資タイミングを逃してしまう機会損失です。

●専門家の予想を聞くよりダーツで決めた方が良い?
専門家の意見を参考にしてタイミングを考えるのはどうでしょうか。多くのエコノミスト・経済評論家といったプロの人たちは予想によって収入を得ています。このような投資の「専門家」の意見は信用しても良いのでしょうか。
これも米国の例ですが、ウォールストリートジャーナルのダーツボードというコラムでは1990年からの数年間、投資専門家4人が選ぶ銘柄とダーツで適当に選んだ銘柄の運用リターンの比較を行いました。その結果、比較した30回のうち専門家がダーツ銘柄を上回ったのは16回でした。つまり専門家予想と適当に選んだ銘柄の運用リターンには差がほとんどなかったということになります。
日本にもたくさんの「有名だけど当たらない専門家」がいます。専門家というだけで信用するのではなく結果を検証してから活用しなければ悲惨な結果になってしまいます。それにしてもナゼそんな当たらない予想を知りたがるのでしょうか。私が思いつく唯一の理由は単に面白いから、というものです。経済や株価の動きに理由をつけて面白おかしく解説する。当たらなくても面白いから聞きたいというニーズではないでしょうか。

しかしエンタテイメントとしては傑作でも、投資に役立つかは別問題です。
●タイミングを考えない効率的な投資法
タイミングを考えてもリターンを向上させるのは難しいのであるなら、タイミングを考えず、資産を時間分散して投資をした方が良いということになります。その場合に、「ドル・コスト平均法」が効率的な方法として使えると思います。ドル・コスト平均法とは例えば毎月、定期的に決まった金額を継続して購入する投資の方法です。金額を固定して定期的に買付を行うと平均購入単価を引き下げることができるのです。つまらないけどこちらは投資に役立ちます。
ドル・コスト平均法
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/toshin/tsumitate/merit.html
●将来価格の上昇を期待するならドルコスト平均法で投資開始
ドル・コスト平均法は資産を殖やす魔法の方法ではありません。いくら平均的に安く買えたとしても将来的に価格が上昇しなければドル・コスト平均法で購入する意味はなくなってしまうことに注意が必要です。言い換えれば、ドルコスト平均法が使えるのは現在は価格の上下動を繰り返しながら将来的に今の水準よりも価格が上がると予想される資産に使うべき、ということになります。
マネックス証券では現在2つの積立方法を選択することが可能です。
http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/toshin/tsumitate/index.html
さらに5月に合併して誕生するマネックス・ビーンズ証券では、投資信託に3つ目の積立方法が追加されて全部で3通りになります。
http://www.monex.co.jp/visitor/gappei_schedule/annai/13_tumitate/index.html

投資は楽しむのが目的ではなく、殖やすための手段というのが資産設計の考え方。早く積立をはじめて、長期で資産設計することをおすすめします。

今回の話のまとめ---------
●投資タイミングを考え過ぎると最高の投資タイミングを逃すリスクがある●タイミングを考えない効率的な投資を可能にするドル・コスト平均法
●将来価格の上昇を期待する市場に積立で早く投資をはじめよう

ではまた来週・・・。

内藤 忍
http://www2.monex.co.jp/forum/archives/c_naitou/index.html

資産設計について聞いてみたいことがある方はメール件名「内藤」宛で
feedback@monex.co.jp まで(コラムで紹介させていただく場合があります)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.相場の世界 −第37回−
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-本間宗久相場三昧伝

−我強気の節は人も皆強気−

 「わかっていているのですが・・・」皆がそう弱気になっているときは自分も弱気になり、皆がカンカンの強気のときは自分も強気になってしまいます。でも、弱気に傾いた時、強気に傾いた時、もう一度、「相場の状況」「外部環境」「皆が皆同じになっていないか」などを考えて見ることが相場でうまく行くためには必要なのかもしれません。

米弱みに見え、頻りに売り進み立ち候節、三日待ち、気を転じ買い方に付くべし、極めて利運なり。是非上ぐべしと買い気進み立ち候節、是又、気を転じ売るべし。米商いの極意なり。この心忘るべからず。我強気の節は人も強気と思うべし、我弱気の節は人も弱気に片寄るなり。上げ詰め下げ、下げ詰め上がる、陰陽自然の道理なる故、考えに及ばざるなり。専ら三位伝に任すべし。

 相場が弱く見えて、ものすごく売りたくなってきたときは三日待って、気持ちを切り替えて買い方に付くべきであり、そうすれば儲かるものです。これは絶対上がる、と買い気十分なときは、是も又気持ちを入れ替えて売りに回るべきなのです。これは相場の極意です。この心持ちは忘れてはいけません。自分がカンカンの強気の時は人も皆強気と思うべきです、そして自分がものすごく弱きの時は人も皆弱気に片寄るものなのです。上がるだけ上がれば下がる、下げるだけ下げれば上がる、というのは自然なことなので考えるまでのことはないのです。専ら三位の伝に任せるべきなのです。

 どんどん上がる相場というのはとても強気になって「もっと上がるのではないか」と買いついてみると天井であったり、どんどん下がる相場で皆が弱気になっているときに得てして自分もものすごく弱気になり、どうしようもない不安に駆られ大損して投げたところが底だったと言うことも良くあることなのです。でも、これはよくよく考えてみると宗久翁が言うまでもなく当たり前のことなのです。皆が上がると思って買いついたあとはいったい誰が買うのでしょうか?誰も買う人がいないと我慢しきれず見切る人が出てきます。そうすると相場が下がり、投げが投げを呼んで相場は下落となるのです。逆に皆が投げ、売った、あとはどうなるのでしょう。誰も売る人がいなければ我慢しきれず買い戻しも入ります。そして買戻しで値を戻しだすと「やはり底だ」とばかりに買いが集まり、値を戻す、ということになるのです。良く相場を見極めて自分も皆も強気になったとき、皆も自分も弱気になったときには注意が必要なのではないかと思います。


豊年に米売るなということあり。但し、豊年故人気弱く、相場見越し安きなり。日本中、上作稀なり。いずれかの国か欠作出る故、九、十月より大阪上げ来るべし。また、豊年と諸方へ聞こゆる故、冬中買い人も来るべし。

 豊作の年に空売りをしてはいけないということがあります。豊作の年は人気も弱く、相場の見通しも安くなるものです。ただ、日本中全部が豊作となることはまれで、9月、10月と値段の高いものも入ってきます。また、豊作と全国に聞こえることで、普段は人気のない、冬の間にも買い付ける人が出てくるのです。

 株式相場でも決算が悪く売られることもありますが、売りが一巡すると、もう売る人もなく、悪材料出尽くしから買われることもあります。決算が悪いからといって単純に売り進むのも危険でどこまで、織り込んでいるかということが重要になってくるのです。
 また、企業決算の悪いものが多いとされ相場全体が落ち込んでいるときも「悪い悪い」と織り込んでくれば相場も反発してくるものなのです。皆が弱気の時は相場も底になる、皆が強気の時は相場も天井となることが多い、ということです。


天井を買わず、底を売らず。但し、第一の心得なり。上がる時も下がる時も、天井底を知らざる故、此の上、何程上がる下がると上げ留まり下げ留まりの考えもなく、買い募り売り募る故。つまり損するなり。上げ過ごす時は、その後決して下がると心得べし。下がる時は、決して上がると心得べし。此の時、欲を離れ思い入れを立つべし。

 天井を買わないこと、底を売らないこと、が大切で、まず最初に考えなければならないことです。上がる時も下がる時も天井や底を考えていないと、あとどのくらい上がるのか下がるのか、何処で上昇が止まるのか下落が止まるのも考えずに売り買いするから損をするのです。上がり過ぎたものは必ずその後下がるものと考えておくべきで、下がるときはその後上がると考えるべきなのです。このときに欲張ったり、変な思い入れを捨てなければならないのです。
 今の株価の位置がはたして高いのか安いのか何も考えないで、闇雲に「○○に書いてあったから」「△△さんが言っていたから」と言うだけで買いついたり、売ってみたりするのはとても危険なことです。この相場の底がこのあたりだと思うから、ちょっと買ってみる、とから、まだ天井までかなり値幅がありそうだから買って見よう、というように常に天井や底、上値目処、下値目処などを考えて投資すべきなのでしょう。また、損切り(損失を確定する反対売買)の水準を決めておくこともとても大切なことです。「前の高値を割り込まなければ1,000円まで行く」などと考えて、「前の高値」を割り込んだら、損をしてでも売ってしまう、といったようなことが大切なのです。
 いずれにしてもチャート等を利用して天井や底、今の株価位置をしっかりと把握して、最初に決めた通りの損切りや利益確定をしっかりとしておくことが大切なのではないかと思います。


 なかなか頭ではわかっていても行動が伴わない、というようなことが良くあります。相場のうまい人、下手な人(「プロ」と称するディーラーにもうまい人と下手な人はいます)の一番大きな違いは「割り切り」、「決断力」ではないかと思います。きっちりと取るべき利益は取り、出すべき損は出す、といったことが冷静に出来れば「損失を少なく、利益を多く」することも可能で、うまく儲けることが出来るのではないでしょうか。

 (マネックス証券 清水洋介)

 「相場の世界」のバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/forum/archives/b_shimizu/index.html

 また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で feedback@monex.co.jp までお送りいただければ清水から回答いたします。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.投資信託基準価額
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/fund.htm

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.マネックス社長 松本大のつぶやき
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
4月15日   <検定>

 私はこのことには明るくないのですが、なぜ我が国では教科書に検定制度があるのでしょう?これは他国でもあることなのでしょうか、それとも我が国固有のものでしょうか?

 教科書の内容が、近隣諸国との関係に悪い影響を与えたりしています。しかしそれは国が「検定」、即ち"AUTHORIZE"するから事が大きくなるのであって、最初から自由に教科書を作らせておけば、問題はもっと小さくならないでしょうか?

 こう書くと、いかにも姑息な対応のように聞こえますが、それだけでなく、根本的な改善にも繋がっていくと思います。なぜなら、そもそも「検定」がなければ、もっと色々な観点や研究に基づいた教科書も作られるでしょうから。そしてどの教科書を使うかは、先生と生徒の選択です。この論点は、最近もどこかの新聞の社説かコラムで書かれていました。

 既に何年もの間、この問題は論ぜられてきたのでしょう。そして私は門外漢で、事情や背景をよく知りません。しかし言論と教育の選択肢を狭め、かつ外交上悪影響しかないと思われるものを、なぜ維持していく必要があるのでしょうか?

===================================「マーケット朝一番!」バックナンバーが見られます!
 http://www2.monex.co.jp/forum/archives/b_shimizu/index.html
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
創刊号からのマネックスメールバックナンバー(マネログ)はこちらから→ http://www.monex.co.jp/monex_blog/index.html

マネックスメール全文を過去にさかのぼって読むことはもちろん、“つぶやき”の部分だけをさかのぼることや、キーワードで過去のある部分を検索することも可能です。ぜひ一度お試しください。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
mailto:feedback@monex.co.jp


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-6.母も喜ぶプレゼント付き! 知ってトクするカウントダウンクイズ
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
マネックス証券と日興ビーンズ証券の商品やサービスに関するクイズコーナーです。4月20日水曜日までに下記ウェブサイトからご回答ください。見事正解された方には、「日本橋高島屋オリジナル 生花アレンジメント「サンクフル」」を抽選で8名様にプレゼントいたします。ふるってご応募ください。
商品:日本橋高島屋オリジナル 生花アレンジメント「サンクフル」
5月8日(日)は「母の日」。カウントダウンクイズでは、母の日にふさわしいプレゼントをご用意いたしました。お贈りするピンクのカーネーションの花言葉は、「感謝」「上品・気品」「暖かい心」。日頃いえない言葉をピンクのカーネーションに込めて伝えてみませんか。

*ご当選者の方には、お送り先の指定をお伺いして5月8日にお届いたします。http://www.takashimaya.co.jp/shopping/tvm/1042/2098/html/2249_41128_01.html
----------------------------------------------------------------------

【第1問】
マネックス証券では、合併後のマネックス・ビーンズ証券のウェブサイトを快
適にご利用いただくために、ログイン可能なデモ画面を用意しました(2005年
4月27日(水)まで)。現在マネックス証券でご利用いただいているログイン
IDとパスワードでログインでき、4月17日以降は取引履歴や入出金履歴の一部
などが閲覧できます。
それでは、このデモ画面の名前は、以下のうちどれでしょうか?

1. マナビゲーションサイト
2. マネックス・ビーンズ証券ウェブサイト
3. トライアルサイト

ヒントはこちら>>
http://trial.monex.co.jp/


【第2問】
日興ビーンズ証券では、クォンツ・リサーチ株式会社による、プレミアム情報
の提供を開始しました。相場全体の上昇、下落の影響を回避しつつ、利益獲得
を目指すための「ロングショート分析ツール」と、もう一つのサービスの計2
種類です。
それでは、定量分析手法を使ってテクニカル、ファンダメンタルから株価を分
析したり、銘柄を検索したりすることができる、同社によるもう一つのプレミ
アム情報の名称は、以下のうちどれでしょうか?

1. クォンツ・プロフェッショナルサービス
2. クォンツ・プラチナサービス
3. クォンツ・プレミアムサービス

ヒントはこちら>>
http://www.nikkobeans.co.jp/AboutUs/0/guest/G800/new/news5048.htm
-----------------------------------------------------------------------
◎プレゼント応募要領◎ 

下記のURLにアクセスしていただき、クイズの答え、住所、氏名、メールアド
レス等を入力してください。何か一言、コメントをつけていただけると幸いで
す。

https://www2.monex.co.jp/j/countdown_quiz/

締切日 :2005年4月20日(水)
抽選日 :2005年4月21日(木)

※当選の発表は、商品の発送をもって代えさせていただきます。

===================================
<マネックスメールを解除したい時は>
・当社に直接申し込まれたお客様
 マネックスメールの受信解除、メールアドレスの変更等はこちらへ
 ▽ http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/joho/monex_mail/
 アドレスの変更の場合、お手数ですが、旧アドレスの解除、新規アドレスの
 登録という方法でお願いします。
・まぐまぐ、Macky!、melmaご利用のお客様
 解除をしたい場合は、ご自身がご利用のシステムから行って下さい。
 ▽まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000017399.htm (ID:0000017399)
 ▽Macky! http://macky.nifty.com/check.htm (マネックスメール)
 ▽melma http://www.melma.com/ (マネックスメール m00015629)
 何れもメールでの解除はできません。HPにアクセスして行ってください。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●配送できないメールアドレス等の解除について
マネックスメールでは、ご登録いただいたメールアドレスに間違いがありメー
ルを配送できない場合や、何らかの理由で一定期間登録メールアドレスへメー
ルが配送されない場合、その他弊社がやむを得ないと判断した場合には、登録
メールアドレスを解除させていただくことがございます。予めご了承下さい。
マネックスメールへのご登録にあたりましては、正しいメールアドレスが入力
されていることをご確認下さい。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
マネックスメールはマネックス証券株式会社(以下「当社」)が発行するメー
ルマガジンです。マネックスメールの著作権は当社に属し当社の許可なく複製
・再配信等を行うことはできません。当社は有価証券の価格の上昇又は下落に
ついて断定的判断を提供することはなく、マネックスメールをもって有価証券
の売買を勧誘するものでもありません。投資等のご判断は、ご自身の自己責任
においてされますようお願い致します。当社は、お客様のマネックスメール情
報サービスのご利用により生じた損害につきましては、その責を負いません。
またマネックスメールに他社から提供されているコンテンツに関しては、それ
ぞれの会社が作成したものであり、その内容の正確性・有用性等について当社
は一切責任を負いません。
http://www.monex.co.jp/
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

マネックスからのご留意事項

「マネックスメール」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

5000号以降のマネックスメール

コラム一覧