マネックスメール 2005年5月6日(金)

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マネックスメール 2005年5月6日(金)

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 マネックスメール<第1411号 2005年5月6日(金)夕方発行>
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<新規公開株式等の抽選方法変更> 合併でより広い範囲の銘柄取扱を実現!http://www.monex.co.jp/AboutUs/0/guest/G800/new/news5051.htm
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≪本日の目次≫
 1.マネックス・ビーンズ相場概況
 2.資産設計への道 〜その168 勉強会競争 内藤 忍
 3.相場の世界 −第39回−
 4.投資信託基準価額
 5.マネックス・ビーンズ証券社長 松本大のつぶやき

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-連休中の米国株が堅調な動きであったことを受け大幅高

日経平均            11,192.17 (△190.06)
日経225先物         11,170 (△150 )
TOPIX            1,150.76 (△ 18.96)
単純平均             436.11 (△ 5.85)
東証二部指数           3,578.42 (△ 47.33)
日経ジャスダック平均       1,985.46 (△ 14.61)
東証一部
値上がり銘柄数         1,379銘柄
値下がり銘柄数          191銘柄
変わらず             79銘柄
比較できず            2銘柄
騰落レシオ             88.48% +7.16%
売買高            12億6525万株(概算)
売買代金        1兆1842億6100万円(概算)
時価総額          357兆4438億円(概算)
為替(15時)          104.72円/米ドル

◆市況概況◆
 日本市場が連休となっている間に米国市場が堅調な動きとなったことや、中国での反日デモがなかったことなどを受けて買い先行の始まりとなりました。ヘッジ売りをしていた向きや連休明けとなる来週からの相場の先高期待の強さで、買い先行となったようです。先物も買い気配で始まるなど、ヘッジ売りの買戻しが主体となったようですが、寄り付きの買いが一巡した後も底堅い、堅調な相場となっていたこともあって、買戻しを急ぐ動きも出たようです。
 ほぼ全面高となるなかで、為替が円高に振れたにもかかわらず、トヨタ(7203)やキヤノン(7751)などの輸出関連銘柄が大幅高となるなど、目先の為替動向などよりももっと長い目で見た収益面からの割安感を是正するような動きとなっていたようです。目先筋の利益確定売りは出るものの、押し目買い意欲は強く、押し目らしい押し目もなく、堅調な地合いが続きました。

 後場に入ってからも堅調な地合いは続き、週末ということもあって、目先筋の売りも嵩んでいたのですが、それ以上に買戻しや積極的な買いが目立ち、堅調な展開が続きました。後場の寄り付き直後に前場の高値を上回る場面もあり、上値追いも期待されたのですが、さすがに一気に日経平均が11,200円の節目を抜けるまでの材料もなく、上値の重い展開となりました。それでも、上値の重さを嫌気した売りが嵩むこともなく、目先筋の売りに買戻しや押し目買いがせめぎ合う、といった格好で指数は小動きとなりました。

 結局引け際まで堅調ながらも上値の重い展開が続きましたが、出来高も伴い目先筋の利益確定売りをこなしながら堅調な引けとなりました。個人投資家も多く参戦してきているようで、目先的な値幅取りも含め、小型銘柄も大幅高となるものが目立ちました。日経平均、TOPIXは高値引け、日経ジャスダック平均も年初来高値更新で高値引け、二部株指数も大幅高の高値引けとなり、買い方の回転も効いて来ているような展開になってきました。

 連休前の2日の相場展開と、今日の相場展開ではセンチメントが全くと言っていいほど変わったような感じで、米国市場が大きく崩れることがなければ、連休明けの相場に期待を持たせるような引け味となりました。

 (マネックス・ビーンズ証券 清水洋介)

◆テクニカルコメント◆
チャートの簡単な説明を用意しました。下記をご覧ください。
http://www2.monex.co.jp/j/asa/Setsumei.htm

 ☆日経平均・TOPIX☆

 TOPIXは上に抜け、「窓埋め」に入った感じですが、日経平均は依然として4月18日の大陰線(寄り付きが高く引けが安いもの)の中での動きとなっています。遅行線が雲の下限で上値を押えられたような格好となっており、ここを抜けるかどうかといったところでしょう。TOPIXが抜けていることやRSIやストキャスティックスに上値余地があることを勘案すると上に抜けて「窓埋め」の動きとなってもおかしくはないところです。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Nikkei.htm
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Topix.htm

 ☆日経ジャスダック平均☆

 遅行線が日々線を上に抜け、転換線も基準線を上回り、基準線も上昇に転じ、高値更新となり、強含みの形となりました。RSIにも上値余地はあり、「次」の上昇トレンドに入ったと見てもいいのいかもしれません。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jasdaq.htm

 ☆債券先物☆

 141円を超えてくる勢いとなって来ました。株式市場が堅調な動きとなっているにもかかわらず、堅調な展開となっています。当面は「N計算値」である141.28円あたりを目指す動きとなって来そうです。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jgb.htm

 ☆為替(ドル円)☆

 円高が進みましたが、とりあえず、日々線が雲の下限にサポートされた格好となりました。遅行線も雲を意識したレベルとなっており、いったんはドルの底値を探る動きとなるのではないかと思います。RSIやストキャスティックスも買いゾーンにあり、いったん日々線が雲の下限に沿うように底堅い動きとなるのではないでしょうか。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jpy.htm

 ☆ 個別銘柄分析 −東洋紡(3101)− ☆
 遅行線が雲の下限で下げ止りました。この水準は昨年の11月に何度かつけた上値であり、昨年の12月22日から24日にかけて空けた「窓」の水準となっており、「ちょうどいいところ」で下げ止った格好です。遅行線が雲の中での動きとなっており、雲が上昇してくる中で、日々線と絡んでくるまでは堅調な戻り相場となるのではないかと思います。ちょうど、日々線が雲のねじれた部分(図のAのところ)か雲の薄くなっているところ(図のBのところ)に向かう動きとなってくるのではないかと思います。RSIやストキャスティックスが先行する格好となっていますが、上値余地はまだあり、戻り歩調が続くものと思います。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/K3101.htm


◆個別銘柄◆ 優良銘柄を中心にほぼ全面高
松村組(1857) 65円ストップ安売り気配
 大阪地裁に対して民事再生法の適用を申請し、負債額833億円を抱えて経営破たんしたと報じられたことを受け、嫌気売りや損失確定売りを浴びました。売り気配を切り下げ、ストップ安売り気配のまま取引を終えました。

住友電(5802) 1,139円(△46)
 2005年3月期の連結経常利益が、前々期比52%増の920億円前後となったもようだとの観測記事を好感して買いを集め、大幅反発となりました。

トスコ(3304) 510円(△80)
 次世代型排ガス浄化フィルターの事業化で伊藤忠(8001)と業務提携すると発表したことを受け、先行きの収益が拡大するとの期待から買われ、ストップ高となりました。

兼  松(8020) 154円(▲2)
 2005年3月期の連結純利益が従来予想の40億円を下回り、前々期比24%減の24億円になったと発表したことを嫌気して売られました。他の商社が軒並み増益となっているだけに、下方修正には敏感な反応があったようです。

ジャパンケア(7566) 289円(▲11)
 セントケア(2374)との経営統合を白紙撤回したことで、嫌気売りが先行したようです。一方のセントケアも寄り付きこそ軟調となりましたが、その後は買い戻し等が入って上昇に転じました。

京セラ(6971) 7,820円(△120):100株単位
 赤字が続き、大きな経営課題になっていた米国での携帯電話端末の生産をシンガポールの電子機器メーカーに外部委託すると報じられたことで、収益の改善を期待した買いを集めました。値がさハイテク株を物色する動きにも乗ったようです。

電 化(4061) 370円(△13)
 2006年3月期の連結営業利益が市場予想を上回り、前期推定比9%増の280億円前後と5年ぶりに最高益を更新する見込みという観測記事を好感して買われ、反発となりました。


◆ランキング◆
東証一部値上がり上位
 材料株が上位を占めています。

東証一部値下がり上位
 小口の見切り売りに値を崩している材料株ばかりです。

東証一部売買高上位
 低位株がディーリングで堅調な動きとなっています。

東証一部売買代金上位
 国際優良株が上位に顔を出しています。

詳細は→
http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス・ビーンズ証券のウェブサイトにログイン後、「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。
 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.資産設計への道 〜その168
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-ゴールデンウィークは遠出できなかったこともあり、1月に出版した「資産設計塾」の続編の原稿書きに集中しました。ようやく100ページ程度まで進むことができ出口が見えてきた雰囲気です。とは言えデータの収集や図表の作成など懸案が山積しており、仕事をしながら進めていっていつになったら完成するのか予定は立っていません。
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勉強会競争

投資は勉強しないと成功しないというのはこのコラムでも何度も繰り返していっていることです。「カモにされない」つまりインデックスを上回る運用を実現するには市場に参加している他の人を上回る、知識・情報などを持っていなければならないからです。

しかし残念なことに日本の学校教育では投資、資産運用について体系的な教育を提供しているところはありません。証券投資を教えるファイナンスの授業が大学の経済学部にあったとしても、そこでは健全な資本市場の発展、効率的な市場とは、といったあまり投資の役にすぐには立ちそうにない理論が教えられています。

どうやら日本の教育は実学を軽視する傾向があるようです。素直にお金を儲けたい、お金を殖やして人生の夢・目標を実現する方法を知りたいという実学はレベルの低いものと位置付けられているからでしょうか。それともそもそもお金の話をすること自体があまり品の良くないことで、学校教育にそぐわないと思われているのでしょうか。

結局、現実的に役に立つと思われる投資や資産設計の勉強は学校教育以外でやっていくしかありません。自分で何かを学びに行くというアクションを起こさないと勉強する機会は得られないのです。

●勉強する機会
そんな勉強をする機会はマネックス証券でも勉強会という形で提供していますが、セミナーや勉強会をビジネスにしている会社がいくつか誕生しています。
例えば株式会社クラビスはマネックス・ビーンズ証券の勉強会のビデオ・DVDの販売もお願いしている会社で、元々は不動産投資に関してのセミナーなどにに強みを持っている会社です。

マネックス証券時代の2004年春に販売を開始したビデオ・DVDは1年で販売5千本を突破。予想以上にのヒット商品になりました。

http://www2.monex.co.jp/marketcafe/benkyo/index.html

一方の¥塾(エンジュク)という会社はクラビスのライバルとして最近メキメキ力をつけてきた会社のようです。こちらの会社とは直接のお付き合いはありませんし、セミナーを見学したこともありませんがクラビスさんのスタッフ曰く「すごいライバルが出現しました」とのことです。

●勉強会・セミナーの選び方
このような勉強会・セミナーを企画運営する会社は品質管理と企画能力が競争力のカギになります。開催したセミナーの満足度が高ければリピーターが増えますし、評判が悪ければ参加者が集まらなくなり会社として経営が成り立たなくなってしまいます。

また優秀な講師をどうやって見つけるか、参加者のニーズに合ったセミナー企画をいかにスピーディに開催までもっていけるも他社との差別化の要因になります。最近ではBlogや書籍で評判になっている人を講師に呼ぼうと2社が競争してアプローチするといったことも頻繁に発生しているようです。

勉強会を選択する側にある個人投資家としては、このように会社同士で競争し選択の幅が広がるのは好ましいことです。

良い勉強会とは講師の話がわかりやすく、内容が実際に使えるものであるということが前提でしょうが、見分ける方法としては

(1)過去に複数回実施されていること
(2)過去の実績で参加者の満足度が高いという結果が出ていること
(3)参加して得られる期待利益が参加費用を上回ると予想できること

が最低でも必要ではないかと思います。ホームページなどで過去の開催実績は確認できますのでよく読んでから参加しましょう。

●マネックス・ビーンズ証券の勉強会
マネックス・ビーンズ証券も負けてはいられません。合併してからも今までのマネックス証券同様、勉強会は最低でも毎月1000人動員規模で続けていきます。満足度をお客様に得ていただけるようにアンケート調査を実施して品質管理を行っています。アンケートの結果無くなってしまった勉強会もあります(講師にとっては毎回スリル満点です)。

http://www2.monex.co.jp/marketcafe/benkyo/hyouka.html
(過去の勉強会の参加者からの評価)

今後さらに勉強会をより良いものにするためにはお客様からの要望・意見といったフィードバックが大きな力になります。

feedback@monex.co.jp に是非勉強会についてのご意見、ご要望を送ってください。たくさんの建設的なメールは新しい勉強会の企画、品質の一層の向上につながるだけでなく、マネックス・ビーンズ証券マーケティング部の勉強会担当者をさらにやる気にさせるのです。

ご協力を是非お願いします。

今回の話のまとめ---------
●カモにされないために投資には勉強が必要
●選択肢は増えてきたが良い勉強会を選んで参加することが重要
●マネックス・ビーンズ勉強会の品質向上にはお客様のフィードバックが一番
ではまた来週・・・。

内藤 忍
http://www2.monex.co.jp/forum/archives/c_naitou/index.html

資産設計について聞いてみたいことがある方はメール件名「内藤」宛で
feedback@monex.co.jp まで(コラムで紹介させていただく場合があります)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.相場の世界 −第39回−
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-本間宗久相場三昧伝

−日柄・季節性−

 今回は「目先の事象」や「決まっているから」ということに惑わされてはいけないということについて書かれているものと取り上げて見ました。米相場特有の言い回しもありますが、現在の株式相場に応用できるものも多々あり、大いに参考にしたいものです。


豊年の凶作、凶年の豊作ということあり。但し、ニ三年上作、国々米沢山にある時、不作にても深く構いにならず、四五年、半六分七分にて米不足する時は、上作にても米上がるなり。すべて、上作ニ三年続く時は、不足の心を忘れ、怠り飽くことのみにて厭わざる故、左様の節は一両年の内、手の裏かへしの高値出ると心得べし。

 豊年の凶作、凶年の豊作、という矛盾するようなことがあります。これは2〜3年豊作が続き、国中に米が余っているようなときは、一年くらい不作の年があっても大きな影響はなく、逆に4〜5年、不作の年が続くと一年だけ豊作になっても米が不足するようなこともあるのです。豊作が2〜3年続く時は米が不足して困ったときを忘れて倹約などもしないで米を浪費するのでこういう時は一両年中に米が不足し、手のひらをかえしたように、米相場も高値が出るのです。

 これは相場に対する投資家の心得と同時に、ファンダメンタルズを見る上での教訓として役に立つ言葉です。好業績が何年も続いた後というのは多少業績に陰りが見えてもまだ割安に放置されているような銘柄もあり、逆に好業績が長年続いていただけに多少の業績の落ち込みが一時的なものか、長期凋落の始まりなのか判断に苦しむようなことも出てくるのです。その中で、「豊年」が続いて気持ちが緩んだことで業績に陰りが見えたものか、「豊年」が続きまた、「次」への踊り場として業績の伸びが一服となったものかを見極めることが重要となってきます。目先の業績だけではなく、先行きへの見通し、あるいは過去の業績がどこまで株価に織り込まれているのかを見ることが投資をする上でも大切ということです。ここで言うように「豊年」⇒「米余り」⇒「相場下落」、「凶年」⇒「米不足」⇒「相場上昇」、と安易に決め付けてかかるのは間違いの元で、どういった「豊年」=「好業績」、なのかどこまで織り込まれている「凶年」=「業績悪化」なのかを見極めることが重要なのです。


 六月土用の入り六日の内に、丑の日あれば秋風早く立つ故、作悪しきなり。七月七日の雨、大雨はそれほどになし、少雨は大いに作に悪しきなり。秋の彼岸、一日にても九月へ掛かる時は、決して不作なり。後るるが故なるべし。日蝕は四つ前時より八つ過ぎまでにあれば作に悪しきなり。その外前後は構いなしとなり。然れども日蝕月蝕ある年は是まで大小となく不作なり。厄日は八十八夜無難なれば二百十日無難なりという。

 6月の土用の入りから6日のうちに丑の日があれば、秋風が早く立ち、作柄は悪くなります。7月7日の雨、や大雨はそれほど影響はないのですが、雨が少ない場合は大いに作柄に悪影響となります。秋の彼岸が一日でも9月へ掛かる時は必ず不作になります。どうしても成長が遅れるからです。日蝕は午前8時から午後4時くらいまでにあれば作柄に悪影響を及ぼし、その他の時間であれば影響はないのです。ただ、日蝕や月蝕のある年は大小の違いはありますが、不作の年となります。厄日は八十八夜が何事もなければ、二百十日も何事もないと言われます。

 これは相場の習性というか、いわゆる「アニバーサリー」と言われることを述べたものであると思います。米相場と株式相場とではいろいろと違いはあるものの、昨年の相場などを見ても3ヶ月ごとに、四半期決算のあるたびごとに相場の上げ下げが見られました。つまり、決算発表前には「悪い決算を発表するのではないか」と手控え気味になり、手仕舞いの売りで値を崩すものも見られ、軟調な相場となるものが多くなりました。ところが決算が発表されると「思ったより悪くない」ということで買い直され、相場が上がるというようなことが3ヶ月ごとに繰り返されたのです。また、12月は外国人投資家の決算があるため株は手仕舞い売りに押され、1月は外国人投資家が新年度に入り買い直すので高くなる、というような季節要因が注目されることもあります。また、10月は暴落することが多い、とか4月が陰線(月の始めが高く、月末が安いこと)時はその年は安い、とかジンクスめいたことが言われることもあります。ちゃんとした根拠のあるもの、ないものいろいろありますが、個別銘柄も相場全体も、相場の周期的な動きや、季節性、というところに目を向けてみるのも投資のヒントとなることもあるのではないかと思います。


 足らぬものは余る、余るものは足らぬと申すことあり。但し、多きものは諸人沢山と心得、油断して覚悟せず、それゆえ極意不足するなり。不足なる物は人々、油断なく、覚悟としてととのへ置く故、極意は余るなり。

 足らないものが余り、余っているものが足りないということがあります。これは、誰もが沢山あると思うと油断して、無駄遣いばかりするので最後には足りなくなり。足りないとわかっているものは、無駄遣いせずに余裕を以って、倹約して調整しながら食べるので最後は余るようになるのです。

 これも株式相場に置き直すと「売られ過ぎ」「買われ過ぎ」ということにつながってくるものと思います。つまり、「この会社は業績がいいから」と安心して高値圏でも買っていると、皆がそう思って買った後は誰も買う人がなくなり、最後には見切り売りや業績の伸びの鈍化などの悪材料が出て、下落してしまい、逆に「この会社はだめだから」と売り続けていると最後には売る人がいなくなり、底堅い動きから買戻しなどで相場が急騰する、というようなこともあります。常に需給を考え、「買い場・売り場」を考えて行動していないと、いつのまにかはしごをはずされたり、置いてけぼりを食らったり、ということもあるのです。

 自分で相場の方向性や企業業績の見通し、相場のサイクルなどを事前に考えて置くことは非常に大切なことです。ただ、あまり事前に立てた予測にしばられても相場の動きを見誤ることになりかねません。しっかりと相場を見際め、事前の予測を需給動向などを見ながら修正していうことが相場でうまく立ち回るには必要なのではないかと思います。ここに書かれていることも突き詰めて言えばしっかりと「需給、株価のサイクル、周りの環境」などを見極めて常に自分のポジションを置くべきところに置くことが大切ということなのではないでしょうか。

 (マネックス・ビーンズ証券 清水洋介)

 「相場の世界」のバックナンバーは以下でご覧頂けます。
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 また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で feedback@monex.co.jp までお送りいただければ清水から回答いたします。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.投資信託基準価額
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/fund.htm

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.マネックス・ビーンズ社長 松本大のつぶやき
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
5月6日    <連休>

 それぞれの方が、それぞれの連休を過ごされていることと思います。私はこの会社を創ってから、まともに連休を休めたことはありません。日程的にゴールデン・ウィークに大きな作業をすることが多く、結果的にそうなっています。今年の連休も、やはり同様でした。

 昨日までの三連休も、度々会社に来たのですが、その合間を縫って、ちょっとだけ会社の近くの街にも出掛けました。銀座はすぐ目の前にあるのですが、毎年客引きのためにイベントをしています。今年も約50団体、総勢2000人程度にのぼる「ゴールデンパレード」というブラスバンド、バトントワラーによる行進がオフィスの直下を行進しましたし、「ヘブンアーティスト」という大道芸人大会も催されていました。それでもやはり人混みは少なく、普段に比べて快適です。

 都心で一番好きな場所は「東御苑」です。これは皇居の横というか、皇居の中にある公園なのですが、あまり一般には知られていないようで、連休中に限らず、いつでも空いています。江戸城の素晴らしい城壁、春であれば梅林、初夏は菖蒲池などを楽しめるのですが、圧巻は天守閣跡前の広場です。都心中の都心、東京のど真ん中、しかも小高い場所に、素晴らしく手入れされた芝の広場があります。この場所は芝の中にも出入り自由で、人数も少なく、しかもアレをやってはいけない、コレをやってはいけないという制約が少なく、皆が節度を持って、静かに過ごしています。その芝の広場の真ん中で、仰向けになって大の字になるのが大好きです。

 空は青く、本当に平和な空間で、しかもとっても贅沢な気持ちになれます。この連休中にも、一回だけこっそり行きました。あまり大勢の人には知られたくない、とっておきの場所です。東京はとても緑の多い街です。この良さをこれからも保存していって欲しいものだと思います。

追伸:5月2日にお客様に御迷惑を掛けたシステムの問題点につきましては、   昨日までの連休中に対応を完了致しました。詳細はホームページに掲載   させて頂いております。


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