マネックスメール 2005年5月12日(木)

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マネックスメール 2005年5月12日(木)

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 マネックスメール<第1415号 2005年5月12日(木)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.サンプラザ中野の株式ロックンロール
 3.相場の花道−先物・オプションも演歌同様歌えます!
 4.投信売れ筋ランキング
 5.投資信託基準価額
 6.マネックス・ビーンズ証券社長 松本大のつぶやき
 7.「ブリッジレポート」〜あなたの代わりに会社訪問〜

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 またバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-米国株が堅調だが決算への反応も鈍く、方向感なく小動き

日経平均            11,077.94 (▲42.76)
日経225先物         11,080 (▲20 )
TOPIX            1,140.49 (▲ 4.81)
単純平均             435.42 (▲ 1.56)
東証二部指数           3,596.39 (▲ 5.12)
日経ジャスダック平均       1,996.90 (△ 5.01)
東証一部
値上がり銘柄数          490銘柄
値下がり銘柄数         1,018銘柄
変わらず             136銘柄
比較できず            2銘柄
騰落レシオ            88.97% -2.76%
売買高            12億6793万株(概算)
売買代金        1兆0353億9400万円(概算)
時価総額          354兆2508億円(概算)
為替(15時)          106.07円/米ドル

◆市況コメント◆
 米国株式市場は小幅反発となり、底堅い動きとなったのですが、日本市場は寄り付きこそ堅調な動きとなったものの、積極的な買い気に乏しく、決算発表での材料出尽くし感も強く、終始もたついた動きとなりました。

 寄り付きは前日の終値近辺で、おとなしい寄り付きとなった後は好業績銘柄を中心に買い上がる動きもありましたが、戻り売りや目先筋の利益確定売り、見切り売りも多く、軟調な動きとなりました。その後はザラ場(取引時間中)に好決算を発表するような銘柄も多かったのですが、反応は鈍く、かえって材料出尽くし感や業績見通しが期待したほどではなかったということで売られる銘柄も多く、軟調な展開となりました。

 それでも好業績銘柄への押し目買いも多く、好決算を発表する銘柄が多い中では下値を売り叩く動きも鈍く、底堅い動きとなり、全般に小動きとなりました。先物にもまとまった売り買いは少なく、方向感のない動きが続きました。
 後場になっても大きな動きはなく、もたついた展開が続きました。続々と発表される決算にも依然として反応は鈍く、相場全体の方向感が出るような動きとはなりませんでした。昼の市場外取引は金額はそこそこ大きく、買い越しとなったと伝えられたのですが、市場の関心は薄く、影響は殆どありませんでした。個別の材料にも反応しきれず、決算が発表されると予想以上の決算や見通しを出さない限り、材料出尽くしとしていい決算でも悪い決算でもとりあえず売られるというような感じになっていました。

 決算発表にも素直に反応しきれない中では、個別銘柄の値動きだけを見て動くといったような展開になっており、小型銘柄の値動きのいいものが目先筋や個人投資家の注目を集め、商いを伴って堅調な動きとなっていました。いわゆる主力銘柄は値動きの悪さや決算発表で材料出尽くし感から売られるものが多く、主要指数は軟調な動きとなっていました。一方で二部株指数は軟調となったものの、日経ジャスダック平均や東証マザーズ指数といった個人投資家好みの小型株の動きを表す指数は堅調な動きとなっていました。

 (マネックス・ビーンズ証券 清水洋介)

◆テクニカルコメント◆

チャートの簡単な説明を用意しました。下記をご覧ください。
http://www2.monex.co.jp/j/asa/Setsumei.htm

 ☆日経平均・TOPIX☆

 TOPIXはきっちりと「窓埋め」して基準線で頭打ちとなり、遅行線も雲の
上限を抜けずに下落となりました。いったん図の赤い点線のところ(1月の安値、遅行線が絡むところの雲の下限)くらいまでの調整となる可能性もあります。日経平均も依然として4月18日の大陰線のレンジの中、と考えておいた方がよさそうです。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Nikkei.htm
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Topix.htm

 ☆日経ジャスダック平均☆

 小動きながらも堅調な展開となっています。そろそろRSIも高値圏に張り付くような格好となり、上値の重くなってくるところではないでしょうか。基準線や移動平均との乖離も大きく、上値を積極的に追うというよりも高値圏での保ちあいとなってくるのではないかと思います。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jasdaq.htm

 ☆債券先物☆

 戻り歩調とはなっているのですが、戻りも鈍い状況となっています。RSIの動きは調整が進んでいることを示していますが、力強く上伸するには中途半端なレベルという感じです。当面の安値は図の赤い線(2月の高値の水準=「S点」)までと考えておいていいのでしょうが、5月6日の高値を抜けるまでは「戻れば売り」といった状況が続きそうです。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jgb.htm

 ☆為替(ドル円)☆

 遅行線は基準線を抜けて来ました。日々線も雲を抜けて来た感じですが、基準線を抜けるか基準線が上昇する、あるいは転換線が基準線を上に抜けてくるまでは完全に(ドルに)強気になりきれないという感じです。ただ、RSIやストキャスティックスは上昇を示唆しており、当面は雲の上限を意識しながら堅調な展開となってくるのではないでしょうか。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jpy.htm

 ☆ 個別銘柄分析 −三菱東京FG(8306)− ☆
 図の赤い点線のような下落のチャネルラインの中での動きとなっています。遅行線が日々線に、日々線は基準線にきっちりと上値を押えられる格好で下落を続けています。4月18日の下落でチャネルラインの下限を試し、今は戻りの段階でチャネルラインの上値、基準線を抜けるかどうかといった水準になっています。あと1〜2週間くらい経つと基準線が下落してしまうので、その前に上値の基準線を抜けて雲の薄いところを目指すのか(図の青い矢印)、あるいはここはいったん安値を試すような動きとなるのか(図の桃色の矢印)といったところで、来週しっかりと基準線を抜けてくるかどうか注目したいところです。→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/K8306.htm


◆個別銘柄◆ 決算発表への反応は相変わらず鈍く、材料株が物色された
トミー(7867) 1,951円(▲109):100株単位
 タカラ(7969)と経営統合する方向で最終調整に入ったと報じられたことを受け、同社にとって統合効果が不透明との見方から売られました。

ヤマダ電(9831) 5,700円(△90):100株単位
 今期に過去最多となる60カ所の出店を計画していると報じられたことで、更なる収益の拡大が期待できるとの見方から買いを集め、3日ぶりに反発となりました。

ツムラ(4540) 1,915円(△135)
 2005年3月期の連結決算が増収増益となり、2006年3月期も連続して増収増益となる見通しを発表したことを好感して買われました。日本で販売している漢方薬について、米国での臨床試験を実施すると発表したことも後押しとなったようです。

郵 船(9101) 619円(▲10)
 2005年3月期連結経常利益が前々期比2倍の1,548億円と過去最高を更新したものの、2006年3月期の同利益予想が1,500億円と減益見通しになったことから、利益確定売りや嫌気売りに押され、下げに転じました。

富士重(7270) 465円(▲27)
 前引け後に2005年3月期の連結決算を発表し、経常利益が23%減の435億円となった他、2006年3月期の同利益予想が前期比38%減の270億円と市場予想を大きく下回ったことで、失望売りを集めました。

アルフレッサHD(2784) 4,920円(▲20):100株単位
 成和産業(7411)を株式交換により完全子会社化すると発表したことを好感して買われ、小幅反発となりました。しかし、大引けにかけては相場全体と歩調を合わせて下げに転じました。

東ソー(4042) 473円(▲38)
 後場に入って前期2005年3月期の決算を発表し、連結純利益が295億円と20年ぶりに過去最高を更新したものの、2006年3月期の同利益予想が前期比22%減の230億円と、減益見通しだったことを受けて失望売りを集めました。


◆ランキング◆
東証一部値上がり上位
 好業績銘柄や材料株が小口の買いで上げています。

東証一部値下がり上位
 材料株の「残骸」が処分売りに値を崩したという感じです。

東証1部売買高上位
 好業績を発表した低位株がディーリングの対象となりました。

東証1部売買代金上位
 好業績銘柄が利益確定売りと手仕舞い売りに押し目買いで買い向かう格好となっています。

詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス・ビーンズ証券のウェブサイトにログイン後、「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。
 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.サンプラザ中野の株式ロックンロール
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-「サンプラザ中野と松本大の株本(かぶぼん)」 日本経済新聞社より
発売中!!「低金利の時代に株式投資を始めたい」そんな声に
お応えしてサンプラザ中野がやさしく解説いたします。
http://www.nikkei-bookdirect.com/bookdirect/item.php?did=35046
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
「サンプラザ中野出演情報!」
 
 5月14日(土) 12:00〜13:30 「メレンゲの気持ち」 日本テレビ
 5月14日(土) 21:00〜21:54 「出没!アド街ック天国」 テレビ東京 5月15日(日) 19:28〜19:58 「平成教育予備校」 フジテレビ
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

10日にサイン会をやった。サンプラザ中野だー!

 青春恋愛小説「大きな玉ネギの下で〜story of '85〜」のだ。渋谷でやった。取材陣も集まってくれた。ファンのみんなももちろんだ。しかしやられた。獅童にやられた。歌舞伎役者・中村獅童クンのことである。「女優・竹内結子さんの妊娠そして結婚へ」との報道にやられたのだ。早い話が、俺の記事はほとんど載せてもらえなかったのだ。残念。

 残念と言えば「外為」だ。前回「この先しばらく株は軟調」という識者の意見により持ち株を半分にした、と書いた。株を売ったお金でFXをやった。外国為替証拠金取引という奴だ。ポンドとユーロで買いポジションを持った。昨日の夕方までウハウハだった。見るたびに騰がっていた。マネックスFXで80万円くらい入れて4万円少々儲かっていた。夕方から外出した。携帯でチェックするたびに下がっていた。しかし強気は崩さなかった。もともとポンドは動きが激しい。だが激しさが半端ではなかった。家に帰ってチャートを確認したら、30分で1円以上下がっていた。なんじゃこりゃ!?である。もちろん含みは益から損へ大転換だ。マイッタ。今午前9時だが、また激しく動きだしている。原稿書いている場合じゃないよー。

 女性専用車両が首都圏でもそろってスタート、と記事になっていた。怒っている男性の団体もあるようだ。曰く「男性はみんな痴漢扱いか?」と。あるいは「女性専用車両の近くの車両は込み合う」と。ラッシュにはめったに遭わない俺だ。高みの見物で言わせてもらう。「もっと早くやるべきだった」「広告代理店はいったい何をしていたんだ」と。俺は経済史観だ。世の中は経済が動かしていると思う。現代であれば「広告代理店」が動かしている、と言い切ってもいい。広告代理店は強い影響力を持って現代日本に君臨しているのだ、たぶん。その広告代理店がこの専用車両に関してはあまり影響力を行使しなかったと考えられる。だって考えてみたまえ。広告は量ではない。一昔前とは違う。いかにピンポイントでターゲットにぶつけるかだ。例えば女性化粧品のポスター。全車両に1枚ずつ貼るよりも女性専用車両にまとめて張るほうが効果は高いだろう。だから専用車両は増えるはずだ。女性専用に限らず「団塊の世代専用」とか「資産1億円以上の富裕層専用」とか「萌え萌え系専用」とか。
 そういえば最近「黄色い線の内側まで下がってお待ちください」って言うんだね。白線の意味がなくなったのだね。その内「ホームの真ん中まで」とか言い出すのか?

 週末、テレビ出演多し。観てね。

サンプラザ中野:数々の爆発的ヒット曲を生み出してきた「爆風スランプ」で活躍。現在新たに「サンプラザ中野とノンスモーカース」を結成。
自身のホームページでも意外な側面を見ることができる。
http://www.sunplazanakano.com/

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.相場の花道−先物・オプションも演歌同様歌えます!
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 年初来の大幅下落や、大幅上昇が耳目をひいた最近の相場でしたが、一部ではNTレシオの下落がしばしば話題になっていました。

 と言いますのも、NTレシオは4月の後半からスルスルと下落。終値で見て、2月18日の10.00から5月9日には9.69まで大きく下落したからです・・・

 ということですが、これがどの程度のものであるかは、実際に取引をしてみないとなかなか分らないかもしれません。体感してみないと、理解しづらい部分はあるでしょうね。

 復習となりますが、NTレシオは日経平均株価をTOPIXで割ったもの。ちなみに、昨日の日経平均株価の終値は11120.70円、TOPIXの終値は1145.30ポイントですから、昨日の終値時点でのNTレシオは、
11120.70÷1145.30=9.71(倍)ということになります。

 去年の年初から見ますと、終値での高値(最高水準)は昨年1月20日の10.32倍。そして、安値(最低水準)は、今年5月9日の9.69倍です。

 ところで、10.32倍と9.69倍では何が違うの?ということになりますが、これが大違いなのです。といっても、NTレシオは2つの指数の比率に過ぎませんから、それだけ取り出してながめても意味がありません。

 ですので、具体的な取引の中でどの程度の効果・威力があるのかを、具体的に見てみましょう。そのためには、NTスプレッドというもの考えます。
 NTスプレッドは、日経平均株価を売ってTOPIXを買う、あるいは、日経平均株価を買ってTOPIXを売るというものです。実際には、先物、すなわち日経225先物とTOPIX先物を使ってこの戦略が行われます。

 5月9日の日経先物の終値は、11180円。一方、2004年1月20日の終値は11050円でした。また、5月9日のTOPIX先物の終値は、1152.5ポイント。一方、04年1月20日のTOPIX先物の終値は1071.0ポイントでした。

 先物の終値を使って、先ほどの注目される2時点のNTレシオを計算すると、今年5月9日は9.70倍であるのに対し、昨年1月20日のNTレシオは10.31倍です。

 仮に、昨年の1月20日にNTスプレッドを組んだらどういう結果が得られたかを見てみましょう。

 その前に、余談ですが、「NTショート」という業界用語があります。これは、日経225先物を売ってTOPIX先物を買うというもの。

 日経225先物の方からみてショート(売る)だからです。日本の先物創生期のトレーダーは、日経225先物の方を中心にみて、日経225先物を売って、それと同時にTOPIX先物を買うから、この形のNTスプレッド取引は「ショート(売り)」と呼びました。「NTショート」は、そんな自然発生的にできた用語です。
 さて、昨年の1月20日にNTショートを組んだとします。これは、日経225先物を11050円で売り、TOPIX先物を1071.0ポイントで買うというものです。
 そして、これを現在まで持ち越したとして、ことし5月9日に手仕舞います(この間のロール・オーバーやコストの話は無視します)。

−売買−
(スタート)日経225先物を11050円で1枚売り、
TOPIX先物を1071ポイントで1枚買う
(エンド)日経225先物を11180円で1枚買い、
TOPIX先物を1152.5ポイントで1枚売る

−損益計算−
日経225先物:(11050−11180)×1000(倍)=−130,000円
TOPIX先物:(1152.5−1071.0)×10000(倍)=815,000円
このスプレッド取引の結果は、合計で68万5千円の利益でした。

 これは日経225先物でいうと、685円分の利食いと同じです。このパフォーマンスはほめられるべきものなのでしょうか?

 そもそもですが、日経平均株価とTOPIXはきわめて近い動きをしています。統計で見ると、昨年1月20日〜今年5月9日までの間における日経平均株価とTOPIXの相関係数は0.96。きわめて強い相関で、両者はほぼ一体になって動いていることが分ります。

 そういう意味では、一方を売り、他方を売ることで、リスクの多くが打ち消されていることになります。

 では、これに対しリターンはどうなのか?先ほどあげた685円は大きいのか小さいのか?

 たとえば、ここで、オーバー・ナイトでのパフォーマンスを見てみます。昨日の終値で買って、そのまま今日の終値までヘッジをせずに持ちつづけた場合のパフォーマンスです。

 株価が上昇した例を、この04年1月20日〜05年5月9日で調べますと、もっとも動いたのが04年10月4日で330円。利益の規模で行くと、685円の大きさがわかります。

 また、日経225先物は、昨年の1月が11050円で、今年の5月が11180円では、130円しか動いていませんしね。

 ということで、一見リスクが低そうで、しかしリターンは決して低くないとうことで、なんとなく美味そうなNTスプレッド。それだけに、トレーダーを引き付け、NTレシオへの関心は尽きません。

 ただ、よく考えると、リターンがあるのですから、リスクがないはずはありません。少なくとも、株価指数という衆目監視の中にある商品ですから、それを使った戦略にフリー・ランチ(ただ取り)がないというのは当たり前のはなし。ここには錯覚がありますね。

 たしかに、マーケットのリスクはないのですが、リターンの源泉となる他の種類のリスクが存在するはずです。それがなんなのか? 次回以降で見ていきましょうね。

            (トレーダーズ・アンド・カンパニー 廣重勝彦)
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(注)本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予   測であり、情報の正確性について保証するものではありません。投資等   にあたっては、ご自身のご判断と責任においてされますようお願いいた   します。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.投信売れ筋ランキング ベスト5
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.ハイパー・ウェイブ
2.HSBCインドオープン
3.日経225ノーロードオープン
4.トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド
5.HSBCチャイナオープン
(5/2〜5/6 マネックス調べ)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.投資信託基準価額
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
詳しくは
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/fund.htm

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-6.マネックス・ビーンズ証券社長 松本大のつぶやき
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5月12日   <金融列伝 MW その2>

 MWはとてもキビシイ人でしたが、それは悪い意味ではなく、会社にとって必要な厳しさだったと思います。もし貴方がジャンボジェット機に乗っていたら、機長には厳しい人であって欲しいと思うでしょう。信頼に足る機長が、飛行中に操縦席を見たいと言う乗客を許しますか?ルールを守らずに騒ぐ乗客を放っておきますか?乗客の乗り心地を気にして、危険回避のためにすべき急旋回を躊躇しますか?多くの人の運命を左右するキャプテンは、常に冷静で厳しく、時に冷徹と思われる行動も取らなければならないことがある筈です。MWはそんな人でした。世界の資本市場が信じられないスピードで拡大し変貌していく中で、ウォール街の大手投資銀行には、まさに彼のようなキャプテンが必要だったのです。

 彼とは二度、「キャリア」について真剣に話したことがあります。一回目は私のキャリアについて、二回目は彼のキャリアについてでした。一回目の時、私はMWに聞きました。「貴方はどうしてこの会社で働いているのですか?」後日彼は、今迄で最も妙な、不思議なミーティングであったと周囲に語ったそうですが、大笑いした後に不敵な微笑を湛えてこう答えました。「自分よりも優秀な人間が、この会社には常にいるからだよ。それがとてもいい刺激になるんだ。」会社の中に彼ほど優秀な人材は他にいないと考えていた私には、その回答は意外であると共に新鮮で、それからの私の仕事観に大きな影響を与えました。

 いずれ書くことがあると思いますが、トレーディング界のスーパースターであり、私にとっての永遠のヒーローであるJMも、とにかく自分より優秀な人間を雇うように努力しろと、かつて言ってました。ウォール街の大立者は、とても向上心の高い、真面目な人達だったのです。

追伸:「合併に関するご質問への回答」を更新致しました。新たに17の御質   問・御要望に対する回答を説明させて頂いております。口座管理編、携   帯電話編、株式編、お客様ダイヤル編、ログイン編、投資情報編、その   他、と分けて案内しております。当社のお客様にあられましては、是非   御確認下さい。→ http://www.monex.co.jp/

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創刊号からのマネックスメールバックナンバー(マネログ)はこちらから→ http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html

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ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
マネックス・ビーンズ証券へ  mailto:feedback@monex.co.jp

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-7.「ブリッジレポート」〜あなたの代わりに会社訪問〜
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-個人投資家が自ら企業訪問をして取材するのは、実際には難しいのが実情。そこで、(株)インベストメントブリッジが、皆さんの代わりに会社訪問し、事業内容、強み・特徴、中長期の経営ビジョンなどをわかり易くお伝えします。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
今週の企業

スリープロ(2375)    
  「成長のための基盤固めを進めています」

   スリープロに関するアンケートにお答えください。
   http://www.cyber-ir.co.jp/rep-cgi/2375_enq.htm

   個人投資家向け説明会の模様はこちらから
http://www.streamstar.net/investment/three_pro/

   
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2005年3月15日(火)

 スリープロの2005年10月期第1四半期決算説明会に出席しました。 高野社長と勝沼執行役員が、決算概要、現況と今後の展望について説明されました。

<詳細はこちらで>

http://www.cyber-ir.co.jp/report/2375/20050510_2375.htm

<取材を終えて>

 第1四半期は計画を上回った模様ですが、通期では新規エージェントの募集コスト上昇やJPSSの社内体制整備に伴う負担増等、利益面で不透明要因があります。このため、通期業績の見通しについては第2四半期以降の業績を見極める必要があります。
 他社の多くのケースでそうであった様に、急激な成長には歪がつきものです。今期はしっかりと成長の基盤固めをする必要があります。このため、売上高の面では早くもM&A効果が現れますが、利益面では来期以降に期待したいと考えます。

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<今回の企業のIR資料を御希望の方は、「お名前」、「住所」、
「今回の企業名」を明記の上こちらまで。
ブリッジレポートの感想などもお書き添えいただくとうれしいです。>
→> req@cyber-ir.co.jp

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提供:「企業と個人投資家を結ぶ架け橋」株式会社インベストメントブリッジhttp://www.cyber-ir.co.jp


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