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マネックスメール<第1416号 2005年5月13日(金)夕方発行>
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≪本日の目次≫
1.マネックス・ビーンズ相場概況
2.資産設計への道 〜その169 危険な商品とは? 内藤 忍
3.相場の世界 −第40回−
4.投資信託基準価額
5.マネックス・ビーンズ証券CEO 松本大のつぶやき
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またバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-SQ、機械受注統計の発表があったにもかかわらず小動き
日経平均 11,049.11 (▲28.83)
日経225先物 11,040 (▲40 )
TOPIX 1,134.82 (▲ 5.67)
単純平均 432.74 (▲ 2.68)
東証二部指数 3,572.86 (▲23.53)
日経ジャスダック平均 1,988.28 (▲ 8.62)
東証一部
値上がり銘柄数 361銘柄
値下がり銘柄数 1,169銘柄
変わらず 116銘柄
比較できず 7銘柄
騰落レシオ 87.50% -1.47%
売買高 13億1123万株(概算)
売買代金 1兆1977億8100万円(概算)
時価総額 352兆4920億円(概算)
為替(15時) 106.86円/米ドル
◆市況概況◆
米国市場が大幅安となったことやオプションSQ(特別精算指数)値算出日ということに加え、寄り付き前に市場筋の推計として伝えられる外国人の売買動向が相変わらず売り越しとなったことなどもあって、売り先行の始まりとなりました。それでもSQ算出日ということで手薬煉を引いてまっていたディーラーが買い向かう動きなどもあり、寄り付きの買いが一巡した後は底堅い動きとなりました。
底堅い動きが確認されたところからは戻り歩調となりましたが、昨日の終値と同水準では目先筋の利益確定売りや戻り売りに押され上値の重い展開となり、もたついた展開となりました。その後は手掛かり難の中で週末の手仕舞いの売り買いが中心の動きとなり、指数は値幅の少ない動きとなりました。後場に機械受注統計の発表を控えていることから、目先筋の早めの手仕舞いが出た後は積極的な手は殆どなく、小動きとなりました。
後場に入ってからも一段と動きに乏しい相場展開となりました。昼の市場外取引は金額はそこそこ大きかったものの、売り買いの偏りはなく、市場への影響はほとんどありませんでした。個別に好業績を発表した銘柄が物色されるものの他の関連銘柄が市場全体を牽引する動きにもならず、膠着状態となりました。
機械受注統計が発表されると、先物や機械株を中心に一瞬買われる場面がありました。3月の受注が予想を上回ったと報じられたことで、一斉に買いが入る状況となりました。ただ、4〜6月の見通しが予想を下回ったとすぐに報じられると、途端に買いの手が引っ込み、利益確定売り見切り売りが嵩み、「元の木阿弥」、いわゆる「行って来い」となりました。
引け際には先物へのヘッジ売りや見切り売りも見られ軟調な動きとなりましたが、ポジション調整の動きも速めに済ませていた向きが多かったようで、大きな動きともならず、若干売物がちで安値圏の引けとなりました。小型銘柄も手仕舞い売りが嵩みやすくなるものが目立ち、日経ジャスダック平均、東証マザーズ指数、二部株指数、全て軟調な動きとなりました。
個別には決算数字を意識した動きのようにも見えますが、反応もまちまちで、どちらというと悲観的な反応が多く、相場全体の方向感が見えない展開となりました。機械受注見通しが思わしくないのは気がかりですが、業績好調で割安感の強い銘柄も多く、好業績銘柄の押し目にはしっかりと買いが入ってくるのではないかと思います。
(マネックス・ビーンズ証券 清水洋介)
◆テクニカルコメント◆
チャートの簡単な説明を用意しました。下記をご覧ください。
http://www2.monex.co.jp/j/asa/Setsumei.htm
☆日経平均・TOPIX☆
寄り引け同値(始値と終値が同じ値段)となり、目先、底入れとなった可能性もあります。ただ、TOPIXは下に放れて上髭陰線とまだ下落途上という動きとなっており、下値を確認するような動きとなってくるのではないかと思います。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Nikkei.htm
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Topix.htm
☆日経ジャスダック平均☆
引続き高値圏での保ち合いとなっています。RSIやストキャスティックスの水準が高く、調整が必要という感じかもしれませんが、RSIやストキャスティックスが落ち着けば高値を試す動きとなってくるものと思います。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jasdaq.htm
☆債券先物☆
昨日と同じような動きとなりました。高値を目指すのか、下値のサポートラインを割り込んで来るのか、どちらか方向を決めかねているといった感じです。いったん方向が定まると、一気にそちらの方向に向かいそうな勢いです。→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jgb.htm
☆為替(ドル円)☆
一気に基準線と雲を上に抜けて来ました。遅行線も基準線を上に抜け、日々線を目指す動きとなっており、下値は日々線が雲に支えられる格好で、上値は遅行線が日々線に絡む水準を目指す動きとなって来るのではないでしょうか。→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jpy.htm
☆ 個別銘柄分析 −日本車両(7102)− ☆
日々線は雲に頭を押えられて再び基準線を割り込んで来ました。基準線もここから下落に向かうところであり、RSIやストキャスティックスも高値圏からの調整を余儀なくされており、遅行線が雲の薄いところを割り込むような展開(図の赤い矢印)で、下値(図の赤い点線)を確認するような動きとなってくるのではないかと思います。ただ、日々線が雲のねじれを目指す動きとなる可能性もあり、基準線と日々線との位置関係に注意が必要ということになってくるのではないでしょうか。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/K7102.htm
◆個別銘柄◆ 好業績銘柄を中心に個別物色
ファナック(6954) 6,420円(△110):100株単位
14時に3月の機械受注が発表され、前月比1.9%増と市場予想を上回ったことを好感して買われ、一時は6,500円まで上昇する場面もありました。しかし、4−6月期の見通しが前期比3.1%減と落ち込んだことから、買い一巡後は伸び悩みとなりました。
三井化学(4183) 617円(▲22)
カネボウ株が整理ポスト入りしたことを受けて、同社株を日経平均株価および日経500種平均株価の構成銘柄から除外し、新たに日経平均採用銘柄に三井化学を補充すると発表したことから、機関投資家による買いを見込んだ先回り買いを集めました。しかし、昨日すでに思惑から買われていたこともあり、年初来高値を更新した後は利益確定売りに押されました。
東エレク(8035) 5,570円(△120):100株単位
2005年3月期の連結純利益が前々期比7.4倍の616億円と大幅増となったことを好感して買われました。2006年3月期の同利益予想は360億円と大幅減益になるものの、市場予想を上回っていることで、下値不安が後退したようです。
ローム(6963) 9,900円(▲530):100株単位
2005年3月期の連結経常利益が前々期比14%減となったことを嫌気して売られました。2006年3月期の同利益は前期比5%増を見込むものの、先行き不透明感が強く計画は未達に終わるのではないかとの見方が支配的のようです。
AOCHD(5017) 1,432円(▲28):100株単位
海外市場で原油先物相場が大幅続落となり、1バレル=50ドルを割り込んだことを嫌気して売られました。他の石油関連株や鉱業株も軟調となっていました。
住友鉱(5713) 710円(▲20)
海外市場で貴金属の市況が悪化したことを嫌気し、売られました。特に、ニューヨーク金先物相場が一時3ヶ月ぶりの安値を付けたことで、同社株に連想売りが集まったようです。
KDDI(9433) 500,000円(△11,000):1株単位
外国証券会社が算出する標準株価指数に新規採用されたことを手掛かりに買われ、3日ぶりに反発となりました。こちらも三井化学同様に、機関投資家による買い付けを期待した先回り買いが入ったようです。
◆ランキング◆
東証一部値上がり上位
相変わらず材料株がいい動きとなって上位を占めています。
東証一部値下がり上位
決算内容の悪かった銘柄が敬遠されているようです。
東証一部売買高上位
出来高の多い割りに軟調な銘柄が多く、ディーリングの手仕舞い売りに押された感じです。
東証一部売買代金上位
SQということで主力銘柄が上位を占めています。
詳細は→
http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm
※株式分割銘柄に関してはマネックス・ビーンズ証券のウェブサイトにログイン後、「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。
本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.資産設計への道 〜その169
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ(MAI)のオフィスが稼動をはじめました。会議室の一室にあるまだ数名のこじんまりとしたオフィスですが、6年前のマネックス立ち上げの頃を思い出しました。これから会社を成長させていくことができるのか。それは投資家の方からの信頼を確立できるかにかかっていると思います。まずはこの夏に販売予定のファンドを魅力的な商品に仕上げることがその第一歩になると思っています。
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危険な商品とは?
マネックスFXという商品があります。為替の取引ですが、お客様からお預かりした現金を担保とし、外国為替の売買を行ないます。豪ドルなら最低5,000円の預け入れで取引が可能です。
http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G1600/fx/index.htm
かつて、マネックス証券時代に勉強会でこの商品を説明したところ、こんな危険な商品を投資信託などと同等に並べて説明するのはいかがなものか、との指摘をファイナンシャルプランナーの方から受けました。
果たしてマネックスFXは危険な商品なのでしょうか。
●商品の仕組み
マネックスFXは買いからも売りからも取引できる、ほぼ24時間リアルタイムで為替レートが変動する、通貨は米ドル・円からユーロ・米ドルまで全部で8種類、といった特長のある為替の保証金取引です。
この商品の最大の魅力は為替の手数料の低さと買って外貨を保有したときの毎日入ってくる金利(スワップ金利)にあります。
1000通貨あたりの取引手数料は100円以下。つまり6銭〜10銭ということになります。ドルで考えた場合、10銭というのは通常の外貨預金の1円、米ドルMMFの為替手数料25銭(マネックス・ビーンズ証券の場合)と比べてかなり格安になります。さらにユーロ、豪ドル、ポンドといった通貨になるとコストの格差はかなり大きくなります。コストが低いので期待リターンは高くなります。
もう1つのスワップ金利も他の外貨商品に比べ魅力的といえます。例えば、5月13日現在豪ドルの買いスワップ金利は1万豪ドルあたり一日123円となっています。金利水準が変わらなければ、1年では123円X365=44,895円となります。1万豪ドルは円貨で82万円程度ですから金利にすると5%以上になります。同じ計算をドルですると金利は32,120円になりますから1万ドル(約105万円)に対するリターンとしては3%程度です。
他の外貨商品に比べるとコストが低く、金利が高い効率性の高い商品であると言えます。
●コントロールできるリスク
マネックスFXのリスクが高いと言われるのはレバレッジがかかっているからです。レバレッジとは少ない金額で大きな取引ができるということです。
米ドルで考えてみましょう。例えば為替保証金が1万円なら1000ドルの為替のリスクが発生します。1000ドルは約11万円(1ドル110円換算)ですからレバレッジは約11倍という計算になります。この場合1円円高になると元本の約10%が無くなってしまいます。比率でみると10%は大きいですが、損失した金額で言えば11万円の外貨預金をした場合と同じということができます。
つまり11万円で米ドルの運用する場合、11万円で外貨預金にするのと、1万円の為替保証金取引で11万円分の為替リスクを取って残り10万円は普通預金にするという組合せを比較するとリスクは実はほぼ同じです。このように外貨を買ってそのまま長期で保有すれば「手数料の安い外貨預金」としてこの商品を活用することができます。
私もポンドや豪ドルでこのような運用をしていますが、外貨預金よりははるかに効率的な資産運用ができていると思います。ちなみに1万ポンドのポジションで現在毎日250円程度の金利収入があります。
保有している金額すべてを保証金にして取引すればリスクはレバレッジ効果で大きくなりますが、一部だけを保証金として取引すればリスクは自分でコントロールできるのです。(この説明は薄めて飲むカルピスを想像しながらだとイメージしやすいと思います。カルピスがマネックスFX、薄める水が普通預金です。)
●危険な商品とは?
マネックスFXはレバレッジの考え方を理解しないでリスクを取りすぎれば、確かに危険な商品といえるでしょう。画面の使い方には少し熟練が必要です。しかしきちんと理解した上で説明したような外貨預金の代替のような使い方をすれば手数料、金利など有利な面があり決して危険な商品とは思いません。
例えば、自動車も使い方によっては凶器になります。しかし運転の技術を知っていればとても便利な文明の利器です。教習所に通って使い方をマスターすれば役に立つものです。使い方を知らない人が使うと危険だからといって、誰にも使わせないというのは現実的ではありません。
為替保証金取引も同じです。金融の世界では本当に危険な商品とは「不当に手数料が高い商品」「商品内容が理解できない商品」「自分でリスクコントロールができない商品」であると思っています。マネックスFXは危険な商品には該当しない、むしろコストが低い分使い方によってメリットがある外貨運用手段です。
マネックスFXを「リスクを限定した外貨預金的使い方に限定して活用すれば、外貨預金より安全な商品」と言ったらまたあのファイナンシャルプランナーの方に叱られるのでしょうか。
今回の話のまとめ---------
●マネックスFXはレバレッジの概念を理解することが重要
●マネックスFXは外貨預金代替のような使い方をすれば効率的な商品
●危険な商品とは自分で使いこなせない商品のことである
ではまた来週・・・。
内藤 忍
http://www2.monex.co.jp/forum/archives/c_naitou/index.html
資産設計について聞いてみたいことがある方はメール件名「内藤」宛で
feedback@monex.co.jp まで(コラムで紹介させていただく場合があります)
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.相場の世界 −第40回−
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-本間宗久相場三昧伝
−戦略・軍術−
今回は「しっかりと相場を見極めることが大切」ということ、そしてそのためには漫然と相場を眺める、漫然と売り買いをするのではなく、しっかりと戦術、軍略をもって相場に対処していかなければならないと言うことを見て見たいと思います。
三略六韜の書は武芸軍術の奥儀にてその備えを堅うし、陣をなすの術なれども、毎度敵を破り、勝ちを取ること計りはならぬものと見ゆるなり。米商いは軍術と同じ、凡そ数万人商いするも法立てと言うことなし。この三位の伝は三略六韜の書よりも自由に考え置きたるものなり。七月甲に廻り、三年塞がり、是すなわち八陣なり。敬い大切に所持すべきものなり。
「三略六韜」は兵法の奥儀とされていますが、その書に書かれているように堅く守り、しっかりと陣を張ってもいつもいつも敵を破り、勝利を収められるとは限らないのです。米相場も兵法・軍術と同じなのですが、実際に何万人もの人が相場に参加していますが、筋道を立てる、つまり、方針をしっかりと打ち立てて相場に臨んでる人は少ないのではないかと思います。この「三位の伝」は「三略六韜」の書よりも自由に利用することが出来ます。「7月甲に回り、三年塞がり」というのはこれは八陣と言う兵法によるものです。こういった戦略や軍術の考え、すなわち「三位の伝」の考えを大いに敬い、大切にすべきなのです。
相場は戦場と同じように買い方と売り方がせめぎ合っているものです。戦場では武器を持って軍略をめぐらし、敵を打ち負かさなければならないように相場も買い方と売り方があたかも戦場での戦術や軍略をめぐらせるように攻めたり守ったりするようなものなのです。したがって相場に携わる上ではしっかりとした戦術を練ってタイミングを測り、押したり引いたりすることが大切となってくるのです。何の戦略も戦術もなくただ、闇雲に売り買いしても儲かるはずはなく、よくよく「三位の伝」を考えて買ったり売ったりすることが必要なのです。そのために、相場の流れをよく読みタイミングを測り、どういうときにどういう銘柄を買うかとか「こういうときにはこういう銘柄を買って、ああいう銘柄を売る」などと戦略を練ることも大切なのではないでしょうか。
二つ仕舞い、三つ十分、四つ転じのことは前に記し置くなり。右米商いは上げ下げ二つより出で、心の道多きこと糸筋のごとし。この商いを心掛くる人は前条の極意、常々油断なく見明らめ、考うべし。悉く見極むる時は自然と米の強弱を知るなり。この書を能く能く見明らめ売り買いを到す時はたとえその年天災、不時作の豊凶、米の多少、買い船の多少、人気を以って、何程相場動きても、利を得ずということなし。必ず必ず。他見無用、専ら慎むべし。
二つ仕舞い、三つ十分、四つ転じということは前に述べた通りなのですが、この相場が果たして上げ相場なのか下げ相場なのかと言うことは、上げ下げの二つ事象と見えるのですが実はその見方は乱れる糸の如くいろいろな事象が混ざりあっているのです。相場に携わる人は「三位の伝」の極意を見極め、常に油断することなく色々なことをはっきりさせながら考えるべきです。しっかりと見極めると自然に相場の上げ下げ見えてくるものなのです。この書をしっかりと見極めて売り買いすればたとえその年が天災、や不時の凶作、に見舞われようが、米の出来が良くても悪くても、買い手が多くても少なくてもまた、人気の度合いで変に大きく動いたとしても利益を取れないことはないのです。決して他の人にこの書は見せてはいけません。
このコラムで書いてきたようなことをしっかりと見極め、相場に真剣に向き合っていると自然と相場の動きが見えてくることがあります。相場は上がるか下がるか(あるいは動かないか)しかないのですが、その相場の見方は千差万別でいろいろな思惑も絡みあってきます。ただ、「あせることなく」「決して欲張らずに」「他人の行動に付和雷同するのではなく」しっかりと相場を見極める目を持てばどんな相場であっても儲かるものなのです。そのためにはしっかりと相場を見極める目が必要で、目先のテクニックだけに特化したようなことでなく、相場の本質を見極めなければなりません。しっかりと大きな相場の流れを見、その中でどういうところに位置しているのか、周りの人がどういうことを考えているのか自分のポジションはどうあるべきかを考えながら相場に対峙していると自ずと相場の動きが見えてくるものなのです。
(マネックス・ビーンズ証券 清水洋介)
「相場の世界」のバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/forum/archives/b_shimizu/index.html
また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で feedback@monex.co.jp までお送りいただければ清水から回答いたします。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.投資信託基準価額
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/fund.htm
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.マネックス・ビーンズ証券CEO 松本大のつぶやき
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
5月13日 <デビエント>
"deviant"とは逸脱した人のことを指します。一般には悪い意味で使われることが多かったようですが、最近アメリカでは"positive diviant"という言葉がよく使われるようになり、ビジネスや社会貢献の領域での逸脱した好例を指し、ビジネスや社会がいい方向に発展していくためには、"positive diviant"の存在と、またその存在が世間に知られることが重要であると考えられるようになってきました。この考え方に、私は賛成です。
翻って最近の日本の報道を見ると、"negative diviant"の紹介ばかりではないでしょうか?そういう話ばかり聞かされていると、知らず知らずのうちに自然と、その悪い例を模倣する輩が生まれてこないでしょうか?いい話ばかり伝えてくれとは言いませんが、報道の対象は"negative diviant"だけでなくて、"positive diviant"をもっともっと伝えて欲しいと思うのは、私だけでしょうか。
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