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マネックスメール<第1421号 2005年5月20日(金)夕方発行>
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<更新いたしました> 合併に関するご質問への回答
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<高金利が魅力> 話題の外貨投資 利率4.93% 豪ドル建て世銀債(3年債)http://www.monex.co.jp/AboutUs/0/guest/G800/new/news5058.htm
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≪本日の目次≫
1.マネックス・ビーンズ相場概況
2.資産設計への道 〜その170 投資信託とは買うと損する商品なのか 内藤 忍 3.相場の世界 −第41回−
4.投資信託基準価額
5.マネックス・ビーンズ証券CEO 松本大のつぶやき
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またバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-週末の手仕舞い売りやヘッジ売り、見切り売りに押される
日経平均 11,037.29 (▲39.87)
日経225先物 11,070 (± 0 )
TOPIX 1,129.81 (▲ 1.61)
単純平均 426.05 (▲ 0.88)
東証二部指数 3,524.78 (△13.83)
日経ジャスダック平均 1,940.50 (△ 1.38)
東証一部
値上がり銘柄数 565銘柄
値下がり銘柄数 945銘柄
変わらず 142銘柄
比較できず 0銘柄
騰落レシオ 79.17% +2.46%
売買高 12億5784万株(概算)
売買代金 1兆1249億6400万円(概算)
時価総額 351兆0068億円(概算)
為替(15時) 107.54円/米ドル
◆市況概況◆
米国市場が引続き堅調であったことや寄り付き前に市場筋の推計として伝えられる外資系証券経由の売買動向が今日も買い越しであったことから、買い先行の始まりとなりました。ただ、先物はシカゴ市場の終値まで届かず、上値の重い始まりとなりました。寄り付きの買いが一巡した後は週末ということもあり、積極的な買いも少なく、堅調ながらも小動きの展開となりました。
個別の銘柄も徐々に上値の重くなる銘柄が目立ち出し、上値の重さが確認されると見切り売りが出るといった状況で、ますます上値の重い展開となりました。それでも、先物に少しでもまとまった買いが入ると目先筋の買いも交え、戻り歩調となる場面も見られました。前場の引けを意識した時間帯になると先物の大口の売りが入り、火曜日の相場を思い出させる雰囲気となって見切り売りを急ぐ動きとなり、安値圏で前場の取引を終了しました。
後場に入ってからも大きな変化はなく、もたついた展開が続きました。後場は寄り付きから安値圏で始まったものの、前場の寄付きとは逆に底堅さを確認するような動きになりました。底堅さが確認されると徐々に買戻しを交えながら堅調な動きとなり、前場の高値と同水準まで戻る場面も見られました。ただ、週末の午後とあって上値の重さが再び確認されると、見切る動きや目先筋の利益確定売りに加え、ヘッジ売りも交えながら今度はじり安の展開となりました。
引けを意識した時間帯には先物へのまとまった売りも出て、前場の安値を割込み、見切り売りやヘッジ売りが嵩み軟調な引けとなりました。先物は現物市場が終わった後に買い戻しが入り、前日の終値で引けとなりました。総じて軟調な動きの中で、好業績銘柄が堅調な動きとなり、小型株も好業績銘柄や材料含みの銘柄が個別に買われ、まちまちの動きとなっていました。日経ジャスダック平均や二部株指数は堅調な動きとなりましたが東証マザーズ指数は昨日の反動もあって、大幅安となりました。
なかなか好材料に反応しきれず、目先の需給関係に左右される相場展開となっています。ただ、好業績銘柄の底値も堅く、底割れ懸念は薄らいだようにも見え、米国市場が堅調な動きを続けるようであれば好業績割安銘柄を見直す動きから、しっかりした展開となってくるのではないかと思います。
(マネックス・ビーンズ証券 清水洋介)
◆テクニカルコメント◆
チャートの簡単な説明を用意しました。下記をご覧ください。
http://www2.monex.co.jp/j/asa/Setsumei.htm
☆日経平均・TOPIX☆
基準線が下落に転じたことやローソク足の形が「かぶせ線」(高値圏で出ると「売り場」とされる線)となったことで雰囲気はあまり良くないのですが、火曜日に底値を確認した格好で下値も限定的となっています。RSIやストキャスティックスを見ても「どっちつかず」という感じになっており、依然としてレンジの中での動きという感じです。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Nikkei.htm
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Topix.htm
☆日経ジャスダック平均☆
雲の中での動きとなっています。遅行線の上値も重くなってくるところで、戻り売りの出易いところではないかと思います。RSIやストキャスティックスは買いゾーンと言っていいところにあり、底堅い動きとなるのではないかと思います。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jasdaq.htm
☆債券先物☆
方向感のない展開となっていますが、しっかりした動きと言えるでしょう。基準線も順調に上昇を続け、高値を目指す展開とも考えられます。RSIやストキャスティックスが中途半端な水準から上昇に転じたように見え、上値の重い展開となるのかもしれません。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jgb.htm
☆為替(ドル円)☆
雲の上限をサポートにして、遅行線が日々線に上値を押えられる格好となっています。基準線が下落に転じたので、遅行線が日々線を上回ってこないと、遅行線と日々線が「天−天」一致となった感じでドルが下落に転じてしまう可能性もあるのではないでしょうか。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jpy.htm
個別銘柄分析 −三越(2779)−
10月、12月の安値まで、いわゆる「行って来い」になってしまいました。何処で下げ止るかといったところですが、今回の安値も12月の安値とピタリと符合したこと(赤い点線で下げ止りました)や、「宵の明星」と言われる底値で出る足となった(図の赤い丸で囲まれた部分)ことなどから、反発が期待される処ですが、基準線の下落ももうしばらく続き上値の重い展開となりそうです。基準線の下落が止まったところで、基準線までの戻りが期待されますが、当面の上値目処は基準線あるいは図の青い点線で表した昨年11月の戻り高値となった水準と考えられます。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/K2779.htm
◆個別銘柄◆ 好業績銘柄は堅調な動き
三井造(7003) 229円(△8)
船舶需要の高まりで船価が急騰しているのを機に、造船大手が相次いで設備増強に乗り出し、増産体制を整えると報じられたことを好感して買われ、続伸となりました。
アドバンテ(6857) 7,860円(△30):100株単位
北米地域の4月の半導体製造装置のBBレシオが小幅改善したことや、フィラデルフィア証券取引所の半導体株指数が堅調となったことを好感して買われ、小幅続伸となりました。
OLC(4661) 6,410円(▲70):100株単位
破格の利益を右翼幹部の関連会社にもたらしていたと報じられたことを嫌気して売りを集め、年初来安値を更新する場面もありました。
日本化(4092) 349円(▲31)
2005年3月期の連結純利益は前々期比49%増と大きく伸びたものの、同時に発表した2006年3月期の同利益が大幅な減益見通しになったことで、失望売りを集めました。
みち銀(8350) 456円(▲7)
同行が131万人の顧客情報を紛失したことを受け、金融庁は個人情報保護法に基づく再発防止策などを作るよう勧告する方針を固めたと報じられたことを嫌気して売られました。また、行員による着服を当局に報告していなかったことも明らかになったこともあり、業務改善命令が出される見通しとなったことも足を引っ張る形となりました。
アサヒインテック(7747) 4,890円(▲200):100株単位
80万株の公募増資と15万株の売出し、および最大10万株のオーバーアロットメントによる売出しの実施を発表したことで、一株利益の希薄化や需給悪化などを懸念した売りが先行しました。
利根地下(1800) 150円(▲80)
昨夕に東京地裁に民事再生法の適用を申請し、同日に保全命令を受けたと発表したことで、換金売りを集めました。ストップ安となりました。
◆ランキング◆
東証一部値上がり上位
好業績銘柄というよりも材料銘柄に高いものが目立ちます。
東証一部値下がり上位
あいかわらず小口の売りに押されるものが多くなっています。
東証一部売買高上位
比較的小型の値動き良い銘柄も顔を出しています。
東証一部売買代金上位
主力銘柄の出来高は増えていますが、高安まちまちとなっています。
詳細は→
http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm
※株式分割銘柄に関してはマネックス・ビーンズ証券のウェブサイトにログイン後、「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。
本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.資産設計への道 〜その170
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3月1日から自分のお金ではじめたバリュー株投資はその後も好調な運用結果になっています。配当も含めた税引き前リターンは昨日現在で13.92%となりました。(同期間のTOPIXの騰落率▲4.11%)。毎日の株価を見ていて思うのは、バリュー株は下げに強いということです。個別の銘柄の変動率は大きいですが、ポートフォリオ全体の変動は安定しています。コンプライアンス上の問題から個別銘柄をお見せしながら説明できないのが残念です。
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投資信託とは買うと損する商品なのか
投資信託は個人投資家、特に投資経験の長い方、専門的な知識をお持ちの方であればあるほど評判が悪いようです。投資信託とは本当に買ってはいけない「損する商品」なのでしょうか。わかりやすくするために株と比較しながら考えてみましょう。
●投資信託のコスト
投資信託には主に2つのコストがかかります。販売手数料と信託報酬です。
販売手数料とは購入時にかかるものです。これは高いものでは3%以上となりコストとしてはかなりの負担です。インデックス型のファンドの場合は販売手数料のかからない「ノーロードファンド」がありますのでこれを活用すべきです。一方の株式の場合、買付・売却の両方で売買手数料がかかります。手数料率は投資信託に比べると一般に低いですが、実額で計算する必要があります。
投資信託には信託報酬というコストもかかります。これは保有期間に応じてかかるコストで株式では通常かかりません。しかも株式の場合、マネックス・ビーンズ証券なら貸株サービスを使えば、逆に金利を稼ぐこともできます。
http://www.monex.co.jp/StockLending/00000000/guest/G1900/lend/index.htm
コスト面で投資信託にはあまり有利な点が無いことは事実です。しかし投資信託には株式にはできない運用ができるというメリットもあります。
●投資信託の使い方
投資信託はインデックスファンドとアクティブファンドに分類できます。インデックス型の商品は日経平均などの指数に連動した動きを目指します。一方のアクティブ型の商品は専門家に運用してもらう「人にやらせる運用」になります。
http://www2.monex.co.jp/monex_blog/archives/004457.html
いずれの商品でも少額で分散投資ができるのがメリットと言えます。例えば10万円で投資をはじめる、という場合資産を分散させようとすれば1万円から投資できる商品は限られます。標準的なアセットアロケーションでは次のような配分になり投資信託以外ではポートフォリオを構築できません。
日本株 日経225ノーロードオープン 3万円
日本債券 個人向け国債(これは投資信託ではありません)1万円
外国株 トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド 2万円
外国債券 米ドルMMF 2万円
その他 MRF 2万円
●積立はドルコスト平均法で
さらに積立で投資の資金を追加していく場合は、ドルコスト平均法が使える投資信託の独壇場になります。毎月1万円からの積立によって、感情に左右されず、相場が良い時には少ない量を、悪い時には多い量を買付ることができます。このような投資は投資信託以外ではできないのです。
●金融商品と結婚の違い
コストが低く、少額で投資ができ、リスクが低く期待リターンが高い、というような都合の良い商品は残念ながら存在しません。どこかを犠牲にしないと投資できる商品はいつまでたっても現れないのです。理想が高い人が結婚しないのと似ています(結婚が妥協だと言っている訳ではありませんよ)。
一般に投資金額が少額で可能な商品は手数料が割高になる傾向があります。しかし手数料が割高であるからといって投資をしなければリターンもありません。結婚の場合は一生独身という選択肢もあるかと思いますが、投資は完全な商品がないから投資をしないという選択肢を続けるのは賢明とはいえません(例えにバイアスがかかっているでしょうか)。
●良いところに目を向けて活用しよう
投資信託には1万円から投資ができる、分散投資でリスクを軽減できる、積立を使えばドルコスト平均法のメリットを享受できる、という他の商品には無いメリットがあります。
投資信託=コストが高く儲からない、と敬遠するのは勿体無いことです。悪い商品を選択しないこと、そして使い方を間違えなければ、資産設計のツールになるのです。もし手元に10万円あれば、何も投資しないよりは投資信託などを組み合わせて分散投資をはじめる方が賢明ではないかというのが私の意見です。
個人的には毎月6銘柄6万円の投資信託積立を続けています。結婚と投資、どちらも重要な意思決定ですが判断基準は異なるものなのです。
今回の話のまとめ---------
●投資信託には販売手数料、信託報酬の両方がかかる
●株式などに比べると高コストになる可能性もある
●金融商品はメリットとデメリットを総合的に考えて選ぶのが重要
ではまた来週・・・。
内藤 忍
http://www2.monex.co.jp/forum/archives/c_naitou/index.html
資産設計について聞いてみたいことがある方はメール件名「内藤」宛で
feedback@monex.co.jp まで(コラムで紹介させていただく場合があります)
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.相場の世界 −第41回−
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-本間宗久相場三昧伝
−ポジショントーク−
「買いたい弱き」「売りたい強気」という言葉があります。自分は本当は相場が高いと思っているのですが買い持ち玉(既に持っている株)がないので安いところが買いたくて「相場は弱いだろう」とコメントしたりするのです。逆に引かれ玉(既に買って持っていて評価損となっているもの)があって、早く戻らないかと待っているときに軟調な相場の中で本当はもう少し下がるだろうと思っているときでも「もうすぐ上昇に転じるだろう」とか言うことがあるのです。これをポジショントークと言いますが、ただ、言っているだけならいいのですが、自分で言っていることがポジショントークなのにその通りになったからと言って「もう少し下がるから、下がったら買おう」と言っていたのに逆に相場が「思った通りに下がって来た」と売りに回ってしまい売ったところが底値だったと言うこともあります。ポジションが相場を作るのではなく相場の動きでポジションを作らなければいけないのです。本間宗久もそのことについて述べているので今回はそのところを見てみましょう。
買い米これあり強気の処、相場引き上がる時は、上げ留まりの考もなく、なおなお買い募り、至りて高値の処重ね、不利運になることあり、慎むべきなり。これを取り留まるに千両の買いをまず五百両分売り返し、米の強弱を見るべし。天上行きつき知れざる故、残らず売り返すも宜しからず。売り付けにて利分取り留まるも、同じ心持ちなり。引き下がる時は何程下がるも知れぬ様になるものなり。上げの時に同じ、能く能く考うべし。
買い持ちをしていて強気の時に相場が上がってくると天井をつけると言う考えもなくなり、まだまだ買い続け最後の最後まで買ったところで天井となり、損をしてしまうこともあります。こういうように調子に乗るのは慎むべきです。こういう相場で損をしないようにするには1,000両買っていたものをまず500両だけ利食って、相場がまだ上昇するのかどうかそこで、相場の強弱を冷静に測るべきです。天井をつけたとわからないので残らず売り切ってしまうのも良くないのです。売りの場合も同様にどこまでも下がるような気がしてしまうものなのですが上げ相場の時と同じで半分だけ買戻してよく考えて見るのがいいのではないでしょうか。
相場が上昇しているとどこまでも上昇するような気になり、逆に下落しているときはどこまでも下がってしまうのではないかと思うことが良くあります。そこで調子に乗って最後の最後まで自分だけ買い続けてしまったり、どこまでも下がるのではないかと思って一番の安値で売ってしまうこともあります。また、買い持ちがなくてもどこまでも上がるのではないかとあせり、高値で買いついてしまったりすることもありがちなことです。冷静に外部環境や材料、また、テクニカル分析、あるいは業績面からの割安、割高も勘案して買いに出るべきか、まだ買えるか、もう買えないか売るべきか、考えなければなりません。もし迷うなことがあれば上の文章に書かれているように半分だけ、利益を確定してしまうと言う手もあり、だと思います。また、逆に今が高値だから、今の値段から○○円下がったら売り、というような手法も使えるのではないかと思います。いずれにしても自分の思惑が当たっているからといい気にならないで、あるいはあせらないで、冷静に相場を見る目が必要ということなのでしょう。
前年売り方にて利運得たる人はとかく売り気離れ難く、売り方に向くものなり、以ってのほか、宜しからず。新米出初め候ては、前年の心さっぱりと離れ、その年の作の様子、物の多少、人気の次第を考うること第一なり。まず、秋米は買い方を第一にすべし。それとも算用にも釣り合いにも合わざる値段なるときは、それより了見を致すべきことなり。前年、買い方にて利運致す人も右同断なり。
前の年に売りで利益を出した人はとにかく売りからの考えから離れられず、売り場ばかりを探すような感じになってきますが良くないことです。新米が出始めることにはすっきりと前の年のことは忘れ、その年の作柄や需給関係、人気などを考えることが一番です。まず、秋口は買い場探しを考えてみることです。それでも買い場とならずうまく行かないときはそれから、見通しを立て直せばいいのでしょう。前の年に買いで儲けた人も同じことです。
以前儲けた記憶が強く、その手法ばかりに固執してしまうことがあります。その手法が恒久的に使えるものであれば何等問題はないのですが、その手法が「特別な」時に通用しただけで、ある一定の条件が必要であることを忘れ、何にでも通用すると思い込んでしまうととても痛い目にあってしまうのです。「いつも○○すれば儲かった」というのも過去のことで、これからどうなるかはまた、わからないことなのです。2000年の4月に日経平均は高値をつけましたがそこまで、1998年10月からはIT関連銘柄を買ってさえいれば儲かったのですが、それが2000年に入ってからは買ってさえいれば、ということが通用しなくなり、その後2000年4月の天井を付けることになりました。逆にその後はハイテク銘柄を中心に売ってさえいればよかったときもありました。それが2003年になってからは売ってさえいれば・・・、という雰囲気に変化が見られ、2003年4月に日経平均は底打ちとなって、銀行株を中心に暴騰となったのです。このように相場は常に変化し続けているわけで、その時その時の「相場に合わせた」取引手法が必要ということではないかと思います。
買い米ある時は、終始強気張るものなり。この時必至必至と上がる時は、全体強き故、何ほど上がるも知らずと思い、この間買い遅れの心にて自分を待ちかね、買い気進み立つ時、わが存念を潰し、この書を守り申すべきこと。
買い持ちがあるときはいつも強気となってしまうものです。こういった強気の時に(相場感で強気ということではなく、単に買い持ちだから強気ということに過ぎないのに)どんどん上がるような相場になると、自分の強気がさもあたったかのように錯覚して、全般に強気になるものだからどこまでも上がるような気になってしまい、買い遅れたような気になって買い乗せしなければならないとあせってしまうものです。こういった時には自分のそういったあせる気持ちやまだ上がるだろうという気持ちを押し殺し、この書に書かれていたように「三位の伝」を守らなければいけないのです。
こういったことは良くあることで、自分が買いポジションを持っているものだから、常に相場に対して強気となっているだけなのに、つまり、何の相場に対する考えもないのに、相場が上がって来ると、さも自分の思惑通り相場が上がってきたように錯覚し、「自分がまだ、強気だから、相場も上がるだろう」と大きな勘違いをしてしまうのです。そう言ったときこそ冷静に、相場環境や需給動向、節目となる水準をよく照らし合わせて相場の先行きを分析しながら判断をしなければいけないのですが、どうしても「ポジショントーク」になってしまうのです。
もう一度、自分が相場の先行きなどを見るときに、ポジショントークになっていないかどうかよく考えて、ポジションはないものと思って(これが一番難しいのですが)冷静に分析してみることが大切なのです。
(マネックス・ビーンズ証券 清水洋介)
「相場の世界」のバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/forum/archives/b_shimizu/index.html
また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で feedback@monex.co.jp までお送りいただければ清水から回答いたします。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.投資信託基準価額
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/fund.htm
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.マネックス・ビーンズ証券CEO 松本大のつぶやき
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
5月20日 <パートナー、再び>
昨年の12月16日にパートナーというつぶやきを書きました
( http://www2.monex.co.jp/monex_blog/archives/005485.html )が、今日はその続編です。
当社は本日、みずほ銀行さんと、証券仲介業務に関する業務提携基本合意に到りました。これはみずほ銀行のインターネットバンキングサービスである「みずほダイレクト」の画面から、簡単に、かつ即日に当社への口座開設ができるようにするものです。更に「みずほダイレクト」画面から当社のサイトに自動ログインできるようになり、みずほ銀行の厖大な数のお客様が、簡単に当社のサービスを御利用頂けるようにするものです。
みずほ銀行さんとは長いお付き合いです。去年のつぶやきにも書きましたが、当社が未だヨチヨチ歩きの頃から、様々な形でサポートしてきて下さりました。今回はこのような形で、しっかりと「協働」出来ることとなり、私にとっては或る意味で感無量です。
私はパートナーという言葉が好きです。みずほ銀行さんの佳きパートナーとなり、更には多くのお客様の「投資に関するパートナー」となるべく、これからも邁進して参りますので、よろしくお願い申し上げます。
みずほ銀行さんとの提携に関するリリースはこちらを御覧下さい
→ http://www.monexbeans.net/pdf/press/mbh/press2005_05_20.pdf
===================================「マーケット朝一番!」バックナンバーが見られます!
http://www2.monex.co.jp/forum/archives/b_shimizu/index.html
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創刊号からのマネックスメールバックナンバー(マネログ)はこちらから→ http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html
マネックスメール全文を過去にさかのぼって読むことはもちろん、“つぶやき”の部分だけをさかのぼることや、キーワードで過去のある部分を検索することも可能です。ぜひ一度お試しください。
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ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
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