マネックスメール 2005年5月30日(月)

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マネックスメール 2005年5月30日(月)

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 マネックスメール<第1427号 2005年5月30日(月)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.バンガード・海外投資事情
 3.オルタナティブのランダム・トーク
4.株式市場アウトルック
 5.投資信託基準価額
 6.マネックス・ビーンズ証券CEO 松本大のつぶやき

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 またバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-堅調な動きだが優良株の利益確定売りで指数の上値も重い

日経平均            11,266.33 (△74.00)
日経225先物         11,240 (△80 )
TOPIX            1,141.76 (△ 9.42)
単純平均             426.94 (△ 3.99)
東証二部指数           3,457.16 (△ 3.38)
日経ジャスダック平均       1,911.67 (△ 4.26)
東証一部
値上がり銘柄数         1,241銘柄
値下がり銘柄数          313銘柄
変わらず             93銘柄
比較できず            3銘柄
騰落レシオ            97.36% -2.32%
売買高            13億1667万株(概算)
売買代金        1兆2418億4600万円(概算)
時価総額          354兆5047億円(概算)
為替(15時)          107.88円/米ドル


◆市況概況◆
 週末の米国市場が引続き堅調な動きとなり、寄り付き前に市場筋の推計として伝えられる外資系証券経由の外国人売買動向が買い越しとなったことに加え、寄り付き直前に発表になった鉱工業生産指数が3ヶ月ぶりにプラスと発表され、買い先行の始まりとなりました。

 週末の日本市場も大引けのインデックス買いで現物株が先物に比べ割高となっていましたが、シカゴ市場の先物も現物株にさや寄せする格好でしっかりした動きとなっていたことで先物の買戻しを急がせ、買い要因となりました。それでも先駆したハイテク銘柄などの好業績銘柄は利益確定の売りに押されるものが多く、売り気配から始まるものなども散見され、指数は上値の重い始まりとなりました。

 その後は先物が主導するような格好で堅調な動きを続け、日経平均の節目と見られた11,200円を超えて始まったことから、押し目もなくじり高の動きとなりました。前場の引け際には軟調な動きとなっていた一部のハイテク銘柄にも切り返すものが目立ち、日経平均は4月以来の11,300円台をつける場面も見られました。

 後場に入ってからも堅調な動きが続きましたが、利益確定売りに押されて軟調な動きとなるものも多く、指数の上値も限定的となりました。昼の市場外取引が金額が非常に大きかったことから思惑を呼び、後場寄り直後には先物にまとまった売りも出ましたが、売り買いの偏りはなく、リバランスやEFP(先物のポジションを現物株に置き換える動き)が中心と伝わったことで、買い直される展開となりました。

 それでも前場に切り返しの動きを見せた優良銘柄が再び利益確定売りに押されるものも多く、押し目買いは入るものの、軟調な動きを見ると利益確定売りや見切り売りを急ぐ動きとなって、ますます上値が重くなるといったような感じでした。

 値上がり銘柄数も多く、日経平均もしっかりと節目を抜けてきたのですが、優良株、主力銘柄がもたついた状況となったことで、全般の盛り上がりもなく、証券会社の自己ディーラーも月末ということで動けず、ディーリング銘柄も今一つ盛り上がる雰囲気がなく、日経平均の節と見られた水準を上抜けたにしては地味な感じのする相場展開となりました。

 小型株も今一つ伸び悩むものが多く、材料銘柄の中には見切り売りで値を崩すものも散見され、東証マザーズ指数はしっかりしたものの、日経ジャスダック平均や二部株指数は小幅高に留まりました。月末ということでディーラーの動きが鈍いことに加え、個人投資家の買い方の回転も今一つ鈍いような感じでした。

(マネックス・ビーンズ証券 清水洋介)

◆テクニカルコメント◆

チャートの簡単な説明を用意しました。下記をご覧ください。
http://www2.monex.co.jp/j/asa/Setsumei.htm

 ☆日経平均・TOPIX☆

 遅行線が4月18日の応答日を過ぎ上に抜けてきました。形としては「良い感じ」で抜け、「ネックライン」(=レンジの上限、図の上の赤い点線)を抜け、5月17日の底値が二番底と確認された格好(「底値準備構成波」)となってきたのですが、今一つ上値の重い展開となっています。明日も急騰するような動きになれば、雲の薄いところで上値を抜けるチャンスも出て、米国市場に続いて「三役好転」となってくる可能性も出てきました。
 TOPIXは日経平均の動きとは若干違い、底値確認(「ネックライン:図の赤い点線」を上抜けること)と日々線が「好転」(雲を上に抜けてくること)が同時に起きてきそうです。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Nikkei.htm
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Topix.htm

 ☆日経ジャスダック平均☆

 引続きもたついた動きが続いていますが、遅行線が前回安値である4月18日の応答日を過ぎ、底値を確認したような格好となりました。「好転」までは難しい状況ですが、RSIやストキャスティックスも底値を示唆しており、底入れ感から遅行線が日々線に沿って上昇するような動きになってくることが考えられます。目先的には雲に上値を押えられる展開となってくるのかもしれません。→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jasdaq.htm

 ☆債券先物☆

 高値圏でもたついた動きとなっています。売り込み難く、上値を取るには材料不足といったところなのでしょうか。ストキャスティックスは一服となることを示唆していますが、RSIは中途半端な位置にあり、高値保ち合いが続くのかもしれません。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jgb.htm

 ☆為替(ドル円)☆

 遅行線が日々線に沿って下落するのか、しっかりと上に抜けてくるのかといったところですが、今日(ドルが)下落しなかったことで、上に抜けてくる可能性も高くなって来ました。明日もしっかりした動きとなってくれば、ドルの目先的な安値となった5月6日の応答日まで、遅行線が強含みで推移するのではないかと考えられます。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jpy.htm

 個別銘柄分析 −太平洋金属(5541)−
 二番底を確認できるかどうかといったところです。遅行線が日々線に絡んで来ましたが、日々線の上昇しているところなので、上値の抵抗とはなり難いものと思います。二番底が確認されるのは図の赤い線を抜けてからということになりますが、基準線も下げ止り、RSIやストキャスティックスも底値からの立ち上がりとなっており、戻りが期待されるところです。図の赤い点線を上に抜けると、上値の目処は当面は5月11日につけた500円前後ということになりそうで、遅行線が日々線に絡みながら上昇してくれば、「天−天」一致の格好で戻り達成となるのかもしれません。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/K5541.htm


◆個別銘柄◆ 内需関連銘柄が堅調
コスモ石(5007) 407円(△18)
 国内の皮膚科専門治療医と共同で育毛に効果があるとみられる新素材を開発し、2007年度中に商品化を目指すと報じられたことで、今後の同事業の発展と収益の拡大を期待する買いを集め、大幅高となりました。

いすゞ(7202) 278円(△22)
 第2回転換社債型新株予約権付社債を繰り上げ償還すると発表したことで、潜在的な株式数が減少することによる将来的な需給の悪化や株主権利の希薄化懸念が後退したことを好感して買われました。

エイベックス(7860) 1,449円(▲128):100株単位
 2005年3月期の連結純利益が前々期比77%減となった他、2006年3月期の第1四半期の純利益を18億円の赤字を見込むと発表したことで、足元の業績悪化を懸念した売りに押されました。

東エレク(8035) 6,090円(△100):100株単位
 4月の鉱工業生産動向において、電子部品・デバイス工業の生産者在庫が前月比0.4%減少にとどまり、2ヶ月連続して減少率が低下したことを好感して買われました。アドバンテスト(6857)が先行して上昇した分、出遅れ感が強まっていたようです。

フジタ(1725) 84円(▲5):100株単位
 2005年3月期の決算において、1,192億円の債務超過に陥ったと発表したことを嫌気して売られました。

リクコスモス(8844) 398円(▲80)
 投資ファンドのユニゾン・キャピタルが6月30日付で同社を買収すると発表しましたが、買収の際に有利発行も含めた第三者割当増資を行い、優先株式や新株予約権を発行すると報じられたため、将来的な株式価値の希薄化や需給の悪化を嫌気した売りを集めました。

J−DC(4815) 250,000円(△40,000):1株単位
 映画など知的財産権を信託財産として幅広い投資家に販売する業務を始めるにあたり、金融庁が同社に運用型信託会社の免許を付与したと発表したことで、信託業への参入で一層の業績拡大が見込まれることへの期待を集めて買われ、ストップ高となりました。

◆ランキング◆
東証一部値上がり上位
 小型好業績銘柄や材料株が高くなっています。

東証一部値下がり上位
 人気の離散した材料株や業績に不安のある銘柄が軟調です。

東証1部売買高上位
 材料株が上位に顔を出しています。

東証1部売買代金上位
 銀行株が上位になってきています。

詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス・ビーンズ証券のウェブサイトにログイン後、「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。
 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.バンガード・海外投資事情 第174回
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-行動ファイナンス

 「長期的な継続投資は、資産形成のための極めて合理的な方法である」という意見に納得している人は多いはずです。しかし、合理的だと知っていながらもなかなかそれを実行に移すことができないのはなせでしょうか?

 実はそのような疑問を解くための調査研究がおこなわれています。
 たとえば、行動ファイナンス学は、経済学の合理的な側面と、認知心理学で説明される人間の感情とを融合した、今注目されている比較的新しい領域の学問です。
 また、神経科学の分野では、どのようにエンジニアやファイナンシャル・アドバイザーなどの人たちが、一般の人が苦手とする長期のプラン策定(たとえば、30年先の退職に備えた資金プラン)に対処しているのか、彼らの脳の機能との関連性からの研究がなされています。

 バンガード退職年金制度研究センターのスティーブ・アトカス氏もその研究者の1人で、米国における行動ファイナンス学の専門家ですが、このような「人の行動」に関して次のように述べています。
 「人はお金に関して合理的な判断をしていないわけではないのです。しかし、その実践においては心理的な要因が邪魔しているといえます。それは「惰性」や「先延ばし」であり、これらが合理的な人の意思決定を歪めているのです」
 特に、計画性がない、退職資金の準備を全くしていないという人にとって、最も大きな障壁は「惰性」でしょう。例えば、米国のある企業の投資セミナーの出席者に「401kプランに加入するか」と尋ねた調査結果があります。米国では企業リタイアメント・プランへの加入は任意ですが、セミナー終了後、プランに加入していなかった人の全員が「加入する」と回答しました。しかし6ヵ月後に再び調査を行ったところ、実際にプランに加入したのは「加入する」と答えた人のうちわずか14%だったのです。残りの人たちは当初合理的な意思決定をしたにもかかわらず、時間の経過とともに「惰性」が働き、行動に移すまでに至らなかったのです。

 全ての人間が積極的で、的確な意思決定ができるわけではありません。また選択肢が多いことがかえって決断の「惰性」や「先延ばし」につながることさえあります。今後、政府や関係金融機関はそのことを考慮に入れながら、よりよい退職プラン・サービスを整備・構築していく必要があるのでしょう。
※トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド販売手数料がかからない「ノーロードファンド」
トヨタアセットマネジメントがバンガードグループのインデックスファンドの組み入れによって運用を行う、ファンドオブファンズ形式の国内投資信託です。1万円からのお買付ができ、月次定額積立、カードde自動つみたても可能ファンドの内容はマネックス・ビーンズ証券のホームページでご確認下さい。
※投資信託をお申込みの際には、「目論見書」にて詳細をご確認下さい。
※マネックス・ビーンズ証券で販売している3本の外国籍バンガードファンドの情報は、下記のホームページからでも見ることができます。
http://www.vanguardjapan.co.jp/fund/fund00.html


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.オルタナティブのランダム・トーク
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
ヘッジファンド投資のプロセス (10) アロケーション

 さて、定量分析・定性分析の結果、素晴らしいヘッジファンドを発掘できたとしても、そのたったひとつのヘッジファンドだけに投資することは賢明ではありません。いかにも優秀なマネジャーであっても不調なときはありますし、いかにも有望な戦略であっても上手く収益を上げらないときもあります。
 そこで、他の類の投資と同様、ヘッジファンドに投資するときにもリスク分散効果を考慮しアロケーション(配分)することが大切です。といっても、個別ヘッジファンドが受け入れる最低金額は1〜2億円の例が多いです。限れた運用資金で分散効果を得られるという点では、やはりFOF(ファンド・オフ・ファンズ)は個人投資家には有力な選択肢です。

 ただ、リスク分散が目的だからといって、投資するヘッジファンドの数を単純に増やすということではあまり良い効果を上げることができません。

 例えば、投資した各ヘッジファンド同士の相関性が高い場合。相関性が高いということは、ヘッジファンドAが下落するときに、ヘッジファンドB,C,Dなども下落する可能性が高いということですから、いくらヘッジファンドの数を増やしても分散投資の良い効果はなかなか得ることができません。

 もうひとつの分散投資のワナは、数が多いほどリスクが分散されているという固定概念に陥ることです。ただ、投資先のヘッジファンドの数が増えるほど投資先の中身がファローできなくなって、どのように儲かって、どのように損をしているかがわからなくなってくる可能性が高まります。顧客に対する説明責任を負うような投資家の場合、これは明らかに問題です。分散投資しているから安全ですと顧客に勧誘しながら、結果的にそのポートフォリオが損失を出した場合に内容をはっきりと説明できないようでは受託者責任が問われることになります。

 極端な話ですが、例えば過剰な分散投資でこの世に存在しているヘッジファンドのほとんどに投資したとしましょう。そのポートフォリオのリターンは、当然ヘッジファンド業界全体のリターンと同様になります。

 このようなインデックス(指標的)のリターンでも良いという投資家はいるかもしれません。ただ、その場合、特に入念なデューデリジェンスを行って有望な個別ヘッジファンドを発掘する必要はまったくなくなります。「全部」、無差別にヘッジファンド買い込むだけであればポートフォリオを構築するFOF運用者に高い管理費や成功報酬を支払う意味もまったくなくなりますので、このような戦略の「付加価値」(報酬の対価)を賢い投資家としては見極めたいところです。

 包括的なデューデリジェンスを経て投資判断するということは、それだけ個別ヘッジファンドの有望性に自信があるということです。そのような「ベスト」なヘッジファンドを発掘できたのであれば、ある程度ポートフォリオを集中投資するということも、ひとつのヘッジファンド投資戦略の考え方です。

 ただ、ヘッジファンドに投資した時点ではすべて「ベスト」であると確信を持っていても、「2割が8割の収益を上げる」ルールとか、ベンチャー投資の「2−6−2」ルールが現実的です。要は、2割が素晴らしいリターンを上げ、6割がほとんどリターンを上げることがなく、2割がまったくダメという法則ですが、ヘッジファンドも運用業界におけるベンチャービジネス。ヘッジファンドのポートフォリオの収益性は同じような現象が見られます。集中投資といっても、2−6−2ルールを考慮したぐらいの分散はやはり無難でありましょう。

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渋澤健 1961年生まれ。シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役。オルタナティブ投資を専門とするコンサルティング会社。ムーア・キャピタル・マネジメントおよびゴールドマン・サックス、JPモルガンなどを経て現職。(財)渋沢栄一記念財団理事、(社)経済同友会幹事、文京学院大学客員教授なども務める。著書に『シブサワ・レター 日本再生への提言』『渋沢栄一とヘッジファンドに学ぶリスクマネジメント』がある。
http://www.kshibusawa.com

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.株式市場アウトルック(提供:フィスコ)
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『指数の足を需給悪銘柄が思いっ切り引っ張る』

30日の鉱工業生産指数の内容に注目

 一部報道によれば、メリルリンチ証券は27日付けで、6月末に12500円としてきた日経平均の目標株価を12000円に引き下げた。その理由として、海外投資家の間で、世界景気見通し悪化に伴い日本株の評価が低下していること、日本企業の買収防衛策が予想以上に否定的に受け止められていることを挙げているという。また、ゴールドマン・サックス証券も、米国投資家が日本企業で買収防衛策が相次いだことに失望しているとして、05年末に1400ポイントとしていたTOPIXの目標水準を1300ポイントに引き下げたという。外国人投資家の上値追いが今後は期待し難い状況となったことで、当面の株価指数の上値は抑制されよう。

 ところで、今週は日米で重要なマクロ指標の発表が予定されている。国内では、30日の4月の鉱工業生産指数速報値が注目される。市場コンセンサスは前月比プラス2.0%だが、これを上ブレするようなら、景気回復期待が強まる見通しだ。とりわけ、電機の生産指数の方向性に関心が高まろう。在庫調整が進展し、出荷と在庫のバランスが今後改善するようなら、電機・ハイテク株の上昇で、日経平均は戻り基調を強める可能性が高い。

 米国では、31日のコンファレンスボード消費者信頼感指数、6月1日の5月のISM製造業指数、3日の5月雇用統計が注目される。米国では雇用拡大が継続しており、景気減速感が大幅に後退している。5月の非農業部門雇用者数の市場コンセンサスは前月比18万3千人の増加となっているようだ。これを大きく上ブレするようなら、再び、インフレ懸念と利上げ懸念により、強弱感が対立し、米株式市場が乱高下する可能性がある。なお、米国の利上げに関しては、6月29-30日と8月9日のFOMC(連邦公開市場委員会)で、それぞれ、0.25%の利上げを実施するとの見方が大勢を占めている。利上げ打ち止め感が出るまでは、米国株式市場は、不安定な動きが続くと覚悟しておく必要がある。

 具体的には、好調なマクロ指標に対しては、利上げピッチの加速とインフレ懸念の強まりから下落してみせたり、逆に、予想を下回るマクロ指標が出てくると、いきなり、過度な景気後退に怯え、下落してみせたりといった動きだ。また、昨年6月からの連続利上げで、財務基盤の脆弱な企業の信用不安も燻り続けている。GMショックは今のところ小康状態を保っているが、利上げが継続するなら、再び、信用不安が起こることも警戒しておく必要はあろう。

 このような投資環境下、米国株式市場が安定的に推移する間は、東京株式市場は自律反発を継続する見通しだ。30日の鉱工業生産指数の内容次第では、電機・ハイテク株の上昇が日経平均を牽引するだろう。ただし、戻り局面では、3兆円超に積み上がった信用買い方のヤレヤレ売りも高水準に出てくるとみられる。全面高は期待薄で、全体指数の先高期待が膨らむ展開は想定し難い。つまり、3-4月相場で、信用買い残を積み上げ、その後の株価調整で、信用倍率が悪化した銘柄群が売られて、指数の足を大きく引っ張る展開を想定する。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.投資信託基準価額
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詳しくは
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/fund.htm

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-6.マネックス・ビーンズ証券CEO 松本大のつぶやき
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5月30日    <オドロキの数字>

 今日は驚いた数字が2つありました。1つは「70」。フランスに於いて、EU憲法を批准するや否やの国民投票が行われ、55対45で否決されました。EUの屋台骨でありながら否決してしまう所が、何ともフランスらしいのですが、驚いたのはその投票率です。70%!民主主義ですから、やはりこうでなくっちゃいけません。YESかNOの二者択一なので、国民もしっかりと自分の意見を持ちやすいという面もあるでしょう。

 これは何度もつぶやきで書いてきたことですが、日本は先進国の中で、戦後に国民投票らしい国民投票をしたことのない唯一の国です。投票率が変わるだけで、日本の政治は大きく変わる可能性があります。どんなテーマでもいいから、二者択一の国民投票をして、民主主義ボケを治した方がいいと思うのですが。。。

 もう1つ驚いたのは「50」。日中、自動車税を払おうと思って近くの行きつけの銀行に行きました。と、と、ところが、在る筈の場所に銀行がありません。すぐ近くの同じ銀行(になった元は違う銀行)の支店に統合されたのでした。で、雨の中をちょっと歩いて、もう1つの店に入りました。先ずは整理番号を引くとすぐ上の電光掲示板に・・・・、え!50?!思わず近くの行員の方に、「これは50人待つということでしょうか?」と聞くと、聞きたくない返事が・・「はい」。アッサリと諦めて、また雨の中を走って帰りました。
 これはオドロキです。しかし、もって他山の石とすべし。当初のオドロキは、後で真摯な気持ちに変わりました。


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商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

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