マネックスメール 2005年6月6日(月)

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マネックスメール 2005年6月6日(月)

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 マネックスメール<第1432号 2005年6月6日(月)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.バンガード・海外投資事情
 3.オルタナティブのランダム・トーク
4.株式市場アウトルック
 5.投資信託基準価額
 6.マネックス・ビーンズ証券CEO 松本大のつぶやき

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-米国株が大幅安となった割りには底堅い動き

日経平均            11,270.62 (▲29.43)
日経225先物         11,260 (▲20 )
TOPIX            1,145.37 (▲ 2.35)
単純平均             425.94 (▲ 0.73)
東証二部指数           3,560.98 (△38.28)
日経ジャスダック平均       1,937.09 (△ 2.73)
東証一部
値上がり銘柄数          593銘柄
値下がり銘柄数          925銘柄
変わらず             130銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ            93.97% -3%
売買高            11億6864万株(概算)
売買代金          9726億1400万円(概算)
時価総額          356兆3381億円(概算)
為替(15時)          107.41円/米ドル

◆市況概況◆
 週末の米国市場が大幅安となったことや市場筋の推計と寄り前に伝えられる外資系証券経由の売買動向が売り越しとなったことから、売り先行の始まりとなりました。先物もシカゴ市場の終値を下回って始まるなど、軒並み売り優勢の展開となりましたが、週末のヘッジ売りの買戻しや押し目買いも入り、底堅い動きとなりました。節目と見られる日経平均11,200円を割り込まずに底堅い動きとなったことで、戻り歩調となる場面も見られました。ただ、逆に上値を買い上がる動きも殆どなく、上値の重い展開となりました。先物へのまとまった売りが出ると、一気に日経平均は11,200円を割り込む場面も見られました。それでも先物へのまとまった売りも後が続かず、現物株にも売り叩く動きよりも押し目買いで底堅い動きとあり、方向感の無い相場展開となりました。
 為替が円高に振れたこともあって、ハイテク銘柄を中心に軟調な動きとなるものが多いのですが、下値を売り叩くような動きも、見切り売りを急ぐ動きもなく、大人しい展開が続きました。決算発表も出揃ったところで、積極的に買うだけの材料にも乏しく、方向感のない動きが続きました。散発的に先物へまとまった売り買いも出たのですが、大きな影響はなく、指数は小動き、盛り上がりに欠ける展開のまま前場の取引を終了しました。

 後場になっても大きな動きはありませんでした。昼の市場外取引は金額こそ大きかったものの、売り買いの偏りはなく、方向感を出す動きとはなりませんでした。先物にもまとまった売り買いは少なく、散発的に売り買いが出ても前場中ごろからの動きと同様に追随する動きもなく、全般に手掛かり難のなか小動きとなりました。先物やオプションも週末のSQ(特別精算指数)の算出を控え、積極的にポジションを膨らませるというよりも「ロールオーバー」(満期が先の先物に乗り換える動き)や手仕舞いの売り買いが中心で、方向感を出すような動きにはなりませんでした。

 引けを意識する時間帯にも引け際にも大きな動きはなく、大引けはインデックス買いも入り、日経平均は高値引けとなったのですが、東証一部の売買代金も1兆円を割込み、まったりとした盛り上がりに欠ける展開となりました。小型銘柄の中には小口の買いで値を飛ばすものも散見され、二部株指数や東証マザーズ指数は大幅高となりました。業種別では原油高を受けて石油関連銘柄や鉱業が高いだけで全般に軟調な展開となっていました。

(マネックス・ビーンズ証券 清水洋介)

◆テクニカルコメント◆

チャートの簡単な説明を用意しました。下記をご覧ください。
http://www2.monex.co.jp/j/asa/Setsumei.htm

 ☆日経平均・TOPIX☆

 日々線が雲を上に抜けて「三役好転」となることが期待されたのですが、雲の下限に沿って下落する展開となってしまいました。節目と見られた11,200円のところで下げ止った格好となりましたが、ここからしっかりと反発してくれば「三役好転」となってくるのでしょうが、11,200円の節目を割り込んでくると再び調整気分が強まって来るものと思います。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Nikkei.htm
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Topix.htm

 ☆日経ジャスダック平均☆

 堅調な動きとなりました。雲の上限で上値を押えられ、遅行線の同じように雲の上限、基準線で上値を押えられ、ここを抜けるかどうかといったところです。RSIも反転し、ストキャスティックスでも上値余地があり、遅行線が日々線に沿うような形で上昇を続ける可能性もあるのではないでしょうか。→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jasdaq.htm

 ☆債券先物☆

 高値保ち合いとなっています。高値を抜けたところで、基準線や移動平均との乖離は大きくなっており、RSIやストキャスティックスも高値圏にあり、上値余地が若干ありそうな感じではありますが、上値の重い展開となりそうで、しばらく調整となるのかもしれません。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jgb.htm

 ☆為替(ドル円)☆

 一気に上値追いとなるかと思われたのですが、前回高値近辺で頭打ちとなりました。遅行線と日々線が「天−底」一致となるかと思われたのですが、「底−底」一致となって来そうな感じです。当面の下値目処は雲の水準である107円割れのところと考えておいていいのではないかと思います。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jpy.htm

 ☆ 個別銘柄分析 −京成電鉄(9009)− ☆
 3月2日と3月3日に窓を空けて上昇していますが、この水準が4月の下落の時も5月の戻りのときも5月のもたつきの時も節となっています(図の青い点線)遅行線も日々線を上に抜け、日々線も雲のねじれのところで上に抜けたのですが、「三角保ち合い」の上値抵抗線(図の上の方の赤い点線)に上値を押さえらた格好となっています。図の青い点線は強い支持線となってくるものと思われ、下がってもその水準か雲の下限の水準で下げ止るのではないかと思います。「三角保ち合い」もそろそろどちらかに放れるところとなってきそうで、「放れた方に付」いた方がいいのではないかと思います。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/K9009.htm


◆個別銘柄◆ 石油関連や資源株が堅調

トヨタ(7203) 3,860円(▲30):100株単位
 先週末に発表された5月の米雇用統計が市場予想を下回ったことで、米景気が後退しつつあるとの見方が強まったことを嫌気して売りが先行しました。
カネボウ(3102) 311円(△21):100株単位
 カネボウ化粧品を引受先とする200億円の第三者割当増資を実施すると発表されたことを好感して買われ、大幅続伸となりました。

AOCHD(5017) 1,545円(△27):100株単位
 海外市場で原油先物価格が急反発したことで、再び原油価格の先高観測が強まり、収益が拡大すると見込んだ買いを集め、逆行高となりました。

鈴木工(1995) 308円(▲12)
 アパマンショップ(8889)が同社の第三者割当増資の引き受けを中止すると発表したことで、先行きの業績拡大期待から買われた経緯があっただけに、嫌気売りに押されました。

日立造(7004) 146円(△5):500株単位
 ダイセル(4202)からたばこフィルター用繊維プラントの建設を、同社にとって国内で過去最大のプラント受注になる200億円超で受注したことを好感して買われました。

トーメン(8003) 165円(△12)
 豊田通商(8015)と来年4月にも合併するとの観測記事を好感して買われ、大幅続伸となりました。

ドリームテクノ(4840) 80,000円(△10,000):1株単位
 平成電電の中継電話サービス事業部門を、会社分割により承継する契約を締結したと発表したことを好感して買われ、ストップ高となりました。

◆ランキング◆
東証一部値上がり上位
 小型建設銘柄が上位を占めています。

東証一部値下がり上位
 買いが手控えられる中で、小口の売りに押されるものが多くなっています。
東証1部売買高上位
 材料含みのディーリング銘柄ばかりです。

東証1部売買代金上位
 銀行株・通信株が中心となっています。

詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス・ビーンズ証券のウェブサイトにログイン後、「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。
 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.バンガード・海外投資事情 第176回
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-「ETFの投資に向いている投資家とは?」

 ETF(Exchange Traded Fund)は、特定の株価指数に連動することを目的に運用される投資信託です。証券取引所に上場され、株式のように市場の取引時間中にいつでも売買が可能です。また従来型の投資信託のように多数の銘柄に分散投資する効果も期待できます。今日はこのETFの投資に向いている投資家について考えてみましょう。

 もし、次の基準に当てはまっていたら、あなたはETFの投資に向いていると言えるかもしれません。

・ 短期的な投資目標を持ち、流動性の高い投資対象を必要としている。・ 取引時間中いつでも売買をしたい。
・ 取引金額が大口であるため、証券会社からの取引手数料のディスカウントが期待できる。だから手数料はあまり気にならない。
・ 個別株式を売買するような柔軟性のある投資がしたい。
・ 低い運用コストの恩恵が受けられる長期的なバイ・アンド・ホールド戦略をめざしている。

 このようにETFは柔軟な取引が可能なため、低コストや分散投資などインデックス運用の本質的な特性を理解し、かつ市場価格取引の便宜性を好む投資家に向いているといえるでしょう。

 一方で、次のような基準にあてはまる投資家は、従来型の投資信託が向いているでしょう。

・ 自動継続投資プログラムを利用している。(売買取引ごとにブローカレッジ手数料が発生するETFでは、定期的に一定金額を投資するドルコスト平均法*はおすすめしません)

・ ブローカレッジ手数料の負担を補えるほどの投資資金がない。(少額の取引はETFには向いていません。ETFと従来型の投資信託の売買コストを比較するには、売買手数料を購入金額で割って100%をかけ、ETFの経費率に足してみてください。この計算式は他の金融商品の比較にも応用できます)

・ 投信運用会社が提供するサービスを利用したい。(米国では小切手決済、給与口座振込、自動継続投資システムなどのサービスがあります)

(注)*ドルコスト平均法は、投資家に確実に利益をもたらすことを保証するものではありません。また、市場が下落している場合、投資家を損失から保護するものではありません。さらに、投資家は市場が長期的に低迷した場合でも投資の続行が可能かどうか、を判断する必要があります。

※バンガード・グループが設定運用し、マネックス証券が販売するバンガード ・スモール・キャップ・インデックス・ファンドが、ダイヤモンド社「ダイ ヤモンド・マネー 2005夏版」(本日発売)の投資信託特集でおすすめファン ドとして取り上げられました。

※トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド販売手数料がかからない「ノ ーロードファンド」トヨタアセットマネジメントがバンガード・グループの インデックスファンドの組み入れによって運用を行う、ファンドオブファン ズ形式の国内投資信託です。
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※投資信託をお申込みの際には、「目論見書」にて詳細をご確認下さい。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.オルタナティブのランダム・トーク
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ヘッジファンド投資のプロセス (11) モニタリング

 有望なヘッジファンドを発掘し、厳正なデューデリジェンスを経て、ポートフォリオに配分した後は、ファンドのパフォーマンスを定時的に確かめる「モニタリング」のステップです。

 10年ぐらい前から比べると、ヘッジファンドの情報開示へのスタンスもかなり変わってきました。以前は四半期毎の報告というのが珍しくなかったのですが、現在では、週毎にファンドのNAV(Net Asset Value、純資産価値)を投資家に報告するヘッジファンドが多くなってきました。

 日毎のケースもあります。例えば、私が以前勤めた大手ヘッジファンドは、かなり非公開主義なところではありましたが、最近では、日毎のNAVを五日営業日後にサイトで発表しています。(もちろん、サイトにアクセスするためにはパスワードが必要ですが。)

 ただ、ヘッジファンド側から自ら週毎に報告しないところも多くあり、例えば投資家から電話してヒアリングしなければならないというケースもあります。ただ、投資家からのどのように依頼があっても、月毎にしか応じないヘッジファンドもあります。このようなファンドは、情報開示と経済的なパフォーマンスは必ずしも一致していないと考えているからです。

 もちろん、NAVという数字だけでは自分のヘッジファンド投資が儲かっているか損をしているかということは把握できても、「何故」儲かっているか損をしているかはわかりません。従って、投資家としてはもうちょっと「色付け」がほしいところです。

 また、この色付けもファンドの考え方によって開示の充実さはかなりのバラツキがあります。どのような資産クラス、どの地域で、どれほどの金額(またはその他、Value At Riskなどリスクを数値化したもの)を投資しているかという情報、または運用状況を文章に落とした定期的なレポートを配布するところもあれば、まったくというほど情報開示が乏しいファンドもあります。
 ただ、情報開示がそれほど良くないファンドでも、投資家として一律的に投資対象から除外できない場合もあります。特にその投資家の顧客や内部への「説明責任」が経済的収益を上げるということが重視されていれば、情報開示が理想ではなくても、ファンドのパフォーマンスを取るということは計算的なリスク・テイクになります。

 このリスクをマネージするために投資家は何ができるか?ひとつは、いくら「秘密主義」のヘッジファンドであっても、マネジャーと直接面談やその他手段で対話できるような立場であれば、現在の状況や自分の考えは、レポートのように文書化しなくても、口頭では伝えてくれる場合もあります。このような能動的なモニタリングのほうが定時的に配布されるレポートより充実した情報になります。

 ただ、もちろんこのような関係を築くことは安易ではありません。何かがあると過剰に反応して直ぐにコンタクトしてくるような神経質な投資家と話すことはマネジャーにとって自分自身の神経の集中度を崩す要因にもなりますので、返って敬遠してしまう次第を招くでしょう。一方、マネジャーにとって話すことが何かファンド運用へのメリットになるような良き投資家のほうが効果的なモニタリングを行うことができるということになります。

     △▼△ 『オルタナティブ投資日記』もどうぞ △▼△ 
       

渋澤健 1961年生まれ。シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役。オルタナティブ投資を専門とするコンサルティング会社。ムーア・キャピタル・マネジメントおよびゴールドマン・サックス、JPモルガンなどを経て現職。(財)渋沢栄一記念財団理事、(社)経済同友会幹事、文京学院大学客員教授なども務める。著書に『シブサワ・レター 日本再生への提言』『渋沢栄一とヘッジファンドに学ぶリスクマネジメント』がある。
http://www.kshibusawa.com

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.株式市場アウトルック(提供:フィスコ)
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『好需給、非225採用の高配当銘柄を狙う』

先週は上値の重さを実感させられる動き

 先週の日経平均は一時11374.69円まで上昇後、やや上値の重さを実感させられる動きとなった。戻り局面での3兆円超に積み上がった信用買い方のヤレヤレ売りが、相場の頭を抑えたとみられる。3-4月相場で、信用買い残を積み上げ、その後の株価調整で、信用倍率が悪化した銘柄群の値動きが鈍く、指数の足を大きく引っ張る展開となっている。

 ところで、中小企業金融公庫が1日発表した中小企業景況調査では、5月の売り上げDIが、前月に比べ「減少」が5.6ポイント拡大した。利益額DI、従業員判断も悪化している。中小企業金融公庫は、中小企業の景況について「弱含みの動き」とし、前月の「足踏み状態」から下方修正している。

 中小企業の景況感は、景気の回復期に大きく改善することが多い。しかし、足元の中小企業の景況感が悪化しているため、わが国の景気回復は期待薄と考える。よって、今後の相場では、過度の景気回復期待は抱き難い。当然、それは、株価指数の上値余地も限定的と見ざるを得ないことになる。

 ただし、先行きが腰折れするかと言えばそうでもない。雇用環境が改善傾向を示しており、個人消費は底堅く推移することが期待できるのだ。4月の完全失業率は、4.4%と前月よりも0.1ポイント改善し、98年12月以来、6年4カ月ぶりの低い水準となっている。完全失業者数は310万人と前年同月に比べ25万人減り、23カ月連続で減少するなど、雇用情勢の改善は進んでいるのである。
 つまり、先行き景気に関しては、大きく改善する見通しはもてないが、腰折れを心配する状況にない。相場的には、上値余地は乏しいが、下値余地も限定的となる。よって、当面の東京市場は、上にも下にもいけない、ボックス相場となる可能性が高いだろう。

 そのボックスだが、日経平均ベースで、下10700円レベル、上11500円レベルを想定する。ボックス上限付近では売り、ボックス下限付近は買うという戦略が有効と言えよう。今週以降、ボックス上限を試すような局面では、持株売却のスタンスで臨んだ方が良さそうだ。

 とりわけ、3月-4月相場で、活況場面を呈し、信用買い残を積み上げ、且つ年初来高値を4月-5月でつけた銘柄群は、戻り売りを急ぎたい。現在株価が、その年初来高値を大きく下回っている銘柄への信用買い方の売り圧力は、相当強いものと覚悟しておく必要があるからだ。

 では、狙える銘柄はというと、ボーナス時期を迎え、高配当銘柄に投資するファンドの人気が高まることが期待できるため、高配当利回り銘柄がその第一候補となる。ただし、高配当利回り銘柄とは言え、先述の信用需給の悪い銘柄は避けたい。また、株価指数自体の上値余地が乏しいとみられることから、日経平均先物の売買動向の影響を受け難い銘柄群が好ましい。

 つまり、高配当、好需給、非225採用銘柄の条件を備えた銘柄群が狙い目となろう。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.投資信託基準価額
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詳しくは
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/fund.htm

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-6.マネックス・ビーンズ証券CEO 松本大のつぶやき
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6月6日     <人の交わり>

 今日は朝から人との交わりの多い日です。先ず週末にオフィスの席替えをしました。合併時には取り敢えず両社間の壁だけを取り払いました。全てのことを一気には出来ないので、リスクを低減する考えから全社の席替えは後回しにしたのです。マネックスとビーンズの社員が、今朝から完全に混ざって仕事を始めました。私の席の位置も変わり、見える顔も変わりました。加えて朝からのミーティングが、前から交流のある人達との久し振りの再会が5つ連続で続きました。今迄の関係を確認するもの。新たな発展を議論するもの。違う関係を新たに認めるもの。様々な交わりでした。

 更に加えて今つぶやきを書いている間も社の一室では、嘗て短期間一緒に働いたことのある人で、また一緒に働きませんかとお話し続けて来た人が、お茶を飲みに来てくれています。そしてこれから、当社設立時からお世話になってきた或る会社の方々との会食です。何故か今日は、このように懐かしい人との交わりが多い日でした。不思議なものです。

 昨日までと明日からとで、知っている人の範囲に変化はなくとも、私の周りの世界は変わっていくのでしょう。新しい人を知ることよりも、既知の人と新しい関係を作ることの方が、却って大きな違いをもたらすこともあるでしょうか。今日はそんなことを思った一日でした。


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┃■┃【合併に関するご質問への回答を更新しました】
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  ●新興市場の初回注文を携帯電話でもお受けできるようになりました
  ●「残高照会」画面を表示したときにリアルタイムの時価で評価額が   計算されるように修正しました

http://www.monex.co.jp/AboutUs/2/guest/G800/new/news5053.htm
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