マネックスメール 2005年6月10日(金)

1999年から発行しているマネックス証券の人気メルマガ「マネックスメール」を、ウェブ上で再読できます。

マネックスメール 2005年6月10日(金)

◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆
 楽しい!学べる!得をする!
 マネックスメール<第1436号 2005年6月10日(金)夕方発行>
  http://www.monex.co.jp/
   <口座開設はこちら(無料)>
http://www.monex.co.jp/AccountRegistration/0/guest/G300/acc/index.htm◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇マネックス・ビーンズ証券株式会社◆◆◆

====広告==============================================================◆◇◆   7月9日(土)、大阪で個人投資家説明会開催(無料)   ◆◇◆
参加企業:(9374)軽貨急配、(9628)燦ホールディングス、(6669)シーシーエス各社社長が、「自社の強み」、「今後の事業戦略」を熱く語ります!!
申し込み→ http://www.cyber-ir.co.jp/salon_/2005/20050709_salon.htm「主催:インベストメントブリッジ、協賛:マネックス・ビーンズ証券」==============================================================広告====
≪本日の目次≫
 1.マネックス・ビーンズ相場概況
 2.資産設計への道 〜その173  10年で1億円作る方法   内藤 忍 3.相場の世界 −第44回−
 4.投資信託基準価額
 5.マネックス・ビーンズ証券CEO 松本大のつぶやき

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      【 〜ブックビルディングのお知らせ〜 】
★当社取り扱いの新規公開銘柄や既公開株式の売出・公募のお知らせです★−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 サンコーテクノ(3435)、メディキット(7749)、
 インターネットイニシアティブ(3774)、オンリー(3376)
詳しくはウェブサイトをご覧ください。
http://www.monex.co.jp/StockOrderConfirmation/0/kbodr/kb_bosy_meigara/ichiran/guest
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 マネックスメール解除の方法は一番下にあります
 またバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-重要なイベントが無事終了し、安心感から割安銘柄を買い直す動きで大幅高
日経平均            11,304.23 (△143.35)
日経225先物         11,300 (△120 )
TOPIX            1,148.97 (△ 10.22)
単純平均             429.27 (△ 3.89)
東証二部指数           3,550.35 (△ 9.10)
日経ジャスダック平均       1,945.55 (△ 13.27)
東証一部
値上がり銘柄数         1,247銘柄
値下がり銘柄数          297銘柄
変わらず             106銘柄
比較できず            5銘柄
騰落レシオ             91.06% -1.15%
売買高            20億3209万株(概算)
売買代金        2兆0291億7100万円(概算)
時価総額          357兆4741億円(概算)
為替(15時)          107.55円/米ドル

◆市況概況◆
 今日は先物とオプションのSQ(特別精算指数)算出日ということに加え、米国でもグリーンスパンFRB(連邦準備理事会)議長の議会証言、インテルの中間業績報告と「イベント」が重なりました。グリーンスパンFRB議長のコメントでも景気は底堅いとされ、米国株が堅調なことやインテルの業績が上方修正となったことなどから、日本市場も堅調な始まりとなるのかと思ったのですが、SQに絡む売買が若干売り越しであったことを差し引いてももたついた始まりとなりました。

 SQに絡む売物に買い向かったディーラーもすぐに反対売買をするような感じで、寄り付き直後からもたついた動きとなり、底堅さは見られるものの上値を追うような動きにはなりませんでした。昨日の理由もない(わけではなく、SQを控えての先物・オプションに絡むヘッジの売りで下げたのではないかとも思われます)大幅下落を受けても、しっかりと反発してくるものも少なく、もたついた動きとなりました。ただ、底堅さが見られることから押し目買いの動きやヘッジの買い戻しなども徐々に入り始め、先物にまとまった買いが入ると一気に上値追いとなりました。先物のロスカット(損失確定)の買戻しも入ったようで、上値の重かった日経平均11,300円を超える場面もみられました。
 後場に入っても堅調な動きは続きました。ただ、SQ後の週末ということもあって積極的な売り買いも少なく、狭い範囲での動きが続きました。昼の市場外取引も金額も非常に少なく、市場への影響は全くといっていいほどなく、昨日大きく下落した好業績優良銘柄を中心に堅調な動きとなっていました。
 先物へのまとまった売り買いもなりを潜め、指数は堅調ながらも方向感のない展開となりました。前場勢い良く上昇した銘柄も伸び悩みとなるものが多く、日経平均は節目と見られた11,300円を超えてはいるものの上値の重い展開が続きました。小型銘柄も堅調な動きとなるものが多く、日経ジャスダック平均、二部株指数、東証マザーズ指数も堅調な動きとなりました。ほぼ全面高となる中で、鉄鋼株やハイテク銘柄の一角が相場を牽引するような格好となっていました。

 (マネックス・ビーンズ証券 清水洋介)

◆テクニカルコメント◆
チャートの簡単な説明を用意しました。下記をご覧ください。
http://www2.monex.co.jp/j/asa/Setsumei.htm

 ☆日経平均・TOPIX☆

 日々線は雲の下限をサポートと確認し反発、遅行線は日々線を割り込まないように反発となってきました。RSIやストキャスティックスも中途半端な位置にあり、しばらくもみ合いとなってくるのではないかと思います。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Nikkei.htm
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Topix.htm

 ☆日経ジャスダック平均☆

 引続き雲の中での動きとなっています。遅行線も雲の上限や基準線に上値を押えられる格好となっており、上値は重くなっています。出来高も伴っているので強含みでの推移が期待されますが、ストキャスティックスは高値圏にあり、上値の重い展開となってくるかもしれません。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jasdaq.htm

 ☆債券先物☆

 限月交代となり、チャートではギャップが生じてしまいます。それでも遅行線が日々線でサポートされたようになっているところが注目されます。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jgb.htm

 ☆為替(ドル円)☆

 目先的には基準線の底値を確認するような格好となりました。RSIは下げ足りない感じはありますが、ストキャスティックスはしっかりと底値からの買いシグナルで反発してきており、高値を目指す展開となってくるのではないかと思います。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jpy.htm

 ☆ 個別銘柄分析 −フジクラ(5803)− ☆
 5月の初めに日々線が雲のねじれを上に抜け「三役好転」となった(図の赤い矢印のところ)後、3月初めの高値を抜けて堅調な動きとなりました。その後は利益確定の売りに押されるような展開となり、調整となっています。ここからは基準線も上昇に転じて乖離が縮小されることや、A〜B〜Cの動きから高値を計算すると「N計算値」でも「E計算値」でも「V計算値」でもまだ上値がある計算となり、基準線までの調整はあるのかもしれませんが、その後は高値を窺がうような展開が期待されます。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/K5803.htm

◆個別銘柄◆ 全般軟調な中で好業績銘柄は堅調
新日鉄(5401) 260円(△5)
 チタンの低価格化をめざし、神戸鋼(5406)など4社で製造技術の共同開発を始めると報じられ、低価格化で素材の用途が広がり、業績拡大に貢献するのではないかと思惑で堅調な動きとなっています。

テンポス(2751) 188,000円(△30,000):1株単位
 20%の経常増益と増配の可能性が高いと新聞で報道されたことを好感し目先筋の買いも交えながら堅調な動きとなりました。

セコム(9735) 4,780円(△120):500株単位
 月内で中国に合弁会社を設立し、企業向けのセキュリティーサービスを目指す、と報じられ日本企業の進出が急増する中で収益拡大を期待した買いが入りました。

アマノ(6436) 1,241円(▲51)
 値下がり率上位にランクされました。特に材料らしい材料はないのですが重要なイベントが終り、割安銘柄を物色する動きのなかで前日まで大きく上昇していたことで乗り換えの対象として利益確定売りに押されました。

栗本鉄(5602) 328円(△24)
 強度が従来の2倍に高めたマグネシウム合金を開発した。と言うニュースで目先筋が飛びつき大幅高となりました。業績面からの割安感はなく上値の重い展開となりましたが小口の回転は効いていました。

Uアローズ(7606) 3,200円(▲120):100株単位
 大手国内証券の投資判断の引き下げもあって大幅安となりました。好業績、成長銘柄としての評価は変わらないのですが、株価が上昇したことで割安感が薄れたとして投資判断を引き下げられ、利益確定売りに押されまし
た。


◆ランキング◆
東証一部値上がり上位
 材料銘柄がしっかりと出来高を伴って上げています。

東証一部値下がり上位
 昨日まで高かった銘柄が多く見られます。

東証一部売買高上位
 鉄鋼株が上位を占めています。

東証一部売買代金上位
 SQということで日経平均採用の値嵩株が上位を占めています。

詳細は→
http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス・ビーンズ証券のウェブサイトにログイン後、「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。
 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.資産設計への道 〜その173
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-久しぶりのマネックス・ビーンズ証券での勉強会『マネー運用を学ぶ@マネックス・ビーンズ』を7月6日に東京大手町で開催する予定です。2時間で10万円ではじめる分散投資のエッセンスを伝授いたします。「投資は勉強しないと成功しない」・・・お友達も誘って参加してください。
http://www2.monex.co.jp/marketcafe/benkyo/index.html
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

10年で1億円作る方法

最近また資産を殖やそうという「投資本」が増えているようです。マネー誌などでも特集をしていますが、何か違和感を感じてしまうのは私だけでしょうか。
●10年で1億円作る方法
例えばこんな本がありました。

「パソコンが勝手に儲けてくれて5年で3000万円になる」

そんなうまい話があるのかと思いますがこれは毎月元手の1割の利益で実現するプランのようです。毎月10%のリターンが実現できれば1年で倍以上に資産が殖えていきます。確かに実現すればこんな素晴らしい話はありません。また別の雑誌の10年で1億円作る方法というのはこう説明されています。

「まず元手が1000万円必要です。それを毎年26%の利益を積み重ねるだけで実現しました。半年だと13%、1ヶ月に2%ちょっとと聞くと「自分でもできるかも」と思えてきます」

元手の1000万円を26%で運用できる人は世の中にどの位存在するのでしょうか。
●資産運用の現実
このようなタイトルに違和感を感じる理由はリターンの話ばかりでリスクについて何も語っていないことです。良いところと悪いところをきちんと説明するのが読者への誠意ある対応ではないでしょうか。

例えば26%の上昇を狙っても確実に成功する保証はもちろんありません。ではもしうまくいかなかったらどの位のダメージを受けるのでしょうか。1000万円といえばかなりの元本金額です。もし26%ではなくマイナスの26%になれば300万円近くが無くなってしまうわけです。このようなリスクがあることを読者に説明する必要はないのでしょうか。

市場全体の動きにもよりますが、2桁以上のような高いリターンを実現するということは、毎年インデックス(市場の平均)に勝ち続けるということです。リスクをコントロールしながらそんなことができる確信があるのなら自分の資金だけではなく人の資金も運用してあげるファンドマネージャーになることを真剣に検討すべきでしょう。

継続的な高いリターンは特別な才能かラッキーがないと実現できません。それはほんの一握りの人たちだけにしかできないことなのです。つまり成功者の裏にはその何倍もの資産を減らしてしまう失敗者がいるということです。

●リスクを考える
もちろんリスクを取らなければリターンはありません。リスクを取るなというのではなく、重要なのはリターンから考えるだけではなくリスクも同時に考えておくことなのです。コインの表だけではなく裏も見ておくということです。
リターンだけの楽観的な数字合わせでは実現性の高い長期の運用プランは作ることができません。

●基本は長期、アセットアロケーション、コストの3つ
過去のデータが教えてくれることは
1.銘柄集中の短期運用より資産を分散させた長期運用が安全
2.リスクを取り過ぎると失敗して市場から退場して長期運用できない可能性が高まる
3.コストを下げることがリターンを上昇させる最も確実な方法
ということです。

そのような長期の分散投資の場合、現実的に実現可能なリターンはどの位になるでしょうか。イボットソン・アソシエイツ社の小松原さんによれば1970年から2004年までの超長期の市場平均リターンを使って計算すると、アセット・アロケーション(日本株式30%、外国株式20%、日本債券10%、外国債券20%、短期金融資産20%)を行った場合の平均年リターンは6.4%になるとしています。

その中から取引コストや税金などを差し引くと、5%ないしは6%くらいが常識的な長期の平均運用レートということができると思います。年26%や毎月10%という想定リターンがかなり無謀なものかということがわかると思います。
●自分でやってみること
拙書「資産設計塾」の158ページに運用レート別に資産がどのように殖えるか計算できるシートがあります。それを使うと例えば6%で運用すると10年後に約1.8倍に殖える計算になります(26%で計算した結果は掲載されていません)。
自分の金融資産で実際にどの程度殖えるのか計算してみるとリアルな数字を実感できます。年間平均6%程度の運用であっても最悪の場合は1年で金融資産の20%近くが失われる計算です。

10年で1億円作る方法・・・それは現在5500万円を保有している人なら年間平均6%で運用できれば達成できます。夢の無い話かもしれませんが、長期の資産設計に必要なのは不可能な予定を立てて失敗することではなく、最悪の事態を想定して対策を考えておくことなのです。

今回の話のまとめ---------
●年率2桁のリターンを長期に継続するというのは非現実的
●リターンだけではなくリスクを考える
●現実的な想定リターンで自分のケースを実際に計算してみよう

ではまた来週・・・。

内藤 忍
http://www2.monex.co.jp/forum/archives/c_naitou/index.html

資産設計について聞いてみたいことがある方はメール件名「内藤」宛で
feedback@monex.co.jp まで(コラムで紹介させていただく場合があります)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.相場の世界 −第44回−
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-本間宗久相場三昧伝

−慰み商い−

この「相場の世界」の連載もそろそろ1年になろうかとしています。牛田権三郎翁の「三猿金銭秘録」に始まり、本間宗久翁の「相場三昧伝」を取り上げて解説して行きました。今回でこのシリーズはいったんお休みをいただいて次回からは「チャート教室」−テクニカル分析からみた売買タイミング−などを実戦で使えるように解説していきたいと思います。
 本間宗久翁の遺作とされているものだけでもまだ数多く残されており、現代の株式相場で通用するような心構えを述べているものもあります。また、次の機会に(近い将来)御紹介していきたいと思いますが、いったん「チャートの世界」に紙面を譲りたいと思います。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 相場保ち合いの時うっかり慰みに商い仕掛くることあり、はなはだ宜しからず、慎むべきなり。この商い強いて初念の思い入れを離れ難きものなり。よほど玄人ならで、見切りできざるものなり。例えば百両売り付け候て、少々上がる時、最初踏み出しの百両分に念を残して買うことを忘れ、又々売り重ねる心になるなり。段々踏み上がる時はここにて売りならすべしと売り込む故、自然金高成嵩み、後々は売り返しも買い返しも自由ならず、大事に及ぶなり。付き出し商いを慰みのようにうっかり仕掛ける商いより発するなり。例えば百両分仕掛けるとも容易に心得ざるものなり。とくと米の通い運びを見定め、作割金割を考え、売買とも付き出し申すべきことなり。

 相場が保ち合いの時に軽い気持ちで相場に手を出すことがあります。これはとてもよくないことで決してやってはいけません。こういった商いは最初の考えから離れにくく、よほど慣れた人でないと見切ることが出来ないのです。例えば百両売って少し上がった時に最初に仕掛けた百両が頭にあって、買いに出ることが出来ず、売り上がることばかりを考えてしまうのです。その後もどんどん上昇してしまうとここで売り平均(難平=ナンピン)しようとどんどん売り上がってしまい、自然と金額が嵩んでしまいその後は二進も三進もいかなくなってしまい大変なことになってしまうのです。最初の売買を手慰めのようにいとも簡単に何も考えずに仕掛けてしまったことに端を発し、大事になってしまったのです。たとえ百両(少ない金額と考えて下さい)仕掛ける時にでも簡単に考えてはいけないのです。よく相場の動向を見極め、作柄や資金の需給動向を考えて売買の仕掛け商いをしなければいけないのです。

 最近流行っている「デイトレーダー」の中にはとりあえず動いているものの動いている方向に付くようなやり方をする人もいます。よほど目端が利いて器用な人間でないと闇雲に仕掛けて行ってもなかなかしっかりと儲かるものではないのです。また、「何となく良さそうだ」と買いに出たものの次の日に業績の下方修正を発表して売られてしまった、などということも良くあることです。そこで、しっかりと投げる(損失を確定して売ってしまうこと)ことが出来ればまだ、大丈夫なのですが、「何となく」「とりあえず」買ったものに固執して難平を入れたり、どんどん買い下がって、最後には持ち玉全部が「何となく」買い始めた銘柄となり、「何となく」買ったものが二進も三進も行かなくなって、後生大事に塩漬けにしてしまう結果となってしまうのです。「デイトレーダー」でもそうでなく中長期の投資の場合でもしっかりと相場環境や個別の注目する銘柄の業績や株価位置などを調べ、なおかつ、「どの水準で」「どのタイミングで」買うのか、あるいは「どうなると思っている」から「どういったタイミングで」「どの水準で」利益を確定するつもりか、あるいは「どこまで下がったたら」買い下がるのか、あるいは投げるのか、などとその投資対象とする銘柄の動きに合わせた方針を立てなければうまく行かないことが多いのです。「何となく」買った銘柄で少しでも儲けてやろうと思うとなかなか儲からないもので、固執することなく早々と見切ることも大切ですし、何より、「何となく」仕掛けるようなことは決してしてはならないことなのです。

 この書、懇意の間柄にても、必ず必ず、見せ申すまじきなり。全く、われ一人富まんとにはあらず。この書をよくよく見極めもせず、心安きものに心得、売り買い致し候えば手違いになり、時により身上にかかわり、恨みを受くる故に、必ず必ず他見無用のこと、秘すべし秘すべし。特に三位の伝は天下稀なる法立てにて知るもの数少なし。この法にしたがって、売り買い致すときは、福徳利運にして、損するということなし。大切に心得、秘蔵すべし、慎むべし。秘すべし。

 この書はどんなに仲のいい人にも絶対に見せてはいけません。これは自分が一人で儲けようとしているからではなく、この書の真髄を良く見極めもせず、この書を読んだだけで相場が簡単なものと思って売買すると間違えになり、場合によっては身上を潰し恨まれることになってくるので決して決して人に見せず秘密にしておかなければならないのです。特に「三位の伝」はこの世に又とない秘法であり、知っている人も少ないのです。この「三位の伝」にしたがって売買するときは利運に恵まれ損することはありません。大切なものと心得て秘蔵し、人に見せることは厳に慎むべきであり、秘密にして置くべきである。
 他人にこの書を見せて「これで儲かるよ」と軽々しく言ってはいけないということです。この書に限らず、相場の世界では「生兵法は怪我の素」ということは良くあることでなまじかじって知っているような顔をして、実際には損切りも出来なければよくも考えずに売買をしたりしているものです。また、こういった指南書を読んだことで満足し、実践に生かしきれず損を重ねることも多いのです。この書を読んでしっかりと「自分の投資スタイル」を見つけることが肝要で、人に自慢するものでも、教えるものでもなく、しっかりと儲けることが重要なことなのです。

 「三猿金銭秘録」の中でも「相場三昧伝」の中でも表現の仕方こそ違えかなり共通することが多いのです。相場に参加するに当たっては決して熱くならず、常に冷静に相場の方向性やその時の地合い、また相場の雰囲気を考えて投資をするべきなのです。またデイトレードも流行っていますが、デイトレードをする上でも相場の大きな流れもしっかりと把握しておかなければなりません。何も考えずに何もせずに儲け続けることはなかなか難しく、株価の動きや相場動向をしっかりと見極める目を養い、しっかりと儲けて行きたいものです。
 冒頭に述べたように次週からは「チャートの世界」をお送りします。なお「相場の世界」のバックナンバーはマネックス・ビーンズ証券のホームページの「フォーラム」に掲載しております。是非ご活用下さい。

  (マネックス・ビーンズ証券 投資情報センター長 清水洋介)

 「相場の世界」のバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/forum/archives/b_shimizu/index.html

 また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で feedback@monex.co.jp までお送りいただければ清水から回答いたします。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.投資信託基準価額
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/fund.htm

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.マネックス・ビーンズ証券CEO 松本大のつぶやき
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
6月10日    <上野>

 今日、用事があって上野に行きました。車で駅前からホーム沿いに公園口の方に上がっていき、寛永寺輪王殿の所を左折、東博(東京国立博物館)の前を走りました。この辺りは、私には馴染みの深い場所です。

 公園口の近くには、道路とホームが同じ高さになる地点があります。かつて高校生の頃、クラスの連中と上野公園で飲んだくれた(オロナミンCということにしておいて下さい)後にその地点まで行き、ホームに立つ大人に向かって「あーりがーと、あーりがと、ホーム!」とか、「ありがと山手線」、「ありがとお父さん」等とみんなでエールを切ったことを思い出しました。馬鹿な、しかし楽しい思い出です。

 上野公園の東博の向かい辺りでは、大勢の人が雨の中、傘を差して並んでいました。恐らく炊き出しを待っているのでしょう。あの場所では新興宗教等が「お話し」をして、それを30分とか1時間とか聞いた人にだけ食べ物を配るということが日々行われています。やる方もやる方、並ぶ方も並ぶ方ですが、放ったらかしにしている警察や国も如何なものかと思ってしまいます。

 私が高校生の頃には、あの辺りで夜に宴会をしていると、すぐにパトカーから警察官が来たのになー。そんな懐かしい思いが巡った、午後のひとときでした。

┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃■┃イトーヨーカドー蘇我店にて、セミナー開催のご案内です!!
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  イトーヨーカドー蘇我店「お金の便利コーナー」にて、以下の日程で  当社セミナーを開催いたします。ラジオ日経のファイナンシャルBOX  (http://market.radionikkei.jp/mbh/)で人気の、”福の神”こと、  当社戦略事業部の藤本誠之が講師の、投資初心者のための、聴いていて  楽しく、ためになるセミナーです。
お近くの方はぜひお立ち寄りください。

  テーマ「はじめよう、マネックス・ビーンズでオンライントレード」  6月13日(月) 13時・14時・15時・16時
  6月19日(日) 15時・16時
アクセス: http://www.ario-mall-soga.jp/access.html

===================================「マーケット朝一番!」バックナンバーが見られます!
 http://www2.monex.co.jp/forum/archives/b_shimizu/index.html
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
創刊号からのマネックスメールバックナンバー(マネログ)はこちらから→ http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html

マネックスメール全文を過去にさかのぼって読むことはもちろん、“つぶやき”の部分だけをさかのぼることや、キーワードで過去のある部分を検索することも可能です。ぜひ一度お試しください。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
マネックス・ビーンズ証券へ  mailto:feedback@monex.co.jp


===================================<マネックスメールを解除したい時は>
 マネックスメールの受信解除、メールアドレスの変更等はこちらへ
 ▽ https://stgi.monex.co.jp/php/mon_reg_form.php
 アドレスの変更の場合、お手数ですが、旧アドレスの解除、新規アドレスの 登録という方法でお願いします。
▽口座に登録しているメールアドレスを変更しても、マネックスメールの配 信先アドレスは変更されません。上記のページより変更のお手続をお願いし ます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●配送できないメールアドレス等の解除について
マネックスメールでは、ご登録いただいたメールアドレスに間違いがありメールを配送できない場合や、何らかの理由で一定期間登録メールアドレスへメールが配送されない場合、その他弊社がやむを得ないと判断した場合には、登録メールアドレスを解除させていただくことがございます。予めご了承下さい。マネックスメールへのご登録にあたりましては、正しいメールアドレスが入力されていることをご確認下さい。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
マネックスメールはマネックス・ビーンズ証券株式会社(以下「当社」)が発行するメールマガジンです。マネックスメールの著作権は当社に属し当社の許可なく複製・再配信等を行うことはできません。当社は有価証券の価格の上昇又は下落について断定的判断を提供することはなく、マネックスメールをもって有価証券の売買を勧誘するものでもありません。投資等のご判断は、ご自身の自己責任においてされますようお願い致します。当社は、お客様のマネックスメール情報サービスのご利用により生じた損害につきましては、その責を負いません。またマネックスメールに他社から提供されているコンテンツに関しては、それぞれの会社が作成したものであり、その内容の正確性・有用性等について当社は一切責任を負いません。
マネックス・ビーンズ証券株式会社  http://www.monex.co.jp/
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

マネックスからのご留意事項

「マネックスメール」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

5000号以降のマネックスメール

コラム一覧