マネックスメール 2005年6月13日(月)

1999年から発行しているマネックス証券の人気メルマガ「マネックスメール」を、ウェブ上で再読できます。

マネックスメール 2005年6月13日(月)

◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆
 楽しい!学べる!得をする!
 マネックスメール<第1437号 2005年6月13日(月)夕方発行>
  http://www.monex.co.jp/
   <口座開設はこちら(無料)>
http://www.monex.co.jp/AccountRegistration/0/guest/G300/acc/index.htm◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇マネックス・ビーンズ証券株式会社◆◆◆

====広告==============================================================◆◇◆   7月9日(土)、大阪で個人投資家説明会開催(無料)   ◆◇◆
参加企業:(9374)軽貨急配、(9628)燦ホールディングス、(6669)シーシーエス各社社長が、「自社の強み」、「今後の事業戦略」を熱く語ります!!
申し込み→ http://www.cyber-ir.co.jp/salon_/2005/20050709_salon.htm「主催:インベストメントブリッジ、協賛:マネックス・ビーンズ証券」==============================================================広告====
≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.バンガード・海外投資事情
 3.オルタナティブのランダム・トーク
4.株式市場アウトルック
 5.投資信託基準価額
 6.マネックス・ビーンズ証券CEO 松本大のつぶやき

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      【 〜ブックビルディングのお知らせ〜 】
★当社取り扱いの新規公開銘柄や既公開株式の売出・公募のお知らせです★−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 メディキット(7749)、インターネットイニシアティブ(3774)、
 オンリー(3376)
詳しくはウェブサイトをご覧ください。
http://www.monex.co.jp/StockOrderConfirmation/0/kbodr/kb_bosy_meigara/ichiran/guest
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 マネックスメール解除の方法は一番下にあります
 またバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-幕間つなぎの小型株の値幅取り、マネーゲーム的な動きが中心

日経平均            11,311.51 (△ 7.28)
日経225先物         11,320 (△20 )
TOPIX            1,149.66 (△ 0.69)
単純平均             429.92 (△ 0.65)
東証二部指数           3,557.89 (△ 7.54)
日経ジャスダック平均       1,949.19 (△ 3.64)
東証一部
値上がり銘柄数          813銘柄
値下がり銘柄数          693銘柄
変わらず             143銘柄
比較できず            0銘柄
騰落レシオ            89.05% -2.01%
売買高            11億9258万株(概算)
売買代金          9304億0600万円(概算)
時価総額          357兆6730億円(概算)
為替(15時)          108.58円/米ドル

◆市況概況◆

 GDPにも鉱工業生産指数にも反応の鈍い相場となりました。週末の日本市場の雰囲気が良かったことや寄り付き前に市場筋の推計として伝えられる外資系証券会社経由の外国人売買動向が今日も買い越しとなったことで、週末の米国市場のもたつきの割りにしっかりとした始まりとなりました。先物もシカゴ市場の終値を上回らないものの、しっかりした始まりとなりました。

 寄り付きの買いが一巡した後も目先筋の利益確定売りをこなしながら押し目らしい押し目もつけずにしっかりした展開となりました。寄り付き直後から先物へのまとまった買いも入り、しっかりした動きとなると買戻しも交えながら一段高となりました。寄り付き前に1〜3月期のGDP改定値が発表になり、速報値が下方修正されたのですが、殆ど市場への影響はありませんでした。

 その後も押し目買いや買戻しと目先筋の利益確定売りがせめぎ合う格好で、指数は小動きとなりました。為替が円安に振れたこともあって主力大型銘柄が堅調な動きとなり、値嵩株の下げを補うような格好となっていました。一方で小型銘柄も個別に値幅取りの動きとなり、堅調な動きとなっていました。
 後場に入ってからは方向感なく、小動きとなりました。主力銘柄の中には目先筋の利益確定売りに押されるものも多く、積極的な売り買いが少ない中で、一買い二ヤリのディーラーの動きが中心となっており、指数は殆ど変化がありませんでした。GDPと同様に下方修正となった4月の鉱工業生産指数の確報値が発表になっても、殆ど市場への影響はなく、押し目買いと利益確定売りのせめぎ合いで指数は小動きとなりました。

 まったりとした相場の中で、目先筋の動きは活発となり、ダイエー(8263)が前向きな投資に向かったことを好感して大幅高となり、連れてイチヤ(9968)のような小型銘柄からミサワHD(1722)のような銘柄まで「再生関連銘柄」が賑わい、目先筋の注目を集めていました。IBダイワ(3587)など監理銘柄にまで目先筋の触手は伸び、業績面から割安感の強い銘柄への買いが一服した中での幕間つなぎの動きとして、マネーゲーム的な様相を呈していました。

 小型銘柄も値幅取りの動きは活発で、材料や業績はともかく値動きの良い銘柄が注目を集めて、ますます値動きがよくなるといったような状況になっていました。結局大引けまで指数は方向感のある動きとならず、日経平均をはじめ大型株の影響の大きなTOPIXから日経ジャスダック平均、東証マザーズ指数と、殆どの指数が小幅高といった状況で引けました。米国市場の動向や外国人投資家の動きを見てからではないと、方向感が掴み難いといった雰囲気になっています。

(マネックス・ビーンズ証券 清水洋介)

◆テクニカルコメント◆

チャートの簡単な説明を用意しました。下記をご覧ください。
http://www2.monex.co.jp/j/asa/Setsumei.htm

 ☆日経平均・TOPIX☆

 雲の上限で頭を押えられ、遅行線は基準線に上値を押えられた格好となりました。雲の中での動きが続き、なかなか「三役好転」とはなってこないようです。週末の反発に続き、この日も堅調な動きとなったことで、RSIやストキャスティックスから見ると徐々に上値も重くなってくる可能性もあり、今しばらく雲の中での動きが続くのかもしれません。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Nikkei.htm
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Topix.htm

 ☆日経ジャスダック平均☆

 底堅い動きとはなっていますが、雲を一気に上に抜けるような動きとはなって来ません。薄い雲は上昇しており、下値を徐々に切り上げるような格好で雲の中での動きをもう少し続けることになるのでしょう。
 → http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jasdaq.htm

 ☆債券先物☆

 限月交代があったことで、チャートが読み難くなっていますが、遅行線が日々線の急落したところにあり、遅行線が日々線に沿うような格好でいったん調整となって来る可能性が高いのではないかと思います。
→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jgb.htm

 ☆為替(ドル円)☆

 順調に(ドルが)反発してきました。5月6日の直近の安値と遅行線が「天-天」一致の格好となってくるのであれば、109円手前の高値を抜けず、逆に抜けてくるのであれば、ここから一気にドルの上昇が加速されることになって来そうです。RSIやストキャスティックスはしっかりと買いゾーンから上昇しており、上値余地があるため、一気に抜けてくる方に分がありそうな感じです。→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/Jpy.htm

 ☆ 個別銘柄分析 −JSR(4185)− ☆
 2,000円を超えたところから2,250円あたりでの保ち合い(図の赤い点線に挟まれた部分)を上に放れたと思われたのですが、結果的には抜けきらない格好となりました。ただ、一目均衡表の雲を挟んでの動きであったものが完全に雲の上になったと考えられ、「買い時代」が続いているものと思われます。しっかりと基準線が上昇を続ける中でサポートとなっており、底堅い動きと言えるでしょう。5月20日と23日の「毛抜き天井」となったところは、「首吊り線」と言われる下ひげの長い線が出て典型的な「天井」のパターンとなりました。目先的には基準線にサポートされながら高値を目指す展開となってきそうです。→ http://www2.monex.co.jp/j/asa/K4185.htm

◆個別銘柄◆ 石油関連や資源株が堅調

東製鉄(5423) 1,387円(▲1):100株単位
 鉄スクラップの輸出価格が急落していると新聞で報じられたことで、鋼材原料が下落したと好感され、値頃感もあって堅調な動きとなりました。

ヤマハ(7951) 1,652円(△15):100株単位
 1月の年初来高値を更新となりました。好業績ハイテク銘柄の中で出遅れ感が強かっただけに、地合いが好転して出遅れ銘柄を物色する動きの中で注目されました。

トヨタ(7203) 3,880円(△50):100株単位
 好業績銘柄を物色する動きや為替が円安に振れたことに加え、ガソリンとアルコール燃料併用車の開発に着手したと報じられ、値頃感も手伝って堅調な動きとなりました。

イチヤ(9968) 19円(△6)
 幕間つなぎの「マネーゲーム的」な銘柄として出来高を大幅に膨らませ、高くなりました。値頃感だけでマネーゲームの対象として目先筋の人気を集め、出来高は2億株を超えました。

MISAWA(1722) 4,020円(△60):100株単位
 ダイエー(8263)を筆頭に再建関連銘柄が注目される中で、金融機関からの金融支援が確定し、債務免除益で今期は最終黒字になる見通しと報じられ、目先筋の投機的な買いを集めました。

東電通(1955) 434円(△76)
 特に材料のない中で値動きのよさが目先筋の注目を浴び、注目されることで買いが入り、買いが入ると値動きの良さから注目されるといったような感じで一時ストップ高となるなど、「特に理由もなく」大幅高となりました。


◆ランキング◆
東証一部値上がり上位
 上位9銘柄の値上がり率が10%を超えていますが小型銘柄ばかりです。
東証一部値下がり上位
 小口の見切り売りや利益確定売りに押されるものが多くなっています。
東証1部売買高上位
 鉄鋼株と材料株、と言う感じです。

東証1部売買代金上位
 主力銘柄に加えて、東電通(1955)が10位に顔を出しています。

詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス・ビーンズ証券のウェブサイトにログイン後、「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。
 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.バンガード・海外投資事情 第177回
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
ポートフォリオも「定期健診」

 みなさんの中にも年に1回、定期的に健康診断を受けておられる方は多いと思います。人間さながら、ポートフォリオも毎年「定期健診」して資産配分を見直すことをおすすめします。今日は、ポートフォリオを見直す際のポイントについてご紹介しましょう。

日にちを決めましょう
 一般的には、1年に一回見直しすることがのぞましいと言われています。誕生日や何かの記念日のような覚えやすい日を選んで、習慣づけるのもよいかもしれません。「手元に資産の記録が揃っている確定申告と同じ時期にやるのも一つの手でしょう。しかし、いつ行うかはそれほど重要ではありません。ポートフォリオを全く見直さないことのほうが問題です」(バンガード・パーソナル・ファイナンシャル・プランニング・サービス、トッド・フェルド氏)
必要であればリバランスしましょう
 年1回のポートフォリオの「定期健診」で最も重要なことは、株、債券、短期金融商品の資産配分比率が当初自分の決めたものから逸れていないかを確認することです。市場の変動によって、ポートフォリオ内の資産配分比率が偏ってしまっていたら、「リバランス」といって、それを調整する必要があります。「目安としては、5パーセンテージ・ポイント以上、当初の投資目標から逸れていたら、リバランスを行うことをおすすめします」(トッド・フェルド氏)
 「リバランスの目的は、リターンを増やすというよりはむしろ、リスク・コントロールにあります」(トッド・フェルド氏)ポートフォリオを定期的に正しくリバランスしていないと、パフォーマンスが良好なアセット・クラスの比重が大きくなっていき、当初意図していた以上(あるいはそれ以下)のリスクに曝される可能性があります。そこで、新しい投資資金を使って、比重の低いアセット・クラスのシェアを増やし、リバランスするという方法があります。(この方法は比重の高い資産を売却しないですみます)

個人的な状況に変化がありましたか?
 もう一つ考えなければならないポイントは、前回ポートフォリオを見直した時期から、個人的な環境に変化があったかどうかです。例えば、退職が近づいてきた、大学の教育資金が必要になったというのであれば、資産配分を保守的な方向に調整する必要があるかもしれません。また、結婚や離婚、子どもが生まれたなど、家族に変化があった場合は、保険・年金の受取人の変更なども必要でしょう。

市場の予測に頼るのはやめましょう。
 「個別のファンドの直近のパフォーマンスに固執したり、市場の動きを読もうとしすぎないでください。流行のファンドに飛びついたり、市場予測をもとに投資するのは、長い目で見ると結局うまくいかないことが多いものです」(トッド・フェルド氏)

 例えば、昨年の始め、米国の投資家の一部は、金利の引き上げと債券価格の下落を予測して債券を手放しました。ところが予想に反して2004年の債券のリターンは約4.3%のリターンを出しました(出所:リーマン・ブラザーズ・アグリゲイト・ボンド・インデックス)。債券を手放し、MMFに投資していたとすれば、どうなったでしょう? 同期間のMMFのリターンはわずか1%未満だったのです。(出所:リッパーインク)

 定期的にポートフォリオを見直すことの必要性がおわかりになっていただけたでしょうか?みなさんもこれを機に、ポートフォリオがバランスよく分散されているか、長期的な投資目標から逸れていないかをもう一度確認してみてはいかがでしょうか。

※バンガード・グループが設定運用し、マネックス・ビーンズ証券が販売する バンガード・スモール・キャップ・インデックス・ファンドが、ダイヤモン ド社「ダイヤモンド・マネー 2005夏版」の投資信託特集でおすすめファン ドとして取り上げられました。

※トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド
 販売手数料がかからない「ノーロードファンド」
 トヨタアセットマネジメントがバンガードグループのインデックスファンド の組み入れによって運用を行う、ファンドオブファンズ形式の国内投資信託 です。1万円からのお買付ができ、月次定額積立、カードde自動つみたて も可能ファンドの内容はマネックス・ビーンズ証券のホームページでご確認 下さい。

※投資信託をお申込みの際には、「目論見書」にて詳細をご確認下さい。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.オルタナティブのランダム・トーク
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
ヘッジファンド投資のプロセス (12) 損切り

 ヘッジファンドに投資するには入念なプロセスが必要でありますが、実は一番判断を悩むところはヘッジファンドへの出資ではなく、実は解約するときです。ヘッジファンドの解約にはおおまかに二つの局面がありますが、今回はそのひとつ、ヘッジファンドが損を出しているとき、いわゆる「損切り」についてお話したいと思います。

 厳正に事前調査した上で投資を行っていますから、ポートフォリオに入れた段階では投資家は各ヘッジファンドがしっかりと儲けてくれるという期待でいっぱいのはずです。ただ、現実としては、パフォーマンスが悪いファンドもやはり出てきます。「損切り」の難しいところは、自分の当初判断が間違っていたということをはっきり認めざるをえないということだけではなく、この時点で「損切った」後にパフォーマンスが戻すのではないかという迷いです。後、もうちょっとガマンすれば戻してくれるかもしれないという期待のささやきが即時判断を鈍らせます。

 このような迷いを排除する対策として存在するのが「ストップロス・ルール」。定量的にある程度、そのファンドが損失を出したときに、理由が何であろうと解約をする規則のことです。

 その「程度」のレベルは投資家によって様々ありますが、例えば私が以前勤めていた米大手ヘッジファンドでは、内部や外部マネジャーに運用を委託する場合に15%のドローダウン(Drawdown)にストップロスを設けていました。ドローダウンとは、そのマネジャーのパフォーマンスの最高益の水準(HighWater Mark)を基準にして、そこからどれくらいパフォーマンスが下げているかを示します。

 この15%の損失は、仮に50%マネジャーが儲かったとしても、その儲けを全額ぶっ飛ばして、コスト(原価)から下げた15%というレベルではありません。50%儲けたレベルから15%下げた、要するにコストから35%ぐらいの儲けの水準でも解約されることになります。ストップロスは絶対的はなく、上昇続ける浮動的なレベルに設置されるということです。

 先日に面談したマルチ・ストラテジー戦略の某米系ヘッジファンドは、内部に抱えているマネジャーらが5%ドローダウンをした場合に資本配分を25%減額、10%下げたときに50%減額、15%下げたときに解雇・解約というルールを設けていました。

 ヘッジファンド・マネジャーは常に絶対収益を上げるという重い宿命を負っているということが、この「ストップロス・ルール」でわかることでしょう。
△▼△ 『オルタナティブ投資日記』もどうぞ △▼△
 http://alt-talk.cocolog-nifty.com/alternative/


渋澤健 1961年生まれ。シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役。オルタナティブ投資を専門とするコンサルティング会社。ムーア・キャピタル・マネジメントおよびゴールドマン・サックス、JPモルガンなどを経て現職。(財)渋沢栄一記念財団理事、(社)経済同友会幹事、文京学院大学客員教授なども務める。著書に『シブサワ・レター 日本再生への提言』『渋沢栄一とヘッジファンドに学ぶリスクマネジメント』がある。
http://www.kshibusawa.com

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.株式市場アウトルック(提供:フィスコ)
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
『年初来の安値圏水準の新興市場に注目』

人民元問題が波乱要因となる可能性も

 週末10日の東京株式市場では、日経平均は11304.23円で取引を終えた。1週間ぶりの11300円台の回復だ。インテルの4−6月期業績予想の上方修正がハイテク株への追い風となった。また、グリーンスパンFRB議長が米景気に楽観的な見方を示したことも好感された。今週は、6月2日高値11374.69円を上抜けることができるかが注目される。上抜けることができれば、3月30日の安値11506.85円を目指すことになろう。一方、上値が重く押し返されるようなら、6月9日安値11148.36円レベルまでの下落は覚悟したい。

 波乱要因は、中国の人民元問題だ。一部報道によれば、スノー長官は10日、中国の金人慶財政相と会談した。長官は米国内の反中感情が悪化していることを説明し、対中制裁措置の発動を回避するためにも、人民元の変動幅を直ちに拡大するよう要請したもようだという。また、谷垣財務相、イタリアのシニスカルコ経済財務相らとの会談では、日本や欧州も歩調を合わせて中国に人民元改革を促すよう求めたとも報じられている。

 国際的な人民元切り上げ圧力の高まりを受け、中国サイドが、今後、どのような対応をみせるかが注目される。早期の人民元変動幅拡大により、実質的な自民元の切り上げとなった場合には、中国経済の減速懸念が強まる見通しだ。このケースでは、中国貿易で潤っている鉄鋼など素材セクターや海運セクターへの売り圧力が強まる可能性が高い。また、今回の件で、日本が米国寄りのスタンスを明確にしたことで、中国国内で反日感情が高まるリスクも強まった。このあたりの動向も、株式市場に大きな影響を与えるだけに、注視しておく必要がある。

 一方、需給面では、高配当利回り株投信が相場のサポート役を果たすことになりそう。月末にかけ9本が設定され、募集上限額は計4000億円弱で、このタイプの投信としては月次ベースで今年最高だという。市場の一部では、個人マネーが投信経由で流入し、相場をかさ上げすることへの期待が高まっているようだ。ただし、これら銘柄群に関しては、相当量の先回り買いが既に入っているとみられる。よって、設定後は、投信買いに先回りした買い方の売りがぶつけられ、設定後の指数的なインパクトは限定的と考える。

 今週の注目は、一部市場より新興市場だ。例えば、マザーズ指数は、週末10日は1774.12ポイントで取引を終えている。同指数の年初来安値は1721.19ポイント、一方、年初来高値は2月1日の2055.92ポイントだ。現在の水準は年初来の安値圏にある。先週末は、ここ最近まで弱い動きを続けていた直近IPO銘柄が、軒並み動意づいている。この動きが新興市場全体に波及して、自律反発色を鮮明にする展開を想定しておきたい。

 なお、マザーズ指数の今週のテクニカル的な戻りメドは、6月7日高値
1824.03ポイントをイメージしている。これを上抜けることができれば、5月20日の1859.67ポイントを目指すことになろう。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.投資信託基準価額
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
詳しくは
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/fund.htm

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-6.マネックス・ビーンズ証券CEO 松本大のつぶやき
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
6月13日    <熱帯魚屋>

 家の近くに熱帯魚屋があります。たまにカメのエサを買いに行ったりします。因みにカメの名前は「亀吉」といいます。週末にメダカの水槽に入れる「藻」を買いに行ったのですが、1本168円でした。熱帯魚屋はいつ行っても店のおじさんがいるのですが(プラス日によってはお母さんもいたり、奥さんもいたりします)、お客さんは滅多にいません。しかし全ての水槽に明かりがつき、ぶくぶくとポンプも回っています。機材も、生き物も、かなりの在庫を抱えています。そしてたまに来る客はカメのエサか藻を買う程度です。店は綺麗で、おじさんも家族の皆さんも、活き活きとしています。どうやってこの熱帯魚屋さんの生計が立っているのかは、長年私にとっての謎です。

 すると今日、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」という本が、アマゾンの売上ランキングで1位となっていることを知りました。む、む、む、む、む。気になります。どうやらこの本は、会計学を分かり易く説明している本のようなのですが、本の表題の質問にもちゃんと答えているのでしょうか?そうすると、私の熱帯魚屋さんの疑問も解けるかも知れません。急いで読んでみようと思っています。


┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃■┃<夏の「個人向け国債」> 募集は6月28日まで!
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  「個人向け国債」は、個人の方のみを対象とした10年満期の新しいタ  イプの国債です。実勢金利を反映した変動金利で、第11回の初回利率は  年0.45%(税引前)。1万円から購入可能で口座管理料などは一切かか  りません。安定型貯蓄商品のひとつとして、ぜひ、ご検討ください。 http://www.monex.co.jp/AboutUs/topbn/guest/G800/new/news505j.htm
┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃■┃<祝・サッカー日本代表!> W杯予選突破記念 特別キャンペーン
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  賞品:「サッカー日本代表 オフィシャルユニフォーム」 5名様

  内容: 2005年6月9日(木) 午後5時〜6月18日(土)午前5時50分までの 期間中、『マネックスFX』で合計支払手数料が1,000円以上の お客様の中から抽選で、「サッカー日本代表 オフィシャル ユニフォーム」を5名様にプレゼント!

◎プレゼント応募要領◎ 

  下記の要領にてEメールでご応募ください。

 件名:W杯予選突破記念 特別キャンペーン応募
  内容:住所、氏名、口座番号
 宛先:present@monec.co.jp
  何か一言、コメントをつけていただけると幸いです。

  締切日 :2005年6月18日(土)
 抽選日 :2005年6月20日(月)

  ※当選の発表は、商品の発送をもって代えさせていただきます。
  ※電子メール(Eメール)は、機密保持が保証されない公衆回線を使用 し送信されるため、第三者により傍受、改ざん等が行われる可能性があ  ります。あらかじめご了承ください。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
創刊号からのマネックスメールバックナンバー(マネログ)はこちらから→ http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html

マネックスメール全文を過去にさかのぼって読むことはもちろん、“つぶやき”の部分だけをさかのぼることや、キーワードで過去のある部分を検索することも可能です。ぜひ一度お試しください。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
マネックス・ビーンズ証券へ  mailto:feedback@monex.co.jp

===================================<マネックスメールを解除したい時は>
 マネックスメールの受信解除、メールアドレスの変更等はこちらへ
 ▽ https://stgi.monex.co.jp/php/mon_reg_form.php
 アドレスの変更の場合、お手数ですが、旧アドレスの解除、新規アドレスの 登録という方法でお願いします。
▽口座に登録しているメールアドレスを変更しても、マネックスメールの配 信先アドレスは変更されません。上記のページより変更のお手続をお願いし ます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●配送できないメールアドレス等の解除について
マネックスメールでは、ご登録いただいたメールアドレスに間違いがありメールを配送できない場合や、何らかの理由で一定期間登録メールアドレスへメールが配送されない場合、その他弊社がやむを得ないと判断した場合には、登録メールアドレスを解除させていただくことがございます。予めご了承下さい。マネックスメールへのご登録にあたりましては、正しいメールアドレスが入力されていることをご確認下さい。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
マネックスメールはマネックス・ビーンズ証券株式会社(以下「当社」)が発行するメールマガジンです。マネックスメールの著作権は当社に属し当社の許可なく複製・再配信等を行うことはできません。当社は有価証券の価格の上昇又は下落について断定的判断を提供することはなく、マネックスメールをもって有価証券の売買を勧誘するものでもありません。投資等のご判断は、ご自身の自己責任においてされますようお願い致します。当社は、お客様のマネックスメール情報サービスのご利用により生じた損害につきましては、その責を負いません。またマネックスメールに他社から提供されているコンテンツに関しては、それぞれの会社が作成したものであり、その内容の正確性・有用性等について当社は一切責任を負いません。
マネックス・ビーンズ証券株式会社  http://www.monex.co.jp/
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

マネックスからのご留意事項

「マネックスメール」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

5000号以降のマネックスメール

コラム一覧