マネックスメール 2006年5月12日(金)

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マネックスメール 2006年5月12日(金)

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 マネックスメール<第1662号 2006年5月12日(金)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.今日のマネオク
 3.資産設計への道 〜その217 誰の話を信じたらよいのか? 内藤 忍 4.チャートの世界 −第44回−
 5.投資信託基準価額
 6.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
米国株が大幅安となったことや外国人が売り越し基調となって大幅安

日経平均            16,601.78 (▼260.36)
日経225先物         16,600 (▼290 )
TOPIX            1,688.18 (▼ 23.13)
単純平均             520.27 (▼ 6.44)
東証二部指数           4,860.00 (▼ 26.61)
日経ジャスダック平均       2,580.97 (▼ 13.68)
東証一部
値上がり銘柄数          263銘柄
値下がり銘柄数         1,385銘柄
変わらず             47銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           73.50%  ▼ 4.02%
売買高            19億8669万株(概算)
売買代金        3兆0378億3500万円(概算)
時価総額          536兆8964億円(概算)
為替(15時)          110.08円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場が大幅安となったことや外国人の売買動向(外資系12社ベース、市場筋推計)が大幅売り越しになったことを嫌気した売りにオプションSQ(特別清算指数)算出に絡む思惑などもあって、売り先行の始まりとなりました。寄り付きは先物が米国シカゴ市場(CME)の日経平均先物の終値近辺で寄り付きましたが、寄り付きの売りが一巡したあとも先物への売り、ハイテク銘柄を中心とした見切り売りが続きました。それでも先物へのまとまった売りが一巡すると買戻しも入り切り返す場面もあったのですが、戻りも鈍く、寄り付き近辺での戻り売りは厚く、もたついた動きが続きました。

 後場に入っても昼のバスケット取引が売り越しと伝えられたこともあって一段安となる場面もありましたが、さすがに好業績銘柄や好材料のあった銘柄には買いも入り底堅い動きとなり、底堅さが確認されると目先筋の買戻しなどで戻り歩調となりました。週末ということで積極的な買いも見られないのですが、逆に積極的な売りも引けを意識するような時間帯になると手控えられ、売りが先行していた分ちょっとした買戻しでするすると値を戻すような展開となり、下げ幅を縮小した引けとなりました。

 小型銘柄も見切り売りに押されるものが多く、軟調なものが目立ちましたが、軟調な地合いが続いていただけに見切り売りが一巡すると下値を大きく売り込む動きもなく、下げも限定的となりました。先物へのまとまった売り買いは多く、相場の動きを主導する展開が続いています。一部の個別の材料があった銘柄を除いて、先物主導で目先的な動きに振り回わされている感じです。

 下値の目処とみられた水準を割り込んでしまった感じです。ここまでどちらかというと「下がれば買い」といった雰囲気であったものが「戻れば売り」と言う感じになってしまうかもしれません。「連休明けが高値」ということになってしまった感もありますが、目先的に円高や金利先高懸念からの売りは一巡した感もあり、好業績銘柄を中心に底堅い動きとなって来るのではないかと思います。


(投資情報センター 清水洋介)


−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・シカゴ市場(CME)の日経平均先物
 シカゴ市場(Chicago Mercantile Exchange)は、アメリカ最大の先物取引所 で、日経平均先物も上場されている。アメリカの市場は日本時間の夜中に取 引されるため、翌日の日本の株式取引の参考とされることがある。同様に、 シカゴ市場の日経平均先物も大阪証券取引所の日経平均先物や日本の株式取 引の参考にされることがある。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

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◆個別銘柄◆ 

 個別の材料から食品株、海運株などが堅調だが、他はほぼ全面安

みずほ (8411) 988,000円 ▼9,000 円 :1株単位
 信用取引の追加保証金発生に伴う個人投資家の換金売りが入っていると指摘
する声もあって朝方から売りが優勢となり、軟調な展開が続きました。

キヤノン (7751) 8,670円 △170 円 :100株単位
 株式分割と今期の実質増配を好感して買いが集まり、相場全体がさえない展
開となる中で堅調な動きが続きました。

京セラ (6971) 10,050円 ▼200 円 :100株単位
 米国株安や円高・ドル安基調を警戒する向きもあって、同社などハイテク銘
柄は売りが優勢となり、軟調な引けとなりました。

洋エンジ (6330) 708円 △72 円 
 三井物産(8031)に対する第三者割当増資を実施することが発表され、経営
基盤の強化を好感する買いが集まり、一時ストップ高となる場面も見られまし
た。

LTTバイオ (4566) 139,000円 ▼8,000 円 :1株単位
 新薬を共同開発していた三菱ウェルファーマが離脱することが報じられ、開
発の遅延を懸念する売りが優勢となり、さえない展開が続きました。

J T (2914) 454,000円 △17,000 円 :1株単位
 値上げの実施を申請したと発表したことで、収益拡大を期待する買いが集ま
り、大幅高で引けました。


日経平均や外国為替などのテクニカル分析が「マーケットメール−夕刊−」に
詳しく解説されています。是非、日々の投資にご活用ください。
http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G1800/form/toshi_mail_form.htm

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詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、
「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測
であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は
予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的
として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的とした
ものではありません。

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2.今日のマネオク
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本日の各世銀債の参考利率

米ドル3年債:4.58% (+0.02%)  豪ドル2年債:5.12% (±0.00%)
                豪ドル4年債:5.50% (±0.00%)

( )内は前日比

◆今日のはてな◆

Q17.マネオクはいくらから申込めるの??
 マネオクでは、100通貨単位からのお申込みが可能です。
例えば今開催中のマネオクでは、豪ドルの場合、仮計算用為替レートは95.55
円に設定されていますので、
 100×95.55円=9,555円
と、1万円未満でお申込みいただけるのです。
詳しくは↓
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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
3.資産設計への道 
  〜その217 誰の話を信じたらよいのか? 内藤 忍
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=============<資産設計情報>==============
あまり紹介したくないのですが、投資のテレビ局「マネテレ」をご覧になりま
したか?今月は金髪のナゾの男が外貨投資を解説しています。
http://www2.monex.co.jp/lounge/monextv/index.html

−−−−−−−−−−<資産設計への道〜その217>−−−−−−−−−−−−

誰の話を信じたらよいのか?

 最近面白い本を2冊読みました。橘玲さんの「臆病者のための株入門」と山崎
元さんの「「投資バカ」につける薬」です。

 橘さんも山崎さんもお仕事やプライベートでご一緒したことがありますが、
頭脳明晰、論理明快で魅力的な方、という共通点があります。この2冊の本も書
き手のお人柄が行間ににじむ刺激的な作品です。

●橘さんの意見
 「臆病者のための株入門」は淡々と記述がされていますが、資産運用の世界
を手際よく調理する切れ味鋭いナイフのような味わいがあります。株式投資は
ギャンブルであると考えた方が自然であり、そんな株式投資ゲームには絶対儲
かる方法はない、が橘さんの主張です。

 ただし、株式市場にはわずかな歪みがあってそれを収益化している人たちが
少数いるということ、そして資本主義は自己増殖システムなので、長期的に市
場の拡大によって株価は上昇するとも書いています。(ただし問題なのはそれ
がいつかはわからない、とも付け加えていますが・・)

そんな橘さんが提案する投資方法は大きく3つあります。

 1つはトレーディングをする(少数の例外を除きほとんどは失敗する)。2つ
目はアメリカの有名な長期投資家ウォーレン・バフェットのマネをして長期で
バリュー投資をする(これも銘柄選択ができるかが問題になります)。そして
本命の3つ目はグローバルにインデックス運用をする、です。自分の資産全体を
世界全体の縮小版にするようなグローバルインデックス運用ができれば市場の
平均値並に長期的な株価上昇の恩恵に与れるという理屈です(株式だけで考え
ると海外株式に85%の配分を行うことになってしまいます・・・)。

●山崎さんの意見
 山崎さんの意見も橘さんに劣らずスパイシー(激辛)です。生命保険、毎月
分配型投信はおろかすべての投資信託、外貨預金、テクニカル分析、プライベ
ートバンク、ヘッジファンド、デリバティブ・・・ほとんどすべての金融商品
と投資手法を不必要、とバッサリ切り捨てています。

 そんな中で、山崎さんがすすめる数少ない金融商品は個人向け国債と現物株
式です。個人向け国債と銘柄分散された株式投資の組み合わせが現状考えられ
る最善の方法だとしています。

 個人向け国債の10年・変動型であれば金利リスクが半年しかなく、1年経てば
解約できる流動性もあり、(山崎さんの相場観ですが)今後の金利上昇を考え
れば相対的に優れた商品と結論づけています。

 また株式投資はコストが低く異業種の3銘柄程度に投資すれば、リスク分散が
可能だからというのが選択の理由です。

 個人差はあると前置きしていますが、例えば3,000万円の金融資産を持ってい
る人なら、1,000万円を銀行の普通預金に入れ、1,000万円を個人向け国債(10
年・変動型)に、残りの1,000万円で自分で銘柄を選び、分散投資をすることを
提案しています。

●「資産設計塾」の意見
 拙書「資産設計塾」で提案しているのは手元に生活費の3ヶ月分くらいを置い
ておき残りの資金で標準的なアセットアロケーションによる分散投資をする方
法です。資産を6つのアセットクラス(リスクによって分類した資産のグループ
)に分け、それぞれの比率に沿った運用を継続する方法です。

<参考>マネックスメールのバックナンバー
http://www2.monex.co.jp/monex_blog/archives/006568.html

 資産設計でも外貨預金や生命保険、信用取引、毎月分配型投信などは必要あ
りませんが、投資信託は活用すべき商品としています。そして株式の個別銘柄
選択は「最後にやる投資」ということで、銘柄選択スキルの無い個人投資家に
は向いていないとしています。

3人の考え方の根本には共通点がいくつかあります。それは
 1.コストを下げることを常に考えていること
 2.人の意見に左右されず、自分で勉強して判断すること
 3.投資には確実な方法は無い
ということです。

 しかし一方で大きな違いも存在します。一体誰の言うことが正しいのでしょ
うか?あるいは3つともが間違っているのでしょうか?残念ながら資産運用には
数学のテストのような正解はありません。

 理論的に正しい方法であっても実際に運用してみると成功しないということ
は資産運用の世界ではよくあることです。ノーベル経済学賞を受賞した経済学
者が金融理論に基づいて運用を行ったドリームチームも運用に失敗し、理論に
基づく運用は夢に消えました。

●自分が良いと思うなら、自分で投資する
 山崎さんは投資のアドバイスを受けたらこう問いかけようと提案しています。
「だったら、なぜ自分で投資しないのですか?」
本当に良いと思うのなら言っている本人も自分で投資しているはずだからです。

 「資産設計塾 実践編」では私自身が実践する投資手法を紹介しています
(172ページ)が、山崎さん、橘さんご自身の資産運用はどうやっているのでし
ょうか。今度お会いした時に是非聞いてみたいと思っています。

今回の話のまとめ---------
●資産運用には様々な意見があって残念ながら正解が無い
●理論どおりに実践できないのが資産運用の現実
●自分でやらないのにすすめるものには要注意

ではまた来週・・・


内藤 忍
株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長
http://www.monexuniv.co.jp/

資産設計について聞いてみたいことがある方はメール件名「内藤」宛で
feedback@monex.co.jp まで(コラムで紹介させていただく場合があります)


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4.チャートの世界 −第44回−
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 −実践編:「エリオット波動」−

 図表一覧
⇒ http://www2.monex.co.jp/j/chart/Elliott.htm

 今回はエリオット波動とフィボナッチ級数について実際に日経平均などに当
てはめてみてみたいと思います。模式図等でははっきりと上昇5波動とか訂正
3波と簡単にカウントできるのですが、実際の相場ではかならずしも綺麗に波
動が出るわけでもなく、当てはめることが難しい場合もあります。それでもエ
リオットのカウントの考え方やフィボナッチなど上手く使えば当面の相場の方
向性などを考える手助けとなるのではないかと思います。

 図1.は昨年(2005年)の5月17日の安値を日経平均の上昇の起点として、
「エリオット波動」的なカウントをして見ました。毎日上げ下げしている相場
も後から見ると図の赤い線で示したような大きな動きとなっていることがわか
ります。この波動から「次」の展開を読んでいかなければならないのですが、
どのように読んでいけばいいのでしょうか。図の(1)から(4)までは途中
押し目らしい押し目も少なかったので、比較的わかり易いのですが(4)から
(9)まではどういった波動なのかがわかり難いのではないかと思います。
 (1)から(4)までは上昇波動((1)から(2)まで、(3)から(4)
まで)二つと調整波と呼ばれる押し目を作る場面((2)から(3)まで)が
一つある形になっています。エリオット波動では「上昇3波、下降2波」の合
計5波でひとつの上昇波動が終わるとされており、そのうちの上昇2波動目ま
でが図の(4)で終了したと見ていいのでしょうか?その後(5)までの下落
の後すぐに(6)の高値をつけており、この第3波動(上昇波)は(4)まで
と見るよりもむしろ(5)は特殊要因での下落であり、(6)までが第3波動
と見ても良いのではないかと思います。
 また、上昇波動の場合第1波の上昇波よりも第3波の上昇波は大きくなる、
というのが普通とされており、今回もそれを当てはめて見ると第1波動は
13,783.60−10,788.59=2,995.01となります。第3波動(上昇の2番目)は
(4)までとすると16,490.27−12,996.29=3,493.98、(6)までとすると
16,777.37−12,996.29=3,781.08となり、どちらも第1波動の値幅を超えてい
ます。(4)まででも(6)まででも第3波動として成り立つことになります。
そこで、次の「訂正波」(下降波=3波で構成)を考えた場合、(4)までと
考えると訂正波が5−6−7となるのか、5−6−9となるのかという問題も
出てきます。
 私見では(4)までと考えるよりも4−5−6という動きが特別の動きであ
り、「三尊天井」となりかけたことも考えると、(6)までが第3波動と考え
ます。そして7−8−9という訂正波を形成して、「次」の波動に入ったので
はないかと思われるのです。そして上昇波の第5波動目が始まったところと考
え、(10)、(11)の調整を経て(1)から(2)までの値幅と同じだけ上昇し
てくるのかもしれません。

 図2.は図1.よりももっと長い期間の個別銘柄(ソニー−6758−)のチャ
ートです。細かい波動はそこここで1〜5波動といった上昇波や下降波が見て
取れますが大きく見たときの波動がはっきりと見え難いのではないかと思いま
す。エリオット波動を見るときに無理に何でもかんでも1〜5の波動を見つけ
ようとし、そこに無理が生じることがあります。それでも敢えて無理に波動を
カウントすることで「次」の展開を図ることは可能ではないかと思われます。
 図2.でもソニーが03年にいわゆる「ソニーショック」と言われた大底をつ
けたあとの戻り過程でどこまでこの株価が戻るのかと言うことを見ると、図の
(1)〜(2)が第1の上昇波で(2)〜(3)、あるいは(3’)までで訂
正波が終わり、次の(4)までの上昇となったと考えられます。
 図1.の時にも検証したように第1上昇波は第3波の上昇波よりも小さくな
ければならず、(1)〜(2)の値幅(1,990円)は(3)〜(4)の値幅
(2,620円)よりも小さく、(3’)〜(4)までの値幅(2,490円)よりも小
さく、ここで第3波の上昇波は(3)からでも(3’)からでもどちらからで
もよく(4)でいったん止まったと考えていいものと思います。
 ここからは第4波動である訂正波の下値目処がどこか、ということを考えな
ければならないのですが、ここでは(3)から第3波動が始まったと考えて、
この上昇値幅のフィボナッチ級数で考えられる0.382押しである5,200円、半値
押しである4,890円を当面の目処と考えて良いのではないかと思います。


 (マネックス証券 投資情報センター長 清水洋介)


 「チャートの世界」のバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/forum/archives/b_shimizu/index.html

 また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で
 mailto:feedback@monex.co.jp
 までお送りいただければ清水から回答いたします。


-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
5.投資信託基準価額
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
詳しくは
→ http://www.monex.co.jp/FundGuide/0/syohin/tousin/syohnitirhyouji/guest

※マネックス証券の全取扱いファンドが騰落率順に表示できます。
※外国投信を売買する際の適用為替レートは、ログイン後「投資信託」トップ
画面の「適用為替レート」でご確認いただけます。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
6.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 5月12日    <IR>

 欧州へのIR(インベスター・リレーションシップ)、即ち機関投資家訪問
の旅を終えて東京に帰ってきました。IRと云うと、一般には「株を買っても
らうための宣伝」と思われがちです。会社の状況、今後の展望などを説明する
のですが、一種の営業活動のようなものだと云う訳です。

 しかしIRの最大の効用は、自社の営業ではなく、様々な一流機関投資家と
経営方針などについて意見を交わせることだと思います。彼らは一流の論客で
ある場合が多いので、議論の中で現在の経営方針について確信を深めたり、再
考を意識させられたりします。

 更に重要と思われるのは、「株主」と云うステークホルダーの視点・意見を
強くダイレクトに受けられることです。会社には様々なステークホルダーが存
在します。お客様、株主、社会、そして社員。それぞれの視点・指向は、必ず
しも一致しません。抽象的・長期的には同期すべきものだと思うのですが、具
体的・短期的には色々な見方があります。お客様や社員の声は日々伝わってき
ます。株主の声は、株価を通して、或いは様々な形で当社にも寄せられるので
注意して耳を傾けていますが、やはり先の二者に比べると間接的になりがちで
す。

 今回の旅では5ヶ国6都市27投資家と会いました。サシで議論した上での
彼らの直接の声は、株主の声のひとつの代表だと云えるでしょう。上場企業で
ある以上、複数のステークホルダーの要請を昇華してまとめていく努力が必要
です。そういう当然のことを再認識できたIRトリップでした。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――
テレビ東京で平日の朝8時45分から放送されている「株式ワイド オープニ
ングベル」に、投資情報センター長 清水洋介 が毎週月曜日出演しています。
是非、ご覧ください。
http://www.tv-tokyo.co.jp/biz/
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
創刊号からのマネックスメールバックナンバー(マネログ)はこちらから
→ http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html

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