マネックスメール 2006年5月15日(月)

1999年から発行しているマネックス証券の人気メルマガ「マネックスメール」を、ウェブ上で再読できます。

マネックスメール 2006年5月15日(月)

◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆
 楽しい!学べる!得をする!
 マネックスメール<第1663号 2006年5月15日(月)夕方発行>
  http://www.monex.co.jp/
   <口座開設はこちら(無料)>
http://www.monex.co.jp/AccountRegistration/0/guest/G300/acc/index.htm◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇マネックス証券株式会社◇◇◇◇◇◆◆◆

■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   猫ひろしとマネックス証券社長 松本大のコラボ!?
     『猫でも分る!? 松本大のネット株講座』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

  今、話題のピン芸人 猫ひろしさんと弊社社長 松本大の軽妙な
  掛け合いによる「猫でも分る!? ネット株講座」が、ヤフーの
  Webマガジン 月刊チャージャー5月号に掲載中です。
内容は、猫ひろしさんと松本の噛み合わない対談形式で進んでいます。
  一例に「猫でも分かる?株用語解説」コーナーでは・・・
 【大引け:オオビケ】
 (猫ひろし) ギャグがお客さんにまったく受けずに、観客席が水を打った     ようになることかニャ〜?
 (松本)東証(東京証券取引所)の場合、午後3時の取引終了時のことだね。
  といったやりとりが。是非、ご覧ください。
http://promotion.yahoo.co.jp/charger/200605/contents04/theme04.php
≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.今日のマネオク
 3.バンガード・海外投資事情
 4.「やさしいマネー講座」
 5.株式市場アウトルック
 6.投資信託基準価額
 7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      【 〜ブックビルディングのお知らせ〜 】
★当社取り扱いの新規公開銘柄や既公開株式の売出・公募のお知らせです★−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
スタイライフ(3037)、ティア(2485)
神戸物産(3038)、フィスコ(3807)
ラ・アトレ(8885)、フリーワーク(2486)

詳しくはウェブサイトをご覧ください。
http://www.monex.co.jp/StockOrderConfirmation/0/kbodr/kb_bosy_meigara/ichiran/guest
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
米国株安を受けて軟調だが、売り飽き気分もあって底堅い展開

日経平均            16,486.91 (▼114.87)
日経225先物         16,480 (▼120 )
TOPIX            1,681.81 (▼ 6.37)
単純平均             517.62 (▼ 2.65)
東証二部指数           4,805.16 (▼ 54.84)
日経ジャスダック平均       2,561.21 (▼ 19.76)
東証一部
値上がり銘柄数          598銘柄
値下がり銘柄数         1,017銘柄
変わらず             80銘柄
比較できず            0銘柄
騰落レシオ           75.01%  △1.51%
売買高            18億2492万株(概算)
売買代金        2兆8301億7600万円(概算)
時価総額          534兆7412億円(概算)
為替(15時)          109.58円/米ドル

◆市況概況◆

 先週末の米国市場が大幅続落となったことや寄り付き前に市場筋の推計として伝えられる外国人売買動向が連日の大幅売り越しとなったことで、売り先行となりました。CME(シカゴ市場)の日経平均先物が週末の日本市場の終値を大きく割り込んでいたこともあって、その水準にさや寄せするような動きから売り気配を切り下げて始まり軟調な展開となりました。

 寄り付きの売りが一巡したあとは一進一退の動きとなりましたが、円高が進み、値がさ銘柄を中心に押し目買い意欲も弱く、戻れば売り、といった雰囲気の中で指数は小動きとなりました。後場に入ると売り飽き気分も出てきたのか戻り歩調となりましたが、機械受注統計が発表になると予想の下限を下回ったことで先物へのまとまった売りが出て、再び指数を押し下げるような動きになりました。それでもある程度までは機械受注の落ち込みも織り込んでいたものと思われ、底堅い動きから下げ幅を縮小して終了しました。

 小型銘柄も朝方から軟調な動きが続き大幅下落となるものが多く、値頃感から買いついた向きの見切り売りなどもかさみ、売りが売りを呼ぶような場面も見られました。先物へのまとまった売り買いは手控え気味となりましたが、機械受注統計が発表になると目先的な思惑からまとまった売り買いが交錯、最後は買戻しが中心となって下げ幅を大きく縮小、CMEの終値を大きく上回る格好で引けました。

 米国市場や為替に振り回される格好となっていますが、さすがにここまで下がると底堅い動きとなって来るようです。下がれば買いといった雰囲気ではなく上がれば売りといった感じにセンチメントが変化し、個別銘柄でも上値の重い動きとなってくるのでしょう。


(投資情報センター 清水洋介)


−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・機械受注統計(きかいじゅちゅうとうけい)
 機械受注統計とは機械メーカー280社による生産設備用機械の受注額を集計し たもので、内閣府の経済社会総合研究所から発表されるものである。通常 「船舶・電力を除く民需」という項目が利用され、景気の動向を計る上で 重要な企業の設備投資の先行きを示す指標として注目される。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

---- お知らせ 清水洋介の著作 -------------------------------------
『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」』(パンローリング社)
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=220&c=9784775990254

 セミナーのDVD(ビデオ)「ローソク足と酒田五法」(パンローリング社)http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=220&c=9784775961094

 「DVDブック ローソク足と酒田五法」(パンローリング社)
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=220&c=9784775961230

 『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)
http://spn05619.co.hontsuna.com/article/1670803.html
---------------------------------------------------------------------

◆個別銘柄◆ 

 ディフェンシブ銘柄中心に底堅い動き

ソフトバンク (9984) 3,000円 △75 円 :100株単位
 米アップルコンピュータと「ipod」を内蔵した携帯電話の共同開発など
で提携すると報じられたことで、携帯電話業界の同業他社に対抗する切り札に
なるとの声もあって買いが集まり、堅調な動きが続きました。

ファナック (6954) 10,690円 ▼120 円 :100株単位
 朝方に大きく値を下げた後はじりじりと下げ幅を縮小していましたが、後場
の取引時間中に市場予想を下回る3月の機械受注統計が発表された直後に売り
がかさみ、軟調な引けとなりました。

信越化 (4063) 6,510円 △160 円 :100株単位
 取引時間中に今期の業績見通しが発表されましたが、連結経常利益の予想が
市場予想の平均を上回ったことで、収益拡大を好感する買いが集まり、引けは
大幅高となりました。

トヨタ (7203) 6,250円 ▼120 円 :100株単位
 円高・ドル安が進行していることや、米国市場の軟調さを嫌気して同社など
輸出関連銘柄の一角は朝方から売りが優勢となり、さえない展開となりました。

新日鉄 (5401) 420円 △2 円 
 朝方は小幅に値を下げて始まりましたが、値ごろ感もあって押し目買いが入
り、しっかりとした動きが続きました。

NEC (6701) 715円 ▼26 円 
 社内の構造改革がずれ込む可能性が高いことなどを理由に、外資系証券が同
社の投資判断を引き下げたことなどが材料となって、朝方から売りが優勢とな
り、引けは大幅安となりました。


日経平均や外国為替などのテクニカル分析が「マーケットメール−夕刊−」に
詳しく解説されています。是非、日々の投資にご活用ください。
http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G1800/form/toshi_mail_form.htm

◆ランキング◆

詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、
「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測
であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は
予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的
として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的とした
ものではありません。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
2.今日のマネオク
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

本日の各世銀債の参考利率

米ドル3年債:4.60% (+0.02%)  豪ドル2年債:5.12% (±0.00%)
                豪ドル4年債:5.50% (±0.00%)

( )内は前日比

◆今日のはてな◆

Q18.マネオクのメリットは??(1)

A.世界初の世銀債セミオーダーシステムです!

 通常の場合、債券は年限や利率の決定が販売者側にゆだねられていますが、
マネオクの場合、お客さまは、通貨・年限を「選択」のうえ、利率を「指定」
することが出来ます。そのため、お客さまの投資スタンスやニーズに合わせて
お申込みが出来るのです。
(※お客さまのお申込み状況等によっては発行されないことがあります。)
詳しくは↓
http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G3220/saiken/auction.htm


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
3.バンガード・海外投資事情 第220回
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 変化の時代と投資の基本原則

 バンガードは「投資の基本原則」の重要性をいつも主張してきました。「投
資の基本原則」とは、ほとんどすべての市場環境において何世代にもわたって
投資家を導いてきた投資の核となる部分で、バンガードではとくに「バランス
のとれた分散投資をすること」、「長期的な視野を持つこと」、「コストに注
意を向けること」、「リスクを理解すること」、そして「自分の投資目標と投
資予定期間にあったポートフォリオを構築する方法を知ること」をあげていま
す。

 今回は、バンガードのCEOジャック・ブレナンに、なぜ今一部の投資家がこの
「投資の基本原則」を見失いつつあるように見えるのか、また、なぜこの不確
実性の時代にそれが以前にも増して重要であるのかをたずねてみました。

 なぜ今「投資の基本原則」なのでしょうか?

 (ブレナン氏)これまでも伝統的な考え方が時に肯定されたり、否定された
りということは過去何度もありました。これは周期的に起こる試練なのです。
だからこそ、古くから伝えられてきた投資における真実は、その時々の風潮や
考え方に対峙するかたちで、意識的に強調される必要があります。

 今、私たちが米国株式市場の下げ相場から脱してようやく3年が経とうとして
いますが、再び一部の投資家が「基本」を見失っているようにみえます。ヘッ
ジファンドやコモディティのようなオルタナティブ投資が全てだと言う人もい
ます。そうした投資手法は確かに洗練された資産運用の方法の一つですが、長
期的な投資の成功のための最良の方法は、その時の流行を追わないこと、さら
に、効果が実証され長期的に実践されてきた方法から逸れないということなの
です。これは投資家が折に触れて思い起こさなければいけないことです。

 これらの周期は何によってもたらされているのでしょうか?

 (ブレナン氏)市場が比較的好調な時期は「投資の基本原則」は支持されな
くなり、新しい概念に基づいた投資商品がより多く販売されるようになります。
しかし、いったん市場が厳しい状況になると、再びそれは見直され始め、人々
は“新しい”ものが必ずしも“より良いもの”とは限らないことに気がつくの
です。90年代後半の米国市場はまさに活気のある時期でした。そのときもやは
りデイトレーディングやドットコム企業が脚光を浴びる中で、インデックス運
用や分散投資のような投資コンセプトはその有効性が立証されているにもかか
わらず、時代遅れのように受とめられました。ですがその後バブルがはじける
と、その伝統的価値は突然また脚光を浴びるようになりました。すべての投資
家、特に株式投資家にとって、その時期は試練の時だったといえますが、債券
や安全資産とのバランスを考慮したポートフォリオをもっていた投資家の痛み
はかなり抑えられていたからです。

 市場はこの3年間まずまず順調に推移しましたが、私は投資家に対し、今、再
び「投資の基本原則」を思い出してもらえるよう期待しています。


※トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド
 販売手数料がかからない「ノーロードファンド」
 トヨタアセットマネジメントがバンガードグループのインデックスファンド
 の組み入れによって運用を行う、ファンドオブファンズ形式の国内投資信託
 です。1万円からのお買付ができ、月次定額積立、カードde自動つみたて
 も可能。ファンドの内容はマネックス証券のホームページでご確認下さい。

※投資信託をお申込みの際には、「目論見書」にて詳細をご確認下さい。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
4.「やさしいマネー講座」第2回
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 最近外国為替相場の急激な動きが目に付きますね。
株式相場はもちろん原油価格も、相場というものは時として投資家がついてい
けないほどの急激な動きをするものです。

 相場を作っているのは最終的には人間なので、どの相場にしても人間の心理
的な動きが反映しているともいえます。
「皆が買ってる」→「もっと上がるだろう」→「よし、買おう!」
「なんだか下がってる」→「もっと売られるだろう」→「今のうちに売ろう!」
といった具合です。

 こうした心の動きが一斉に起こると急激に相場を動かすことになり、相場が
動けば、機関投資家などによる資金量の大きな損切りなどが出始め、よりいっ
そう相場の動きを加速させることになります。

 株価にしても外国為替にしても、経済の多くのファクターから計算される適
正価格、理論価格などありますが、実際の相場がその通りにならない大きな理
由がこうしたところにあります。

 さて、話は外国為替相場に戻りますが、最近注目されているのは大幅な円高(
米)ドル安です。
米ドル建て資産を既に保有している場合、円換算した資産の目減りを気にして
いる方もいらっしゃるかもしれませんね。
 でも、FPとしては、できれば慌てて米ドル建て資産を売却しよう、と考え
ないでいただければと思っています。
 外貨建ての資産価値が下がると、あまり実感することはないのですが、世界
的に見るとその分だけ、円建ての資産価値は上がっているのです。つまり為替
レートがどのように動こうと、トータルの資産価値は暴落も暴騰もしないで安
定してくるのです。
分散投資の効果というのはまさにこういうところにあるのです。

 もう一つ理由があります。
基軸通貨であるドルに対する円レートはゼロになることはありません。つまり
外貨建てで保有している資産の資産価値が為替レートのせいで紙切れになって
しまうことはありえません。
(もちろん株式や債券など個々の商品の価値は別ですが・・・・)

 歴史を振り返ってみても1995年に1ドル80円を割り込んだ時以外は、
それ以上に円高になったことはないのです。
また、30年以上前の固定相場制の頃の1ドル360円を越える円安を現在予
想する方もいないでしょう。

 ドル円のレートはいくらが適正か、と考えるのは難しいですが、少なくとも
ある一定の範囲の動きであることは想定できますし、その中で円高気味なのか
円安気味なのか、という判断は個々人で行えます。

 外貨建て資産を個人の資産配分の中に組み入れることは大きな意味があると
思います。
だからこそ、こうした円高というタイミングは、外貨建て資産を買い増す良い
チャンスと捉えてみてはいかがでしょうか。


★廣澤 知子
株式会社マネックス・ユニバーシティ 取締役副社長
http://www.monexuniv.co.jp/
ファイナンシャル・プランナー(CFP(R))、1級ファイナンシャル・プラン
ニング技能士。 著書『金利をやさしく教えてくれる本』発売中。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
5.株式市場アウトルック(提供:フィスコ)
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 消去法的に内需関連中心へ、週末にかけて押し目買い強まる?

 日経平均は調整ムード強まり13週線割り込む

 先週の日経平均は、GW中の米国市場の強い動きを受けて、17400円処の直近
戻り高値を窺う展開からのスタートとなった。しかし、決算発表の本格化、円
高進行に加えて、原油価格・長期金利の上昇、週末のオプションSQを控え、
その後は模様眺めムードが強まった。結局、月曜日の寄り付き水準をほぼ高値
とし、その後は下落相場となり25日線をあっさり割り込み、さらに期待されて
いた5日、25日線との短期ゴールデンクロスも拒否されている。昨年のGW時も
高く始まり、その後7営業日続落(日経平均で400円程度の下げ)と同様の相場
展開を強いられている。週末の日経平均は一時16400円前半まで下落し、3月末
水準まで調整した。その後下げ渋りをみせているが、押し目買いというよりは、
売り方の買い戻しによるところが大きいと考えられる。

 週末の米国市場が弱い動きをみせ、シカゴ日経平均先物は一時16300円まで下
落している。この流れを受けて、週末の戻りを打ち消す展開からのスタートと
なりそうだ。また、今週は決算発表がピークを迎える。先週は700社程度が決算
を発表しているが、今週は1200社を超える。決算が一巡するまでは積極的には
動きづらく、個別に好決算銘柄を物色する流れが続きそうである。また、為替、
原油価格などの動向も気掛かりとなり、直近の急落によって値頃感が働いたと
しても打診買いの域は脱せないのが現状であろう。さらに中東株価の下落基調
の影響から中東の金融機関の経営状況を懸念する声も聞かれている。そうなる
とオイルマネーが資金を引き揚げるとの警戒もくすぶることになりそうだ。

 11日の米国市場は4月の小売売上高が予想を下回ったほか、原油高、長期金利
上昇が嫌気されている。米国の経済指標では、16日に4月の住宅着工・建設許可
、17日にMBA住宅ローン申請、4月の消費者物価などが予定されている。原油、
長期金利の影響などから住宅投資などが影響を受けているようだと、景気減速
懸念から米国株の下落リスクが強まる可能性はある。

 これら懸念要因が多いことから、上値追いには慎重にならざるを得ない相場
展開が続きそうである。しかし、物色意欲は依然として高い状況である。その
ため、外部環境の影響を受けづらく、デフレ脱却による景気回復を背景に内需
関連物色が中心となろう。また、内需関連でも下値リスクを回避する観点から、
出遅れ感の強い銘柄や非製造業などへの物色を探る動きが想定される。そのほ
か、業績面での安心感がある銘柄への資金シフトが強まりそうである。

 先週、日経平均は16700円近辺にある13週移動平均線を割り込んでいる。また
、週末のSQ値は16580.93円である。週初には26週線が位置する16200円レベル
が意識されることになりそうだ。今後は、この水準での攻防が続くと考えられ、
26週線をサポートして早い段階でSQ値および13週線を確実に突破できないと、
心理的にも弱気に傾きやすい状況となりそうだ。

 ただ、今週の決算ピーク通過、海外ファンドの決算対策などが一巡してくる
ようだと、翌週に向けて押し目買い意欲が徐々に優勢となる可能性はある。週
後半にかけては切り返す動きも想定しておいた方が良さそうである。また、今
回の下落ピッチは昨年を上回っているが、昨年1年間の上昇率が40%であったこ
とを考えれば、直近5-6%程度の下げは調整の範囲内とも考えられる。なお、新
興市場の不透明感が強まっているが、決算評価とは言えマーケットメイク銘柄
が異常な上昇で値幅取り対象となっている状況は、地合いが悪い証拠と考えら
れる。値頃感からの買いが入りやすい水準ではあるが、割り切ったスタンスが
必要となろう。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
6.投資信託基準価額
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

詳しくは
→ http://www.monex.co.jp/FundGuide/0/syohin/tousin/syohnitirhyouji/guest

※マネックス証券の全取扱いファンドが騰落率順に表示できます。
※外国投信を売買する際の適用為替レートは、ログイン後「投資信託」トップ
画面の「適用為替レート」でご確認いただけます。


■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   6月1日(木)より取扱開始『ニッセイコモディティファンド』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

  コモディティファンドは、エネルギー、農産物、非鉄金属等の各商品を
  投資対象とする投資信託です。原油など商品価格の上昇を受け、インフ
  レヘッジ商品としても、分散投資の対象としても要注目!
  お取扱い開始に伴い、コモディティ投資セミナーもご用意。

  http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news6057.htm


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 5月15日    <ドル安と貿易赤字>

 ドル安は続くでしょうか?先週木曜日のつぶやきに書いたように、為替の動
きは奥が深く、簡単に分析したり予想できるものではありません。しかし敢え
て大胆に考えてみましょう。

 木曜日に書いたように、ドル安の背景にあるのは厖大な貿易赤字です。しか
しそれは何も最近始まったことではなく、ずっと続いてきたことです。それが
急に最近になって、あらゆる場所で「この貿易赤字は維持できない。ドルは大
幅に切り下げられるべきだ。」との論調が噴き出してきました。それは不自然
であり、その裏に、政治的な隠れた意図があるように思えてなりません。

 私はアメリカの貿易赤字は十分維持できる範囲内であり、その結果、ドルは”
必然的に”売られることはないと思います。もちろんマーケットですから、思
惑の中で一旦は売られることもあるでしょう。しかし長期的に、必然的に、ド
ルの価値が切り下げられる理由はないと思います。

 週末に或る人と話してこのことについてスッキリしたので、ひとつの考え方
を御紹介します。アメリカは或る意味で巨大な銀行のようなものです。或る人
がお金を持っている時に、必ずしもお金を必要としている隣人に貸すとは限り
ません。個人は銀行に”預金”という形でお金を貸し、銀行がそのお金を元々
の隣人に貸し付けます。銀行がリスクの仲介をしている訳です。あたかも同じ
ように、世界中のお金が安全性を求めてアメリカに流入します。そのお金が”
投資”、”リスクマネー”という形で世界各国に再循環します。その結果アメ
リカは厖大な負債国になり、しかし一方で巨大な資産家となっています。

 もうひとつの見方をしてみましょう。アメリカの国富は約52兆ドルです
(名目64兆ドルで、負債12兆ドルを差し引いた数です)。そしてこの資産
が、毎年安定的に約3兆ドル増え続けています。そして毎年の貿易赤字が約0.
8兆ドル。そういう全体図でみると、それがいいかどうかは別として、維持で
きない水準ではありません。会社に例えると、純資産520億円の会社が毎年
その純資産を30億円増やしており、その会社が毎年借金を8億円増やしてい
る。そんな会社をどう思いますか?少なくとも破綻が近いとか、その会社の株
は大幅に売られるべきだとか、そういう話にはならないでしょう。

 ですからドルは一時的な思惑の中で、或いは新FRB議長に対する信認が定
まらない中で、場合によっては大きく変動することがあるでしょう。しかし必
然的にドル安になるとは思いません。お金の流れは、やはり裏には裏がある。
慎重に見ていく必要があると思います。


■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   多忙なあなたの強い味方 『トレーダーズ・フラッシュ』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

  マネックスのプレミアム情報『トレーダーズ・フラッシュ』は、
  株式会社トレーダーズ・アンド・カンパニーが提供するメールサービス。
  相場概況、外資系の注文動向、マーケットスケジュールなどを配信、
  特に携帯端末で受信がオススメです。月額料金は210円とリーズナブル、
  マネックスポイントでも購入できます。

   http://www.monex.co.jp/ServiceInformation/00000000/guest/G100/srv/srv15_2.ht

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
創刊号からのマネックスメールバックナンバー(マネログ)はこちらから
→ http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html

マネックスメール全文を過去にさかのぼって読むことはもちろん、“つぶやき”
の部分だけをさかのぼることや、キーワードで過去のある部分を検索すること
も可能です。ぜひ一度お試しください。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
マネックス証券へ  mailto:feedback@monex.co.jp

===================================
<マネックスメールを解除したい時は>
 マネックスメールの受信解除、メールアドレスの変更等はこちらへ
 ▽ https://stgi.monex.co.jp/php/mon_reg_form.php
 アドレスの変更の場合、お手数ですが、旧アドレスの解除、新規アドレスの
 登録という方法でお願いします。
▽口座に登録しているメールアドレスを変更しても、マネックスメールの配
信先アドレスは変更されません。上記のページより変更のお手続をお願いし
ます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●配送できないメールアドレス等の解除について
マネックスメールでは、ご登録いただいたメールアドレスに間違いがありメー
ルを配送できない場合や、何らかの理由で一定期間登録メールアドレスへメー
ルが配送されない場合、その他弊社がやむを得ないと判断した場合には、登録
メールアドレスを解除させていただくことがございます。予めご了承下さい。
マネックスメールへのご登録にあたりましては、正しいメールアドレスが入力
されていることをご確認下さい。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
マネックスメールはマネックス証券株式会社(以下「当社」)が発行するメー
ルマガジンです。マネックスメールの著作権は当社に属し当社の許可なく複製・
再配信等を行うことはできません。当社は有価証券の価格の上昇又は下落に
ついて断定的判断を提供することはなく、マネックスメールをもって有価証券
の売買を勧誘するものでもありません。投資等のご判断は、ご自身の自己責任
においてされますようお願い致します。当社は、お客様のマネックスメール情
報サービスのご利用により生じた損害につきましては、その責を負いません。
またマネックスメールに他社から提供されているコンテンツに関しては、それ
ぞれの会社が作成したものであり、その内容の正確性・有用性等について当社
は一切責任を負いません。
マネックス証券株式会社  http://www.monex.co.jp/ 
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

マネックスからのご留意事項

「マネックスメール」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

5000号以降のマネックスメール

コラム一覧