マネックスメール 2006年6月12日(月)

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マネックスメール 2006年6月12日(月)

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 マネックスメール<第1683号 2006年6月12日(月)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.バンガード・海外投資事情
 3.「やさしいマネー講座」
 4.株式市場アウトルック
 5.投資信託基準価額
 6.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
売り飽き気分も強く、売られ過ぎの修正もあって堅調

日経平均            14,833.01 (△82.17)
日経225先物         14,810 (△10 )
TOPIX            1,510.89 (△12.21)
単純平均             457.10 (△ 6.71)
東証二部指数           4,236.76 (△46.45)
日経ジャスダック平均       2,259.05 (△26.18)
東証マザーズ指数       1,376.89 (△52.68)
東証一部
値上がり銘柄数         1,321銘柄
値下がり銘柄数          326銘柄
変わらず             51銘柄
比較できず            0銘柄
騰落レシオ           56.30%  △1.93%
売買高            19億5928万株(概算)
売買代金        2兆1869億9500万円(概算)
時価総額          481兆0515億円(概算)
為替(15時)          114.14円/米ドル

◆市況概況◆

 先週末の米国市場が軟調であったことに加え、外国人売買動向(外資系12社ベース、市場筋推計)が引き続き大幅売り越しと伝えられたこともあって、売り先行となりました。寄り付き前に発表になった1〜3月期のGDP改定値が予想を若干上回ったものの、材料視されず、シカゴ市場の日経平均先物の終値は上回ったものの先物も売りが優勢となり、前場は軟調な展開が続きました。
 目先筋の投げなどもあって、一時大きく下げる場面も見られたのですが、さすがに売り飽き気分も強く、底堅い動きが確認されると今度は先物へのまとまった買いなどで堅調となる場面が見られるなど、乱高下となりました。基本的には「上がれば売り、下がれば買い」といった感じですが、この水準まで来ると外国人投資家の売りが出ていると見られていても下値を大きく売り叩き難く、売り方もなかなか腰が据わってはこないようです。結局引け際に先物へのまとまった買いが入ると堅調な展開となり、もたつきながらもしっかりと引けました。

 小型銘柄も一足先に売り飽き気分が出ているようで、堅調な展開が続きました。買われすぎた部分の修正も終り、むしろ売られ過ぎている銘柄も多く見られることから、買戻しも交えながら終始買いが優勢となりました。先物もまとまった売り買いで大きく上下に振らされる場面も多いのですが、方向感を持って売り買いをしているというよりは目先の小掬い商いが中心の落ち着かない相場となっているようです。

 底入れ感はなかなかはっきりと出てこないのですが、そろそろ売り飽き気分も強くなって来ているようです。足下の業績を確認しながら押し目を拾うような動きになってくるのではないかと思われ、業種別にどうの、とか大型株や小型株がどうの、という動きよりは目先的に売られ過ぎた部分の修正と個別の業績を鑑みた割安銘柄の物色から、相場全体の底入れ感が出て、出直って来るのではないかと思います。


(投資情報センター 清水洋介)


−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・底入れ(そこいれ)
 下げ相場が終わり、相場が上向きに転じたことで、底を確認できたときをい います。
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◆個別銘柄◆ 

 小型銘柄の値幅取りや低位株のディーリングといった目先筋の動きが中心

王子製紙 (3861) 611円 △31 円 
 家庭用紙などの値上げによる収益改善への期待から、同社など紙パルプ株に
買いが集まり、引けは大幅高となりました。

アステラス薬 (4503) 4,310円 ▼30 円 :100株単位
 米・ファイザーが開発した高脂血症治療薬「リピトール」を日本では同社も
販売していますが、「リピトール」に副作用があるとしてファイザー社が訴訟
を起こされ、米国市場でファイザー株が下落したことで同社にも連想売りが入
り、さえない動きが続きました。

三洋電 (6764) 253円 △12 円 
 米国市場の地合いが不安定なこともあって主力銘柄でも輸出関連銘柄に買い
が入りにくい展開となっていた中で、目先筋の買いが同社など低位株に集まり、
引けは大幅高となりました。

キリン (2503) 1,688円 ▼34 円 
 ビール系飲料の出荷量で5ヶ月ぶりにアサヒ(2502)が首位になったと報じ
られ、嫌気売りが優勢となり、軟調な引けとなりました。

京セラ (6971) 8,790円 △70 円 :100株単位
 米国市場でナスダック指数が軟調な引けだったこともあって、同社などハイ
テク銘柄は朝方から売りが優勢となってさえない動きとなっていましたが、後
場の取引時間中に断続的な買いが入って前日比プラスに転じ、引けは堅調とな
りました。

新日石 (5001) 798円 △30 円 
 原油価格の反発を受けて同社など石油関連銘柄に買いが集まり、堅調に推移
して大幅高で引けました。


日経平均や外国為替などのテクニカル分析が「マーケットメール−夕刊−」に
詳しく解説されています。是非、日々の投資にご活用ください。
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※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、
「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測
であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は
予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的
として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的とした
ものではありません。


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2.バンガード・海外投資事情 第224回
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 あなたのポートフォリオは全天候型ですか?(前編)

 プリンストン大学教授でエコノミストのバートン・G.マルキール氏は、彼の
古典的な投資の名著「ウォール街のランダム・ウォーカー」の中で、傘メーカ
ーとゴルフコース経営会社の両方に投資する投資家の例をあげて、分散投資の
効果を説明しています。

 雨の多い時期には傘メーカーが利益を上げ、ゴルフコース経営会社からは損
失が発生します。反対に晴れの続く時期にはゴルフコース経営会社が利益を上
げ、傘メーカーの利益はマイナスです。投資家はそれら会社の片方だけではな
く両方に投資することで、天候に左右されず、常にプラスのリターンを得るこ
とができるというものです。

 この話のポイントは、市場の変化に対して、お互い相反する動きをする投資
資産を複数保有することで、市場からのリスクが抑えられ、長期的なリターン
をより高めることが可能になるということです。

 これは決して目新しい考え方ではありませんが、多くの投資家が未だこれを
無視しています。そういった方は、まず次の単純な二つの投資原則、「バラン
ス」と「分散」を理解する必要があるのです。

 適切なバランスを維持すること

 「バランス」または「アセットアロケーション」とは、自分の投資目標、投
資予定期間、リスク許容度に応じて、主要なアセットクラス(株、債券、短期金
融商品)を適切な割合で保有するということです。最近人気のバランス型ファン
ドとは、ひとつのファンドでいろいろなアセットクラスを保有しているもので
す。

 株式と債券の価格は異なる動きをする傾向があるので、(両方保有すること
で)相互のパフォーマンスを補完するバッファー作用があります。1996年以降
の米国市場では、債券価格と株式価格は逆の方向に動いています。

 これら2つのアセットクラスのコンビネーションは、債券のみのポートフォ
リオより高い長期的な潜在リターンが期待でき、株式のみのポートフォリオよ
り価格の変動を緩和することができます。


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 も可能。ファンドの内容はマネックス証券のホームページでご確認下さい。

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3.「やさしいマネー講座」−第6回−
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 いよいよサッカーW杯が始まりました。これから1ヶ月ほど、寝不足な日々を
送る方も多いかもしれませんね。日本代表の活躍を大いに期待しております!

 今回のW杯の開催国はご存知ドイツです。世界中からドイツにサポーターや
マスコミが押しかけていますし、注目を集めていることは間違いありません。
 さて、ドイツの通貨はユーロです。この間ユーロが相当強くなるのでは・・・
と期待された向きも多いかもしれませんが、このところのドル円の派手な動き
に比べると比較的安定的で、ここにきて大幅に上昇してきているというほどの
ものではありません。
 もちろん今回のW杯ではドイツにおける経済効果は大きなもの(ドイツ経済
技術相が30億ユーロとの見通しを発表)と期待されていますが、こちらは既に
為替レートには織り込み済みということでしょう。

 オリンピックやW杯といった世界が注目する大きな大会の開催国の通貨は、
その期間の人の流れに合わせて強くなることが多いものですが、1999年に誕生
した「ユーロ」 (実際に通貨として流通が始まったのは2002年から)に関しては
少々状況が違うようです。

 余談ですが、以前は「有事のドル買い」と言われて、テロや戦争など世界の
どこかで不穏な出来事が起こると米ドルが買われて強くなったものですが、こ
ちらも最近ではアメリカが当事国であることが多く、イラク情勢が悪化すれば
ドルが売られるといった具合にこちらも変わって来ています。

 さて、ユーロですが、この通貨は単一国家の通貨ではなく、欧州連合25カ国
中12カ国が公式に採用しているものです。世界を代表する一大経済圏でありな
がら、経済状況の異なる多数の国をまたいで使用されています。本来為替レー
ト(変動相場制であれば)は国の経済状況等を反映するはずのものですが、多数
の国の通貨であるユーロは一元的な見方がしにくいといえます。

 W杯にともない、ドイツに多くの人が集まっているのは事実ですが、同通貨
圏、つまりフランスやイタリアなどから来る人はユーロを改めて購入する必要
はありませんから、「現金」需要はユーロ圏外からの人に限られます。
 実は為替相場において短期的には「現金」需要は意外と大きな影響をもつも
のです。
 たとえばフィリピンでは12月になると、世界中の出稼ぎ労働者が自国にクリ
スマスのための送金をするためにフィリピン通貨(ペソ)高になりやすいのです。

 結局のところ、ユーロという通貨は運用対象としてはどうなのでしょう?
 ユーロ圏は今後景気回復をしていくことを期待されているエリアではありま
すが、現時点では金利水準はあまり魅力的とはいえず、ユーロ円の為替レート
もユーロ開始以来の高値圏にあります。
 ユーロ圏内の一国におけるイベントの影響などによるユーロ高を期待するの
は難しいと思われますから、買うことで短期的に為替差益を狙ったり、現時点
で金利差を稼ぐことを目的とするのであればあまり適しているとは言えません。

 それではユーロは保有する魅力はないのでしょうか??
 繰り返しになりますが、ユーロは一大経済圏を代表する世界の主要通貨の一
つです。分散投資は種類が多いほど有効であり、それは通貨の分散でも同じで
す。通貨自体に流動性が少なく、ブレの大きいものは保有することが大きなリ
スクとなりえますが、ユーロの場合ドル、円と一緒に保有することで互いにヘッ
ジ効果を得られます。
 つまりユーロなどは「資産の保全効果」のためにも、保有資産の中に組み入
れていくとよいのではないかと思います。
 保有の方法としては、前述の通り現在のユーロ圏は今後景気回復をして金利
上昇を期待できる状況にありますから、今の金利水準に固定せず流動性をもた
せ、為替レートも魅力的とは言いがたいので、まとめ買いをせず積み立てなど
を利用して、少しずつ資産の中でユーロの比率を高めていくとよいでしょう。

 私も多くはありませんがユーロを保有しています。ユーロが導入されるとき
は、値動きのイメージができず様子見をしていました。導入直後はユーロ安と
なり、反転してユーロが上昇を始めてもなかなか買えずにいました。120円代に
入ってから、その時点では割高に感じながらも買い始めたのですが、今は140円
代です。ドル円と違って歴史が短いため、割高、割安の判断は難しいですが、
いつまでも様子を見ているだけでは運用は始められません。まずは「はじめの
一歩」が大切です。


★廣澤 知子
株式会社マネックス・ユニバーシティ 取締役副社長
http://www.monexuniv.co.jp/
ファイナンシャル・プランナー(CFP (R)) 、1級ファイナンシャル・プラ
ンニング技能士。
著書「金利をやさしく教えてくれる本」発売中。
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4.株式市場アウトルック(提供:フィスコ)
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 主力銘柄の需給整理加速で調整一巡感も

 日経平均は5日間で1000円超の下落

 前週末に安値から600円近い切り返しをみせた日経平均だが、セリング・クラ
イマックスとの期待は週初にあっさり打ち消された。リバウンド期待が後退す
る中、景気減速懸念が強まった米国市場の大幅下落が追い討ちを掛ける格好と
なり、これまでの新興市場を中心とした中小型株の需給整理の動きから、大手
銀行、鉄鋼株といった「デフレ脱却期待」で買われていた主力銘柄への需給整
理を加速させる動きを強めた。これにより日経平均は3月安値水準である15500
円レベルをあっさり割り込むと、その後も1月安値である15000円、さらに週末
にかけては一時14500円を割り込むなど、心理的節目を次々と割り込んでいる。

 注目されていた6/2申込み現在の信用取引残高は、3市場合計で売り残高は前
週比179億円増の1兆5625億円、買い残高は、4146億円減少の5兆2830億円となっ
た。ただし、買い残の大幅な減少による需給整理をひとまず評価した動きが出
るものの、全体への波及は限定的であった。週末の先物・オプション特別清算
指数(SQ)算出日では予想通りに売り越しとなったが、買い気配スタートの
銘柄や寄り付き直後に急速に値を上げる銘柄などが多くみられていた。詳細は
不明だが、やや波乱含みのSQとなった。その後一時14389.31円とSQ値
(14454.89円)を割り込む場面もみられたが、日経平均の14500円、TOPIXの
1500p割れでは目先的な底打ちとの見方が強まり、これに機械受注が市場予想
を上回ったことなども加わり、徐々に押し目買いの動きが強まった。

 日経平均はわずか5日間で1000円超の下げとなり、高値からは3000円を超える
下げである。底打ちが完全に確認された訳ではないが、突っ込み警戒感も台頭
しており14500円割れで目先的な底打ち感は出ているようである。日経平均の
14500円、TOPIXの1500p割れ水準では信託銀経由による買いも期待されるため、
まずはSQ値(14454.89円)を下支えに、自律反発への展開に期待したい。ま
た、大手銀行、鉄鋼株などは昨年の相場では主導権を握っていただけに、大き
く下への波動が出たことは、需給整理が加速してきているという面で評価でき
る。

 2日終値から先週安値の下落率をみると、日経平均▲8.86%、TOPIX▲8.78%
に対して、信用買い残の金額概算(買い残×6/9終値)200億円以上の銘柄は軒
並みこれを上回る下落となっている。6/2時点の信用買い残は4100億円減少し、
昨年12月30日時点以来の水準となったが、今週発表される信用取引残高はさら
に減少する可能性が出てきたと考えられる。これにより5兆円を割り込むのは確
実と考えられ、需給調整が一巡する可能性があろう。また、同じ期間でヘラク
レス▲5.26%、ジャスダック▲5.36%、マザーズ▲6.68%と、新興3市場の下げ
渋りがみられていることは注目できる。

 ただ、米国市場の不安はくすぶる。今週は、バーナンキFRB議長講演や連
銀総裁などの講演が相次ぐ。また、経済指標では13日、5月の生産者物価指数
(PPI)、小売売上高、14日、住宅ローン申請指数、消費者物価指数(CPI)、
地区連銀経済報告(ベージュブック)、15日、NY連銀製造業景気指数、鉱工
業生産・設備稼働率、フィラデルフィア連銀製造業景気指数、16日、ミシガン
大消費者信頼感指数などの経済指標が相次いでいる。インフレ懸念から今度は
景気減速懸念が強まっている状況である。見解や数値などが市場に与える影響
には十分注意が必要であろう。国内に関しては、12日、1-3月GDP、消費動向
調査、13日、月例経済報告、鉱工業生産、工作機械受注などが予定されている
が、国内景気に関しては問題はないと考えられる。

 そのため、米国市場の動向や売り越し基調が続く海外投資家の動向を気にし
ながらの相場展開が続くと考えられる。また、昨年末にかけての急ピッチの上
昇に対する信用期日が接近するため、戻り売り圧力も依然として強いとも考え
られる。積極的には上値を追いづらい環境であるため、株価急落でバリュエー
ション面での割安感が強まっている銘柄や、好需給銘柄、好業績銘柄など下値
リスクが低いと考えられる銘柄への押し目買いが中心となりそうである。また、
下げ渋りをみせてきている新興市場銘柄への自律反発狙いの動きも期待される。

 テクニカル面では騰落レシオ「売られ過ぎ」を示しているが、先週は同時多
発テロ時の59を割り込み、95年6月13日以来の54にまで低下している。95年6月
は、94年6月の21552.81円からの下落過程で14500円を割り込み、底を打ったと
きである。そのほかでは90年8月23日の44.33があるが、この時はバブル崩壊に
より1ヶ月間で日経平均が30800から23700円と7000円下がった月である。需給調
整が一巡するようなら、「売られ過ぎ」の修正があっても良さそうである。一
方、週足ベースの一目均衡表は、先週遅行線が過去の実線を上から下に割り込
んでいる。過去の経験則だと、実線を上から下に割り込むとその後陰転し、下
から上に抜けると陽転という流れであった。遅行線が早い段階で下から上に抜
けてこないようだと、不安定な相場がしばらく続くことには警戒しておく必要
はあろう。

 なお、サッカーW杯が開幕した。日本が12日に行われるオーストラリア戦で
勝利できれば、意外とマーケットの雰囲気も明るくなる可能性はありそうだ。
一方、1ヶ月間の長い開催であるが、この間欧州資金などが流入し難くなる可能
性もあろう。


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5.投資信託基準価額
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詳しくは
→ http://www.monex.co.jp/FundGuide/0/syohin/tousin/syohnitirhyouji/guest

※マネックス証券の全取扱いファンドが騰落率順に表示できます。
※外国投信を売買する際の適用為替レートは、ログイン後「投資信託」トップ
画面の「適用為替レート」でご確認いただけます。


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6.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
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 6月12日     <海水>

 週末にプールに行きました。私は泳ぐのが好きなのですが、面倒臭くて中々
行けません。と云うか滅多に行きません。しかしこの週末は久し振りに行って
みました。行くとやっぱり楽しいものです。

 泳ぐのは小学生の頃から好きでした。運動は必ずしも得意な方ではなかった
のですが、水泳だけは得意でした。1種目25メートル泳げて3級、50メー
トルで2級、2種目50メートルで1級となっていて、私は1級でした。現代
の水準で云うと大したことありませんが、それでも当時は極少数しか1級はい
なく、そんなこともあって好きだったのかも知れません。

 中学になると1年生の夏に、シロフン(白い褌)を締めて強烈な特訓を受け
る学校名物の水泳学校の洗礼を受けたので、それからは海であればいつまでも
どこまでも泳げるようになり、尚更泳ぐのが得意、かつ好きになりました。潜
水、立ち泳ぎ、飛び込み、遠泳、なんでも来いです。

 しかしそうは云っても、実際に泳ぎに行くのは中々面倒なものです。どうせ
わざわざ行くのならば私としては海、もしくは海水に浸かりたいのですが、海
は夏しか泳げないし、混んでいます。そして私は混雑ほど嫌いなものがありま
せん。一方で空いてる場所を求めて海外に行くのは極めて面倒です。私はこう
云うことに関してはとても億劫がりです。

 国によっては海水プールが比較的普及している地域もありますが、日本では
殆ど見掛けません。飲み過ぎと寝不足が恒常的で、口の周りにニキビ(と云う
かこの歳だと吹き出物でしょうか)が出易い体質なのですが、海水に浸かると
一気に治ります。加えて全身にも活力が蘇るので、手軽に行ける海、もしくは
海水プールを探しているのですが、どなたか御存知ないでしょうか?


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