マネックスメール 2006年6月16日(金)

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マネックスメール 2006年6月16日(金)

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 マネックスメール<第1687号 2006年6月16日(金)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.きょうの「マネいち」
 2.資産設計への道 
 〜その222  似て非なるもの ナンピンとドルコスト平均法 内藤 忍 3.チャートの世界 −第49回−
 4.投資信託基準価額
 5.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
米国株が大幅高となり、外国人が買い越し基調となったことを好感し大幅高
日経平均            14,879.34 (△408.58)
日経225先物         14,920 (△480 )
TOPIX            1,534.71 (△ 48.73)
単純平均             468.26 (△ 13.55)
東証二部指数           4,331.96 (△107.68)
日経ジャスダック平均       2,337.69 (△ 43.98)
東証マザーズ指数       1,462.45 (△ 22.96)
東証一部
値上がり銘柄数         1,552銘柄
値下がり銘柄数          120銘柄
変わらず             26銘柄
比較できず            0銘柄
騰落レシオ           75.43%  △9.16%
売買高            21億1986万株(概算)
売買代金        2兆7121億8100万円(概算)
時価総額          488兆7363億円(概算)
為替(15時)          114.72円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場が大幅高となったことやCME(シカゴ市場)の日経平均先物が大幅高となったことに加え、昨日16日ぶりに買い越しとなった外国人の売買動向(市場筋推計、外資系13社経由)が本日は大幅買い越しと伝えられたことで買い先行の始まりとなりました。先物はCMEの終値を上回って始まるなど買戻しや値頃感からの買いを交えほぼ全面高となりました。

 昨日の相場で底入れ感も出たところで、米国株の大幅高があったことで、週末ということもあり、ヘッジの買戻しなどを急ぐ動きもあったようです。好業績ながらも地合いの悪さにかこつけて売られ過ぎた銘柄も多かっただけに水準訂正や買い直す動きも一気に出てきたのではないかと思います。日銀総裁の問題もかえってゼロ金利解除が遠のくのではないかとの見方もありました。
 小型銘柄も主力銘柄より先に底入れ感が出ていただけに今日も堅調となりました。上昇率からすれば主力銘柄に分がありますが、戻り売りや目先筋の利食い売りをこなして堅調な動きとなっており、底入れを確信するような展開となっていました。先物へのまとまった売り買いもいろいろな思惑で入っていましたが、目先筋のまとまった利食い売りには買い向かう動きが強く、逆に買戻しなどでまとまった買いが入ると慌てて追随する動きが出るといったような感じでセンチメントに変化が見え、堅調な動きが続きました。

 付和雷同型の投資が多くなっているところに外国人が連日の買い越し、しかも大幅買い越しと伝えられたことでセンチメントが大きく変わったような感じです。いったん方向感が出ると大きく、しかも一斉にそちらの方向に動くことが多く、火曜日の急落といい、本日の上昇といい、「これ」といった材料がない割りに動きが大きくなっています。こういった動きがまだまだ続くものと思われますが、目先の動きに惑わされず、大きな流れをしっかりと見極めたいものです。


(投資情報センター 清水洋介)


−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・ヘッジ(へっじ)
 保有している有価証券等の価格変動のリスクを、先物などを売買することに よって回避することをいう。例えば、株式を保有している場合、値下がりに よるリスクを回避したい場合は、先物を売る取引となる。
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◆個別銘柄◆ 

 銀行株や鉄鋼株、ハイテク銘柄など主力銘柄が大幅高

東エレク (8035) 7,700円 △350 円 :100株単位
 米国市場が大幅続伸となったことや、半導体の需給動向を示す北米地域のB
Bレシオ(出荷額に対する受注額の割合)が改善したこともあって、同社など
値がさハイテク銘柄は堅調な動きが続き、大幅高で引けました。

ソフトバンク (9984) 2,475円 ▼35 円 :100株単位
 悪材料は特に見られなかったのですが、大口の売り注文が入ったことがきっ
かけになったとの声もあり、後場途中から前日比マイナスに転じ、小幅安とな
りました。

コマツ (6301) 2,150円 △135 円 
 米国市場で景気敏感株が物色され、建設機械大手のキャタピラーが大幅高と
なったこともあり、同社に連想的な買いが入り、引けは大幅高となりました。

武富士 (8564) 6,900円 ▼30 円 :10株単位
 政府与党の「貸金業制度等に関する小委員会」で、貸金業の上限金利を引き
下げるべきとの意見が多数を占めたことが報じられ、収益縮小を懸念する売り
が優勢となり、主力銘柄はほぼ全面高という中で、引けは小幅安となりました。


東  レ (3402) 953円 △57 円 
 炭素繊維複合材料を使ってパソコンや携帯電話向けの複雑な形状のボディー
を量産する技術を開発したことが報じられ、堅調な動きが続いて大幅高で引け
ました。

CFS (8229) 663円 ▼17 円 :500株単位
 ぜんそく治療薬「ネオフィリン錠」は購入の際に医師の処方箋を必要とする
のですが、処方箋を持たない購入客が急性中毒を起こしたことが発表され、売
りが優勢となり、軟調な引けとなりました。


日経平均や外国為替などのテクニカル分析が「マーケットメール−夕刊−」に
詳しく解説されています。是非、日々の投資にご活用ください。
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※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、
「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測
であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は
予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的
として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的とした
ものではありません。


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2.きょうの「マネいち」
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本日の各世銀債の参考利率

米ドル3年債:4.70%
豪ドル3年債:5.36%
NZドル2年債:6.04%
ユーロ4年債:3.00%


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Q1.「マネいち」ってなに??

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2.資産設計への道 
  〜その222  似て非なるもの ナンピンとドルコスト平均法 内藤 忍
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=============<資産設計情報>==============
今週新刊『図解内藤忍の10万円から始める日本一やさしい「お金のふやし方」
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−−−−−−−−−−<資産設計への道〜その222>−−−−−−−−−−−−

 似て非なるもの ナンピンとドルコスト平均法

 日本の株式市場は落ち着きを取り戻しつつありますが、この2ヶ月で大きく調
整しました。日経平均は4月7日の終値17563.37から昨日の終値14470.76までで2
割近い調整です。

先週書いたように相場の調整局面では売られすぎの銘柄が増え、銘柄選択の方
法によっては割安に株式を購入できるチャンスが到来します。
http://www2.monex.co.jp/monex_blog/archives/006950.html

 保有している株式と同じ銘柄を安くなったところで買い増しする個人投資家
もいると思います。下がった時に買いを入れる逆バリの発想ですが、高値で買っ
て安値で売ってしまう「感情に支配される人」にはなかなか出来ないことです。

●ナンピン買いの光と影
 株式投資において高値で購入した銘柄が値下がりした時に買い増しをしてい
く投資方法をナンピンといいます。例えば1,000円で1,000株購入した株式が800
円まで値下がりした時、さらに1,000株を買い増すと平均購入コストを1,000円
から900円に下げることができます。

 ナンピンをすると確かに購入コストは下がりますが、保有株数は増加します。
上記の例では購入コストは100円下がりましたが、保有株数は2倍に増えてしま
います。つまりリスクは2倍になります。1,000株保有の時は10円下がると1万円
の損失だったものが、2万円の損失になるということです。

ナンピンは持ち値は下がるがリスクは増大する方法なのです。

●もう一つの買い下がり
 下げ相場で買い下がり平均購入コストを下げるという意味ではドルコスト平
均法による積立ても同じです。こちらは株式ではなく金額を固定してで買い付
けができる投資信託などで活用する方法です。一定金額にすることで下がった
時に多く、上がってくると少なく自動的に数量調整して購入できるという仕組
みになります。

ドル・コスト平均法の説明はこちら
http://www2.monex.co.jp/lounge/pdf/toranomaki/tsn03_p03.pdf

 ナンピンもドル・コスト平均法どちらも買い下がるという意味では同じです
が、比較してみると違いがあることに気がつきます。

<違い1> 投資対象の違い
 ナンピンは個別銘柄への投資になります。一方のドル・コスト平均法の場合、
投資信託の積立てであれば分散された資産への投資になります。個別銘柄への
ナンピンによって資産が1つの銘柄に益々集中することになります。結果リスク
分散が行いにくくなるデメリットがあるのです。特に小さな資金で投資する場
合には個別銘柄へのナンピンは危険です。

 一方の投資信託を使ったドル・コスト平均法なら同じ商品を継続して購入し
たとしても投資先の構成銘柄が分散されています。日本株の投資信託を積立て
るのであれば、資産全体に対する比率を30%まで、というようにコントロール
すれば全体のリスクは分散することができるのです。

<違い2> 金額固定と数量固定
 株式のナンピン買いでは通常は株数を指定して購入しますので安くなったら
多く買うという金額買付はできません。一方の投資信託の積立てなら金額を固
定することができます。毎月1万円といった購入方法なので価額が半分に値下が
りすれば購入数量は2倍に増えることになります。金額固定の方が効率的な買付
ができるのです。

<違い3> タイミングを選ぶ投資とタイミングを選ばない投資
 ナンピン買いは投資家が購入のタイミングを判断することになります。「安
くなったな」と判断したらその時に追加購入するわけですが、そのタイミング
を決めるのは難しいものです。投資家が感情的に判断すると、往々にして下げ
局面の初期に資金を投入してしまい、それ以上の下げになると恐怖感から手が
出ないというパターンになりがちです。

 一方のドル・コスト平均法の積立ては通常毎月決まった日にちを設定して機
械的に取引を行っていきます。この方法は感情を排除し、結果的には平均的に
買い付けを行うことが可能になります。

●似て非なるもの
 このように整理していくとナンピンという取引方法が感情に左右されやすく
リスク分散の観点からも避けるべき投資方法であることがわかります。値上り
すると思って購入した株式が下がっているということは最初の判断に誤りがあっ
たということ。一旦頭を冷やして次のアクションを考えるのが合理的な投資行
動ということができるでしょう。

 一方のドル・コスト平均法を使った積立ては長期投資の基本。感情的になら
ないで長期の市場全体の方向性を享受する投資法として活用すべきと思います。

 2つの投資法は相場の下落局面では買い下がるという意味では同じに見えます
が、良く考えてみれば「似て非なるもの」なのです。

今回の話のまとめ---------
●個別株のナンピンは持ち値は下がるがリスクは増大
●投信の積立はドル・コスト平均法で感情を排除した分散投資が可能
●「似て非なるもの」の違いを見極めよう

ではまた来週・・・。

内藤 忍
株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長
http://mail.monex.jp/?4_28401_134617_15

資産設計について聞いてみたいことがある方はメール件名「内藤」宛で
feedback@monex.co.jp まで(コラムで紹介させていただく場合があります)


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3.チャートの世界 −第49回−
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 −実践編:「計算値」−

 図表一覧
⇒ http://www2.monex.co.jp/j/chart/Keisan.htm

 今週は一目均衡表の中で目標数値を計算するしかたを見てみましょう。N計
算値・・・・と名前は特に覚える必要もないと思いますが、どのように計算し
て実際に役に立つものかどうかを検証して見たいと思います。

 図1.は先週までと同じ日経平均のチャートです。今週はこのチャートから
4月7日の高値(赤い矢印)が本当に高値となったのか、あるいはまだ他に高
値が計算できて、このチャートから高値を抜けてくるのかをも見てみようと思
います。

 図2.は「N計算値」で計算した値幅です。図のようにXを起点として、A
〜Fまでの記号で示した高値、安値をつけながら上昇下降を繰り返した相場で、
計算してみました。最初の高値をAととるかCととるかで見方、計算値が変わっ
て来るので、二通りの計算をして見ます。
 Aを高値、Bを押し目と考えたN計算値−実際にはAの水準を抜けたところ
(赤矢印1)で計算を始め、再び割り込んで(赤矢印2)計算を止め、Dの押
し目を作ったあとにもう一度Aの水準を抜けて(赤矢印3)もう一度計算値を
出す、といったことになります−を計算すると、XからAまでの値幅(2471.43
円)をBの安値から計算すると図の赤い点線で示した水準が高値の目処となり、
Eがぴたりと計算通りの高値となったのです。
 先ほどの例でAの水準を割り込んだ時点でA〜Bを基準としたN計算値をや
めてC〜Dを基準としたN計算値を計算すると、X〜Cの値幅をDからとると
図の青い点線で示した水準となり、Eの高値は目標値まで到達しておらず、こ
のFから切り返す可能性がある、というようにも見えます。ただ、Cの水準を
割り込んでこのようにFまで下がってしまうとこの計算方法は違ったと判断で
きるのではないかと思います。

 図3.は図2.で示したX〜Fまでの高値安値からの計算に違いないのです
が、XからAまでの値幅を今度はBからではなくAから取る、という方法です。
N計算値より上昇が大きくならなければならないのですが、図3.では実際の
高値Eと予想された高値(赤い点線)では大きな違いがあり、この計算方法は
有効ではなかったということになります。Eがもっと上伸して図2.で示した
高値の目処を抜けた場合に、この計算方法を使う、ということでもいいのかも
しれません。
 また、図2.の場合と同様に、最初の基準となる高値がAとなるのかCとな
るのかも問題になってくるものと思われ、この場合もEの高値を付けに行く過
程でN計算値での上値目処を抜けた場合にこのAを基準に計算したE計算値が
目標となり、それも抜けた場合にCを基準に計算した高値を目標とするように
すればいいのでしょう。

 図4.はV計算値の例です。A〜Bの下げ幅をAから上にとったものが目標
値となります(赤い点線)。この場合もEよりも上が目標値となり、ぜんぜん
届かないうちにFでAの水準を割り込んで来そうです。ここを割り込んでしま
うとV計算値はここでは当てはまらなかったことになります。
 同じようにC〜Dでみた場合も図の青い点線のようになってEは目標値とか
け離れており、Fで既にCの水準を割り込んでおり、V計算値は当てはまらな
かったことになります。

 図5.はNT計算値ですが、これはちょっと特殊な形です。X〜Bまでの安
値と安値の値幅を安値であるBからとったものです。この場合は図の赤い点線
で示したように計算を始めたとたん、赤い矢印のところで目標値を一気に上に
抜けて、違う計算方法で見なければいけないということになって来ます。
 同様にXからDで計算をしてみても図の青い矢印のところであっさりと(いっ
たんCの高値を意識して上昇が止まってはいるのですが・・・)抜けており、
これもまた、当てはまらなかったことになります。

 ここで見てきたように計算方法が違うので一つしか当てはまるものがないの
です。「ここを抜けたら・・・」とか「この水準から下落したら・・・」とい
うようにいくつか目標数値を計算しておいて、その都度対応していくとうまく
行くと思います。いろいろな計算方法で計算してみてください。ぴたりと当て
はまることも多いと思います。


 (マネックス証券 投資情報センター長 清水洋介)

 「チャートの世界」のバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/forum/archives/b_shimizu/index.html

 また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で
 mailto:feedback@monex.co.jp
 までお送りいただければ清水から回答いたします。


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4.投資信託基準価額
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詳しくは
→ http://www.monex.co.jp/FundGuide/0/syohin/tousin/syohnitirhyouji/guest

※マネックス証券の全取扱いファンドが騰落率順に表示できます。
※外国投信を売買する際の適用為替レートは、ログイン後「投資信託」トップ
画面の「適用為替レート」でご確認いただけます。


■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     来週19日(月)より、eワラントに新たに269銘柄を追加
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  ポケットマネーでアクティブな投資が楽しめる「eワラント」に、
  6月19日(月)より新たに269銘柄が追加されます。
 「道路交通法改正バスケットeワラント」、「長期国債先物eワラント」
  も登場。

  国債先物eワラント
  http://www.gs.com/japan/ewarrant/admin/whatsnew/428.html

  道路交通法バスケット
  http://www.gs.com/japan/ewarrant/admin/whatsnew/426.html


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
5.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 6月16日    <波>

 マーケットのボラティリティ(値動きの程度)が上がっています。下がった
り上がったり。株価の動きを波動と呼ぶように、恰も海の波のように行ったり
来たりしています。値動きが少ない時は、トレーダーは皆、「もっとボラティ
リティを!」と言っていましたが、今は多くのトレーダーが、激しいボラティ
リティーに辟易としています。ボラティリティの上昇は日本だけの現象ではあ
りません。世界的に、ワサワサとしています。

 一つのきっかけは春先に、ドバイによるアメリカ資産の購入を米議会が拒否
したことではないかと思います。ドバイ・ポーツ・ワールドという会社が、ア
メリカの多くの港のオペレーション(コンテナ作業など)を執り行っているイ
ギリスの会社を買収しようとした際に、ブッシュ政権はOKを出したのですが、
ヒラリー・クリントン始め民主党から反対が起き、結果として、米議会はこの
買収を拒絶してしまいました。アメリカは、世界中のお金が安心して停泊でき
る場所であり、そしてその力を背景に、アメリカは世界中にリスクマネーを再
供給する、というのが現代世界に於けるお金の流れの基本です。

 この米議会の動きは、もちろんアンチ・テロ云々の文脈の中で起きたことで
すが、結果として、アメリカという国のもっとも重要な作用の一つの信頼を揺
るがすことになり、それが資金の流れの逆流を生み、世界中の金融市場の不安
定要因の遠いが重い原因になったのではないでしょうか。そこに加えて、バー
ナンキ連銀新議長の不用意とも思われかねない発言や、日本に於いては会計監
査法人の問題やアクティビストに絡む問題が発生し、ボラティリティは上昇し
ていきました。

 さて、ここからはどうなるでしょうか?国会がこの週末で閉会します。これ
によって政争の場外乱闘が激しくなるのか。或いは国会という舞台が閉まるこ
とによって雑音が低下し、マーケットは平静を取り戻していくのか。私は後者
であると信じていますが、それは国全体にとっていいことです。国会の中でも、
同じように認識されることを望みたいと思います。

 追伸:「マネックス・オークション」通称:「マネオク」が、新名称「マネッ
クス世銀債いちば」通称:「マネいち」となって本日再開しました。新名称の
募集には、多くの方から御応募を頂きました。ありがとうございました。これ
からも「マネいち」をよろしくお願いします!


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    ヤクルト vs 巨人(神宮球場)のチケットが当たる!
     ナイターチケット プレゼントキャンペーン(7月14日まで)
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  キャンペーン期間に規定以上のお取引をいただいた方の中から抽選で  
  1,000組2000名様にヤクルト vs 巨人のチケットをプレゼント!

  応募方法など詳細は
  http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news6065.htm

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
テレビ東京で平日の朝8時45分から放送されている「株式ワイド オープニ
ングベル」に、投資情報センター長 清水洋介 が毎週月曜日出演しています。
是非、ご覧ください。
http://www.tv-tokyo.co.jp/biz/
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
創刊号からのマネックスメールバックナンバー(マネログ)はこちらから
→ http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html

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