マネックスメール 2006年6月26日(月)

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マネックスメール 2006年6月26日(月)

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 マネックスメール<第1693号 2006年6月26日(月)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.きょうの「マネいち」
 3.バンガード・海外投資事情
 4.「やさしいマネー講座」
 5.株式市場アウトルック
 6.投資信託基準価額
 7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
様子見気分が強く、目先的な売買が中心で方向感のない展開

日経平均            15,152.40 (△28.36)
日経225先物         15,140 (△40 )
TOPIX            1,548.97 (△ 3.40)
単純平均             470.44 (△ 0.43)
東証二部指数           4,341.48 (▼ 1.47)
日経ジャスダック平均       2,334.07 (▼ 3.13)
東証マザーズ指数         1,419.20 (▼24.56)
東証一部
値上がり銘柄数          754銘柄
値下がり銘柄数          825銘柄
変わらず             116銘柄
比較できず            0銘柄
騰落レシオ           82.27%  △2.51%
売買高            15億0089万株(概算)
売買代金        1兆8814億5900万円(概算)
時価総額          492兆7336億円(概算)
為替(15時)          116.37円/米ドル

◆市況概況◆

 週末の米国市場が軟調であったことや引き続き外国人が売り越し基調にあると伝えられたことで、売り先行となりました。それでも先物もシカゴ市場(CME)の終値にさや寄せするように底堅い動きとなり、日経平均15,000円を意識した始まりとなりました。前場の引け際には仕掛け的な売りに値を崩し、下げ幅を広げ、後場に入ってからも軟調な地合いが続きましたが、下値を売り叩く動きもなく比較的底堅い動きが続きました。

 後場の寄り付きからの売りが一巡したところからは底堅さを確認したかのように先物にまとまった買いが断続的に入り、いったん底入れ感が出てくると買い戻しも入り、一段高となる場面も見られました。米国でのFOMC(公開市場委員会)を始め先行きの見通しが読み難いなかでは積極的に買い上がる動きも限定的となり、いったん上値の重さが確認されると今度は目先筋の売りがかさむ、といった展開となり、結局は小幅高で取引を終えました。方向感のない、目先的な動きが中心の相場展開となりました。

 小型銘柄は目先的な利食い売り、戻り売りに押されるものが多く、軟調なものが目立ちました。一時期のように積極的に買い上がり、その値動きの良さを見た買いが入り買い方の回転が効く、というよりは目先筋の回転が一度止まってしまうとすぐに見切る動きとなるような感じで、方向感の出難い展開となっています。先物には仕掛け的な売り買いが入るのですが、追随する動きも皆無というわけではないのですが、限定的となっておりこれもまた方向感の無い動きです。

 先行きの景況感や金利動向に確信の持てない中では目先的な動きが多くなるようです。こうしたところではしっかりと見極めて好業績銘柄の押し目を焦ることなく拾っておくか、あるいは目先的な動きとして割り切って「乗って」行くしかないのでしょう。中途半端にしたり顔で決め付けて動くよりは目先の情勢の変化を敏感に読み取り、機敏に対処できるようにしておくことが大切なのではないでしょうか。


(投資情報センター 清水洋介)


−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・FOMC(えふおーえむしー)
 FOMCというのは公開市場委員会と和訳されるものでFRB(連邦準備制 度理事会=日本の日銀のようなもの)の7人の理事とニューヨーク連銀を含む 5名の地区連銀総裁で構成されるものです。日銀の政策決定会合のように米国 の金融政策を決める最高意思決定機関であり、公定歩合やFF金利(銀行間 で取引される短期金利=短期金利の指標とされる)の誘導目標や景況判断、 及び金融政策の運営方法などを決定するものです。
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◆個別銘柄◆ 

 不動産株や鉄鋼株などが高く、小型銘柄はもたついた展開

新日鉄 (5401) 417円 △7 円 
 鉄鋼業界で世界2位のアルセロールと最大手のミタル・スチールの経営統合が伝わり、世界的な業界再編への期待もあって買いが集まって、堅調な動きが続きました。

みずほ (8411) 932,000円 △2,000 円 :1株単位
 割安感などもあって、同社など大手銀行株は後場に入ってから前日比プラスに転じ、堅調に推移しました。

日産自 (7201) 1,216円 ▼17 円 :100株単位
 自動車各社の5月の国内生産・輸出・国内販売実績が発表されましたが、同社の減少が目立ったこともあって、トヨタ(7203)やホンダ(7267)と比べて株価の動きは鈍く、軟調となりました。

日立プラ (1970) 692円 △23 円 
 エネルギー需要が世界的に高まる中で、原子力発電への期待感が大きいとの見方もあり、同社など原子力発電関連銘柄は買いが集まり、堅調に推移しました。

ヤクルト (2267) 3,140円 △140 円 :100株単位
 医薬品事業の堅調さなどを理由に、外資系証券が同社の投資判断を3段階評価の最上位で新規に開始したことが材料となり、堅調な動きが続いて大幅高で引けました。

アイフル (8515) 5,770円 ▼150 円 :50株単位
 貸金業規制法の改正が議論されていますが、返済期間や額についても規制を入れる見通しとなったことで、先行きの収益に対する不透明感から売りが優勢となり、軟調となりました。


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※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、 「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.きょうの「マネいち」
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
本日の「今月の銘柄」の参考利率

NZドル2年債:6.06% (±0.00%)

◆きょうのはてな◆
Q6.「今月の銘柄」の条件はいつ決定するの??

A7.有効申込額の合計が、目標発行額に達した時点で、お申込み受付を終了し、発行の詳細を決定いたします。

「今月の銘柄」の有効申込額(発行利率以下でのお申込み金額)の合計が目標発行額に達すると、お申込み受付を終了いたします。
実際の発行日や、発行利率はこの時点で確定します。
「マネいち」最終日まで目標発行額に達しなかった場合は、最終日に条件が確定します。
なお、有効申込額が、目標発行額に近づくと、銘柄一覧のアイコンが、「今月の銘柄」から、「締切間近」に変わりますので、こちらでご確認ください。
※「今月の銘柄」は発行が保証されていますが、為替レートが一定以上円安に なった場合は発行は見送られます。

詳しくは↓
http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G3220/saiken/auction.htm

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.バンガード・海外投資事情 第226回
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
 「米国のベビー・ブーマー世代事情」

 人口統計学者によると、1946年から1964年生まれの米国ベビー・ブーマー世代(約40歳から60歳)の人口は今や7700万人に及ぶと言われています。

 これまでベビー・ブーマー世代は、1950年代には学校の教室不足をもたらし、最近では住宅購入ブームを引き起こすなど、アメリカの経済や社会に影響を及ぼしてきました。今後も彼らが市場や年金システム、経済におよぼすインパクトは非常に大きいと考えられます。

 米国政府は、ベビー・ブーマー世代が高齢者向けの社会保障制度や医療保険制度の受給を開始すると、国家予算赤字が膨らむと予測しています。また、ベビー・ブーマー世代の引退は、単に財政的な問題だけではなく「老後」のあり方そのものを一変させるものであると考える専門家もいます。

 ジェロントロジー(老年学)の研究で著名な、エイジ・ウェーブ社の社長ケン・ディヒトバルト氏は、バンガードが主催した401(K)プランのスポンサーのための会議で基調講演を行い、次のように述べています。

 「引退後の生活設計には、これまでの「老後」という概念を塗り替える次の3つの要因、すなわち、「長寿」「低出生率」「ベビー・ブーマー世代」を考慮しなければならないでしょう。」

 ディヒトバルト氏によると、米国のベビー・ブーマー世代は財政的な成功度合いを基準に、大きく3つのグループに分かれるといいます。

 「まず、一つ目のグループとして、引退後の生活のために綿密な計画を立て、規則的に貯蓄し、財政的な準備に余念がないベビー・ブーマー世代があります。そして、残念ながらその対極に2500万人におよぶ二つ目のグループが存在します。彼らの負債返済後の総資産は平均してわずか1,000ドル未満で、借金の返済に四苦八苦しています。これまで全く貯蓄せず、何も準備せず、将来のことについて全く考えてこなかった彼らは、老後を迎えても借金返済のためにせっせと働きつづけなければなりません。」

 「そして上記二つのグループの中間に、平均よりも少し長く働く必要があり、その分余暇が削られてしまう人々がいます。しかし、彼らは今までのライフスタイルを少し改めて、年金プランなどを利用して貯蓄を増やし、出費を控えれば、老後はよりゆとりのある生活を送ることができると考えられます。」

※トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド
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 トヨタアセットマネジメントがバンガードグループのインデックスファンド の組み入れによって運用を行う、ファンドオブファンズ形式の国内投資信託 です。1万円からのお買付ができ、月次定額積立、カードde自動つみたて も可能。ファンドの内容はマネックス証券のホームページでご確認下さい。
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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.「やさしいマネー講座」−第8回−
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 運用を行う、保険に加入する、こうしたお金にかかわる行動(経済行動)を起こすとき、人はまず「何(どれ)がおトクか?」「損しないか?」といった点を考慮します。当然自分だけ損したくはありませんし、これだけの情報があふれた世の中ですからおトクな情報も入手しやすいわけです。(探すのが大変!ということはありますが)

 少し前まで、といっても10年一昔と言いますので一昔以上前になりますが、日本人はおトクな情報を自ら見つけようとすることなく、目の前に差し出されたものを疑いなく購入していたのです。
 付き合いのある(口座のある)金融機関のなじみの営業員に「今はこれがオススメです」と言われれば、自分で確認することなく購入していました。
 家や会社に出入りしている保険の勧誘員から「皆さんこれに入っていますよ」と言われれば、そんなものかな、と加入していました。
 こうした営業スタイルはGNP、つまりG=義理(GIRI),N=人情(NINJO)、P=プレゼント(PRESENT)とも言われる日本独特のもので、要はどこの金融機関のどんな商品を購入してもさほど違いもなく、国に守られた金融機関も破綻することなく安心していられるという特異な状況にあったがために、顧客と営業員との信頼関係、親密度などが決め手になっていたのです。

 しかし時代は変わりました。金融機関は変わり(つまりどこでも同じということはなくなり)、情報が氾濫し、何より日本人が考え方を変えてきました。 自己責任時代の到来と言われた当初は戸惑ったものでしたが、自分のことは自分で守ろうという意識を持つ人が確実に増えています。
 だからこそ、営業員が商品のオススメをする対面式の金融機関ではなく、情報とスピードを提供できるネット金融機関(しかも店舗がなく人件費が少なく済むのでコストが安い!←大切なポイントです)に人気があるのです。

 さて、話を冒頭の「おトクを求める経済行動」に戻します。
 皆様も日々金融機関や金融商品を比較検討しながら行動を決めていらっしゃると思います。リスクとリターンを考え、これだけのリスクをとるのであれば、この程度のリターンは欲しい、といった基準を各々もっていらっしゃることでしょう。「おトク度」については「価格の安さ」だけだと考えていらっしゃる人は少ないのではないでしょうか。情報量の多さ、質といったサービスで「おトク度」を計ることもあります。

 でも実はおトクだけでは人は行動しなかったりもします。

 いろいろと検討しても最後には単純に「好き」か「嫌い」か、で行動を決めていたりするのです。
 この金融機関の雰囲気が好き、経営方針に共感できる、テーマカラーが好き、なんとなく好き・・・単純に好みの問題です。
 この株は将来有望かもしれないし株価は上がるかもしれないけれど、なんだかこの会社はすごく嫌い。こんな理由で買わないこともあるかもしれません。似たような投資対象、コストも同じくらい、過去の実績も同じような二つの投資信託。運用会社が好きなほうにした、ということもあるでしょう。

 実はこうした数字では計りきれない「好み」「満足度」というものが最後には決め手となっています。自分自身の満足度、好みが判断基準となっているところは、一昔前のGNP営業のような対人感情に支配されているものとは違います。
 経済学的にも「効用」という言葉で表され、人々の行動選考基準の重要な部分として認められています。

 どんなにオススメだと言われても、どれだけ多くの人が買っていても、たしかにおトクだと納得しても、買うことによって何となく落ち着かなかったり、居心地の悪い想いをしたり、どうも気になって夜も眠れない!なんていう状況になったりしたら満足度が高いとは言えませんよね。

 情報を充分に取捨選択し、効率だけを求めず、かつ自分の素直な好みも考慮した「満足度の高い経済行動」をするようにしたいですね。


★廣澤 知子
株式会社マネックス・ユニバーシティ 取締役副社長
http://www.monexuniv.co.jp/
ファイナンシャル・プランナー(CFP (R)) 、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
著書「金利をやさしく教えてくれる本」発売中。
http://www2.monex.co.jp/lounge/book/index.html


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.株式市場アウトルック(提供:フィスコ)
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 ソフトバンク、期日向かい・通過待ち?

 日経平均は6月7日以来の15000円回復

 先週は米国市場の軟調地合いや北朝鮮ミサイル問題、日銀総裁による資金拠出問題などがくすぶる中、週半ばには先物主導による仕掛け的な売りによって、日経平均が一時14482.96円と14500円を割り込む場面をみせた。また、誤発注の発生を受けて、今後の東証による規制強化を警戒した相場全体への影響を気にする動きもみられていた。しかし、前週の14000円割れ寸前までの下げで目先的な底打ち感は強まっており、下値では国内機関投資家による買いが期待される中、その後は全体相場の底堅さが目立つことになった。22日には米国市場の大幅高に加えて、信用評価損益率の9週ぶり改善など需給整理の進展も好感され、日経平均は6月7日以来となる15000円を回復した。また、野村証券によるキャラバン隊派遣の影響も全体をけん引したとみられる。野村証券では、「野村日本株再評価セミナー」を世界各国で開催し、あらためて日本株の魅力、強い企業、グローバル競争を勝ち抜くことが出来る企業への再評価を提案している。これによる海外資金の流入のほか、今後の外国人買いを期待した先回り的な動きを強めたとも考えられる。そのほか、月末に控えているTOPIXに対する浮動株比率調整の影響もあったようだ。

 今週の株式相場だが、28−29日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、米国の金融政策の動向を横目で睨みながらの相場展開となりそうである。米国株式市場の影響を受けやすいと考えられ、全体的には膠着感の強い相場展開となりそうである。ただし、今回のFOMCでの利上げはすでに織り込み、次回、その次のFOMCでの利上げを徐々に織り込みに行っている。そのため、FOMCでの利上げの有無よりも、その翌週に控えている4−6月期業績動向へと意識はすでに移っている可能性は高い。金融政策の影響を受けた米国株下落よりも、その後のアク抜け感からのリバウンドを想定したスタンスを考えておきたいところであろう。

 また、今週のイベントでは29日終値を基準にTOPIXの浮動株比率調整が行われる。今回が最終回となるわけだが、過去2回行われていることもあり、それほど注目度は高くないようである。それゆえにウエートが上昇するみずほFG、三菱UFJ、ソニーなどのほか、ウエートが低下するドコモ、トヨタ、ヤフーなどはウエート変化通りの動きをみせる可能性はありそうだ。また、ウエート比率が低下する小型株の動きにも注意する必要はある。日経平均が底堅い値動きとなる中で、個人の保有比率の高い小型株のパフォーマンスが悪くなる可能性はある。

 物色動向としては、値動きの軽い個別材料株での値幅取りの動きが強まる可能性がある。特に、昨年末にかけて上昇していた銘柄は相当多く、これら銘柄は6ヶ月信用の期日を迎えることになる。信用取引残高が順調に整理されており、信用評価損益率も改善傾向にある。信用期日通過による需給整理終了との見方から、売り込まれていた銘柄の見直し買いの動きが強まりそうである。ソフトバンクも12月30日が高値であり、今週末が信用高値絶対期日となる。ソフトバンクが期日明け後の需給改善を期待して今週から期日向かいの動きが強まるか、それとも期日明けを待って翌週以降から需給妙味を手掛りに動意付くのかが注目される。期日向かいの動きを強めるようだと、同様に期日を向かえる銘柄が多い新興市場のリバウンドにつながる可能性はある。

 このところ新興市場は、大きく売り込まれていた銘柄の短期値幅取りの動きが日替わりで目立ってきている。今週は期日が集中することから売り圧力が一段と強まる可能性はあるが、最終段階とも考えられる。ソフトバンク次第では日替わり物色の流れから、今後は売り込まれた銘柄全体に見直す動きが広がる可能性はありそうだ。ただし、仕手系色の強い材料株を手掛けていた和田栄一氏の会社が民事再生法を申請したと報じられている。そのため、一部の銘柄に関しては下落基調を強める可能性はある。

 また、今週は株主総会がピークを迎える。総会を終えるまでは安定した株価推移が続くと考えられるほか、総会終了後には思惑的な動きが出てくることもありそうだ。また、小売企業の四半期業績の発表も予定されている。まず26日(月)には良品計画、大丸が予定されており、両社の株価動向次第では、他の小売セクターへの波及効果も期待できそうである。そのほか、やはり注目されるのは野村証券によるキャラバン隊効果であり、今週も推奨銘柄などを探る動きが引き続き強まると考えられる。

 なお、一目均衡表(週足)では雲上限(先行スパンA)がサポートしている。一方、遅行線が過去の実線を上から下に割り込んでいる状況は続いており、遅行線が実線を上抜けるには16000円を突破する必要があるため、トレンドが上方転換する可能性は少ない。ただし、先行スパンAがサポートとして意識されるようなら、徐々に下値を切り上げる相場展開が期待されよう。下値は堅い一方、上値も積極的には追いづらい状況であり、信用需給やTOPIXイベント、野村キャラバン隊関連、小売決算など個別対応の週となりそうだ。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-6.投資信託基準価額
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詳しくは
→ http://www.monex.co.jp/FundGuide/0/syohin/tousin/syohnitirhyouji/guest
※マネックス証券の全取扱いファンドが騰落率順に表示できます。
※外国投信を売買する際の適用為替レートは、ログイン後「投資信託」トップ 画面の「適用為替レート」でご確認いただけます。


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    7 月は ◆ 大阪 ◆ 福岡 ◆ 名古屋 ◆ で

           セミナーを開催します!   
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 「私の町でも勉強会を開催してほしい!」という皆さまからのご要望に お応えして、7月は15日に大阪、29日に福岡、30日に名古屋でセミナーを 開催いたします。是非、詳細をご確認のうえご検討ください。
 
 ◆大阪
 7月15日(土) 9:30開場 10:00開演 12:00終了
        会場 ザ・リッツ・カールトン大阪  
 
 ◆福岡       
 7月29日(土) 1部  9:30開場 10:00開演 12:00終了
        2部 12:30開場 13:00開演 15:00終了
3部 15:30開場 16:00開演 18:00終了
        会場 福岡コンベンションセンター 福岡国際会議場

 ◆名古屋
 7月30日(日) 1部  9:30開場 10:00開演 12:00終了
        2部 12:30開場 13:00開演 15:00終了
3部 15:30開場 16:00開演 18:00終了
        会場 名古屋国際会議場 レセプションホール

 詳細内容とお申し込みはこちらから>>>
http://www2.monex.co.jp/lounge/benkyo/index.html

 今後も、さまざまな町で皆さまとお会いできるよう、企画してまいります。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
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 6月26日    <株主総会2006>

 週末に株主総会を開きました。マネックス証券、もしくはマネックス・ビーンズ・ホールディングスでは、上場以来ずっと土曜日に総会を開いています。なるべく多くの株主の方の御意見を拝聴できるようにとの考えからそうしています。

 今年で都合6回目。初回だけ日比谷公会堂で、以来ずっと日本青年館で行ってきました。これは主に費用的な理由からです。社員総出の手作り総会で、或る意味で慣れてきている面もありますが、やはり総会はとても緊張します。一年の中でもっとも緊張する日であり、総会が終わって、「あぁ、やっと(会社の)一年が終わった」と云う実感が湧きます。

 総会の場で、株主の皆様の御意見を直接伺う。議決権行使を通じて、株主の皆様の御意見を確認する。上場会社にとっての最大イベントであり、この緊張感は、いつまでも変わることはないと思います。会社にとっての大晦日は総会の日ではないかと感じます。

 そして総会のあとの打ち上げは、同時に一年の中で最もリラックスする瞬間です。新しい一年に向けての、リプロダクションと云うか、リインカーネーションと云うか、そんなエネルギーを一気に蓄え直して、そして発散し始める、そんな日です。私の感覚では、総会の日は大晦日と元日が同じ日の間に一気に来るようなものです。総会で頂いた御意見を大切に受け止めて、これから一年、脇目も振らずに邁進していきたいと思います。


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               明日開催です!
     「自分で選ぶ投資銘柄」(「マネックス ラウンジ@銀座」)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

 インターネットから入手可能な情報を使って、自分で会社を分析し、自分 で投資銘柄を見極めていくステップを、やさしく解説していきます。

 日時:6 月 27 日(火) 12:00〜13:00
 場所:「マネックス ラウンジ@銀座」(ソニービル4階)
 詳細:http://www2.monex.co.jp/lounge/lounge/seminar/index.html


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創刊号からのマネックスメールバックナンバー(マネログ)はこちらから→ http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html

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