マネックスメール 2006年7月3日(月)

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マネックスメール 2006年7月3日(月)

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 マネックスメール<第1698号 2006年7月3日(月)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.バンガード・海外投資事情
 3.先物・オプション取引入門
 4.「やさしいマネー講座」
 5.株式市場アウトルック
 6.投資信託基準価額
 7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
堅調ながらも今一つ盛り上がりに欠け、上値の重い展開

日経平均            15,571.62 (△66.44)
日経225先物         15,560 (△50 )
TOPIX            1,593.22 (△ 6.26)
単純平均             477.15 (△ 0.31)
東証二部指数           4,417.30 (△31.43)
日経ジャスダック平均       2,353.28 (△11.28)
東証マザーズ指数         1,504.25 (△33.18)
東証一部
値上がり銘柄数         1,049銘柄
値下がり銘柄数          550銘柄
変わらず             96銘柄
比較できず            2銘柄
騰落レシオ           87.36%  △2.92%
売買高            16億0958万株(概算)
売買代金        2兆1370億8900万円(概算)
時価総額          506兆8547億円(概算)
為替(15時)          114.60円/米ドル

◆市況概況◆

 週末の米国市場はもたついた動きとなり、原油価格も上昇していたことや先週末の大幅高の反動から売り圧力も強いのかと思われたのですが、寄り付き前の外国人売買動向(外資系13社ベース、市場筋推計)が3日連続で買い越しとなったことや日銀短観がほぼ予想通りとなったことを好感し、先週末の地合いを引き継いで買い先行の始まりとなりました。それでも積極的に買い上がるというよりは売られすぎた分を取り戻し、戻り売りをしっかりとこなす、というような感じで上値も重い展開となりました。

 昼の市場外取引がやや買い越しと伝えられたこともあって、後場になって買い進まれる場面もあったのですが、目先筋の利食い売りや戻り売りも多く上値も限定的となって、下がれば買い、上がれば売りといった方向感のない展開となりました。米国市場での底割れ感が薄れたことから日本市場でも買い安心感も出ているようです。「ゼロ金利解除」も織り込まれているのかどうか意見の分かれるところですが少なくとも押し目買い意欲は出てきているようです。
 小型銘柄もしっかりした動きとなり、ようやく底入れ感も出てきたようです。ここまでの戻り過程でも主力銘柄よりも戻りも鈍かったのですが、本日はしっかりと戻りを見せ、主力銘柄と遜色のない動きとなっています。ようやく、個人投資家などの動きも出て来たのかもしれません。先物へのまとまった売り買いも散発的には出るのですが、方向感を出すまでにはいたらず、仕掛け的な売り買いというよりは目先的なディーリングの動きが主体という感じでした。
 本日から7月相場ということで、ディーラーなども動き易かったのでしょうが、その割りには様子見気分が強く盛り上がりに欠けるような展開でした。米国での底割れ感が薄れたことで買い安心感は出たものの、しっかりと買い上がるだけの材料には欠け、まだ疑心暗鬼の中での売買となっている、と言うことなのでしょう。


(投資情報センター 清水洋介)


−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・ゼロ金利政策(ぜろきんりせいさく)
 ゼロ金利政策とは、日銀が行う銀行間の超短期の金利を限りなくゼロに近づける政策です。銀行が容易に資金調達が可能となることで、積極的な企業への融資などを促し、景気の回復を計る目的で施行されています。ただ、日銀もゼロ金利政策は異常と捉えており、景気回復の兆しが見られれば、ゼロ金利政策を解除する機会を見計らっています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


◆個別銘柄◆ 

 金価格の高騰を受けて非鉄金属株が高く、相場の底入れ感から証券株が堅調
三井住友 (8316) 1,230,000円 △20,000 円 :1株単位
 日銀短観の発表で景気が好調であることが認識され、ゼロ金利解除が早期に実施されるのではとの思惑から、金利上昇による収益拡大を期待する買いが集まり、堅調となりました。

角川GHD (9477) 4,270円 △180 円 :100株単位
 出版事業での重版などから業績が上ブレとなる可能性が高いことを理由に、国内証券が投資判断を5段階評価の上から2番目に新規で設定したことが材料となり、堅調となりました。

東 電 (9501) 3,120円 ▼40 円 :100株単位
 日銀短観が発表されて景気回復が裏付けられた格好となり、市場で景気敏感株に買いが集まる中で同社などディフェンシブ銘柄は物色の対象とはならず、軟調となりました。

カルソカンセ (7248) 764円 △34 円 
 日産自(7201)・ルノー連合と米ゼネラルモーターズが資本提携協議に入る見通しとなったことが報じられ、系列部品メーカーが恩恵を享受できるとの見方から買いが集まり、目先筋の利食い売りに押される場面も見られましたが、堅調となりました。

信越ポリ (7970) 1,730円 △80 円 :100株単位
 節目を抜けたことで朝方から堅調となっていましたが、前場の取引が終了してから、塩ビ波板など塩ビ関連製品を値上げすることが発表され、収益改善への期待から後場も買いが続き、堅調となりました。

凸版印 (7911) 1,268円 ▼26 円 
 カラーフィルター事業を取り巻く環境が厳しいことを理由に、外資系証券が投資判断を引き下げたことが材料となって、後場に下げ幅を縮小したものの、売り優勢となって軟調な動きとなりました。


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 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。


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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.バンガード・海外投資事情 第227回
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 「女と男の投資スタイル」

 昨今、女性の社会進出が進み、生活の中で女性自ら財政面や投資面での決断を下していかなくてはならないシーンが確実に増えてきています。

 そこで今回は、女性の投資スタイルについてその傾向を見たいと思います。米国で行われたある調査では、女性は男性に比べてより忍耐強く、分析的であるとの結果がでているようです。

 米国女性はあらゆる年代層を通じて、投資信託を研究する時間が男性に比べて約40%長いという調査結果があります。また取引回数で、女性は男性よりも少ない傾向があるようです。

 このことは別の調査結果にも現れており、女性は約45%〜67%程度、男性よりも売買回数が少ない傾向にあることも明らかになりました。一方で男性は、売買取引が増えるほど取引コストや手数料そして税金がかかり、結果的に低いリターンに繋がることになるにもかかわらず、投資に対しては果敢な態度で挑んでいるようです。

 これらの投資スタイルの違いは、ある心理的な要因が影響しているのかもしれません。それは「恐れ」です。

 米国ナショナル・センター・フォー・ウーマン・アンド・リタイヤメント・リサーチは、資産運用に関して過ちを恐れる度合いにおいて、女性は男性の2倍であると報告しています。

 失敗を恐れずひとヤマ当てようとする男性(そして、そのほとんどは失敗しますが)と、後悔することを恐れコツコツ積み立てていこうとする女性。なんとなくわかるような気がします。


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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.先物・オプション取引入門
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 最近、「先物取引主導で大幅安」とか「オプションのヘッジで先物が買いあがられた」などという話が出ることが多くなりましたが、この「先物取引」とか「オプション」というのはいったい何なのでしょう。最近では個人投資家の間でも先物取引やオプション取引を利用して相場の波に上手く乗ろうというような動きも見られます。

 そのような状況となったこともあって、毎週月曜日に先物・オプション取引の入門のコラムを掲載いたします。「先物取引とは?」というところから始め、先物やオプションを実戦でどう利用していくかを解説して行きます。

☆日経平均先物取引とは☆

 あらかじめ定められた期日 (満期日)に現実の日経平均を現時点で取り決めた約定価格で取引することを契約する取引。

 日経平均が満期日 (まで) に高くなると思ったら買い、安くなると思ったら売り、満期日まで保有し、あるいは満期日までに反対売買することによって利益を得るものです。もちろん、思惑と反対に日経平均が動けば利益ではなく損失を蒙ることになります。

 現在の時点から満期日 (まで) に日経平均が上がるか下がるかということが問題になります。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.「やさしいマネー講座」−第9回−
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 「団塊の世代」の方々があと数年のうちに定年退職を迎えられます。これは社会的に見ても大変大きな動きです。今、どの業界もこの「団塊の世代」の定年後を狙った商品開発やキャンペーンで盛り上がっているのが見受けられます。
 「団塊の世代」の方々に対する私個人のイメージは、非常にアクティブで、様々なことに興味をもたれており、仲間や友人とのつながりを大切にしている、というものです。
 定年を迎えるといっても、それは第二の人生のスタートであり、思う存分に楽しもうとされている方が多いのではないでしょうか。

 この世代の方は人生の楽しみ方が上手だから・・・?それかもしれません。戦後のベビーブーム期に生まれ、戦争は知らず、成長と共に日本が力強く立ち直っていく様を見て、高度経済成長期の日本中が沸き立つ中で企業戦士として中心になって支えていらしたのです。若い頃からずっと「右肩上がり」の時代を歩んできているだけに、何事にも前向きな方も多いのではないでしょうか。
 ただ、それだけではないと思うのです。団塊の世代の方々は年功序列、終身雇用という守られた中でお仕事をされてきました。バブル期も大いに懐が潤った方も多くいらっしゃいます。ただしバブル崩壊後、その痛手を受けられた方、思いもかけないリストラと向き合った方も少なくはないとは思いますが、上手く切り抜けていらっしゃる方も多いのです。不動産バブルを迎える前に住宅購入された方も多いと思います
 また退職金も企業年金もその下の世代に比べると格段と有利な条件で約束されています。公的年金も全額ではなくとも、少なくとも60歳から受け取れます。
 「失われた10年」の中、就職氷河期、雇用の流動化、右肩上がりの給与の崩壊、公的年金のゆらぎといった現実と向き合っている20〜30代の方に比べると、全体としては豊かさに身をおかれた経験のある方が多いともいえるのではないでしょうか。
 それだけに、経済的に趣味を楽しむゆとりがある方が多いと言えます。
 少子高齢化が進む中、この方々は確実にシニア世代の主役となっていかれます。しかも楽しみ方を知り、経済的にゆとりもあるわけですから、そこをターゲットに各業界が躍起になるわけですね。

 さて長々と団塊の世代の方について語ってきましたが、この世代の多くの方にとって苦手なものの一つが「投資」ではないかと思うのです。
 日本の景気が上向きなときに働き盛りとして駆け上っていらしたのですが、この時代、金利が高く、金融機関は護送船団で決してつぶれず、つまりお金は預貯金にしておけば確実に増えてくれました。給与は右肩上がりで、退職後も年金があることを約束されていれば、何もしなくて困らなかったわけです。 投資というのは興味のある人かお金持ち以外は考えなくても良かったのです。
 ところがバブル崩壊以後、日本はすっかりと変わりました。バブル崩壊時に大ヤケドを負った方も、難を逃れた方も、金利がゼロ、ほっておくとお金は全く増えない時代を経験することになってしまったのです。

 団塊の世代の方も下の世代よりは豊かとはいえ、これから先収入が減った後はただただ持っている資産を食い潰すことになりかねません。
 大きく財産を増やす必要はなくても、「減らさない」ようにする方法、投資について正面から向き合っていく必要があるということです。

 投資というのは勉強しなければ、なかなか上手くなりません。投資のつもりで、投機に走ってしまうことも、ままあります。日本は学校で投資を教えるということはありませんでしたから、ずっと勉強する機会がなかった方も多いと思います。

 これは団塊の世代の方々に限らずに言えることですが、投資を学ぶのに早すぎることも、遅すぎることもありません。
 団塊の世代の方は定年後の楽しみの一つに、定年前の準備として、「投資を学ぶ」ことを加えられると、より豊かな第二の人生になるのではないでしょうか。
 そしてもちろん、それより下の世代の方は、より切実に「自分で何とかしなければ」第二の人生を楽しく過ごすことは難しくなります。なるべく早めに「投資を学び」実践していくことをオススメしたいと思います!


★廣澤 知子
株式会社マネックス・ユニバーシティ 取締役副社長
http://www.monexuniv.co.jp/
ファイナンシャル・プランナー(CFP (R)) 、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
著書「金利をやさしく教えてくれる本」発売中。
http://www2.monex.co.jp/lounge/book/index.html


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.株式市場アウトルック(提供:フィスコ)
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 底打ち確認もオーバーナイトしづらく?

 6月の日経平均は1500円近い下ヒゲ残す

 先週初の日経平均は下降する25日線と上昇する5日線に挟まれる膠着感の強い相場展開が続いた。その後、週半ばにはFOMCを控えてのポジション調整の流れを受けた米国株式の大幅下落に見舞われ、終値ベースで15000円を割り込む場面もみられた。だが、翌日にはTOPIX浮動株比率調整、期末のドレッシング買い、FOMC明け後のアク抜けを期待した買いなどから直ぐさま25日線を回復している。そして週末に至っては、FOMCの声明で利上げ継続観測が後退したことを受けて米国市場が大幅高となり、これに刺激される格好から日経平均は終値ベースで6月5日以来の15500円を回復した。寄り付きから買いが先行したため、その後の伸びの鈍さを嫌気する向きもあったようだが、2日間で600円を超える上昇をみせたことを考えれば、相当強かったと判断してよいだろう。

 月間でみると、6/14に14000円割れ寸前まで下落したものの、その後月末にかけてのリバウンドにより、終値基準ではあるが6月1日の終値15503.74円を超えて3ヶ月ぶりの月足陽線となっている。1500円近い長い下ヒゲを残しているだけに、目先底打ち感は一段と強まっていると考えられる。また、信託銀行が5週連続で買い越しとなっており、配分比率調整に絡んでいると考えられるものの、下値不安の後退にはつながる。個人投資家の信用需給整理も進んでいるほか、ソフトバンクなど昨年12月末にかけて高値を付けていた銘柄の期日も通過している。週明け3日に発表される日銀の企業短期経済観測調査(短観、6月調査)で企業の景況感改善傾向を確認できれば、売り越し基調が続いている外国人投資家の評価が再び高まる可能性もある。若干でも海外勢が買い越しに転じてくるようなら、相場全体の出直り基調が一段と強まる可能性はあろう。そのため、全体としてはリバウンドの流れが継続するとみられる。

 ただし、米国は4日に独立記念日となるため、動いたとしても週半ば以降となりそうである。また、週末には米雇用統計も控えているため過度の期待は禁物である。日銀総裁の資金拠出問題や北朝鮮問題などがくすぶっていることも積極的には手掛けづらい要因である。そうなると、リバウンドを想定しつつもポジションのオーバーナイトはしづらく、需給改善銘柄や値動きの軽い材料株などの日替わり物色が強まると考えられる。需給面では、期日を通過したソフトバンクの動向が引き続き注目される。週末には辛うじて25日線を突破しており、期日明けを意識した値動きをみせていた。同社が強い動きをみせられれば、日経平均へのインパクトがあるだけではなく、他の材料株、中小型株といったところへの波及効果が期待できよう。

 そのほかテーマ的には、大型M&Aに絡んだ再編機運の高まりが引き続き注目される。前週は世界鉄鋼大手ミタル・スチールのアルセロール買収が合意。米銅最大手によるカナダ企業の買収も伝えられた。世界的な再編の思惑から、鉄鋼、非鉄株などが物色されていたが、商品市況が再び上昇基調を強めてきていることもあり、引き続き注目されそう。また、電気・電子製品への化学物質の使用を規制する、欧州連合(EU)の「RoHS指令」が1日から実施された。タムラ製作、島津などの関連銘柄が物色される可能性はありそうだ。セクターでは、ゼロ金利解除観測などの思惑から、銀行セクターが注目される一方、原油先物相場が再び上昇傾向を強めているため、自動車関連セクターは手掛けづらくなりそうだ。特に、ブリヂストンが原油高騰の影響などから下方修正を発表したネガティブ・インパクトを引きずる可能性はありそう。そのほか、先週は6月22日から始まっている野村証券による「キャラバン隊」関連銘柄の堅調さが目立っていた。昨年10月からの上昇過程でも影響力があったと言われており、引き続き注目されると考えられる。

 なお、日経平均は、一目均衡表(週足ベース)では引き続き上昇している先行スパンA(雲)をサポートとしている。今週の先行スパンAの水準は14674円ところであり、この水準を割り込まなければ現在のリバウンドの流れは継続していると考えられよう。ただ、5日、25日線との短期ゴールデンクロスを示現しているため、5日線(15167.33円 6/30)は割り込みたくはないところである。一方、上値は遅行線が上昇に転じているものの、過去の実線を下から上に抜けるといった上方転換には16000円を超える必要がある。基準線、転換線が15750−15900円レベルに位置していること、13週線、26週線とのデッドクロスを考慮すると、まずは15800円レベルを意識して、15500円を中心とした上下300円程度(15200−15800円)のレンジを想定しておきたい。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-6.投資信託基準価額
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詳しくは
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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
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 7月3日    <帰国>

 元気に帰国しました。たった数日ではありましたが、日本を離れて帰ってくると、やはりときめくものがあります。海外で見聞する刺激も楽しいものですが、やはり自分のメイン・フィールドである日本が一番気持ちが高揚しますし、またそうでなければいけないと思います。

 仕事が一番の「高揚の素」ですが、やはり日本食が食べられることもウキウキの原因です。昨日の夕方帰ってきたのですが、早速近くの蕎麦屋で、日本酒・焼き鳥・天せいろ、と云う幸せセットを堪能しました。

 この時期の東京は一気に夏らしくなっていき、今週中には朝顔市も始まりますし、新子などの夏の風味も店を賑わし始めます。あー、やっぱり日本はいいですね!


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