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マネックスメール<第1700号 2006年7月5日(水)夕方発行>
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おります。お取引にあたっては必ず外国証券内容説明書の内容を
ご確認ください。
≪本日の目次≫
1.相場概況
2.HSBCの中国情報
3.はじめてみよう!株式投資−信用取引編−
4.投資信託基準価額
5.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
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米国市場が休場で買い手控え感が強い中、「地政学リスク」で下げる
日経平均 15,523.94 (▼114.56)
日経225先物 15,550 (▼ 80 )
TOPIX 1,589.97 (▼ 12.46)
単純平均 476.76 (▼ 3.07)
東証二部指数 4,397.14 (▼ 37.53)
日経ジャスダック平均 2,345.95 (▼ 15.15)
東証マザーズ指数 1,482.28 (▼ 27.09)
東証一部
値上がり銘柄数 436銘柄
値下がり銘柄数 1,143銘柄
変わらず 117銘柄
比較できず 0銘柄
騰落レシオ 96.98% △2.48%
売買高 15億2386万株(概算)
売買代金 1兆8090億9100万円(概算)
時価総額 505兆9302億円(概算)
為替(15時) 114.71円/米ドル
◆市況概況◆
寄り付き前の外国人売買動向(外資系13社ベース、市場筋推計)が売り越しとなったことや北朝鮮のミサイル発射問題などから、売り先行の始まりとなりました。ただ、寄り付きから売られた後は戻ったところでは売られるものの、下値を売り叩く動きもなく、かといって一気に切り返す動きにもならず方向感のない展開となりました。外国人が再び売り越し基調に転じたとの懸念はあるものの、米国市場が休場とあってそれほど大きな懸念とはなっていないようです。
ゼロ金利解除の問題などからも、いったん戻り売りが出易いところで「地政学リスク」も加わり、積極的な買いはほとんど見られませんでした。ただ、下値を売り叩く動きもなく、目先筋の利食い売りや見切り売りが出る場面ではしっかりと押し目買いも入るような状況で、軟調ながらも下値不安が増すわけでもなく、底堅い展開が続きました。市場のセンチメントが強気に転換したところであるだけに「下がれば買い」といった意識も強いようです。
小型銘柄も目先筋の利食い売りや見切り売りに加え、戻り売りもかさんで軟調となるものが目立ちました。それでも、ここのところ戻りが急であった東証マザーズ指数の下げはきつかったのですが、小型株指数や二部株指数、日経ジャスダック平均は底堅い動きとなっていました。先物にもまとまった売り買いが散発的にあり、売りに対しては若干追随するような動きもあったのですが、大きく方向感を出して相場を主導するような動きにはならず、終始もたついた動きとなっていました。
「地政学リスク」という新しい懸念材料も出てきましたが、相場を大きく崩すには至りませんでした。米国でのFOMC(公開市場委員会)後に市場のセンチメントが明らかに変わった感じで、底割れ懸念も薄れ「下がれば買い」というように買い意欲は強くなっているようです。
(投資情報室 清水洋介)
−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・地政学リスク(ちせいがくりすく)
特定の地域に見られる政治・経済・軍事面などにおける問題が世界経済に及 ぼす影響のことを言う。例えば、戦争により世界的規模で景気が悪化するリ スクを指す。中東情勢の緊張が高まると、原油価格の上昇、テロの危険が高 くなり経済活動が鈍化するなど、景気や企業業績に悪影響を与える可能性が ある。
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◆個別銘柄◆
鉄鋼株、不動産株はしっかり、その他金融株は大幅安
三菱重 (7011) 496円 △2 円
北朝鮮がミサイルを発射したことで、同社など防衛関連銘柄に需要増加への思惑から買いが入り、堅調となりました。
住友ゴム (5110) 1,062円 ▼126 円 :100株単位
前場の取引時間中に今期の収益見通しを下方修正したことなどを理由に、売りが優勢となり、軟調となりました。
住友不 (8830) 2,905円 △20 円
朝方は値を下げましたが、切り返して前日比プラスに転じてからは堅調となりました。景況感の改善を背景に内需関連銘柄を買う流れの一環、との指摘もありました。
アイフル (8515) 5,600円 ▼420 円 :50株単位
政府与党内の議論で、貸金業者が適用する融資時の上限金利を利息制限法上の上限金利に一本化する見通しであることが伝わり、収益縮小への懸念から同社など消費者金融株は売りが優勢となり、軟調となりました。
新日鉄 (5401) 440円 △8 円
自社株買いの方針を発表したことが材料となり、同業他社に同様の動きが拡がるとの見方や業界再編への思惑もあって鉄鋼株に買いが集まり、堅調となりました。
THK (6481) 3,250円 ▼120 円 :100株単位
6月の受注高が発表され、前年同月比で増加はしているものの、昨年末から年始にかけての動向と比較すると受注が伸び悩んでいるとの見方もあって、売りが優勢となり、軟調となりました。
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本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。
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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.HSBCの中国情報
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お茶の道
一般にチベットに出るには西安経由で砂漠を進むことになりますが、実は雲南省からチベットに出るルートも古来存在してきました。
この道を「茶馬古道」と言い、その名の通り、お茶の産地雲南からお茶をチベットに運ぶ道なのです。
チベットの人々は遊牧民ですから穀物や野菜を食べる生活をしていません。家畜の肉と乳を主な食材としていますから、植物由来のビタミンが必要になります。これを補うものが雲南省からのお茶というわけです。
西安経由の方が道が良いですけど、西安は産地じゃないですからねぇ。仕方が無いので、雲南から北へまっすぐチベットに入るルートをとります。このルート、山また山の難所だらけで、古来人間がお茶を背負って運んできました。だからお茶も背負いやすいように固めてしまったんでしょうね(たとえばプーアール茶)。この古道は戦時中、援蒋ルートのひとつとなり、戦略物資の輸送ルートなっていたようです。
さて、この古道の難所、雲南省との境に近いところに、昨年2キロほどの橋がかかりました。まさに中国の公共投資もここまで来た。こんな辺境にまで波及してきましたよ、という好例だと思います。この橋、何がすごいと言って、橋がかかっている場所自体が標高3000メートル近い高所ってことですね。この高所に近代的なコンクリートのつり橋が掛かったことで、何が起きるでしょうか。
農産物などの輸送ルートが開けたほかに、チベットからシャングリラ(香格里拉)へと周遊するルートが開けてくるのではないでしょうか。シャングリラ(香格里拉)はアメリカの小説家ジェームス・ヒルトン「失われた地平線」に描かれた理想郷と言われている美しい山村で、それなりに観光の目的地としては目玉になるでしょう。
さて西遊記でおなじみ三蔵法師もここを通ったのでしょうか? モデルとなった唐代の僧、玄奘三蔵は西安からシルクロードを経由しアフガニスタンに至り、インドに入りましたから、このルートは通っていないようです。残念。
「HSBCチャイナオープン」はマネックス証券でお申込みいただけます。投資信託をお申込みの際には、「目論見書」にて詳細をご確認ください。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.はじめてみよう!株式投資−信用取引編−
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第1回 −信用取引−
株式の取引の中には証券会社などから金銭を借り入れ、あるいは株券を借りて取り引きする手法があり、これを「信用取引」と言います。「金銭の借り入れ」「株券の借り入れ」ということですが、実際には「担保」(委託保証金)となる有価証券や金銭を差し入れて決められた株式の取引に限定して借り入れるということです。
細かい用語の解説などは後に譲るとして、信用取引をうまく利用する方法などを考えて行きたいと思います。
信用取引と聞くとなんだかとても高度なテクニックが必要で、なれていない人が手を出すと大怪我をする、というようなイメージがあるのではないでしょうか。実際に、レバレッジ(梃子)が効いているので、大きくレバレッジを効かせるような取引をすれば通常の株式取引よりも損失が多くなることもありますが、しっかりとリスク管理をして取引をすれば通常の取引と変わらないような、それ以上のメリットを享受することも出来るのです。
取引自体は「安いところを買って、高いところを売って儲ける」ということに変わりありません。ただ、一番の大きな問題は先ほども述べましたが、大げさに言うと売買のタイミングよりも「リスク管理」が大切なのが「信用取引」である、と言うことです。
このコラムでは今後、実際に信用取引をする上での仕方、リスク管理の仕方を学んで行きたいと思います。
(投資情報室長 清水洋介)
また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で
mailto:feedback@monex.co.jp
までお送りいただければ清水から回答いたします。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.投資信託基準価額
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詳しくは
→ http://www.monex.co.jp/FundGuide/0/syohin/tousin/syohnitirhyouji/guest
※マネックス証券の全取扱いファンドが騰落率順に表示できます。
※外国投信を売買する際の適用為替レートは、ログイン後「投資信託」トップ 画面の「適用為替レート」でご確認いただけます。
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青山ダイヤモンドホール サファイアルーム(地下1階)
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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
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7月5日 <ミサイル>
北朝鮮がミサイルを6発、発射しました。困ったものです。しかし世の中は比較的平然としています。日本の株式市場は売られましたが、その幅はたかが0.7%です。これは平時の通常日の振れ幅と同等、もしくはそれ以下です。
韓国はどうでしょう?ソウルは非武装地帯から50キロしか離れていないので通常ミサイルで届く距離であり、しかも50万発がソウルに向けて並んでいると云われています。それにもかかわらず韓国の株式市場は日本より少なく、0.5%しか売られませんでした。
昔から「有事のドル買い」などと云われますが、為替は殆ど動いていません。こと軍事関連になると日本は極めて「のんき」ですが、このような動きを見ると、のんきは日本だけではないように見えます。否、これはのんきなのではなく、情報に偏りがあるのではないでしょうか?
マーケットは、様々な思惑や情報が入り乱れ、それらを消化した上で価格が形成される場所です。自分が持っている情報から考えるのと違う結果をマーケットが示す時は、それは分析・判断が間違っているか、情報に偏りがあり、自分の知らない情報を他が知っているかのどちらかです。後者の場合は情報の非対称性とも表現できますが、自分が「知らない領域」に陥らないようにすること、或いはマーケットから逆算して「知っている領域」に擬似的に移動すること、或いは分析・判断を修正することが、少なくともトレーダーにとっては重要だと思います。
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