マネックスメール 2006年7月14日(金)

1999年から発行しているマネックス証券の人気メルマガ「マネックスメール」を、ウェブ上で再読できます。

マネックスメール 2006年7月14日(金)

◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆
 楽しい!学べる!得をする!
 マネックスメール<第1707号 2006年7月14日(金)夕方発行>
  http://www.monex.co.jp/
   <口座開設はこちら(無料)>
http://www.monex.co.jp/AccountRegistration/0/guest/G300/acc/index.htm◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇マネックス証券株式会社◇◇◇◇◇◆◆◆

■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
         今なら購入時の為替手数料が無料!

  本日より7月の『マネックス世銀債いちば(マネいち)』スタート
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

  好金利&高格付の世銀債をお申込いただける「マネックス世銀債
  いちば(通称:マネいち)」、今なら購入時の為替手数料を無料と
  するキャンペーンも実施中。
  今回は「米ドル2年」「米ドル3年」「豪ドル3年」のお申込を受付中。  http://www.monex.co.jp/ForeignBond/00000000/gaikbond/auction/top/guest

≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.きょうの「マネいち」
 3.資産設計への道 
 〜その226 「人生を豊かにするお金のルール」  内藤 忍
 4.チャートの世界 −第53回−
 5.だから投資は面白い!
 6.投資信託基準価額
 7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      【 〜ブックビルディングのお知らせ〜 】
★当社取り扱いの新規公開銘柄や既公開株式の売出・公募のお知らせです★−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■ 公募・売出株式のご案内 ■
●東京グロースリート投資法人(8963・東証) 募集・売出のご案内
・仮条件(ディスカウント率) 3.0%〜6.0% (申込投資口単位1口)・ブックビルディング期間 7/13(木)0:00〜募集価格等決定日まで
・募集価格等決定日 7/19(水)〜7/21(金)のいずれかの日
※最短の場合、7/19(水)にブックビルは締切となりますのでお早めに参加 下さい。
※購入を検討される際は、目論見書の内容をご確認下さい。
----------------------------------------------------------------------
■ 新規公開株式のご案内 ■
バリューコマース (2491)、ジェイアイエヌ(3046)、
イーサポートリンク(2493)、ゲームオン(3812)、ビックカメラ(3048)
----------------------------------------------------------------------
※仮条件、ブックビルディング期間等の詳細はウェブサイトをご覧下さい。
※購入を検討される際は、目論見書の内容をご確認下さい。
http://www.monex.co.jp/StockOrderConfirmation/0/kbodr/kb_bosy_meigara/ichiran/guest

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      デイ・トレーダー必見! 無料投資情報メール!
       ☆★ 「マーケットメール−朝刊−」 ★☆  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

  マネックス証券投資情報室では、前夜の米国市場の動向やAD
  R、本日の株式相場予測やテクニカル指標など様々な見逃せない情報
  を朝一番で携帯電話メール向けに配信しています。もちろん、パソコ
  ンでのチェックも大丈夫!

  サンプル画面はこちら
  http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/pre/2870sample.htm
  ご登録はログイン後、「投資情報」の「プレミアムメール」から(無料)
  https://www.monex.co.jp/Etc/rn/guest/M1001/rightnow/rntomb.htm?gsvlet=Etc&msvlet=MoneyManagement&gurl=/guest/G1800/form/toshi_mail_confirm_g.htm&murl=/premiermail/jyotai/hyji?mop=M400
  ※ご登録には口座開設が必要です。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

売り飽き気分もあって底堅いが買いも限定的で戻らず

日経平均            14,845.24 (▼252.71)
日経225先物         14,790 (▼270 )
TOPIX            1,521.71 (▼ 29.32)
単純平均             451.22 (▼ 7.85)
東証二部指数           4,185.56 (▼ 52.52)
日経ジャスダック平均       2,245.46 (▼ 25.23)
東証マザーズ指数         1,303.26 (▼ 17.47)
東証一部
値上がり銘柄数          163銘柄
値下がり銘柄数         1,490銘柄
変わらず             43銘柄
比較できず            2銘柄
騰落レシオ           90.55%  ▼ 9.94%
売買高            16億5913万株(概算)
売買代金        2兆3544億0300万円(概算)
時価総額          483兆3217億円(概算)
為替(15時)          115.93円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場が大幅安となったことや寄り付き前の外国人売買動向(市場筋推計、
外資系13社ベース)が大幅売り越しとなったことなどから売り先行の始まり
となりました。オプションSQ(特別清算指数)算出に絡む売りもあったよう
で、寄り付きの売りが加速された感じです。ただ、売り一巡後は目先筋の買い
などもあって、底堅い動きとなりましたが、戻り歩調となっては売られ、売ら
れては戻り歩調となるような展開が続きました。

 昼の市場外取引は金額は大きかったのですが、売り買いの偏りはなかったと
伝えられたのですが後場に入ってからはいよいよゼロ金利政策が解除されると
の思惑もあり、寄り付き直後の安値を窺がうような展開になりました。それで
も押し目では買いも入り、底堅い動きとなり、底堅い動きと見ると先物を中心
に買戻しも入るといった展開が続きました。取引時間中にゼロ金利解除が正式
に伝えられましたが既に織り込まれていたとされ、ほとんど変化はありません
でしたが、引けは手仕舞い売りに押され安値圏での引けとなりました。

 小型銘柄も朝方から軟調な動きとなっていたのですが、主力銘柄同様3連休
前に売り飽き気分からの買戻しなどもあって堅調となる場面も見られました。
ただ、週末の手仕舞い売りなどもあって戻りも限定的となり、結局、日経ジャ
スダック平均、二部株指数、東証マザーズ指数は引き続き軟調となりました。
先物には仕掛け的な動きも含めて、まとまった売り買いが散発的に見られ、そ
のたびに振らされる場面もありましたが、3連休を控えて手仕舞いの動きやヘッ
ジの売りもあって、最後は売物がちとなりました。

 米国市場や外国人動向、ゼロ金利解除後の反応や地政学リスク、といった買
いを手控える材料にはことかかないのですが、その割りには底堅い堅調な展開
となりました。売り飽き気分も強まってきたことや足元の業績が好調なことか
らそろそろ底入れも期待されるところですが、積極的に買い上がるだけの材料
に乏しいようです。

(投資情報室 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・ゼロ金利政策(ぜろきんりせいさく)
 ゼロ金利政策とは、日銀が行う銀行間の超短期の金利を限りなくゼロに近づ
 ける政策です。銀行が容易に資金調達が可能となることで、積極的な企業へ
 の融資などを促し、景気の回復を計る目的で施行されています。ただ、日銀
 もゼロ金利政策は異常と捉えており、景気回復の兆しが見られたことで、ゼ
 ロ金利政策を解除しました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

◆個別銘柄◆ 

ほぼ全面安の中で石油関連銘柄や小売株の一角はしっかり

ファーストリテイ (9983) 9,370円 △100 円 :100株単位
 2005年9月−2006年5月期の連結純利益が前年同期比で増益となったことが
好感され、「ユニクロ」事業の採算改善を好感する買いが入り、堅調となりま
した。

三菱UFJ (8306) 1,580,000円 ▼40,000 円 :1株単位
 日銀の金融政策決定会合でゼロ金利政策の解除が決定しましたが、材料出尽
くしと見る向きもあって手仕舞い売りなどから下げ幅を拡大し、軟調な動きが
続きました。

郵 船 (9101) 726円 ▼19 円 
 地政学リスクを受けて原油価格が上昇していることもあり、同社など海運株
は燃料コストの上昇が懸念されて売りが優勢となり、軟調となりました。

ソフトバンク (9984) 2,105円 ▼15 円 :100株単位
 まとまった買いが入って急速に値を戻す場面も見られましたが、個人投資家
などの見切り売りなどからもたついた動きとなりました。

シャープ (6753) 1,711円 ▼31 円 
 米国市場で景気減速懸念もあってハイテク株が全般的に売られたこともあり、
朝方から売りが優勢となってさえない動きとなりました。

協エクシオ (1951) 1,312円 ▼110 円 
 転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行して150億円を調達すること
が発表されましたが、株式価値が潜在的に希薄化することを懸念する向きもあっ
て、朝方から売りが優勢となり、大幅安となりました。

◆ランキング◆

詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、
「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測
であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は
予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的
として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的とした
ものではありません。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
2.きょうの「マネいち」
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

本日の各世銀債の参考利率

米ドル2年債:4.46%
米ドル3年債:4.66%
豪ドル3年債:5.48%


◆きょうのはてな◆
Q1.債券ってなに??

A.政府や法人などが資金を調達する際に発行する有価証券のこと。
通常、発行時には期間・額面・利率があらかじめ決められています。

詳しくは↓
http://www2.monex.co.jp/lounge/toranomaki/saiken.html

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
3.資産設計への道 
  〜その226 「人生を豊かにするお金のルール」  内藤 忍
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

=============<資産設計情報>==============
申込締切:7月17日(月)日経ノティオ「丸の内マネー塾」(7月25日〜28日)
受講者募集中です。
http://nikkei-notio.com/event.html

本日発売「定年あるじゃん」 2006年夏号14ページに“セカンドライフ資産運
用”塾の案内が掲載されています。東京と横浜で開催です。

−−−−−−−−−−<資産設計への道〜その226>−−−−−−−−−−−−

 「人生を豊かにするお金のルール」

 1年ほど前から「日経マネー」でコラム「おカネを殖やす前に考えること」を
連載しています。
http://nikkeimoney.jp/

 タイトルの通り、資産運用をはじめる前に考えておくべきことがあると思っ
ているのですが、ほとんどの個人投資家はそんなことも考えずいきなり資産運
用をはじめているようです。

 しかしそのようにしてやみくもにお金を殖やすことだけに成功したとしても、
結果に満足できるとは限りません。なぜならお金を殖やすのは目的ではなく手
段に過ぎないからです。お金によって本来の目標が実現できるかどうかは残念
ながらわかりません。

 私の本業は個人投資家にお金を殖やすためのアドバイスをすることですが、
それ以前に「お金を殖やす前に考えること」を考えてもらう必要があると思う
ようになりました。資産運用の技術を学ぶ前に知っておくべきことがあるとい
うことです。

 例えばこんな疑問を持ちながら資産運用を続けている人は意外に多いもので
すが、資産運用の前に考えておけば良いのではないかと思っています。

・老後に必要なお金がいくらなのかどうやって考えたら良いのですか
・投資をはじめる前に失敗しないための基本を知りたい
・資産運用をしてもしうまくいかなくなったらどうしたら良いですか
・投資と人生設計に役立つ書籍を紹介してください
・運を良くする方法はあるのでしょうか

そんなお金を殖やす前に知っておくべきこともまとめて
「人生を豊かにするお金のルール」(アスペクト社)
をこの度出版させていただきました。
http://www.monexuniv.co.jp/book/

 上記の疑問にはこんな解決法を提案しています。

(1)老後に必要なお金
 老後に必要な3つのものは健康、生きがい、そしてそれを実現するためのお金
です。健康、生きがい、はアドバイスできませんが、お金はシミュレーション
によって計算することをおすすめします。老後を不安に思っている人は多いと
思いますが、具体的に老後に必要な金額を知っておけばその不安を和らげるこ
とができます。

 老後の不安を感じてやみくもに資産運用をはじめる前にやっておくことがあ
るのです。

(2)投資の鉄則
 また投資をはじめる前に基本的なルールを押さえておくことも重要です。投
資をはじめる前に必要な知識を人のマネをしない、感情的にならない、長期で
考える、勉強する、早くはじめる・・・といった「7つの鉄則」にまとめました。

 失敗を減らし、投資の成功の可能性を高めるために役に立つと思います。

(3)うまくいかない時の対処法
 投資には残念ながら絶対に成功する方法というのはありません。思い通りに
いかないことの方が多いのです。そんな時の対処法もはじめる前に考えておく
と精神的な安定が得られます。長期スタンスで考える、損切りする、最悪の場
合を想定する、細かく分けて考える・・・。

 感情のコントロールを行う方法を知っておけばもし失敗した時も冷静に対処
できるようになり、大きな失敗を減らせます。

(4)書籍で勉強する
 投資は勉強しないと成功しませんが、人生設計についてもしっかり考えてお
く必要があります。それには価値ある書籍を読むことが安価で効果の高い方法
だと思います。人生設計に役立つ書籍として「1冊の手帳で夢は必ずかなう」
「仕事心の育て方」「30歳からの成長戦略」といった書籍を紹介しています。

 価値のない書籍に手を出すと時間とお金が無駄になってしまいます。

(5)運を逃さないためには?
 運をつかんでいる人は単にラッキーなだけではありません。考え方とそれに
基づく行動パターンに共通点があるのです。お守りを4つも持っているファンド
マネージャーの方を見ていると誰でもそんな運をつかめるのではないかと思え
てきます。そして、人間の満足度は期待と現実のギャップであることを知れば
運が回ってくるための方法がわかってきます。

 運も資産運用に関係する重要な要素です。

●究極の目標はお金から自由になること
 このような「お金を殖やす前に考えること」を学び、目標を明確化して、自
分に必要なお金が手に入れられれば、お金のことを考えない人生に近づくこと
ができます。

 人生の目標はお金ではありません。自分のやりたいことを考えてそこから必
要な金額を導き出し、その金額を達成できればお金から自由になることができ
るのです。これは夢物語ではありません。拙書をきっかけにそんな人生への第1
歩を踏み出す人が1人でも増えれば書き手として最高の喜びです。
(今回は書籍の宣伝になってしまい申し訳ありません)

今回の話のまとめ---------
●単にお金を殖やすだけでは人生の目標は達成できない
●資産運用をはじめる前に考えておくべきことがある
●お金から自由になれる人生を実現しよう

ではまた来週・・・。

内藤 忍
株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長
http://www.monexuniv.co.jp/

資産設計について聞いてみたいことがある方はメール件名「内藤」宛で
feedback@monex.co.jp まで(コラムで紹介させていただく場合があります)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
4.チャートの世界 −第53回−
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 −実践編:「エンベロ−プ」と「ボリンジャーバンド」−

 図表一覧
⇒ http://www2.monex.co.jp/j/chart/EBbd.htm

 今週は「エンベロ−プ」と「ボリンジャーバンド」と言われるものを検証し
ます。これらの指標はある程度株価の動く範囲を決めて、売り買いに役立てよ
うというものです。

 図1.は25日移動平均線(図の薄い紫色の線)の上下3%(点線)、10%
(実線)を引いて見ました。
 何の根拠もなく引いた線ですが、通常は「3%」の範囲で上下しており、3
%の範囲を抜けると3%から10%の範囲で動いています。この動きを「何%が
いいのか」しっかりと検証するような方法を考えるとサポートや抵抗として使
えそうな感じです。

 図2.は新日鉄のチャートですが、個別銘柄でも日経平均と同じような傾向
が見られます。
 つまり、何の根拠もなく3%と10%のところで線を引いてもしっかりとサポ
ートになったり、抵抗線になったりしていることが分かります。通常は25日移
動平均線から上下3%の範囲内で動いているのですがいったん3%の範囲を抜
けると今度は10%のところまで上昇(下落)するようなことが見られるのです。
不思議なことなのですが、一つの目処としてみることは出来るかもしれません。

 図3.はキヤノンのチャートです。値がさ銘柄なので、あまり値幅はなく、
3%の範囲に収まっていることが多いようです。ただ、それでも3%の範囲で
しっかりと上げ下げしており、いったん3%を抜けると(といっても図3.で
は一度しかありませんが)10%までは行かないまでも、10%近いところまで動
いています。また、図の赤い丸で示したように移動平均が節目となっているケ
ースも多く、このあたりもうまく使えば相場の方向性がつかめるのかもしれま
せん。

 図4.は今度は移動平均からの単純な乖離ではなく、「標準偏差」を計算し
たもので、桃色の線が移動平均線(薄い紫色の線)から1σプラスされた水準
で、赤い線が2σプラスされた線、青色は1σだけマイナスされたもので、濃
い青の線は2σマイナスされたものです。ここでも、それぞれの線が節目となっ
ており、移動平均を上に抜ければ1σまで上昇、1σの線を上に抜けると2σま
で上昇というような考え方が出来ます。
 逆に下にそれぞれの線を割り込んだところでも、移動平均線を割り込むとマ
イナス1σの線まで下落、マイナス1σの線を割り込むとマイナス2σの線ま
で下落と考えられます。
 ただ、図のAの矢印のところのように、いったんトレンドが出ると2σの線
自体が株価と同じように上昇を続け、プラス2σを超えた状態が続く、というこ
ともあり得ます。したがって、2σの線を越えたからといってすぐに「売り」
とするのではなく、図のBの矢印のところのように「プラス2σを超えていた
ものがプラス2σの線を割り込んだら売り」というような考え方の方が良いか
もしれません。

 図5.も図4.と同じボリンジャーバンドを示したものです。ここでも前半
の部分(2005.06.27以前)に関しては比較的綺麗にプラス1σや2σで売って、
マイナス1σ、や2σで買えばしっかりと取れたのではないかと思います。こ
この後半で見られるように、ボリンジャーバンドの欠点はトレンドが出た時に
例えば同じ2σであっても株価の水準が大きく変わってしまうことにあるので
す。
 単純に「マイナス1σや2σで買ってプラス1σや2σで売り」ということ
だけではなく、他の指標との併用などの工夫が必要なのかもしれません。

 図6.も比較的ボリンジャーバンドが上手く機能しているように思われます。
ただ、ここまで見てきたものと同様に図のAの矢印のところでトレンドがはっ
きりと出て売った後も大きく株価が上昇してしまっています。
 また、図の赤い丸で示したようにそれぞれの線が非常に狭くなる過程でほと
んど保ち合いで売ったり買ったりこまめな対応が必要となって来るようなケー
スもあります。この場合も方向性がはっきり出るまでは様子を見るとか他の指
標を見ることも必要になって来るかもしれません。
 ここで見たように、これらの指標はしっかりと節目を押える可能性も高く、
非常に有用なものであると思います。ただ、相場の状況によっては全くといっ
ていいほど役に立たない場合もあり、他の指標との併用や他の売り買いのシグ
ナルの補助として使うという使い方が有効なのではないかと思います。また、
来週はボリンジャーバンドを有効に使う方法として、個別の株価動向や指数の
動向を見る方法ではないものをご紹介します。

 (マネックス証券 投資情報室長 清水洋介)

 「チャートの世界」のバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/forum/archives/b_shimizu/index.html

 また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で
 mailto:feedback@monex.co.jp
 までお送りいただければ清水から回答いたします。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
5.だから投資は面白い!
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 −第18回 ケースを学ぶ 〜こんなとき、あなたはどう判断するか〜−

 <日産自動車(7201)編>

 図表
 ⇒ http://www2.monex.co.jp/j/chart/7201.htm

 「日産リバイバルプラン」が“羅針盤”となり、日産の経営再建は世の中が
驚くほどのスピードで進みました。主力工場の閉鎖や余剰人員の削減、取引先
やコストの見直しなど、営業利益率の向上、有利子負債の削減など3つのコミッ
トメント(必達目標)実現に向けた諸策の成果が表れ、「−プラン」発表時は
コミットメント達成は2002年度末までに、と掲げられていましたが、2002年2
月に1年前倒しでのプラン完了が宣言されたのです。
 2001年度中間期決算で、連結売上高が前年同月比で僅かに割り込んだことも
あり、一時株価が伸び悩む場面も見られました(図表・丸印)が、積極的に新
車を投入したことが徐々に数字に表れ、2002年3月期は連結売上高、経常利益
などは2001年3月期を凌ぐ成績となりました(図表・連結業績)。

 投資判断としては、自動車メーカーということもあって、国内や海外の販売
動向、連結売上高営業利益率、有利子負債残高などをチェックし、再建計画が
順調に進捗しているかを認識しておくことが大切です。ただ、今がいかに順調
といっても、“今が天井”ということにもなりかねません。さらに収益を拡大
できるのか、人員・設備、商品力などをチェックし、将来的にさらに業績拡大
が見込める基盤が構築できているかについても認識しておきたいです。
 将来的な業績拡大が期待できるとしたら投資を行えるかと思いますが、リス
ク要因が多く見られるとしたら、現段階での投資を控えて、リスク要因が払拭
されるのを待ってもよろしいかと思います。

 「日産リバイバルプラン」の完了が宣言されたあとも、新3ヵ年計画「日産
180」が、回復期を経て上昇期に入るための新たな“羅針盤”として発表さ
れました。その後の快進撃は、経営成績を見ていただければご理解いただける
ことと思います。

 複数回に亘って、この十数年の日産の激変ぶり、またカギとなる時期の投資
判断について取り上げさせていただきました。その激変ぶりを、ものすごくざっ
くりですが、まとめてみました。

 経済規模の縮小
  ↓
 経済規模に見合わぬ過剰な人員・設備            <下降期>
  ↓
 莫大な有利子負債で身動きがとれない           <どん底期>
  ↓
 ルノーに大胆な経営再建に向けて背中を押してもらった
  ↓
 しがらみのないゴーンさんだったので、思い切ったことができた<回復期>
  ↓
 有利子負債を返済して会社が筋肉質になり、軽くなった    <上昇期>
  ↓
 ???                           ??? 

 最近、ルノー・日産連合についての記事を新聞でよく目にします。読者の皆
様もご存知かと思いますが、米GM(ゼネラルモーターズ)との提携交渉が行
われているからです。
 交渉の前面に立つのはあの“ゴーンさん”。業績回復が思うように進まない
GMに、かつての日産の姿をダブらせているのでしょうか。いくらゴーンさん
とはいえ、今度は相手がGM。仮にGMとの提携となったとして、日産で果た
したV字回復をスムーズに実現することができるのでしょうか。そして、日産
にも相乗効果は生まれてくるのでしょうか。

 日産への投資判断としては、たいへん興味深い時期となっています。上昇期
が続くのか、成熟期からやがて天井期となり、下降期に入ってしまうのか…。
慎重に見守っていきましょう。

(マネックス証券 投資情報室)

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
6.投資信託基準価額
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
詳しくは
→ http://www.monex.co.jp/FundGuide/0/syohin/tousin/syohnitirhyouji/guest

※マネックス証券の全取扱いファンドが騰落率順に表示できます。
※外国投信を売買する際の適用為替レートは、ログイン後「投資信託」トップ
画面の「適用為替レート」でご確認いただけます。

■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【メディア出演】 7月17日海の日 ラジオNIKKEIのスペシャル番組に
       マネックス・ユニバーシティの内藤が出演
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

  7月17日(月・祝)放送予定のラジオNIKKEI「夏の個人投資家応援スペ
  シャル」の「ファイナンシャルBOX 月曜日」拡大版(13:50〜15:00)
  に、当社内藤が出演いたします。女優のあいはら友子さんといっしょに
  資産運用をする前に考えるべきことや、お金持ちになるためのおススメ
  投資法についてお話いたします。

  詳細はマネックス・ユニバーシティの「最新情報」から>>>
http://www.monexuniv.co.jp/

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 7月14日    <金利上昇>

 遂に、と云うか予想通り、日銀はゼロ金利政策を解除しました。金融政策の
目安である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0%から0.25%に、銀行
が日銀から資金を借り入れるときに適用される公定歩合を0.1%から0.4
%に、それぞれ引き上げました。これを受けてメガバンクは普通預金の金利を
0.001%(!)から0.1%に引き上げると発表しました。なんと100
倍です。ま、しかしたかが0.1%です。為替の反応は薄く、株式市場は売ら
れましたが、これは金利上昇の所為ではないでしょうから、基本的にニュース
は全て所謂”織り込み済み”で、そう云った意味ではイベントレスな日でした。

 しかし着実に、マーケットを取り巻く環境は変わってきています。金利は今
後数年間、上がることはあっても下がることはないでしょう。アメリカの景気
も、未だ暫くはまぁまぁの調子を保つでしょうが、ちょっと前までのような輝
きは失われ、いずれ金利は下がり始めるでしょう。所謂BRICSと呼ばれる
ような新興国の経済は、様々な短期的な波を経験するでしょうが、基本的に拡
大していく基調は変わらないでしょう。

 このような中で、今月初頭にかけて販売された個人向け国債は、大変好調な
売れ行きでした。利子が10年金利に連動する変動金利債ですから、金利上昇
局面で有利な商品です。個人投資家は、マクロ的に見るとほぼ常に正しい、賢
い投資判断をしているものです。私たちの使命は、個人の皆様が投資判断を下
せるような金融商品の多様な選択肢を用意することであると思います。これか
ら金利も含めて市場環境が変化する中で、遅れないようにしっかりと対応を進
めていきたいと思います。

 追伸:昨日より、JPモルガン・アセット・マネジメントが運用する『JP
M・BRICS5・ファンド(愛称:ブリックス・ファイブ)』の取扱いを始
めました。所謂”ブリックス(ブラジル、ロシア、インド、中国)”4ヶ国に、
南アフリカを追加することで、さらなる新興国の成長に期待するファンドです。
通常の販売手数料は1000万円未満で3.15%ですが、今月末までならセ
レクトファンドの実質手数料0円キャンペーンに該当します。”選択肢”のひ
とつに加えて頂けると幸いです。


※お申込にあたっては、必ず目論見書の内容をご確認ください。


■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   「マネックス・ビーンズ・ホールディングス」決算説明会
     青山ダイヤモンドホールで開催
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

  7月25日(火)に「マネックス・ビーンズ・ホールディングス」の
  平成19年3月期第1四半期決算発表を行います。それを受け、個人投
  資家のお客様向けに説明会を開催します。

  7月25日(火) 18:30開場 19:00開演 20:45終了
青山ダイヤモンドホール サファイアルーム
  http://www.diamondhall.co.jp/access/index.html

  お申込はこちら>>
  http://www2.monex.co.jp/lounge/benkyo/kigyo060725.html


■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
◇日経ノティオ「丸の内マネー塾」@丸ノ内オアゾ
  7月25日から4日間 開催します◇
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

●7月25日(火) あなたの人生目標をかなえる新・資産3分法(内藤忍)
●7月26日(水) 資産設計に役立つ経済記事の読み方(廣澤知子)
●7月27日(木) 10万円から始める資産設計〜実践編〜(内藤忍)
●7月28日(金) 株式相場の見方(日経マネー編集長 北澤千秋)

主催:日本経済新聞社 日経マネー、協力:マネックス証券
詳細はこちら>>>http://nikkei-notio.com/event.html

◇日本経済新聞の新規購読申込で内藤忍の書籍をプレゼント!
◆お申込みはこちら http://try.nikkei4946.com
 キャンペーンコード 0VVVNMS と入力して下さい
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
テレビ東京で平日の朝8時45分から放送されている「株式ワイド オープニ
ングベル」に、投資情報室長 清水洋介 が毎週月曜日出演しています。
是非、ご覧ください。
http://www.tv-tokyo.co.jp/biz/
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
創刊号からのマネックスメールバックナンバー(マネログ)はこちらから
→ http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html

マネックスメール全文を過去にさかのぼって読むことはもちろん、“つぶやき”
の部分だけをさかのぼることや、キーワードで過去のある部分を検索すること
も可能です。ぜひ一度お試しください。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
マネックス証券へ  mailto:feedback@monex.co.jp

===================================
<マネックスメールを解除したい時は>
 マネックスメールの受信解除、メールアドレスの変更等はこちらへ
 ▽ https://stgi.monex.co.jp/php/mon_reg_form.php
 アドレスの変更の場合、お手数ですが、旧アドレスの解除、新規アドレスの
 登録という方法でお願いします。
▽口座に登録しているメールアドレスを変更しても、マネックスメールの配
信先アドレスは変更されません。上記のページより変更のお手続をお願いし
ます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●配送できないメールアドレス等の解除について
マネックスメールでは、ご登録いただいたメールアドレスに間違いがありメー
ルを配送できない場合や、何らかの理由で一定期間登録メールアドレスへメー
ルが配送されない場合、その他弊社がやむを得ないと判断した場合には、登録
メールアドレスを解除させていただくことがございます。予めご了承下さい。
マネックスメールへのご登録にあたりましては、正しいメールアドレスが入力
されていることをご確認下さい。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
マネックスメールはマネックス証券株式会社(以下「当社」)が発行するメー
ルマガジンです。マネックスメールの著作権は当社に属し当社の許可なく複製・
再配信等を行うことはできません。当社は有価証券の価格の上昇又は下落に
ついて断定的判断を提供することはなく、マネックスメールをもって有価証券
の売買を勧誘するものでもありません。投資等のご判断は、ご自身の自己責任
においてされますようお願い致します。当社は、お客様のマネックスメール情
報サービスのご利用により生じた損害につきましては、その責を負いません。
またマネックスメールに他社から提供されているコンテンツに関しては、それ
ぞれの会社が作成したものであり、その内容の正確性・有用性等について当社
は一切責任を負いません。
マネックス証券株式会社  http://www.monex.co.jp/ 
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

マネックスからのご留意事項

「マネックスメール」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

5000号以降のマネックスメール

コラム一覧