マネックスメール　2006年7月19日（水）

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　マネックスメール＜第1709号　2006年7月19日（水）夕方発行＞
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≪本日の目次≫
　1.相場概況
　2.きょうの「マネいち」
　3.はじめてみよう！株式投資−信用取引編−
　4.ＨＳＢＣの中国情報
　5.投資信託基準価額
　6.マネックス証券CEO　松本大のつぶやき

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1.相場概況
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　米国株高や昨日の大幅下落の反動もあって堅調

日経平均　　　　　　　　　　　　14,500.26 （△ 63.02）
日経２２５先物　　　　　　　　　14,530 （△120 ）
ＴＯＰＩＸ　　　　　　　　　　　 1,475.42 （△ 0.14）
単純平均　　　　　　　　　　　　 432.96 （▼ 1.55）
東証二部指数　　　　　　　　　　 3,976.18 （▼ 35.39）
日経ジャスダック平均　　　　　　 2,157.80 （▼ 21.36）
東証マザーズ指数　　　　　　 　　1,144.48 （▼ 31.94）
東証一部
値上がり銘柄数　　　　　　　　　 642銘柄
値下がり銘柄数　　　　　　　　　 975銘柄
変わらず　　　　　　　　　　　　 78銘柄
比較できず　　　　　　　　　　　 2銘柄
騰落レシオ　　　　　　　　　　 84.06％ 　△4.19％
売買高　　　　　　　　　　　 18億4117万株（概算）
売買代金　　　　　　　　2兆0996億0800万円（概算）
時価総額　　　　　　　　　　468兆2091億円（概算）
為替（１５時）　　　　　　　　　 117.43円／米ドル

◆市況概況◆

　米国市場が堅調となったことや昨日の大幅下落の反動もあって堅調な始まり
となりました。ただ、引き続き外国人の売買動向（外資系13社ベース、市場筋
推計）が大幅売り越しとなったこともあって上値も限定的となりましたが、先
物へのまとまった買いが入り前場の引け際には大きく値を上げて終了しました。
鉄鋼株などの主力銘柄が堅調な動きとなるなど総じて堅調な展開が続きました。

　昼の市場外取引は金額はそれほど大きくはなく、売り買いの偏りも無かった
と伝えられたのですが後場に入ってからは前場の引けの地合いを引き継ぎ一段
高の始まりとなりました。ただ、積極的に上値を追う動きもなく、新興市場銘
柄もいっこうに戻る気配もないことから再び上げ幅を縮小しました。米国で今
晩ＦＲＢ（連邦準備理事会）議長の議会証言もあり、米国市場の動向も見極め
たいとの動きも強く、また、外国人投資家が売り基調となっていることもあっ
て買いも続かず、目先的な動きが多く、上昇も長続きしないものと思います。

　小型銘柄は朝方こそ昨日の反動もあって堅調なものが目立ちましたが買戻し
が一巡し、上値の重さが確認されると戻り売りや見切り売りに押され、いった
ん下向きになるとまたまた見切り売りが出るといった感じで本日も軟調となり
ました。先物には仕掛け的な売りはあまり目立たず、まとまった売りよりは買
いに反応する動きとなりました。それでも目先的な動きとヘッジの売りも多く、
上値が限定されると目先筋の売りに押される展開となり、終始上値の重さを意
識した感じでした。

　いっこうに小型銘柄が下げ止まりません。買われすぎた分はとっくに解消で
きたものと思われたのですが、今度は下がりすぎの場面となっているのかもし
れません。6月の安値を割り込んだことで下値不安がいっそう募っているようで
すが、まだ、この水準で下げ止まれば「二番底」という見方もできるのではな
いかと思います。個人投資家の投げ売りと言われていますがむしろ外国人の売
り対象となっているものや投資信託の投げなどが主体となっているのではない
かと思います。それに目先筋の「買っては投げ」といった動きが加わり、下げ
を加速しているのかもしれません。いずれにしても「まだはもうなり、もうは
まだなり」ということなのではないかと思います。

　（投資情報室　清水洋介）

−＜今日の言葉＞−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・投げ売り（なげうり）
　地合いが悪く相場が下落している時に、これ以上損失を拡大させないように、
　保有する銘柄の損失を覚悟して投げるように売ることを言う。
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◆個別銘柄◆　

　空運株は大幅安、証券株、鉄鋼株は昨日の反動で高い

新日鉄　（5401）　444円　△15 円　
　前日に急落したこともあって、自律反発の動きなどから買いが優勢となり、
大幅高となりました。

ヤフー　（4689）　52,800円　▼2,900 円　：1株単位
　米ヤフーの売上高見通しが市場予想に届かなかったことを受けて米国市場で
急落したことが材料となり、ネット広告市況の伸び悩みなどが懸念されて売り
が優勢となり、軟調となりました。

アドバンテ　（6857）　11,190円　△400 円　：100株単位
　米国市場でナスダック総合指数が堅調だったことや、前日まで５日続落で値
ごろ感が出ていたこともあり、朝方から買いが入って堅調となりました。

ＪＡＬ　（9205）　220円　▼16 円　
　同社とＡＮＡ（9202）が期間限定で国内線を値下げ（一部例外を除く）する
ことが報じられましたが、値下げ競争による収益悪化の懸念などもあって売り
が優勢となり、さえない動きとなりました。

石川島　（7013）　295円　△3 円　
　米国で液化天然ガス（ＬＮＧ）受け入れ基地設備を受注したことが報じられ、
将来的な需要拡大を期待する向きもあって買いが入り、堅調となりました。

ソフトバンク　（9984）　1,900円　▼73 円　：100株単位
　朝方など堅調となる場面も見られましたが、戻り売りや見切り売りなどが優
勢となって前日比マイナスに転じ、軟調となりました。東証マザーズなど新興
市場が軟調だったことで、連鎖的に売りが入ったとの指摘もありました。

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※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、
「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

　本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測
であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は
予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的
として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的とした
ものではありません。

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2.きょうの「マネいち」
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本日の各世銀債の参考利率

米ドル2年債：4.50% (＋0.06%)　　米ドル3年債：4.70% (＋0.06%)
豪ドル3年債：5.52% (±0.00%)

◆きょうのはてな◆
Ｑ３．「発行体」ってなに？？

Ａ３．債券を発行する組織のことです。

国や地方公共団体、政府関係機関、金融機関および通常の事業会社などが発行
体として債券を発行しています。
「マネいち」で取り扱っている世銀債の発行体は、世界銀行（国際復興開発銀
行）です。

詳しくは↓
http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G3220/saiken/segin.htm

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3.はじめてみよう！株式投資−信用取引編−
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　第3回　−リスク−

　今週は信用取引の「リスク」について考えて見ましょう。信用取引で「リス
ク」とか「怖い」というイメージは「レバレッジ（梃子）が効き」自分の保有
資金に対して儲けも多くなりますが、損をした場合にも大きくなるということ
ではないでしょうか。

　具体的に見てみるとどういうことになるのでしょうか。例えば、1,000円の株
を1,000株担保に信用取引を始めたとします。するとこの担保で買うことが出来
る金額は1,000円×1,000株＝100万円、その100万円の「掛け目」（株式の価値
をいくらに見るかというもの）が80％とすると80万円分の担保があるというこ
とになります。これを担保に「信用取引」を始めると80万円が証拠金なので、
80万円÷30％＝2,666,666円分の売買が出来、買えるだけ500円の株を買うとす
ると5,000株買うことが出来ます。

　この、500円の株が550円に値上がりしたところで5,000株売却すると550円−
500円＝50円、50円×5,000株＝25万円儲かることになるのです。自分の資金は
ゼロ円で25万円儲かったことになるのです。ただ、厳密には1,000円の株を
1,000株担保として差し出しているので100万円の資金が必要であったというこ
とです。ただ、100万円に対してでも、25％の利益となり、株が500円から550円
に10％値上がりしただけで25％の利益になったということです。

　ただ、逆に損をするときもレバレッジが効き、保有資金に対しても過大な損
失となってしまうので注意が必要です。上記の例で見てみると、500円で買った
株が450円まで値下がりした場合はどうでしょう。先ほどの例とは反対に500円−
450円＝50円、50円×5,000株＝25万円の損失になり、株が10％下がっただけで
保有金額（資産）の25％の損が出たことになってしまいます。しかももし保有
資金が無い場合は1,000円の株1,000株を売却して資金を調達しなければならず、
その株も損をしている場合は両方で損を出すことになってしまいます。

　このように、信用取引は自分の資金以上の取引ができるのでその資金管理、
リスク管理が非常に大切になって来ます。また、保有株式の値下がりや信用取
引で買った株の値下がり、あるいは売った株の値上がりによる評価損で「追加
証拠金（追証）」が必要になって来る場合もあり、そちらの面からもリスク管
理や余裕のある取引が必要になるのです。

　来週はごく簡単なリスク管理の方法についてです。

　（投資情報室長　清水洋介）

　また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で
　mailto:feedback@monex.co.jp
　までお送りいただければ清水から回答いたします。

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4.ＨＳＢＣの中国情報
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　2006年6月の中国株式市場

　5 月から下落基調にあった中国株式市場は、弱気な市場心理と新たな金融引
締策の導入により、月初、更に値を下げました。金融システムにおける過剰な
流動性を吸収し、拡大を続ける銀行貸出しの伸びを抑制するため、中国人民銀
行（中央銀行）は、6 月16日に預金準備率を0.5％引上げ、8％とする旨を発表
しました。Beijing Capital Land 会長による不正疑惑に政府の調査が入ったと
のニュースにより、不動産銘柄に対する売り圧力が高まりました。しかし、そ
の後、中国株式市場は月末にかけ大幅に反騰しました。Ｈ株指数が1.8％、MSCI
チャイナ指数が2.0％上昇するなど、6 月の中国株式市場は上昇して月の取引を
終えました。

　Bank of China の上場後のパフォーマンスが好調だったことや業界内でのＭ
＆Ａのニュースにより、金融銘柄がアウトパフォームしました。今年の8 月に
ハンセン指数に組入れられるとの市場の予想を背景に、China Construction
Bank は好調に推移しました。銀行、保険株以外では、通信銘柄が株価指数の動
きを左右しました。China Mobile は、地方の加入者が予想以上に速いベースで
増えていることや16 の発展途上国で携帯電話網を運営するルクセンブルグの携
帯電話業者、Millicom の買収を発表することが予想されることなどから、買い
を集めました。

　市場心理の改善により、中国株式市場は今後も値を戻していくと思われます。
当社では、市場は一連の金融引締策によるリスクを既に織り込んでおり、また、
最近の金融引締め策は穏やかなものであり、見通しの明るい中国の経済成長の
流れに与える影響は限定的とみています。QDII（国内適格機関投資家）の認可
が更に拡大すれば、香港市場で取引されている中国株式、つまりＨ株やレッド
チップ株に資金が流入すると思われ、相場の下支えになると考えられます。不
動産価格が引続き高騰すれば、短期的には更なる不動産規制のリスクが残りま
す。当社は、中国の経済成長は健全な国内消費と投資の伸びに支えられるとみ
ています。8 月には中国企業の中間決算が発表されますが、好調な決算が期待
されることから、市場の更なる上昇要因になると思われます。今後も、中長期
的には中国株式市場は好調に推移するとみています。

「ＨＳＢＣチャイナオープン」はマネックス証券でお申込みいただけます。
投資信託をお申込みの際には、「目論見書」にて詳細をご確認ください。

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5.投資信託基準価額
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　　☆18:30〜19:00 資産内藤忍の「人生を豊かにするお金のルール」
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6.マネックス証券CEO　松本大のつぶやき
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　７月１９日　　　＜一酸化炭素中毒＞

　一酸化炭素中毒の事故、或いは事件が続いています。つい最近、自宅近くの
ケーキ屋さんで、早朝からケーキを作り始めていた店員さんが一酸化中毒で倒
れました。また一昨日は会社近くの名門居酒屋さんで、やはり仕込みをしてい
た店の長男の方が、一酸化中毒で倒れ、こちらの場合は亡くなられました。一
方世間では、Ｐ社の瞬間湯沸かし器の問題も起きています。被害者の方々の御
冥福をお祈り申し上げると共に、原因の究明が進むことを願います。

　ところでふと思ったのですが、被害者の方々の年齢が、一般に若い気がしま
す。私の感覚だと、ガス器具というのは常に危険が併存しており、窓を開け、
換気をし、少しでもおかしいと思ったら、消して、窓を全開にし、その場から
逃げる−そういう「リスキー」なものという認識があります。小さい頃、家に
あった湯沸かし器の調子が悪く、お湯の蛇口を捻るたびにビクビクしながら火
が点くのを待ち、やがて「ドカン！」と鳴ってからお湯が出る、と云う、今考
えると酷い経験を恒常的にしていたことがトラウマ的になっているのかも知れ
ません。しかし多かれ少なかれ、「ガス＝使い方を誤ると危険」と云う認識は、
一般的に存在していたと思います。

　若い人達の間では、このリスク感覚が相対的に甘いと云うことはないでしょ
うか？事故・事件の真相究明を進めると共に、個々人が身に付けられる、生活
の知恵とか、戒めと云うものを広めることも大切なことではないでしょうか。

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　　＜マネックス・キャンパス＞レベル1のモニター参加者アンケート結果
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