マネックスメール 2006年7月20日(木)

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マネックスメール 2006年7月20日(木)

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 マネックスメール<第1710号 2006年7月20日(木)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.きょうの「マネいち」
 3.はじめてみよう!商品先物取引(CX)
 4.サンプラザ中野の株式ロックンロール
 5.相場の花道−先物・オプションも演歌同様歌えます!
 6.投資信託基準価額
 7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

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1.相場概況
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米国株の大幅高や外国人の買い越しを好感しほぼ全面高

日経平均            14,946.84 (△446.58)
日経225先物         14,950 (△420 )
TOPIX            1,528.59 (△ 53.17)
単純平均             448.78 (△ 15.82)
東証二部指数           4,080.39 (△104.21)
日経ジャスダック平均       2,200.82 (△ 43.02)
東証マザーズ指数         1,225.43 (△ 80.95)
東証一部
値上がり銘柄数         1,642銘柄
値下がり銘柄数          38銘柄
変わらず             13銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           88.54%  △4.48%
売買高            16億8061万株(概算)
売買代金        2兆1091億6900万円(概算)
時価総額          485兆1924億円(概算)
為替(15時)          116.64円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場が大幅高となったことや寄り付き前の外国人売買動向(市場筋推計、
外資系13社ベース)が大幅買い越しとなったことから買い先行で始まりまし
た。日経平均先物はシカゴ市場(CME)の終値までは寄付きでは戻り売りな
どもあって届かなかったのですが、目先的な利食い売りをこなしながら堅調な
地合いが続き、一時14,900円を超える場面が見られるなど昨日までの相場とは
一変して買い意欲の旺盛な相場展開となりました。

 昼の市場外取引も売り買い偏りはなく金額は小さかったのですが、後場になっ
てもいっこうに買い意欲は衰えず、好業績が期待される主力銘柄や、ここまで
大きく下げて割安感の募っていた銘柄を中心に堅調な展開が続きました。結局
最後まで、買い意欲は衰えずしっかりと戻り売りや目先筋の利食い売りをこな
しながら大幅高で引けました。米国市場の底割れ感が薄れたことで買戻しを急
ぐ向きもあったのではないかと思います。

 小型銘柄もさすがにここまで来ると反発となりましたが、東証マザーズ指数
を除いては主力銘柄の戻りに比べて戻りも鈍く、上値も限定的となりました。
ただ、底入れ感が出てくるところでもあり、明日も堅調な動きが続くと目先の
底入れ感も出てくるのではないかと思います。先物には仕掛け的なまとまった
売り買いもあり、その都度振らされる場面もあったのですが、追随する動きよ
りも目先的に利益を確保しようというような反対売買も多く、方向感を出すに
は至りませんでしたがどちらかというと下方ではなく上方に振れ易い展開でし
た。

 ようやく底入れとなって来るのではないかと期待されます。先月の安値をつ
けたところでもそうですが、米国次第、外国人の売買動向次第の相場と言えな
くもないのですが、昨日のHOYA(7741)の決算発表に見られるように「良
いものは良い」傾向にあるとも考えられ、これから決算発表が本格化するなか
で上方修正となるものも多くなって来るのではないでしょうか。主力銘柄が上
方修正となってくれば昨年の夏と同じようなイメージになり、一段と買い意欲
も出てくるのではないかと思います。

 (投資情報室 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・割安株(わりやすかぶ)
 割高株の逆で、PERやPBR、会社の業績状況などのファンダメンタルズ
 分析やテクニカル分析など様々な投資尺度を考慮した結果、現在の株価水準
 が同業他社や市場の平均、過去の水準と比較して、安い(割安)と判断される
 株式を言います。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

◆個別銘柄◆ 

 ここまで大きく下落していた証券株や東証マザーズ指数の上げが大きい

京セラ (6971) 8,780円 △270 円 :100株単位
 朝方から買いが集まって堅調となりました。同社が携帯端末部品を供給して
いる米モトローラの4−6月期決算が好調だったことを受けて、連想買いが入っ
たとの指摘もありました。

JR東日本 (9020) 845,000円 △28,000 円 :1株単位
 日本郵政公社と提携して、「Suica(スイカ)」と郵便貯金キャッシュ
カード双方の機能を併せ持つカードを発行することが報じられ、収益拡大への
期待から買いが集まり、堅調となりました。

エルピーダ (6665) 4,410円 ▼20 円 :100株単位
 新しい生産拠点の候補地として台湾が有力となったと伝わりましたが、半導
体市況に先行き不透明感がある中で、過剰な設備投資への警戒感もあって売り
が優勢となり、軟調となりました。

日本ハム (2282) 1,346円 △12 円 
 ハムなどの主な原料となる輸入冷凍豚肉の価格が上昇しており、収益縮小を
懸念する向きもあって前場は売り優勢となって軟調に推移しました。しかし、
後場に入ってからは押し目買いも入って前日比プラスに転じ、しっかりとした
動きとなりました。

東 宝 (9602) 2,220円 △241 円 :100株単位
 5月から公開された映画の興行収入が好調なことを主な理由に、今期の連結
業績予想を上方修正したことが材料となって買いが集まり、大幅高となりまし
た。

日産自 (7201) 1,168円 △6 円 :100株単位
 米GM(ゼネラルモーターズ)との提携を優先しようとする最近の事業運営
に対する不透明感を理由に、外資系証券が同社の投資判断を引き下げたことが
材料となって、相場の地合いが良いにも係わらず、前日の終値をはさんで売り
買いが交錯する展開となりました。

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※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、
「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測
であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は
予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的
として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的とした
ものではありません。

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2.きょうの「マネいち」
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本日の各世銀債の参考利率

米ドル2年債:4.42% (−0.08%)  米ドル3年債:4.60% (−0.10%)
豪ドル3年債:5.48% (−0.04%)

◆きょうのはてな◆
Q4.「格付け」ってなに??

A4.債券の発行体の金利支払能力や元本償還の安全性などを簡単な記号で表
したもののことです。

第三者機関である格付け機関が判定し、投資家にとっては信用リスクを測るた
めの判断材料となります。

詳しくは↓
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3.はじめてみよう!商品先物取引(CX)
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 第3回 商品先物取引の“いいところ”

 十数年前は商品先物取引も敷居が高く、「『(実際に取引経験のある方から)
ものすごく損をした』なんて話を聞いたばっかりに、どうも…」なんてイメー
ジを持っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。

 しかし最近では、インターネットの普及により、個人投資家が商品先物取引
を行うために必要な基礎知識や相場情報などを簡単に手に入れることができる
ようになりました。また、手元のパソコンなどからより良いタイミングで注文
が出せるようにもなっています。営業担当を介して基礎知識や相場情報などの
習得、注文発注など全てを行っていた十数年前と比較しても、商品先物取引を
行う環境が格段に良くなっていることは明らかです。

 相場情報の入手や注文発注において個人投資家によりプロに近い環境が提供
されるようになり、商品先物取引を行う環境上のリスクは十数年前よりも軽減
されているのです(ただ、そうはいっても商品先物取引のリスクは高く、投資
判断は慎重に行ってください…)。

 −その1− 買いからも売りからも始められる

 商品先物取引は「買い」からだけでなく、「売り」からも取引を始めること
ができます。株式における「信用取引」と同様、値下がりが予想される局面で
も「売り」から入って実際に値が下がった場合には、買い戻すことで下落幅を
利益として得るチャンスがある、ということです。

     対象となる銘柄の見通し  利益確定の方法    利益

「買い」   値上がりと予想       転売    転売値−買値

「売り」   値下がりと予想      買い戻し   売値−買い戻し値

 「買い」からのみ始めると、実際に値が下がった場合に損失を被ってしまい
ますが、「売り」という手法を同時に使うことで、損失をヘッジ(回避)する
こともできるのです。
 相場の変化にも柔軟に対応できる商品先物取引。正しく使えば、個人投資家
にとっても有効な投資手法となるのではないでしょうか。

 次回も、商品先物取引の“いいところ”を取り上げてまいります。

                     (マネックス証券 投資情報室)

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4.サンプラザ中野の株式ロックンロール
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 やっぱり反転したー。サンプラザ中野だー!

 耐えられなかったのだ。何にかっていうと「株安・円安」に、だ。つまりポ
ジションを少々手放してしまったのだ。つまり損切りしてしまったのだ。だっ
て追証は二度とゴメンだからさ。維持率低下というプレッシャーに押しつぶさ
れて、泣く泣く切ったら反転だ。俺の場合いつもそうなのだ。耐えて耐えて、
耐えられなくなって切ると反転だ。もっとも被害の大きいやり方だ。原資がど
んどん減っていく。長期保有を目標にやってはいるのだが。結局「信用」でや
ると長期は難しいよね。そもそも半年期限だし。株の場合。無期限もあるけど
ね。

 そっちはさておき。最近、気持ちが安定している。何となく楽しい。これは
あくまでも「何となく」だ。去年の9月から結構厳密にベジタリアンをやってい
る。白砂糖・三温糖も抜いている。そのせいだろうと思っていた。そう感じだ
したのは3月の終わりくらいからだから。つまり半年のベジ生活の影響と考え
ていた。

 先日ある人と会った。その人も最近調子が良いと言った。「以前と違い、気
分がブルーにならない」と。「気分の変動はあるのだが、その波がブルーの領
域にまで下がらない」と。しかも「3月からだ」と。1994年にシューメーカー・
レヴィ第9彗星が木星に激突した。太陽の核爆発級のエネルギーが放出されたと
される。そのエネルギー(素粒子やら放射線やら)がそろそろ地球に到達し始
めたという説があるようだ。そのエネルギーを受けて俺は気分が良いのかもし
れない。

 破天荒な話に聞こえるかもしれない。しかし太陽の黒点活動は11年周期で
活発になる。この影響で経済が動いているという説があるのだ。それは黒点活
動の爆発で太陽から地上に降り注ぐエネルギーが穀物の育成などに影響を及ぼ
している、と言われているのだ。だからそれを生き物である人間が感じること
は、十分に考えられる。そのエネルギーに、その人の持っている資質を増幅さ
せる力があるとしたら。好戦的な人はより好戦的になってしまうとしたら。

 中東も北東アジアも大変だ。戦争で儲かる人が戦争をけしかけている。

サンプラザ中野:数々の爆発的ヒット曲を生み出してきた「爆風スランプ」で
活躍。自身のホームページでも意外な側面を見ることができる。

http://www.sunplazanakano.com/

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5.相場の花道−先物・オプションも演歌同様歌えます!
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 緊急避難(2006年7月20日号)

 日経平均株価は大きな調整局面を通過しています。

 6月14日ににつけた年初来安値14045円からの戻り相場は、20日程度しか続き
ませんでした。5月8日につけた高値17375円から6月14日につけた年初来安値
14045円までの下落に対し、そのちょうど半値となる15710円(7月4日)が、結
局は今回の戻りの限度になりました。

 その後は、あらためて下落相場となり、7月18日には14437円まで下落し、ふ
たたび年初来安値を意識させる場面もありました。

 ところで、5月上旬から6月半ばにかけての下落は、端的には世界的な金利の
上昇を懸念したものです。ただし、FRBは2004年6月以降継続的な利上げを行っ
てきましたが、これについては、かならずしも株価への悪材料とばかりとらえ
られてきたわけではありません。

 そもそもFRBによる利上げは、高騰する住宅市場や原油市場などの超低金利に
よる弊害を考えれば、株式市場参加者の中でも、積極的にそれを評価する声さ
えありました。景気の底固い回復を維持するためには、どうしても必要な政策
と見たからです。

 とりわけ、米国の超低金利政策には、いわば緊急避難的な意味合いもありま
したから。そこには、2001年9月11日の同時多発テロを受けて、急速に冷え込ん
だ消費者心理などを回復させるという目的があったはずです。

 すなわち、米国の21世紀はじめの超低金利政策は、テロと戦いが無関係では
ありません。あるいはテロに屈しない米国経済という意味で、テロとの戦いそ
のものだったともいえるでしょう。

 だとすれば、イラク戦争が終わって目の前の危機が去ったとするならば、む
しろその超低金利の状態を残しておくほうが不自然。テロとの戦いに勝利した
のなら、金融政策も旧に復すべきです。

 そのため、米国では2年にもおよぶ継続的な金利の引き上げが行われてきまし
たが、これは決して株式相場の上昇基調を崩すものではありませんでした。逆
に、FRBによる利上げは、景気の回復の力強さに対する証左とも見られ、株式市
場では押し目買いにつながりました。

 実際、NYダウは今年5月10日には11709ドルまで上昇し、2000年ITバブル時の
高値11750ドルまであと40ドル余りのところまで迫りました。

 しかし、その5月10日に結果が発表されたFOMCで、FFレートの誘導金利は5.00%
に引き上げられます。株価の2000年高値突破はなりませんでした。

 実は、この5.00%を、市場参加者は長らく利上げのゴールと考えていた節が
あります。5.00%は金融の緩和状態と引き締め状態のちょうど分水嶺といった
イメージです。ですので、先述のように行き過ぎた金融緩和状態を元に戻すと
いうことならば、FFレートの誘導金利5.00%はまさにその目的を達した状態で
す。

 ところが、同日のFOMCの声明では、さらなる利上げの可能性が強く示唆され
ました。すなわち、FRBはこの分水嶺を越えていくということです。これを目の
当たりにし、市場参加者は、これは金融緩和の是正ではなく金融引き締めだと
現状を受け止め直し、そのためのポジションの整理に追われました。

 新興国市場の株式の下落がそうでしょうし、小型株への売りがそうでしょう。
これらは現在、大きなお金を稼いでくれる企業ではありませんが、将来は大き
な利益を生み出す可能性のある企業です。しかし、それに対して積極的な投資
が許されるのは金融緩和局面だから。金利が重くのしかかる時期がくれば、投
資家もそんなに悠長に構えるわけにはいかないでしょう。

 そのため、相対的に大型株が底固い値動きを続けました。これらの企業は日
々着実に稼ぎ、配当を支払ってくれるからです。もちろん、投資家サイドでは
なく、金利は企業の経営にも影響を与えます。金利はさまざまな形で、株式投
資のパフォーマンスやリスクに影響を与えます。

 実は、このあたりの構図は、日本において非常に似たものがあります。日銀
は2001年3月に量的緩和という超金融緩和政策をとります。こちらは、ITバブル
崩壊による景気後退への対応もありましたが、さらに金融機関の不良債権処理
にともなうデフレに対して、その緊急避難としての意味合いがあったのでしょ
う。こちらは、デフレとの戦いです。

 この意味では、景気が回復基調をたどり、そして不良債権の処理がほぼ終了
したことは、超金融緩和状態から脱する良いタイミングとも理解できます。し
たがって、3月9日の量的緩和政策の解除は、市場もおおむね納得するところで
した。日経平均株価は、その1ヵ月後には17563(4月7日)の年初来高値をつけ
ます。そして、これはITバブル崩壊後の高値でもあります。

 なのですが、市場参加者もやはり一方進んでゼロ金利政策の解除となると、
これを簡単に受け入れることはできなかったのではないでしょうか。いまや世
界景気の流れに不透明感が強まっています。そして、デフレ脱却の是非となる
と、これを裏付ける直接的な証拠はまだありません。

 ということで、米国では5.00%でしたが、日本ではゼロを超えた金融政策に
対し、急速な調整が起こった・・・それが5月から6月にかけての大きな株価の
下落でした。

 そして、7月に入ると、各国の株価は再び下落基調を強めます。米国を中心に
金利引き上げの効果が、実体経済に現れ始めました。特に、米国では住宅市場
や雇用に関する統計指標にかげりが見えます。それにともない、ハイテク株の
下落が目立ってきました。景気の減速を相場は織り込み始めた格好です。

 すなわち、下落基調の第2幕です。第1幕は、金融緩和状態から引き締め状態
への移行に対する調整。そして、第2幕は、景気の先行き不透明感への対応です。

 ですので、これは株式相場においては、長いトレンドに関する問題です。し
たがって、相場に織り込んだ・織り込んでいないなどの拙速な判断は控えて、
じっくりと見極めたいところです。

 なお、チャートで見ると、今週の安値も14500円割れまででしたが、この
14000円台前半は大事なポイント。今年の安値14045円も、今年の高値からちょ
うど20%押しということで、強気相場・弱気相場の分かれ目です。

 また、90年バブル崩壊後の相場では、1992年8月は14194円、1995年7月は
14295円と、この水準が底値になりました。ひとつの大きな岩盤でしたね。なお、
底値をつけたのが8月、7月というのも参考になります。

 さらに、ITバブル時の高値20833円(2000年4月12日)からその後の底値7603円
(2003年4月28日)までの下落に対し、その半値戻しが14218円。

 ということで、この14000円台前半は、長期トレンドの底値の候補ということ
だけは言えそうです。

             (トレーダーズ・アンド・カンパニー 廣重勝彦)

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(注)本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予
   測であり、情報の正確性について保証するものではありません。投資等
   にあたっては、ご自身のご判断と責任においてされますようお願いいた
   します。

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6.投資信託基準価額
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詳しくは
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画面の「適用為替レート」でご確認いただけます。

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  用意しておりますので、これまでラウンジにいらしてくださった方も、
  まだの方も、是非この機会に銀座ソニービル4階へいらしてください。
 
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           コモディティ投資の魅力」
         ニッセイアセットマネジメント株式会社 山崎 誠司氏

  ◆14:00〜14:30 「夏相場はアツいか!?」
         マネックス証券株式会社 投資情報室長 清水洋介

  ◆15:30〜16:00 「福の神式銘柄発掘法」
         マネックス証券株式会社 戦略事業部 藤本誠之

  ◆17:00〜17:30 「上手な資産運用の始め方」
      株式会社マネックス・ユニバーシティ 取締役副社長 廣澤知子

  ◆18:30〜19:00  内藤忍の「人生を豊かにするお金のルール」
      株式会社マネックス・ユニバーシティ 代表取締役社長 内藤忍

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  ♪みなさまのご来店を、お待ち申し上げています。

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7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
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 7月20日    <史実>

 本日、我が国戦後の重要な史実とも思われることが明らかにされました。真
相は未だ不透明ですが、そのこととは切り離して、あくまでも一般論として、
史実の事後公開について考えてみたいと思います。

 歴史の中には、それが外交に関することや、極めて重要でハイレベルな問題
であればあるほど、その真意や経緯が中々分からないことも多くあると思いま
す。その時点に於いては真意を明らかにすべきでない、超法規的な決断が必要
であった、裏取引とまでは云わないにしても公には(少なくとも当面は)明ら
かにすべきでないことがあったなど、様々な、複雑で、高度な問題が、有機的
・流動的に絡み合っていることもあるでしょう。政治にはプロセスが重要です
が、人命を含んだ重大な問題を鑑みる時、結果は更に重要であると思われます。
ですから極論すると、その瞬間だけで見ると筋が通らないようなアクションも、
最も重大な政治の世界には、当然存在するのではないかと思われます。

 しかしその事を、永遠に明らかにしないのは良くないと思います。「云えな
いことがある」のは仕方ない、或る意味で当然だとしても、社会・国際社会が
歴史から学んで、より良い社会に変えていくためには、或る程度の期間を置い
てから、その史実をつまびらかにすべきだと考えます。本人の名誉や、敢えて
複雑な判断をした目的を守るために、20年、30年してからで構わないでしょ
う。

 情報公開の考え方は、アメリカを筆頭に進んできてはいますが、もっともっ
と推し進めるべきではないでしょうか。歴史は評論ではなく、未来のための知
恵にしていかなくてはならないからです。今朝の件については、今後の議論の
行方を見守りたいと思います。


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    「よしもと笑券」で芸人突撃企画がスタートしました。

      〜 ジパング上陸作戦の直筆サインをプレゼント!〜
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マネックスは、吉本興業グループにて運営を開始した個人投資家応援サイト
「よしもと笑券」のオフィシャルスポンサーです。

今回「よしもと笑券」の芸人突撃企画で、ドリームバイザー・ドット・コム社
(銘柄コード:3772)に、ジパング上陸作戦の2人が、突撃してきました。
爆笑の突撃レポートを是非ご覧ください。
http://www.yoshimoto-shoken.com/blog/2006/07/18/post_17/
 
今回、マネックスメール読者の方の中から抽選でジパング上陸作戦の直筆
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◎プレゼント応募要領◎ 

下記の要領にてEメールでご応募ください

 件名:ジパング上陸作戦サインプレゼント係

 宛先:present@monex.co.jp
本文:お名前、郵便番号、ご住所を記載

締切日:2006年7月26日
抽選日:2006年7月27日

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