マネックスメール 2006年7月24日(月)

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マネックスメール 2006年7月24日(月)

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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.きょうの「マネいち」
 3.はじめてみよう!先物・オプション取引
 4.「やさしいマネー講座」
 5.株式市場アウトルック
 6.投資信託基準価額
 7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

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1.相場概況
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米国株安、外国人売り越し基調にもかかわらず底堅い動き

日経平均            14,794.50 (▼26.76)
日経225先物         14,760 (▼70 )
TOPIX            1,514.22 (▼ 1.31)
単純平均             441.52 (▼ 2.16)
東証二部指数           4,025.56 (▼30.04)
日経ジャスダック平均       2,175.42 (▼15.30)
東証マザーズ指数         1,160.19 (▼23.13)
東証一部
値上がり銘柄数          534銘柄
値下がり銘柄数         1,069銘柄
変わらず             91銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           71.72%  ▼ 7.55%
売買高            14億5461万株(概算)
売買代金        1兆8195億6000万円(概算)
時価総額          480兆2622億円(概算)
為替(15時)          116.42円/米ドル

◆市況概況◆

 週末の米国市場が軟調となったことや先週の木曜日以来買い越しに転じてい
た、寄り付き前に市場筋の推計として伝えられる外国人売買動向(外資系13社
ベース)が再び大幅売り越しとなったことなどを嫌気して売り先行の始まりと
なりました。節目と見られる日経平均14,700円でいったんは寄り付き、底堅い
動きとなる場面もあったのですが、戻りの鈍さを嫌気する動きもあって、前引
けは大幅安となりました。

 昼の市場外取引は金額は比較的小さかったのですが、やや買い越しと伝えら
れ、後場に入ってからは底堅い動きとなり、先物にも目先筋の買戻しが入り下
げ幅を縮小する動きとなりました。それでも押し目買いや買戻しが一巡すると
戻りも一服となり大きな動きもなかったのですが、引けを意識する時間帯にな
ると買い戻しを急ぐ動きなどもあったのか先物へのまとまった買いに反応し、
週末の終値を上回っての推移となりました。その後引けまで一進一退の展開と
なって、結局は小幅安となりました。

 小型銘柄は業績への不安感などもあって軟調となるものが多く、割安感の出
ていたものまでも見切り売りに押される展開となりました。業績面から安心感
のある銘柄への乗り換えもあったものと思います。先物へのまとまった売り買
いも散発的に出ていましたが、底割れ感もないのか業績発表が本格化する中で
下値を売り叩き難いのか、売りよりも買いに反応するケースが多く、先物主導
で値を下げることもなく、底堅い動きとなりました。

 特に「これ」といった材料の無いところではどちらかというと見切り売りや
戻り売りに押される場面も多く、先物の売りに崩されるケースが多かったので
すが、本日は底堅い動きとなりました。さすがに外国人が売り越し基調という
中では積極的な買いも見られないのですが、センチメントは少しばかり強気に
変化しつつあるようです。これから本格化する決算が好調なものが多く、主力
銘柄に上方修正をするようなものが出て来れば強気筋も増えて来るのではない
かと思います。

(投資情報室 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・見切り売り(みきりうり)
 上値が重いなどの理由で、これ以上の値上がりを期待できずに売ることをい
 う。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

◆個別銘柄◆ 

 M&A(企業の買収・合併)に絡む動きで紙・パルプ株が高く、好業績期待で電
機株の一角が堅調

北越紙 (3865) 735円 △100 円 
 王子製紙(3861)が同社と経営統合するべくTOB(株式公開買付)を実施
することが報じられ、TOB価格にさや寄せする形で買いが集まり、ストップ
高となりました。

コマツ (6301) 2,105円 ▼35 円 
 中国人民銀行(中央銀行)が、預金準備率の引き上げによる金融引き締めを
行うことが発表され、中国の景気への減速懸念が強まり、同社や新日鉄(5401)
など中国に比較的収益を依存している銘柄に売りが優勢となり、軟調となりま
した。

シャープ (6753) 1,836円 △77 円 
 大型液晶需要が緩やかに改善基調に入ったことなどを理由に、外資系証券が
投資判断を引き上げたことが材料となって買いが集まり、大幅高となりました。

ダイエー (8263) 1,839円 ▼110 円 :50株単位
 朝方は値を上げて始まりましたが、次第に売りが優勢となり、軟調となりま
した。丸紅(8002)が筆頭株主である産業再生機構から同社株を全株買い取る
方針と伝わり、経営再建の先行きへの不透明感を指摘する声もありました。

KDDI (9433) 748,000円 △20,000 円 :1株単位
 第1四半期の連結業績が好調だったことが伝わり、朝方から買いが優勢となっ
て堅調となりました。

ファーストリテイ (9983) 8,850円 ▼150 円 :100株単位
 朝方から売りが優勢となり、さえない動きとなりました。天候不順によって
個人消費の動向への不安が高まっているとの指摘もありました。

◆ランキング◆

詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、
「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測
であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は
予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的
として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的とした
ものではありません。

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2.きょうの「マネいち」
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「今月の銘柄」の参考利率

豪ドル3年債:5.48% (+0.04%)

◆きょうのはてな◆
Q6.外貨建て債ってなに??

A6.外貨(円以外)で発行される債券のことです。

「マネいち」などで取り扱っている米ドル建て世銀債や豪ドル建て世銀債など
はいずれも外貨建て債です。
現状では低金利の円建て債に比べて、相対的に高い金利が得られることで人気
があります。
また、外貨建て債を保有することで国内のインフレリスクに備えることも出来
ます。

※外貨建て債には為替リスクがあります。

詳しくは↓
http://www2.monex.co.jp/lounge/pdf/toranomaki/skn01_p05.pdf

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3.はじめてみよう!先物・オプション取引
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 第2回 −限月取引−

 限月取引とは

 日経平均先物取引は3月、6月、9月、12月(それぞれ「限月」といいます)の
第二金曜日の前日を取引最終日とするものが常に5種類、大阪証券取引所に上場
されています。ひとつの限月の先物が満期になると次の先物が上場になり、常
に5種類の日経平均先物が上場していることになります。

 それぞれ満期日が来ると、最終取引日の次の日(3月、6月、9月、12月の第二
金曜日)の日経平均株価に採用されている225銘柄の寄り付きの値段を基に計算
された特別清算指数(SQ=スペシャルクォーテーション)で「清算」=決済さ
れます。

限月取引変遷表 http://www2.monex.co.jp/j/fo/Gen.htm

 日経平均先物取引はそれぞれの満期日以外に通常の株式取引のように売買す
ることができます。株式取引の信用取引のように売ることからも買うことから
も新規に売買することができ、この場合に、買うことを「買建」、売ることを
「売建」と言い、その「建玉」を決済することを「転売」 (=「買建」してい
たもの=買っていたものを反対売買すること=売ること) と言い、逆に売って
いたもの (=「売建」していたもの) を反対売買すること (=買うこと) を
「買い戻し」と言います。

 つまり、満期日がそれぞれの「先物」で決まっていること、満期日にはSQ
値で清算されること、以外は日経平均と言う株を信用取引で売買しているのと
同じようなものと言えます。

 ただ、通常の「信用取引」は「お金を借りて株を買う」「株券を借りて株を
売る」ことですが、先物取引は実際の先物 (株券に当たるもの) を実際に売買
しているわけではなく、「買う」「売る」と言うことが先物をその価格で売り
買いする「契約」ということになり、転売、買戻しをしても「差金決済」が行
われるだけです。

 いわば、期限の決まっている10円刻みで動く日経平均という株を信用取引で
売買しているようなものです。期限が決まっているということで目先的な売買
が好まれる傾向にあり、また、株式市場の参加者も先物の動きに注目する人が
多いことから仕掛け的な売り買いが入ったり、いろいろな思惑で動くこともあ
ります。

※8月7日より当社にて取扱い開始となる「ミニ日経225」については、限月取引
や呼値(5円)など、お取扱いが異なりますので、ご注意ください。

 (投資情報室長 清水洋介)

 また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で
 mailto:feedback@monex.co.jp
 までお送りいただければ清水から回答いたします。

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4.「やさしいマネー講座」−第11回−
 〜ゼロ金利政策解除になりましたが…〜
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 7月14日の金融政策決定会合において、ついにゼロ金利政策の解除が決定さ
れましたね。(先週海の日のお休みだったので、1週遅れの話題ですみません
・・・)

 ようやく日本にも「金利のある世界」が戻ってくることになります。読者の
皆様の中でも現在20代〜30代前半という方は「金利のある世界」を体験した記
憶がないという方も多いのではないでしょうか。

 さて(事実上)金利がない世界にすっかり慣れてしまった私たちですが、金
利が戻ってくることがはっきりとした今、「頭の切り替え」と「心の準備」が
必要となっています。

 金利が上がることで期待できることは、まずは預貯金の利息が増えることで
す。これまでの超低金利だと100万円を1年定期(金利0.1%の場合)に預けて
も、満期時の受け取り利息は税引き後でわずか800円!とても「増えた」と思え
る金額ではありませんでした。このために、日本から金利がなくなっていく過
程において、年金生活者などの高齢者の方々は老後の生活設計が狂ってしまい、
大変な苦労をされたことと思います。
 もし前述の定期預金の金利が1%あれば満期時には8,000円の利息が受け取れ
ますので、大きな違いですよね。

 ゼロ金利解除前まで普通預金の利率は0.001%でしたが、早速先週は大手都市
銀行で利上げされ0.1%になりました。(ちなみに今週も0.1%です。)100倍に
跳ね上がっているのですが、100万円を入れておいて1年後の利息は8円から800
円になったというレベルですから、生活を潤す水準とはまだまだ言えません。

 一週間で普通預金金利が100倍にもなったのだから、定期預金金利も10%近く
になるのでしょうか?残念ながらそれほど簡単にはいきません。
 例えば1年定期(スーパー定期300万円未満 参考:Yahoo!ファイナンス 金
利情報 7月10日及び18日)ですが、先々週まで全国平均で0.091%だったのが、
ゼロ金利解除後に0.141%になっています。5年定期ですと0.297%だったのが
0.327%へ。それぞれ少しずつ上昇はしていますが、普通預金金利のような100
倍というわけにはいきません。
 0.001%という絶対金利水準が限りなくゼロに近かったがために「100倍」と
いう倍率になっただけということです。

 金利が急激に上がるということは経済にとってマイナス面も大きいことから、
日銀としても徐々に様子を見ながら調整していこうという姿勢ですから、それ
ほど簡単に預金金利が跳ね上がることを期待するのは難しいでしょう。

 ところで最近、さまざまな金融機関で「金利1.5% 5年物」といったような
キャンペーンを見かけませんか?ゼロ金利解除後の5年スーパー定期全国平均金
利0.327%と比べても4倍以上の金利です!ゼロ金利解除後、金利が上昇したと
いっても5年間預けて0.327%では今ひとつ魅力は感じません。でも1.5%あれば
・・・と金利のない世界にずっといる私たちには魅力的に写ります。でも本当
に魅力はありますか?
 こうした商品は「5年」という長期間とよく見るとキャンペーンの文字の下に
小さな文字で書かれている「詳細・注意」がポイントなのです。

 金利が少しずつでも上昇していく局面で、5年後において果たして1.5%とい
う金利が魅力的なのか、ということがまず一点。世の中の金利がそのとき3%に
なっていれば全く魅力がないどころか、せっかく3%で運用できるのに機会喪失
したことになります。こうした商品は中途解約を認めていないものが大半です。
 そして、もう一点は5年後に金融機関側の都合で満期を先延ばしされてしまう
可能性があるということです。これが小さな字で書かれている「詳細」の部分
です。もうすぐ満期になる、世の中の金利は上がっているので他に乗り換えよ
う、と思っていても金融機関の都合でもう5年満期を延ばします、と言われる可
能性があり、それを拒否することもできないのです。
 同様に金融機関の都合で、途中で止めます、といわれるタイプの商品もあり
ます。段階的に金利が上がっていくように設計された商品で、金利が上がって
いくことを期待していたのに絵に描いた餅で終わってしまうような商品。

 一見魅力的に見える金融商品の場合は、特に注意して小さな文字で表記され
ている「詳細な情報」も読むように心がけるようにしましょう。将来の金利の
動きによっては大きなリスクを抱えてしまうこともあります。金利が上昇して
いく局面で期待ができる金融商品は何か、金利が高い時点(例えば今のアメリ
カです!)において魅力的な商品は何であるか、常に金利の動きを意識しなが
ら金融商品を選んでいかないと思わぬ損をすることになります。

 これまで事実上金利がなかったものですから、そうした見方をする必要はな
かったかもしれませんが、これからはその点で「頭を切り替える」必要があり、
そのために投資について学ぶという「心の準備」が必要だということです。

 金利が上がることによるマイナス面については次週に取り上げます。

★廣澤 知子
株式会社マネックス・ユニバーシティ 取締役副社長
http://www.monexuniv.co.jp/
ファイナンシャル・プランナー(CFPR) 、1級ファイナンシャル・プランニン
グ技能士。
著書「金利をやさしく教えてくれる本」発売中。
http://www.monexuniv.co.jp/book/#kinri

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5.株式市場アウトルック(提供:フィスコ)
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 四半期決算受けて再評価の流れに期待、新興市場は細心の注意?

 米国株高受けて週初の下落部分を吸収

 先週の日経平均は乱高下となった。連休明け18日は400円超の下げとなり、終
値ベースで6月15日以来の14500円割れとなった。17日の米国市場は反発してい
たものの、NYダウはそれまで連日100ドルを超える下落となっていたこと、非
公式の外資系動向も2800万株近い大幅売り越しであったことなどが嫌気された。
また、中小型株の指標とされているソフトバンクが2000円を割り込んだことで、
中小型株が総崩れとなった。この流れにより、18日の日経平均の下落率2.75%、
TOPIXの3.05%に対して、マザーズ、ヘラクレス指数はともに9%を超える
暴落を余儀なくされている。この日の大幅な下げにより日経平均は再び6月半ば
の14000円割れ寸前レベルを意識させる状況となった。

 しかし、下値では機関投資家とみられる買いが入っているもようで、その後
は主力大型株中心に底堅い値動きをみせている。そして20日には、19日の米国
市場がバーナンキFRB議長発言を好感して主要な株価指数が軒並み大幅高と
なった流れを受けて、日経平均も大幅上昇。結果、週初の急落部分を完全に吸
収する格好となり、東証1部の値上がり銘柄数も過去最多を記録している。ただ、
売買高は週初こそ20億株を超えたもののその後は減少傾向にあり、週末に至っ
ては13.4億株と5月1日のGウィーク時以来の低水準となっている。そのほか、18
日に取引が開始されたミニ日経平均先物だが、連日2万枚を超える売買高をみせ
ており、好スタートを切ったといえよう。

 20日の大幅上昇によって日経平均は2番底形成へとの期待が強まっている。た
だし、この上昇も多くの銘柄は週初の急落部分を吸収するのにとどまり、上振
れする動きにはつながっていない。週初の急落で需給が改善されたとみる向き
もあるが、信用期日に絡んだ需給調整の重しは今週も続くと考えられる。また、
米国市場では四半期業績が本格化しているが、バーナンキ発言を好感した翌日
にはインテルの決算が嫌気されるなど、決算内容に振り回される状況である。
さらに今週は日本でも四半期決算発表が本格化してくるため、必然的に様子見
姿勢が強まる可能性はありそうだ。そのため、本格的な上昇相場に向かうには
今しばらく時間を要することになるとみている。

 ただ、決算発表を機に再評価の流れが強まる可能性もあり、下値を意識する
というよりは、じり高基調に期待している。06/3期決算発表時には期待感から
思惑的な動きが先行し、07/3期予想は保守的との見方が強かったものの、決算
発表を機に材料出尽くしとなる動きが優勢となった。今回も、これまでの下げ
に対する警戒感から、積極的には先回り買いのポジションを取れない状況であ
る。先週、四半期決算を発表したHOYAに関して言えば、業績内容は市場予
想と同じか若しくは予想を上回るポジティブな内容であった。発表直後は一旦
下げに転じ年初来安値を更新していたが、その後は見直し買いの流れが強まり、
結局週末までに500円近いリバウンドをみせている。

 全体の地合い悪化によって、好決算ながらも直ぐさま反応できない状況であ
る。それだけ市場心理が弱気に傾いている面もあると考えられる。しかし、株
価水準は既に割安圏に位置している銘柄が多く、今後四半期決算を発表する企
業も、先週のHOYAの様に再評価の流れが強まる可能性はある。そうなると、
「前期決算・今期見通し発表後=出尽くし」から、「四半期発表後=再評価」
への流れが広がりをみせる動きはあると考えられる。

 なお、今週の決算発表では、24日(月)花王、JSR、テルモ、 25日(火)
ビクター、シャープ、日立ハイテク、日野自、日産自、アイフル、新生銀、 
26日(水)ホンダ、野村HD、大和証G、NRI、プロミス、アドバンテスト、
エプソン、ダイハツ、 27日(木)ニコン、ソニー、キヤノン、NEC、リコ
ー、JFE、デンソー、JUKI、コマツ、沖電気、 28日(金)伊藤忠、東
ガス、大ガス、富士写、メルシャン、マツダ、三菱電、などが予定されている。
また、米国では現地時間24日 テキサス・インスツルメンツ、ベルサウス、ア
メックス、25日 3M、アマゾン、コーニング、ロッキード、サン・マイクロ、
ザイリンクス、26日 ボーイング、GM、LSIロジック、シマンテック、27
日 ダウ・ケミカル、エクソンなどが予定されている。

 経済指標では、26日に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、28日に米4
−6月期のGDP(速報値)、米4−6月期雇用コスト指数、7月のミシガン
大消費者信頼感指数がある。米国では景気減速懸念が警戒されてきている状況
であり、経済指標の動向にも注意する必要がありそうだ。また、レバノンなど
の地政学リスクの影響も意識しておく必要はあろう。

 テクニカル面では、日経平均は一目均衡表の先行スパン(雲)下限が下降し
ている状況であり、この雲が上値抵抗線として意識されている。また、週足ベ
ースでは週初に6月半ば以降サポートとして機能していた雲上限を割り込んだ
ものの、その後のリバウンドで雲上限に張り付いている状態。遅行線は過去の
実線を上から下に割り込む 下方転換が続いている状況である。ただ、週足ベ
ースの雲上限は上昇基調にあるため、先週の14890円レベルから今週は15100円
レベルに上昇する。そのため、上方転換できなくても、雲上限に張り付く動き
となれば15000円突破は可能となる。一方、新興市場は苦戦が続きそうである。
確かに需給整理の動きは進捗している。しかし、ライブドア・ショック以降、
村上ファンド問題、会計問題と不安材料が相次ぐ中、このところ大幅な業績下
方修正が目立っていることが懸念される。特に、赤字転落となる企業が続いて
いるため、新興市場全体への信用不安につながってきている。業績に裏付けの
ある銘柄などをピンポイントで物色する以外は、単に値ごろ感からのリバウン
ド狙いには細心の注意を図る必要がありそうだ。

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6.投資信託基準価額
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 7月24日     <かぶせん、再び>

 5年前、大袈裟ですが21世紀の新春企画として株川柳・通称「かぶせん」
を当社では募集していました。多数の御応募を頂き、ソネットさんと協力しな
がら、サンプラザ中野さんにも審査委員を務めて頂き、当社なりに盛り上がっ
ておりました。好評につき秋口まで行っていたのですが、その後なんとなく停
止しておりましたが、今般、川柳人気の上昇に乗じて、再度「かぶせん」企画
を実行することとなりました。今回は人気川柳作家のやすみりえさんを審査員
長にお迎えし、更にパワーアップして開催します。かつての作品ですと、私個
人的に好きだった作品だと以下のようなものがあります。

 「高値買い 亭主まじめで ホッとする」 by 夢子

 「買い増すぞ証券レディーを落とすまで」 by 恋の赤字貧乏大作戦

 「真夜中に パソでニヤニヤ 怪しまれ」 by マネックスナイター、

 楽しくてウィットに富んだ作品をお待ちしております!

 詳しくはこちらを御覧下さい。
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news606b.htm

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    ☆明日7月25日(火)開催 マネックス ラウンジ@銀座☆
        「株式投資に活かす日経新聞の読み方」
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  7月25日(火) 12:00〜13:00
  「株式投資に活かす日経新聞の読み方」

  講師:ファイナンシャル・プランニング・コーチ 横田 敬子
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