マネックスメール 2006年7月28日(金)

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マネックスメール 2006年7月28日(金)

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 マネックスメール<第1716号 2006年7月28日(金)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.きょうの「マネいち」
 3.資産設計への道 〜その228 デイトレーダーの大学教授  内藤 忍 4.チャートの世界 −第55回−
 5.だから投資は面白い!
 6.投資信託基準価額
 7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
米国市場のもたつきを尻目に好業績銘柄を物色する動きで大幅高

日経平均            15,342.87 (△163.09)
日経225先物         15,320 (△140 )
TOPIX            1,559.41 (△ 17.60)
単純平均             451.57 (△ 5.06)
東証二部指数           4,047.38 (△ 27.63)
日経ジャスダック平均       2,171.76 (△ 15.12)
東証マザーズ指数         1,144.32 (△ 23.94)
東証一部
値上がり銘柄数         1,142銘柄
値下がり銘柄数          450銘柄
変わらず             99銘柄
比較できず            2銘柄
騰落レシオ           76.95%  ▼ 3.43%
売買高            16億9113万株(概算)
売買代金        2兆1932億4800万円(概算)
時価総額          494兆1847億円(概算)
為替(15時)          115.44円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場はもたついた展開となったのですが、寄り付き前の外国人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)が大幅買い越しとなったことや朝方発表になったCPI(消費者物価指数)もほぼ予想通りということで堅調となりました。寄り付きはおとなしい始まりとなり、上値の重さを確認すると目先的な利食い売りや見切り売りもあって軟調となる場面もありました。それでも昨日引け後に発表になったソニー(6758)の決算のように好調な決算を発表する銘柄も多く、昨日同様に前場の引け際には先物にまとまった買いも入り大幅高となりました。

 昼の市場外取引は比較的金額も大きく、やや買い越しであったと言うことで後場に入ってからは先物主導で一段高となりました。シャープ(6753)や松下(6752)に加え、ソニー(6758)が好決算を発表したことで、ブランド価値のあるものは価格競争力も強いことが証明されたような格好で、今後の決算も期待されることから好業績銘柄を物色する展開となりました。週末ということで目先筋を中心に利食い売りなども多く上値も重くなったのですが、堅調な地合いは最後まで続き大幅高で終了しました。

 小型銘柄もここまで来るとさすがに高いものが多く、東証マザーズ指数は大幅高となりました。日経ジャスダック平均や二部株指数も高くほぼ全面高となりました。先物には昨日同様前場の引け間際にまとまった買いもあって、思惑を呼んでいましたが、その後は断続的に買いが入るものの大きく相場を押し上げるような動きにもなりませんでした。買戻しやヘッジの買いが一巡したあとは目先的なディーリングが主体となっていたのではないかと思います。

 好業績を発表する動きに素直に反応する展開となっています。これまで業績に対して疑心暗鬼であまり期待していなかった分「サプライズ」があるのかもしれません。今後も決算発表は続々と出てきますが、総じて「思っていたよりはいい」ということで引き続き好決算を素直に好感する動きが続くのではないかと思います。

(投資情報室 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・消費者物価指数(しょうひしゃぶっかしすう)
 日常的に購入する商品とサービスの小売段階での値段の動きを表す指数で毎 月12日を含む週の水〜金までのいずれか1日を選んで580の指数採用品目の値 段を調査し、毎月総務省統計局から発表されているものです。基準となる年 は5年毎に見直されます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

◆個別銘柄◆ 

 指数が大幅高のなかで医薬品株や陸運株が軟調

ソニー (6758) 5,230円 △210 円 :100株単位
 液晶テレビなど電機部門の業績が改善して第1四半期の連結業績が好調と伝わり、朝方から買いが集まって堅調となりました。

住友チタニ (5726) 17,400円 △2,000 円 :100株単位
 第1四半期の連結業績が好調と伝わり、通期の業績と配当予想を上方修正したことなどが好感されて買いが集まり、ストップ高となりました。

武 田 (4502) 7,580円 ▼70 円 :100株単位
 最近は相場が不安定な中でディフェンシブ銘柄として買いが入っていましたが、本日は好業績のハイテク銘柄に物色の矛先が向かったこともあり、売りが優勢となって軟調となりました。

新日鉄 (5401) 453円 △8 円 
 朝方から買いが集まり、堅調となりました。特に目立った材料は見られなかったのですが、業界再編への思惑からの買いが続いていると見られます。
丸 紅 (8002) 588円 △23 円 
 ダイエー(8263)株式を産業再生機構から譲り受けると報じられ、取得への不透明感が払拭されたことで買いが集まり、大幅高となりました。

ヤマトHD (9064) 1,846円 ▼82 円 
 2006年中間期の業績予想を下方修正したことが伝わり、収益縮小への懸念もあって売りが優勢となり、大幅安となりました。

◆ランキング◆

詳細は
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※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、 「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.きょうの「マネいち」
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
7月の「マネいち」は以下のように発行条件が決定いたしました。
たくさんのお申込み、ありがとうございました!!

【豪ドル3年債】
利率/税引前      :5.60%
発行日        :2006年8月9日
償還日        :2009年8月10日
約定為替レート    :88.28円/豪ドル

◆きょうのはてな◆
Q10.次回の「マネいち」のスケジュールはいつ分かるの??

A10.開催日程は毎月第一営業日に、通貨および期間は開始日前日に発表となります。

いずれも詳細は、銘柄一覧のページでご確認いただけます。
次回の「マネいち」もどうぞ楽しみに!

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.資産設計への道 
  〜その228 デイトレーダーの大学教授  内藤 忍
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
=============<資産設計情報>==============今週末は福岡と名古屋に勉強会開催で伺います。現地の方から美味しいお店の情報をたくさん頂きました。8月20日には金沢でセミナーを開催します。たくさんの方の御参加お待ちしています。
http://www2.monex.co.jp/lounge/benkyo/unyo.html
金沢でもセミナーの合間に地元の美味しいお店を探してみたいと思っています。
−−−−−−−−−−<資産設計への道〜その228>−−−−−−−−−−−−

 デイトレーダーの大学教授

 日本にも投資の世界で自ら行動する新しいタイプの大学教授が出現したことに拍手を送りたくなりました。個人投資家として行動しながら大学でファイナンスを教える小幡氏です。著作「ネット株の心理学」には個人投資家としての経験を明晰な頭脳で整理した切れのある理論が展開されています。

「ネット株の心理学」(小幡績著)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4839920796/250-6339108-5833859?v=glance&n

 多くの投資本は投資を実際にやっていない人が理論的に書いているか、投資経験のある人が自分の体験談(時には単なる自慢話)を書いているだけのものがほとんどです。残念ながらどちらも実際に自分が投資をする時には役に立ちません。

 小幡氏の書いている内容は実際に投資家として相場に関わり、それを研究者としての視点から分析している点で多くの情報を含む貴重なものです。しかしその内容は私が日頃考えていることと正反対の内容。様々な疑問が浮かんできます。

●長期投資はリスクが高い?
 デイトレードなら株式を保有している時間が短く、市場が閉まっている夜間や週末にポジションを持ち越さない。だからデイトレードはリスクが低く、長期で投資するとリスクが高いと言います。

 しかしリスクが低いと言っても、デイトレードではゼロサムゲーム(参加者全員のリターンの合計はゼロ)です。どこで買ってどこで売るかを研究し、他の市場参加者を出し抜く方法を見つけ出さないとリスクは低くてもリターンにはつながりません。

●業績の良い会社は儲からない?
 次にトヨタ自動車の例を出しながら、業績が良いという事実があってもそれが市場参加者に知られなければ株価は上昇しないとしています。確かに業績とは関係なく上昇下落をする銘柄はたくさんあります。業績と株価の連動にはタイムラグがあるからだと思います。

 業績が良いという事実ではなく、業績が良いということを市場参加者の多くが認知することが株価の上昇につながるのは事実です。一方で実際に企業分析からリターンを上げている投資家も存在します。業績と株価の関係はもう少し研究する必要がありそうです。

●株式投資はマーケティング?
 小幡氏は株式投資はマーケティングである、と結論つけています。つまり保有している株を誰により高い価格で売却するかを考えることがリターンを実現するために大切なことなのだと説いているのです。そして将来誰に売れば高く売れるかを考えて、そこから買う銘柄を考えていくアプローチを提案しています。

 確かにそのようなシナリオに基づく投資によってリターンを実現できる場合もあるかもしれません。しかし実際にシナリオ通りに他の投資家を出し抜くことは簡単に出来るとは思えないのです。

●株式市場はセロサムゲーム?
 私自身はデイトレードをしたことがありませんし、社内規制上できない立場にもあります(会社のルールで反対売買は1ヵ月後にならないとできないのです)。
ですから小幡氏の書いているような手法で取引した経験はありません。一方でデイトレードでコンスタントに利益を積上げている人がいるのも事実です。
 小幡氏は株式市場はゼロサムゲーム(参加者の利益の和はゼロ)という想定で話をしています。確かに短期のトレーディングではそうですが、資産設計で提案しているような長期分散投資は市場平均が中長期的に右肩上がりであることを前提にしています。市場平均からリターンを狙うβ(ベータ)戦略です。
「資産設計塾 実践編」
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4426774047/250-3090158-5867419?v=glance&n

 人口減少、成長率の低下といった経済のパイの飽和から、日本の株価の上昇に悲観的な見方もあります。しかし、今後も新技術の登場、新しい価値の出現によって経済のフロンティアは広がり株価に反映すると見ています。逆に言えばこのような中長期の株価上昇が期待できない市場では長期投資は行うべきではないのです。

●時間は無限?
 そしてもう一つ考えなければいけないのは時間のコストです。デイトレードのように立会い時間中にネット証券のスクリーンを見ながら取引を続ける方法は、仕事をしている社会人には現実的には不可能です。

 一方年に4回のモニタリングと年に1回のリバランスで行う「資産設計」なら年間10時間程度で続けることができ、日々の値動きに一喜一憂する必要はなくなります。人生の時間が有限だとすれば投資にはなるべく時間をかけない方が良いと思うのです。

 小幡氏の本には、ご自身の投資実績については残念ながら記載がありません。まだお会いしたことはありませんが、行動心理学を活用した投資のリターンはどうなるのか?機会があれば是非聞かせていただこうと思っています。

今回の話のまとめ---------
●自分で実際に投資経験のある専門家の話は説得力がある
●行動心理学的なアプローチは投資の世界では重要である
●人の半歩先を歩けばリターンを実現できる

ではまた来週・・・。

内藤 忍
株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長
http://mail.monex.jp/?4_28401_134617_15

資産設計について聞いてみたいことがある方はメール件名「内藤」宛で
feedback@monex.co.jp まで(コラムで紹介させていただく場合があります)
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.チャートの世界 −第55回−
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
 −実践編:「DMI」−

 図表一覧
⇒ http://www2.monex.co.jp/j/chart/JDmi.htm

 今回はDMI(ディレクショナル・ムーブメント・インデックス)を取り上げました。計算等も若干複雑であまりなじみもないのかもしれませんが、これもまた使いようによってはっきりとシグナルが出るだけに使い易いのではないかと思います。

 図1.は先週も使用した日経平均のチャートです。ここではDMIの一番簡単な見方で売り買いのシグナルを見てみましょう。
 図の赤い線と青い線が交わるところがシグナルで赤が青を下から上に抜ければ「買い」、上から下に抜ければ「売り」とします。
 このシグナルもやはり移動平均を利用しているため、どうしても遅れがちとなります。つまり図のAのように、高値をつけるところで買いシグナルとなったり、Bの売りシグナルはぴたりと決まったのですがその後の買いシグナルのCまで持ち続けるとほとんど儲からず途中の安いところで買い戻したのが正解となりました。同じようにCの買いシグナルもその後すぐに急騰し、いいところで買えているのですが、売りシグナルのDまで待って売った場合には損が出てしまいます。
 同じような場面がいくつか散見されますが反対売買を青い線と赤い線が大きく放れたところとすると(図の桃色の矢印)タイミングはいいのです。あとからチャートを見ると「放れたところ」というのがすぐにわかりますが、どの時点で反対売買すればいいかは青い線と赤い線の差が縮まり始めたときとすればいいのかもしれません。
 また、ADX(薄紫色の線)を利用してADXの方向が(トレンドが)変われば反対売買するというようなやり方なども考えられます。

 図2.は比較的大きなトレンドが出ているので、ちょっとした「ダマシ」はあるもののしっかりと儲かっています。図1.の時と同じように赤い線(+DI)と青い線(−DI)の差が大きくなったところで反対売買すると上手く行くことは行くのですがこの図の一番右の大きな上昇を取り損なってしまうことになります。「大相場」というのも終わって見ないと分からないので、致し方ないのですが、もう一工夫必要なのかもしれません。

 図3.は逆に保ち合い相場の中でのDMIの検証です。ここでは先ほどの図2.の例とは逆に赤い線と青い線の差が大きくなったところで、反対売買と言う手法が上手く機能しています。またこの図の中では比較的大きなトレンドとなった図のAのところでも赤い線が青い線を上に抜けたところで買い、差が大きくなったところで反対売買すれば、しっかりと値幅を取ることが出来ました。
 図4.も大きなトレンドとなっていますが、ここでも大きなトレンドが出る時にはしっかりと取れる、と言うことが分かります。ただ、トレンドを測る指標であるべきADX(図の紫色の線)はどうしても遅れがちで、トレンドが出切ってからトレンドが出たことを確認するような恰好となっており、ADXの使用に関しては工夫が必要ではないかと思います。

 こういうはっきりとシグナルが出る指標にありがちなのですが、「仕掛け」はいいところでシグナルが出て手仕舞いのシグナルが難しいというようなケースが多いようです。もう一工夫するとか、あるいは一部の資金をこの手法でトレードする、あるいは他の指標との併用を考えても良いのではないかと思います。

 (マネックス証券 投資情報室長 清水洋介)

 「チャートの世界」のバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/forum/archives/b_shimizu/index.html

 また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で
 mailto:feedback@monex.co.jp
 までお送りいただければ清水から回答いたします。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.だから投資は面白い!
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
 −第20回 ケースを学ぶ 〜こんなとき、あなたはどう判断するか〜−

 <ダイエー(8263)編>

 図表
 ⇒ http://www2.monex.co.jp/j/chart/8263.htm

 今週からダイエーの投資判断について取り上げてまいりますが、投資判断の材料となると思われる、この十数年に至るまでの事業運営をチェックしてみたいと思います。

 明治、大正の時代まで遡りませんが、ダイエーは1957年(昭和32年)、日本が終戦後の混乱を経て高度経済成長期に入っていく時期に設立されました。 設立当初に店舗名として使用されていた「主婦の店ダイエー」の通り、経済成長を陰から支える主婦の味方となるべく、食料品を中心に“安さ”を第一に考えた事業展開を目指していきます。
 そして、大阪で産声をあげた「主婦の店−」は徐々に主婦を味方につけて、兵庫、福岡、首都圏、四国と急速に店舗網を拡大していくのです。

 ダイエーはどうしてそこまでの拡大を成し遂げることができたのか−−−。“安さ”を維持するべく、商品をより安く仕入れることにトコトンこだわったからではないでしょうか。

    店舗網を拡大する   → 商品販売力が強くなる
                     ↓
  安く仕入れることができる ← 価格交渉力が強くなる
        ↓
  「良い品をどんどん安く」できる …

 商品販売力が強くなることで、仕入れ価格の交渉では優位に立つことができ、そしてより安く仕入れることができるようになるのです。そのために、兎に角店舗網を拡大することにこだわったのです。
 しかし、その資金はどうして調達できたのでしょうか。
 ダイエーが大阪証券取引所第1部に上場したのが1971年(昭和46年)。設立は1957年(昭和32)年ですから、約14年間は株式市場から資金を調達することはできなかった訳です。
 そのため、新店舗を新築するための資金は、主に銀行からの借入に依存することとなります。最近でこそ法人向けに無担保でも融資を受けられるようなサービスも出てきましたが、当時は不動産などが担保として存在しないと、多額の融資をなかなか認められない時代でした。
 ただ、大型のショッピングセンターが珍しかった時代です。郊外には今以上に土地があった訳です。それらの土地を安く手に入れて店舗を建設し、近隣の活性化により高騰した地価で算出されたその店舗の不動産を担保に、再び資金を調達していくのです。
 このような手法で、ダイエーは全国各地に店舗を新設し、1972年(昭和47年)には、いよいよ東証1部への上場を果たします。そして−−−。

 次回は、その後のダイエーについて取り上げるとともに、事業拡大に多大なる貢献をした、創業者の存在について考えていきたいと思います。

(マネックス証券 投資情報室)

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-6.投資信託基準価額
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-詳しくは
→ http://www.monex.co.jp/FundGuide/0/syohin/tousin/syohnitirhyouji/guest
※マネックス証券の全取扱いファンドが騰落率順に表示できます。
※外国投信を売買する際の適用為替レートは、ログイン後「投資信託」トップ 画面の「適用為替レート」でご確認いただけます。

■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             開催間近 8月4日(金)
    内藤忍のマネー運用を学ぶ@マネックス・ユニバーシティ
「10万円から始める日本一やさしいお金のふやし方講座」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

これからマネー運用をはじめよう、という投資の超初心者の方むけの  講座です。投資をはじめる前に押さえておくべきポイントを、日本一  やさしく解説します。

8月4日(金) 18:30開場 19:00開演 21:00終了
        大手町サンケイプラザ 4F

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
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 7月28日     <チャレンジャー>

 昨日のつぶやきにも書いたように、チャレンジャー・挑戦する心が私は好きです。と云うか尊敬しています。朔太郎は、確か昭和詩抄の前書きだったと思いますが、いい詩を書こうとすることよりも、詩的な人生を送ることが肝要であると云っていました。安吾も色々な文章の中で、特に日本文化私観の中などで、装飾による美しさよりも、必然的に生まれた機能美の方が美しいと云っていました。

 チャレンジはアクセサリーではなくて、必然であり、体の真芯からの叫びであり、飾る余裕もない闘いであるべきです。私は小さい頃から、チャレンジャーでした。しかし歳と共にリスクを回避しがちになっていきます。それは自然な流れではありますが、同時に、流されてはいけないと思います。これからもチャレンジャーであろうとするのではなく、ただ事実として、チャレンジャーでありたいと希っています。

■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             8月21日(月)
   マネックス証券、さくらインターネット主催「企業研究会」

さくらインターネット 代表取締役社長 兼 最高経営責任者 笹田 亮氏       VS マネックス証券 代表取締役CEO 松本大
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8月21日(月) 18:30開場 19:00開演 21:00終了
丸の内ビルディング 8F コンファレンススクエア Room4
 
 詳しい内容とお申込みはこちらから
 ≫≫ http://www2.monex.co.jp/lounge/benkyo/kigyo060821.html

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テレビ東京で平日の朝8時45分から放送されている「株式ワイド オープニングベル」に、投資情報室長 清水洋介 が毎週月曜日出演しています。是非、ご覧ください。
http://www.tv-tokyo.co.jp/biz/
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創刊号からのマネックスメールバックナンバー(マネログ)はこちらから→ http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html

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