マネックスメール 2006年8月4日(金)

1999年から発行しているマネックス証券の人気メルマガ「マネックスメール」を、ウェブ上で再読できます。

マネックスメール 2006年8月4日(金)

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 マネックスメール<第1721号 2006年8月4日(金)夕方発行>
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   個人では投資困難な中国A株にも、株価連動証券を通じて分散投資     『チャイナ フォーカス(愛称)』

  ※お申込みに際しては投資信託説明書(目論見書)を必ずご確認下さい。              
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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.資産設計への道 〜その229 公平なサービスとは?  内藤 忍
 3.チャートの世界 −第56回−
 4.だから投資は面白い!
 5.投資信託基準価額
 6.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

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    聞いたけど、アメリカ市場の動向ってどうやって知るの?

  B:マネックスのウェブページ内の投資情報からでも分かるよ。
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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
週末ということもあって盛り上がりに欠け方向感のない展開

日経平均            15,499.18 (△28.81)
日経225先物         15,500 (▼10 )
TOPIX            1,571.70 (△ 2.17)
単純平均             454.85 (△ 0.04)
東証二部指数           4,159.83 (△ 4.16)
日経ジャスダック平均       2,219.67 (△ 4.62)
東証マザーズ指数         1,289.81 (△ 7.96)
東証一部
値上がり銘柄数          786銘柄
値下がり銘柄数          745銘柄
変わらず             162銘柄
比較できず            3銘柄
騰落レシオ           88.26%  ▼ 1.26%
売買高            13億5156万株(概算)
売買代金        1兆7040億3000万円(概算)
時価総額          499兆4835億円(概算)
為替(15時)          115.15円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場が堅調となったことや寄り付き前の外国人売買動向が買い越しと伝えられたことから、買い先行の始まりとなりました。それでもここのところしっかりとした相場となっていたことや米国市場で雇用統計の発表を控えていることなどから積極的な買いが手控えられ、週末のヘッジ売りやポジション調整の売りがかさんで上値の重い展開となりました。前場はかろうじて小幅高となりましたが、軟調となる指数もあって、相場全体には方向感のない展開でした。
 後場に入ってからももたついた相場が続きました。昼の市場外取引は売り買いの偏りもないと伝えられて相場への影響も限定的となりました。散発的に好調な業績を発表した銘柄が買われ、ここまでもたついた展開となっていた、売られ過ぎと見られた銘柄が買い直されるだけ、といった感じで小動きに終始、結局前日同様にほぼ横ばいとなりました。出来高も売買代金も少なく、夏枯れ相場といった様相です。

 小型銘柄は朝方こそ堅調となっていたのですが、ここのところの戻り相場の反動もあって軟調となりました。目先筋の利食い売りや見切り売りを見て戻り売りに押される、といったような展開でした。先物へのまとまった売り買いも散発的には出てくるのですが追随する動きもほとんどなく、方向感のない盛り上がりに欠ける展開となりました。

 米国市場動向や外国人売買動向に振らされる展開が続いています。好調な業績を発表した銘柄は引き続きしっかりとした動きとなっています。値動きの悪い銘柄から良い銘柄への乗り換えも少しは見られていますが、こうした動きが本格的になって来るとあく抜け感も出て積極的な買いも見られるようになってくるのかもしれません。

(投資情報室 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・戻り(もどり)
 相場が下落している局面での、一時的な上げのことをいう。この局面で売る ことを、「戻り売り」という。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

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◆個別銘柄◆ 

 証券株、海運株が高く非鉄金属株が安い

北越紙 (3865) 846円 △16 円 
 日本製紙グループ(3893)が同社株を大量に取得したことが報じられ、王子
製紙(3861)によるTOB(株式公開買付)へのいろいろな思惑もあって買い
が集まり、堅調となりました。

三菱マ (5711) 477円 ▼9 円 
 海外の商品価格が軟調となったことで、同社など非鉄金属株は利益確定売り
などに押され、軟調となりました。

住友不 (8830) 3,040円 △60 円 
 第1四半期の連結営業利益が大幅増益となったことが伝わり、朝方から買い
が集まって堅調となりましたが、大幅増益の要因が一時的なものということも
あって、積極的に上値を買い上がる動きとはなりませんでした。

バンナムHD (7832) 1,645円 ▼19 円 :100株単位
 独ツァプフ社へのTOB(株式公開買付)が不成立となったことが報じられ
ましたが、成立への期待がそれほど大きくなかったこともあって市場の反応は
冷静で、引けは小幅安となりました。

商船三井 (9104) 755円 △19 円 
 既に発表された第1四半期の連結業績は経常減益となりましたが、値ごろ感
もあって買いが入り、大幅高となりました。

綜合警備 (2331) 2,000円 ▼60 円 :100株単位
 第1四半期の連結業績は好調と伝えられましたが、期待したほどの増収でも
ないことで外資系証券が投資判断を3段階評価の真ん中に引き下げ、さえない
動きとなりました。

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詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、
「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測
であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は
予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的
として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的とした
ものではありません。

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2.資産設計への道 
  〜その229 公平なサービスとは?  内藤 忍
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

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東京と横浜で「楽しく生きるための“セカンドライフ資産運用”塾」を開催し
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−−−−−−−−−−<資産設計への道〜その229>−−−−−−−−−−−−

 公平なサービスとは?

 顧客層を絞りこんだマーケティングが金融業界でも広がっています。いわゆ
るお得意様を優遇してお客様を囲い込んでいこうという戦略です。例えば銀行
では取引の度合いに応じた優遇サービスなどが当たり前になってきています。

 そんな金融機関の大口割引サービスの中で最近注目しているのはスタンダー
ドチャータード銀行の野心的な為替手数料体系です。

●為替手数料がかからない銀行
 マネックス・ユニバーシティのあるビルから数分のところにスタンダードチャ
ータード銀行はあります。英国系の銀行で香港ドル紙幣の発行銀行としても有
名なグローバルに事業を展開している大手金融機関です。先日丸の内の店内を
見学させていただく機会がありました。ホテルのような接客を目指しているだ
けあって、普通の銀行とはまったく雰囲気が異なります。専任の担当者が対応
をしてくれるそうです。

この銀行のウリは預り資産が一定以上になると為替手数料がかからないところ
にあります。
http://www.standardchartered.co.jp/japanese/cb/pb/index.html
 外貨取引は為替手数料を考えることが重要です。通常メガバンクの外貨預金
の場合、買いと売りで米ドルでも2円かかる手数料が無料になるのは大きなアド
バンテージです。南アフリカランド預金の為替手数料まで無料になっているの
は驚きです。

 スタンダード・チャータード銀行のサービスは明確に優遇条件が示されてい
ます。まとまった金額で取引する人には検討の価値があるサービスですが、預
け入れ金額によっては為替手数料がかかってしまい割高になってしまう場合も
あります。

●ネット証券もやっている大口割引
 このような大口割引は実はネット証券でも行われています。

例えば投資信託の販売手数料は金額に応じて料率が下がっていくようにしてい
るものがあります。たくさん買えば手数料を割り引いている大口優遇です。
http://www.monex.co.jp/FundGuide/00000000/guest/G605/trt/hiyo.htm

 一部の顧客層を優遇するサービスには感情的な反発を感じる方もいるかもし
れません。しかし考えてみれば買い物をするときにたくさん買うと割引になる
サービス、例えばお徳用パックや3つ買ったら1つおまけといったサービスは小
売業では当たり前になっています。コストに応じたサービスという意味では合
理的な考え方でもあるのです。

●大切なのは透明性、明確さ
 割引ではなく特別なサービスで囲い込もうとする方法もあります。例えば飲
食店で常連さんや有名人だけに裏メニューのような特別な料理を提供している
のを見ることがあります。しかしこれは当人以外はあまり気分の良いものでは
ありません。大口割引と同じ一種の顧客優遇ですが、明記されていない曖昧な
サービスが一般客からすると閉鎖的な世界に感じられてしまうからです。

 金融機関にも同じように基準が曖昧な優遇サービスがあります。例えばIPO
(新規公開株式)についてはネット証券では抽選による方法が一般的ですが、
対面型の証券会社では曖昧なプロセスでの割当が行われる場合もあるようです。

 ルールが明確に決められていない、あるいは決められていても公表されてい
ない取引というのは特に金融商品であれば釈然としません。

●公平なサービスとは?
 特定の顧客層をターゲットにしたマーケティングは、何が公平なのかという
素朴な問題提起をします。割引される人とされない人には不公平感は無いのか
という疑問です。

 私が以前所属していたマネックス証券は個人投資家も機関投資家と同じよう
に取引できる公平な証券会社を作ろうという理念で設立されました。株式手数
料の引き下げ、機関投資家しかアクセスできなかったオルタナティブ投資商品
などの提供、と理念のいくつかは実現できました。しかし一方で投信の大口割
引は公平なサービスになるのでしょうか。

 少なくともルールやプロセスが不透明で曖昧なサービス提供は極力避けるこ
とが重要ではないかと思っています。しかしそこから先はどう考えたら良いの
か。難しい問題です。

読者の皆様はどうお考えになりますか?

今回の話のまとめ---------
●金融機関でも顧客選別の動きは当たり前になっている
●大口割引はネット証券でも行われている
●プロセスが透明で明確であることが公平性の前提条件

ではまた来週・・・。

内藤 忍
株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長
http://mail.monex.jp/?4_28401_134617_15

資産設計について聞いてみたいことがある方はメール件名「内藤」宛で
feedback@monex.co.jp まで(コラムで紹介させていただく場合があります)

※本文中でご紹介した金融機関でのお取引に関してはご自身の判断で最終決定
を行ってください。

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3.チャートの世界 −第56回−
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 −実践編:「相場予測」−

 図表一覧
⇒ http://www2.monex.co.jp/j/chart/Yoso.htm

 今週からは実際の相場予測の方法を考えて見ましょう。その時、あの時の立
場にたって予測して見る、ということでその時の予測が「あたったのかどうか」
を見て行きたいと思います。

 図1.では日経平均が2003年の安値をつけるところを表しています。この下
落の中でローソク足の分析と図のような「トレンドライン」を引くだけで、果
たしてこの動きが読めたのかどうかを確認して見たいと思います。大きな動き
を見ると図のA〜Dのトレンドラインで上値を押さえられ、下値はB〜Cの水
準が最後までサポートとなった形となっています。

 一つずつ細かく見て行きましょう。まずAのところで「上ヒゲ線」を引いて
典型的な天井形成となりとりあえずXまで下落となりました。Xの一日前に
「下ヒゲ」の足を引いて下げ止まりが期待されたもののXの日に寄付きが安かっ
たことで底入れとならず、Xで「上ヒゲ線」となっていったん底入れ。その後
戻りを見せるもののAの水準までは戻らず、再び下落となり、青い矢印のとこ
ろ=Xの水準で下げ止まるかと期待されたのですが、いったんは止まったかに
見えてすぐに割り込んでしまいました。いったん割り込むと下げが加速されて
一気にBまで下がったものの、売りが出尽くした格好でBで「たくり足」となっ
て底入れとなりました。

 Bの次の日に高く寄り付いたことで底入れを確認、今度は戻りを試す動きと
なりました。ここではまず戻りの目処としてXの水準(緑色の点線)が考えら
れ、その水準を上回るとAの水準が考えられます。それでもXの水準まで戻っ
たYのところで小さな「上ヒゲ線」を引いて戻りが精一杯であるような感じに
なり、次の日に大きな陰線を引き「包み足」となった時点でYが戻り高値とい
うことが決定されました。その急落もBの日の安値までは下がらず底値を固め
る格好で反発、再び戻りを試しXの水準(緑色の点線)までは戻りました。そ
れでもZのところでまたしっかりと「上ヒゲ線」となり、上値の重さを確認し
「窓」を空けながらの急落となりました。

 Cに至る過程ではBの水準を意識した時点から底堅い動きとなり、Cで上下
ひげの長さが同じくらいで実体の小さな「コマ」といわれる足型を示し、次の
日に大きな陽線を引いたことで底入れ、Bの水準とほぼ同じで「毛抜き底」と
なりました。その後は上昇の過程でX−Y−Zのラインを意識した動きとなり、
いったん抜けたもののCのところでつけた足型と同じように「気迷い線」であ
る「コマ」と言われる形となり、Dのところで上ヒゲを引いて天井となったの
です。X−Y−Zの水準を「抜け切れなかった」ということになりました。

 Dをつけた後、下落となりましたが、今度も下値の目処とされたのはB、C、
の安値の水準でした。この下落の過程では陰線を引く日が非常に多く、市場の
センチメントの悪さを物語っています。それでも、なおここまでの下値目処と
見られたB、C、の水準ではしっかりと下げ止まっています。Eのところでは
「切り込み線」の形となり、B、C、の水準、といった下値目処で底値を示す
足型となったことで、Eから反発となりました。

 (マネックス証券 投資情報室長 清水洋介)

 「チャートの世界」のバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/forum/archives/b_shimizu/index.html

 また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で
 mailto:feedback@monex.co.jp
 までお送りいただければ清水から回答いたします。

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4.だから投資は面白い!
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 −第21回 ケースを学ぶ 〜こんなとき、あなたはどう判断するか〜−

 <ダイエー(8263)編>

 図表
 ⇒ http://www2.monex.co.jp/j/chart/8263.htm

 先週に引き続き、ダイエーのこの十数年に至るまでの事業運営をチェックし
ていきたいと思います。

 店舗網の拡大やチェーンストア理論(いくつもの小売店舗を運営する際に、
店舗の新設や仕入れ、マーケティングなどを本部で一括して行うことで、合理
化が図られてより低コストでの店舗運営が可能となること)を採り入れたこと
で、「良い品をどんどん安く」仕入れることができるようになり、急速に収益
を拡大したダイエー。
 1972年(昭和47年)に東証1部に上場し、同年には三越(2779)を抜いて、
小売業売上高日本一となるなど、名実ともに日本一の小売業者となったのです
が、70年代から90年代のダイエーを見てみると、これまでの収益拡大を支えて
きた本業のスーパーマーケット事業から、他業態に積極的に進出してきたこと
が窺えます。
 ローソン、プランタン銀座、アラモアナ・ショッピングセンター(ハワイ)、
福岡ダイエーホークス…(現・福岡ソフトバンクホークス)。これら以外にも
数多くのビジネスを次々と傘下に収めていきました。

 事業拡大を強力に推し進め、ダイエーグループを一大企業集団に育て上げた
のは、創業者でもある中内功氏の手腕が大きかったのではないかと思います。

 ところで、「創業者」「創業家」「創業メンバー」などとよく言われますが、
大きな夢を胸に大きなリスクを抱え、類稀な発想力、行動力で創業期の混乱や
苦難を乗り越え、事業を軌道に乗せて大きく成長させた方々、創業者とともに
事業運営に携わったその家族、また血縁関係はないものの創業期をともに戦っ
たメンバーのことを指します。
 ただ、「創業者」「創業家」「創業メンバー」が事業運営に与える影響と、
超長期的に事業に携わることの是非が問われることがよくあります。
 “スゴ腕”の「創業者」の代表的な例として、ホンダ(7267)の本田宗一郎
氏がよく取り上げられますが、彼は、事業を拡大させた後に、血縁関係のない
後進にあっさりと事業を託しました。しかし、創業一族が何代にも亘って事業
に携わり、成長し続けるケースも、もちろんあります。

 時間の経過とともにお客様のフトコロ具合や購買心理、同業他社の攻勢など、
事業を取り巻く環境は刻々と変化していきます。
 事業運営には、事業を取り巻く環境の変化を敏感に察知し、しなやかに対応
することが必要なのは言うまでもありません。“スゴ腕”の「創業者」が会社
に君臨していようがいまいが、事業環境の変化に順応できる運営体制ができて
いれば、事業の継続的な成長は期待できるのではないでしょうか。
 しかし、事業環境の変化を察知しようとせず、あるいは察知させてもらえず、
創業期から今に至るまでに体験した成功体験に固執してしまうようなことがあっ
たとしたら…?
 ダイエーの“スゴ腕”創業者である中内氏が、あまりにも“スゴ腕”過ぎた
ために、時間の経過とともに、運営体制に“しなやかさ”が失われつつあった
としたら…?

 次回から、この十数年をより詳しく取り上げていきます。

(マネックス証券 投資情報室)

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5.投資信託基準価額
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
詳しくは
→ http://www.monex.co.jp/FundGuide/0/syohin/tousin/syohnitirhyouji/guest

※マネックス証券の全取扱いファンドが騰落率順に表示できます。
※外国投信を売買する際の適用為替レートは、ログイン後「投資信託」トップ
画面の「適用為替レート」でご確認いただけます。

■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 8月21日(月)マネックス証券、さくらインターネット主催「企業研究会」

さくらインターネット 代表取締役社長 兼 最高経営責任者 笹田 亮氏
      VS マネックス証券 代表取締役CEO 松本大
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  自社でインターネットのバックボーンとデータセンターを所有する、独立
  系のインターネットサービス事業者 さくらインターネット 代表取締役
  社長 兼 最高経営責任者 笹田 亮氏によるプレゼンテーションと、マネッ
  クス証券代表取締役CEO 松本大を交えたディスカッションで、さくらイン
  ターネットの今後のビジネス展開などをたっぷりとお聞きいただけます。

 8月21日(月) 18:30開場 19:00開演 21:00終了
 丸の内ビルディング 8F コンファレンススクエア Room4
 
  詳しい内容とお申込みはこちらから
  http://www2.monex.co.jp/lounge/benkyo/kigyo060821.html

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
6.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 8月4日   <ハバネロ>

 自宅にハバネロがあります。元々種で買ってきたのですが、すくすくと育っ
ています。ところが先日、水をあげない日が数日あり、ボロボロに萎(しお)
れてしまいました。万事休すかとも思いましたが、水をたっぷりとあげると幸
い元気に復活しました。復活した翌日、ふと気付くと小さな花がいっぱい咲い
ていました。これでハバネロの実がなります!

 小さい頃にカニ・シャボテンを育てていたのですが、毎年凄い量の花が立派
に咲きました。近くの家にもカニ・シャボテンがあったのですが、こちらは図
体は立派なのですが、花はチョボチョボと貧弱にしか咲きませんでした。私は
夏場は殆どカニ・シャボテンの面倒を見ず、乾き切ってまるで枯れ木のように
なるのですが、逆にそれが花を多く咲かせる秘訣だったようです。要は生命の
危機を感じると、焦って子孫を残すために花をいっぱい咲かせたようなのです。

 ハバネロも同じでしょうか。子孫を残すために作った実を食べてしまうのも
可哀想ですが、生命の仕組みの偉大さを噛みしめて、辛さに痺れたいと思いま
す。


★☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   スルガ銀行「サロン ド コンシェルジュ渋谷」セミナーに
    マネックス・ユニバーシティの内藤、廣澤が登場
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★☆★

  スルガ銀行の「サロン ド コンシェルジュ」では、上質で落ち着いた
  雰囲気の中で、定期的にサロン形式でのセミナーを開催しています。
  
  ●2006年 8月 27日(日)13:30〜15:00
  「投資信託の実践活用法」(マネックス・ユニバーシティ 内藤 忍)

  ●2006年 9月 6日(水)18:30〜20:00
  ワーキングウーマンセミナー 経済記事を読みこなす
      (マネックス・ユニバーシティ 廣澤 知子)  

  応募方法など詳細はスルガ銀行のホームページから
http://www.surugabank.co.jp/surugabank/salon/index.html#4


★☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     女性誌「CREA」の読者にマネー講座を特別開催しました
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★☆★

  8月2日の夜、丸の内の会員制レストラン「倶楽部21号館」において
  マネックス証券、「CREA」による「マネー講座」が行われました。

  「だめんず・ うぉ〜か〜」でおなじみの漫画家 倉田真由美さんと
  当社内藤忍による資産運用に関するトークショー、後半は立食形式の
  フリータイムで、お二人も参加してリラックスした雰囲気で、お客様
  との交流を楽しんでいただきました。

  当日の模様はマネックス・ユニバーシティのホームページから
http://www.monexuniv.co.jp/

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
テレビ東京で平日の朝8時45分から放送されている「株式ワイド オープニ
ングベル」に、投資情報室長 清水洋介 が毎週月曜日出演しています。
是非、ご覧ください。
http://www.tv-tokyo.co.jp/biz/
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
創刊号からのマネックスメールバックナンバー(マネログ)はこちらから
→ http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html

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