マネックスメール 2006年8月18日(金)

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マネックスメール 2006年8月18日(金)

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 マネックスメール<第1731号 2006年8月18日(金)夕方発行>
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  ※外貨建て債券は、時価又は市場価格の変動や外国為替相場の変動により   投資元本を下回ることがあります。

≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.きょうの「マネいち」
 3.資産設計への道
 〜その231 今年、分散投資を実践していたら・・・ 内藤 忍
 4.チャートの世界 −第58回−
 5.だから投資は面白い!
 6.投資信託基準価額
 7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
週末の手仕舞い売りやヘッジ売りをこなして総じて堅調

日経平均            16,105.98 (△ 85.14)
日経225先物         16,150 (△110 )
TOPIX            1,641.45 (△ 9.99)
単純平均             474.41 (△ 3.14)
東証二部指数           4,339.88 (△ 20.26)
日経ジャスダック平均       2,263.68 (△ 23.78)
東証マザーズ指数         1,357.88 (△ 1.97)
東証一部
値上がり銘柄数         1,192銘柄
値下がり銘柄数          394銘柄
変わらず             109銘柄
比較できず            2銘柄
騰落レシオ           120.17%  △9.8%
売買高            18億6610万株(概算)
売買代金        2兆1146億2600万円(概算)
時価総額          522兆0104億円(概算)
為替(15時)          115.88円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場が堅調となったのですが、久しぶりに外国人の売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)が売り越しと報じられもたついた始まりとなりました。週末ということで手仕舞い売りなども懸念され積極的に買い難い展開ではあったものの、逆に下値を売り叩くような雰囲気にもならず、底堅い展開となりました。底堅さが確認されると急いで手仕舞うような動きもなく目先筋も回転が効きますますしっかりとしてくるといった状況でした。

 昼の市場外取引も売り買いの偏りはないと伝えられたのですが金額が大きかったことや前場の引けにかけて先物が買われていたことなどを材料に後場に入ってからは堅調な展開となりました。後場寄り直後こそ先物主導で売られる場面もありましたが、底値を確認してすぐに先物主導で今度は買われ大幅高となりました。目先筋の利食い売りや節目をぬけてきた銘柄が多いことで戻り売りもかさんではいましたが、買い気も旺盛で売り買い交錯の中で目先筋の回転も効いて大幅高となりました。

 小型銘柄も出遅れ銘柄を物色する動きの中で堅調なものも多く、東証マザーズ指数はもたついてはいたものの日経ジャスダック平均を筆頭に堅調となりました。先物へのまとまった売り買いは散発的ではあるものの効率良く入り、相場の方向感を出すような動きとなっていました。週末ということでヘッジ売りなどがかさむとの見方もあったようですが、週末のイベントもなくヘッジを急ぐような動きにはなりませんでした。

 日経平均を始めとして節目と見られた水準を抜けて来る銘柄が多く、市場のセンチメントも上向いて来ています。鉄鋼株の出来高増加に見られるように指数は小動きでも様子見気分と言うよりは売り買い交錯の中で指数の動きが鈍いという感じで、買い方の回転が効いてくるところではないかと思います。昨年と同じような状況ではないかと思う向きも増えて来ているようで、「下がれば買い」と言った底堅い展開が続くものと思われます。

(投資情報室 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・市場のセンチメント(しじょうのせんちめんと)
 市場に参加している投資家の心理の状態のことをいう。例えば、センチメン トが良いといえば、投資家が相場の上昇を期待して前向きな思考であること をいう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

◆個別銘柄◆ 

 引き続き石油関連銘柄が安く、空運株、倉庫株が高い

JAL (9205) 226円 △9 円 
 燃料価格の上昇を理由に国際線運賃の再値上げを申請したことが発表され、原油価格が下落したことも支援材料となって朝方から買いが入り、大幅高となりました。

アドバンテ (6857) 11,430円 △310 円 :100株単位
 米フィラデルフィア証券取引所の半導体株指数(SOX)が上昇したことが材料となって、同社などハイテク銘柄に買いが入り、堅調となりました。
新日鉄 (5401) 481円 ▼3 円 
 朝方は買いが入って、前日につけた年初来高値を更新する場面も見られましたが、その後は高値警戒感などから利益確定売りなどに押されて上値は重く、前日の引け値を挟んでもたついた動きとなり、小幅安となりました。

王子製紙 (3861) 685円 △4 円 
 TOB(株式公開買付)成立に向けて、北越製紙(3865)の大株主と行った交渉が不調に終わったことが嫌気され、TOB不成立を懸念する向きから売りが入って朝方はさえない動きとなりましたが、売りが一巡すると押し目買いなどから前日比プラスに転じ、小幅高となりました。

富士写 (4901) 4,150円 △120 円 :100株単位
 好調だった第1四半期の業績を改めて見直す動きなどもあって、朝方からしっかりとした動きとなり、堅調となりました。

アルプス (6770) 1,350円 ▼44 円 :100株単位
 磁気デバイス事業の収益悪化懸念を理由に、外資系証券が投資判断を引き下げたことが材料となって、朝方から売りがかさんで軟調となりました。

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 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.きょうの「マネいち」
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
本日の各世銀債の参考利率

米ドル2.5年債:4.32% (±0.00%)
豪ドル4年債 :5.56% (−0.04%)
NZドル2.5年債:6.26% (−0.02%)

◆きょうのはてな◆
Q3.「今月の銘柄」は必ず発行されるの??
A3.基本的には発行は保証されますが、例外があります。

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.資産設計への道 
  〜その231 今年、分散投資を実践していたら・・・ 内藤 忍
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横浜と東京で開催する「楽しく生きるための“セカンドライフ資産運用”塾」開催が迫ってきました。
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−−−−−−−−−−<資産設計への道〜その231>−−−−−−−−−−−−

今年、分散投資を実践していたら・・・

マネックス・ユニバーシティのホームページ
http://www.monexuniv.co.jp
でお知らせした通り、日経CNBCの番組に本日出演しました。TOKYOマーケットExpress「投資の極意を学べ!!夏期集中講座!」という番組です。
http://www.nikkei-cnbc.co.jp/program/marketex/guest.asp

 毎日のマーケットの最新情報を提供する番組ですが、今週は投資に対する中長期の手法について特集を組んでいます。いつものように資産設計について、アンカーマンの直居さんとお話させていただきました。

 昨年の日本株式は40%以上の上昇となりました。多くの個人投資家が株式市場に参入しましたが、その後の相場は必ずしも好調とは言えない状況です。年初からまだ8ヶ月足らずですが、市場の動きを見ていると投資対象によってリターンに大きな差が出ていることがわかります。番組の中で紹介したデータで説明しましょう。

●昨年末を100とすると・・・
 インデックスで比較してみます。インデックスとは例えば日本株ならTOPIX、外国株式ならMSCIコクサイといった市場全体の動きを大まかに示している指数です。昨年末を100として数値化してみるとそれぞれのアセットクラス(日本株、外国株といった各カテゴリー)の8月中旬まで直近のリターンは概算でこうなります。

日本株式インデックス 約5%の下落で95
日本債券インデックス 約2%の下落で98
外国株式インデックス 約6%の上昇で106
外国債券インデックス 約4%の上昇で104
流動性資産はほぼ変わらず

 では昨年(2005年)1年間のデータと比較するとどうでしょうか。以前このコラムでイボットソン・アソシエイツ・ジャパンのマネージング・パートナーの小松原さんが作成したデータを紹介しました。昨年1年のリターンはそれぞれ次のようになっていました。

日本株式インデックス 45.2%の上昇で145
日本債券インデックス 0.8%の上昇で101
外国株式インデックス 24.7%の上昇で124
外国債券インデックス 10.1%の上昇で100
流動性資産      0.001%でほぼ変わらず

バックナンバーはこちら
http://www2.monex.co.jp/monex_blog/archives/006568.html

 市場環境が1年で大きく変わっていることがわかります。特に日本株の動きは昨年とは様変わりです。

●新興市場株式はかなりの苦戦
 日本株に関してはさらに新興市場の動きが全体と大きく異なっているのが今年の特徴です。同じインデックスであってもTOPIXに比べさらに厳しい結果になっています。

 例えば日経ジャスダック平均で見ると、2005年末を100とすると先月中旬には2割以上下落し、80を割り込みました。平均で2割ですから個別銘柄になるとさらに厳しい状況が予想されます。また同じ新興市場指数であるマザーズインデックスはジャスダックよりも下落率が大きくなっています。こちらも7月中旬に年初来安値になりましたが6割近い下落です。昨年末の100万円が40万円になってしまったということです。

●「標準的なアセットアロケーション」なら・・・
 ではこのような市場環境で「標準的なアセットアロケーション」による運用を行っていたらどうなるでしょうか。

「標準的なアセットアロケーション」とは、分散投資の基本形として拙書「資産設計塾」で提案している次のような資産配分です。
日本株式インデックス 30%
日本債券インデックス 10%
外国株式インデックス 20%
外国債券インデックス 20%
流動性資産      20%

 この資産配分で2005年のインデックスデータで計算するとプラス20.6%になりました。

 一方昨年末から直近までのデータで計算すると、2005年より大きくリターンは悪化します。しかし苦戦はしているものの約1%の上昇となり、プラスのリターンが確保できています。また最もマイナスが大きくなった6月でもマイナス3%以内に損失を抑えることができました。

 データはインデックスの数字であり、取引コストや手数料などを考慮する必要がありますが、分散投資による運用の安定は大きな魅力です(テレビで使用したグラフでお見せできないのが残念です)。

●「標準的なアセットアロケーション」2つのメリット
 このように相場変動の影響を抑えられる分散投資は精神的に安定し、ストレスがたまらないというメリットがあります。自分の資産が大きく目減りするのは誰でも嫌なもの。ブレが小さいのは精神的に楽です。

 そして分散投資のもう一つのメリットは手間がかからないこと。銘柄選択やチャート分析といった手間とコストをかける必要がありません。分散投資を始めたら3ヶ月に1回のモニタリングと年に1回のリバランスだけでも大丈夫です。
 ドキドキしないで手間がかからない。その結果として長期で続けることができる訳です。

●高値で買って安値で売らないために
 日本株式も日経平均が16000円台に乗せて、落ち着きを取り戻してきたようです。こうなるとまた日本株への集中投資をはじめる人が増えてきます。そんなときこそリスクの取りすぎによる失敗を繰り返さないために、自分の資産全体の運用戦略を見直してみてはどうでしょうか。

今回の話のまとめ---------
●上昇相場は永遠には続かない
●どのアセットクラスが魅力的なのか事前に知るのは困難
●分散投資なら精神的に安定した手間のかからない長期運用が可能

ではまた来週・・・。

内藤 忍
株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長
http://www.monexuniv.co.jp/

資産設計について聞いてみたいことがある方はメール件名「内藤」宛で
feedback@monex.co.jp まで(コラムで紹介させていただく場合があります)
※2006年のデータは概算数字です。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.チャートの世界 −第58回−
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
 −実践編:「NT倍率」−

 図表一覧
⇒ http://www2.monex.co.jp/j/chart/NT.htm

 今週はちょっと今までとは違ったパターンのチャートを見てみましょう。一見したところでは通常の株価と「ボリンジャーバンド」のように見えますが、実はこれは株価ではなく、日経平均の毎日の引値をTOPIXの毎日の引値で割ったものなのです。

 この指数は良く「NT倍率」と言われるもので、この数値が高ければ日経平均がTOPIXに比べて割高で逆に低ければ日経平均がTOPIXに比べ割安という判断をします。今、マネックスでも「カブロボコンテスト」と言われる「システム売買」のコンテストをしていますが、この「NT倍率」を使って「裁定取引」を「システム的に」行うことで利益を得るようなことも考えられるのです。

 その一つの手法として、日経平均が割高、TOPIXが割安、であれば日経平均先物を売り、TOPIXの先物を買い、日経平均とTOPIXの差が小さくなったところで逆に日経平均先物を買い戻してTOPIX先物を転売するという売買が考えられます。機関投資家などが行う「裁定取引」と思っていただければいいのです。そこでその日経平均がTOPIXに比べ、「割安」なのか「割高」なのかを見なければなりません。

 「割高・割安」を判断する手段として「NT倍率」と「ボリンジャーバンド」の組み合わせを見てみようと言うわけです。おさらいになりますが、「ボリンジャーバンド」と言うのは簡単に言うと移動平均からの乖離が「±2シグマ(σと書きます)」の間に95%の確率でその株価(この場合は指数)が存在する、と仮定するものです。厳密には「標準正規分布」でないとその確率は正しくはないのですが、そう「仮定」することで、その範囲を逸脱したものが「異常値」とされ、その「異常値」は「正常値」に戻る確率が高い、と言う判断で株を売買してみようという手法です。

 通常は単独の株の割高・割安を判断するのに用いられるのですが、この場合は「日経平均とTOPIX」とどっちが相対的に割高か割安か、を判断するのに利用しようというわけです。図1.図2.は直近の「NT倍率」とボリンジャーバンドのチャートです。この黒い線が「NT倍率」を示し、赤い線が−2σ、つまり「日経平均÷TOPIX」が低過ぎる数値=日経平均がTOPIXに比べて割安となり、「日経平均を買ってTOPIXを売る」タイミングとなり、青い線が逆に「日経平均÷TOPIX」が高すぎる数値=日経平均がTOPIXに比べて割高となり、「日経平均を売って、TOPIXを買う」タイミングとなります。

 来週は具体的にどのように売買するのが効率的か、あるいは本当に上手く「裁定取引」が出来るのかどうかを見て見たいと思います。 

 (マネックス証券 投資情報室長 清水洋介)

 「チャートの世界」のバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/forum/archives/b_shimizu/index.html

 また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で
 mailto:feedback@monex.co.jp
 までお送りいただければ清水から回答いたします。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.だから投資は面白い!
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
 −第23回 ケースを学ぶ 〜こんなとき、あなたはどう判断するか〜−

 <ダイエー(8263)編>

 図表
 ⇒ http://www2.monex.co.jp/j/chart/8263.htm

 今週からは、ダイエーのこの十数年の業績、社風などを同業他社などと比較しながら、銘柄の“短所”をあぶり出す見方について考えていきたいと思います。

 ダイエーと比較する同業他社としてイトーヨーカ堂を取り上げていきますが、図表の株価は、イトーヨーカ堂が2005年9月1日をもって、持ち株会社のセブン&アイ・HD(3382)の完全子会社となって上場廃止となったため、「イトーヨーカ堂」(上場当時の銘柄コードは8264)で上場していた時のものです。 図表を見ていただくとお分かりいただけるかと存じますが、1990年代の景気下落局面における両社の株価は、かたや緩やかな上昇基調、かたや下落基調とトレンド(勢い)がはっきりと分かれてしまっています。
 同業他社との業務提携やプロ野球球団の経営など、90年代に入っても好材料に事欠かなかったダイエー。なのに、ほぼ同業態のイトーヨーカ堂とどうして株価のトレンドにここまで違いが出てしまったのでしょうか。

 これから、両社の連結決算(損益計算書)を比較してみたいと思います。
 連結業績についてはすでにご存知の方も多いかと存じますが、親会社だけ(単独決算)ではなく、子会社も含めてはじき出した業績のことをいいます。つまり、グループを1つの会社と見て、その業績を表すものです。
 もう一度、図表をご覧ください。ダイエーとイトーヨーカ堂の連結業績数値を比べてみて、どのようなことに気づかれましたでしょうか。
 いろいろな違いがあったかと存じますが、ダイエーとイトーヨーカ堂でケタが1ケタ違う数値があったかと存じます。“利益”です。

 損益計算書でまずチェックする利益は営業利益と経常利益ですが、それぞれの性質をしっかりと理解すると、その数値の奥にグループ内がどのような体制になっているのかが分かるようになってきます。そうなれば、銘柄分析も更に面白くなってくるのではないでしょうか。

 ※営業利益=売上高−売上原価−販売費・一般管理費
  経常利益=営業利益+営業外収益(受取利息、受取配当金)−営業外費用      (支払利息など)

 それでは、ダイエーとイトーヨーカ堂の利益にこんなに違いが生まれたのは、いったいどうしてなのでしょうか。次回は、両グループの1990年代の運営体制をチェックし、利益の違いが生まれた理由を考えてみたいと思います。

(マネックス証券 投資情報室)

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-6.投資信託基準価額
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-詳しくは
→ http://www.monex.co.jp/FundGuide/0/syohin/tousin/syohnitirhyouji/guest
※マネックス証券の全取扱いファンドが騰落率順に表示できます。
※外国投信を売買する際の適用為替レートは、ログイン後「投資信託」トップ 画面の「適用為替レート」でご確認いただけます。

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
 8月18日   <タンス株>

 誰が付けたかタンス株。中々いいネーミングだと思います。しかし株券のペーパレス化(電子化)によって、これから2〜3年の間に証券会社の口座に預け入れないと、すぐに売却できないとか、場合によっては失権、即ち紙屑化してしまうかも知れません。最近各証券会社が、「タンス株を持ってきて下さい」との呼び掛け・宣伝を活発にしているのはそのためです。

 このような状況を踏まえて、マネックスだけのスペシャル・サービスを断行することとしました。タンス株を当社にお持ち込み頂くと、その額に対して0.5%の金利をお支払いするというものです。詳しくは当社のホームページで御確認頂きたいのですが、これは貸株サービスと云うもので、このサービスの利用に同意頂いた場合の貸株金利を、9月分は0.5%に引き上げることとしました。

 金利が上がると何が起きるか?当然お金を借りる金利は上がりますが、同時に預金などの運用金利も上がるべきです。タンス株を安全な場所に移して、かつ貸株金利をもらう。既に当社に株券を預けながら貸株サービスを御利用されていない方も含め、是非御検討下さい。今日は全く宣伝のようになってしまいましたが、御容赦下さい。

ホームページでの正式な御案内はこちらです。→
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        アサヒビール個人投資家向け会社説明会
         in  神奈川工場 & 北海道工場
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  アサヒビール株式会社主催・マネックス証券協賛による
 「アサヒビール株式会社 2006年個人投資家向け会社説明会 」を
  9月2日(土)は神奈川工場、9月9日(土)は北海道工場で開催します。 出来立てビールの試飲&アサヒビール株式会社からお土産もあります。 
  ★9月2日(土)神奈川工場の詳細およびお申込はこちら
  http://www.coweb.jp/asahi_kanagawa/

  ★9月9日(土)北海道工場の詳細およびお申込はこちら
  http://www.coweb.jp/asahi_hokkaido/


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    【セミナー】8月24日(木)企業価値を見抜いて投資せよ!
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テレビ東京で平日の朝8時45分から放送されている「株式ワイド オープニングベル」に、投資情報室長 清水洋介 が毎週月曜日出演しています。是非、ご覧ください。
http://www.tv-tokyo.co.jp/biz/
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創刊号からのマネックスメールバックナンバー(マネログ)はこちらから→ http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html

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