マネックスメール 2006年8月24日(木)

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マネックスメール 2006年8月24日(木)

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 マネックスメール<第1735号 2006年8月24日(木)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.きょうの「マネいち」
 3.はじめてみよう!商品先物取引(CX)
 4.サンプラザ中野の株式ロックンロール
 5.相場の花道−先物・オプションも演歌同様歌えます!
 6.投資信託基準価額
 7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

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協和医科器械(3052)、アルファクス・フード・システム(3814)、
メディア工房(3815)、応用医学研究所(2123)、
ペッパーフードサービス(3053)、ミヤノ(6162)、
ハイパーコンセプション(3054)

■ 公募・売出株式のご案内 ■
福岡リート投資法人(8968)

詳しくはウェブサイトをご覧ください。
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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
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御多分に洩れず先物の動きに振り回されて大幅安

日経平均            15,960.62 (▼202.41)
日経225先物         15,950 (▼220 )
TOPIX            1,623.03 (▼ 17.25)
単純平均             471.19 (▼ 3.88)
東証二部指数           4,357.63 (▼ 13.75)
日経ジャスダック平均       2,293.75 (▼ 0.33)
東証マザーズ指数         1,374.39 (▼ 7.67)
東証一部
値上がり銘柄数          289銘柄
値下がり銘柄数         1,322銘柄
変わらず             82銘柄
比較できず            2銘柄
騰落レシオ           123.81%  ▼ 17.83%
売買高            14億9071万株(概算)
売買代金        1兆8366億5800万円(概算)
時価総額          516兆0323億円(概算)
為替(15時)          116.37円/米ドル

◆市況概況◆

 それでなくても昨日の大幅安で調整気分が強まっているところで、米国市場が軟調となったことや外国人の売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)が売り越しと伝えられたこともあって、軟調な始まりとなりました。手掛かり材料難の中で先物のまとまった売り買い、仕掛け的な動きで動くのではないかとの思惑で大きな動きとはなりませんでした。利益が出るものは出しておこうといったような上値の重い展開が続きましたが先物にまとまった売りが出ると待ち構えていたかのように追随する動きが出て一気に16,000円を割り込み軟調となりました。

 昼の市場外取引でも大きな動きはなく、後場に入ってももたついた動きが続きました。下値を売り叩く動きも一服となったことで、底堅さを確認した買戻しから戻り歩調となる場面もあったのですが、今度は16,000円の水準が上値の重石となり、もたついた展開となりました。最後は買戻しも思ったように入らず、何とも腰の据わらない、方向感のない目先的な売り買いに振らされる相場となりました。

 小型銘柄は底堅い展開となりました。主力銘柄が先物の動きに振らされる中で、目先筋の値幅取りの動きや出遅れ感の強い銘柄の押し目を物色する動きで底堅くなったものと思います。小型銘柄の動きを示す指数も軟調となりましたが、主力銘柄に比べると相対的に下げ幅も小幅に留まりました。先物へのまとまった売り買いは予想通り(?)出て、相場全体を振り回す格好となりました。それでも一部の目先筋の動きが中心で方向感を出すというよりは一斉に売り買いしていたという感じです。

 今日の相場などを見ていてもしっかりとした相場観を持って、あるいはしっかりとした戦略を持って市場に参加している人が少ないような感じです。目先的な動きについていこうと思うばかりに、先物の動きなどに振らされているのではないかと思います。目先的な過熱感があることから当然の調整と見られるのですが、手掛かり材料もない中で一部のディーラーなどに振り回されて一喜一憂しているような動きはもう少し続きそうです。

 (投資情報室 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・堅調・軟調(けんちょう・なんちょう)
 堅調は相場が好調で、上昇していることをいいます。反対に、軟調は相場が 不調で、下落していることをいいます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

◆個別銘柄◆

個別の材料で高いものもあるが、ほぼ全面安

新日鉄  (5401)  492円  △1 円 
 世界最大手のミタル・スチールとの提携を拡大する方針であることが報じられ、今後の事業拡大を期待する向きもあって買いが入り、小幅高となりました。
旭硝子  (5201)  1,548円  ▼76 円 
 減益予想が一転増益となったものの、原燃料価格の上昇によって採算性が悪化する通期の業績予想を据え置いたことが伝わり、市場に失望感も出て売りがかさみ、大幅安となりました。

ヤフー  (4689)  49,000円  ▼500 円  :1株単位
 米グーグルが日本で無料のウェブメールサービスを本格的に始めたことが報じられ、競争激化を懸念する向きもあって売りが出て、軟調となりました。
アキレス  (5142)  225円  △23 円 
 有機ELディスプレーの大型化などに有効な液体を開発したことが伝わり、朝方から堅調に推移して大幅高となりました。

信越化  (4063)  6,660円  ▼80 円  :100株単位
 米国の中古住宅販売件数が大きく減少したことで、住宅向け需要が好調で塩化ビニール事業は収益を拡大していたこともあって、先行きへの懸念から売りが出て、軟調となりました。

アイフル  (8515)  4,800円  ▼120 円  :50株単位
 朝方からさえない動きが続き、大引けにかけてはまとまった売りも出て軟調となりました。後場途中には、貸金業者が適用する上限金利についての議論において検討されていた、少額で短期の貸し付けに例外を設ける特例を導入することに対し、反対意見が相次いだことが伝わりました。

◆ランキング◆

詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、 「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.きょうの「マネいち」
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本日の「今月の銘柄」の参考利率

NZドル2.5年債:6.26% (±0.00%)


◆きょうのはてな◆
Q7.参考利率ってなに??
A7.マネいちでは当該通貨の市場の動きに連動して「世銀債が発行可能な利率」を設定しています。

 毎営業日の朝10時から11時までの間集計を行いますが、その際にこの利率以下でのお申込みが発行目標額に達していれば、「今月の銘柄」の発行が決定します。
 お申込みの際にご指定いただく利率の参考となるもので、銘柄一覧の表の上方にある、「参考利率の推移」のリンク先では過去の推移もご覧いただけます。
 ※為替レートが一定以上円安になった場合は発行は見送られます。
 ※参考利率は過去の利率であり、この利率での発行を約束するものではあり ませんので、ご注意ください。

詳しくは↓
https://monex2.e-srvc.com/cgi-bin/monex2.cfg/php/enduser/std_adp.php?p_faqid=1744
参考利率の推移↓
http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G3220/saiken/auction_rate_his.htm

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.はじめてみよう!商品先物取引(CX)
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 第7回 商品先物取引のルール −注文方法(2)−

 <その弐−いろいろな注文方法(続編)>

 今週は、マネックスCXで行うことができる注文方法について、取り上げていきたいと思います。

 ・成行(なりゆき)
   商品、限月、数量だけを指定して行う注文方法。値段は指定しません。  より早く約定させたい場合に有効ですが、相場の変動で想定より高く買っ  てしまう場合、あるいは安く売ってしまう場合もあります。
 ・引成(ひけなり)
   成行注文でも、引けのみで有効という条件のついた注文のこと。前引け  前に出した引成注文は前引けで、前場終了後・大引け前に出した引成注文  は大引けでのみ有効となります。
   なお、株式と異なるところがあり、前引け後に注文数量の全部あるいは  一部が未約定となった場合には、後場の注文開始時に成行注文としての扱  いとなります。
 ・指値(さしね)
   値段を指定する注文方法。目標としていた買値、売値で約定させること  ができますが、相場の動き次第では約定に時間がかかる可能性があります。 ・指成(さしなり)
   大引けまでは指値注文としての扱いになりますが、大引けまでに一部で  も約定が成立しなかった場合は、自動的に大引けの成行注文となります。   なお、株式と異なるところは、前引けでは執行されないことです。
 また、商品相場の変動により柔軟に対応できるよう、以下のような注文方法もあります。

 ・ストップ・オーダー
   買い注文では指値以上に値段が上昇した場合、売り注文では指値以下に  値段が下落した場合に成行注文となるもの。ただ、始値が決まる前にストッ  プ・オーダーを発注する時に指値が制限値幅内にない場合、あるいはザラ  場中に現値とあまりにもかい離している場合には、注文は取り消しとなり  ます。
 ・ストップ・リミット・オーダー
   買い注文では指値以上に値段が上昇した場合、売り注文では指値以下に  値段が下落した場合に指値注文となるもの。ただ、ストップ・オーダーと  同様、指値が制限値幅内にない場合、あるいはザラ場中に現値とあまりに  もかい離している場合には、注文は取り消しとなります。

 さらに、ザラ場中のみ指値注文として受け付けられるもので、いずれも約定する可能性のある最も有利な値段のうちの1つで約定させてくれるものとして、「IOCオーダー」「FOKオーダー」という注文方法があります。
 IOCオーダーは注文の一部あるいは全部を、FOKオーダーは注文の全部を成立させてくれるのですが、IOCオーダーは即座に成立しなかったとき、FOCオーダーは注文の全部が成立しなかったときは、注文は取り消しとなります。

 簡単に注文方法をまとめましたが、それぞれの注文方法をうまく使い、商品相場の“波”に乗っていくことができれば、商品先物取引が、より有効な資産運用手段となっていくのではないでしょうか。

 より詳しくはこちら >> マネックスCX 注文方法
http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G1700/cx/order_method.htm
 次回からは、各商品ごとに取引のルール、特徴などを取り上げていきます。
(マネックス証券 投資情報室)

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 商品先物取引(CX)の詳細・お申し込みなどはこちら
  口座をお持ちでない方
  https://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G1700/cx/index.htm  口座をお持ちの方(リンク先よりログインしてください)
  https://www.monex.co.jp/Login/00000000/login/ipan_web/hyoji?pagem=1&url1=Etc&url2=/member/M1700/cx/index.htm
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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.サンプラザ中野の株式ロックンロール
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 ありがとうございます。サンプラザ中野だー!

 募集を開始した「柏兄弟ファンド」がほぼ1日で完売した。投資してくれた方々、宣伝等協力してくれたみんな、どうもありがとう。訳のわからない人のために解説する。我が青春の街・千葉県柏市。この柏を中心としたエリアでいま音楽シーンが盛り上がっている。人口40万弱の市内にライブハウスが8軒。そしてストリートミュージシャンは引きも切らず。ミュージシャン・サンプラザ中野を育ててくれた街に恩返しをしたい。柏のミュージックシーンをもっと盛り上げたい。ということでこの8月に日本初の地域密着型・音楽レーベルを立ち上げた。それが「柏兄弟」。このレーベルの特徴の一つは「音楽ファンド」形式であるということ。つまり、投資家の皆さんの出資によって運営されるのである。地域の人が、地域の音楽を育てるのである。株を始めて間もなく7年。俺は直接金融の仕組みを利用したのだよ。その趣旨が伝わったと思う。ありがとう。良い楽曲を作ります。2弾3弾と企画も考えます。

 そしてもう一つ、ありがとう。

 これは俺の所属事務所へだ。ニュースでも流れた話だが、株をもらったのだ。俺の事務所はアミューズ。東証一部上場企業だ。コードは4301。その会社の創業者・会長が自らの還暦を期に社員に株をプレゼントなのだ。正確には社員と所属アーティストに、だ。総勢約400名に500株づつ。自らの持ち分から贈与なのだ。目的は「モチベーションアップ」と「経営者的な視点を持って仕事に取り組んで欲しい」からだそうだ。素晴らしい。やるじゃないか大里会長!もちろん「社員持株会」はあった。さらに所属するアーティストのための「アーティスト持株会」も。でも、すべての人が入会しているわけではなかった。しかしこれで全員参加だ。嫌でも応にも意識は高まる。そして会社はより発展する、はずである。

 これらの仕組みを自治体の運営にも生かせればよい。借金漬けの自治体を立ち直らせるアイデアに結びつけられたら良い。良いアイデアを持っているわけではない。良いアイデアはなかなか出ない。そういえばアメリカのどこかで「選挙に行って投票したら1億円!」と言うニュースがあった。投票者の中から抽選で賞金をあげる、というアイデアだ。投票率を上げるための策。これはいけてる。俺が大臣になったらすぐに実施だ。

サンプラザ中野:数々の爆発的ヒット曲を生み出してきた「爆風スランプ」で活躍。自身のホームページでも意外な側面を見ることができる。

http://www.sunplazanakano.com/

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          サンプラザ中野の出演予定情報    
        今週末 26/27日 夢人島フェスに参加    
       ガーデンステージで歌います 司会もします
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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.相場の花道−先物・オプションも演歌同様歌えます!
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 振り子(2006年8月24日号)

 日経平均株価は、大幅安になりました。

 昨日の米国株式の下落を受けて、売り先行でスタートすると、その後も戻り売りに押されて下値模索が続きました。前場のうちに早くも16000円の大台を割り込みます。そして、後場からも、前場の安値15923円を下回る場面がありました。

 ただ、そこからは積極的な売りが影を潜めたことで、後から見ると前場半ば過ぎ以降の相場は15900円台でのもみあいといえる状況でした。ただし、昨日の終値水準を回復することはできませんでした。

 実は、日経平均株価は8月14日から昨日までは、反発・反落が交互に起こる状態が9日続きました。ということは、昨日は反落ですから、本日は反発の番。しかし、本日は続落ですから、ついに過去約2週間つづいた株価のパターンは崩れてしまいました。

 ところで、6月の機械受注が発表されて大幅上昇となり、15500円の節目を本格的に突破したのが8月9日。そして、7月4日の戻り高値であり、かつ5月高値〜年初来安値までの下落幅の半値戻しである15710円を上回ったのが8月14日でした。

 このときから、先述の相場のパターンが始まりました。この日以降は、日々の終値では上昇・下降を繰り返しながらも、結果的には年初来高値〜年初来安値までの下落幅の61.8%戻し(16220円)を達成しました。

 ただ、本日そのリズムに変化があらわれたことで、8月半ばからの上昇基調にも何らかの動きがあるのかどうかを、吟味すべき時でしょう。その1つは、保ち合い圏からの下値放れの可能性を探るということです。

 日経平均株価は、16000円の大台を回復した8月16日の翌日から昨日まで、15936円〜16244円のレンジでの保ち合いになっていました。すなわち、16000円の大台を回復した後は、さらなる上昇相場になるのか、あるいは上昇は一服とみて調整に入るのかを見極める動きになっていました。

 そして、今週は火曜日に16244円まで上昇し、まずは上方向への放れにトライ。さらに、水曜日にはこれを受けて高値圏での値固めになりました。しかし、本日の朝方の下落でこの上放れが失敗におわったことが明らかになりました。保ち合いレンジの中心16090円を大きく下回ってしまったためです。

 そうなると、今度はレンジの下限にトライすることになります。本日の安値は15910円と、昨日までのレンジの下限であった8月21日の安値15936円を下回る水準まで一旦は売られました。

 ただし、8月14日の安値15549円〜8月22日高値16244円までの短期での上昇トレンドの半値押し(15896円)や、100日移動平均線15873円などを前にひとまずは下げ渋りました。

 仮に、過去1週間続いた保ち合いゾーンを下に放れるとすれば、それは今年の相場の2番底ともいうべき、7月の安値14437円からの上昇に対する調整ということも、視野に入れておく必要があるでしょう。

 14437円〜16244円までの上昇幅の38.2%押しは15554円。これは、まさに先に述べた相場の反発・下落のパターンが始まった8月14日の安値15549円の水準。したがって、保ち合いの下放れは、8月半ばからの上昇相場の、スタート地点への後退を意味します。

 ということで、ここからは、保ち合いの状況が維持されるのかどうかが注目されます。そして、15900円水準がその攻防ラインでしょうね。ということは、逆にそこが守られれば、今度は上値トライでしょう。

 レンジの上限へそして下限へ、また、反発・反落と株価の動きは振り子のようでもあります。

 さて、それでも今週の前半はしっかりとした値動きでした。これは、米国株式の動きがその背景にありました。

 先週の米国株式は連日上昇、すなわち5日続伸となり、NYダウは293ドル(+2.6%)の上昇となりました。また、ナスダックは106ポイント(+5.2%)の大幅上昇で、これは2002年5月以来のこと。

 それだけに、上昇一服となればその反動として利益の確定売りが活発化するのではないかとの危惧もありました。しかし、週明けの米国株式市場は、上値はたしかに重かったものの、利益の確定売りもそれほど目立ちません。とくに、月曜日のニューヨーク証券取引所の出来高は11億株弱と、実質的には今年の最低でした。ここから見る限りは、高値圏ながら戻り売り圧力はさほど強くはありませんでした。むしろ“閑散に売りなし”という状況でした。

 もちろん、イランの核開発問題が混迷の度を強めていることから、先週の株価の上昇をリードした原油相場がふたたび強含むなど、心配な面も見え隠れしています。ただ、週明けの時点では、先週、5日続伸した米国株式相場の基調が変わるだけの大きな株価の値動きは見られませんでした。

 それでも、今後の米国株価の上昇については懐疑的な見方も少なくありません。8月8日のFOMCで利上げ休止が決まったものの、その後も将来の再利上げを危惧して軟調な値動きが続きました。これに対し、先週発表された物価指数が軟化しており、また原油相場が急落したことで、米国株式はそれまでの下落分を取り戻すような上昇になった面はあります。

 すなわち、先週の5日続伸も、株価の行き過ぎた下落の修正にすぎないとするならば、ここからの上値余地は大きくないというのです。その根拠には、はやり今年下半期の景気や企業業績の不透明感があります。

 実際、今週はホームセンター大手のロウズが、市場予想を下回る第2四半期決算を発表すると同時に、年間の利益見通しを引き下げました。これについては、原油価格の高止りによる家計の可処分所得に減少や、金利上昇による住宅市場の減速感が、住宅関連としての同企業の業績に影を落としている面はあります。
 また、先週末は一旦70ドルを割り込んだ原油先物も、今週に入ると一時は73ドル台に乗せるなど、高止まりの状況が続いています。ここからは、原油高による可処分所得の減殺と利上げの可能性から将来のさらなる景気減速への思惑が強まっても不自然ではありません。

 とはいえ、この面を織り込む相場は、すでにかなりの期間続いてきたのも事実。むしろ、FOMCで利上げが休止されたこと自体がそういった将来の問題を示唆しているはずで、現在の株価にもその見方は反映されているでしょう。
 したがって、景気の一段の減速懸念を、あらためて株価の積極的な売り材料とできるのかどうか。それを計るのが、今週の住宅統計でしょう。そしてその前半戦ともいうべき7月の中古住宅販売件数は昨日発表されましたが、予想以上に減少していました。

 これに対するマーケットの反応は、追加利上げの可能性が低くなるという強気の見方よりも、むしろ景気減速が予想以上に進みそうだという弱気な見方に軍配があがりました。

 そして、本日は、後半戦として、7月の新築住宅販売件数の発表があります。これに対する市場の反応から、先週の米国株の5日続伸が単なる売られ過ぎに対する反発なのか、それとも2年にわたる利上げ政策の休止を受けての、新たな相場のスタートの兆しがあるのかを見極めることになりそうです。

(トレーダーズ・アンド・カンパニー 廣重勝彦)

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(注)本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予   測であり、情報の正確性について保証するものではありません。投資等   にあたっては、ご自身のご判断と責任においてされますようお願いいた   します。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-6.投資信託基準価額
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詳しくは
→ http://www.monex.co.jp/FundGuide/0/syohin/tousin/syohnitirhyouji/guest
※マネックス証券の全取扱いファンドが騰落率順に表示できます。
※外国投信を売買する際の適用為替レートは、ログイン後「投資信託」トップ 画面の「適用為替レート」でご確認いただけます。

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
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 8月24日    <美意識>

 或る雑誌の企画で、佐藤可士和さんと対談しました。可士和さんは日本を代表するアートディレクター、クリエイティブディレクターです。20代、30代の生き方を語り合う対談だったのですが、その考え方には共鳴する部分が多く、とてもいい経験をさせて頂きました。可士和さんはその創り出すものが素敵なだけでなく、御本人自身が素晴らしい人で、対談という形式の取材が滅多にないことの所為か最初緊張もしましたが、とても爽やかで素敵な一時でした。
 対談の最後の方で可士和さんが強く云いました。「美意識が重要だと思います」。アートディレクターの可士和さんの言葉ですからデザインの話かと一瞬思ったのですが、意味することは、各々の生き方について単なる成果だけでなくきちんとした美意識を持つべきだ、と云うことでした。僭越ながら、全く同感です。武士は喰わねど高楊枝。「矜恃」は大切にしていきたいと思います。

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      システムメンテナンスに伴うサービス停止のご案内
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マネックスではシステムメンテナンスのため、以下の日程にて為替保証金取引(マネックスFX)、商品先物取引(マネックスCX)、先物・オプション取引を除く全てのサービスを一時停止させていただきます。

■サービス停止日時
 2006年8月26日(土)午前3時〜8月26日(土)午後11時

また、中国株取引につきまして、以下のとおり一時停止させていただきます。
■中国株取引の停止日時
 2006年8月26日(土)午前10時 〜8月26日(土)午後1時

お客様にはご不便をおかけしますが、何とぞご了承いただきますようお願い申しあげます。

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創刊号からのマネックスメールバックナンバー(マネログ)はこちらから→ http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html

マネックスメール全文を過去にさかのぼって読むことはもちろん、“つぶやき”の部分だけをさかのぼることや、キーワードで過去のある部分を検索することも可能です。ぜひ一度お試しください。
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