マネックスメール 2006年9月11日(月)

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マネックスメール 2006年9月11日(月)

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 マネックスメール<第1747号 2006年9月11日(月)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.はじめてみよう!先物・オプション取引
 3.「やさしいマネー講座」
 4.株式市場アウトルック
 5.投資信託基準価額
 6.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
経済指標の発表に反応し、大幅安

日経平均            15,794.38 (▼286.08)
日経225先物         15,760 (▼230 )
TOPIX            1,596.50 (▼ 23.42)
単純平均             461.93 (▼ 6.21)
東証二部指数           4,322.89 (▼ 22.04)
日経ジャスダック平均       2,269.17 (▼ 4.39)
東証マザーズ指数         1,310.21 (▼ 18.87)
東証一部
値上がり銘柄数          222銘柄
値下がり銘柄数         1,401銘柄
変わらず             77銘柄
比較できず            0銘柄
騰落レシオ           116.60%  △1.37%
売買高            16億3008万株(概算)
売買代金        2兆0056億4400万円(概算)
時価総額          507兆1164億円(概算)
為替(15時)          116.88円/米ドル

◆市況概況◆

 先週末の米国市場が堅調であったことや寄り付き前の外国人売買動向が買い越しとなったことで堅調な相場展開が期待されたのですが、寄り付き前に発表になったGDP(改定値)がほぼ予想通りだったものの設備投資が下方修正となったことなどから売り先行の始まりとなりました。それでも売り一巡後は下値を売り叩く動きもなく「下がれば買い」といった形で前場は底堅い動きとなりました。

 昼の市場外取引は金額はそこそこ大きく、やや売り越しと伝えられ、後場も売りが優勢となりましたが、機械受注の発表まではむきになって売り叩く動きもなく小動きとなりました。機械受注が予想を大幅に下回ったことで先物主導で売りがかさみ、大幅安となりました。戻りの鈍さを嫌気してもたつく場面ではすかさず売りが出るといった状況で戻らず、安値圏で引けました。

 小型銘柄は比較的底堅く堅調なものも多かったのですが地合いの悪さに押され利食い売りや戻り売りを急ぐ動きとなり、目先筋の投げも加わって結局軟調となりました。それでも主力銘柄、特に指数に引きずられた銘柄に比べ底堅い動きとなっていました。先物へのまとまった売りも断続的にあり、仕掛け的な売りに追随する動きも多かったようです。時間的な節目でまとまった売りが出る動きもあり、その動きに振らされたことで指数の下げ幅を広げた面も多いのではないかと思います。

 ここまで景気を引っ張って来た企業の設備投資動向に陰りが見えて来た、ということで下げを加速した面もあるようですが、本格的な調整となるにはまだ下値のサポート水準(7月4日の高値15,710円)を割り込んでいません。その水準を割り込むまでは強含み相場を想定しておいても良いのではないかと思います。

(投資情報室 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・機械受注統計(きかいじゅちゅうとうけい)
 機械受注統計とは機械メーカー280社による生産設備用機械の受注額を集計し たもので、内閣府の経済社会総合研究所から発表されるものである。通常 「船舶・電力を除く民需」という項目が利用され、景気の動向を計る上で重 要な企業の設備投資の先行きを示す指標として注目される。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

◆個別銘柄◆ 

 空運株が底堅い他は石油関連銘柄を筆頭に全面安

ファナック (6954) 9,260円 ▼200 円 :100株単位
 朝方からさえない動きとなっていましたが、7月の機械受注統計が市場予想を大幅に下回ったことで14時の発表直後に瞬間的に大きく売られ、そのまま軟調となりました。

新日鉄 (5401) 498円 ▼8 円 
 韓国の同業最大手・ポスコとの資本・業務提携を拡大していく方針を社長が表明したことで、提携拡大への期待から買いが集まって前場は堅調となっていましたが、後場に入ってからは利益確定売りや見切り売りなども出て値を下げ、小幅安となりました。

冶金工 (5480) 519円 △11 円 :500株単位
 全般的に買い手掛かり難の中で、過去に優先株として発行した自社株を取得することが発表されたことや、値動きの良さを好感されて買いが集まり、大幅高となりました。

商船三井 (9104) 875円 ▼8 円 
 原油価格が下落基調にあることで、燃油費負担が軽減されることへの期待もあって買いが集まり、堅調となっていましたが、後場途中から利益確定売りなどに押され、小幅安となりました。

サイボウズ (4776) 104,000円 ▼11,000 円 :1株単位
 7月中間期の連結純利益が従来予想を大幅に下回ったことが嫌気されて、一時ストップ安をつけるなど売りがかさみました。

住友チタニ (5726) 28,550円 △550 円 :100株単位
 チタンの輸出価格の値上げへの期待もあって買い意欲は強く、朝方から堅調となりました。

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※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、 「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.はじめてみよう!先物・オプション取引
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
 第9回 −立会方法−

(1) 立会時間 日経225オプション

 立会時間は通常の前場(午前中の取引)は株式市場と同じですが後場(午後の取引)は東京証券取引所の立会時間と違い、大阪証券取引所の立会時間(取引時間)と同様に15:10分まで、というのが特徴となっています。つまり、東京証券取引所での株の売買が終わってから、その株価の動きを見てからしっかりと売り買いすることが出来るのです。

 前場=9:00〜11:00
 後場=12:30〜15:10
 半日立会日=9:00〜11:10

(2) 取引単位

 取引単位は日経平均先物と同じように表示されているオプション価格の1,000倍となります。

例) 日経225オプションにおいて300円で1単位を取引した場合の約定価額は以下の通りとなります。

   300  ×  1,000   ×    1    =   300,000円
(1単位あたりの約定価額)   (単位数=枚)  (約定金額)

(3) 呼値の単位

 プレミアム(オプションの価格)が10円以下の場合は1円、10円を超え1,000円以下の場合は5円、1,000円を超える場合は10円となります。

(4) 値幅制限

  基準値段           制限値幅
 12,500円未満         上下 2,000円
 12,500円以上17,500円未満   上下 3,000円
 17,500円以上22,500円未満   上下 4,000円
 22,500円以上27,500円未満   上下 5,000円
 27,500円以上32,500円未満   上下 6,000円
 32,500円以上37,500円未満   上下 7,000円
 37,500円以上42,500円未満   上下 8,000円
 42,500円以上         上下 9,000円

 なお、現実の株価指数の動きとの関連でオプション市場が機能しない恐れがある場合には、その制限値幅を拡大したり縮小するなど弾力的に変更できることにしています。


◇オプション取引の実際

 ここまで見てきたように、実際にオプションを取引しようとする際にはオプションの種類が多く、「どのオプションを」「どうやって」取引するか迷うのではないかと思います。そこでオプション取引を実際に行うにあたっての注意点、取引方法を見てみましょう。

 実際に流動性があり取引高の多い「中心限月」といわれるオプションは取引最終日(満期日)まで1ヶ月を残したもの(当限月=とうぎり)で、売買高の大半はこの「中心限月」のうち権利行使価格が現状の日経平均に近いもの(「アットザマネー」のもの)に集中しています。

 また、現状の日経平均(原資産)に行使価格が近いものを「アットザマネー(ATM)」、行使価格が現状の日経平均よりコールオプションにおいては上、プットオプションでは下のレベルのものを「アウトオブザマネー(OTM)」(=「時間的価値」しかなく、「実質的な価値」のないもの)と言い、行使価格が現状の日経平均よりもコールオプションにおいては下、プットオプションでは上にあるものを「インザマネー(ITM)」(「実質的な価値」があるもの)といいます。

 来週からは実際にオプションを買った時、売った時に「日経平均がどうなればどう儲かって、どうなれどう損するのか」を見て行きたいと思います。

 (投資情報室長 清水洋介)

 また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で
 mailto:feedback@monex.co.jp
 までお送りいただければ清水から回答いたします。

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 先物・オプションの詳細・お申し込みなどはこちら
  口座をお持ちでない方
  https://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G1950/fop/index.htm  口座をお持ちの方(リンク先よりログインしてください)
  https://www.monex.co.jp/Login/00000000/login/ipan_web/hyoji?pagem=1&url1=Etc&url2=/member/M1900/fop/index.htm
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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.「やさしいマネー講座」−第18回−
〜これから運用したい金融商品は…?シニアの場合〜
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 マネックス証券がシニアのお客様向けに行ったアンケートの結果(統計)を見ました。これは口座保有の50代以上のお客様4800名と口座を保有されていない(50代、60代男女それぞれ100名の資産運用に興味のある方)400名に行ったアンケートです。

 ちなみにアンケートに回答された口座保有のお客様の男女比は85:15と男性が中心です。日本全国の平均値とは言えないまでも、多くのシニア世代の方を代表する声だと考えてもよいのではないでしょうか。

 さて、アンケートの中身です。どんなセカンドライフを考えているか、などライフプランに関するものから投資経験のある金融商品、今後投資したい金融商品など多岐にわたっています。その中で「現在保有はしていないが、興味があり、今後運用したい金融商品は何ですか?」という質問の結果は興味深いものがありました。

 マネックス証券に口座を保有されている方も保有されていない方も共に国内株式については既に保有していると回答された方が多く、それぞれ92.2%、93.9%もの数字が出ていました。そのため「今後運用したい」と言う質問の中では低い比率でした。

 投資信託についても既に経験のある方が多く、様々なタイプの投資信託(国内外の株・債券に投資)の購入経験があるようです。

 目立ったのは外国株式と外貨預金です。
外貨建ての運用に興味がある、という表れなのでしょう。(でも選択肢の中には他に「外貨建てMMF」「外貨建て債券」もありました。)

 それにしても外国株式と外貨預金、いずれも外貨建てではありますが、商品性が大きく異なり、この二つが突出しているというのは興味深いと思いませんか?マネー雑誌などで外貨建て商品の中では初心者向けと紹介される外貨預金と、かなり上級者向けとして紹介される外国株式の二つです。

 外国株式に投資をしてみたいと考えていらっしゃる方は、マネックス証券に口座を保有されている方で17.9%、保有されていない方で15.3%いらっしゃいました。

 外貨建てで、しかも株式ということで、リスクはかなり高い商品になります。シニアの方は比較的保守的な運用を好まれるのではないかと勝手に想像しておりましたから、これほど興味をもたれる方が多いということに驚きました。外国といってもどこの国を指すのかまではアンケートにはありませんでしたが、BRICsをはじめとする新興国に興味をもたれている方が多いのではないかと想像します。

 国内株式の経験がある方がほとんどなので、日本という成熟したマーケットより今後大きく成長を期待できるマーケットで運用したいということなのではないでしょうか。ですが海外の株式に投資する投資信託という形ではなく、個別銘柄を選択する外貨建ての「外国株式」に興味がある方が多いのが意外でした。

 もう1つ数値が高かった外貨預金ですが、今後したいと考えていらっしゃる方は、マネックス証券に口座を保有されている方で13.3%、保有されていない方で17.7%いらっしゃいました。

 株式投資経験の豊富な方がなぜ外貨預金?「外貨建て商品についてどのようにお考えですか?」という質問に対して、マネックス証券に口座を保有されている方の36%の方が「国際分散投資の観点から運用資産の一部に組み入れたい」と考えていらっしゃいました。つまり安定的な運用の一つとして外貨を組み入れるため、安全性の高い「外貨建て商品」として選択したということでしょう。
 国際分散投資は大変重要、かつ効果的な手法であり、シニアの多くの方がセカンドライフの資産運用に国際分散投資をしていこうと考えていらっしゃることは、いろいろな所で声を大にして「外貨建て運用をポートフォリオに取り入れましょう!」と言い続けている私としてはうれしい発見でした。でも、その安全性の高い「外貨建て商品」が「外貨預金」で本当によいのでしょうか?
 まず「保有」することを目的としているのであれば、少しでも安定的に利回りの高いものがよいはずですよね。それで「預金」→「外貨預金」となったのだと思いますが、外貨預金の金利って実は残念ながらあまり魅力的とは言えません。

 現在金利の高い米ドルも、平均的なケースで、外貨預金で1年定期だと3〜3.7%程度なのです。ちなみに外貨普通預金だとなんと0.05〜0.1%!1年定期は日本円の金利よりは随分高いですが、これに対して米ドルMMFだとどのくらいの利回りかといえば、約4.66%(直近7日間実績平均利回り・年率換算)あるのです!そして外貨定期預金は原則中途解約できませんが、外貨MMFは出し入れも自由なのです。外貨預金よりは外貨MMFの方がずっと使いやすいと思いませんか?

 外貨MMFは「格付の高い各国通貨建ての短期証券を中心に運用」する商品です。預金のようにその通貨建ての「元本保証」とはいえませんが、その通貨建ての元本割れの可能性は極めて低く、安全性は高いと言えるのです。もう1つ、もっと長く保有できるのであれば、外貨建て債券も金利に魅力のある商品です。現在マネックス証券で売り出し中のものであれば4年もの(米ドル建て)で4.46%。金利の動きを捉えながら運用する場合、高金利のときに長めに固定、低金利のときは変動で流動性を保つというのは重要な戦略です。

 「債券」というだけで、金利リスクや発行元の信用リスクなどがあって(途中売却時に)元本保証でないことからハードルが高いように思われる方もいるようですが、実は発行元さえキチンとしていれば満期(償還)になれば元本が戻ってくるという安全性の高い商品です。ポートフォリオの中にはぜひ積極的に組み入れていきたいものです。

 これから外貨建て商品を保有しよう、と考えられている方はぜひこうしたことを事前に確認され、為替手数料などのコストも充分に比較してから運用を始めるようにしてはいかがでしょうか。

★廣澤 知子
株式会社マネックス・ユニバーシティ 取締役副社長
http://www.monexuniv.co.jp/
ファイナンシャル・プランナー(CFP(R)) 、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
著書「金利をやさしく教えてくれる本」発売中。
http://mail.monex.jp/?4_37126_298095_9

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.株式市場アウトルック(提供:フィスコ)
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 指数膠着、個別材料株物色の色彩が強まる

 SQに絡んだ先物主導の相場展開に

 週初に、8月22日の戻り高値(16244.84円)を一気に突破するなど意外高はあったものの、その後は再び16000円を割り込む場面をみせており、結果的には週末の先物・オプション特別清算指数算出日(SQ)に絡んだ売買に左右させられた。週初の上昇に関してはSGX(シンガポール)市場での先物への大口買いが影響した。その後、米ナスダック指数が節目の2200台を回復する場面をみせていたが、やはりSQを控えているためか波及効果はみられなかった。一方、クレディ・スイスによる格下げを受けて、ソフトバンクが日経平均に対するマイナスインパクトを与える動きが目立った。このソフトバンクの動きも市場の一部ではSQを意識した売り仕掛けとの思惑にもつながっていたようだ。
 SQは波乱なく通過し、15800円でのストップロスを仕掛けに行く動きもみられたがこれを捉えることが出来ず、その後のショートカバーの動きにつながっている。結局、SQ前は値を下げ、SQ後は上昇するという、経験則通りの相場展開となったことになる。

 SQ通過後の切り返しによって日経平均は25日線を回復し、一時16100円を回復している。これによりやや低下しつつあった投資家心理も持ち直した感はある。週末のNY市場が、原油相場の下落を受けて反発していることも支援材料となりそうである。ただし、中長期的なトレンドは上向きだが、新たな支持線として意識されていた8月22日の戻り高値を割り込んでいるため、これを突破してくるまでは完全に強気に傾くのは禁物と考えられる。

 また、相次ぐネガティブレポートにも打たれ強さが目立ってきたソフトバンクの動きは評価できるが、トヨタ、ホンダなど主力大型株の冴えない動きをみてしまうと、強気にはなれないであろう。そのため戻りは限定的との見方が強まる一方で、反対に7月4日の戻り高値と8月28日の直近安値を結んだ15700円レベルを意識した調整ムードが強まる可能性はあると考えられる。積極的には手掛けづらい相場展開となり、日経平均を横目で睨みながら、個別材料株物色の色彩が強まることになろう。

 ただ需給は良好である。投資主体別売買動向で個人の売りが1兆円を突破するなど、需給整理の動きには一巡感がある。また、先行き不透明感が払拭出来ていない相場なだけに、4日の大幅高でもロング(買い)には傾きづらい環境である。反対に引き続きショート(売り)は出しやすく、需給は売りに傾きやすいと考えられる。そのため、下を意識しつつも戦略的には、売りを仕掛けるというよりは売り方の買い戻しを狙ったスタンスが有効であろう。ただ、仮に日経平均が支持線の15700円レベルを割り込んだときには、あらためて週足ベースでの一目均衡表の先行スパン(雲)上限が位置する15490円レベルを意識した弱気の見方に切り替えたい。

 NY市場では、一時2200台を回復したナスダック指数だが、結果的には同水準に位置する26週線に上値を抑えられた格好である。13週線が2110pレベルで推移しており、これがサポートとして機能し再び26週線を捉えることができれば、ハイテクや主力大型株などへの波及効果は期待されよう。一方、13週線を割り込んでしまうようだと、再び2000pを意識するため、米国市場の動向には注意が必要である。

 7日のNY市場は、サンフランシスコ連銀総裁の発言が嫌気されてダウ、ナスダックともに下落していた。そういった意味では、今週は11日にボストン連銀総裁、セントルイス連銀総裁、コーンFRB理事、12日にサンフランシスコ連銀総裁、15日にカンザスシティ連銀総裁の講演が予定されており注目されよう。そのほか、11日は米同時多発テロ発生から5年を迎えることになる。そのため、地政学リスクが一時的に高まる可能性も頭に入れておきたいところであろう。経済指標では、14日に8月の小売売上高、15日に8月の消費者物価指数、9月のNY連銀製造業景気指数、8月の鉱工業生産・設備稼働率、9月のミシガン大消費者信頼感指数などが予定されている。

 国内では、11日にGDP4−6月2次速報、7月の機械受注、12日に8月の企業物価指数、8月の消費動向調査、13日に8月の投信概況、8月の首都圏、近畿圏マンション発売、7月の商業販売統計、7月の鉱工業生産、14日に8月の工作機械受注確報、15日に第3次産業活動指数などが予定されている。また、14日に東証マザーズにミクシィが上場予定である。「ネット関連の第2世代」との見方から、楽天、ヤフーなどのIT相場の再来となるかが、にわかに期待されているようである。インデックス系では、FTSE指数の定期見直しが既に発表されている。9月15日より反映されるため、FTSE指数に連動するファンドは、東京市場では15日の終値でリバランスを行う必要がある。SUMCO(3436)、京阪電鉄(9045)、関西アーバン(8545)、山武(6845)などがウェート増加や買いインパクト期待などで蒸し返されそうである。また、SUMCOに関しては、12日に中間決算を控えているため、注目度は高そう。

 そのほか、12日に秋篠宮妃紀子さまが出産された男の子の「命名の儀」がある。政府の少子化対策が10月より始まることもあり、ご出産後に材料出尽くしとなった「ベビー関連」が、蒸し返し物色される可能性もありそう。先週賑わいをみせた「経産省によるレアメタル安定供給に向けた総合対策に着手」報道を手掛りにした関連銘柄の動向も引き続き注目されそうであり、総裁選を意識した政策関連を手掛ける流れも、次第に強まってきそうである。日経平均は膠着感を強めそうであるが、先週に引き続き物色手掛りには事欠かないであろう。 
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.投資信託基準価額
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詳しくは
→ http://www.monex.co.jp/FundGuide/0/syohin/tousin/syohnitirhyouji/guest
※マネックス証券の全取扱いファンドが騰落率順に表示できます。
※外国投信を売買する際の適用為替レートは、ログイン後「投資信託」トップ 画面の「適用為替レート」でご確認いただけます。

■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【10月4日】為替保証金取引 「マネックスFX」勉強会 開催決定
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 為替保証金取引「マネックスFX」は、手数料が他の外貨取引に比べ安かった り、「売り」からも始められるので、円高時にも利益を上げるチャンスがあ るなどのメリットがありますが、「仕組みがよくわからないので始められな い」 「操作方法がわからない」 「多様な注文方法をしっかり理解したい」 というお客様の声にお応えして、『マネックスFX』の取引に関して基礎から 学ぶ勉強会を開催いたします。

 10月4日(水) 18:30開場 19:00開演 21:00終了(大手町サンケイプラザ) 
 詳しくはこちら≫ http://www2.monex.co.jp/lounge/benkyo/fx.html


★☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
         カカクコム企業研究会 開催報告
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 9月4日に開催しました「カカクコム企業研究会」の様子をマネックス・ユニ バーシティのホームページに掲載しました。

 マネックス・ユニバーシティの最新情報をご覧ください。
 http://www.monexuniv.co.jp/

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-6.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
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 9月11日    <横丁>

 週末に横丁で一杯やりました。母校(中高)の後輩が「若手経営者の会」なるものを開いており、そこに年齢制限オーバーなのでゲストとして呼ばれました。これが2回目です。母校は下町と云うか場末と云うか、そんなトコにあります。今回の会は、母校のすぐ側、「よみせ通り」なる場所で開かれ、会が終わってから、もう一人のゲストであった1年上の先輩と、二人連れ立ってもう一杯と云うことになりました。

「よみせ通り」の中ほどに、「すずらん通り」と云う、全幅1.5メートル、全長25メートルほどの正真正銘の横丁が垂直に付いています。この横丁は小さな飲み屋ばかりがある通りなのですが、そのうちの一軒に入りました。タイムスリップしたような、気の置けない空間です。実はこの横丁、私の大のお気に入りです。嘗て外資系証券会社に働いている頃は、長期海外出張もままあり、帰国すると京成スカイライナーに乗ってN駅で降り、そこから歩いてこの横丁に来て、先ずは一杯日本酒を飲み、体を落ち着かせたことも何度かあります。横丁には横丁にしかない情緒があります。いつまでも残っていって欲しいものですね。
 
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           9月24日(日) 新潟で開催
      マネックス証券主催セミナー 申込み受付中
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

 これまでも、広島、大阪、札幌、福岡、名古屋、金沢で開催し、ご好評を いただいております、マネックス証券主催セミナーを、9月24日(日)に 新潟で開催いたします。是非、ご参加をご検討ください。

 第一部 10:00〜12:00    *参加費 1000円
      はじめてのテクニカル分析 チャートを使ってみよう!
   講師:マネックス証券 投資情報室長 清水洋介
   ≫≫http://www2.monex.co.jp/lounge/benkyo/tech.html

 第二部 12:45〜14:45    *参加費 1000円
      内藤忍のマネー運用を学ぶ@マネックス・ユニバーシティ
      講師:マネックス・ユニバーシティ 代表取締役社長 内藤忍   ≫≫http://www2.monex.co.jp/lounge/benkyo/unyo.html

 第三部 15:30〜17:30    *参加費無料  
      「株のがっこう」IN 新潟
      講師:マネックス証券 戦略事業部 藤本 誠之
   ≫≫http://www2.monex.co.jp/lounge/benkyo/dankai_niigata.html
 ◆場所◆
 新潟東急イン 華の間
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