マネックスメール 2006年9月21日(木)

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マネックスメール 2006年9月21日(木)

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 マネックスメール<第1754号 2006年9月21日(木)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.きょうの「マネいち」
 3.はじめてみよう!商品先物取引(CX)
 4.サンプラザ中野の株式ロックンロール
 5.相場の花道−先物・オプションも演歌同様歌えます!
 6.投資信託基準価額
 7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
米国株高の割には上値も重く先物に振り回される展開

日経平均            15,834.23 (△115.56)
日経225先物         15,770 (△ 90 )
TOPIX            1,580.08 (△ 9.90)
単純平均             454.26 (△ 2.20)
東証二部指数           4,193.90 (▼ 1.54)
日経ジャスダック平均       2,175.11 (▼ 3.49)
東証マザーズ指数         1,194.19 (△ 15.41)
東証一部
値上がり銘柄数          976銘柄
値下がり銘柄数          566銘柄
変わらず             156銘柄
比較できず            0銘柄
騰落レシオ           82.26%  ▼ 3.58%
売買高            14億5949万株(概算)
売買代金        2兆2039億2000万円(概算)
時価総額          501兆6892億円(概算)
為替(15時)          117.10円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場が堅調となったことや昨日の下落の反動もあって買い先行の始まりとなりました。それでも外国人投資家が引き続き売り越し基調ではないかと伝えられたことで、上値も限定的となり、上値の重さが確認されると見切り売りや戻り売りもかさんで上げ幅を縮小する展開となりました。先物へも仕掛け的な売りも見られ、その動きを見て売り急ぐ向きも多かったようです。

 昼の市場外取引は金額は小さく売り買いの偏りはないと伝えられたのですが、先物から売り物がちとなり前場の引けよりも一段安の始まりとなりました。その後も先物にまとまった売りが出ると一気に下落、一時前日の終値を下回る場面もありました。それでもさすがに押し目買いも入ると今度は先物にまとまった買いが入り、一気に上昇となるなど先物に振らされて乱高下となりました。結局は堅調な引けとはなりましたが、腰の据わった買いも下値を売り叩く動きも少なく方向感のない、目先的な動きに右往左往する展開が続いている感じです。

 小型銘柄は引き続き軟調なものが多く、東証マザーズ指数は昨日の反動もあって大幅高となったものの日経ジャスダック平均は軟調、二部株指数もほぼ横ばい、ともたついた展開が続きました。値動きの悪さを嫌気した売りも引き続き出ているようです。先物へのまとまった売り買いは断続的に出ており、その動きに指数が大きく振らされる展開となりました。先物の動きを見て動く目先筋が中心の相場展開と言うことでしょう。

 米国株安には素直に反応する割には米国株高には素直に反応しない展開となっています。好業績銘柄が多く、中間決算の上方修正も期待される中で目先的な需給動向ばかりを気にしているような感じです。日経平均がしっかりと下値のサポートでサポートされ、業績への懸念も少ないところではむきになって売り叩くよりはしっかりと押し目を拾うことが正解となって来るのかもしれません。
(投資情報室 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・目先筋(めさきすじ)
 言葉どおり、目先の(直近の)利益を狙い頻繁に売買を行う人をいう。特に、 一日のうちに売買を行う証券会社の自己ディーラーや個人投資家のデイトレ ーダーなどを指す。
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◆個別銘柄◆ 

輸出関連銘柄の一角やゴム株が高い

トヨタ (7203) 6,340円 △110 円 :100株単位
 一時前日の終値を下回る場面も見られましたが、中間期の収益予想を大幅に上方修正したことが好感され、買いが入って堅調となりました。

プロミス (8574) 4,670円 ▼290 円 :50株単位
 過払い金の返還に伴う引当金の計上など、消費者金融業界の収益環境は改善の見通しが立たず、同社株は本日も売りがかさんで大幅安となりました。
三菱UFJ (8306) 1,460,000円 △10,000 円 :1株単位
 今月に入ってからはさえない動きが続き、本日も前場はもたついた展開となっていたのですが、値ごろ感もあって後場には前日比プラスに転じ、堅調となりました。

アステラス薬 (4503) 4,720円 ▼20 円 :100株単位
 収益拡大への懸念から、外資系証券が同社の投資判断を3段階評価の真ん中に引き下げたこともあり、値動きの鈍さが嫌気されて前日の終値を下回り、小幅安となりました。

ブリヂストン (5108) 2,380円 △75 円 :100株単位
 天然ゴム価格の上昇が一服するとの見方から、外資系証券が「買い」の投資判断を強調したこともあり、朝方から買いが入って堅調となりました。
USEN (4842) 901円 ▼47 円 :10株単位
 朝方は値を上げる場面も見られましたが、収益への懸念などを理由に外資系証券が投資判断を3段階評価の最下位に引き下げたことが囃され、売りもかさんで終値ベースで年初来安値を更新しました。

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詳細は
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※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、 「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.きょうの「マネいち」
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
☆ 本日、「今月の銘柄」が南ア・ランド3年債に決定いたしました!   ☆★ お申込み受付は9月28日(木)までですが、お申込み状況によっては   ★★    受付を事前に締め切らせていただく場合もございます。    ★★          お申込みはお早めに!!            ★

本日の各世銀債の参考利率

南ア・ランド3年:7.72% (−0.06%)


◆きょうのなるほど 【南アフリカ共和国】
 南アフリカといえば金の産出で有名ですが、初めて金鉱が発見されたのは1885年のことでした。
 以来、世界一の金産出国としてその地位は揺るがず、いまも世界中の金産出の約2/3を占めています。金は産出が比較的容易で、1910年からこれまでに地球上の金の約75%もの金が産出されてしまったといわれています。
 日本もかつては「黄金の国」と呼ばれたように金の産出量は比較的多かったのですが、江戸時代以降徐々に衰え、いまではほとんどを輸入に頼っています。
南アフリカ共和国についてもっと詳しく知りたい方は↓
http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G3220/saiken/info_sa.htm
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.はじめてみよう!商品先物取引(CX)
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
 第12回 商品の特徴を知る <その四−ガソリン>

 商品の特徴を知る、第4回目は「ガソリン」です。

 ガソリン。云うまでもありませんが、主に自動車の燃料として使われる石油製品の1つで、東京工業品取引所に上場している商品の中で、金と並んで活発な取引がされている商品です。
 国内では東京工業品取引所、中部商品取引所に上場されているほか、海外ではニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で取引がされています。その中でもNYMEXでは「メジャー」といわれる国際石油資本、石油元売り会社、商社などに一般の個人投資家も加わって、活発に取引が行われています。 また、東京工業品、中部の各商品取引所で扱っているガソリンは中東産原油の価格が基準となりますが、NYMEXは米国産原油が価格基準となっており、同じガソリンでも、品質は異なるものになります。
 マネックスCXでは東京工業品取引所のガソリン先物市場で取引をすることができます。詳細については、こちらをご覧ください。↓↓↓
http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G1700/cx/rule_gasoline.htm
 ガソリンの価格変動要因を、いくつか列挙しておきます。

 ○原油価格の動向
  今年は春先から初夏の季節にかけて、地政学リスクによって原油の安定的 な供給に対する懸念が生まれ、原油価格が上昇しました。
  云うまでもなく、ガソリンは原油を原料とするために、原油価格の動向に 影響を受けます。

 ○天候
  今年はハリケーンの襲来への懸念などもあり、夏の行楽シーズンに大量の ガソリンを消費する米国への供給懸念も原油価格の上昇要因の1つとなりま した。
  ガソリンは、ゴールデンウィークや行楽シーズン、年末年始などに需要が 伸びる傾向にありますが、その季節の天候予想によって、その季節を限月と する先物価格に影響を及ぼします。

 ○元売り会社の動向・意向
  元売り会社は巨額の資金で市場に参加してくるほか、元売り会社の動向・ 意向は、価格に影響を及ぼします。
  今年も見られましたが、国際石油資本に石油供給設備の不調などが報じら れると、安定的な供給への懸念も生まれて価格の上昇要因となりますので、 注意が必要です。

 ○為替の動向
  原料となる原油はほぼ輸入に依存しているため、為替の動向は少なからず 価格に影響を及ぼします。

 街で見るガソリン価格をただ給油する側として見るだけでなく、先物市場に参加して(?)市場参加者の目線で見るのも、面白いのではないでしょうか。
(マネックス証券 投資情報室)

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.サンプラザ中野の株式ロックンロール

<サンプラザ中野出演・発売情報>
出演情報  9月26日17時〜 NHK総合 ゆうどきネットワーク

CD発売情報 9月27日    柏市日立台サッカー場にて先行発売 
「太陽は燃えている〜カシワレイソルノウタ〜」

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 ロンドンと柏に行ってきた。サンプラザ中野だー!

 先週は水曜日から土曜日までロンドンへ。
日曜日と月曜日は千葉県の柏へと行ってきた。
ロンドンへはミュージカルを観に。とはいっても遊びではない。ミュージカル宣伝の番組を撮りに行った。柏へは「ストリート ブレイク2006」という音楽コンテ
ストの審査員として。そして「柏 兄弟」に関するNHKの取材で行った。なかなかに忙しかったのである。

 10年ぶりのロンドンは街が綺麗だった。走っている車が新しめだった。つまり景気が良かった。オリンピックが決まって、建設ラッシュなのでもあった。あと、ご飯が美味しくなっていた。びっくりした。
ポンドはまだまだ上がるかも、と思った。

 柏兄弟は俺と柏の市民団体「ストリート ブレイカーズ」とで立ち上げた。たぶん日本初の地域密着型・音楽レーベル。そこのところが面白いということでNHKの取材が入った。来週火曜日の夕方放送になる。観てくだされ。

 柏から巣立ったミュージシャンの俺のルーツも取材された。バンドの先輩と久しぶりにお会いした。彼は大手出版社を辞め大学の講師をした。そして最近、個人で出版社を立ち上げたのだそうだ。その小さな出版社がオウム裁判に関する本を出した。「「麻原死刑」でOKか?」(ユビキタ・スタジオ)という。
宮台真司・宮崎学・森達也・大谷昭宏・野田正彰という方々のシンポジウムでの発言を記録した本である。奇しくも先週「麻原死刑」が確定した直後にこの本の存在を知らされた。俺自身まだ読んでいないのだが、皆さんにもその存在を知って欲しいので書いた。

 俺は死刑制度に反対である。理由は明確である。誤審・誤判が裁判という制度から排除できないから。つまり、間違えて殺してしまう可能性があるからである。
イギリスを初めヨーロッパ諸国は死刑制度を廃止している。代わりに終身刑がある。終身刑を言い渡されて20年後に真犯人が出てきたという事例が西ドイツにある。死刑ではなく終身刑だったから何とか回復できたのである。イギリスでも誤審が判明し、死刑が廃止されたという経緯がある。色々な見解が出る話だが、雰囲気に流されて自分たち自身の首を絞めることになるのは不味いよね。
それから「戦争ができる国」になるのも嫌だなぁ、と思う。

サンプラザ中野:数々の爆発的ヒット曲を生み出してきた「爆風スランプ」で活躍。自身のホームページでも意外な側面を見ることができる。

http://www.sunplazanakano.com/

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.相場の花道−先物・オプションも演歌同様歌えます!
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 2つの差(2006年9月21日号)

 最近は2つの「差」の拡大が気になります。

 本日の相場は、朝方は買われたもののその後は戻り売りに押されるという、最近良く見られるパターンでした。ただ、少し異なったのは後場からです。
 日経平均株価は、後場スタートからは売り圧力が強まり、昨日の終値比でマイナスに落ち込み、さらに15700円台も割り込む場面もありました。しかし、15700円割れの水準は昨日のもみあいレンジの中心に近いことから、ここでは買戻しが入り下げ渋ります。

 そのため、ふたたび反発に転じると、その後は戻りを試す動きになりました。昨日の米国株式が大きく上昇し、NYダウは今年の高値水準に近づいていることもあり、東京市場でもさすがに下値での売りは続きませんでした。

 その米国株式市場は、昨日は好決算を発表したモルガン・スタンレーが買われ、
また市場予想を上回る業績を発表したオラクルが急騰。この流れは、IBMやマイクロソフトといったハイテク株の買いにつながり、ナスダックは前日比で1.37%の大幅高になりました。

 また、ダウの高値も11613ドルと、今年の最も高い終値である5月10日の11642ドルにあと30ドル弱に迫っています。なお、NYダウの史上最高値は2000年1月14日の11750ドル。昨日の高値は11628ドルですから、史上最高値更新までもあと122ドル(1.0%)の距離に迫っています。

 この米国株式の動きと比較すると、最近の東京株式市場は上値の重さが目に付きます。すなわち、日米株価のパフォーマンスの「差」です。

 昨日も前日のNYダウが前日比で0.12%、ナスダックが0.60%の下落となっていたことを受けて、日経平均株価も当然のように下げましたが、その下げ幅は米国株式のそれを大きく超える0.98%。すなわち、現在の東京株式市場は、米国株式の上昇率は追いつかず、また下落は大きくなるという意味で、相対的に軟調な流れが続いています。

 その結果、今年の第3四半期に入ってからのパフォーマンス(6月末〜9月20日まで)は、NYダウが4.2%、ナスダックが3.7%のそれぞれ上昇となっているのに対して、日経平均株価は1.4%の上昇にとどまり、またTOPIXに至っては1.1%の下落です。

 年間でのパフォーマンス(昨年末〜9月20日まで)も、ダウが8.4%の上昇、ナスダックが2.2%の上昇となっているのに対して、日経平均株価は2.4%の下落、そしてTOPIXは4.8%の下落と、東京市場の不振が次第に目立ってきました。
 このようにパフォーマンスが分かれてきたのは、夏前からのリカバリーの違いにあります。

 5月〜7月にかけては、世界的な利上げへの懸念や景気の減速懸念などで各国の株価が連鎖して下げたために、日米ともに同程度の下落となりました。

 ただ、その後、NYダウは7月18日につけた底値10683ドルから昨日の高値まで930ドルも上昇(+8.7%)して、ほぼ全値戻しになっているのに対し、東京市場では昨日の終値で、5月の高値17375円〜14045円(6月8日)までの下落幅のちょうど半分を戻したにすぎません。

 もちろん、昨年(05年)の日経平均株価のパフォーマンスが40%を超える大幅上昇だったのに対し、NYダウは0.6%程度の下落だったことで、東京市場の方に調整の余地が大きいとの見方もできるでしょう。

 また、ファンダメンタルズからは、米国ではFRBがすでに景気の減速を認め利上げの休止を継続したことで、景気に先行する株式市場ではその最悪期はすでに脱しているとの見方もあります。これに対し、国内では10月の短観は下振れるとの見方が多くなってきていますが、これを相場がどう織り込むのかをまだ見極める段階にあるということも、株価動向の彼我の違いをもたらしている可能性もあります。

 さらに、東京市場でのパフォーマンスの相対的な低迷自体が、市場センチメントを弱め、それが戻り売り圧力を一層強めるというネガティブな回路に入りかけていることも、その要因としてありそうです。

 とはいえ、東京市場とNY市場の比較では、両者は2003年の春や2004年の終盤など、東京市場の低迷ないしは停滞期にだけ見られた大きなかい離になり始めています。

 したがって、米国株式がしばらくしっかりとした動きを続けるならば、これを背景にして、東京市場でも株価とセンチメントが連携しながら回復することも、ある程度は期待できそうですね。

 とくに、NYダウは、ITバブル崩壊後は6年半以上にわたって、11750ドル〜7197ドルの範囲で調整を続けていきました。この上値突破が成功すれば、大きな上昇トレンドが新たに形成される可能性もあるだけに、積極的な売りも難しい場面になってきています。

 さて、もう1つの「差」ですが、これは日経平均株価とTOPIXの差です。NTレシオというかたちでそのかい離を表します。すなわち、NTレシオ=日経平均株価÷TOPIXです(現実には「差」ではなく「商」ですが)。

 このNTレシオが上昇すればするだけ、それはTOPIXに対して日経平均株価が相対的に高い、すなわち両指数の差が広がっているといいうことです。

 日経225先物とTOPIX先物の期近物同士で計算しますと、このNTレシオは昨日10.0という大台に乗せてきました。本日の終値も、前者が15770円であるのに対し、
後者が1573.5ポイントですから、前者が後者の10倍以上。NTレシオは10.02です。
 実はNTレシオが10.0を超えるのは、昨年の3月25日以来のことです。このとき以降、同レシオは低下の一途をたどり、同11月7日には9.36まで低下しました。この間に何があったかと言えば、内需関連銘柄を中心とした相場の大幅高です。
 例えば、三井住友FGの株価を見ると、相場がバブル崩壊後の最安値から回復するのにあわせて上昇しましたが、2004年の春から約1年間にわたり70万円を中心とする狭い範囲での保ち合いでした。しかし、昨年8月の衆議院解散に合わせるように、株価がこのレンジを上放れると今年の4月まで急上昇になりました。
 指数の特徴から、TOPIXは時価総額の大きい銘柄の影響が比較的強く出ます。一方、日経平均株価は値がさ銘柄の影響を大きく受けます。

 時価総額の大きい銘柄といえば、メガバンクや鉄鋼など内需関連といわれる銘柄。そして、値がさ株といえば、典型はハイテク株でしょう。

 ということで見ますと、日経平均株価とTOPIXの「差」の拡大、すなわちNTレシオの10倍台乗せは、東京株式市場をリードする主役の交代を示唆しているのかもしれませんね。

(トレーダーズ・アンド・カンパニー 廣重勝彦)

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(注)本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予   測であり、情報の正確性について保証するものではありません。投資等   にあたっては、ご自身のご判断と責任においてされますようお願いいた   します。

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
 9月21日    <会議@NY>

 クリントン・グローバル・イニシアチブと云う国際会議に出席しています。去年始まったもので、私も2回目です。アメリカの国際会議と云うと、本場ヨーロッパのものに比べて、「国際的でなくアメリカンで、或る意味で一方向に偏っており、子供っぽいと云うか押し付けがましい面もある」と云う印象が強かったのですが、今回の会議の初日を見る限りでは、認識を変えなければならないようです。よりバランスが取れ、議論の質も向上し、明らかな改善のあとが認められるのです。

 何事にも始まりがありますが、一旦打ち上げたあとに、臆さずに方針を推進し、結果賛同する質の高い参加者をより集め、恐らくそれら参加者・アドバイザーの意見を採り入れて、より「国際会議」然とさせたのでしょうが、その変化率の大きさに、正直、感心しました。アメリカのいい面が出たのでしょう。
 今回の会議は、論点を、地球温暖化問題、健康問題、貧困問題、宗教問題、の4点に絞っています。またこの会議の特徴は、参加者に何かしらの「コミットメント」を要求すると云う、これまたヨーロッパでは考えられないナイーブな、しかし或る意味では実効力を伴った、とてもアメリカ的なものです。国際会議の常として、日本人は殆ど見かけませんが、もう一日、様子を観察したいと思います。

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