マネックスメール 2006年10月19日(木)

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マネックスメール 2006年10月19日(木)

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 マネックスメール<第1773号 2006年10月19日(木)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.きょうの「マネいち」
 3.はじめてみよう!商品先物取引(CX)
 4.サンプラザ中野の株式ロックンロール
 5.相場の花道−先物・オプションも演歌同様歌えます!
 6.投資信託基準価額
 7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
値がさ主力銘柄を中心に利食い売り見切売りに押される

日経平均            16,551.36 (▼101.64)
日経225先物         16,530 (▼130 )
TOPIX            1,635.77 (▼ 2.97)
単純平均             457.50 (△ 1.35)
東証二部指数           4,153.81 (△ 20.28)
日経ジャスダック平均       2,180.18 (△ 30.04)
東証マザーズ指数         1,235.93 (△ 9.98)
東証一部
値上がり銘柄数         1,028銘柄
値下がり銘柄数          544銘柄
変わらず             123銘柄
比較できず            0銘柄
騰落レシオ           93.57%  △6.74%
売買高            15億3332万株(概算)
売買代金        2兆2452億9100万円(概算)
時価総額          520兆2738億円(概算)
為替(15時)          118.86円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場でダウ平均が堅調となり、一時大台乗せとなったことや外国人の売買動向(外資系13社ベース、市場筋推計)が大幅買い越しとなったことから買い先行となりましたが、寄り付き直後に堅調な動きとなったあとはじり安となりました。半導体関連銘柄を中心に利食い売りや見切り売りを急ぐ展開となり、指数を押し下げ、先物も昨日の高値やCME(シカゴ市場)の終値を抜けなかったことで見切る動きが加速され、もたついた動きとなった感じです。好業績が期待される銘柄を中心に押し目買いも入り底堅い動きにはなるのですが、少し戻ると売られ、売り一巡して下げ止まるとまた売られるといったような状況が続きました。

 後場に入ってからもますます買い気が失せ、利食い売りや見切売りを急ぐ展開となりました。昼の市場外取引は金額はそこそこ大きかったのですが、売り買いの偏りはなく、外国人の買いもはっきりと見られなかったことで、後場は寄り付きから売り物がちとなったようです。好決算の発表に敏感に反応する動きも見られましたが、敏感に反応する銘柄が比較的小型の銘柄に多く、主力銘柄、大型銘柄は材料が出ても出なくても売りが先行となっていました。

 小型銘柄は目先的な底入れ感や主力銘柄からの乗り換えの動きもあって堅調となりました。先日までとは反対に値動きのいいものに付く動きが主力銘柄から小型銘柄に移ったような感じで日経ジャスダック平均は大幅高となり、小型株指数、東証マザーズ指数、二部株指数など小型銘柄の動きを示す指数は軒並み堅調となりました。先物へのまとまった売り買いも散見されましたが、先物が主導すると言うよりは主力銘柄の軟調さを受けて目先筋の売りが入る、といった状況ではないかと思います。

 物色対象は変わってもあいかわらず「動きのいい方につく」といった目先的な動きが中心となっているようです。先物も同様で、動いた方についてはみるものの小掬い商いが中心で回転も早いような感じです。大きな流れは引き続き強含みと考えてもいいのでしょうが目先的には決算発表数字などに敏感に反応し、一喜一憂する展開が続くものと思います。好業績もどこまで織り込んでいるかが注目されるのですが、これさえも発表直後の値動きで決まりそうな感じです。

 (投資情報部 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・見切り売り(みきりうり)
 上値が重いなどの理由で、これ以上の値上がりを期待できずに売ることをい う。
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◆個別銘柄◆ 

 割安銘柄の見直しで海運株が高く、小型銘柄は総じて堅調

商船三井 (9104) 939円 △21 円 
 ばら積み船の市況回復や燃料コストの低下などによる業績改善への期待が報じられ、朝方から買いが入り、堅調となりました。

アドバンテ (6857) 6,070円 ▼280 円 :100株単位
 米インテルが設備投資計画を下方修正したことが嫌気され、米国市場で半導体関連銘柄を中心にハイテク銘柄が軟調だったこともあり、国内の半導体製造装置銘柄も売りが優勢となって大幅安となりました。

パレモ (2778) 1,710円 △30 円 :100株単位
 バンダイナムコHD(7832)傘下のバンダイと提携してバンダイの有力キャラクターを使った女性向け衣料品を新たに手掛けることが報じられ、収益拡大を期待する向きもあって買いが入り、堅調となりました。

コマツ (6301) 2,175円 ▼25 円 :100株単位
 今年6月以降の高値圏に接近していたことや、中国の7−9月GDP(国内総生産)が4−6月と比較して成長率が鈍化したことが囃され、後場に入ってから下げに転じて軟調となりました。

森精機 (6141) 2,495円 △35 円 :100株単位
 中間期の連結経常利益が前年同期比で約90%増益となる見通しであることが伝わり、朝方から堅調となりました。

HOYA (7741) 4,600円 ▼150 円 :100株単位
 後場の取引時間中に中間期の連結業績が発表され、好調な数値が伝わりましたが、材料出尽くし感やエレクトロオプティクス事業の収益力低下を懸念する向きもあって、発表後に売りがかさんで大幅安となりました。

◆ランキング◆

詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、 「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.きょうの「マネいち」
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
本日の各世銀債の参考利率

英ポンド2年:4.18% (±0.00%)
豪ドル2年 :5.38% (±0.00%)
NZドル2年 :6.36% (±0.00%)


◆きょうのなるほど 【オーストラリア】

 豊かな自然に恵まれたオーストラリアは、食材の宝庫であり、日本の食糧品の国別輸入量では、アメリカ、中国に続いて第3位です。

 その特徴は、汚染の少ない環境に恵まれている、広大な国土により供給が安定している、日本とは逆の季節の農作物が輸入できる、しかも地理的にも比較的利便性が高い、というように、日本にとって重要な輸入相手国のひとつなのです。

 また、オーストラリアの食品衛生管理は非常に厳しく、安心できるということも大事な要素であるといえるでしょう。1997年にはオーストラリアオーガニック連盟も設立されていて、有機食品への関心もとても高くなっています。
オーストラリアについてもっと詳しく知りたい方は↓
https://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G3220/saiken/info_au.htm
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.はじめてみよう!商品先物取引(CX)
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
 第16回 商品市場トピックス <再編>

 商品取引所の再編が日本国内を問わず、世界中で活発になっています。
 海外からは今週、ニュースが飛び込んで来ました。米国最大の先物取引所と云われ、日経平均先物も上場しているなど株式や外国為替に強いシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が、商品などに強いとされる、シカゴ商品取引所(CBOT)と合併することが報じられました。合併後の新会社は先物の取引高では世界最大級となるようです。CMEについては、欧州の取引所とも経営統合に向けた話し合いをしているとも伝わっています。

 そして国内。繭糸、野菜、馬鈴薯などを上場していた横浜商品取引所が今年の4月1日に東京穀物商品取引所に吸収・合併されました。さらに、中部商品取引所と大阪商品取引所が来年1月1日に合併するほか、関西商品取引所と福岡商品取引所も合併に合意しています。
 国内の商品取引所の上場商品は、以下のリンクをご覧ください。↓↓↓
http://www2.monex.co.jp/lounge/hint/monex_cx/nyumon/index.html

 このように商品取引所の再編が活発に行われていますが、国内でいえば商品先物取引が東京に集中していることが背景としてあるようです。
 証券業界と同様、商品先物取引もインターネットでの取引が活発になって、かつて対面取引が主体だった時代と比べると、商品知識を入手しやすくなったほか、手数料も自由化となって、個人投資家がより入りやすい環境となってきました。商品取引所はかなり潤っているのではないかと思われる方も多いのではないかと思います。
 しかし、投資家の保護を目的に商品取引所法が改正され、ブローカー(商品取引仲介会社)の営業規制が厳しくなりました。すると、取引高の減ったブローカーが上場商品が東京と重複している地方取引所から脱退するといった事態が起き、地方取引所の出来高が大きく減少して今後の運営維持に支障が出てくる可能性が高まり、合併による再建を選択しているのです。

 今後は、地方取引所が上場商品の拡充などで東京の取引所に対抗していけるのかどうかが注目されます。将来的には魅力的な上場商品もたくさん登場し、個人投資家の取引環境も向上していくのかもしれませんが、何らかの対策を練らないとこのままジリ貧となってしまう可能性もあり、国内ばかりではなく、海外の取引所との提携や合併などを視野に入れた動きもあるのかもしれません。また、商品取引が身近なものとされるような方策なども必要となってくるのではないでしょうか。

(マネックス証券 投資情報部)

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 商品先物取引(CX)の詳細・お申し込みなどはこちら
  口座をお持ちでない方
  http://mail.monex.jp/?4_53168_344758_8
  口座をお持ちの方(リンク先よりログインしてください)
  http://mail.monex.jp/?4_53168_344758_9
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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.サンプラザ中野の株式ロックンロール
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 旭山動物園に行ってきた。サンプラザ中野だー!

 あの旭川にある日本一の入場者数の動物園だ。アザラシが天井と床を繋ぐチューブの中を泳いだり、ホッキョクグマがガラスぎりぎりに飛び込んできたりする、とても面白いところだ。でも面白くなったのは1997年からなのだそうだ。実は前年の1996年に今までの最低の入園者数、年間26万人となった。潰れる寸前だったのだ。そこでみんなで知恵を出し合った。そして自分が行きたい動物園を作った。キーワードは「行動展示」。日本の動物園は「形態展示」が普通。つまり「姿を見せる」だけだった。それを「動きを見せる」方向に切り替えたのだ。それから入園者が鰻登り。ついには上野動物園を抜き去って1位に躍り出たのである。

 訪れたのは今週の火曜日。17日だ。天候は曇天。時々雨。気温は10度前後。平日でそんな天候だったためか展示館には並ばずに入れた。ラッキーであった。そうは言っても大変な人の数であった。入り口前の駐車場には大型観光バスが何十台も見られた。門の前では群衆がバスの到着を待っているのであった。そこでは日本語以外の言語も飛び交っていた。そうなのだ。近隣諸国からツアーで来園するお客さんが大変多いのである。そんなこんなで去年は年間200万人動員。今年は9月の時点ですでに200万人を突破。あと半年も残してである。ものすごい経済効果となって、地元旭川を潤しているに違いないぞ。全国からの参観者も引きも切らずに押し寄せるのだそうだ。知恵と勇気で成し遂げた「大成功」を学びたいのだ。

 園内で一番良かったのは「手書きのポップ」。様々な説明書きが手書きで書かれて掲示されている。これが家族的な暖かさを醸し出している。人気の秘密は「行動展示」だけではないのだねー。あー楽しかった。俺はアザラシにすっかりやられてしまいました。

 根本的なことを言うと、動物園の動物は可哀想な面が多い。とにかく檻の中では辛そうだ。IT技術の発達にともない、いつかはなくなっていく施設なのかなとも思ったぞ。

 しかしアメリカ市場は強いなー。

サンプラザ中野:数々の爆発的ヒット曲を生み出してきた「爆風スランプ」で活躍。自身のホームページでも意外な側面を見ることができる。

http://www.sunplazanakano.com/

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.相場の花道−先物・オプションも演歌同様歌えます!
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 富の力(2006年10月12日号)

 NYダウが一時12000ドルに乗せました。

 前場の日経平均株価は、昨日の終値16653円をはさんで16623円〜16688円と、上下65円の狭いレンジでの取引が続きました。昨日の米国株式で、NYダウが12000ドルの大台を上回ったことが好感されていました。その一方で、米国ではハイテク株が軟調であったことが上値を押さえて、株価指数の値動きは乏しくなりました。

 もっとも、午後1時に予定されていたHOYAの決算発表待ちの面も強かったでしょうね。ここから本格的な上昇に移れるのかどうかの判断には、やはり中間決算の内容の見極めが必要でしょうから。

 しかし、日経平均株価は、後場からは、前場半ばにつけた安値16623円を下回ると、そのまま16600円を割り込み、下げ幅を拡大していきました。注目されたHOYAの決算自体は必ずしも悪い内容ではなかったのですが、会社計画を下回ったことなどが嫌気されて、同銘柄は下げ足を速めてしまいました。

 そもそも米国株式市場では投資判断の引き下げを受けたインテルが一昨日は急落し、その後慎重な設備投資計画や業績見通しを発表したことで、昨日も上値の重い値動きになっていました。これが、他の半導体銘柄にも波及して、フィラデルフィア半導体インデックスは、終値でつけていた5月19日以来の高値から2日で5.2%の急落となりました。

 これを受けて、本日は、日経平均株価の採用銘柄の中では、アドバンテストが4.4%の下落で、下落率の第1位。以下、ニコンが3.9%下落でワースト2位、そして東京エレクトロンが3.0%の下落でワースト4位でした(第3位は、昨日大規模な増資を発表したイオンの−3.1%です)。

 それだけに、注目されたHOYAの決算でしたが、その結果はあらためて戻り売り圧力を強めるものでした。そのため、日経平均株価は先週の高値圏であり、それゆえサポート・ラインと見られた16600円を割り込みました。

 ただ、16500円の水準は心理的な節目ということで下値支持線の1つ。また、昨日の前場半ば〜後場半ばまでもみ合ったゾーンでもあり、ここでは買戻しが入ります。とはいえ、先のサポート・ラインであった16600円台に戻すと、戻り売りが上値を押さえます。ということで、HOYAの決算を受けた相場は、朝方の保ち合いゾーンを下方に100円シフトした形になりましたね。

 さて、そんな神経質な値動きが続く東京市場に対して、米国株式市場はNYダウが一旦12000ドルの大台を上回る場面もあり、ムードは悪くはありません。
 IBMの好決算を受けた買いが先行し、スタートからまもなく12049ドルまで上昇しました。ただ、12000ドル台に乗せるタイミングを待っていた向きから利益の確定売りが出ると、あっさりと大台を割り込み、その後は12000ドルを天井とした狭いレンジでのもみあいでした。

 ところで、ダウの12000ドル台乗せを牽引した材料としては、原油相場の下落、インフレ懸念の後退と利上げ休止の継続、底固い景気と好調な企業業績などがあります。このうち、昨日の原油相場は2.2%の大幅下落であり、引き続きサポートになりました。

 しかし、経済統計の見方はやや複雑なものとなりました。発表された9月の消費者物価指数は、前月比で−0.5%と昨年11月以来の大きな低下でした。ただ、食品・エネルギーを除いたコア指数は、前月比+0.2%と3ヶ月連続の上昇で、前年比では予想通りながら+2.9%と、1996年2月以来の高い伸びになっています。
 これに関連して、前日発表された9月の生産者物価指数(PPI)は、前月比で−1.3%の大幅低下となったものの、食品・エネルギーを除く部分、すなわちコアPPIは前月比で+0.6%と、昨年1月以来の大幅上昇となっていました。自動車やトラックの価格が過去15年で最も高い上昇率を記録したためです。

 これらを見ると、インフレ懸念が強まったとまではまだ言えないにしても、来年早々の利下げという希望的な観測は後退せざるを得ないでしょう。そのため、市場では利下げの議論は消えて、すくなくとも来春までの利上げ休止はありそうだとの、慎重な見方に傾いています。すなわち、利下げへの思惑での買いは、期待できそうにもありません。

 一方、景気を見る上で注目されている住宅統計では、9月の住宅着工件数は1772千戸と予想の1640千戸を大きく上回りました。しかし、建設許可件数は1619千戸と予想の1710千戸を下回っており、景気の底固さを確認するまでには至りませんでした。

 この面では、前日発表された9月の鉱工業生産は0.6%減と、予想の0.1%減を大きく下回っていました。これは、ハリケーン・カトリーナの影響を受けた昨年9月以来の大きな落ち込みです。景気の不透明感はなかなか払拭
できない状況です。

 であればこそ、相場も企業業績をここからの上昇の拠り所にせざるをえないでしょう。たしかに、企業業績は、前年比で14%の増益と、史上最長となる13期連続の2桁増益が予想され、しかもIBMなどはこれを裏付ける決算を発表しています。

 その一方で、一昨日はゴールドマン・サックスがインテルの株価がすでに目標株価に達したとして、投資判断を引き下げるなど、好材料の出尽くしへの警戒感も一部には見られます。

 すなわち、ダウが12000ドルに一旦乗せたことで、これまで好感された材料に対する目が一段と厳しくなっています。ここにきて、期待先行の部分がなかったのかを冷静に見極めようとする動きが出始めています。

 逆に言えば、ここからのシビアな吟味の中で、たとえば企業決算の発表などが利益の確定売りを踏みとどまらせる内容となるならば、今度こそ12000ドル台定着が可能になっていくのでしょうね。

 ちなみに、ニューヨーク・ダウの12000ドル乗せは昨日2006年10月18日でしたが、これはダウが日々発表となった1896年10月7日から110年目のことでした。
 ウォール・ストリート・ジャーナルの前身であるカスタマーズ・アフタヌーン・レターが、ダウ平均の起源だそうですが、これは1884年7月3日がスタートなので、そこからだと122年と3ヶ月目のことです。

 1896年の終値は29ドル。そして、年足の終値が100ドルに乗せたのは1919年と、ここまでに23年かかっています。ここから見ると、100ドルは大変な壁だったのですね。そして、それから30年かけて200ドルに乗せました。

 ということで、200ドルに乗せるまでが1896年から53年です。先述の日々算出以降現在までの110年に対しては、その半分程度は200ドル以下であったということです。となると、それ以降の上昇がいかに速かったか!ということですが・・・。

 200ドルから5倍となり1000ドルに乗せたのが1982年ですから、200ドル時代からは33年目。2000ドル乗せは1988年で、1000ドル乗せからわずか6年で倍。
 また、1000ドル乗せから13年目の1995年に5000ドル台に乗せると、17年目の1999年に10000ドル台乗せ。すなわち、わずか17年でダウは10倍になりました。
 ただ、そこからがITバブルの崩壊もあり、7年かけて12000ドル突破です(ただし、終値ではないので、確定ではありませんが)。

 ということで、ダウ110年のチャートは、現在に近づけば近づくほど急上昇の指数曲線のようです。技術革新が加速していることもあるでしょう。そして、米国は人口も3億人に乗ったそうですが、人口の急速な増加も関係しそうです。
 そして、もう1つは富の蓄積の力でしょうかね。これが複利のパワーを発揮しています。

 自分たち個人の資産運用も、NYダウに習いたいものです。

(トレーダーズ・アンド・カンパニー 廣重勝彦)

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(注)本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予   測であり、情報の正確性について保証するものではありません。投資等   にあたっては、ご自身のご判断と責任においてされますようお願いいた   します。

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日時:11月18日(土)14:30〜16:00(開場:14:00)
場所:東京ビッグサイト102会議室(会議棟1階)
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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
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 10月19日       <銀河>

 かつて当社のエントランスには、「Stars」と云う星の写真が飾ってありました。知る人ぞ知る、トーマス・ルフの作品です。合併に伴うオフィス・レイアウト変更で、約2年前からお蔵入りしていたのですが、本日夕方、久し振りにエントランスに復活しました。

 私は星を見るのが大好きで、小さい頃はよく首を90度曲げて、天空を眺めていたものです。望遠鏡、双眼鏡、星座早見表、理科年表。色々な「星グッズ」が、
身の回りにありました。星を見ていると、遙か遠くへ意識が引っ張られ、頭の中が真っ直ぐに整理されるように感じます。鉄棒にぶら下がって背骨を伸ばしたりするのと同じイメージです。

 私にとって宇宙は憧れです。ルフの作品には、恒星や恒星群、星雲、更には我々の住んでいる銀河系でない渦巻き銀河、楕円銀河、銀河銀座(?)などを見ることができ、居ながらにしてのスペース・トリップが可能です。久し振りにオフィ
スに戻ってきた宇宙を見ながら、時に意識をリフレッシュしていきたいと思います。

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     清水洋介の「一目均衡表集中講座」
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「一目均衡表」を重点的に学ぶ初級講座です。「一目均衡表」で、実際に儲かるのかどうか、結果的に「天井」「底」となったところではどういったチャートとなっていたのか、具体例を紹介しながら講義を行ないます。11 月 7 日(火)18:30開場 19:00開演 21:00終了 
詳しくはこちら≫ https://seminar.monex.co.jp/public/seminar/view/10
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創刊号からのマネックスメールバックナンバー(マネログ)はこちらから→ http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html

マネックスメール全文を過去にさかのぼって読むことはもちろん、“つぶやき”の部分だけをさかのぼることや、キーワードで過去のある部分を検索することも可能です。ぜひ一度お試しください。
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