マネックスメール 2006年10月27日(金)

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マネックスメール 2006年10月27日(金)

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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.きょうの「マネいち」
 3.資産設計への道 〜その241 子供へのお金の教育はタブー? 内藤 忍 4.チャートの世界 −第68回−
 5.だから投資は面白い!
 6.投資信託基準価額
 7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
米国株高にもかかわらず、週末の手仕舞い売りで軟調

日経平均            16,669.07 (▼142.53)
日経225先物         16,690 (▼140 )
TOPIX            1,650.73 (▼ 13.86)
単純平均             459.33 (▼ 3.03)
東証二部指数           4,187.40 (▼ 7.24)
日経ジャスダック平均       2,165.85 (▼ 2.48)
東証マザーズ指数         1,214.09 (▼ 14.96)
東証一部
値上がり銘柄数          394銘柄
値下がり銘柄数         1,209銘柄
変わらず             96銘柄
比較できず            0銘柄
騰落レシオ           97.94%  ▼ 6.22%
売買高            17億9815万株(概算)
売買代金        2兆5300億4300万円(概算)
時価総額          525兆3896億円(概算)
為替(15時)          118.38円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場が堅調となったことやシカゴ市場(CME)の日経平均先物が堅調であったことに加え、市場筋の推計として伝えられる外国人の売買動向(外資系13社ベース)が大幅買い越しとなったこともあって、買い先行の始まりとなりました。それでも週末ということや月末が近いということもあって、目先筋を中心に利食い売りや戻り売りがかさみ、値動きが悪くなるととたんに見切売りもかさむ、といった感じでもたついた動きとなりました。

 昼の市場外取引はやや売りと伝えられましたが金額も小さく大きな影響はありませんでした。月末近くの週末と言うことで積極的にポジションを取るような動きには乏しく、手仕舞いの売り買いや目先筋の小掬い商いが中心といった感じで、下がれば買い、上がれば売り、と終始もたついた展開になりました。
 小型銘柄も見切売りや戻り売りに押されるものが多く、それでも下値をむきになって売り叩くほどでもない、といった状況で二部株指数や日経ジャスダック平均は小幅安、東証マザーズ指数は大幅安となりました。先物は仕掛けてきなまとまった売りは前場だけで止まり、後場に入ってからは目先筋のディーリングが中心と見られました。まとまった売り買いも散見されたのですが、大きく追随する動きも少なく、方向感を出すまでには至りませんでした。

 好調な業績を発表する銘柄も多いのですが好業績への反応も鈍く、先行きへの不安が妙に誇張されているような感じで、週末や月末にはポジションを取りたくない、ということなのでしょう。少しでも利益が出て来るとすぐに売りたくなるような、ちょっと上値が重いとすぐに売りたくなるような、そんな投資家が中心になっているような感じです。

 (投資情報部長 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・ディーリング(でぃーりんぐ)
 長期的な投資ではなく、短期的に資金を動かして目先的に収益を追及するよ うな投資を行う取引のことをさす。また、証券会社などが自己の資金を用い て、自己の計算のもと行う取引をさすこともある。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

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◆個別銘柄◆ 

 自動車株の一角や石油関連銘柄の一角が高い

日産自 (7201) 1,424円 △35 円 :100株単位
 中間期の連結業績が発表され、販売台数の低調などから伸び悩みましたが、悪材料出尽くしとの見方から買いが先行し、堅調となりました。

キヤノン (7751) 6,490円 ▼160 円 :100株単位
 1−9月期の連結業績が改めて好調であることが確認されたのですが、利益確定売りなどがかさみ軟調となりました。

ビュー (3033) 1,215円 △285 円 
 「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(9983)と資本・業務提携をすることが好感され、収益改善への期待も高まって買いが優勢となり、大幅高となりました。

イビデン (4062) 6,190円 ▼400 円 :100株単位
 デンソー(6902)が独ボッシュと共同でDPF(ディーゼルエンジン向け排気ガス浄化用フィルター)を開発・生産するための合弁会社を設立することが報じられ、同社にとっては悪材料と見る向きも多く、売りがかさんで軟調となりました。

明星食 (2900) 709円 △100 円 
 米系投資ファンドが同社へのTOB(株式公開買付)を実施することが伝わり、TOB価格の700円へのサヤ寄せを狙った買いが入り、ストップ高比例配分となりました。

五洋建 (1893) 142円 ▼18 円 
 談合事件に伴う指名停止などの処分の影響から、通期の連結業績予想を引き下げたことが発表され、収益悪化を嫌気する向きもあって売りがかさみ、大幅安となりました。

◆ランキング◆

詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、 「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.きょうの「マネいち」
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
本日の世銀債の参考利率

NZドル2年:6.28% (−0.02%)


◆きょうのなるほど 【ニュージーランド】

 ニュージーランドの労働市場はとても充実しています。
 たとえば、世界で初めて一日8時間労働制を取り入れたのはニュージーランドで、1899年のことでした。
 また、最低賃金や雇用機会均等の促進など、労働者保護が法律で厳しく定められています。年間に11日の国民の休日があり、1年間の勤務後には必ず15日以上の有給休暇を得られることも国により保証されています。労働組合への加入は任意ですが、国際的にみて労働者によるストライキはかなり少ないほうだといわれています。

ニュージーランドについてもっと詳しく知りたい方は↓
http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G3220/saiken/info_nz.htm
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.資産設計への道 
  〜その241 子供へのお金の教育はタブー? 内藤 忍
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11月に福岡、名古屋、岡山の3ヵ所で「資産設計塾 特別編 〜 投資で成功するための7つの方法」(セミナー)を開催します。お申込お待ちしています。http://www2.monex.co.jp/lounge/benkyo/index.html

−−−−−−−−−−<資産設計への道〜その241>−−−−−−−−−−−−

 子供へのお金の教育はタブー?

 大学を卒業するまで、自分が受けた教育にはお金に関するものはほとんどありませんでした。金融機関に勤務し株式投資などで失敗も経験する中で自分でお金との付き合い方を学ぶしか知識を得る方法はありませんでした。

 最近子供の教育を専門に取扱う雑誌を書店で良く見かけます。どちらかというと学力をどう伸ばすかに重点が置かれているようですが、学力と同じくらい社会人になってから必要なのはお金に対する知識ではないかと思います。
 日本でお金の教育が広がらない理由はいくつかあります。例えば、「守銭奴」といった言葉に象徴されるようにお金に対するネガティブなイメージもその1つです。しかし現実には資本主義社会の中で毎日お金と付き合いながら生活しているのです。お金をタブー視しても逃れることはできません。

 ただしお金の教育は投資だけではなくいくつかのステップがあると思います。
●お金の教育とは?
 お金の教育で最初に子供たちが知っておくべきことは、働くことの重要性です。労働の対価としてお金が得られるという当たり前のことを実感することでお金の大切さや両親への尊敬の念が強まるのではないでしょうか。最初に必要なお金の教育とは、このお金を得るために必要な労働を体感することです。
●マネーマネジメント
 その次に考えることは稼いだお金をどうやって使うか。つまりお金の管理方法です。収入をあっと言う間に使ってしまったり、収入よりかなり大きな支出を計画性も無く失くしてしまうのはお金の管理(マネーマネジメント)について学んでいないからです。

2005年に全国の裁判所に申し立てた自己破産の件数は個人・法人合わせて約20万件となっています。お金の管理能力だけが理由ではありませんが、子供のうちにマネーマネジメントを勉強しておくことはこのような悲劇を防止するために役立つのです。

●株のがっこう
 このような稼ぐことの重要性、稼いだお金を計画的に使う大切さを学んだら、次に学ぶべきなのがお金に働いてもらうこと、です。せっかく自分が得たお金という資産を有効活用する「資産運用」の勉強です。

実はマネックスが1月に小学生・中学生を対象にして開催した「株のがっこう」が書籍にまとめられ今月発売になりました。

『中学生への授業をもとにした世界一簡単な「株」の本』
―「お金に困らない子」はこうして育つ!http://www.monexuniv.co.jp/book/#gakko

「株のがっこう」と言っても取り扱う内容は銘柄選びの方法だけではありません。経済の仕組みから分散投資の重要性、そして長期でお金を殖やすことによって自分の夢をかなえられる可能性があることが書かれています。子供に株の投資だけ教えるのはけしからん、と批判する意見もありましたが、中身をご覧いただければ、そのようなことはないことがおわかりいただけると思います。
●子供の可能性
 実際に参加した子供たちの感想も掲載されていますが、1日の授業と実習によって大人顔負けの金融に対する知識を身につけているのが手に取るようにわかります。私も2時間目の授業を担当し、子供たちと話をする機会がありましたが、子供の興味のあることに対する高い集中力に驚かされ、体系的なお金の教育を早い時期からはじめることの重要性を感じました。

●資産運用は教えにくい
 残念ながらお金の教育の中でもこの資産運用は教えにくいのが現実です。お金に対する偏見以上に、損をした時に教えた人の責任問題になるという恐怖感が二の足を踏ませるのだと思っています。

資産運用には絶対は無いわけで、勉強すれば絶対に成功するとは限らないところに難しさがあります。努力が報われるとは限らないという現実です。しかしだからといってやらなくても良いということではありません。

リスクがあるが故に、そのリスクをどうやって減らしていくかを考えて実行する必要があるともいえるのです。

この本は中学生への授業をもとにした、と書いてありますが、大人でも参考になる内容です。子供に教えるために資産運用の勉強をしてみようと思っているうちに親の方が資産運用を学べる、という副次効果も期待できるかもしれません。

拝金主義者になっては困りますが、お金との正しい付き合い方は小学生の高学年くらいからはしっかりと教えておくべき、というのが子供たちと一緒に勉強して感じたことです。

●お金の教育に関するオープンな議論を
 以上はお金の教育についての私の個人的な考え方ですが、金融関係の仕事をする人間のバイアスがかかっているかもしれません。ただ、お金の教育はタブー視するのではなく、様々な立場の方の意見を交わしながらどのようにしていくべきなのか考える段階にきていると思います。

今回の話のまとめ---------
●小学校高学年くらいからお金の教育ははじめてもよい
●お金の教育といっても稼ぐ、管理する、運用する、の3つがある
●お金の教育をどうすべきかはもっとオープンな議論が必要

ではまた来週・・・。

内藤 忍
株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長
http://mail.monex.jp/?4_28401_134617_15

資産設計について聞いてみたいことがある方はメール件名「内藤」宛で
feedback@monex.co.jp まで(コラムで紹介させていただく場合があります)
(本コラムは筆者の個人的意見をまとめたものであり、筆者の所属する組織の意見ではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.チャートの世界 −第68回−
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
 −実践編:−閑話休題−

 図表一覧
⇒ http://www2.monex.co.jp/j/chart/Fus.htm

 ここまで「チャート教室」を連載して、いろいろなチャートについて述べてきましたが、今週は「閑話休題」ということでチャートの一番基本的なこと、つまり「節目を見つける」と言うことを見てみたいと思います。

 「節目を見つける」ということが出来れば、複雑なチャートの見方を習得しなくてもしっかりと儲けることもでき、また、「節目を見つける」ことがチャートを見るうえで一番基本なのではないかと思います。複雑な計算や難しい理論から「節目」を見つける手段もいろいろありますが、ここでは何の計算も入らず、チャートを見ているだけで節目を見つけられるのかどうかを見て行きたいと思います。

 まず、「節目」を見つける一番簡単な方法は「前の高値・安値を押さえておく」、ということです。期間としては3ヶ月、6ヶ月、1年と見ておけばいいでしょう。例えば図1.に日経平均のチャートがあります。このチャートは移動平均線も一目均衡表も出来高すらもかかれていません。それでもしっかりと「節目」「節目」で上昇が止まり、下落も止まるようなところが随所に見られます。

 具体的に見ていくと4月の高値(X)を基点に考えるとA、Bと言う水準はXで上値を押さえられ、抜けなかったことで下落したということになるのです。ですから、ここではXを抜けるか抜けないかの水準でいったん売り、そして抜ければ買い戻す、という戦略がとれたことになります。また、A、Bをつける過程での押し目であるC、Dもここでは出ていませんが2月の高値の水準(赤い矢印)となっているのです。そしてその水準を割り込んだことで大きく下落、6月の安値をつけることになりました。

 その後の動きも同様で、Yの7月4日の戻り高値を抜けると強含みになり、E、F、Gでサポートされる要因となったものと思われ、Zの水準を抜けるときも(緑の矢印)「節目」となったことがわかると思います。そして今はちょうど2月の高値水準、つまり、4月から5月にかけてもみ合った水準となっておりここを抜けるかどうかというところです。17,000円を抜けて来るとXの水準が意識され、17,000円から17,500円の水準でのもみ合いとなると考えられます。
 このように、単純に前の高値や安値、あるいはもみ合った水準を「節目」として「節目」から「節目」への動きが株価の大きな流れと考えていけば、大きく失敗することは少ないのではないかと思います。

 (マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

 「チャートの世界」のバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/forum/chart/2006.html

 また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で
 mailto:feedback@monex.co.jp
 までお送りいただければ清水から回答いたします。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.だから投資は面白い!
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
 −第5回 銘柄を見ていく。−

 今週は、GCA(2126)を取り上げます。

■類似会社は、海外企業
・会社の概要
 2006年10月16日にマザーズ市場に上場した国内唯一の独立系M&Aアドバイザリーファームです。M&Aに関する仲介ではなく、「片側アドバイザリー業務」を提供する会社で、つまり、買い手(あるいは売り手)の片側にアドバイザーとしてつき、クライアントの最善の利益を追求するというものです。具体的な業務は、プロジェクトマネジメント、バリュエーション、ストラクチャリング、デューデリジェンスからファイナンス全般のパッケージングまでM&Aに関する総合アドバイザリー業務を行っています。
 2004年設立ながら、三共と第一製薬の経営統合、ワールドのMBO、阪急ホールディングスと阪神電気鉄道の経営統合など大型案件を手掛け、2005年の国内M&Aアドバイザリーランキングで11位(公表案件取引金額ベース)となっています。
・業績と収益構造
 2006年2月期の連結決算は、売上高44億円、経常利益28億円(2005年2月期は、売上高5億円、経常利益1.3億円)と業績は急拡大しています。要因として、ワールドのMBO等大型案件を手掛けたことから、成功報酬が大きく寄与したこと、基礎報酬が順調に拡大しているためです。同社の収益構造は、売上面では、主に作業の進行に伴い発生する基礎報酬と案件の成立時に発生する成功報酬に分けられます。タイムチャージに近い基礎報酬で固定費を賄い、成功報酬で大きく利益を積み上げる収益モデルであります。2006年2月期の売上高は、成功報酬77%、基礎報酬23%で占められています。同売上高営業利益率は66%、同限界利益率は80%を超えていると推定され、成功報酬の増加が利益に直結する収益構造であります。2007年2月期の業績は、売上高43億円、経常利益24億円と減収減益予想となっています。要因は、大型案件、成功報酬の減少が指摘できます。
・戦略と見通し
 同社の成長性を図る物差しとして、(1)M&Aマーケットの動向、(2)競合関係、(3)クオリティの維持、(4)人材の獲得動向が挙げられます。国内のM&Aマーケットは、拡大しています。日本企業の関係するM&Aは、95年の531件から2005年には2,841件と10年で5倍強に拡大しています。今後も企業の重要な事業戦略の1つとしてM&A戦略は増加すると考えられます。
 また、米国のM&A市場規模は、対GDP比約10%であり、日本のそれは、約4%弱に留まっていることからも、M&A市場は拡大基調が見込まれるでしょう。同社の競合企業は、国内証券・銀行、外資系投資銀行、監査法人系コンサルティングファームなどがあります。
 同社の強みとして、独立資本で系列に制約がなく顧客との利益相反がないこと、M&A実務に精通した各分野のプロフェッショナルを有していること等が挙げられます。収益構造から、大型案件及び成功報酬に傾斜する傾向が考えられるますが、同社では顧客の利益最大化とリピート受注の増加を重視するポリシーを表明しています。その意味で、大型案件の獲得を最優先する投資銀行や案件の一部分に特化しがちな監査法人系との差別化が図られているものと考えられます。

 同社は、今後5年以内に現在44名の人員を120名に増員し年間売上高120億円を目指しています。同社の業務は、継続性・安定性の確保が困難であると見られ、
大型案件と成功報酬に大きく収益が依存します。しかしながら、同社の企業価値は、いかにアドバイザリーの品質を向上し、顧客からの信頼を獲得し、リピート受注や基礎報酬を継続的に拡大できるかにかかっているものと考えられます。その意味で、新聞紙上等で報道される大型案件の動向や同社の開示資料から読み取れる顧客数、基礎報酬のデータに注目すべきでしょう。

 また、IPO時に調達した約50億円の資金効率も今後の注目点であります。同社は、今後クロスボーダーM&A(国境を越えたM&A)に対応するため、海外拠点を拡充し、海外M&Aファームに出資していく意向を示しています。2006年8月に米国ブティック投資銀行EvercoreがNY市場に上場しています。Evercoreの収益性は、ほぼ同社と近似しています。また、予想PERは、約39倍です。同社の予想PERは、約55倍でEvercoreに比べ高い成長性プレミアムが付されていると考えられます。

 日本でのM&Aブーム(?)はまだまだ始まったばかり、とみる向きも多い中で、同社は、調達した資金を活用してどのように成長していくのか、今後の展開に注目していきたいと思います。

(マネックス証券 投資情報部)

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-6.投資信託基準価額
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-詳しくは
→ http://www.monex.co.jp/FundGuide/0/syohin/tousin/syohnitirhyouji/guest
※マネックス証券の全取扱いファンドが騰落率順に表示できます。
※外国投信を売買する際の適用為替レートは、ログイン後「投資信託」トップ 画面の「適用為替レート」でご確認いただけます。

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
 10月27日      <テンション>

 昨晩、生まれて初めて来日した或る友人と杯を交わしました。彼は17年前の天安門事件の時の学生リーダーのうちの一人です。事件後アメリカに亡命し、経済学士と経済修士と法務博士の3つを同時に取得するという荒技を達成し、今は投資ファンドを率いています。

 私と彼とは6年前にスイスで知り合いました。中々の好青年で、いつもニコニコしていて、周りの人にも気を遣うのですが、何処かにゴツッとした硬い筋があると感じていました。二人で飲みながら、色々な話題に飛んで和やかな会話を楽しむ中で、彼の硬さの形に、よりリアルに触れることになりました。彼の投資ファ
ンドの経営・運用スタイルを聞くと、「全ては自分一人で決める」と云うのです。
更に、「他人と一緒に決めようなんて思わない、つまらないじゃないか」と、極普通に云い切りました。

 これは興味深いことです。アメリカの大学で経済や法律を勉強してますから、民主的なプロセスとか、牽制の意義とか、そう云ったものはよく理解している筈です。そもそも、民主化運動のキーマンだった訳ですから。恐らく、彼の心の中のテンション(緊張)は、未だに緩んでいないのでしょう。17年。長いようで、
未だ未だ短い年月なのかも知れません。友人として、これから長く見守っていきたいと思います。

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      システムメンテナンスに伴うサービス停止のご案内
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マネックスではデータベースサーバ構成変更に伴うシステムメンテナンスのため、以下の日程にて為替保証金取引、商品先物取引を除く全てのサービスを一時停止させていただきます。

●サービス停止日時     
 10月29日(日)午前3時 〜 午後11時

●先物・オプション取引サービス停止日時
 10月29日(日) 午前10時 〜 午後4時

●中国株取引サービス停止日時
 10月29日(日) 午前10時 〜 午後1時

ご不便をおかけしますが、何とぞご了承ください。

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テレビ東京で平日の朝8時45分から放送されている「株式ワイド オープニングベル」に、投資情報部長 清水洋介 が毎週月曜日出演しています。是非、ご覧ください。
http://www.tv-tokyo.co.jp/biz/
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