マネックスメール 2006年11月10日(金)

1999年から発行しているマネックス証券の人気メルマガ「マネックスメール」を、ウェブ上で再読できます。

マネックスメール 2006年11月10日(金)

◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆
 楽しい!学べる!得をする!
 マネックスメール<第1788号 2006年11月10日(金)夕方発行>
  http://www.monex.co.jp/
   <口座開設はこちら(無料)>
  http://www.monex.co.jp/AccountRegistration/0/guest/G300/acc/index.htm◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇マネックス証券株式会社◇◇◇◇◇◆◆◆

====広告==============================================================
【まもなく終了】割安株を探せるソフトが1ヶ月間無料!

 http://www.miller.co.jp/camp/902/?banner_id=902_4
≪ケンミレ株式情報≫==============================================================広告====
≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.資産設計への道
    〜その242 住宅ローンのある人は投資してはいけないの? 内藤 忍 3.チャートの世界 −第69回−
 4.だから投資は面白い!
 5.投資信託基準価額
 6.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      【 〜ブックビルディングのお知らせ〜 】
★当社取り扱いの新規公開銘柄や既公開株式の売出・公募のお知らせです★−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

■ 新規公開株式のご案内 ■

マガシーク(3060)、GABA (2133)
森ヒルズリート投資法人 (3234)、リミックスポイント(3825)
システムインテグレータ (3826)、MonotaRO(3064)
ジャパンインベスト・グループ・ピー・エル・シー(3827)
燦キャピタルマネージメント(2134)、ゲームオン(3812)
セルシス(3829)、ダスキン(4665)

詳しくはウェブサイトをご覧ください。
http://www.monex.co.jp/StockOrderConfirmation/0/kbodr/kb_bosy_meigara/ichiran/guest
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
戻り歩調となったのだが、機械受注統計に失望し軟調

日経平均            16,112.43 (▼ 86.14)
日経225先物         16,080 (▼170 )
TOPIX            1,581.37 (▼ 7.69)
単純平均             437.32 (▼ 2.39)
東証二部指数           4,097.24 (▼ 19.29)
日経ジャスダック平均       2,102.11 (▼ 4.16)
東証マザーズ指数         1,121.76 (▼ 22.73)
東証一部
値上がり銘柄数          475銘柄
値下がり銘柄数         1,113銘柄
変わらず             118銘柄
比較できず            0銘柄
騰落レシオ           80.76%  △2.54%
売買高            19億0590万株(概算)
売買代金        2兆7939億1500万円(概算)
時価総額          505兆5062億円(概算)
為替(15時)          117.55円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場が軟調となったことやここのところの地合いの悪さを受け軟調な始まりとなりました。オプションSQ(特別清算指数)算出に関してはほとんど影響がなく、寄り付きの売りが一巡した後は戻り歩調となる場面もありましたが、上値も重く、午後に発表になる機械受注などをにらみながらの動きとなりました。買い気も下値を売り叩く動きもなく方向感なくもたついた展開となりました。

 後場に入ると底堅さを確認し、機械受注統計の発表前に手仕舞う動きが中心となり、買戻しが優勢で切り返し、堅調となる場面もありました。昼の市場外取引は金額はそこそこ大きかったものの売り買いの偏りはなく市場への影響はほとんどありませんでした。機械受注は予想を大幅に下回り、内閣府も基調判断を「一進一退」に下方修正する状況で、相場も機械株や景気敏感銘柄を中心に再び軟調、安値を窺う展開となってしまいました。その後は一進一退となりましたが、引け際にも買戻しも入らず、引けは売り物勝ちで安値圏での引けとなりました。

 小型銘柄もご多分に漏れず値動きは悪く、下値を向きになって売り叩くというよりは売れるものは売っておく、という感じでもたついた動きが続きました。大きく値を崩すというよりは買いが入らない中で目先的な手仕舞いに押されたという感じです。先物も機械受注の発表時の他にもまとまった売り買いが散発的に見られましたが、後場に入ってから一斉に買い戻しが入ったところ以外は方向感なく目先的なディーリングが中心となっていたような感じです。最後は先物にも見切売りやヘッジ売りが出て安値引けとなりました。

 ついに日経平均の16,200円を割り込んでしまいました。節目を割れたことで「下がれば買い」といった雰囲気から「戻れば売り」といった雰囲気に変化して来ているのではないかと思います。週末の米国市場というよりは週明けての投資家の雰囲気、新聞等の報道の状況で相場つきも変わってくるのかもしれません。

 (投資情報部長 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・機械受注統計(きかいじゅちゅうとうけい)
 機械受注統計とは機械メーカー280社による生産設備用機械の受注額を集計し たもので、内閣府の経済社会総合研究所から発表されるものである。通常 「船舶・電力を除く民需」という項目が利用され、景気の動向を計る上で重 要な企業の設備投資の先行きを示す指標として注目される。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
        ☆★ 今日のお勧め投資情報メール ★☆
     −フィスコ メールマガジン <本日の注目銘柄群> 編−
       「お試し申込」なら1ヶ月は無料(1回限り)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

  フィスコ メールマガジン <本日の注目銘柄群> (525円/月)
  サンプル画面はこちら >> http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/anb/2830sample1.htm
  情報提供社:株式会社フィスコ

  株価材料を吟味して、当日注目される銘柄群を取り上げるほか、
  新聞からの材料や決算発表の内容がどの程度株価にインパクトを
  与えるかというイメージを配信します。

  情報提供者のフィスコは、金融機関向けに広く市場分析情報を提供する  独立系の金融情報分析専門会社です。

  お申込や詳細はログイン後、「投資情報」の「プレミアムメール」から  「お試し申込」で1ヶ月は無料での購読が可能です。(1回限り)
  >> https://www.monex.co.jp/Login/00000000/login/ipan_web/hyoji?pagem=1&url1=ServiceInformation&url2=/member/M1502/srv/premium_mail.htm?serviceCd=2830
  ※お申込には口座開設が必要です。
  >> http://www.monex.co.jp/AccountRegistration/00000000/guest/G300/acc/index.htm


◆個別銘柄◆ 

 石油関連銘柄が堅調、不動産株や金融株は前日の反動で反発

明星食 (2900) 773円 △21 円 
 同社株式へ現在敵対的なTOB(株式公開買い付け)を実施している米系投資ファンドに対抗し、即席めん最大手の日清食品との資本提携や日清食品による友好的TOB実施に向けた協議を開始したと報じられ大幅高となりました。

日清食 (2897) 3,400円 ▼190 円 :100株単位
 明星食と資本提携交渉を始めたと報じられましたが、買収合戦になることを嫌気する動きなどで軟調となりました。

ニコン (7731) 2,235円 ▼65 円 
 2006年9月中間期の連結経常利益が過去最高を更新したと発表されましたが、地合いの悪さに反応は乏しく軟調となりました。

ソニー (6758) 4,670円 ▼70 円 :100株単位
 来期もゲーム事業が赤字継続であると言う理由で外資系証券が投資判断を引き下げたことにより、軟調となりました。

日産自 (7201) 1,464円 ▼10 円 :100株単位
 前日9日に仏ルノーとインドのマヒンドラ・アンド・マヒンドラとの合弁事業に参画する方針を明らかにし、これまでスズキとの間で進めてきたインドでの生産協力の協議を打ち切ったと報じられ、軟調となりました。

菱地所 (8802) 2,660円 △20 円 
 10月末の東京都心オフィス賃料が15カ月連続で上昇したことや前日の反動もあって、堅調となりました。

◆ランキング◆

詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、 「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.資産設計への道 
  〜その242 住宅ローンのある人は投資してはいけないの? 内藤 忍=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
勉強会に来られない人もネットで投資の勉強ができます。修了してアンケートに答えると5250円が謝礼でもらえる特典もあります。→詳しくはクリックhttp://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G800/etc/monex_campus.htm
岡山は満員御礼ですが、名古屋はまだ若干お席がございます。
https://seminar.monex.co.jp/public/seminar/view/9

−−−−−−−−−−<資産設計への道〜その242>−−−−−−−−−−−−

 住宅ローンのある人は投資してはいけないの?

 セミナーシーズンで大阪、福岡、名古屋、と全国を飛び回っています。セミナー会場で一番うれしいのは「分散投資で資産運用をして資産が着々と殖えています」と報告してくださる方にお会いできることです。最近そんなお話をされる方が増えています。

 セミナーの質問時間に最近よく聞かれるのが「住宅ローンを借りている人は投資をしないで借金返済した方が良いのでしょうか」という質問です。

●信用取引と住宅ローンの共通点
 住宅ローンを借りてその資金で株式投資をするのは信用取引をしているのと同じだと喝破したのは作家の橘玲さんです。確かに不動産を担保に借り入れを行いレバレッジ取引をすることになれば、担保の種類は違えど、自己資産以上の取引ができるという共通点があります。

拙書「資産設計塾 実践編」のQ&Aでも住宅ローンを借りている方は返済をまず行い、それから投資をするのが原則と書きました。

確かに分散投資によって年間平均7%のリターンが期待できるのであれば、それ以下のレートで借りている住宅ローンを返済するより資産運用に資金を回した方が効率的に見えます。しかしそれではリスクを考えていないのです。

住宅ローンが1000万円残っていて、手元にある1000万円を返済に回さず、投資してしまい、資産が減ってしまったらせっかくの返済資金がなくなってしまう。これではリスクの取りすぎです。

●早く返すか早くやるか
 しかし最近、住宅ローンが残っている人でも返済をしながら資産運用を始めた方が良いと思うようになりました。その理由は住宅ローンを完済するのを待っていては遅すぎるのではないかと思うようになったからです。例えば30年後にローン返済を終えてそれから運用をはじめるのでは30年間何も経験ができないことになってしまいます。それでは時間が勿体ないのです。

早く返すことも重要ですが、早く資産運用をはじめることも同じ位に重要です。それは資産が殖えるのに時間がかかるということもありますが、それ以上に早く始めることによって資産運用の経験を積むことができるというメリットがあるからです。

かと言って、返済に回せる資金の全額を投資に回した方が良いといった極端なリスクは取るべきではありません。経験としての資産運用は早くやるのが良いと言うことです。

つまり住宅ローンの返済と資産運用はどちらが先ということではなく、どの程度までなら資産運用に資金を配分すべきなのかという程度問題になります。早く返すと早くはじめる、という2つの相反する目的を達成するためにどこで折り合いをつけるか、なのです。

●リスクの観点を忘れず運用してみる
 ポイントはもし資産運用をして失敗してしまったらどのくらいのダメージになるのかを常に意識することです。分散投資の一例である「標準的なアセットアロケーション」で運用すると最悪の場合でも資産の20%以内に損失を抑えられるという結果があります。つまりこのような分散投資で100万円投資をしても最悪で20万円までの損失に抑えられるという予測が立ちます。そのような事態になっても住宅ローンの返済に支障が無いと判断するのであれば、はじめてみるのが良いと思います。

最初は少ない金額でリスクの絶対額を小さくすること、そして運用対象を分散させて株、外貨、債券、不動産といったアセットクラスに資金を分けて投資することが大切です。

住宅ローンも長期でお付き合いするものですが、資産運用も同じです。短期の結果に一喜一憂するのではなく10年単位の成果を目指してじっくり取り組むものです。

またセミナー会場で一人でも多くの方からうれしい報告をお聞きできるのを楽しみに来週末は名古屋、岡山に行ってきます。

今回の話のまとめ---------
●住宅ローンを借りながら投資でリスクを取りすぎるのは禁物
●ローンを早く返すのも大切だが投資を早く始めるのも大切
●ローンがあっても最悪のリスクを想定しながら少額から早く始めるのが正解
ではまた来週・・・。

内藤 忍
株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長
http://www.monexuniv.co.jp/

資産設計について聞いてみたいことがある方はメール件名「内藤」宛で
feedback@monex.co.jp まで(コラムで紹介させていただく場合があります)
(本コラムは筆者の個人的意見をまとめたものであり、筆者の所属する組織の意見ではありません。)


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.チャートの世界 −第69回−
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
 −実践編:−節目−

 図表一覧
⇒ http://www2.monex.co.jp/j/chart/Haba.htm

 テクニカル分析を一通り勉強すると次はこれまで勉強したテクニカル分析を使った実際の取引手法をどうするかといったことが問題となります。例えば、移動平均線の「ゴールデンクロス」が起きたときにすぐに買いに出ていいものか、あるいは「デッドクロス」となった場合にすぐに売った方がいいのかどうかが問題になって来るのではないかと思います。また、こうした一般的に「買いのシグナル」「売りのシグナル」とされるものが出た時に闇雲に売り買いをして果たして儲かるのかどうかといった問題も出てきます。

 先週も「節目を見つけることが大切」ということで実際に節目を割り込んだらどうなるか、あるいはしっかりと節目で下げ止まる、上値を押さえられることを検証してみました。こうして節目をしっかりと見つけることが出来るのであれば、それを実際のトレードに結びつけるようにしなくてはなりません。
 以前にも「実線編」の中で実際にここで売って・・・、と検証を重ねて来ましたが、今週の実際の相場でどういう風に対処できたかを見てみるのも一考ではないかと思います。

 今週は日経平均で言えば「16,200円の水準が目処」と言い続けていました。つまり先週までの動きを見て「16,200円と言う水準が「キーポイント」と言うわけです。ここで注意していただきたいのは以前「ボリンジャーバンド」でシステム的に売買する事例を見ましたが、その際にある程度「裁量」を効かせて見ました。あの場合も裁量を効かせず厳密に対処するとシグナルが出ないことなどもあり、中々うまく行かないものです。

 今回の日経平均でみた場合でも、この原稿執筆時点ではまだ16,200円を割り込んでいないと考えています。ただ、実際には9日の引け値は16,198.57円となっており、1円あまり16,200円を下回っているわけです。ここを厳密に見た方が良いと考える人は少ないものと思いますが、もしこれをシステム売買にすると「割り込んでいる」として売り、となってしまうのです。ただ、もともとがこの「16,200円を割り込まない限り・・・、」ということ自体が「だいたい」というところで見ているわけです。

 「システム売買」をするのでなければこうした裁量がしっかりと働かせられるようにならなければならないのですが、もしここから16,200円を割り込むようであれば今度はしっかりと「売り」に行かなければならないでしょう。また、逆に16,200円を割り込めば16,000円も割り込み15,500円〜15,700円くらいまで下がると、チャート上読み取れるのであれば万全を期して16,000円を割り込んでから売って、15,700円になれば買い戻す、あるいは16,000円を割り込んだところで売って、16,200円を再び抜けてくるようであれば損をしてでも買い戻す、といった取引手法も使えるのではないかと思います。

 このようにチャートの分析が出来るようになれば、今度はしっかりと裁量が効かせられるようになることが大切で、また、裁量を効かせながらもチャートに忠実に売買を履行、また、取引手法にも工夫をする、ということが大切なのではないかと思います。

 来週からは具体的に「半扱商い」や「トレーリングストップ」など取引手法について述べて行きたいと思います。


 (マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

 「チャートの世界」のバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/forum/chart/2006.html

 また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で
 mailto:feedback@monex.co.jp
 までお送りいただければ清水から回答いたします。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.だから投資は面白い!
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
 −第6回 銘柄を見ていく。−

 今週は、住友金属鉱山(5713)を取り上げます。

■“住友グループの源流”

○会社の概要
 創業は1590(天正18)年。住友家の業祖である蘇我理右衛門氏が京都で開業した銅製錬・銅細工の商店が始まりと言われています。市場関係者は現在でも略称として使っていますが、“別子”の語源でもある別子銅山が稼動を始めたのは1691年(元禄4年)。とにかく、歴史のある会社です。
 また、1980年代初頭の菱刈鉱山(鹿児島県)での鉱脈発見をきっかけに、“最後の相場師”とも言われる是川銀蔵氏の買い占めなどもあり、株価が短期間で高騰したこともありました(ちなみに、是川氏はこれによって数百億円の巨利を得たとも言われています)。
 銅、ニッケル、金などを扱う総合非鉄金属大手で、鉱山開発から金属・金属加工、電子・機能性材料などに至るまで、事業領域は広範囲に及びます。2006年3月期の連結業績におけるセグメント別での売上比率を見てみると、金属・金属加工部門が62%、電子・機能性材料部門が28%となっています。

○業績
 2006年9月中間期の連結業績を見てみると、売上高は4,605億円(前年同期比69.3%増)、経常利益は952億円(前年同期比159.4%増)とすこぶる好調です。 セグメント別に見ると、金属・金属加工部門の伸びが顕著となっています。銅、ニッケル、金の相場高騰が大きいのですが、建設、電気機械業界などからの需要で電線業界向けに銅の販売が好調だったこと、世界的にエネルギー関連需要が旺盛だったことでニッケルが特殊鋼・合金向けに好調だったことも業績伸長の理由として挙げられています。
 また、電子・機能性材料部門も薄型テレビ、携帯電話、ハイブリッド自動車など注目分野からの引き合いが旺盛で販売拡大、鉱山開発などを手掛ける資源部門も銅や金の相場高騰の恩恵を受けた格好となりました。

○今後の戦略と見通し

 非鉄金属大手として知られている当社。体制・財務面での懸念材料は見られませんが、当社の今後を見極める上で確認しておきたいことを挙げます。
 (1)非鉄金属相場の動向
  2006年9月中間期の連結経常利益が前年同期比で大幅増益となったのは、 投機筋の介入などによる非鉄金属相場の高騰が主な理由として挙げられます。  下半期は在庫評価影響などで上半期ほどの利益を計上できないと予想して います。目先的には投機筋の動きも一服感がありますが、相場動向次第では 通期の業績予想が上ブレ、または下ブレしてくる可能性もあります。
  また、国内非鉄金属大手といわれる、三井金属(5706)、三菱マテリアル (5711)、DOWAHD(5714)とセグメント別の売上比率を2006年3月期 の連結業績で比較しても、連結売上高に占める金属・金属加工部門の比率が 高く、業績と非鉄金属相場の連動性が高い会社といえるでしょう。
  ちなみに、現時点での通期の連結業績見通しは、上半期の貯金もあって (?)最終利益で約56%増益を見込んでいます。

 (2)為替の動向
  国内金属製錬メーカーの収入は、ロンドン金属取引所(LME)の相場を 目安に決められる地金価格から、海外の鉱山会社に支払う買鉱費用を引いた 「製錬マージン」です。
  製錬マージンは実質米ドル建てとなっているので、為替の動向が収益変動 要因となり、円安・ドル高基調が続けば収益は押し上げられます。

 (3)エンドユーザーの動向
  収益構造を見てみると大半は金属・金属加工部門、電子・機能性材料部門 が稼ぎ出しています。そのため、エンドユーザーである自動車、家電業界な どの動向は収益に影響を及ぼしてくると見られます。
  いずれも足元の業績は良く、通期でも好調な業績見通しが示されています が、非鉄金属を大量に使う自動車業界や電気業界の生産動向をチェックして おきましょう。

 (4)戦略プロジェクトの進捗
  セロベルデ銅鉱山(ペルー)、コーラルベイニッケル(フィリピン)など、 有限な資源を確保するために世界各地でプロジェクトを進捗させていますが、 プロジェクトの開発状況や鉱石の生産性を決算ごとに確認しておきましょう。
(投資情報部)


-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.投資信託基準価額
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-詳しくは
→ http://www.monex.co.jp/FundGuide/0/syohin/tousin/syohnitirhyouji/guest
※マネックス証券の全取扱ファンドが、カテゴリー順、運用会社50音順、騰落 率順に表示できます。
※外国投信を売買する際の適用為替レートは、ログイン後「投資信託」トップ 画面の「適用為替レート」でご確認いただけます。


■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    年3.3% 円建て債券〜豪ドル償還特約付〜 取扱スタート!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

1年満期、利率年3.3%(税引前)の好利率!お申込は10万円から。
商品の詳細はこちらをご覧ください。
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news6114.htm
100万円以上ご購入の方全員にもれなくギフトカードのプレゼントも!
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news6116.htm
償還金のお受け取り通貨は、豪ドル/円の為替レート水準により決定されます。そのため、為替相場の変動により投資元本を割り込むことがあります。
お申込みにあたっては、必ず目論見書の内容をご確認ください。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-6.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
 11月10日     <NY、再び>

 NYでIR(機関投資家向け説明)活動をしていますが、やはり私はNYが肌に合うようです。サッカーの試合にホームとアウェイがありますが、NYは私にとってはホーム・グラウンドです。

 毎日朝から晩まで、文字通り連続して機関投資家に会社の説明をし、質問に答えるのですが、複数の投資家を対象にしたラージ・プレゼンテーションと云うのもロンドンで1回、NYでも昨日1回行いました。日程的に英語で話すのに慣れてきた所為もありますが、ロンドンでのプレゼンよりも、NYでのプレゼンの方がずっと上手くできました。最大の理由はコツと云うかツボと云うかNYで話したりする時には何が望まれていて、何が許され、何がタブーであるかとか、そう云ったことが身に付いているからだと思います。もしかしたら分かっていると勘違い、思い込んでいるだけかも知れませんが、それでも動きは良くなるものです。

 この「つぶやき」のバックナンバーを読み返してみても、NYに関するものは大変多くあります。NYは私の中で、やはりとても大きなスペースを占めているのです。右も左も分からない新卒が、いきなり放り込まれて、大人としての、社会人としての、金融人としての、世界市民としての、全てを教わった街です。苦労もしました。NYの街は、私が多大なエネルギーと情熱と時間を掛けて取り組んできた対象−それは仕事であり、金融・資本市場な訳ですが−と同期して存在しています。「ようやく弾けるようになった名器」と云った感じでしょうか。

 しかし、これからも取り組み続けることでしょう。なべて物事は、習得・修練することが如何に重要であるかを思い知らされます。NY出張はまだ数日続きますが、ホーム・グラウンドを楽しみつつ、少しでも新たな発見に努め、「NY修練」を進めたいと思います。

 
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  参加者にはクオカードをプレゼント! イメージワン「企業研究会」 イメージワン 代表取締役 梨子本 紘氏
      VS マネックス証券 代表取締役CEO 松本大
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

11月30日(木) 18:30開場 19:00開演 21:00終了
丸の内ビルディング 8F コンファレンススクエア Room4
 
詳しい内容とお申込みはこちらから
https://seminar.monex.co.jp/public/seminar/view/22


★☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「プレシジョン・システム・サイエンス」 個人投資家向け会社説明会━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★☆★

ヘラクレス上場のプレシジョン・システム・サイエンスの個人投資家向け会社説明会を開催いたします。

日時:11 月 18 日(土)14:30〜16:00(開場:14:00)
場所:東京ビッグサイト102会議室(会議棟1階)
http://hercules.ose.or.jp/topics/ir_rounge20061118.html


■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
          停電に伴うサービス停止のご案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

マネックスでは法定点検実施に伴う停電のため、11日(土)午後3時〜
12日(日)午後11時まで、「全取引履歴サービス」など一部のサービスを停止します。詳細はこちらをご覧ください。
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news6115.htm
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承ください。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
テレビ東京で平日の朝8時45分から放送されている「株式ワイド オープニングベル」に、投資情報部長 清水洋介 が毎週月曜日出演しています。是非、ご覧ください。
http://www.tv-tokyo.co.jp/biz/
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
創刊号からのマネックスメールバックナンバー(マネログ)はこちらから→ http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html

マネックスメール全文を過去にさかのぼって読むことはもちろん、“つぶやき”の部分だけをさかのぼることや、キーワードで過去のある部分を検索することも可能です。ぜひ一度お試しください。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
マネックス証券へ  mailto:feedback@monex.co.jp
===================================<マネックスメールを解除したい時は>
 マネックスメールの受信解除、メールアドレスの変更等はこちらへ
 ▽ https://stgi.monex.co.jp/php/mon_reg_form.php
 アドレスの変更の場合、お手数ですが、旧アドレスの解除、新規アドレスの 登録という方法でお願いします。
▽口座に登録しているメールアドレスを変更しても、マネックスメールの配 信先アドレスは変更されません。上記のページより変更のお手続をお願いし ます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●配送できないメールアドレス等の解除について
マネックスメールでは、ご登録いただいたメールアドレスに間違いがありメールを配送できない場合や、何らかの理由で一定期間登録メールアドレスへメールが配送されない場合、その他弊社がやむを得ないと判断した場合には、登録メールアドレスを解除させていただくことがございます。予めご了承下さい。マネックスメールへのご登録にあたりましては、正しいメールアドレスが入力されていることをご確認下さい。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
マネックスメールはマネックス証券株式会社(以下「当社」)が発行するメールマガジンです。マネックスメールの著作権は当社に属し当社の許可なく複製・再配信等を行うことはできません。当社は有価証券の価格の上昇又は下落について断定的判断を提供することはなく、マネックスメールをもって有価証券の売買を勧誘するものでもありません。投資等のご判断は、ご自身の自己責任においてされますようお願い致します。当社は、お客様のマネックスメール情報サービスのご利用により生じた損害につきましては、その責を負いません。またマネックスメールに他社から提供されているコンテンツに関しては、それぞれの会社が作成したものであり、その内容の正確性・有用性等について当社は一切責任を負いません。
マネックス証券株式会社  http://www.monex.co.jp/ 
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

マネックスからのご留意事項

「マネックスメール」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

5000号以降のマネックスメール

コラム一覧