マネックスメール 2006年11月20日(月)

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マネックスメール 2006年11月20日(月)

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 マネックスメール<第1794号 2006年11月20日(月)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.きょうの「マネいち」
 3.はじめてみよう!先物・オプション取引
 4.バンガード・海外投資事情
 5.「やさしいマネー講座」
 6.株式市場アウトルック
 7.投資信託基準価額
 8.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき


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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
節目を割り込み大幅安、小型銘柄の動きを示す指数は軒並み年初来安値更新
日経平均            15,725.94 (▼365.79)
日経225先物         15,720 (▼350 )
TOPIX            1,533.94 (▼ 39.60)
単純平均             420.53 (▼ 13.16)
東証二部指数           3,941.67 (▼ 90.36)
日経ジャスダック平均       2,049.16 (▼ 38.65)
東証マザーズ指数         1,022.54 (▼ 67.57)
東証一部
値上がり銘柄数          68銘柄
値下がり銘柄数         1,614銘柄
変わらず             26銘柄
比較できず            0銘柄
騰落レシオ           72.40%  ▼ 10.78%
売買高            19億3941万株(概算)
売買代金        2兆5178億0100万円(概算)
時価総額          490兆4915億円(概算)
為替(15時)          117.94円/米ドル

◆市況概況◆

 週末の米国市場は底堅い動きとなったのですが、日本市場は相変わらず軟調な展開となっています。寄り付き前の外国人売買動向(外資系13社ベース、市場筋推計)も5日連続の売り越しとなり、軟調な始まりとなり、節目と見られた16,000円の水準を割り込むと見切売りもかさみ、「戻れば売り」といった展開で上値も重くなり、終始軟調な展開となりました。

 後場に入っても、いいところなく一段安となりました。昼の市場外取引が金額は大きかったのですが、やや売り越しと伝えられたこともあって、前場の終値よりも軟調に始まり戻りを試しつつ、上値の重さを確認して見切り売りを誘いながら下値を切り下げるような展開となり、先週の月曜日の安値を下回る引けとなりました。

 小型銘柄も下値のめどを割り込んだものも多く、見切り売りがかさみ、大幅安となりました。日経ジャスダック平均を筆頭に二部株指数、東証マザーズ指数が軒並み大幅安、年初来安値更新となりました。先物にもまとまった売り買いが散発的に出たのですが特にまとまった買いが入っても追随する動きとはならず、上値の重さを確認して売り直されるような場面もあり、先安感が募るような感じでした。

 なかなか底入れ感が出てきません。あっさりと日経平均も節目と見られる水準を割り込み、小型銘柄の動きを示す指数も軒並み年初来安値更新となって、底割れ感が出ています。こうしたときは皆が総弱気になって、阿鼻叫喚の中、「セリングクライマックス」がないと底入れとなってこないのではないかと思います。

 (投資情報部長 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・年初来安値(ねんしょらいやすね)
 その年で最低の値段のこと。
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   マネックス証券 投資情報部 からのお知らせ
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■          オンラインマーケットニュース                 11月22日(水) 12:00開始 13:00終了        本日の相場と今後の相場見通しについて清水 洋介がコメントいたします! → http://www2.monex.co.jp/lounge/benkyo/online_marketnews_20061122.html
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◆個別銘柄◆ 

 ディフェンシブ銘柄の一角だけがしっかり

三洋電 (6764) 179円 ▼26 円 
 2007年3月期の連結最終損益が3期連続の赤字になる見通しと報じられたことから、失望感を誘い年初来安値を更新しました。

メルシャン (2536) 359円 △17 円 
 全般に買い材料に乏しい中で、キリンが16日にTOBで連結子会社化すると発表したことを引き続き材料視し、大幅高となりました。

あおぞら (8304) 448円 ▼32 円 
 今の相場を象徴するかのように、「戻れば売り」といった見切売りに押され、14日に新規上場して以来、売り出し価格(公開価格)の570円を一度も上回れず、公開価格と比較した下げ幅は100円を超えました。

レンゴー (3941) 682円 △41 円 
 日本製紙とレンゴーは資本・業務提携する方針を固めたと報じられたことから、業界再編をはやし、大幅高となりました。

三井住友 (8316) 1,170,000円 ▼30,000 円 :1株単位
 2006年9月中間決算の発表を控え、買い手控え気分の強い中、仕掛け的な売りや見切り売りが入り軟調となりました。

武 田 (4502) 7,500円 ±0円 :100株単位
 ほぼ全面安となるなかで、国際優良銘柄の中でも特にディフェンシブ銘柄として逃避的に資金が流れ、堅調となりました。


◆ランキング◆

詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、 「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.きょうの「マネいち」
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
本日の各世銀債の参考利率

米ドル3年:4.12% (−0.08%)
豪ドル2年:5.28% (−0.02%)
豪ドル3年:5.42% (−0.02%)


◆きょうのなるほど 【オーストラリア】

 オーストラリアでは、1993年にインフレターゲットを導入し、2〜3%を目標値としていますが、それ以降オーストラリア国内の経済は概ね安定しています。
 先日、オーストラリア連邦準備銀行(RBA)によって政策金利が6.25%に引き上げられましたが、これは過去10年間での最高値であり、このところのインフレ圧力の高まりに抵抗するための引き締め策であるとされています。ただ、一方でこれまでオーストラリア経済を牽引してきた個人消費に悪影響をもたらしてしまうのでは、といった懸念も多くあるようです。

オーストラリアについてもっと詳しく知りたい方は↓
http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G3220/saiken/info_au.htm

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.はじめてみよう!先物・オプション取引
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
 第17回 −閑話休題−

 今週は具体的なオプション戦略について述べようと思いましたが、オプションというものが今ひとつ分かり難い、という声も多く聞かれました。また、毎週テレビ東京の朝の株式番組に出演していますが、その中で「教えて清水さ〜ん!」と言うコーナーがあります。本日のそのコーナーで「オプション取引とは?」ということを取り上げましたので、そのことについて説明して見たいと思います。

 「オプション取引」というと非常に難しいように思われますが、一度その仕組みを覚えてしまうと複雑な計算をしなくても仕組み自体は理解でき、実際に取引することも出来るのです。細かい計算をして「いくらなら買える」「いくらなら売りだ」などということをしなくても、「こういうときはプットを買っておけばいい」とか「コールの売りはこういうときに使えるなぁ」などと考えられればそれなりに投資の効果が得られるのです。

 オプション取引とは(1)「あるものを」、(2)「ある期日までに」、(3)「ある値段で」、(4)「売る、又は買う権利を」、(5)「ある値段で」、(6)「売買すること」なのです。こうして話してみるとこのひとつひとつを「何か」と理解すれば、オプション取引を理解したことになるのです。
 (1)「あるもの」とはここでは「日経平均」を指します。「日経平均」を売買するのではなく「日経平均を買う権利や売る権利」を売買するのですが、ここでの「あるもの」は「日経平均」になるのです。

 (2)「ある期日までに」というのは通常は満期日=清算とされるのですが、日経平均などのオプションに関しては「SQ」と呼ばれる清算値で清算されます。

 (3)「ある値段で」、これが「行使価格」と呼ばれるもので、日経平均を「いくらで」売る権利なのか、「いくら」で買う権利なのか、を定めておくものです。

 (4)「売る権利」を「プットオプション」と言い、「買う権利」を「コールオプション」と言います。これまで実際の損益線などを見て来たように、「プットオプション」は日経平均が下がれば下がるほど高くなり、逆に日経平均が上がれば上がるほど値段が安くなるのです(最後にはゼロになってしまうケースもあります)。「コールオプション」は日経平均が上がれば上がるほど値段は高くなり、日経平均が下がれば下がるほどオプションの値段は安くなるのです。(これも最後はゼロになってしまうケースもあります。)

 (5)「ある値段で」というのはオプションの値段です。先週述べたようにオプションの値段はさまざまな要因に左右され、複雑な動きをしますが、「本質的価値」というのは「行使価格」との関係で決まっており、「時間的価値」の計算が複雑になってくるのです。

 (6)「売買する」、つまり、「コールオプション」も「プットオプション」も売る人がいて買う人がいないと売買が成立しません。つまり、常に買い方と売り方は同じ売買単位だけ存在するということになります。そしてオプションの場合は買い方が「権利」を所有しており、権利を行使するかどうかは買い方が決めることになります。(実際には日経平均のオプションなどの場合は自動決済となり、「本質的価値」がある場合は権利を行使し、ない場合はしないというようになっています)「コールオプション」「プットオプション」共に売り買いが存在するので「コールの売り」「コールの買い」「プットの売り」「プットの買い」と同じ満期、同じ行使価格でも4種類の戦略、ポジションが取られることになるのです。

 そうですね、あまり難しく考えすぎないでオプション、の動きを見てみるのもいいのかもしれません。


 (投資情報部長 清水洋介)

 また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で
 mailto:feedback@monex.co.jp
 までお送りいただければ清水から回答いたします。

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 先物・オプションの詳細・お申し込みなどはこちら
  口座をお持ちでない方
  http://mail.monex.jp/?4_59623_337919_8
  口座をお持ちの方(リンク先よりログインしてください)
  http://mail.monex.jp/?4_59623_337919_9
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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.バンガード・海外投資事情 第236回
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「ゼロサム・ゲーム」

誰かが勝てば、もう一方が負ける。それが「ゼロサム」の基本的な考え方です。つまり、ある人の利益は他の誰かの損失、またある人の損失は他の誰かの利益になっているということです。

ゼロサムの概念はゲーム理論の中で最初に展開され、投資の世界にも広まりました。すなわち市場のベンチマークを上回って獲得された利益は、ベンチマークを下回った損失によって相殺されるというものです。つまり、あなたがより高い投資成果を得られるかどうかは、他の投資家のミスや失敗に直接関わっているのです。

個人投資家にとって、値上がりしそうな銘柄を選び出すのは至難の業です。熟練したプロの投資家同士が競い合っている中で、素人が彼らに勝つのは非常に難しいと言えるでしょう。

 情報量の不利
多くのプロの投資家が多大な時間を割いて儲かる銘柄を探しています。そんな彼らと比較して、普通の投資家はその情報量ひとつをとっても圧倒的に不利な立場にいるのです。大部分のプロの投資家でさえ、一貫して優れたパフォーマンスを得るのが困難だと言われる中で、果たして一般投資家に勝ち目はあるのでしょうか?さらに投資にかかるコストを考慮すると「敗者」の数は「勝者」の数を大きく上回るでしょう。

「実際のところ、多くの個人投資家は市場がピークを過ぎた後、古い情報に基づいて投資の決断を下しているのです」バンガード投資カウンセリング&リサーチ・グループのフランシス・キネリーはこのように述べています。「また株式のことになると、多くの人が専門家以外のアドバイスを真に受けるのは不思議です。たとえば、あなたは複雑な外科手術を受ける必要があると医者に言われて、友人に手術方法についての技術的なアドバイスを求めるでしょうか?」「自分は平均レベルのリターンでは満足できない、むしろ個別銘柄の短期売買でチャンスを狙いたいと考える人も多いかもしれません。しかし、アマチュアのゴルファーが週末練習場に通うくらいでは、とうていタイガー・ウッズにはなれないのです。」


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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.「やさしいマネー講座」−第26回−
  〜年末調整〜
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 早いもので11月も終わりに近づいています。「師走」に入れば、字のごとくあっ
という間に過ぎていくことでしょう。1年って早いものですね。ついこの前2006年になったと思っていたのに・・・!

 さて、多くのサラリーマンの方はこの時期、年末調整の用紙に書き込みをされている(もしくはされた)ことと思います。サラリーマンの場合、この紙に書き込んで提出さえすれば、大抵の場合面倒な課税関係は人事部が全部代わりに行ってくれます。
 今年住宅を購入した方や多額の医療費を支払った方や2000万円を超える給与収入のある方、給与以外に収入のある方など確定申告が必要な人以外は。
 私もそうだったのですが、社会人になってからずっとサラリーマンを続けていると、本当は非常に大切である社会保険や税金のことを知る機会はなく過ごしてしまいがちです。これってとても楽なことではあるのですが、いざ「確定申告をする」となると必要以上に怖気づいてしまったり、せっかく税金が還付される機会を面倒がってあきらめてしまったり、ということもありがちです。
 社会保険のルールも税制もどんどん改訂されていくものではありますが、少なくとも保険料を支払い、税金も支払っているのですから現在どんな仕組みになっているのかを知っておくことは大切だと思います。
 私自身、以前の会社を退職して一時期フリーになったとき、自分がいかに年金制度も健康保険制度も税金についても知らなかったかということを思い知りました。
 金融機関にいたので、お金についてはある程度知識があるつもりだったのですが、社会生活を営んでいく中で基本となっているお金については、何も知らずにいたのです。せっかくだから学んでみよう、というのがFPになったきっかけでもあります。

 年末調整にからんだ税金についての話を少し取り上げてみましょう。

 税金額を求めるとき、「収入」「所得」という言葉は違う意味を持ちますので注意が必要です。これは「配偶者控除」「配偶者特別控除」を考えるときにも重要で、配偶者の「収入」と「合計所得」の意味を一緒に考えてしまうと「控除が受けられない!」と慌ててしまう方もいるかもしれません。配偶者の方がフリーで雑所得を得ているような場合、特に混乱が生じることがあるようです。
 税金の世界で「所得金額」とは「収入金額―必要経費」です。配偶者特別控除の対象になるかどうかは「合計所得金額」を見るようにしてくださいね。 専業主婦の奥様がアルバイトをしているようなケースでは、このあたりを注意してください。

 また、年末調整においては、「生命保険」「個人年金」「損害保険」、といったものの保険料の控除を申告します。記入された経験のある方はご存知の通り、払った保険料そのものの金額というわけではなく、計算をして控除額を求めます。
 この保険料控除は所得金額から控除される「所得控除」です。課税所得(課税の対象になる所得)を少なくすることができるのですが、上限がありますからいくら高額の保険料を支払っていても全部が対象になるわけではありません。
 年末調整と少し離れますが、「所得控除」に対して「税額控除」というのもあります。こちらは算出した税額そのものから控除する、つまり税金が安くなるということです。
 こちらにあたるのが「配当控除」や「住宅借入金等を有する場合の所得税額の特別控除」などです。

 資産運用をされている方は、この「配当控除」にはぜひ注目してください。 株式を保有して一定の配当金を受け取っている方は、確定申告をすることで配当控除を受けて税金を安くすることができます。ご本人の収入と受け取る配当額によって差が出ますのでぜひ調べてみてくださいね。(投資信託の収益分配金は源泉分離課税なので対象外です。)
 居住用の住宅を購入するときに借り入れた住宅ローンで、毎年年末に残高がある場合は上記の特別控除があります。こちらは、初年度は確定申告が必要ですが、翌年以降は年末調整だけで大丈夫です。

 このようにちょっと知っておくと得をすることってあるのです。社会保険のルールについても同様です。知らなくて大損はしないかもしれないけれど、知っていることでちょっとの得はうれしいですよね。


★廣澤 知子
株式会社マネックス・ユニバーシティ 取締役副社長
http://www.monexuniv.co.jp/
ファイナンシャル・プランナー(CFP(R)) 、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
著書「金利をやさしく教えてくれる本」発売中。
http://mail.monex.jp/?4_37126_298095_9


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-6.株式市場アウトルック(提供:フィスコ)
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 ハイテク株物色と再編意識した個別物色で、TOPIXの出直りを待つ
 TOPIXの逆ザヤ状態続く、企業のM&A活発化

 週初に16000円を割り込んだ日経平均だが、その翌日には予想を上回るGDP成長率を評価してリバウンドをみせた。テクニカル的にも一目均衡表の先行スパン(雲)上限まで調整していたため、9月同様のリバウンドへの期待を強めた。しかし、TOPIXの逆ザヤ(先物の価格が現物を下回る)が恒常化する中、日経平均も225先物とのベーシス(価格差)が縮小傾向にあり、高水準に積み上がっている裁定残および50万枚を超えた先物の建て玉に対する警戒感が次第に強まっている。そのため、米国市場ではNYダウが連日の最高値更新、ナスダックは5年9ヶ月ぶり高値更新など強い動きとなっているものの、東京市場は買い一巡後に再び調整ムードを強める相場展開が続いている。国際優良株やハイテク株などへの集中的な物色が続いており、これが日経平均を下支えしているため指数自体は大きく下振れしていないが、個人消費の落ち込み、追加利上げ観測、株式需給懸念などを背景に内需系を中心に幅広い銘柄が大きく下押ししている。こうしたなか、個別では決算発表がピークを迎え、好業績銘柄を物色する流れや、M&A(企業の合併買収)発表が相次いでいるため、再編機運の高まりを材料視した動きは目立っていた。

 テクニカルでは日経平均は均衡表の雲上限レベルで推移しており、これだけをみれば弱気に転じると言うよりは押し目買いスタンスを継続したいところ。また、米国株式市場のほか世界的な株式市場の強い動きも支援材料となる。一方、TOPIXは雲下限を割り込んでいる状況であり、下振れ懸念が燻る状況である。先週末の動きなどは国際優良株というより、ハイテク株を集中的に買っている動きである。昨年の内需主導の上昇では物色の圏外であったため、相対的に出遅れているセクターではある。また、次世代ゲーム機が揃う中での米クリスマス商戦への期待や、年明けの米マイクロソフトの新OS「ビスタ」発売を控えていることも、ハイテクセクターへ資金を向かい易くさせているとみられる。この指数インパクトの高いハイテクセクターへの集中物色の流れは続き、これによって日経平均自体は底堅い展開が続くと考えられる。

 しかし、TOPIXの逆ザヤ状態が続いている中では、裁定解消売りに対する警戒感は拭えないため、常に下を警戒した状態である。三市場信用残高は、金額ベースでは3週連続で売り残高が減少する一方、買い残高は3週連続で増加、信用評価損益率は2週連続悪化しているほか、新興市場の弱い動き、IPOの不調などから個人投資家の投資マインドは低下している。基本的に日経平均は強含んだとしても、幅広い銘柄が値を下げる展開が続く可能性が考えられ、収益に結び付き難いフラストレーションが高まる相場が続きそうである。先物建て玉が高水準であるが、裁定に絡んだ部分(現物買い、先物売り)については、マーケットインパクトはニュートラルである。しかし、先物の売りに向かう形で買っている向きもあり、50万枚超の積み上がりは12月SQに向けてのリスク要因として意識して置く必要はありそうだ。

 決算発表のピークは通過したが、今週はメガバンクの決算が予定されている。この決算通過後に下げのきついメガバンクへ見直し買いの動きが強まるようだと、結果的にはTOPIXの反転につながることになるが、TOPIXが弱い動き(先物との逆ザヤ)を続けている状況下では、ハイテク株への集中などによる日経平均の強さに惑わされないことが重要であろう。そのほか、先週TOB(株式公開買付け)を中心としたM&Aの発表が相次いでいたが、グループ再編・業界再編の中でM&Aの動きはさらに増加すると考えられる。TOBにはプレミアムが付されるため投資家にとってはメリットがあることから、グループ企業の保有比率の大きい銘柄やセクター内で割安に放置されている銘柄、PBR1倍割れや含み資産など、再編機運の高まりを手掛りにした物色が広がりをみせる可能性はありそうだ。ハイテク中心の物色と再編思惑を手掛りにした個別戦略で、大手銀行など内需系関連の出直りおよびTOPIXの切り返しを待ちたいところである。

(11月18日(土)フィスコ週報より抜粋)


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-7.投資信託基準価額
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詳しくは
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※外国投信を売買する際の適用為替レートは、ログイン後「投資信託」トップ 画面の「適用為替レート」でご確認いただけます。


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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-8.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
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 11月20日    <にがり>

 自宅で出来る「海水浴」について以前に書いたことがありますが、引き続き愛用しています。海水浴の素の正体はにがりです。海水を遠心分離して、塩分を取り除いたものがにがりですが、このにがりをお風呂に入れると、即席海水浴が出来ると云う訳です。

 最近ではにがりを海水と同じ程度の濃度まで希釈したものを携帯用の小さい容器に入れて持ち歩いています。前回海外出張に行った時は、顔面の肌の調子を崩してぶつぶつになってしまって困ったのですが、今回は出張中も洗顔したあとにシューッと顔に吹きかけておくだけで、スッキリしたままでいられました。

 普段は、朝ひげを剃ったあとに、にがり希釈液を洗面器に作りパシャパシャと洗います。シャワーを浴びて洗顔したあとにももう一回パシャパシャとします。お陰で(と思うのですが)、長年の間対応に苦慮していた顔面のクリーン化に、ようやく成功したようです。海水の恩恵は、斯くも偉大なものです。しばらく継続して使うとテキメンに効果が現れてくるようです(少なくとも私に関しては)。

 私は、にがりメーカーの回し者ではありませんが、同様の問題に困られている方は一度試してみられては如何でしょうか。生物は海から生まれたと云うことを実感できる代物ですヨ。

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※投資信託は、値動きのある有価証券等に投資しますので、投資元本および運用成果が保証されるものではありません。
お申込みの際は、目論見書を事前にご確認ください。

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マネックスメール全文を過去にさかのぼって読むことはもちろん、“つぶやき”の部分だけをさかのぼることや、キーワードで過去のある部分を検索することも可能です。ぜひ一度お試しください。
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●配送できないメールアドレス等の解除について
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