マネックスメール 2007年3月16日(金)

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マネックスメール 2007年3月16日(金)

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 マネックスメール<第1871号 2007年3月16日(金)夕方発行>
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  目次
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 1 相場概況
 2 新規公開株(IPO)・売出し(PO)のお知らせ
 3 だから投資は面白い!
 4 資産設計への道
    その259 外貨運用の新しい流れに乗り遅れるな 内藤忍
 5 チャートの世界
 6 マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
 7 マネックス証券からのお知らせ
 8 勉強会・セミナー情報
 9 思春期証券マンのマネックス日記
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 1 相場概況
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米国株高、為替も落ち着いているにもかかわらず、軟調

日経平均            16,744.15 (▼116.24)
日経225先物         16,700 (▼100 )
TOPIX            1,677.06 (▼ 17.12)
単純平均             456.16 (▼ 4.52)
東証二部指数           4,202.98 (▼ 37.90)
日経ジャスダック平均       2,135.46 (▼ 10.12)
東証マザーズ指数         1,010.37 (▼ 9.39)
東証一部
値上がり銘柄数          329銘柄
値下がり銘柄数         1,320銘柄
変わらず             81銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           100.86%  ▼ 1.7%
売買高            24億2832万株(概算)
売買代金        3兆3683億8200万円(概算)
時価総額          537兆3979億円(概算)
為替(15時)          117.04円/米ドル

◆市況概況◆

 米国株が堅調、為替が落ち着いているにもかかわらず、売り先行となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)が売り越しと伝えられたのですが、金額ベースでは買い越しであり、また、シカゴ市場(CME)の日経平均先物も堅調となっていたにもかかわらず、ちょっとまとまった売りが出た、と言うことで円キャリー取引の解消などへの恐怖感から売り急ぐ動きとなったものと思います。売りが売りを呼ぶような場面も見られ、大幅安となりました。

 それでも後場に入るとそうした慌てた売りも一巡感が出て、底堅さが確認されると戻り歩調となりました。鉄鋼株が下げ渋り、電機株が上げ幅を広げ、先物にもまとまった買いが入り、堅調となりました。ただ、週末と言うこともあって、手仕舞い売りや戻り売りに上値が重くなり、先物にまとまった売りが出ると再び下値を探る展開となり、結局最後は軟調な引けとなりました。
 小型銘柄も軟調な展開となりました。後場に入ってから切り返す場面も見られたのですが主力銘柄に連れて見切り売りもかさみ、軟調となりました。先物にも朝方からヘッジ売りと見られる売りがかさみ、相場を下押す展開となりました。後場に入ってからは買戻しや仕掛け的な買いで戻す場面も見られたのですが、引けを意識する時間帯からはまとまった売りが断続的に出て、相場全体を下押す要因となりました。

 後場は「良い調子」で戻していたのですが、結局軟調となりました。週末と言うことで米国市場も気になることからポジション整理の売りやヘッジ売りも多かったのではないかと思います。急落前と何が変わったと言って大きく変わったこともないのですが、急落が何度かあるとどうしても買いポジションを持つ自信もなくなって来るのでしょう。

(マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

◆個別銘柄◆ 

 通信株や電機株が個別の材料で高く、鉄鋼株や銀行株が大幅安

東 芝 (6502) 769円 △11 円 
 2007年3月期の年間配当を大幅に増配すると報じられたことから、好感した買いが入り堅調となりました。

スタイライフ (3037) 255,000円 △25,000 円 :1株単位
 サマンサJP(7829)がTOBを実施し連結子会社化すると発表したことから、業績拡大を期待する買いが入り大幅高となりました。

川 重 (7012) 476円 △1 円 
 国内証券が新規に「買い」で投資判断を始めたことから、堅調となりました。
三井住友 (8316) 1,060,000円 ▼30,000 円 :1株単位
 米国の景況感の懸念や決算に絡むと見られる海外投資家からの売りが入り、昨年来安値を更新しました。

北陸電 (9505) 2,925円 ▼95 円 :100株単位
 1999年に志賀原子力発電所1号機(石川県)で臨界事故があったと発表し、8年間もその事実を隠ぺいしてきたことが嫌気され大幅安となりました。
マツダ (7261) 624円 ▼32 円 
 米国市場で、採算性が高い戦略車種の在庫が増加しており、業績に影響を与える可能性が高いことから、外資系証券が投資判断を引き下げ、大幅安となりました。

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テレビ東京系の「株式ワイド オープニングベル」に、投資情報部清水洋介が毎週月曜日8:45から出演しています。是非、ご覧ください。
http://www.tv-tokyo.co.jp/biz/
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 2 新規公開株(IPO)・売出し(PO)のお知らせ
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◆新規公開株式(IPO)◆
現在お申込み可能な新規公開株式(IPO)はございません。

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現在お申込み可能な公募・売出株式(PO)はございません。

詳しくはウェブサイトをご覧ください。
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 3 だから投資は面白い! −第51回−
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−<銘柄を見ていく・その23>−

 今週は、アクロディア(3823)を取り上げます。

 “KDDI(9433)との関係強化”

■会社の概要
 携帯電話など向けのソフトウェアの開発・販売を手掛けています。
 移動体通信事業者(キャリア)、携帯電話メーカーなどにコンサルティングをして同社製品を利用したシステムやサービスの提案を行い、試作品の受託・開発、同社で開発したソフトウェアのライセンス販売につなげています。 同社で開発するソフトウェアは、携帯電話にある画像や音楽、メールなどの機能を向上させてくれるソフトウェアです。

 事業は以下の通りです(2006年3月期。カッコ内は総売上高に占める比率)。
 ・自社製品開発販売事業 (72%)                     ソフトウェアのライセンス販売                   ・受託開発事業     (24%)                     試作品の受託・開発                        ・コンサルティング事業 ( 4%)                     移動体通信事業者(キャリア)などへのコンサルティング      
■業績
 2007年3月期第3四半期(2006年4月1日〜12月31日)業績(非連結)は、以下となっています。

  売上高      8億3,300万円 (前年同期比212.0%増)        営業利益    ▲1億9,300万円 (−)                 経常利益    ▲2億3,200万円 (−)                 四半期純利益  ▲2億3,500万円 (−)               
 前年同期(2006年3月期第3四半期(2005年4月1日〜12月31日)比は監査法人の監査を受けていない数値との比較になりますが、国内キャリア大手の携帯電話の機種に搭載されている機能の基礎技術に、同社が開発したソフトウェアが採用されたほか、国内外で、同社開発のソフトウェアの販売が堅調に推移したようです。

■今後の戦略と見通し

 会社側は2007年3月期通期(2006年4月1日〜2007年3月31日)業績見通し(非連結)を、以下としています。

  売上高      21億8,800万円 (前年同期比203.2%増)        営業利益     3億円    (前年同期比370.3%増)        経常利益     2億6,300万円 (前年同期比313.7%増)        当期純利益    1億4,600万円 (前年同期比211.9%増)      
 2007年3月期第3四半期の損益は営業、経常、四半期純損益はいずれも損失となりましたが、これは携帯電話業界特有の商習慣などによるもので、ライセンス売上、受託開発売上は毎年3月に集中する傾向にあることが主因のようです。通期では損失は解消され、売上についてもあるソフトウェアのライセンス契約を得た国内キャリア大手への開発案件を中心に、受託開発事業の売上が業績に寄与すると会社側は見込んでいます。
 今週14日、KDDI(9433)が4月末までにアクロディア社の発行済み株式の6.6%を取得することが発表されました。KDDIとしては、アクロディア社の技術を活用してより使いやすい携帯電話を開発することが出資の目的としてあるようです。
 アクロディア社の技術はすでに他の国内キャリア大手でも採用されていますが、KDDIとしては、携帯電話機種の開発競争が激化する中で、他のキャリアに差別化を図れる技術をグループ内に取り込んでおきたいという思惑もあるのではないでしょうか。
 携帯電話の番号ポータビリティ(番号継続)が導入されてからは、携帯電話機種の技術力、コンテンツ力などの優劣が顧客獲得競争の命運を分けるのではないかと思います。
 国内外のキャリア、アクロディア社のような差別化を図れる技術を持つ会社など、携帯電話ビジネスを手掛ける会社の動きはより活発になる可能性もあり、注目しておきましょう。

(マネックス証券 投資情報部 小沼 利幸)

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   ☆世界の6資産に分散投資 『マネックス資産設計ファンド』☆
     → https://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news701k.htm

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 4 資産設計への道
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 「その259 外貨運用の新しい流れに乗り遅れるな」

 資産運用というと日本株投資だと思っている人は相変わらず多いようですが、これから個人投資家が勉強すべきなのは実は外貨運用ではないかと思っています。なぜならこれから新しい運用商品が登場し、運用方法が一変する可能性があるからです。今回はそんな新しい流れをチェックしておきましょう。

■外国株式投資の基本はここから
 まずは分散投資の復習からです。10万円で分散投資をしようという場合、外国株式の運用にはインデックス型のグローバルファンドを活用します。例えばトヨタアセット・バンガード海外株式ファンドのような商品です。

トヨタアセット・バンガード海外株式ファンドの運用状況(PDFファイル形式)http://www.monex.co.jp/pdf/fund2/M639.pdf

 このファンドはバンガード社の米国で運用している下記の4つのファンドをバランスよく組み合わせた国内投資信託です。
グロース・インデックス・ファンド
バリュー・インデックス・ファンド
ヨーロピアン・ストック・インデックス・ファンド
エマージング・マーケット・ストック・インデックス・ファンド

 米国の低コストのインデックスファンドを組み合わせて、国内投信に仕上げているので、1万円から積立でも投資ができ、販売手数料がかからないノーロードファンドになっています。外国株式を少額から運用するのに最適なファンドなのですが、ファンド・オブ・ファンズ形式なので保有期間に対してかかるコストが米国と国内で2重になってしまう問題があります。実際このファンドの年間トータルコストは1.3%程度になっています。

■もう少し金額が大きくなったら?
 運用金額が大きくなってくると国内の投資信託より米国の証券取引所に上場しているETFを活用する方がコストが低くなります。1万円からの運用や月次積立はできませんが、手数料の低さは魅力です。残念ながらマネックス証券では米国ETFは取り扱っていませんが、ネット証券他社では取り扱いを開始するところが出てきています。

 米国ETFも国内ETF同様、年間コストはS&P500に連動する商品では年率0.09%とかなり低くなっています。ただし売買するときに手数料(売買手数料と為替手数料)がかかるのでまとまった金額で長期運用をしないと逆に割高になる可能性もあります。

 また欧州圏に投資するインデックスや米国の中小型株までカバーしたさらに広いインデックスなどはネット証券で取り扱っているところはまだ無く、商品ラインアップに課題が残ります。活用するにはもう少し待っていても良いかもしれません。
 
■もっと魅力的な米国ETF、でも残念なことに・・・
 同じ米国市場でも例えばバンガード社がアメリカン証券取引所に上場させているETFがあるのですが、これはコスト、商品構成共かなり魅力的です。
バンガードのETF一覧表(英語です)
https://flagship.vanguard.com/VGApp/hnw/FundsVIPERByName

 米国の株式市場を幅広く網羅していますし、ユーロ圏のインデックスに連動したりエマージングマーケットのETFもあります。さらに米国REITやエネルギーなど株式以外のインデックスを対象にするものもあります。そしてこれらも年間にかかる保有コストが国内投信に比べるとかなり安くなっているのです。
 これらのファンドを日本の個人投資家に提供できれば素晴らしいと思うのですが、残念ながら現時点では国内では購入できません。

■国内取引所は動き始めるのか?
 このように海外市場の商品を活用する方法の一方で国内の取引所に海外のETFを上場させ、それを日本の個人投資家が購入するという方法も可能性として存在します。東証の海外取引所との提携や、大証の海外ETFについての発表は今後の展開に期待を持たせてくれます。

大証が発表した1月のプレスリリース(PDFファイル形式)
http://www.ose.or.jp/profile/press/070123c.pdf

 ただし、国内の取引所に海外ETFが上場する場合、コストがどの程度になるのかが商品の魅力を決定します。海外取引所と同程度のコスト水準にならなければ、導入の魅力が薄れてしまうのです。

■変化をチャンスに変えるために
 為替保証金取引の登場によって外貨の債券型運用のコストが劇的に下がったように、海外ETFが普及すれば今度は外国株式の運用方法が一変する可能性があります。そんな新しい波に対応できるよう準備をしておくべきでしょう。
 本コラムで情報提供を行う一方、外貨運用を体系的にまとめて解説するために「資産設計塾 外貨運用編」という書籍も現在制作中です。発売はもう少し先になりそうですが発売日が決まりましたらまたご案内させていただきます。
 変化をチャンスに変えるには勉強しかありません。個人投資家の方が読んでおくべき書籍一覧のページもお役に立てると思います。

資産運用に関するおススメ本リスト一覧
http://www.monexuniv.co.jp/book/

今回の話のまとめ---------
●運用金額が大きくなってくると海外ETFを活用した運用が低コスト
●日本の個人投資家がアクセスできる商品はまだ少ない
●国内の取引所やネット証券の取り扱い商品の動きはこれから要チェック
ではまた来週・・・。

(本コラムは筆者の個人的意見をまとめたものであり、筆者の所属する組織の意見ではありません。)

内藤 忍
株式会社マネックス・ユニバーシティ 代表取締役社長
http://www.monexuniv.co.jp/

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家は買うべきか買わざるべきか・・・最新のメディア出演をまとめてチェックhttp://www.monexuniv.co.jp/news_media/2007/03/post_67.html
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     ☆マネックスポイントの期限切れにご注意ください☆
       → http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news703b.htm

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 5 チャートの世界   −第86回−
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 −心理編5−「買い上がっては見たものの・・・?」

 図表一覧
⇒ http://www2.monex.co.jp/j/chart/Sh5.htm

 先週までは「たくり足」「首吊り足」と「下ヒゲ」の長い足型を見ました。チャートの教科書には「実体の小さな『陽線』」が「たくり足」だ、などと書かれているものもあるようですが、ここまで述べて来たように「何で『たくり足』で底値となるのか?」と考えていけば実体がある程度小さければ「陽線」でも「陰線」でも関係ないことがお分かりになったのではないかと思います。同じように今度は「上ヒゲ」の長い足を検証して見ましょう。これらも「何で?」この形で「天井」なのか、この形を形成した時の相場参加者の「心理状況は?」と考えて行くと先が読み易いのではないかと思います。

 図1.は「上ヒゲ線」で天井となったいくつかのケースを上げています。このようにしてみると案外「上ヒゲ線」で天井を形成することが多いことがお分かりになるのではないかと思います。このときに、実際に相場を見ている、あるいは参加しているとどのような心境になるのでしょうか?

 図2.はどうして上ヒゲ線で天井となることが多いかを示した図です。Xの場合は十分にAのところで上昇した後、買いが入るのだけれども段々買いが少なくなって来て、最後に高値を勝った人がふと、後ろを振り返って見ると誰もついてこなかった、というパターンです。こうなると、ちょっとした売りでするすると下落してしまうか、あるいはちょっとした売りに値を崩すと一気に利食い売りや見切り売りが出て下落、結局は寄り付きの水準とほぼ変わらないようなところで引けてしまった、ということになるのです。

 また、Yの場合は買いはしっかりと最後まで入ったのですが、突如買い方以上の売り方が出て値を崩し、あとは我先にと売り叩かれてこれもまた寄り付きの水準まで下がってしまったパターンです。いずれもこの次の日に軟調となるようであれば上ヒゲをつけた日の最後の水準を割り込んだということでますます売りが多く、下げが加速されてしまうことが多くなるのです。

 簡単に言うとこのようなメカニズムで天井となるのが「上ヒゲ線」であり、前日の引け値や次の日の寄り付きと離れてしまった場合などは「流れ星」と呼ばれるものになるのです。来週は実際に図1.のチャートでどんな心境の時に上ヒゲ線で天井をつけることになったのかを検証して見ましょう。


 投資情報部長の清水に聞きたいこと、株のこと、投資のこと、先物やオプションについての疑問点、等々、ございましたら、メール件名「清水」宛でmailto:feedback@monex.co.jpまで。

(マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

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「チャートの世界」のバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/forum/chart/2007.html
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 6 マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
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 3月16日    「初雪」

 東京でようやく雪が降りました。朝方に、本当にほんのちょっとだけ降った、極端に小規模な雪でした。気象庁が初雪として認めるか興味があったのですか、どうやら認めたようです。47年ぶり、1960年2月10日以来の、都心での遅い初雪記録の更新をしたとのこと。

 もう少しで、私にとっては生まれて初めての雪なしの冬になるところでしたが、かろうじてそれは逃れました。雪の歌というと、

「霞たち 木の芽もはるの 雪降れば 花なき里も 花ぞ散りける」
                    (古今集春歌上巻、紀貫之)
などが好きですが、歌に詠まれているように、花が咲く前に降るのが雪で、既に街には辛夷(こぶし)や様々な早咲きの桜などが咲き乱れた中で初めて降る雪は、やはり異常で、あまり風情を感じるものでもありませんでした。

 もしこれが温暖化の所為だとすると、これからは初雪を”感じる”ために、わざわざ北の方に赴かねばならなくなるのでしょうか。しかしそれは難儀です。早く元の気候に戻ってくれるといいのですが、そうでない場合は、私たちの感性をアジャストしていかねばなりませんね。

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 7 マネックス証券からのお知らせ
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■きょうのマネいち [本日の各世銀債の参考利率]
  米ドル3年:4.00% (+0.02%)   英ポンド3年:4.52% (+0.02%)
ユーロ3年:3.10% (+0.02%)
ご希望の銘柄を選び、利率を指定してお申込みいただけるマネックスオリジナルの債券お申込みサービス「マネックス世銀債いちば(マネいち)」。米ドル、ユーロは外貨建てMMFからの直接買付けも可能です!
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■自動株式売買プログラム「カブロボ」の運用状況
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 → http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news703g.htm

■10年後を予想して10万円をゲット! 新書籍出版キャンペーン
 書籍『幸せになる投資戦略を探せ 〜僕たちの10年後物語〜』の出版を記念して、皆様に10年後を大胆予想していただくキャンペーンを実施いたします。最優秀賞には賞金10万円をプレゼント。
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   ☆世界銀行の米ドル建てゼロクーポン債、2本同時に取扱中!☆
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 8 勉強会・セミナー情報
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■@福岡
 3月24日(土)14:00〜 「資産形成セミナー」
 〜日経平均暴落でもあわてない投資スタンスを見つける〜
   → https://seminar.monex.co.jp/public/seminar/view/131


■@神戸
 4月7日(土) 10:00〜
 「株のがっこう」 IN 神戸
   → https://seminar.monex.co.jp/public/seminar/view/124

 4月7日(土)13:00〜
 はじめてのテクニカル分析 チャートを使ってみよう!
   → https://seminar.monex.co.jp/public/seminar/view/125

 4月7日(土)16:00〜
 内藤忍のマネー運用を学ぶ@マネックス・ユニバーシティ
 10万円から始める日本一やさしいお金のふやし方講座
   → https://seminar.monex.co.jp/public/seminar/view/127


■@マネックスラウンジ@銀座
 3月19日(月) 12:15〜13:00  「今週の相場見通し」
 マネックス証券 投資情報部 清水洋介
   → http://www2.monex.co.jp/lounge/lounge/seminar/index.html

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        ☆春の個人向け国債 お申込受付中!☆
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 9 思春期証券マンのマネックス日記
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 「VIPルーム」

 こんばんは。昨夜はカプセルホテルにお泊りしました、ぼすみんです。
 終電がなくなったのでカプセルホテルに空き状況を確認したところ、「4000円の普通のカプセルは満室ですが、1000円上乗せのVIPルームなら空きがあります。」との事。果たしてVIP、very important personがカプセルホテルに泊まるのかという素朴な疑問はさておき、今までの人生で一度としてVIPとして扱ってもらった事のないぼすみんです。1000円の上乗せでVIP気分を満喫できるなら安いもの、と思い宿泊しました。

 横になって寝るだけというカプセルの狭さばかりは仕方ありませんが、1000円高いだけあってさすがVIP!通常と比べ、枕が違う。布団が、マットが違います。おかげで今朝はVIPらしく、爽やかで優雅な朝を迎える事ができたのでした。・・・ま、気のせいかもしれないですけど。

 狭いうえに周りのイビキが気になったり、音を立てると迷惑なので何かと気をつかうカプセルホテルですが、僕は嫌いではありません。朝になるとおじさんも若者も眠い目をこすりながらムクムクと起きてきて、急いで身支度、それぞれの職場に向かうわけですが、僕はこの慌しい風景が結構好きです。

 朝からお疲れモードでため息なんかついているおじさんを見ると、会社で上司にいびられ、OLにネクタイのセンスが悪いと指摘され、家庭では奥さんや娘にうとまれて・・・なんて姿を勝手に想像してしまうわけですが、そんなおじさんが「さぁ、今日も一日、頑張るか!」と仕事に向かう姿が『闘う男』って感じでムチャクチャ格好よかったりするのです。

 他の宿泊客の皆さんと言葉を交わす事なんて滅多にありませんが、みんなドタバタとスーツに着替え、それぞれの職場に出かけていく姿を見ると、「みんな頑張れ!」と応援したくなるとともに、「自分も頑張らなくちゃ!」と自然と気合が入ります。

※追伸:4月に登場予定、日本初のシステムトレード機能付きリアルタイム・ト レーディングツール「マネックストレーダー」シリーズ。全3種類のシリーズ のうち、最上位の「マネックストレーダープロα」はまさしくVIP仕様!ご期 待ください。
http://www.monexbeans.net/pdf/press/mbh/press2007_03_01_rtt.pdf

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