マネックスメール 2007年3月23日(金)

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マネックスメール 2007年3月23日(金)

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 マネックスメール<第1875号 2007年3月23日(金)夕方発行>
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  目次
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 1 相場概況
 2 新規公開株(IPO)・売出し(PO)のお知らせ
 3 だから投資は面白い!
 4 資産設計への道
    その260 ファンド選びの難しさ 内藤忍
 5 チャートの世界
 6 マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
 7 マネックス証券からのお知らせ
 8 勉強会・セミナー情報
 9 思春期証券マンのマネックス日記
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 1 相場概況
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底堅い動きながら逆に上値の重さも確認し今一つ盛り上がりに欠ける展開
日経平均            17,480.61 (△61.41)
日経225先物         17,440 (△60 )
TOPIX            1,741.94 (△10.14)
単純平均             469.07 (△ 0.65)
東証二部指数           4,231.17 (△ 0.41)
日経ジャスダック平均       2,141.48 (▼ 0.44)
東証マザーズ指数         1,008.12 (▼16.67)
東証一部
値上がり銘柄数          852銘柄
値下がり銘柄数          719銘柄
変わらず             161銘柄
比較できず            0銘柄
騰落レシオ           103.19%  ▼ 2.95%
売買高            19億0176万株(概算)
売買代金        2兆6534億9900万円(概算)
時価総額          557兆5390億円(概算)
為替(15時)          118.11円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場はもたついた展開となり、外国人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)は相変わらず売り越し、と伝えられたのですが、シカゴ市場(CME)の日経平均先物が大幅高となったことや為替が円安に振れたことで買い先行の始まりとなりました。ただ、週末と言うこともあって、寄り付きの買いが一巡した後は目先筋の戻り売りや利食い売りもかさみ上値の重い展開となりました。好業績銘柄の押し目買いや配当取りの動きは出ているのですが、積極的な買いは見られず、上値の重さが確認されると先物にまとまった売りも出て、もたついた展開となりました。

 後場に入ってからは切り返して戻り歩調となる場面もありましたが、引き続き上値の重い展開となりました。昼の市場外取引は金額はかなり大きくやや買い越しと伝えられ、寄り付きからいったんは前場の高値を窺うような場面もあったのですが17,500円を意識すると上値が重くなる状況は変わらず、週末の手仕舞い売りや目先筋の戻り売り、利食い売りでもたついた動きとなりました。
 小型銘柄は相変わらず値動きの悪さを嫌気する展開となり、東証マザーズ指数は大幅安、日経ジャスダック平均や小型株指数など小型銘柄の動きを示す指数は軟調となるものが多くなりました。先物へのまとまった売り買いも散発的に見られたのですが大きく相場を方向付けるような感じでもなく目先筋の売買にヘッジ売りや逆にヘッジの買いが中心となったようです。

 週末と言うことでもたついて、盛り上がりに欠けましたが、それでもここのところの急騰で目先的な過熱感が出ている割には底堅い堅調な動きと言えるでしょう。期末を迎えて来週から、「来期」をにらんだ展開になるのでしょうが、株式相場そのものにまだ疑心暗鬼な向きも多く、足元の業績や来期の景気動向への懸念を取り沙汰する向きもいるのですが、周りで思うほど、センチメントはそれほど悪くはないものと思います。


(マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

◆個別銘柄◆ 

 銀行株は引き続き堅調、自動車株も円安を好感して堅調

リサパートナー (8924) 715,000円 △32,000 円 :1株単位
 外資系証券が投資判断を新規に「買い」として始めたことから、大幅高となりました。

NECトーキン (6759) 537円 ▼100 円
 携帯電話向けリチウムイオン電池で、携帯電話メーカーが要求した高い安全基準を通常の仕様と勘違いして製造した単純ミスが主因となり、2007年3月期決算を下方修正し、同時に無配転落を発表したことから、国内証券が投資判断を引き下げ、大幅安となりました。

アルプス (6770) 1,364円 ▼67 円 :100株単位
 増収効果が寄与し、2007年3月期決算の上方修正を発表しましたが、利益確定売りに押され、大幅安となりました。

日本エイム (2383) 230,000円 △25,000 円 :1株単位
 2007年3月期の連結経常利益は前期比2.5倍の18億円前後と過去最高を更新する見通しと報じられたことから、好感した買いが入り大幅高となりました。
大日印 (7912) 1,850円 △39 円
 2007年3月期の期末配当予想が上方修正されたこと、自社株買いを行うことが発表され、好感する向きからの買いが入り堅調となりました。

エルピーダ (6665) 4,740円 ▼130 円 :100株単位
 NEC(6701)が保有する同社株の一部を証券会社に売却したことが発表され、需給悪化を懸念する向きもあって売りがかさみ、大幅安となりました。
◆ランキング◆

詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

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テレビ東京系の「株式ワイド オープニングベル」に、投資情報部清水洋介が毎週月曜日8:45から出演しています。是非、ご覧ください。
http://www.tv-tokyo.co.jp/biz/
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 2 新規公開株(IPO)・売出し(PO)のお知らせ
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◆新規公開株式(IPO)◆
アジア・メディア・カンパニー・リミテッド (2149)
ニューフレアテクノロジー(6256)、ユニバース(3078)
ケアネット(2150)、アイティメディア(2148)
パシフィックシステム(3847)

◆公募・売出株式(PO)◆
現在お申込み可能な公募・売出株式(PO)はございません。

詳しくはウェブサイトをご覧ください。
→ http://www.monex.co.jp/StockOrderConfirmation/0/kbodr/kb_bosy_meigara/ichiran/guest

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 3 だから投資は面白い! −第52回−
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 −<銘柄を見ていく・その24>−

 今週は、伊藤園(2593)を取り上げます。

 “緑茶飲料の先駆け”

■会社の概要
 設立は1966(昭和41)年。現在の商号に変更されたのは1969(昭和43)年ですが、その社名の由来は、当時買い取った茶畑の名前とも云われています。 その後、缶入り烏龍茶、緑茶を開発するなど、缶入り茶系飲料の先駆け的な存在で、「おーいお茶」シリーズを中心に、各商品は消費者に幅広く認知されています。

 事業は以下の通りです(2006年4月期。カッコ内は総売上高に占める比率)。
 ・茶葉(リーフ)関連事業  (10%)                   緑茶、ウーロン茶などの販売                    ・飲料(ドリンク)関連事業 (89%)                   飲料製品の企画・開発、販売                    ・その他の事業       ( 1%)                   海苔、和菓子などの販売 など                  
■業績
 2007年4月期第3四半期(2006年5月1日〜2007年1月31日)の業績(連結)は、以下となっています。

  売上高     2,341億8,900万円 (前年同期比6.5%増)        営業利益     175億 600万円 (前年同期比6.7%増)        経常利益     173億7,300万円 (前年同期比7.7%増)        四半期純利益    97億2,500万円 (前年同期比7.0%増)      
 増収増益となりました。「おーいお茶」、野菜系飲料、ミネラルウォーターなどが堅調に推移したようです。また、前年同期である2006年4月期第3四半期(2005年5月1日〜2006年1月31日)と比較して、売上高原価率が0.9%低下しており(前年同期:49.2%、今期:48.3%)、原価低減などコスト削減の効果も表れているようです。

■今後の戦略と見通し

 会社側は、2007年4月期通期(2006年5月1日〜2007年4月30日)業績見通し(連結)を、以下としています。

  売上高     3,158億円 (前期比9.6%増)             営業利益     227億円 (前期比7.8%増)             経常利益     223億円 (前期比8.6%増)             四半期純利益   127億円 (前期比8.7%増)           
 昨年10月、「タリーズコーヒー」を傘下の子会社で運営するフードエックス・グローブ(東京・港)の株式を取得して連結子会社化したことが、増収要因の1つとなっています。
 主力商品である緑茶飲料は、春、夏の天候不順、大型新ブランドが発売されなかったことなどもあって、2006年の販売ケース数は前年比で約6%減(業界推計)と低迷しました。
 その一方で「おーいお茶」は、茶系飲料でたくさんの商品が発売される中で緑茶ブランドの“老舗”としての安定感が評価されたようで、緑茶飲料市場でのシェアを伸ばしたもようです。
 今後、「おーいお茶」、野菜系飲料など好調な商品を中心に拡販に注力していくと見られますが、清涼飲料の消費量が増える春、夏の天候、販売している飲料の同業各社の新ブランドなど、好調を維持するにあたり障害も少なくないと思われます。それぞれの飲料で同業各社を抑えて、清涼飲料市場でのシェアを更に拡大できるかに注目しましょう。

(マネックス証券 投資情報部 小沼 利幸)

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 4 資産設計への道
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 「その260 ファンド選びの難しさ」

 明日24日は天神で無料のセミナーをさせていただきます。福岡の皆さま、よろしくお願いいたします(受付は終了させていただきました)。

 最近読者の方からメールやお電話でご意見をいただくこともある朝日新聞日曜日朝刊の連載「お金のゼミナール」ですが、今週は3つの運用手法を取り上げています。このコラムをお読みの方にとっては復習になってしまいますが、読みやすくまとめていただきましたのでご覧ください。

お金のゼミナール
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/m_seminar/20070318.htm
 3つの運用手法のうちインデックス運用はコストからの選択ということで比較的簡単に商品を選択できるのですが、アクティブ運用は自分でやる場合はともかく、人にやってもらう場合、選択方法にはすっきりとした結論はありません。

 アクティブファンドの選択基準は哲学・実績・手数料と言っていますが、3つの要素から数値だけではない総合的な判断が必要になってくるからです。
■数値化できるもの
 アクティブファンドの3つの選択基準の中で数値化しやすいのは手数料と実績です。

 まず手数料は販売用資料などから調べられます。大きく販売手数料と信託報酬がかかりますから、自分が買おうとする(あるいは既に買った)ファンドの数値は必ずチェックしておきましょう。

 次に実績というのは過去の運用成果です。各ファンドは運用レポートを定期的に作成しています。過去のリターンや現在の組み入れ銘柄などファンドの詳細を知ることができます。

 定量的な実績としては過去の騰落率よりもベンチマークとのリターンの比較、さらにシャープレシオのようなリスクに対する効率性などを同じグループのファンド間で比較してみることが必要です。

シャープレシオの計算式と解説はこちら
http://www.monex.co.jp/FundGuide/00000000/guest/G600/trt/sharpratio.htm
 しかしこの過去の実績とは必ずしも将来を保証するものではありません。拙書「資産設計塾 実践編」(117ページ)で前半3年と後半3年のファンドの運用実績をマトリックスに比較してみると必ずしも一致しないことがわかります。
 つまり過去の実績は参考にはなっても絶対的なものではないのです。この辺がファンド選びの最初の難問です。

■数値化されたデータでは三井住友の圧勝
 実際のファンドで見てみましょう。例えば中国株ファンドではマネックス証券では香港株を中心に投資を行うファンドとして、三井住友・ニュー・チャイナ・ファンドとHSBCチャイナオープンの2本があります。

 これらのファンドの手数料を比較してみると、

三井住友・ニュー・チャイナ・ファンド
 販売手数料なし、信託報酬1.89%
HSBCチャイナオープン
 販売手数料3.15%、信託報酬1.89%

と三井住友が販売手数料無料(ノーロード)なだけ低コストです。

 運用実績はそれぞれの2月末の最新データで比較できます。

三井住友・ニュー・チャイナ・ファンド(PDF形式)
http://www.monex.co.jp/pdf/fund2/M626.pdf
HSBCチャイナオープン(PDF形式)
http://www.monex.co.jp/pdf/fund2/M632.pdf

 騰落率データを拾ってみると、

三井住友・ニュー・チャイナ・ファンド
 騰落率1年50.9% 3年106.2%
HSBCチャイナオープン
 騰落率1年47.9% 3年100.2%

とこれも三井住友が優位です。また運用レポートには掲載されていませんが、シャープレシオも三井住友が高く、効率的にリスクを取っていることがわかります。ここまで見ると三井住友・ニュー・チャイナ・ファンドを買うべき、となりますが、もう一つの数値化できない要素を検討する必要があります。
■数値化できないもの
 ファンド評価で難しいのが哲学です。運用会社やファンドの運用担当者の運用方針、どこから市場平均を上回る付加価値を生み出すかという点については、そもそも情報が取りにくい、そして情報があっても判断が難しい、という2重の困難があります。

 HSBCは中国株式の運用に関して資料を公開しています。トップダウンとボトムアップの組み合わせというHSBCのグローバル運用の強みが説明されています。HSBCならではの優れたアプローチだと思います。

HSBCの中国株式運用に関する7ページの資料(PDF形式)
https://www.monex.co.jp/pdf/fund2/U632.pdf

 一方の三井住友はファンドマネージャーの司馬毅氏を中心とするチーム運用体制です。運用手法はオーソドックスなボトムアップのスクリーニングで銘柄選択を行っています。

三井住友・ニュー・チャイナ・ファンドの運用の特色
http://www.smam-jp.com/cgi-bin/fund/feature.cgi?FUND=7931C01A

■どちらを選んだら良い?
 運用哲学の違いに大きな差が感じられないという判断なら手数料、運用実績から三井住友・ニュー・チャイナ・ファンドを選ぶことになります。コストや実績の差よりも運用手法の違いに価値を見出すのであれば違った判断もあると思います。

 私自身はHSBCチャイナオープンを設定来ずっと購入しており、現在もそのまま保有しています。既に購入したファンドを乗り換える予定はありませんが、今後追加で購入する際どちらのファンドを購入するかは、3つの判断材料から主観的な要素も入れて判断しようと思っています。

■わからないならインデックスという選択も
 アクティブファンドの選択はこのように困難なものなのですが、わからないというのであればインデックス運用を行う、という選択肢もあります。中国株なら昨年末のコラムで紹介した香港のETFを使う方法があります。私も興味があったので実際に購入してみました。アクティブファンドとの運用競争が楽しみです。

香港のETFを使った中国株のもう1つの投資法
http://www2.monex.co.jp/monex_blog/archives/007375.html

 中国株式は分散投資の一環としてある程度の組み入れを行うのが良いと思いますが、どの商品を使うかについては様々な観点からの総合的な判断が必要です。しばらく時間が経ったらまたそれぞれの運用成果について比較してみたいと思います。 

今回の話のまとめ---------
●アクティブファンドの選択基準は哲学・実績・手数料の3つ
●数値化できるデータ以外の評価はどうしても主観的なものになる
●アクティブファンドが選べないならインデックスという選択肢もある

ではまた来週・・・。

(本コラムは筆者の個人的意見をまとめたものであり、筆者の所属する組織の意見ではありません。)

内藤 忍
株式会社マネックス・ユニバーシティ 代表取締役社長
http://www.monexuniv.co.jp/

※投資信託を購入される際は事前に目論見書で内容をご確認ください。

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 5 チャートの世界 −第87回−
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−心理編6−「上ヒゲ線は天井を示す?」

 図表一覧
⇒ http://www2.monex.co.jp/j/chart/Sh6.htm

 先週は「上ヒゲ線」はどうして天井となるのかを考えて見ました。そうしたことを踏まえて実際にどのような形で天井となっているのかを検証して見ましょう。

 図1.は先週と同じチャートですが、「上ヒゲ線」で天井となったいくつかのケースを上げています。このようにしてみると案外「上ヒゲ線」で天井を形成することが多いことがお分かりになるのではないかと思います。このときに、実際に相場を見ている、あるいは参加しているとどのような心境になるのでしょうか?

 Aのところでは大きな上ヒゲ線を形成(実体が少し大きめですが)し、見事に「天井」となりました。大きな上ヒゲ線をつけた次の日にもまた小さな上ヒゲ線となるなど、上値の重さが確認された格好となっています。BはAの高値を抜けたところでの高値もみ合いのなかでの上ヒゲ線です。「天井」形成の決定線とはなりませんでしたが、Aのところと同様に上値の重さを確認する形の一つとして上ヒゲ線が出現しているものと思います。この場合の上ヒゲ線の形成過程を考えて見ると目先的な売買をする人達が前日の高値を抜け切れないから、その日のうちに手仕舞うことで最後は下がり、上ヒゲ線となったということなのでしょう。

 Cはみごとな「毛抜き天井」、しかも「三川」のような形で天井形成、そのなかで上ヒゲ線となったケースです。これも、「前の日の高値を抜けないから売っておこう」と言うことで日計りディーラーなどが手仕舞ったことで見事に「毛抜き天井」となったものと思います。

 Dは戻り高値ではあるものの、ちょっと中途半端な水準で長い上ヒゲを引き、その後そのヒゲの範囲でもみ合った珍しいケースです。それでもそのヒゲをしっかりと上に抜け切れなかったことでもみ合い後の急落につながったものと思われます。つまり、このヒゲが押し戻されただけの理由があり、その後、ヒゲを抜けきれず、高値となってしまったということでしょう。

 EもDと同じような感じです。Dの高値水準まで戻ったところで上ヒゲ線を引き、そのヒゲの範囲でもみ合った後、「かぶせ線」のような陰線を引いて天井となり、急落となったということです。ヒゲの範囲をなかなか上に抜けないことで嫌気した売りが出たということなのでしょう。

 ここまで見てきたように綺麗に上ヒゲ線だけで高値をつけたケースは少ないのですが、上ヒゲ線が高値をつけるきっかけとなったり、高値圏でのもみ合いの水準を決めることになったということです。つまり、上昇したところでの上ヒゲ線はとりあえず、手仕舞うのが正解というように見られます。


 投資情報部長の清水に聞きたいこと、株のこと、投資のこと、先物やオプションについての疑問点、等々、ございましたら、メール件名「清水」宛でmailto:feedback@monex.co.jpまで。

(マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

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「チャートの世界」のバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/forum/chart/2007.html
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 6 マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
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 3月23日    「斉藤さん」

 産業再生機構が、通算700億円を超える税前利益を残し、4年間の業務を閉じました。斉藤惇さんが社長に就任した会見をテレビで見たことを、今でもよく憶えています。ケネディ大統領の有名なスピーチを引用して、「国に何をして貰うかではなく、国に対して何が出来るかを追求していきたい」と云うようなことを仰られました。ちょっと芝居じみた面もありましたが、正直カッコいいとも思いました。

 斉藤惇さんと産業再生機構の実績については、色々な評価があると思いますが、私は、立派な仕事をされたと思っています。今朝の日経新聞、「経済教室」に、斉藤さんの寄稿がありました。3000字を越えると思われる分量の文章の中に、斉藤さんの気持ちが、控えめながらに滲み出ている気がしました。
 「どうしたら企業の利益追求が公益に貢献できるか」「失われた十年といわれる破廉恥な歴史の中で、多くの金融機関と事業会社がこの社会的使命を忘れ、失敗の原因が作られたと強く感じる」などの強い言葉も散見されますが、ほとんどは金融的に当たり前のことを書いているに過ぎません。「こうして計算された企業価値評価額を支援企業が返済しうる限度額と考え、これを超える部分の放棄を金融機関に要請した」−当然のことです。「一方、企業再生では、債務超過企業の株主へ還元される価値はゼロであり、残余の企業価値はすべて債権者に返還されるべきとの考えで作業を行った」−財務諸表、株式会社の仕組みをかじったことがあれば、誰に対しても自明な、資本のルールに過ぎません。
 しかしこのような金融の常識、当然のことを、延々と説明し続けられるところに、我が国の金融・資本市場問題の根の深さと、そしてこの国の中で金融的に正しいことをする際に要求される、強くてぶれない意志を感ぜずにはいられませんでした。つまり金融・資本市場に関しては、どこか間違った理解が一般に流通しており、それに対しては、時には批判も恐れずに、しかし基本的なことを、きちんと表明し、説明することが大切なのだと、斉藤さんは考えるに到ったのではないでしょうか。私も、資本市場の大先輩を見習っていきたいと思います。

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   ☆オンデマンドセミナー 日経225先物&225mini (70分52秒)☆
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 7 マネックス証券からのお知らせ
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■きょうのマネいち [今月の銘柄の参考利率]
 「今月の銘柄」の参考利率  ユーロ3年:年3.14% (±0.00)
ユーロ建てMMF残高からも為替手数料なしで直接お買付けいただけます。 → http://www.monex.co.jp/ForeignBond/00000000/gaikbond/auction/top/guest
マネックス世銀債いちば(マネいち)をカンタン動画で説明(12分27秒) → http://seminar.nice2meet.us/On-demand/?log_key=monex-2-de35_834311e9c636de4cc957e866ebdeef17


■保管料は無料!お手元の株券はマネックス証券へ
 株券入庫サービスのご案内画面をリニューアルしました。お客さまに最適な手続き方法をご理解いただけるよう、更に見やすく、分かりやすくしました。何かと話題の「株券の電子化」についてもご紹介しています。
 → http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news703l.htm

■マネックスポイントの期限切れにご注意ください
 ポイントの有効期限は、ポイントを獲得された日の翌々年度末(3月31日)までです。有効期限が過ぎたポイントはポイント残高から差し引かれ、ご利用いただけませんので、ご利用はどうぞお早めに。
 → http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news703b.htm
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     ☆マネックスポイントの期限切れにご注意ください☆
       → http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news703b.htm

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 8 勉強会・セミナー情報
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■@神戸
 4月7日(土) 10:00〜
 「株のがっこう」 IN 神戸
   → https://seminar.monex.co.jp/public/seminar/view/124

 4月7日(土)13:00〜
 はじめてのテクニカル分析 チャートを使ってみよう!
   → https://seminar.monex.co.jp/public/seminar/view/125

 4月7日(土)16:00〜
 内藤忍のマネー運用を学ぶ@マネックス・ユニバーシティ
 10万円から始める日本一やさしいお金のふやし方講座
   → https://seminar.monex.co.jp/public/seminar/view/127


■@東京
 4月11日(水)19:00〜
 分散投資の魅力をセミナーで徹底解剖
   → https://seminar.monex.co.jp/public/seminar/view/132

 4月12日(木)19:00〜
 マルマエ(6264・マザーズ)個人投資家向けIRセミナー
   → https://seminar.monex.co.jp/public/seminar/view/140


■@オンライン
 3月27日(火)19:00〜 「投資情報徹底活用術  マーケットライブ編」    → https://seminar.monex.co.jp/public/seminar/view/137

 3月27日(火)20:00〜 「フィスコのレポート有効利用講座」
   → https://seminar.monex.co.jp/public/seminar/view/134


■@マネックスラウンジ@銀座
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 9 思春期証券マンのマネックス日記
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「左バッター」

 こんばんは。今日から甲子園でセンバツ高校野球が開幕、明日からは
パ・リーグが開幕。本格的な野球シーズン到来が嬉しい、ぼすみんです。
 熱狂的な小笠原(日ハム→巨人)ファンの僕は、彼がセ・リーグでどこまで活躍するかワクワクドキドキ、最近はいてもたってもいれず、右利きだというのに小笠原を真似て左打ちで素振りを始める始末。ミズノ製・小笠原モデルのバットを黙々と振っていると、どんな剛速球でも打てそうな気がしてくるから不思議です。かつて野球少年だったぼすみん、右バッターとしては大成しませんでしたが、実は自分でも気がつかない左バッターと
しての才能があったのでは!?勘違いした僕は、実力を確かめるべく一路バッティングセンターへ。

 生まれて初めての左打席、記念すべき一球目!これは空振り。続く
二球目!これも空振り。三球目、四球目と空振りは続き、おかしい、こんなはずじゃ・・・と思った時、僕は背後に視線を感じます。振り向くと、小学校低学年と思しき野球少年とその母親が順番待ちをしてるのです。うわ!
人に見られてるよ。これは何が何でも打たないと!しかし悲しいかな、僕のバットは空を切り続けます。ああ、後ろの少年&お母さん、お願いだからお兄さんのこんな惨めな姿を見ないで・・・。そうだ!きっと、小笠原みたいにフルスイングするから打てないんだ。同じ左バッターでも、ここは広島の前田みたいにミート主体で行こう!しかし僕のスイングは前田というよりはダメだ、といった感じで、やはりバットにかすりもしません。

 ラスト一球、これだけは何としてもバットに当てないと!せめて一球だけでもバットに当てないと!背に腹は替えられぬとばかり、僕はここで姑息にもバントという奇策を敢行します。やっぱり確実に当てるには恥も外聞もなくバントです。全身全霊、ぼすみん、魂の必殺バーント!ところが、この炎のバントをもってしてもバットにボールは当たりませんでした・・・。
 その後、僕は後ろで見ていた少年に「脇を締めて」「アゴは引いて」など、熱心なご指導をいただきました。えーと・・・・・・野球、万歳!!

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