20代からの差をつけるマネープラン(4)

お金のドクター、中村芳子がお金にまつわるさまざまな悩みに、専門家としてアドバイスします。(現在は更新しておりません)

20代からの差をつけるマネープラン(4)

○30歳までに年収分貯める

 何ごとも具体的な目標を持つことは、とても大切だ。
 お金についても同じ。
 今「いつかお金持ちになりたいな〜」と思っている人は、 5年後も10年後も、20年後も30年後も、同じように「いつかお金持ちになりたいな〜」とぼんやりと思っているだろう。
 目標を決めるときに、「いつか」というのは、ダメだ。
 英語に「SOMETIME WILL NEVER COME」※ということわざがある。つまり「いつか」というのは、決してやってこない。「いつか」と思い描いている夢は、決して実現しないということだ。
 だから、「いつか」を「いついつまでに」に変更しよう。
 20代のあなたにとって、具体的に思い描けるゴールは30歳だろう。では、30歳までにいくら貯めたらいいのだろう。
 もちろん、収入も生活環境も、貯蓄残高も違うからいちがいには言えないが、ひとつのモデルはこれ。
「30歳までに年収分貯める」だ。
 年収250万円なら30歳までに250万円、年収400万円なら400万円、年収700万円なら700万円だ。

○年収の 1割貯蓄で実現できる
 では、どうしたら30歳までに年収分の貯蓄を作れるか。 
 収入の1割を貯めて、それには手をつけないことだ。大学卒業の22歳から30歳までの 8年間貯めれば元本として年収の約 8割が貯まる。のこり 2割分は運用益でカバーするか、貯蓄額をこころもち増やし1.2〜1.3割にすることで達成できる。
 ね、そんなに難しくないでしょ?
 学校卒業後、ほとんど貯蓄をせずに25歳になってしまったというあなた、今までの分を取りもどすためには、貯蓄の割合を増やすしかない。30歳まであと 5年しかなければ年収の 2割を積み立てよう。
 え、あと 2年で30歳なのに貯金ゼロ? 仕方ない。目標を人より 3年あとにずらそう。年収の 2割貯蓄で33歳までに年収分だ。

○年収分の貯蓄があれば、夢も運用の幅も広がる
 20代で、貯蓄の額が数万円とか、せいぜい数十万円だと、なかなか人生に対する欲や夢が生まれないものだ。うまいものを食べるとか、ちょっといい服を買うとかそんなもん。
 しかし年収分の貯蓄があると、ぜんぜん違ってくる。結婚だって恐くないし、独立起業とか、自宅を買うとかも視野に入ってくる。
 もう少し想像力をはたらかせて、○年後に年収分の貯蓄のある自分を思い描いてみよう。気分よくない?
 そして、その貯金で何をしようか考えてみよう。年収分ではまだ不足だから、1000万円を達成してから行動するか、30歳で1回目のアクションを起こすか・・。
○自動積み立てが強い味方だ
 この「手をつけない 1割貯蓄」は、貯めそびれのない自動積み立てでやるのが鉄則だ。会社の財形とかでもいいし、銀行の自動積立定期もいいだろう。 だが、全部を元本保証タイプの「安全な商品」で積み立てるのはお勧めしない。それでは「年収の 1割× 8年で年収分」は絶対に達成できないからね。やっぱり、積極的に運用しなくては!
 次回は「自動積み立て」について、もっと具体的に考えてみよう。

※ 実はこんなことわざはありません。著者が作りました。すみません。(ファイナンシャル・プランナー 中村芳子)

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