お金のドクター、中村芳子がお金にまつわるさまざまな悩みに、専門家としてアドバイスします。(現在は更新しておりません)
<マネー管理のための4つの口座> 4つめは殖やす口座(2)
○<リスク>口座は、日本株の長期投資で
殖やす口座に入れる「殖やすお金」は、5年以上運用できる自分の将来のためのお金だ。
これは安全な商品(元本保証タイプ)とリスクのある商品との2本立てで行こうと前回お話しした。つまり4つめの口座は実は複数、最低でも2つ以上あることになる。
たとえば、殖やす<安全>口座として、財形貯蓄に天引きで積み立てる。MMFに自動積立でもいい。
殖やす<リスク>口座で、一押しは「日本株」だ。
株の投資法は、大きく2つある。
ひとつは、長期での値上がりをじっくり待つ法。長期投資だ。
もうひとつは、比較的短期(数ヶ月〜1、2年)で買って売って値上がり益をねらう法、短期売買だ。
長期投資は地味で、短期売買は華やか。株式投資の面白みは、短期売買にあるかもしれない。
でも、短期投資ではお金は殖えないのが現実。
ひとつめの理由は、勝ったり負けたりをくり返しても、負けの金額が勝ちを上回りやすいということ。
ふたつめの理由は、買ったときの儲けをつい使ってしまうから。これだと、勝って小遣いは増えるかもしれないが、資産は殖えないのだ。ふえるのは飲む回数やブランド・バッグとなりやすい。
だから、資産形成の柱は長期投資だ。殖やすお金の大部分、7割〜10割は長期投資にあてたい。
個別の株に長期投資する場合は、20銘柄くらいを持つのが理想だと言われる。だが20代、お金はそんなにない。殖やす口座に入れられるお金が1年で50万円だとすれば、そのうち<リスク>口座へは半分の25万円が上限だ。
○少ない資金だから投資信託ではじめる
とすると、現実的なのは1口1万円くらいから買える「株式投資信託」からはじめることだ。
1〜2銘柄くらいの日本株の投資信託を毎月1〜2万円ずつ自動積立で買うのが手間がかからず現実的だ。定額で買うと、安いときに多い口数を買い、高いときに少なく買うことになり、買い単価を下げることができる。
その結果、積立をスタートした時と、1年後の投資信託の基準価格が同じでも、投資利回りがプラスになる可能性も十分にある。不思議だけど本当の話。
ただ、20代は投資を「学ぶ」ときでもある。株式投資信託の自動積立は資産はふえても、知識や経験はあまりふえない。数ある投資信託を調べ、比べて、コレだと思う銘柄を、今月はこれ、翌月はコレ、ボーナスからはこれと、買っていくのも面白い。値動きの違いを比べることで、単品で積み立てるだけではわからないことが、わかってくる。
インデックスvsアクティブ、成長株vs割安株、大型株vs小型株などで値動きを比べるのはおすすめだ。
というわけで、まず日本株を体験しよう。そうしたら、次にこれに外国株を足していきたい。
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