「ヘッジファンドと個人投資家」

シブサワ・アンド・カンパニー渋澤健が綴る「オルタナティブ投資」の世界。「オルタナティブ投資」が目指す絶対的収益の根源とは?(現在は更新しておりません)

「ヘッジファンドと個人投資家」

 いや〜、凄かったです。2000人の方々が土曜日のオルタナティブ投資セミナーに出席されたようですが、こんなに人数が多くて熱気に溢れたオルタナティブ投資のコンファレンスは、国内ではもちろん、海外を含めても初めてでした。個人投資家の前向きな投資スタンスは心強いですね。ほんとに。

 で、ヘッジファンドのようなオルタナティブ投資は、そもそも個人投資家と相性が良いのでしょうか?私は、YESだと思っています。

 安定した運用成果のためにはヘッジファンドの運用者は、自分の運用哲学・スタイルを理解して長期的にお付き合いできる、相性が良い投資家を理想としています。メインテナンスが高い「忙しいおカネ」の投資家を受け入れたら、マネジャーの気が散るだけで、結果として良い運用成果は期待できません。
 そもそもヘッジファンドの原点では、投資家のほとんどは個人でした。富豪ではありましたが、個人であったことは間違いない。このような個人投資家が、有望ヘッジファンドマネジャーを信頼し長い間投資を継続してくれたから現在のヘッジファンド業界が存在するともいえるでしょう。

 ヘッジファンドのように絶対的収益を上げることが目的であれば、長期投資には最適ですね。もし株式の個別銘柄を運用しているのであれば機動的に売買してリスクをマネージすることは個人投資家のひとつの手法でありましょう。ただ、ヘッジファンドマネジャーがその短期的な価格リスクを上手にマネージしてくれるのであれば、個人投資家は特にそのヘッジファンドを機動的に売買する必要はありません。個人は自分の通常の生活に貴重な時間を使い、運用はその道のプロフェッショナルに委託して長期的に投資することは豊かなライフスタイルへのひとつの鍵です。

 ただ、富豪と違って、従来の個人投資家は、ヘッジファンドに関する情報源が限られていました。というか、まったくそのような情報は手にはいらなかったし、投資の手段もなかった。それが、マネックスのようなイノベーションにより手が届くようになりました。

 もちろん、手が届いたというだけでは十分ではありません。やはり、オルタナティブ投資の本質などについてキチンと勉強を重ねることは重要です。自分が理解できていないものには投資しないという鉄則は、特にこの分野では守ってほしいですね。

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