シブサワ・アンド・カンパニー渋澤健が綴る「オルタナティブ投資」の世界。「オルタナティブ投資」が目指す絶対的収益の根源とは?(現在は更新しておりません)
「学問は事物の根源であって、また発端である。ただしある場合には、継承的であって、かつ実験的である。」私の祖父の祖父にあたる、明治時代実業家の渋沢栄一が残した訓言です。オルタナティブ投資が大口投資家だけではなく、自分の手にも届くようになった昨今、個人投資家にとって優位な投資判断力を得るために、この分野の根源を学ぶことは重要です。ただ、個人投資家にはどのような手段があるのでしょうか?
ヘッジファンドやバイアウトファンドの読み物というと、数年前までは表面的な像を描く新聞記事やセンセーショナルな本しか存在しませんでしたが、近年ではオルタナティブ投資の専門書のようなものも増えてきました。ただ、このようなテキストをたくさん読んでも、オルタナティブ投資の根源を理解することは難しいでしょう。
やはり、物事の根源を理解するには、理性で教科書的に解読することだけではなく、感性で感じ取ることも大切だと思います。その際には、その分野で活躍している人物たちと直接触れ合う機会が何よりも重要でしょう。
ただ、一般個人投資家にはオルタナティブ投資の仕事に活躍する人物たちと接触できるような機会はほとんどありません。投資家セミナーなどに足を運ぶことはひとつの手段でありますが、セミナーに一回出席するだけでは、オルタナティブ投資という広い領域の共有点などを感じ取れるには限界があるでしょう。セミナーでは、時間の関係で一方的な講演になってしまい、聴聞者からの質疑応答などで双方的に理解を深める機会も少ない場合もあります。
そういう意味ではオルタナティブ投資についてじっくりと時間をかけて継続的に学べる空間を設けることができれば、この投資分野に関心を持つ個人投資家に役に立つではないかと思いました。私が客員教授として勤めている某私立大学に相談を持ちかけたところ、一般社会人でも受講できる「エクステンション」講座を参画することができました。
オルタナティブ投資を大学で学ぶ。確かに「実験」ではありますが、オルタナティブ投資というはば広い領域に、今回のように高いレベルのゲスト講師の方々からご協力いただいている講座は、日本では例がないものだと思います。講師を囲み、受講生同士の親交を高める懇親会も設けていることも今回の講座のポイントです。ご関心がある方は、下記のブログで内容をご覧ください。 http://alt-talk.cocolog-nifty.com/alternative/2005/08/post_9c7b.html
投資のリスク・マネジメントにおいて最も重要なポイントは、制度的に保護されることではなく、知識を得るために的確に自律的な行動を取ることであると思いませんか?
マネックスからのご留意事項
「オルタナティブのランダム・トーク」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。