シブサワ・アンド・カンパニー渋澤健が綴る「オルタナティブ投資」の世界。「オルタナティブ投資」が目指す絶対的収益の根源とは?(現在は更新しておりません)
先週のコラムにお願いした「ご関心があるコラムの方向性」のサーベイにご返答をいただいた皆様、どうもありがとうございました。とても助かりました。結果は、下記のとおりでした。
○「オルタナティブ投資用語シリーズ」25%
○「ヘッジファンド戦略解説シリーズ」35%
○「ヘッジファンド昔話シリーズ」40%
結構、票が分かれたので、シリーズを平行しながらランダムに進めることにします。
下記のリクエストもありましたので、いずれ詳しく取り上げたいと思いますが、今回は、取り急ぎ一言だけ。
○オルタナティブ投資の必要性。何故、個人の資産運用に不可欠なのか。期待 リターン、コスト、リスクは他の金融商品と比べてどうなのか。他の資産ク ラスとの相関性はどうか。どんなニーズや資産状態の個人投資家に効用があ るのか。ヘッジファンド=恐くて近寄り難いものというイメージを払拭して 欲しい。
⇒投資コストは決して安くはありませんので、それぞれの投資家が自身の期待に応えているかがポイントです。期待リターンおよび変動リスクは戦略・マネジャーによりますし、ポートフォリオにファンドをどれほど分散あるいは集中投資しているかによります。その組み合わせにより、円金利代替のようなリターンから二桁リターンが期待できます。短期間で倍になる(三桁リターン)ようなものではありません。必要性は、単発に投資するということより、長期的に他の商品と相関性が低いことで、個人資産運用に分散投資効果が効くことです。
○アジアフォーカスで投資しているヘッジファンドについてその特徴や、面白 いエピソードについてお話くださいませんか。国も違う、考え方も違う人々 がどのように市場の非効率性に挑戦しているのか、ファンドの現在進行形の 姿に興味があります。アジアフォーカスという商品にストーリー性という付 加価値がつくようにも思います。
⇒重要なポイントですね。投資している方々には定期的なレポートが配布されると思いますし、そのレポートではご提案されているような付加価値を提供することは大事であると思います。そして、投資前の方々であっても、「カラー」を提供することによって体感度が高まります。ただ、不特定且つ多数にお届けしている本コラムでポートフォリオの内容(例えば具体的に固有名詞など)を公開することは難しいと思います。
○「最終投資家」の本来あるべき、リスクマネジメント&イノベーション。
⇒リスクマネジメントの面では、仕組みに頼らず、上記のように投資コストをきっちりと把握し、体感できる投資が根源であると思います。「最終投資家のあるべきイノベーション」は面白い視点ですね。イノベーションは業者側の役割と思いがちですが、確かにご指摘のように実は投資家側にもその責任と動機はあるべきです。受動的なイノベーションはありえないことでしょうから、ここのキーワードは能動的に動くということなんでしょう。間違いを恐れずに。-----
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